JP2580277Y2 - レーダ用レフレクタ - Google Patents

レーダ用レフレクタ

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JP2580277Y2 JP2280492U JP2280492U JP2580277Y2 JP 2580277 Y2 JP2580277 Y2 JP 2580277Y2 JP 2280492 U JP2280492 U JP 2280492U JP 2280492 U JP2280492 U JP 2280492U JP 2580277 Y2 JP2580277 Y2 JP 2580277Y2
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    • F41WEAPONS
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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Electromagnetism (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Aerials With Secondary Devices (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、標的や救難ブイ等に用
いられるレーダ用レフレクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】レーダホーミング飛行体のホーミング性
能試験用標的や、レーダにより探査される救難ブイ等に
用いられるレーダ用レフレクタとして、底面が開放する
中空三角錐状をなしかつその3つの斜面の互いに対向す
る面をそれぞれ電波反射面とした複数個のレフレクタ素
子をその開放面を外側に向けて多面体状に配置したもの
がある。
【0003】このレーダ用レフレクタは、電波発射源か
ら発射された電波を前記発射源に向けて反射させるもの
で、中空三角錐状のレフレクタ素子に入射した電波は、
このレフレクタ素子の3つの反射面で順次反射されて、
レフレクタ素子への入射方向と平行な方向に出射して行
く。
【0004】このレーダ用レフレクタとしては、剛構造
のものと、展張式のものとがあり、剛構造のレフレクタ
は、そのレフレクタ素子を、アルミニウム板等の金属板
または表面に電波反射コーティングを施したプラスチッ
ク板等からなる硬質の反射板で形成し、複数のレフレク
タ素子を多面体状に配置して剛接合した構造となってい
る。しかし、この剛構造のレフレクタは、各レフレクタ
素子を剛接合したものであるため、運搬が面倒であると
いう問題をもっている。
【0005】一方、展張式のレフレクタは、一般に、気
体によって展張される方式とされており、この展張式レ
フレクタとしては、特公昭46−18660号公報に記
載されているような構成のものが知られている。
【0006】上記公報に記載されたレフレクタは、節
(ヒンジ)部において折りたたまれかつ中空三角錐状に
展開した状態で自立するレフレクタ素子を複数個互いに
背中合わせに配置して多面体状のレフレクタ本体を構成
し、このレフレクタ本体を、電波透過性シートからなる
気球内に収容したもので、前記レフレクタ本体は、その
外周の各頂角部を前記気球に止着してこの気球に支持さ
れている。
【0007】この展張式レフレクタは、気球内に気体を
供給して気球を膨らませることにより展張されるもの
で、気球を膨らませると、折りたたまれていた各レフレ
クタ素子が気球で引張られて中空三角錐状に展開し、レ
フレクタ本体が多面体状に展張する。そして、このレフ
レクタは、気球内の空気を抜いて気球を収縮させるとと
もにレフレクタ本体を折りたたむことによってコンパク
トに縮小できるため、その運搬も容易である。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の展張式レフレクタは、気球内に収容するレフレクタ
本体を、節部において折りたたまれるレフレクタ素子で
構成したものであるため、レフレクタ本体の構造が複雑
であるし、またレフレクタの縮小時には気球内の空気を
