JP2931959B2 - 遭難位置表示装置 - Google Patents

遭難位置表示装置

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JP2931959B2
JP2931959B2 JP20862396A JP20862396A JP2931959B2 JP 2931959 B2 JP2931959 B2 JP 2931959B2 JP 20862396 A JP20862396 A JP 20862396A JP 20862396 A JP20862396 A JP 20862396A JP 2931959 B2 JP2931959 B2 JP 2931959B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、海上遭難、冬山
遭難、山岳遭難、迷走事故等の緊急遭難時に救助隊等に
遭難者の居場所を知らせるために用いる遭難位置表示装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】海等で遭難した者を救助するには、先
ず、その遭難場所を救助者が検知しなければならない
が、従来この遭難場所の探知方法としてレーダーが用い
られている。
【0003】この探知方法は、遭難者が携帯しているバ
ルーンにガスを注入して膨張させた後、該バルーンに付
いているロープを伸ばしながら、空中高く浮揚させると
ともに、該バルーンにレーダー波を衝突させ、その反射
波(受信信号)をレーダーでキャッチすることにより、
遭難位置を検知するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のバルーンは、ポ
リプロピレンフィルムやナイロンフイルムなどの表面に
アルミを蒸着して反射面を形成し、この反射面にレーダ
ー波を衝突させ反射させていた。
【0005】しかし、この方法では、バルーンが膨張す
るとその反射面は、球面状となるので、該反射面に衝突
したレーダー波は、広範囲に拡散してランダムに反射
し、各反射波の進行方向がランダムとなる。そのため、
該反射波を確実にレーダーでキャッチすることは困難と
なるので、遭難位置を迅速、かつ、正確に検知すること
は困難となり、遭難者の迅速な救助は不可能となる。
【0006】又、バルーンは空中に浮遊しているため、
その反射面に雨滴、雪、などが付着することがある。こ
の反射面に向かってレーダー波が進行すると、その一部
が前記雨滴、雪などに吸収され、他は前記雨滴、雪など
に衝突してランダムに反射する。そのため、その反射波
(受信信号)をレーダーでキャッチするのは、益々困難
となる。
【0007】本発明は、上記事情に鑑み、遭難位置を早
期に、かつ、正確に検知できる様にすることを目的とす
る。他の目的は携帯に便利な遭難位置表示装置を提供す
ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の遭難位置表示
装置は、バルーン内に変形自在なリフレクターを設けた
遭難位置表示装置であって;該リフレクターは、その外
周縁が該バルーンの内面に固定され、該バルーンの膨張
時に引っ張られて設計形状になる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明者は、バルーンの中に全方
向形リフレクターを内蔵させ、遭難場所上空に浮揚させ
ることにより前記問題を解決しようと考えた。ここで、
全方向形リフレクターとは、どの方向に支持されても、
どのように動揺しても、全方向に対応して反射できる無
指向性反射器を指称する。
【0010】この全方向形リフレクターとして、所謂コ
ーナーリフレクターを用いることが考えられる。このコ
ーナーリフレクターは、小さな目標で大きい有効反射面
積を有するものであり、例えば、互いに直交する3枚の
金属板を組み合わせた三角形コーナーリフレクターが知
られている。
【0011】この三角形コーナーリフレクターは、剛性
の金属板により設計形状に形成されているので、必要に
応じて適宜自由に変形することができない。ところが、
リフレクターをバルーンに内蔵させる場合には、該リフ
レクター不使用時にはくしゃくしゃにして保管でき、
又、使用時には大きくなって設計形状になることが要求
される。しかし、従来のリフレクターは前述の通り、金
属性の剛体であり自由な変形は不可能なので、このリフ
レクターをそのまま用いることはできない。
【0012】そこで、本発明者は研究を重ねた結果、変
形自在な反射板を用いてリフレクターを形成し、該反射
