JP2931874B2 - ディーゼルエンジンの調速装置 - Google Patents

ディーゼルエンジンの調速装置

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JP2931874B2
JP2931874B2 JP5128238A JP12823893A JP2931874B2 JP 2931874 B2 JP2931874 B2 JP 2931874B2 JP 5128238 A JP5128238 A JP 5128238A JP 12823893 A JP12823893 A JP 12823893A JP 2931874 B2 JP2931874 B2 JP 2931874B2
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健次 山下
修一 山田
聡 藤井
鉱三 吉田
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B3/00Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
    • F02B3/06Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition

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  • High-Pressure Fuel Injection Pump Control (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディーゼルエンジンの
調速装置に関し、詳しくは、ユーザーがメンテナンス時
に、エンジンから燃料噴射ポンプやメカニカルガバナを
取り外し、再組付した場合でも、調量ラックの燃料制限
位置が元の適性な位置からずれるのを防止できるものに
関する。
【0002】
【従来技術】ディーゼルエンジンの調速装置の従来技術
として図に示すものがある。これは、調速レバー10
1にメカニカルガバナのガバナレバー102を介して燃
料噴射ポンプ103の調量ラック104を連動連結し、
上記ガバナレバー102に燃料増量側から燃料制限ボル
ト105を対向させ、この燃料制限ボルト105に上記
ガバナレバー102を接当させて、上記調量ラック10
4の燃料制限位置106を設定するように構成したもの
である。
【0003】この種の調速装置を備えたエンジンでは、
出荷前に、メーカー側でエンジンを運転して、動力計等
により出力状態を確認しながら、燃料制限ボルト105
の出代を調節して、調量ラック104の適性な燃料制限
位置を設定してある。
【0004】しかし、ユーザーがメンテナンス時に、エ
ンジンから燃料噴射ポンプ103やメカニカルガバナを
取り外し、再組付した場合には、これらの組付状態が元
の状態からずれ、燃料制限ボルト105の出代を元のま
まにしておいたのでは、調量ラック104の燃料制限位
置が元の適性な位置からずれてしまう。この場合、メー
カー側での初期設定と同様にして燃料制限ボルト105
の出代を修正することは、理論的には可能であるが、動
力計等の設備を要する修正操作をユーザー側で行うこと
は、実質的に不可能である。
【0005】一方、調量ラック104を元の適性な燃料
制限位置106に戻して止めておき、ガバナレバー10
2に燃料制限ボルト105が当たるようにその出代を修
正すれば、調量ラック104の燃料制限位置を元の適性
な位置に修正できるが、この従来技術では、一旦、燃料
噴射ポンプ103をエンジンから取り外してしまうと、
調量ラック104が自由に動いて、適性な燃料制限位置
106がどこであったか分からなくなってしまうため、
再組付後に燃料制限ボルト105の出代を修正すること
はできなかった。このため、メンテナンス後は、調量ラ
ック104の燃料制限位置が適性な位置からずれたまま
でエンジンの使用がなされていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、ユ
ーザーがメンテナンス時に、エンジンから燃料噴射ポン