抜きながら手作業でレフレクタ本体を折りたたなければ
ならないため、縮小に手間がかかるという問題をもって
いる。本考案の目的は、構造が簡単で、しかも展張と縮
小の両方を気球への給排気のみで能率よく行なうことが
できるレーダ用レフレクタを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案のレーダ用レフレ
クタは、底面が開放する中空三角錐状をなしかつその3
つの斜面の互いに対向する面をそれぞれ電波反射面とし
た可撓膜製のレフレクタ素子を複数個その開放面を外側
に向けて多面体状に配置したレフレクタ本体を、電波透
過性シートからなりかつ少なくとも一部に給排気口を設
けた気球内に収容してなり、かつ前記レフレクタ本体
は、その各レフレクタ素子の開放縁の3つの頂角部を前
記気球に連結してこの気球に支持させるとともに、前記
レフレクタ本体の中心を通る直線上において錐頂部が互
いに向き合う2個ずつのレフレクタ素子の前記錐頂部同
士をそれぞれ引張り索により連結し、さらに前記レフレ
クタ本体の少なくとも一部に、このレフレクタ本体の外
面と気球内面との間の外部空間と前記各レフレクタ素子
で囲まれた内部空間とを連通させる通気部を設けたこと
を特徴とするものである。
【0010】
【作用】本考案のレーダ用レフレクタは、気球を膨脹・
収縮させることによって展張・縮小されるもので、気球
内に気体を供給して気球を膨らませると、開放縁の3つ
の頂角部を気球に連結され錐頂部を引張り索に連結され
ている各レフレクタ素子が、前記3つの頂角部と錐頂部
とにそれぞれ加わる引張り力で中空三角錐状に拡げら
れ、レフレクタ本体が多面体状に展張する。また、気球
内の空気を抜いて気球を収縮させると、レフレクタ素子
の開放縁の3つの頂角部と錐頂部とに加わる引張り力が
なくなって各レフレクタ素子が弛み、レフレクタ本体が
その全体が弛んだ状態に縮小する。
【0011】そして、このレフレクタは、レフレクタ本
体を構成する各レフレクタ素子を可撓膜製としているた
め、レフレクタ素子を節部において折りたたむようにし
ている従来のレフレクタに比べて構造が簡単であるし、
また展張と縮小の両方を気球への給排気のみで能率よく
行なうことができる。
【0012】しかも、各レフレクタ素子は、その開放縁
の3つの頂角部と錐頂部とにそれぞれ加わる引張り力で
中空三角錐状に拡げられるため、レフレクタ素子の各電
波反射面(3つの斜面)はそれぞれ“しわ”のない状態
に緊張されるし、また、レフレクタ本体の外面と気球内
面との間の外部空間と各レフレクタ素子で囲まれた内部
空間とを、レフレクタ本体の少なくとも一部に設けた通
気部において連通させているため、前記外部空間と内部
空間と間に気圧差が生じて前記各電波反射面が湾曲面状
に反ることもないから、レフレクタ本体を可撓膜製のレ
フレクタ素子で構成したものでありながら、良好な電波
反射特性を得ることができる。
【0013】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面を参照して説
明する。
【0014】図7は、レーダホーミング飛行体のホーミ
ング性能試験に使用する洋上標的を示しており、本実施
例のレーダ用レフレクタAは、浮体1上に立設したマス
ト2に取付けて使用される。図2および図3は上記レー
ダ用レフレクタAの展張状態および縮小状態の正面図、
図1は図2のI−I線に沿う断面図である。
【0015】このレフレクタAは、複数個のレフレクタ
素子11を多面体状に配置して構成したレフレクタ本体10
を、電波透過性シートからなる気球12内に収容したもの
で、この実施例では、前記レフレクタ本体10を、20個
のレフレクタ素子11で構成されるほぼ正二十面体状のも
のとしている。なお、このレフレクタAは展張状態でほ
ぼ球形となるもので、展張状態でのレフレクタAの直径
(気球12の直径)は1m〜2mである。
【0016】まず、気球12について説明すると、この気
球12は、図2に示すように、電波透過性をもつ非伸縮性
可撓シート(軟質塩化ビニルシートまたはゴムびき布
等)からなる20枚の三角形シート12a をその斜辺同士
を接着してつなぎ合わせたほぼ球形の気密袋であり、こ