板の外周縁をバルーンの内面に固定すると、該バルーン
が膨張する時に該反射板が引っ張られて平板状になり、
設計形状のリフレクターになることを知り、本発明を完
成させた。
【0013】バルーン内にリフレクターを内蔵せしめる
が、このバルーンは、レーダー波を通し、かつ、軽量強
靱な材料で形成されている。この材料として、例えば、
エチレン・ビニルアルコール共重合樹脂が採用される
が、特にこの材料に限定されるものではなく、必要に応
じて適宜選択される。又、その膨張時の形状も球形、正
立方体、ラグビーボール形、等必要に応じて適宜採用さ
れる。
【0014】リフレクターは、変形自在で、かつ、バル
ーンが膨張した時には設計形状、即ち、設計した通りの
形状、になることが必要である。その理由は、リフレク
ターが設計形状でないと、レーダー波が該リフレクター
に衝突した時、ランダムに反射してしまい、反射波を確
実にレーダーでキャッチすることができなくなるからで
ある。
【0015】このリフレクターは、例えば、互いに直交
する3枚の反射板、即ち、円板状の縦反射板、横反射板
及び水平反射板からなる全方向形リフレクターであり、
このリフレクターにより水平反射板の上面及び下面に、
それぞれ4個づつ合計8個のガス室が形成される。各ガ
ス室は互いに直交する三つの反射面により囲まれ、三角
形コーナーリフレクターを形成する。
【0016】この反射板は、例えば、バルーンと同一材
料で形成され、その表面には誘電特性に優れた金属、例
えば、アルミの蒸着によりアルミ層が形成されている。
この反射板は、必ずしも、これに限定されるものではな
く、必要に応じて適宜な材料が選択される。
【0017】この反射板の外周縁は、バルーンの内面に
固定されている。この固定方法として、例えば、熱圧着
が用いられるが、該外周縁の全長にわたり熱圧着する場
合には、反射板の直交中心部に共通給排孔を形成し、バ
ルーンの給気時に該孔を通って各ガス室にガスが流れる
様にする。
【0018】しかし、該反射板の外周縁をガス隙間部を
残して溶着する場合には、この隙間部からガスの給排が
できるので、前記共通給排孔を設ける必要はない。
【0019】バルーンの給気口には給気栓が設けられて
おり、この給気栓はガスボンベに着脱自在に連結されて
いる。この給気栓には、封入ガスの漏出を防止するため
の逆止弁が設けられる。
【0020】このバルーンには、遭難者とバルーンとを
連結するための糸、紐、ロープ等(以下ロープという)
が設けられている。このロープは、バルーンの給気栓に
固定されているが、必ずしもこの様にする必要はなく、
例えば、バルーンをネットで覆い、該ネットにロープの
一端を固定してもよい。このようにすると、ネットに加
わる引張力は、分散されてバルーンに伝達されるので、
バルーンは極部的に大きな負荷を受けることがない。
【0021】ガスボンベを開き、給気口からヘリウムガ
スなどのガスをバルーン内に給供すると、該ガスは共通
給排孔を介して各ガス室に入り、バルーンを所定形状に
膨張させる。この時、各反射板の外周縁はバルーンの内
面に引っ張られて平板状となるので、リフレクターは設
計形状となる。
【0022】ロープの一端を遭難者の被服、例えば、ラ
イフジャケットに固定した後、給気栓をガスボンベから
切り離し遭難場所の上空に浮揚させる。レーダー波がバ
ルーンに向かって進行すると、該レーダー波はリフレク
ターに衝突してレーダー側に反射し、その反射波(受信
信号)はレーダーによりキャッチされる。
【0023】
【実施例】この発明の第1実施例を図1〜図13により
説明する。携帯用ケースAは、耐腐食性、耐衝撃性、耐
熱性、耐寒性のある材料で形成され、その材料として、
例えば、合成樹脂、ABS樹脂等が用いられる。このケ
ースAは、ボディ1とキャップ71とを備えており、そ
の全長は245mmである。
【0024】ボディ1は、ボンベ収容部6と、該ボンベ
収容部6の上端部に配設された仕切板8と、を備えてい
る。このボンベ収容部6には、バルーン50にガスを供
給するための給気手段、例えば、ガスボンベ10が収容
されている。ボディ1の側面には、バンド4を支持する
ためのホルダー3が設けられている。
【0025】このボンベ10には、所定圧のガス、例え
ば、360kg/cm2の高圧ヘリウムガスが封入され
ている。なお、このボンベ10に流量コントローラーを
設け、ガス流量を調整することにより、噴出圧力を調節
してもよい。又、このボンベ10の使用本数は、必要に
応じて適宜選択され、例えば、1本でも良い。