プ103やメカニカルガバナを取り外し、再組付した場
合には、調量ラック104の燃料制限位置が元の適性な
位置からずれてしまうにも拘わらず、これを修正するこ
とができず、メンテナンス後は、調量ラック104の燃
料制限位置が適性な位置からずれたままでエンジンの使
用がなされていた。
【0007】このため、調量ラック104の燃料制限位
置が燃料増量側にずれている場合には、燃料制限位置で
の燃料供給量が過剰となり、排気ガス中の未燃焼有害成
分が多くなって、周囲環境を汚染するおそれがあった。
また、調量ラック104の燃料制限位置が燃料減量側に
ずれている場合には、燃料制限位置での燃料供給量が不
足して、エンジンの出力が低下するおそれがあった。
【0008】本発明では、ユーザーがメンテナンス時
に、燃料噴射ポンプやメカニカルガバナをエンジンから
取り外し、再組付した場合でも、調量ラックの燃料制限
位置が元の適性な位置からずれるのを防止できる、ディ
ーゼルエンジンの調速装置を提供することを課題とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】(第1発明) 第1発明では、図1に例示するように、ポンプ収容室9
内で、調速レバー1にメカニカルガバナのガバナレバー
2を介して燃料噴射ポンプ3の調量ラック4を連動連結
し、上記ガバナレバー2に燃料増量側から燃料制限ボル
ト5を対向させ、この燃料制限ボルト5に上記ガバナレ
バー2を接当させて、上記調量ラック4の燃料制限位置
6を設定するように構成した、ディーゼルエンジンの調
量装置において、次のようにしたことを特徴とする。
【0010】図1または図2に例示するように、上記燃
料噴射ポンプ3にラック仮固定手段7を設け、このラッ
ク仮固定手段7で、上記調量ラック4を燃料噴射ポンプ
3に対して上記燃料制限位置6に仮固定できるように
成する。 上記ポンプ収容室9のポンプ収容室壁27に燃
料制限ボルト(5)を貫通させるとともにネジ嵌合させて
構成した。
【0011】(第2発明) 第2発明では、図1に例示する第1発明のディーゼルエ
ンジンの調速装置において、ラック仮固定手段7に代え
て、図3に例示するように、ラック仮受け止め手段8を
用い、このラック仮受け止め手段8で、燃料制限位置6
から燃料減量方向への調量ラック4の燃料噴射ポンプ3
に対する移動を阻止できるようにした、ことを特徴とす
【0012】
【作用】(第1発明) 図1に示すように、ユーザーがメンテナンス時に、燃料
噴射ポンプ3やメカニカルガバナをエンジンから取り外
し、再組付する場合には次のようにして行う。まず、図
1に示すように、燃料噴射ポンプ3等を取り外す前に、
ガバナレバー2を燃料制限ボルト5に接当させて、調量
ラック4を当初に設定しておいた適性な燃料制限位置6
に位置させ、調量ラック4をラック仮固定手段7によ
り、この位置に仮固定する。次に、燃料噴射ポンプ3等
をエンジンから取り外し、メンテナンスを行う。
【0013】そして、燃料噴射ポンプ3等をエンジンに
組み付け、ガバナレバー2に調量ラック4を連結する。
この際、上記のように調量ラック4をラック仮固定手段
7で適性な燃料制限位置6に仮固定してあるので、この
調量ラック4を連結したガバナレバー2は、調量ラック
4を適性な燃料制限位置6に位置させるべき姿勢とな
る。次に、燃料制限ボルト5をガバナレバー2に接当す
るまで螺進させると、調量ラック4を適性な燃料制限位
置6に止めるように、燃料制限ボルト5の出代が修正さ
れる。そして、ラック仮固定手段7による調量ラック4
の仮固定を解除すると、調量ラック4の燃料制限位置6
を当初に設定しておいた適性な位置からずらすことな
く、エンジンを使用できる。
【0014】(第2発明) 第1発明では、図1に示すように、燃料噴射ポンプ3等
をエンジンから取り外す前に、調量ラック4をラック仮
固定手段7で燃料制限位置6に仮固定したが、第2発明
では、これに代えて、図3に示すように、調量ラック4
が燃料制限位置6から燃料減量方向に移動するのラック
仮受け止め手段8で阻止する。
【0015】そして、燃料噴射ポンプ3等をエンジンに
