JP2931952B2 - 鎖骨固定具 - Google Patents

鎖骨固定具

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JP2931952B2
JP2931952B2 JP3433495A JP3433495A JP2931952B2 JP 2931952 B2 JP2931952 B2 JP 2931952B2 JP 3433495 A JP3433495 A JP 3433495A JP 3433495 A JP3433495 A JP 3433495A JP 2931952 B2 JP2931952 B2 JP 2931952B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鎖骨の整復治療の際に用
いられる鎖骨固定具に関し、さらに詳しく言えば、肩関
節や胸部の動きを拘束して鎖骨の固定と牽引とを行なう
鎖骨固定具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鎖骨の整復施術後においては、両肩が前
かがみにならないように鎖骨部位を後方に牽引するよう
にして保存固定することが大事とされている。そのた
め、古くは包帯をいわゆるたすき掛け状に巻き付けてい
たが、その着脱にはかなりの手間がかかるものであっ
た。
【0003】そこで、従来より図5に示されているよう
な固定具1が用いられている。これについて説明する
と、同固定具1は帯状に形成された背当て部2と、同背
当て部2の上端にほぼY字状に連設された一対の肩掛け
ベルト3,3とを備えており、この場合、背当て部2内
には、適当な剛性を得るため、例えば鋼などの補強板2
aが埋設されており、また、各肩掛けベルト3,3の自
由端側にはそれぞれ係着片4,4が縫い付けられてい
る。なお、肩掛けベルト3,3にはクッション材からな
るパッド6,6がそれぞれ取り付けられている。
【0004】各係着片4,4の同一面側には、パイル糸
からなる雌ファスナー5aと、鉤フック状の雄ファスナ
ー5bとからなる面状ファスナー5が設けられており、
これに対して図示されていないが、背当て部2の下端に
は係着片4,4を通すためのループ金具が取り付けられ
ている。
【0005】この固定具1は、背当て部2を患者の背骨
に沿ってあてがい、各肩掛けベルト3,3をその背中側
から鎖骨部位そして腋窩にかけて引き回した後、各係着
片4,4を上記ループ金具に通して手前側に引っ張り、
肩部に適度な固定力を得た時点で、雄ファスナー5bを
雌ファスナー5aに係着することにより、図6に示され
ているようにして装着される。すなわち、患者はこの固
定具1により、羽交い締め状に拘束され、その鎖骨部位
が後方に牽引されるように固定される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、肩掛け
ベルト3およびパッド6が自然な状態において、ともに
ほぼ直線状に形成されており、また、肩掛けベルト3が
直に肌に接触するのを防ぐとともに、その固定力を和ら
げる意図でパッド6がオーバーサイズ気味に形成されて
いるため、鎖骨部位から腋窩にかけての前面体側形状に
うまく適合せず、固定力がパッド6の内縁6a側に片寄
りがちとなり、極端な場合にはその外縁6b側が浮いて
しまい、長時間着用時には苦痛を感じるという欠点があ
った。
【0007】もっとも、肩掛けベルト3の幅を細くすれ
ば、このような片寄りは生じないが、このようにすると
他方において、固定力が局部的に集中することになり、
かえって好ましくない。また、パッド6にしても、肩掛
けベルト3に縫い付けられているため、患者の体形に応
じてその取り付け位置を調節することができないという
不便さがあった。
【0008】本発明は、このような従来の欠点を解決す
るためになされたもので、その目的は、鎖骨部位から腋
窩にかけての各個人の前面体側形状に良好に適合し得る
ように調節できて、長時間着用しても苦痛などを感じな
いようにした鎖骨固定具を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、帯状に形成された背当て部と、同背当て
部の上端にほぼY字状に連設された一対の肩掛けベルト
と、同肩掛けベルトの自由端側を上記背当て部の下端側
に着脱可能かつ長さ調節可能に連結する係着手段とを備
え、上記背当て部が患者の背骨に沿って配置されるとと
もに、上記肩掛けベルトが背中側から鎖骨部位そして腋
窩にかけての整復部位に装着される鎖骨固定具におい
て、上記各肩掛けベルトには患部にあてがわれるパッド