の気球12の各三角形シート12a の頂角部が集まっている
箇所にはそれぞれ給排気口13が設けられている。
【0017】また、上記気球12内には、図1および図2
に示すように、上述した洋上標的のマスト2の上端に下
端部を固定されて前記マスト2上に垂直に立設される支
柱14が挿通されている。この支柱14は、気球12をほぼ球
状に膨らませたときの直径とほぼ同じ長さの金属パイプ
からなっており、気球12は、その上下両端部において前
記支柱14の両端に支持されている。すなわち、前記支柱
14の両端にはそれぞれ円形の端板15が固定されており、
気球12の両端部はそれぞれ、前記端板15とこの端板15の
外面にボルト締め等の手段によって締結される円形の押
え板16との間に挟持固定されている。なお、上下の押え
板16のうち下側の押え板16は、前記マスト2にへの固定
板を兼ねている。
【0018】次に、レフレクタ本体10を構成するレフレ
クタ素子11について説明すると、このレフレクタ素子11
は、図1および図2に示すように、底面が開放する中空
三角錐状をなしており、その3つの斜面の互いに対向す
る面(中空三角錐の内面)はそれぞれ電波反射面とされ
ている。なお、図では、レフレクタ素子11の電波反射面
とその裏面(中空三角錐の外面)とを区別するために、
レフレクタ素子11の裏面に点模様を付している。
【0019】図4は上記レフレクタ素子11の斜視図、図
5はその分解図であり、レフレクタ素子11は、直角二等
辺三角形状の3枚の可撓性反射膜11a からなっている。
この可撓性反射膜11a は、ステンレス鋼等からなる金属
繊維を織った金属繊維布、または、表面にアルミニウム
等の金属膜を蒸着した樹脂フィルム(例えばポリエチレ
ンフィルム)等の非伸縮性可撓膜からなっており、レフ
レクタ素子11は、3枚の可撓性反射膜11a の斜辺同士を
結合して構成されている。
【0020】このレフレクタ素子11は、レーダホーミン
グ飛行体等から発射されてレフレクタ素子11に入射した
電波を、図4に矢線で示したように各可撓性反射膜11a
の膜面で順次反射させて再び入射方向に出射させるもの
で、このレフレクタ素子11は正三角錐状をなしているた
め、最終的にレフレクタ素子11から出射する電波は、レ
フレクタ素子11への入射方向と平行な方向に出射して行
く。
【0021】そして、レフレクタ本体10は、20個のレ
フレクタ素子11を、その開放面を外側に向けてほぼ正二
十面体状に配置して構成されている。なお、各レフレク
タ素子11は上記支柱13を取囲んで配置されている。
【0022】すなわち、各レフレクタ素子11は、1個の
レフレクタ素子11の周りを3個のレフレクタ素子11で囲
み、かつ、前記1個のレフレクタ素子11の三角状開放縁
の各辺に前記3個のレフレクタ素子11の三角状開放縁の
一辺をそれぞれ対向させた位置関係で配置されており、
このような位置関係で20個のレフレクタ素子11を順次
配置すると、これらレフレクタ素子11の三角形開放面
(中空三角錐の底面)をそれぞれ1つの面とするほぼ正
二十面体状のレフレクタ本体10が構成される。
【0023】また、各レフレクタ素子11は、その開放縁
同士を結合せず、隣接するレフレクタ素子11の開放縁間
に僅かな幅のスリット状間隙をとって配置されており、
このスリット状間隙は、レフレクタ本体10の外面と気球
内面との間の外部空間と、各レフレクタ素子11で囲まれ
た内部空間とを連通させる通気部aとされている。
【0024】そして、上記レフレクタ本体10は、各レフ
レクタ素子11の三角形開放面が上記気球12を構成してい
る各三角形シート12a にそれぞれ対応するようにして気
球12内に収容されており、このレフレクタ本体10は、各
レフレクタ素子11の三角状開放縁の3つの頂角部をそれ
ぞれ気球12の給排気口13を設けた部分に連結することに
よって気球12に支持されている。図6は、気球12に設け
た給排気口13の構造とこの部分へのレフレクタ素子11の
連結構造を示している。
【0025】まず、気球12に対するレフレクタ素子11の
連結構造を説明すると、図6において、17はレフレクタ
素子11の連結部材であり、この連結部材17は、ゴムびき
布等のような、気密性と十分な引張り強度とをもつ非伸
縮性の可撓材で形成されている。