組み付け、ガバナレバー2に調量ラック4を連結する
と、上記のように、調量ラック4が燃料制限位置6から
燃料減量方向に移動するのをラック仮受け止め手段8で
阻止してあるので、この調量ラック4を連結したガバナ
レバー2は、調量ラック4を適性な燃料制限位置6に位
置させるべき姿勢から燃料減量側へは揺動しない。次
に、調量ラック4を適性な燃料制限位置6に位置させる
べき姿勢にしたまま、燃料制限ボルト5をガバナレバー
2に接当するまで螺進させると、調量ラック4を適性な
燃料制限位置6に止めるように、燃料制限ボルト5の出
代が修正される。そして、ラック仮受け止め手段8によ
る調量ラック4の移動阻止を解除すると、調量ラック4
の燃料制限位置6を当初に設定しておいた適性な位置か
らずらすことなく、エンジンを使用できる
【0016】
【発明の効果】(イ).燃料噴射ポンプの取り外し後の再組付け時に、
調量ラックの燃料減量側への移動を無くして、燃料制限
ボルトを適正な燃料制限位置に簡単に正確にセットでき
る. ユーザーがメンテナンス時に、燃料噴射ポンプやメカニ
カルガバナをエンジンから取り外し、再組付した場合
おいて、燃料噴射ポンプ3に対して調量ラック4が、ラ
ック仮固定手段7で燃料制限位置6に仮固定され(第1
発明・請求項1)、またはラック仮受け止め手段8で燃
料制限位置6から燃料減量側への移動を 阻止される(第
2発明・請求項2)ので、調量ラックの燃料制限位置が
元の適性な位置からずれるのを防止できる。このため、
メンテナンス後にエンジンを使用しても、燃料制限位置
での燃料の過剰供給や供給不足が起こりにくく、排気ガ
ス中の未燃焼有害成分による周囲環境の汚染やエンジン
の出力低下等の弊害を抑制できる。
【0017】(ロ).燃料噴射ポンプの燃料制限位置の調整操作は、
エンジンを運転しながら燃料制限ボルトを調節していく
ことにより、エンジンの運転と停止とを繰り返さないで
行える. 燃料制限ボルト5は、ポンプ収容室壁27を貫通してい
て、外部から回転調節操作することができる。このた
め、燃料噴射ポンプの燃料制限位置の調整操作は、エン
ジンを運転しながら燃料制限ボルトを調節していくこと
により、エンジンの1度の運転中に行え、エンジンの運
転と停止とを繰り返さないで行える。
【0018】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
まず、第1実施例について説明する。図1は本発明の第
1実施例に係るディーゼルエンジンの調速装置の周辺部
分の縦断面図である。調速装置の構成は次の通りであ
る。シリンダブロック(図外)の横側にポンプ収容室9
を形成し、その上側のポンプ取付口10からボッシュ型
の燃料噴射ポンプ3を挿入してある。燃料噴射ポンプ3
の下側には、燃料噴射カム軸11を架設し、その燃料噴
射カム12上に燃料噴射ポンプ3のタペット13を載置
してある。そして、クランク軸(図外)から燃料噴射カ
ム12が回転連動されると、タペット13の昇降による
燃料噴射ポンプ3のポンプ作動で、燃料が燃焼室(図
外)に供給されるようになっている。この燃料の供給量
の調節は、燃料噴射ポンプ3に前後スライド自在に付設
した調量ラック4の移動により行われる。そして、その
調量ラック4は、調速レバー1からメカニカルガバナを
介して連動される。
【0019】メカニカルガバナの構成は次の通りであ
る。ポンプ収容室9にガバナレバー軸14を架設し、こ
れにガバナレバー2を揺動自在に枢支してある。ガバナ
レバー2は、ガバナ力入力レバー15とスプリング力入
力レバー16とからなる二本レバー式のもので、ガバナ
力入力レバー15とスプリング力入力レバー16の各下
端部とをそれぞれガバナレバー軸14に枢支してある。
ガバナ力入力レバー15の前方には、ガバナ力発生装置
17を設けてある。
【0020】ガバナ力入力レバー15の上端部には、前
後一対のスライド案内ピン19を設け、これをスライダ
18に形成した前後に長いピン挿通孔20に挿通し、ガ
バナ力入力レバー15の上部にスライダ18を前後スラ
イド自在に設けてある。そして、スライダ18は、スタ
ートスプリング21の付勢力22で燃料増量側に付勢し