が位置調節可能に取り付けられているとともに、上記肩
掛けベルトおよび上記パッドは、ともに自然な状態にお
いて、上部が鎖骨部位に位置し、下部が腋窩部位に配置
されるとともに、その中間部が前面体側形状に沿うよう
なほぼS字を呈する湾曲状に形成されていることを特徴
としている。
【0010】この場合、上記パッドは面状ファスナーを
介して上記肩掛けベルトに着脱自在に取り付けらるこ
とが好ましい。
【0011】
【作用】上記構成によれば、肩掛けベルトに対するパッ
ドの取り付け位置を調節することにより、各個人差を吸
収してその前面体側形状に良好にフィットさせることが
できる。また、肩掛けベルトおよびパッドを上記のよう
に湾曲状に形成することにより、本来整復すべき範囲の
みに固定力を均一にかけることができ、腋窩の不当な圧
迫を軽減し、より好ましい装着感が得られる。
【0012】
【実施例】以下、図1ないし図4を参照しながら本発明
の実施例について説明する。図1にはこの実施例に係る
鎖骨固定具10の正面図が示されており、図2はその背
面図、また、図3には斜視図が示されており、これによ
ると、同固定具10は背当て部11と、この背当て部1
1の上端からほぼY字状に延びる一対の肩掛けベルト1
2,12とを備えている。
【0013】この場合、肩掛けベルト12,12はそれ
らに共通の基部12aから分岐されていて、同基部12
aに背当て部11が縫い付けられている。なお、背当て
部11内には従来と同様に鋼などからなる補強板11a
が埋設されており、これにより所定の剛性を得ている。
もっとも、この補強板11aは適当なクッション材で包
まれているとともに、この背当て部11全体は吸湿、吸
汗性の良い生地にてカバーされている。
【0014】各肩掛けベルト12,12は例えば肌触り
の良好なキルティング布地製で、患者の背中側から鎖骨
部位そして腋窩に至る長さを有し、その各先端部には係
着片13,13がそれぞれ縫着されている。この実施例
において、係着片13,13の各々には、肩掛けベルト
12の先端側寄り位置に配置されたパイル糸からなる雌
ファスナー14aと、係着片13の先端側に設けられた
鉤フック状の雄ファスナー14bとからなる面状ファス
ナー14,14が設けられている。
【0015】これに対して、図2に示されているよう
に、背当て部2の下端には係着片13,13を通すため
のループ金具17,17が取り付けられている。したが
って、係着片13,13の先端をそのループ金具17,
17に通して手前側に引っ張ることにより、図4に示さ
れているように、肩掛けベルト12が鎖骨部位から腋窩
にかけて密接するように装着されることになる。
【0016】各肩掛けベルト12,12には、患部であ
る整復部位にあてがわれるパッド15,15が位置調節
可能に取り付けられている。このパッド15は、ポリウ
レタン樹脂などのクッション材からなり、布地よりなる
カバーにて覆われている。
【0017】この場合、カバーの表面側(患者の肌に当
たる側)は吸湿、吸汗性の良好な生地、例えばナイロン
とポリエステルとを重ね合わせた生地からなり、同カバ
ーの裏面側にはナイロンの起毛パイル生地が用いられて
いる。
【0018】これに対して、肩掛けベルト12にはその
起毛パイルを雌ファスナーとする雄ファスナー16が設
けられており、パッド15はこれらの面状ファスナーに
て肩掛けベルト12に対してその取り付け位置が調節可
能とされ、これにより、患者の整復部位の体側形状に合
わせられるようになっている。
【0019】なお、この実施例では、肩掛けベルト12
に対して同パッド15を着脱自在かつ位置調節可能とす
る手段として面状ファスナーを用いているが、例えばパ
ッド15の裏面側にループを形成しておき、それに肩掛
けベルト12を挿通して、パッド15の位置を調節する
ようにしてもよい。
【0020】この発明では、パッド15を上記のように
肩掛けベルト12に対して位置調節可能としていること
に加えて、同パッド15を自然な状態において、上部が
鎖骨部位に位置し、下部が腋窩部位に配置されるととも
に、その中間部がそれらの間の前面体側形状に沿うよう
なほぼS字を呈する湾曲状に形成されている。
【0021】また、肩掛けベルト12も同様に、自然な
状態において、上部が鎖骨部位に位置し、下部が腋窩部
位に配置されるとともに、その中間部がそれらの間の前
面体側形状に沿うようなほぼS字を呈する湾曲状に形成
されている。
【0022】この鎖骨固定具10の患者に対する装着方
法は、先に説明した従来例と同じであるが、パッド15
および肩掛けベルト12がともに上記のような湾曲状に