【0026】ボディ1の仕切板8には、ロープ収容部1
1と、給気口接続部15と、L字状レバー62の回動用
スリット20と、が設けられている。
【0027】ロープ収容部11内には、保持棒12が着
脱自在に設けられている。この保持棒12には、ロープ
13が巻き付けられているが、このロープ13の直径、
材質、長さ等は必要に応じて適宜選択され、紐や糸など
も採用される。この糸として、例えば、釣糸に用いられ
るテグスなどが用いられる。
【0028】給気口接続部15には、基台16が設けら
れている。この基台16の中央には、給気栓51を嵌着
するための嵌合穴17が設けられている。この嵌合穴1
7は、共通パイプ30の一端に連結され、その中央に
は、ばね部18が設けられている。このばね部18は二
枚の三角形ばね板18a、18bを互いに直交する様に
組み合わせた四角錐状体により形成されている。
【0029】この嵌着穴17にバルーン50の給気栓5
1を押圧しながら挿入するとともに、基台16の側面に
開口しているストッパー穴19にストッパー40を挿入
する。このストッパー穴19は、給気栓51の外周に形
成したリング溝52と、嵌着穴17の内壁溝部17a
と、に連通しており、該ストッパー40が挿入される
と、基台16と給気栓51とが一体的に固定される。
【0030】この時、給気栓51は、ばね部18の弾性
力により嵌合穴17から飛び出す方向に付勢されながら
保持される。ストッパー40には、引き抜きやすくする
ために引っ張り紐41が連結されている。
【0031】ボンベ収容部6に収納されているガスボン
ベ10には、接続キャップ60が設けられているが、こ
のキャップ60は共通パイプ30に連通している。この
キャップ60は、ボンベ10の出口に螺合する雌ねじ部
61と、回動可能に設けられたL字状レバー62と、該
レバー62の回動により摺動してボンベ10を開封させ
る針63と、を備えている。
【0032】L字状レバー62の一端62aは、引き紐
64に連結され、又、その他端62bは摺動自在な針6
3の支持バー65と当接している。針63は、ガス通路
67の中に摺動自在に設けられ、スプリング室68のコ
イルスプリング69により常時L字状レバー62側に付
勢されている。このガス通路67はパイプ接続穴66に
連通している。
【0033】給気栓51は、バルーン50の給気口49
に固定され、該給気栓51のガス通孔53には、ガス漏
れを防止するための逆止弁70が設けられている。
【0034】このバルーン50は、例えば、直径400
mm、に形成され、脱気されてくしゃくしゃな状態でキ
ャップ71内に収容されている。バルーン50の材料と
して、レーダー波を透過できる軽量強靱な素材が用いら
れるが、特に耐腐食性、耐衝撃性、耐熱性、耐寒性にす
ぐれた素材が好ましい。この素材として、例えば、エチ
レン・ビニルアルコール共重合樹脂が用いられるが、こ
の素材を用いる場合には、図12に示す様に、厚さt1
=10μmの該樹脂55に、厚さt2=15μmのポリ
エチレン56を重合して用いてもよい。
【0035】バルーン50内には、全方向形リフレクタ
ー75が設けられている。このリフレクター75は3つ
の円板状の反射板、即ち、縦反射板81、横反射板8
2、水平反射板83から構成されている。
【0036】この反射板81〜83は、バルーン50が
膨張して所定形状になった時に、互いに直交する様に配
設され、その外周縁81a、82a、83aはその全長
にわたってバルーン50の内面50aに溶着されてい
る。このリフレクター75はバルーン50内を8個のガ
ス室75Rに仕切り、水平反射板83の上面及び下面
に、それぞれ1/8球状のガス室75Rを4個づつ形成
せしめる。このガス室75Rの3つの反射面81r、8
2r、83rは互いに直角θに交差して三角形コーナー
リフレクターSCRを構成する。
【0037】この反射板81〜83は図12に示す様
に、厚さt5=10μmのエチレン・ビニルアルコール
共重合樹脂85と、該重合樹脂に重合された厚さt6
15μmのポリエステル86と、該ポリエステル86の
表面にアルミ蒸着したアルミ層87と、からなる。この
アルミ層87の厚さt7は、例えば、400オングスト
ロームに形成されるが、この厚さや材質等は、必要に応
じて適宜選択することができる。
【0038】反射板81〜83の直交中心部には、共通
給排孔90が形成されている。この給排孔90は、給気
栓51のガス通路53と連通している。
【0039】次に本実施例の作動について説明する。海
で遭難した時には、遭難者はバンド4に取り付けている
携帯用ケースAのテープ5をはがすとともに、図6に示