てある。また、スライダ18にはラックピン嵌合部23
を設け、これに調量ラック4のラックピン24を嵌入し
てある。
【0021】また、スプリング力入力レバー15と調速
レバー1との間にはガバナスプリング25を介設し、そ
のスプリング力26でスプリング力入力レバー16を燃
料増量側に付勢して、スプリング力入力レバー16をガ
バナ力入力レバー15にその後側から接当してある。そ
して、ポンプ収容室9の前室壁27に燃料制限ボルト5
貫通させるとともに前後螺動自在に取り付け、これを
スプリング力入力レバー16に燃料増量側から対向さ
せ、この燃料制限ボルト5にスプリング力入力レバー1
6を接当させて、調量ラック4の燃料制限位置6を設定
するようにしてある。また、スライダ18に、燃料増量
側からエンジン停止レバー28を対向させてある。
【0022】このメカニカルガバナによれば、通常負荷
運転時は、クランク軸(図外)の回転に応じてガバナ力
発生装置17に発生するガバナ力29がガバナ力入力レ
バー15に入力されるとともに、ガバナスプリング25
のスプリング力26がスプリング力入力レバー16に入
力される。そして、エンジンにかかる負荷が変動して、
ガバナ力29が増減変動すると、ガバナ力29とスプリ
ング力26とのモーメントが釣り合うように、ガバナレ
バー2が一体に揺動して、調量ラック4を移動させ、エ
ンジンの実回転数を調速レバー1で設定した設定回転数
に維持する。また、スプリング力入力レバー16が燃料
制限ボルト5に接当すると、調量ラック4の燃料増量方
向の移動が制限される。
【0023】尚、エンジン始動開始時には、ガバナ力2
9が発生していないため、スプリング力入力レバー16
は燃料制限ボルト5に接当して、その燃料増量側への揺
動が制限されているが、スタートスプリング21の付勢
力22でガバナ力入力レバー15が燃料増量側に引かれ
るため、調量ラック4が燃料制限位置6よりも燃料増量
側に偏位した始動増量位置に位置し、円滑な始動が行え
る。また、エンジン停止レバー28でスライダ18を燃
料減量側に押すと、スライダ18のスライドで調量ラッ
ク4が燃料無噴射位置まで押され、エンジンが停止す
る。この際、スライダ18のスライドによりスプリング
力入力レバー16が置き残されるので、エンジン停止レ
バー28の操作は、ガバナスプリング25の強いスプリ
ング力26に抗することなく、スタートスプリング21
の弱い付勢力22に抗するのみの小さな操作力で行うこ
とができる。
【0024】この調速装置では、ユーザーがメンテナン
ス時に、エンジンから燃料噴射ポンプ3やメカニカルガ
バナを取り外し、再組付した場合でも、調量ラック4の
燃料制限位置6が元の適性な位置からずれるのを防止で
きるようにするため、次のような構成を採用してある。
燃料噴射ポンプ3の横側に、調量ラック4の脱落を防止
するラック支持プレート30をプレート固定ボルト31
で固定してあるが、このラック支持プレート30にラッ
ク仮固定ボルト32を付設し、このラック仮固定ボルト
32で調量ラック4を燃料噴射ポンプ3に対して燃料制
限位置6に仮固定できるようにしてある。
【0025】この第1実施例では、ユーザーがメンテナ
ンス時に、燃料噴射ポンプ3やメカニカルガバナをエン
ジンから取り外し、再組付する場合には次のようにして
行う。まず、燃料噴射ポンプ3等を取り外す前に、スプ
リング力入力レバー16を燃料制限ボルト5に接当させ
る。この時、エンジンが停止状態であるため、ガバナ力
29が発生しておらず、このままでは、調量ラック4が
スタートスプリング21の付勢力22により燃料増量側
に引かれ、調量ラック4が燃料制限位置6から外れてし
まう。このため、ガバナ力29に代わる人為的な力をガ
バナ力入力レバー15に加え、ガバナ力入力レバー15
がスプリング力入力レバー16に接当するまで、これを
燃料増量側に揺動させて、調量ラック4を当初に設定し
ておいた適性な燃料制限位置6に位置させ、調量ラック
4をラック仮固定ボルト32により、この位置に仮固定
する。次に、燃料噴射ポンプ3等をエンジンから取り外
し、メンテナンスを行う。
【0026】そして、燃料制限ボルト5の出代を小さく
した後、燃料噴射ポンプ3等をエンジンに組み付け、ス
