JP2931708B2 - 養毛料 - Google Patents

養毛料

Info

Publication number
JP2931708B2
JP2931708B2 JP3268135A JP26813591A JP2931708B2 JP 2931708 B2 JP2931708 B2 JP 2931708B2 JP 3268135 A JP3268135 A JP 3268135A JP 26813591 A JP26813591 A JP 26813591A JP 2931708 B2 JP2931708 B2 JP 2931708B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hair
glycoside
scalp
steroid
dandruff
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3268135A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0525023A (ja
Inventor
顕吉 松原
啓之 鈴木
暢夫 橿淵
好男 北田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pola Orbis Holdings Inc
Original Assignee
Pola Chemical Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pola Chemical Industries Inc filed Critical Pola Chemical Industries Inc
Priority to JP3268135A priority Critical patent/JP2931708B2/ja
Priority to DE19914130915 priority patent/DE4130915C2/de
Priority to FR9111576A priority patent/FR2667241B1/fr
Publication of JPH0525023A publication Critical patent/JPH0525023A/ja
Priority to US08/311,448 priority patent/US5565207A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP2931708B2 publication Critical patent/JP2931708B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/30Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
    • A61K8/68Sphingolipids, e.g. ceramides, cerebrosides, gangliosides
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/30Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
    • A61K8/63Steroids; Derivatives thereof
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q19/00Preparations for care of the skin
    • A61Q19/007Preparations for dry skin
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q5/00Preparations for care of the hair
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q5/00Preparations for care of the hair
    • A61Q5/006Antidandruff preparations