す様に、キャップ71を手Hでつかんで引き開ける。そ
うすると、小さく丸められたバルーン50AとL字状レ
バーの引き紐64が露出する。
【0040】図7で示す様に、一方の引き紐64を引っ
張ると、L字状レバー62が回転して支持レバー65を
ガスボンベ10側に押圧し、摺動させる。この支持レバ
ー65の摺動により針63が降下し、ボンベ10の出口
のシールが突き破られて開封する。更に、引き紐64を
引くと、L字状レバー62の他端62bは上昇するとと
もに、支持レバー65はコイルスプリング69の力によ
り上方に移動し、針63は元の位置に戻る。
【0041】ボンベ10が開封されると、ボンベ内のガ
スはガス通路67のパイプ接続穴66、共通パイプ30
を順次通り、給気口接続部15の嵌合穴17内に流入す
る。このボンベ10が空になったら他方の引き紐64を
引っ張り、前記と同様にしてボンベ10のガスを給気口
接続部15に供給する。嵌合穴17内に流入したガスは
給気栓51のガス通孔53を通り、バルーン50内に流
入するとともに、共通給排孔90を通り各ガス室75R
に流れ込みバルーン50を所定形状に膨張させる。
【0042】このバルーン50の膨張に伴い各反射板8
1〜83の外周縁81a〜83aは、バルーン50の内
面50aにより外方に引っ張られるので、各反射板81
〜83は、平板状となって互いに直交し、図13に示す
様な三角形コーナーリフレクターSCRが水平反射板8
3の上面及び下面にそれぞれ4個づつ、合計8個形成さ
れ、設計形状となる。
【0043】図8に示す様に、バルーン50は次第に膨
張するが、バルーン50が設計形状に膨張し、給気音が
聞こえなくなったら引っ張り紐41を手前に引き、スト
ッパー40をストッパー穴19から引き抜き、嵌合穴1
7から給気栓51を抜く。この時、給気栓51は、ばね
部18によりバルーン50側に付勢されているので、ス
トッパー40を抜くとそのばね力により即座に嵌合穴1
7から飛び出す。
【0044】図9に示す様に、保持棒12をロープ収容
部11から抜き出し、それを救命胴衣Lの取付部に固定
するととに、バンド4からホルダー3を外し、携帯用ケ
ースAを捨てる。
【0045】図示しないレーダーからレーダー波Wが発
信され、該レーダー波Wがバルーン50に入射すると、
互いに直交する三つの反射面81r、82r、83rの
いずれか一面81rに衝突して第1反射波rw1とな
る。この第1反射波rw1は更に反射面82rに衝突し
て反射し、第2反射波rw2となる。この第2反射波r
w2は反射面83rに衝突して反射し第3反射波rw3
となるが、この第3反射波rw3はレーダー波の入射し
た方向に反射する。このように、レーダー波wは三重反
射を行いレーダー波wの入射した方向に反射しレーダー
によりキャッチされる。
【0046】この様にして遭難場所を検知することによ
り、迅速に、かつ、確実に遭難救助を行うことができ
る。また、バルーン50とリフレクター75は変形自在
なため、くしゃくしゃにして保管できるので、携帯に便
利である。なお、本実施例のバルーンは、数週間以上空
中に浮揚することが可能である。
【0047】
【実施例2】この発明の第2実施例を図14により説明
する。この実施例と第1実施例との相違点は、反射板8
1〜83の外周縁81a〜83aとバルーン50の内面
50aとの固定方法である。即ち、この実施例では該外
周縁81a〜83aをその全長にわたって溶着する代わ
りに、その外周縁81a〜83aをガス隙間部83Gを
残してバルーン50の内面50aに熱圧着することであ
る。この様にすると、ガス隙間部83Gからガスの給排
を行うことが出来るので、第1実施例の様な共通給排孔
90を省略することができる。このガス隙間部83Gの
大きさや数は、リフレクター75の強度などを考慮して
適宜決定され、例えば、円周方向に等間隔に4個形成さ
れる。
【0048】
【実施例3】この発明の第3実施例を図15により説明
する。この実施例と第1実施例との相違点は、ロープ1
3の固定方法である。即ち、この実施例では、給気栓5
1にロープ13を連結する代わりに、バルーン50をネ
ット100で覆い、このネット100にロープ13を連
結したことである。
【0049】このネット100の網目の大きさや材質等
は、必要に応じて適宜選択されるが、例えば、釣糸に用
いるテグスで形成したネットを利用する。このネット1
00を用いると、ロープ13を引いた場合にネット10
0を介してバルーン50に力が伝達されるので、該バル
ーン50に極部的に大きな力が集中することはない。