ライダ18に調量ラック4を連結する。この際、上記の
ように調量ラック4をラック仮固定ボルト32で適性な
燃料制限位置6に仮固定してあるので、この調量ラック
4を連結したスライダ18は、調量ラック4を適性な燃
料制限位置6に位置させるべき姿勢となる。この時、エ
ンジンは停止状態にあるため、ガバナ力29が発生して
おらず、このままでは、ガバナスプリング25のスプリ
ング力26によりガバナレバー2が一体で燃料増量側に
引かれ、スプリング力入力レバー16が調量ラック4を
適性な燃料制限位置6に位置させるべき姿勢から外れ
る。
【0027】このため、ガバナ力29に代わる人為的な
力をガバナ力入力レバー15に加え、ガバナ力入力レバ
ー15がスライダ18に止められるまで、これを燃料減
量側に揺動させると、スプリング力入力レバー16は、
調量ラック4を適性な燃料制限位置6に止めるべき姿勢
となる。次に、燃料制限ボルト5をスプリング力入力レ
バー16に接当するまで螺進させると、調量ラック4を
適性な燃料制限位置6に止めるように、燃料制限ボルト
5の出代が修正される。そして、ラック仮固定ボルト3
2を緩めて調量ラック4の仮固定を解除すると、調量ラ
ック4の燃料制限位置6を当初に設定しておいた適性な
位置からずらすことなく、エンジンを使用できる。
【0028】図2は図1の調速装置で用いる燃料噴射ポ
ンプの変更例の正面図である。この変更例では、ラック
仮固定手段7として、ラック仮固定板33を用いてあ
る。このラック仮固定板33は、その先端部にラックピ
ン嵌入孔34をあけるとともに、その基端部に前後に長
いボルト挿通孔35をあけ、ここに挿通したプレート固
定ボルト31でラック支持プレート30に着脱自在に取
り付けてある。そして、ラックピン嵌入孔34にラック
ピン24を嵌入させると、調量ラック4が燃料制限位置
6に仮固定されるようにしてある。
【0029】図3は本発明の第2実施例の図1相当図で
ある。この第2実施例では、図1または図2に示す第1
実施例のラック仮固定手段7に代えて、図3に示すよう
に、ラック仮受け止め手段8を用いてある。このラック
仮受け止め手段8には、ラック仮受け止め板36を用い
てある。このラック仮受け止め板36は、その基端部に
前後に長いボルト挿通孔37をあけ、ここに挿通したプ
レート固定ボルト31でラック支持プレート30に着脱
自在に取り付けてある。そして、ラック仮受け止め板3
6にその燃料増量側からラックピン24を接当させ、燃
料制限位置6から燃料減量方向への調量ラック4の移動
が阻止されるようにしてある。
【0030】前記第1実施例では、図1に示すように、
燃料噴射ポンプ3等をエンジンから取り外す前に、調量
ラック4をラック仮固定手段7で燃料制限位置6に仮固
定したが、第2発明では、これに代えて、図3に示すよ
うに、調量ラック4が燃料制限位置6から燃料減量方向
に移動するのラック仮受け止め板36で阻止する。
【0031】この第2実施例では、メンテナンス後、燃
料噴射ポンプ3等をエンジンに組み付け、スライダ18
に調量ラック4を連結すると、上記のように、調量ラッ
ク4が燃料制限位置6から燃料減量方向に移動するのを
ラック仮受け止め板36で阻止してあるので、この調量
ラック4を連結したスライダ18は、調量ラック4を適
性な燃料制限位置6に位置させるべき姿勢から燃料減量
側へはスライドしない。この時、エンジンは停止状態に
あるため、ガバナ力29が発生しておらず、このままで
は、ガバナスプリング25のスプリング力26によりガ
バナレバー2が一体で燃料増量側に引かれ、スプリング
力入力レバー16が調量ラック4を適性な燃料制限位置
6に位置させるべき姿勢から外れる。
【0032】このため、ガバナ力29に代わる人為的な
力をガバナ力入力レバー15に加え、ガバナ力入力レバ
ー15がスライダ18で止められるまで、ガバナレバー
2を一体に揺動させると、スプリング力入力レバー16
は、調量ラック4を適性な燃料制限位置6に止めるべき
姿勢となる。次に、燃料制限ボルト5をスプリング力入
力レバー16に接当するまで螺進させると、燃料ラック
4を適性な燃料制限位置6に止めるように、燃料制限ボ