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Birds (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Dermatology (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Cosmetics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、養毛料に関するもので
あり、更に詳しくは、頭皮のフケ抑制効果並びに頭髪に
潤いを与える効果において優れている配糖体、糖脂質等
を含有せしめた新規な組成の養毛料に関するものであ
る。
【0002】
【背景技術】養毛料は、頭皮、頭髪に芳香と清涼感を与
え、また、毛根あるいは地肌に作用して育毛の促進、フ
ケ、かゆみの抑制などの効果をもつものであるが、フケ
やかゆみの発生の最も大きな原因は、角質細胞の異常剥
離、皮脂の分泌昂進といわれ、これらの現象を促進させ
る因子としては、微生物の増殖であることが指摘されて
いる(例えば日本化粧品技術者会編、化粧品科学ガイド
ブック、p.152(株)薬事日報社参照)。
【0003】従来、フケとり剤としては、抗菌作用をも
つ各種の含硫化合物配合のシャンプーが多く用いられ、
また、トニック剤としては、抗菌剤のほか、養毛・育毛
成分として各種のビタミン剤、あるいは塩酸ジフェニル
ヒドラジンなどの抗ヒスタミン剤など適宜組み合わせて
用いるものが市販されている(例えば、皮膚と美容、9
[2]p.1371(1977)参照)。他方、頭髪に
潤いを与えるためのものとしては、陽イオン性界面活性
剤や保湿剤を有効成分としたヘアリンスが使われてい
る。
【0004】しかし、これまでに、市場に提供されてい
る製品の性能には一長一短があり、いずれも養毛料とし
ては満足し得るものではなく、頭皮に作用して頭皮生理
の正常化を図る養毛料は知られていない。
【0005】
【発明の目的】本発明の目的は、頭皮角層のターンオー
バーの正常化とターンオーバーの遅延化とによって、頭
皮生理の正常化をはかり、もって頭皮の角層細胞配列の
規則性を回復させ重層剥離を改善することにより、頭皮
のフケ抑制効果並びに頭髪に潤いを与える効果を示す養
毛料を開発せんとするものである。
【0006】
【発明の開示】本発明者らは、頭皮の角層細胞配列の規
則性回復と重層剥離の改善に効果のある物質を見い出
し、この物質を含有する養毛料は、顕著な頭皮のフケ抑
制効果並びに頭髪に潤いを与える効果があることを見い
出した。
【0007】すなわち、本発明はかかる知見に基いてな
されたものであり、かくして、本発明により、(a)ス
テロイド配糖体および/またはトリテルペノイド配糖体
と(b)スフィンゴ糖脂質とを全量の0.0005〜9
0重量%含有し、この(a)/(b)の配合比が、重量
基算で90/10〜10/90で含有することを特徴と
する養毛料が提供される。さらに、本発明の養毛料につ
いては、その好ましい態様として、上記の含有成分とと
もに、ステロイドホルモンや、あるいは皮脂分泌抑制剤
および/または微生物ピチロスポラム オバール(Pi
tyrosporum ovale)に対する抗菌作用
の強い抗菌剤の1種または2種以上を含有する養毛料が
提供される。
【0008】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明の養毛料に用いられる前記のステロイド配糖体の例
としては、カンペステロールグリコサイド、スチグマス
テロールグリコサイド、β−シトステロールグリコサイ
ド、コレステロールグリコサイド、スチグマステノール
グリコサイドアベナステロールグリコサイドなどが挙げ
られる。本発明の養毛料に用いられる前記のトリテルペ
ノイド配糖体の例としては、シクロアルテノールグリコ
サイド、24−メチレンシクロアルテノールグリコサイ
ド、シクロアルタノールグリコサイド、シクロブラノー
ルグリコサイド、グリチルリチン、ジンセノサイドなど
が挙げられる。
【0009】本発明の養毛料に用いられる前記のスフィ
ンゴ糖脂質とは、糖脂質すなわち分子中に脂肪酸と糖質
を含む物質群中にあって、ジヒドロスフィンゴシン、ス
フィンゴシン、フィトスフィンゴシン、デヒドロフィト
スフィンゴシンなどに代表されるスフィンゴシン骨格を
その内部に有するものであり、例えばモノヘキソシルセ
ラミド(セレブロシド)、スフィンゴプラスマローゲン
ス、ガラクトシルセラミド脂肪酸エステル、グリコシル
セラミド脂肪酸エステルなどのモノヘキソシルセラミド
脂肪酸エステル(セレブロシドエステル)、D−ガラク
トシル(1→4)D−グリコシル(1→)セラミド、D
−ガラクトシル(1→4)D−ガラクトシル(1→)セ
ラミドなどのジヘキソシルセラミド、D−ガラクトシル
(1→4)D−ガラクトシル(1→4)D−グルコシル
(1→)セラミドなどのトリヘキソシルセラミド、ガラ
クトシル−セラミド硫酸エステル(セレブロシド硫酸す
なわちスルファチド)、ジヘキソシル−セラミド硫酸エ
ステル、また、N−アセチルガラクトサミン(1→3)
D−ガラクトシル(1→4)ガラクトシル(1→4)D
−グルコシル(1→)セラミド[グロボシドI]、N−
アセチルガラクトサミン(1→4)D−ガラクトシル
(1→4)D−グルコシル(1→)セラミド、D−ガラ
クトシル(1→3)N−アセチルガラクトサミン(1→
4)D−ガラクトシル(1→4)グルコシル(1→)セ
ラミド、D−ガラクトシル(1→3)D−ガラクトシル
(1→3)N−アセチルグルコサミン(1→3)D−ガ