【0050】
【実施例4】この発明の第4実施例を図16、図17に
より説明する。この実施例と第1実施例との相違点は、
次の通りである。 (1)バルーン150の素材が、アクリル・ニトリル・
スチレン・アクリル酸エルテルであり、かつ、該バルー
ン150の膨張時の形状が正立方体であること。この正
立方体の一辺の長さは、例えば、400mm、に形成さ
れる。 (2)リフレクター175が、正方形状の反射板181
〜183により形成され、水平反射板183の対角線1
83aと縦反射板181の対角線とが一致するようにし
て両板183、181を直交させ、又、該反射板183
の他の対角線183bと横反射板182の対角線とが一
致するようにして両板183、182が直交させてい
る。そして、バルーン150内には直角二等辺三角形状
の反射面181r、182r、183rに囲まれた三角
錐状のガス室175Rが形成されていることである。こ
のガス室175Rの三枚の反射面は互いに直交して三角
形コーナーリフレクターSCRを構成する。
【0051】
【実施例5】この発明の第5実施例を図18により説明
する。この実施例と第1実施例との相違点は、次の通り
である。 (1)バルーン250の膨張時の形状が正立方体である
こと。 (2)リフレクター275が方形状反射板281〜28
3により形成され、水平反射板283の中点連結直線2
83a、283b上にそれぞれ縦反射板281、横反射
板282が互いに直交して設けられていること。そし
て、正方形状の反射面281r、282r、283rに
囲まれた正立方体形のガス室275Rが形成されている
ことである。このガス室275Rの三枚の反射面は互い
に直角θに交差して三角形コーナーリフレクターSCR
を構成する。なお、ここで中点連結直線とは水平反射板
283の互いに対向する二辺の中点を結ぶ直線を指称す
る。
【0052】
【実施例6】この発明の第6実施例を図19により説明
する。この実施例と第5実施例の相違点は、縦反射板2
81及び横反射板282がそれぞれ水平反射板283の
対角線283c、283dに位置していること。そし
て、反射面281r、282r、283rに囲まれた三
角柱状のガス室375Rが形成されていることである。
このガス室375Rの三枚の反射面281r、282
r、283rは互いに直角θに交差して三角形コーナー
リフレクターSCRを構成する。
【0053】
【実施例7】この発明の第7実施例を図20、図21に
より説明する。この実施例と第1実施例との相違点はバ
ルーン50を安定浮上させるための風洞500を設けた
ことである。この風洞500は、バルーン50の上半部
50Hに設けられた複数の気流通路、例えば、4個の同
一形状の気流通路501から構成されている。
【0054】各気流通路501はバルーン50の外面5
0Sに扇状通路部材502を溶着することにより形成さ
れる。この部材502の素材として、バルーン50と同
一の素材が用いられているが、バルーン50の素材と同
様な性質を備えている素材ならば、該部材502の素材
をバルーン50のそれと異ならしめても良い。
【0055】扇状通路部材502をバルーン50の外面
50Sに溶着する場合には、該部材502の両側縁50
2aを反射板の外周縁81aと外周縁82aに接着する
ようにするが、必ずしも、その位置で接着する必要はな
く、例えば、該両反射板の外周縁81a、82aとの中
間に位置するバルーン50の外面50sに接着固定して
も良い。
【0056】気流通路501の入口503及び出口50
4の位置、開口面積、などは必要に応じて適宜決定され
るが、例えば、該出口504の開口面積は該入口503
のそれの3/10に形成されたり、又は、出口504の
開口高さY1は入口503の開口高さY2の3/10に形
成されたりする。この入口503は反射板83の近傍に
位置し、出口504はバルーン50の頂部50T近傍に
位置するように形成される。
【0057】この実施例では、バルーン50が浮上する
際に矢印A500に示すように、空気流が風洞500の
気流通路501の入口503に入り、気流通路501を
押し上げる様にしながら上方に向かって流れ、出口50
4から放出される。
【0058】この時、入口503の開口面積は出口50
4のそれに比べ小さいので、入口503に入った空気は
気流通路501内に常に溜められるようにしながら少し
づつ出口504から放出される。そのため、バルーン5
0は気流通路501により浮力を受けると共に、上昇方
向が制御され安定して浮上する。
【0059】
【発明の効果】この発明は、以上の様に構成したので、