【0026】この連結部材17は、両端が開放する円筒状
部17a と、この円筒状部17a の一端の外周に形成された
フランジ部17b と、前記円筒状部17a の他端から放射状
に延出する複数本のアーム部17c とからなっており、そ
の円筒状部17a をアーム部17c とを気球12に設けた円形
開口から気球12内に挿入し、フランジ部17b を気球外面
に接着して気球12に取付けられている。
【0027】一方、レフレクタ素子11の開放縁の頂角部
の外面には、非伸縮性可撓材からなる連結片18が接着さ
れており、レフレクタ素子11の開放縁の頂角部は、前記
連結片18を上記連結部材17のアーム部17c にリベット19
等により連結することにより、連結部材18を介して気球
12に連結されている。
【0028】なお、上記のように20個のレフレクタ素
子11でほぼ正二十面体状のレフレクタ本体10を構成する
場合は、前記正二十面体の1つの角部に5個のレフレク
タ素子11の頂角部が集まるため、この実施例では、上記
連結部材17に5本のアーム部17c を設けて、この各アー
ム部17c に前記5個のレフレクタ素子11の頂角部をそれ
ぞれ連結している。
【0029】次に、上記給排気口13の構造を説明する
と、この給排気口13は、図6に示すように、基端にフラ
ンジを有する円筒状の軟質樹脂製口部材20と、この口部
材20の口部に取付けられるゴム製のシール栓21およびキ
ャップ22とからなっており、口部材20は、そのフランジ
を上記連結部材17のフランジ部17b の外面に接着して気
球12に取付けられている。この口部材20は、気球12内へ
の給気および排気時に図に鎖線で示すように気球12の外
方に引出され、気球12を膨らませた後に、図に実線で示
すように連結部材17の円筒状部17a 内に押込み格納され
る。
【0030】また、上記レフレクタ本体10を構成する各
レフレクタ素子11は、レフレクタ本体10の中心(正二十
面体の中心)を通る直線上において錐頂部が互いに向き
合うもの同士がそれぞれ対となっており、この対となる
2個ずつのレフレクタ素子11の錐頂部同士は、図1に示
すように引張り索23によって連結されている。この引張
り索23は、ナイロンロープまたはゴム紐からなってお
り、その両端において対となる2個のレフレクタ素子11
の錐頂部にそれぞれ縫い付けられている。
【0031】なお、この実施例では20個のレフレクタ
素子11でレフレクタ本体10を構成しており、したがって
対となる2個ずつのレフレクタ素子11の錐頂部同士をそ
れぞれ連結するのに必要な引張り索数は10本である。
これら引張り索23は、気球12内にレフレクタ本体10の内
部空間を通して挿通されている支柱14の周面を迂回させ
て張られている。
【0032】上記構成のレーダ用レフレクタは、気球12
を膨脹・収縮させることによって展張・縮小されるもの
で、このレフレクタの展張は、気球12の各給排気口13に
ポンプまたはボンベ等の気体供給源を接続し、気球12内
に加圧気体(例えば空気)を供給して気球12を膨らませ
ることによって行なわれる。
【0033】このように気球12を膨らませると、開放縁
の3つの頂角部を気球12に連結され錐頂部を引張り索23
に連結されている各レフレクタ素子11が、前記3つの頂
角部と錐頂部とにそれぞれ加わる引張り力で中空三角錐
状に拡げられ、レフレクタ本体10が正二十面体状に展張
して、レフレクタが図2に示した展張状態になる。
【0034】この場合、各レフレクタ素子11は、その開
放縁の3つの頂角部と錐頂部とにそれぞれ加わる引張り
力で中空三角錐状に拡げられるため、レフレクタ素子11
の各電波反射面(3つの斜面)はそれぞれ“しわ”のな
い状態に緊張されるし、また、レフレクタ本体10の外面
と気球内面との間の外部空間と各レフレクタ素子11で囲
まれた内部空間とを、隣接するレフレクタ素子11の開放
縁間に設けた通気部aにおいて連通させているために、
前記外部空間と内部空間と間に気圧差が生じて前記各電
波反射面が湾曲面状に反ることもないから、レフレクタ
素子11が可撓膜製であっても、良好な電波反射特性を得
ることができる。
【0035】また、レフレクタを縮小させる場合は、気
球12内の空気を抜いて気球12を収縮させればよく、気球