ラクトシル(1→4)D−グルコシル(1→)セラミド
などのグロボシド、N−アセチルノイラミン酸(2→
3)D−ガラクトシル(1→4)D−グルコシル(1
→)セラミド、N−アセチルノイラミン酸(2→3)D
−ガラクトシル(1→)セラミドなどのヘマトシド、中
性糖の他にシアル酸とヘキソサミンの両方を含んだガン
グリオシドなどが挙げられる。
【0010】本発明に係る養毛料中に、ステロイド配糖
体および/またはトリテルペノイド配糖体とスフィンゴ
糖脂質とを含有させるにあたっては、養毛料を調製する
際に各成分をそれぞれ、適宜に配合してもよいが、本発
明の効果をより高めるためには、むしろステロイド配糖
体および/またはトリテルペノイド配糖体とスフィンゴ
糖脂質とを予め適当な有機溶媒の存在下、加熱溶解後溶
媒を留去して一体化した後、これを油相に添加して用い
ることが有利である。
【0011】更に、工業的見地からみると、ステロイド
配糖体、トリテルペノイド配糖体、スフィンゴ糖脂質は
何れも広く動植物界に存在する天然材料中に含有されて
いるものであるため、これらの天然の材料中より有機溶
剤により抽出したものをそのまま用いるのが最も有利で
ある。ただし、この場合には、動植物中におけるステロ
イド配糖体、トリテルペノイド配糖体、スフィンゴ糖脂
質の含有量は原料となる動植物の種、あるいはその動植
物の部位などにより異なり、かつ得られた抽出物中にお
ける(ステロイド配糖体+トリテルペノイド配糖体)/
スフィンゴ糖脂質の比が本発明における重要な要素であ
ることから、その原料の選択もまた重要なこととなる。
【0012】上記の比が前述の条件を満たすものの例と
しては、米糠、ふすま(小麦胚芽)粟、稗、大豆、高
粱、トウモロコシなどが挙げられるが、これらの材料
は、本発明に係る養毛料の材料として、より好ましく使
用される。
【0013】これらの植物原料からステロイド配糖体と
トリテルペノイド配糖体およびスフィンゴ糖脂質の混合
物を抽出するに際しては、原料を必要に応じて前処理し
た後、有機溶剤例えばクロロホルム、メタノール、ブタ
ノールもしくはイソプロパノールなどを用い、これらを
単独でまたは混合物として溶剤とし、その溶剤により抽
出処理を行ない、これをカラムクロマト法などを用いて
分離回収する方法などが適宜使用される。
【0014】本発明の養毛料においては、上記ステロイ
ド配糖体およびトリテルペノイド配糖体より選択される
1種あるいは2種以上と、スフィンゴ糖脂質類より選択
される1種あるいは2種以上とを全量基算で0.000
5〜90重量%好ましくは0.5〜2.0重量%の範囲
で含有させる。
【0015】上記の(a)ステロイド配糖体および/ま
たはトリテルペノイド配糖体と(b)フィンゴ糖脂質と
の含有比は、重量基算で、(a)/(b)=90/10
〜10/90である。上記範囲より(a)が多くなる
と、養毛料基剤に対する溶解性が低下し、結果として良
好なフケ抑制効果が得られなくなり、(a)の量が上記
の割合以下になっても良好なフケ抑制効果は得難くな
る。最も好ましい範囲としては、60/40〜85/1
5の範囲が挙げられる。
【0016】次に、前述のステロイド配糖体およびトリ
テルペノイド配糖体とスフィンゴ糖脂質とを含む混合物
を、植物材料から有機溶剤抽出法に従って得る場合の製
造例を以下に示す。
【0017】製造例 1 前処理として、フスマをヘキサン抽出し、得られたオイ
ルを硫酸処理して沈殿物を得る。得られた沈殿物の10
0gをクロロホルム/メタノール=1/1の混合溶剤1
1で温浸抽出した後、固形物を▲ろ▼別し、減圧濃縮し
た。得られた濃縮物にメタノール200mlを加えて再
溶解し、不溶解物を▲ろ▼別後、シリカゲルカラムに展
開した。展開溶剤としては、先ずクロロホルム/メタノ
ール=95/5で中性脂質、コレステロール、脂肪酸等
を溶出させ、次にクロロホルム/メタノール=75/2
5で、スフィンゴ糖脂質、ステロイド配糖体、トリテル
ペノイド配糖体の混合物を溶出させた。収量0.7g。 混合比:(ステロイド配糖体+トリテルペノイド配糖
体)/スフィンゴ糖脂質=80/20
【0018】製造例 2 前処理として、米糠をヘキサンで抽出し、得られたオイ
ルを硫酸処理して沈殿物を得る。得られた沈殿物の10
0gをクロロホルム/メタノール=2/1の混合溶剤1
1で温浸抽出した後、固形物を▲ろ▼別し、減圧濃縮し
た。得られた濃縮物にクロロホルム100mlを加え再
溶解した後、シリカゲルカラムに展開した。展開溶剤と
しては、先ずクロロホルム/メタノール=9/1を用い
て中性脂質、コレステロール、脂肪酸などを溶出させ、
次にクロロホルム/メタノール=8/2を用いて目的の
スフィンゴ糖脂質、ステロイド配糖体、トリテルペノイ
ド配糖体の混合物を溶出させた。収量1g。
【0019】TLC法分析結果(展開溶媒:ベンゼン/
エタノール=5/1) Rf値:0.25〜0.28(スフィンゴ糖脂質) :0.32〜0.35(ステロイド配糖体およびトリテ
ルペノイド配糖体) 混合比:(ステロイド配糖体+トリテルペノイド配糖
体)/スフィンゴ糖脂質=70/30
【0020】次に、本発明の養毛料に使用される前述の
ステロイドホルモンとしては、卵胞ホルモンと副腎皮質
ホルモンが適している。卵胞ホルモンの例としては、エ
ストラジオールおよびそのエステル、エストロン、エチ
ニルエストラジオールなどが挙げられる。また、副腎皮
質ホルモンの例としては、コルチゾンおよびそのエステ
ル、ヒドロコルチゾンおよびそのエステル、プレドニゾ
ン、プレドニゾロンなどが挙げられる。
【0021】これらステロイドホルモンは、市販品をそ
のまゝあるいは加工して用いることができる。