バルーンの膨張により反射板が引っ張られて平板状とな
り設計形状のリフレクターが形成される。そのため、レ
ーダーから発信されるレーダー波はリフレクターにより
該レーダー側に反射され、その反射波はレーダーにより
確実にキャッチされるので、遭難位置を早期に検知し、
迅速な救助を行うことが出来る。又、バルーンとリフレ
クターは小さく丸め込んで保管できるので、携帯するの
に便利である。更に、風洞を設けたので、バルーンを安
定浮上させることができる。そのため、レーダーでキャ
ッチされ易い場所にリフレクターを位置させることがで
きるので、遭難者のより迅速な発見及び救助が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す斜視図である。
【図2】図1のII−II線縦断面図である。
【図3】図1のIII−III線縦断面図である。
【図4】図1のキャップをとり、バルーンを取り外した
状態におけるボディの平面図である。
【図5】図3に示す給気栓と基台とを示す図で、図5
(A)は給気栓の拡大断面図、図5(B)は基台の拡大
断面図、をそれぞれ示す。
【図6】使用状態を示す斜視図であり、キャップを取り
外した状態を示す。
【図7】使用状態を示す斜視図であり、ガスボンベを開
封する時の状態を示す。
【図8】使用状況を示す斜視図であり、バルーンを基台
から離す時の状態を示す。
【図9】使用状況を示す斜視図であり、ロープ巻付棒を
基台から離す時の状態を示す。
【図10】使用状況を示す図で、バルーンが遭難場所上
空に浮揚されている状態を示す。
【図11】図10のVI−VI線拡大断面図である。
【図12】図11の要部拡大図である。
【図13】図10のガス室の拡大斜視図である。
【図14】本発明の第2実施例を示す縦断面図で、図1
1に相当する図である。
【図15】本発明の第3実施例を示す縦断面図である。
【図16】本発明の第4実施例を示す斜視図である。
【図17】本発明の第4実施例を示す正面図である。
【図18】本発明の第5実施例を示す斜視図である。
【図19】本発明の第6実施例を示す斜視図である。
【図20】本発明の第7実施例を示す斜視図である。
【図21】図20のXXI−XXI線拡大断面図の一部を示す
図である。
【符号の説明】
1 ボディ 6 ボンベ収容部 8 仕切板 11 ロープ収容部 15 給気口接続部 50 バルーン 51 給気栓 75 リフレクター 75R ガス室 81 縦反射板 82 横反射板 83 水平反射板 87 アルミ層 500 風洞 501 気流通路 SCR 三角形コーナーリフレクター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G08B 5/00 B64B 1/40 - 1/66 H01Q 15/20

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャップを被ったボディに、ボンベ収容
    部を設け、その上端部に仕切板を設け、前記キャップ内
    に、変形自在なリフレクターを内蔵したバルーンを収納
    し、給気口接続部を介して該バルーンの給気栓と該ガス
    ボンベ収容部のガスボンベとを連結した遭難位置表示装
    置であって; 該バルーンが、重合するエチレン・ビニルアルコール共
    重合樹脂とポリエチレン56と、により形成され; 該リフレクターが、重合するエチレン・ビニルアルコー
    ル共重合樹脂とポリエステル86と、該ポリエステル8
    6の表面に蒸着したアルミ層と、により形成され; 該リフレクタ−の外周縁は、該バルーンの内面に溶着さ
    れ、該リフレクターは、該バルーンの膨張時に引っ張ら
    れて、設計形状になり、 前記給気口接続部には基台が設けられ、 該基台には、バルーンの給気栓を嵌着するための嵌合穴
    が設けられ、 該嵌合穴には、前記給気栓をバルーン側に付勢するばね
    部と、該給気栓の飛出を防止するためのストッパとが設
    けられていることを特徴とする遭難位置表示装置。
  2. 【請求項2】 バルーンの外面に該バルーンを安定浮上
    させるための風洞が設けられていることを特徴とする請
    求項1記載の遭難位置表示装置。
  3. 【請求項3】 風洞が、バルーンの上昇方向に空気流を
    案内する複数の気流通路からなることを特徴とする請求
    項2記載の遭難位置表示装置。
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