12を収縮させると、レフレクタ素子11の開放縁の3つの
頂角部と錐頂部とに加わる引張り力がなくなって各レフ
レクタ素子11が弛み、レフレクタ本体10がその全体が弛
んだ状態に縮小して、レフレクタが図3に示す状態に縮
小する。
【0036】そして、このレフレクタでは、レフレクタ
本体10を構成する各レフレクタ素子11を可撓膜製として
いるため、レフレクタ素子を節部において折りたたむよ
うにしている従来のレフレクタに比べて構造が簡単であ
るし、また展張と縮小の両方を気球への給排気のみで能
率よく行なうことができる。
【0037】なお、上記実施例では、レフレクタ本体10
を20個のレフレクタ素子11で構成しているが、このレ
フレクタ素子11の数は、多面体状のレフレクタ本体を構
成できる数であれば任意でよい。
【0038】また、上記実施例では、隣接するレフレク
タ素子11をその開放縁間にスリット状間隙をとって配置
して、このスリット状間隙を、レフレクタ本体10の外面
と気球内面との間の外部空間と、各レフレクタ素子11で
囲まれた内部空間とを連通させる通気部aとしている
が、前記通気部は他の箇所に設けてもよい。
【0039】さらに、上記通気部は、レフレクタ素子11
の少なくとも一部に設けておけばよいし、また気球12に
設ける給排気口13も、気球12の少なくとも一部に設けて
おけばよい。
【0040】また、上記実施例のレフレクタは、レーダ
ホーミング飛行体のホーミング性能試験用標的に用いら
れるものであるが、本考案は、レーダにより探査される
救難ブイ等に用いるレーダ用レフレクタ等にも適用する
ことができる。
【0041】
【考案の効果】本考案のレーダ用レフレクタによれば、
レフレクタ本体を構成する各レフレクタ素子を可撓膜製
としているため、レフレクタ素子を節部において折りた
たむようにしている従来のレフレクタに比べて構造が簡
単であるし、また展張と縮小の両方を気球への給排気の
みで能率よく行なうことができ、しかも、各レフレクタ
素子の各電波反射面を“しわ”や湾曲面状の反りを生じ
ない状態に緊張させることができるため、レフレクタ本
体を可撓膜製のレフレクタ素子で構成したものでありな
がら、良好な電波反射特性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2のI−I線に沿う断面図。
【図2】レフレクタの展張状態の一部切開正面図。
【図3】レフレクタの縮小状態の正面図。
【図4】レフレクタ素子の斜視図。
【図5】レフレクタ素子の分解図。
【図6】気球のレフレクタ素子連結部分の拡大断面図。
【図7】レフレクタを用いた洋上標的の正面図。
【符号の説明】
A…レフレクタ、10…レフレクタ本体、11…レフレクタ
素子、11a …可撓性反射膜、12…気球、13…給排気口、
a…通気部、23…引張り索。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】底面が開放する中空三角錐状をなしかつそ
    の3つの斜面の互いに対向する面をそれぞれ電波反射面
    とした可撓膜製のレフレクタ素子を複数個その開放面を
    外側に向けて多面体状に配置したレフレクタ本体を、電
    波透過性シートからなりかつ少なくとも一部に給排気口
    を設けた気球内に収容してなり、かつ前記レフレクタ本
    体は、その各レフレクタ素子の開放縁の3つの頂角部を
    前記気球に連結してこの気球に支持させるとともに、前
    記レフレクタ本体の中心を通る直線上において錐頂部が
    互いに向き合う2個ずつのレフレクタ素子の前記錐頂部
    同士をそれぞれ引張り索により連結し、さらに前記レフ
    レクタ本体の少なくとも一部に、このレフレクタ本体の
    外面と気球内面との間の外部空間と前記各レフレクタ素
    子で囲まれた内部空間とを連通させる通気部を設けたこ
    とを特徴とするレーダ用レフレクタ。
JP2280492U 1992-04-10 1992-04-10 レーダ用レフレクタ Expired - Lifetime JP2580277Y2 (ja)

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