【0022】本発明の養毛料では、上記のステロイドホ
ルモンより選択される1種あるいは2種以上を、全量に
対して0.5重量%以下の有効量好ましくは0.001
〜0.1重量%の範囲で含有させる。
【0023】本発明の好ましい態様としての養毛料に含
有させる皮脂分泌抑制剤としては、パンテチン、ビタミ
ンB6類、人参、陳皮、重薬などの有機溶媒抽出エキ
ス、その他抗男性ホルモンなどが挙げられる。
【0024】同じように好ましい態様としての養毛料に
含有させる微生物ピチロスポラムオバールに対する抗菌
作用の強い抗菌剤としては、公知の原料をそのまゝある
いは加工して用いることができる。例えばイオウ、硫化
カドミウム、ジンクピリジニウム−1−チオール−N−
オキサイド(Zpt)などのイオウ化合物、トリクロサ
ン、ハロカルバン、メントール類、ウンデシレン酸な
ど、更にレゾルシン、イソプロピルメチルフェノール、
サルチル酸などが挙げられる。
【0025】本発明の養毛料中に含有させることのでき
る他の成分としては、通常、一般に養毛料中に使用され
る炭化水素類、ロウ類、油脂類、エステル類、高級脂肪
酸、高級アルコール、界面活性剤、香料、色素、抗酸化
剤、紫外線吸収剤、アルコール類、pH調整剤などが挙
げられる。
【0026】更に、本発明の養毛料の使用目的に応じ種
々の薬効成分例えば、グリチルリチン酸、ビサボロール
などの抗炎症剤、アラントイン、胎盤抽出エキスなどの
細胞賦活剤、ビタミンE、スーパーオキシドディスムタ
ーゼ(SOD)などの過酸化脂質生成阻害剤、ヒアルロ
ン酸ナトリウムなどの保湿剤、ビタミンEニコチネート
などの血行促進剤などを配合することができる。
【0027】本発明の養毛料の剤形は、種々の形態とす
ることができる。その例を挙げると、スカルプエッセン
ス、シャンプー、トニックなどである。以下、本発明の
実施例ならびに比較対照のための比較例を挙げ、本発明
を更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例により
制限されるものではない。なお配合量の数値は、重量部
によるものである。
【0028】実施例1、2、3、4および比較例1(ス
カルプエッセンス)
【表1】
【0029】製 法 上記表1中ので示した原料とで示した原料をそれぞ
れ80℃にて加熱溶解させる。撹拌しながら、の溶解
物にの溶解物の一部を徐々に加え反転乳化後の溶解
物の残りを加える。撹拌しながら40℃まで冷却後、表
1中ので示した原料を加え更に30℃に冷却する。次
に、上記実施例1ないし4および比較例1の処方による
スカルプエッセンスについて下記A、B、CおよびDの
各テストを行った結果を示す。 A.頭皮の角層細胞配列の規則性の回復と重層剥離の改
善についてのテスト B.頭皮損傷部位の観察テスト C.頭髪の潤い性のテストおよび D.フケ抑制効果試験
【0030】A.頭皮の角層細胞配列の規則性の回復と
重層剥離の改善についてのテスト試 料 実施例1、2、3、4および比較例1のスカルプエッセ
ンス方 法 (1)20才代から40才代の健常男子15名を被験者
として頭髪をバリカンにて除毛後シェーバーにて剃毛す
る。ラウリル硫酸ナトリウム0.5%(w/v)水溶液
を直径1.9cmの円形▲ろ▼紙に0.1ml含ませ、
頭皮の7ケ所に貼り、24時間のクローズドパッチを行
なう。この処理によって、いわゆる、頭皮に損傷状態が
生じ、頭皮表面角層細胞の配列が乱れる。
【0031】(2)(1)の処理後、クローズドパッチ
をはずし、その次の日から朝(9時)と夕(17時)の
1日2回、試料を2ケ月間連続塗布する。なお、必要に
応じ除毛する。部位差を考慮し、被験者ごとに塗布部位
をローテーションにより変え部位差の出ないようにす
る。経日的に回復する速度を頭皮表面より粘着テープで
得られる角層を標本として、その細胞配列と重層剥離を
観察する
【0032】評価方法 (1) 頭皮の角層細胞の配列の規則性は、下記の5段
階評価により、判定するスコア 1 細胞の形が、極めて均一で、かつその配列が非常に
規則的である。 2 細胞の形が、均一で、かつその配列が則的である。 3 細胞の形が、やや不均一で、かつその配列が中間的
である。 4 細胞の形が、不均一で、かつその配列が不規則であ
る。 5 細胞の形が、まったく不均一で、かつその配列が非
常に不規則である。 評価点の数字が小さい程、細胞配列の回復速度が速いこ
とを示す。
【0033】(2) 頭皮の角層細胞の重層剥離は、下
記の5段階評価により、判定する。スコア 1 重なっている細胞の数が少ない、濃く染まっている
細胞が少ない。5%未満 2 重なっている細胞の数が少ない、濃く染まっている
細胞が少ない。5%〜10%の間 3 重なっている細胞の数の少し多く、濃く染まってい
る細胞、固まって剥がれている部分が少しある。10〜
25% 4 重なっている細胞が多く固まって剥がれている部分
がある。25〜50% 5 重なっている細胞が多く固まって剥がれている部分
が全体的に散らばっている。50%以上 評価点の数字が少ない程角層の重層剥離が少ないことを
示す。結 果
【0034】
【表2】
【0035】表2に示されたところから明らかに、実施
例1、実施例2、実施例3および実施例4による処方の
スカルプエッセンスは、その評価点がいずれも2.0以
下となっており、細胞配列の規則性の回復速度および重
層剥離についてのテスト結果として極めて優れた効果が
認められる。
【0036】また、細胞配列の規則性の回復速度におい
て、ステロイド配糖体、トリテルペノイド配糖体および
スフィンゴ糖脂質が配合されているもの(実施例1)に