形成されているため、係着片14を引っ張って肩掛けベ
ルト12を鎖骨部位から脇の下にかけて締め付ける際、
その胸部に対する締め付け力(固定力)をほぼ均一にす
ることができる。
【0023】この実施例ではパッド15および肩掛けベ
ルト12の双方をほぼS字を呈する湾曲状に形成してい
るが、パッド15のみをこのような湾曲形状とし、肩掛
けベルト12については従来と同様に直線状のままとし
てもよい。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
次のような効果が奏される。すなわち、帯状に形成され
た背当て部と、同背当て部の上端にほぼY字状に連設さ
れた一対の肩掛けベルトと、同肩掛けベルトの自由端側
を上記背当て部の下端側に着脱可能かつ長さ調節可能に
連結する係着手段とを備え、上記背当て部が患者の背骨
に沿って配置されるとともに、上記肩掛けベルトが背中
側から鎖骨部位そして腋窩にかけての整復部位に装着さ
れる鎖骨固定具において、上記各肩掛けベルトには患部
にあてがわれるパッド位置調節可能に取り付けられて
いるため、個人差に応じてそのパッドの位置を変えるこ
とにより、長時間にわたっての装着に際しても苦痛を感
ることのない良好な装着状態が得られる。
【0025】また、上記肩掛けベルトおよび上記パッド
を、ともに自然な状態において、上部が鎖骨部位に位置
し、下部が腋窩部位に配置されるとともに、その中間部
が前面体側形状に沿うようなほぼS字を呈する湾曲状に
形成したことにより、固定力が均一かけられることにな
るため、より一層の良好な装着状態が得られる。
【0026】さらに、上記パッドを面状ファスナーを介
して上記肩掛けベルトに着脱自在に取り付けるように
ることにより、面状ファスナー自体が入手容易でしかも
安価であるため、この固定具の全体的なコスト低減が図
れる、などの効果奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による鎖骨固定具の一実施例に係る正面
図。
【図2】同実施例の背面図。
【図3】同実施例を一部を分離して示した斜視図。
【図4】同実施例に係る鎖骨固定具を患者に装着した状
態を示した模式図。
【図5】従来の鎖骨固定具を示した斜視図。
【図6】上記従来の鎖骨固定具を患者に装着した状態を
示した模式図。
【符号の説明】
11 背当て部 12 肩掛けベルト 13 係着片 14,16 面状ファスナー 15 パッド 17 ループ金具
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61F 5/02 A61F 5/01

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状に形成された背当て部と、同背当て
    部の上端にほぼY字状に連設された一対の肩掛けベルト
    と、同肩掛けベルトの自由端側を上記背当て部の下端側
    に着脱可能かつ長さ調節可能に連結する係着手段とを備
    え、上記背当て部が患者の背骨に沿って配置されるとと
    もに、上記肩掛けベルトが背中側から鎖骨部位そして腋
    窩にかけての整復部位に装着される鎖骨固定具におい
    て、 上記各肩掛けベルトには患部にあてがわれるパッドが位
    置調節可能に取り付けられているとともに、上記肩掛け
    ベルトおよび上記パッドは、ともに自然な状態におい
    て、上部が鎖骨部位に位置し、下部が腋窩部位に配置さ
    れるとともに、その中間部が前面体側形状に沿うような
    ほぼS字を呈する湾曲状に形成されていることを特徴と
    する鎖骨固定具。
  2. 【請求項2】 上記パッドは面状ファスナーを介して上
    記肩掛けベルトに着脱自在に取り付けられていることを
    特徴とする請求項1に記載の鎖骨固定具。
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JP4354405B2 (ja) * 2002-11-12 2009-10-28 直裕 羽田 鎖骨骨折固定帯
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JP6357631B2 (ja) * 2014-08-06 2018-07-18 アルケア株式会社 椎体疾患用装具
JP6382437B1 (ja) * 2017-12-25 2018-08-29 豊 山内 姿勢矯正ベルト

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