ルト5の出代が修正される。そして、ラック仮受け止め
板36の取り外しにより調量ラック4の移動阻止を解除
すると、調量ラック4の燃料制限位置6を当初に設定し
ておいた適性な位置からずらすことなく、エンジンを使
用できる
【0033】発明の各実施例の内容は以上の通りであ
るが、本発明は上記各実施例に限定されるものではな
い。例えば、上記各実施例では、図1に示すように、ガ
バナレバー2に二本レバー式のものを用いたが、これは
図1に示すように、スライダ18を有するガバナ力入力
レバー15を用いてもよいし、スライダを有しないガバ
ナ力入力レバー15を用いてもよい。また、ガバナレバ
ー2は一本レバー式のものであってもよい。また、第1
実施例では、図1に示すように、ラック仮固定手段7と
してラック仮固定ボルト32、または図2に示すよう
に、ラック仮固定板33を用いたが、これは他の構造の
ものであってもよい。また、第2実施例では、図3に示
すように、ラック仮受け止め手段8としてラック仮受け
止め板36を用いたが、これは他の構造のものであって
もよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るディーゼルエンジン
の調速装置の周辺部分の縦断面図である。
【図2】図1の調速装置で用いる燃料噴射ポンプの変更
例の正面図である。
【図3】本発明の第2実施例の図1相当図である。
【図4】来技術の図1相当図である。
【符号の説明】
1…調速レバー、2…ガバナレバー、3…燃料噴射ポン
プ、4…調量ラック、5…燃料制限ボルト、6…4の燃
料制限位置、7…ラック仮固定手段、8…ラック仮受け
止め手段、9…ポンプ収容室、27…ポンプ収容室壁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 鉱三 大阪府堺市石津北町64 株式会社クボタ 堺製造所内 (72)発明者 篠原 祐次 大阪府堺市石津北町64 株式会社クボタ 堺製造所内 (56)参考文献 特開 平5−149212(JP,A) 実公 昭47−1143(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02D 1/00 - 1/14

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプ収容室(9)内で、調速レバー(1)
    にメカニカルガバナのガバナレバー(2)を介して燃料噴
    射ポンプ(3)の調量ラック(4)を連動連結し、上記ガバ
    ナレバー(2)に燃料増量側から燃料制限ボルト(5)を対
    向させ、この燃料制限ボルト(5)に上記ガバナレバー
    (2)を接当させて、上記調量ラック(4)の燃料制限位置
    (6)を設定するように構成した、ディーゼルエンジンの
    調量装置において、 上記燃料噴射ポンプ(3)にラック仮固定手段(7)を設
    け、このラック仮固定手段(7)で、上記調量ラック(4)
    燃料噴射ポンプ(3)に対して上記燃料制限位置(6)に
    仮固定できるように構成し、 上記ポンプ収容室(9)のポンプ収容室壁(27)に燃料制限
    ボルト(5)を貫通させるとともにネジ嵌合させて構成し
    た、 ことを特徴とするディーゼルエンジンの調速装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のディーゼルエンジンの
    調速装置において、ラック仮固定手段(7)に代えて、ラ
    ック仮受け止め手段(8)を用い、このラック仮受け止め
    手段(8)で、燃料制限位置(6)から燃料減量方向への調
    量ラック(4)の燃料噴射ポンプ(3)に対する移動を阻止
    できるようにした、ことを特徴とするディーゼルエンジ
    ンの調速装置
JP5128238A 1992-07-31 1993-04-30 ディーゼルエンジンの調速装置 Expired - Fee Related JP2931874B2 (ja)

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