その結果が認められ、これにさらに、エストロンが添加
されたもの(実施例2)同、エストロンとレゾルシンが
添加されたもの(実施例3)および同、エストロンとレ
ゾルシンおよびパンテチンの3物質が添加されたもの
(実施例4)には、それぞれさらに優れた効果が認めら
れる。他方、重層剥離に関しては、エストロンとレゾル
シンが添加されたもの(実施例3)およびエストロン、
レゾルシンおよびパンテチンが添加されたもの(実施例
4)において優れた効果が発現していることがわかる。
【0037】B.頭皮損傷部位の観察テスト試 料 実施例1のスカルプエッセンス方 法 20才代から40才代の健常男子10名を被験者とし、
頭髪をバリカンにて除毛後、シェーバーにて剃毛する。
0.5%ラウリル硫酸ナトリウム水溶液を塗布し、頭皮
を損傷させる。翌日から、損傷部位の一部に、実施例1
のスカルプエッセンスを1日2回17日間連続塗布し、
他の損傷部位には、何も塗布せず未処置のまゝで、自然
治癒させる。17日後、両方の部位から粘着テープによ
り剥離角層標本を作成し、角層状態を顕微鏡観察するこ
とにより、治癒状況を比較評価する。頭皮損傷部位の治
癒が進んだところの角層は均一に薄く剥れるのに対し、
損傷が残った頭皮の部位の角層は不均一に厚く剥れる。結 果 実施例1のスカルプエッセンスを塗布した部位から得た
角層標本は、無塗布部位から得たものに比べ不均一に厚
く剥れる現象が明らかに早期に消失することが認めら
れ、頭皮損傷部位の回復効果が認められた。
【0038】C.頭髪の潤い性についてのテスト試 料 実施例1、2、3、4および比較例1のスカルプエッセ
ンス方 法 パーマ液の使用によって頭髪が損傷したり、ツヤがな
く、パサついている女性50名を被験者とし、無作為に
10名ずつ5群にわける。通常使用のシャンプーで洗髪
後、各人毎に決められた試料を塗布し、この塗布を3週
間くり返す。官能評価は、被験者自身によるものであ
る。評価基準 <頭髪の潤い> ◎:非常によくなった ○:良くなった △:ほとんど変わらず結 果
【0039】
【表3】
【0040】上掲表3から明らかなように、<頭髪の潤
い>効果について、各実施例、いずれも被験者10名中
8〜9名が[◎:非常に良くなった]との評価をしてお
り、比較例1に比べ本発明品には、頭髪の潤いの効果が
顕著に認められる。
【0041】 実施例5、6および比較例2(シャンプー)
【表4】
【0042】1) ポリオキシエチレンラウリルエーテ
ル硫酸ナトリウム(3E.O.)の30%水溶液 2) 2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒド
ロキシエチルイミダゾリニウムベタイン 3) ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸
ベタインの30%水溶液 4) ヒドロキシエチルセルロースヒドロキシプロピル
トリメチルアンモニウムクロリドエーテル製 法 上記表4の全原料を合わせ、室温で十分に撹拌し、均質
な溶液とする。
【0043】D.フケ抑制効果試験試 料 実施例5、6および比較例2のシャンプー試験方法 フケの比較的多い15名を無作為に5名ずつ3群にわけ
試験を実施した。試験期間は1ケ月とし、1日置きに洗
髪し、最初の2週間はコントロールとして比較例2のシ
ャンプーを使用し、その後2週間は実施例5、6のシャ
ンプーおよび比較対照のための比較例2のシャンプーを
使用した。フケの採取は、不織布をかぶせたザルの上で
洗髪させた後、不織布を風乾し、ろ過されて残っている
フケと毛を回収し、毛を除去後、集めたフケを減圧乾燥
しその重量を測定した。評価方法 フケ量の変化は、コントロール使用期間中の最後2回の
洗髪の際のフケ平均乾燥重量と本発明品または比較対照
品で2週間使用後最後2回の洗髪の際のフケ平均乾燥重
量との比較を行なった。また、減少率を下記の式により
求めた。
【0044】
【数1】 結 果
【0045】(i) 実施例5のシャンプーの場合
【表5】 表5より明らかなように被験者5例共に顕著なフケ抑制
効果が認められ、フケの平均減少率は49.4%であっ
た。
【0046】(ii) 実施例6のシャンプーの場合
【表6】 表6より明らかなように被験者5例共に顕著なフケ抑制
効果が認められ、フケの平均減少率は55.2%であっ
た。
【0047】(iii) 比較例2の場合
【表7】 表7より明らかなように比較例2のもののフケの平均減
少率は33.1%であり、実施例5および6のものの場
合よりフケ抑制効果が劣ることが認められる。
【0048】実施例7 (トニック)
【表8】 製 法 上記表8中ので示された原料にで示された原料を撹
拌しながら加えて溶解混合し、トニックを調製する。
【0049】
【発明の効果】本発明に係るステロイド配糖体および/
またはトリテルペノイド配糖体およびスフィンゴ糖脂質
を含む養毛料は、頭皮角層のターンオーバーの正常化効
果によって、頭皮の重層剥離現象を改善し、角層細胞の
配列の規則性を回復させ、もって、頭皮のフケの発生を
抑制し、頭皮に潤いを与えることができる。さらに、上
記の養毛料にステロイドホルモン、皮脂分泌抑制剤また
は微生物プチロスポラムオバールに対する抗菌作用の強
い抗菌剤から選ばれた1種または2種以上の物質を含有
せしめることにより、さらに効果を増強させることがで
きる。
フロントページの続き (72)発明者 北田 好男 神奈川県横浜市神奈川区高島台27番地1 ポーラ化成工業株式会社横浜研究所内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61K 7/06 A61K 7/075

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)ステロイド配糖体および/または
    トリテルペノイド配糖体と(b)スフィンゴ糖脂質とを
    全量の0.0005〜90重量%含有し、この(a)/
    (b)の配合比が、重量基算で、90/10〜10/9
    0であることを特徴とする養毛料。
  2. 【請求項2】 ステロイドホルモンが全量の0.5重量
    %以下の有効量で併用されていることを特徴とする請求
    項1記載の養毛料。
  3. 【請求項3】 皮脂分泌抑制剤および/または微生物ピ
    チロスポラム オバールに対する抗菌作用の強い抗菌剤
    の1種または2種以上が組成成分として併用されている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の養毛
    料。
JP3268135A 1990-09-19 1991-07-18 養毛料 Expired - Fee Related JP2931708B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3268135A JP2931708B2 (ja) 1991-07-18 1991-07-18 養毛料
DE19914130915 DE4130915C2 (de) 1990-09-19 1991-09-17 Äußerlich anzuwendendes Hautpräparat
FR9111576A FR2667241B1 (fr) 1991-07-18 1991-09-19 Humidificateur pour cuir chevelu et preparation externe pour la peau.
US08/311,448 US5565207A (en) 1990-09-19 1994-09-26 Scalp moisturizer and external skin preparation

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3268135A JP2931708B2 (ja) 1991-07-18 1991-07-18 養毛料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0525023A JPH0525023A (ja) 1993-02-02
JP2931708B2 true JP2931708B2 (ja) 1999-08-09

Family

ID=17454383

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3268135A Expired - Fee Related JP2931708B2 (ja) 1990-09-19 1991-07-18 養毛料

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2931708B2 (ja)
FR (1) FR2667241B1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2719481B1 (fr) * 1994-05-05 1996-05-31 Oreal Composition à base de composés antifongiques et de composés antibactériens halogènes pour diminuer la chute des cheveux.
DE19643585A1 (de) * 1996-10-22 1998-04-23 Beiersdorf Ag Antiadhäsive Sphingolipide
KR101003532B1 (ko) 2008-08-06 2010-12-28 (주)다미화학 탈모의 예방, 치료, 또는 육모용 조성물
JP5861956B2 (ja) 2011-05-31 2016-02-16 株式会社 レオロジー機能食品研究所 発毛・育毛料
JPWO2022107866A1 (ja) * 2020-11-19 2022-05-27
WO2022265053A1 (ja) * 2021-06-19 2022-12-22 株式会社アジュバンホールディングス 育毛剤

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0676308B2 (ja) * 1985-06-18 1994-09-28 ポーラ化成工業株式会社 皮膚外用剤
JPH0680007B2 (ja) * 1986-02-12 1994-10-12 ポーラ化成工業株式会社 皮膚化粧料
JPS63192703A (ja) * 1987-02-04 1988-08-10 Kao Corp 皮膚外用剤
JP2532495B2 (ja) * 1987-08-06 1996-09-11 ポーラ化成工業株式会社 皮膚化粧料
JPH026403A (ja) * 1988-06-24 1990-01-10 Nonogawa Shoji:Kk 頭髪用化粧料および養毛料

Also Published As

Publication number Publication date
FR2667241B1 (fr) 1995-03-24
FR2667241A1 (fr) 1992-04-03
JPH0525023A (ja) 1993-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5663160A (en) Cosmetic or dermatological composition containing at least one saponin of the ginsenoside type, and its applications, especially for treating the hair
US5723149A (en) Use of medicago saponins for the preparation of cosmetic or pharmaceutical compositions, especially dermatological compositions, promoting renewal of the epidermis, stimulating hair regrowth or delaying hair loss
JP3530525B2 (ja) 表皮の再生を促進し、毛髪の再生を刺激し、または毛髪の喪失を遅らせる化粧組成物または医薬組成物、とりわけ皮膚科組成物の調製のためのメジカゴサポニンの使用
US5565207A (en) Scalp moisturizer and external skin preparation
WO2001074326A1 (fr) Agents ameliorant la fonction de barriere cutanee
JPH03188019A (ja) テストステロン―5α―レダクターゼ阻害剤
JP3611128B2 (ja) テストステロン−5−α−レダクターゼ阻害剤
JP2005082600A (ja) 皮膚症状の治療方法
JP2931708B2 (ja) 養毛料
JPH026403A (ja) 頭髪用化粧料および養毛料
JP2886306B2 (ja) 皮膚外用剤
JP4753476B2 (ja) スフィンゴ糖脂質を含有する化粧品
JP2010184916A (ja) 育毛剤
DE4130915C2 (de) Äußerlich anzuwendendes Hautpräparat
JPS6293217A (ja) 養毛料
KR101574555B1 (ko) 진세노사이드 Rg3, Rg5 및 Rk1을 유효성분으로 포함하는 발모, 육모촉진 및 탈모 방지용 화장료조성물
JP3382148B2 (ja) 頭部用外用剤
EP1633314A1 (de) Topisches mittel enthaltend phytansäure oder ein derivat davon
US20090197839A1 (en) Method of obtaining total fixed lipids from seeds of the sapodilla family, for the preparation of cosmetics and dermatological pharmaceutical compositions
EP1727511A1 (en) Hair growth agent composition
KR0154648B1 (ko) 양모제 조성물
WO2010097695A2 (en) Herbal cleansing composition and methods thereof
KR0154210B1 (ko) 두발 화장품 조성물
JPH1017440A (ja) 養毛・育毛剤
JP3497586B2 (ja) 育毛剤及び毛髪用化粧料

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees