JP2931621B2 - 結晶廃液からグリシン及び芒硝の回収 - Google Patents
結晶廃液からグリシン及び芒硝の回収Info
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C227/00—Preparation of compounds containing amino and carboxyl groups bound to the same carbon skeleton
- C07C227/38—Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
- C07C227/40—Separation; Purification
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C01—INORGANIC CHEMISTRY
- C01D—COMPOUNDS OF ALKALI METALS, i.e. LITHIUM, SODIUM, POTASSIUM, RUBIDIUM, CAESIUM, OR FRANCIUM
- C01D5/00—Sulfates or sulfites of sodium, potassium or alkali metals in general
Description
な溶液から、グリシン及び芒硝(Glauber's salt)(Na
2SO4・10H2O)の回収に関する。
和物の固体混合物であるスラリーを形成し、次いで混合
した結晶を分離することにより、グリシン、硫酸ナトリ
ウム及び不純物を含む原料溶液からグリシンと硫酸ナト
リウム10水和物が分離されることである。
法の典型的な既往技術は、米国特許第3,904,585号及び
6,947,496号に開示されている。
5のpH、約1−5:1のアミノ酸対硫酸ナトリウムのモル比
を有し、少なくとも5%のアミノ酸を含む硫酸ナトリウ
ムとアミノ酸の原料水溶液からグリシン又はβ−アラニ
ンの回収方法を開示しており、参照して参考とされた
い。該方法はアミノ酸の沈澱を防ぐために有効な範囲内
の温度(60又は70℃から最高通常の沸点までの温度)に
保ちながら原料溶液を蒸発することにより、アミノ酸を
沈澱させることなく第一のスラリー(第一のスラリーは
沈澱した硫酸ナトリウムと第一の母液の混合物である)
を形成し、沈澱した硫酸ナトリウムから第一の母液を分
離し、分離した第一の母液をアミノ酸が沈澱するのに有
効な範囲の温度(33−40℃)まで冷却し、そして分離
し、及び沈澱したアミノ酸を回収することから成る。
似したグリシンと硫酸ナトリウムの原料水溶液からグリ
シンを回収する方法であり、参照して参考とされたい。
該方法は原料水溶液をグリシンが沈澱するように約33℃
以上の温度に冷却し、そして分離し、及び沈澱したグリ
シンを回収することから成る。その先の工程は分離した
第一の母液から水を蒸発することにより無水硫酸ナトリ
ウムを沈澱させることを含んでいる。
に沈澱することを避けるように、温度は33℃又はそれ以
上と特定されている方法を使用している。これらの方法
は相当量の生成物を含む流出廃液を発生させる。例え
ば、グリシン製造工程中に発生した不純物はグリシン母
液槽から廃棄物除去流分として除去される。この除去流
分の主な成分はグリシン、イミドジ酢酸(IDA)モノナ
トリウム塩、Na2SO4、及び水である。典型的な組成は約
グリシン18%、IDAH2として表されたIDA11%、Na2SO412
%であり、残りが水と、同定されていない有機化合物で
ある。このような除去流分は今まで廃棄されていた。
lから分離する米国特許第3,510,575号、事実上無機イオ
ン(硫酸ナトリウムのような)を含まない系からイオン
交換樹脂によりアミノ酸を単離する米国特許第4,691,05
4号、及びグリシンを分離後の母液液を酸性化してIDA硫
酸水素塩を単離し、形成する新しい母液を工程に再循環
する米国特許第4,299,978号が含まれる。芒硝は発生し
ない。
のようなアミノカルボン酸塩を含む溶液からグリシン及
び硫酸ナトリウム10水和物(芒硝)を分離する工程を提
供する本発明により克服された。
を最少限とする方法を提供することである。
から有価物を回収する方法を提供することである。
棄費用を軽減させる方法を提供することである。
ら及び他の目的は例えば液の温度をグリシンと芒硝が結
晶化するのに充分な程度まで調節して、沈澱したグリシ
ン、硫酸ナトリウム10水和物及び母液のスラリーを形成
させ、次いで混合した結晶を母液から分散することを伴
う、グリシン及び硫酸ナトリウムを含む液からグリシン
及び硫酸ナトリウム10水和物を分離し、回収する方法を
提供することによって完遂される。混合した結晶はグリ
シン製造工程中の或時点に再循環することができる。
のような反応順序によって完遂することができる: H2NCH2CN+H2O+NaOHH2NCH2COONa+NH3 2H2NCH2COONa+H2SO42H2NCH2COOH+Na2SO4 本発明の方法においては、前記の工程からグリシン
パージ(purge)液中の廃棄物に新しく送られた約45%
のグリシンは回収でき、少なくとも一部は随時再循環さ
れる。これはグリシン及び芒硝を沈澱させるのに効果的
な温度までパージ液をバッチ方式か又は連続的に冷却結
晶化することにより達成することができる。バッチ法に
おいては、グリシンの製造工程中に生じた廃液又は再循
環液のようなグリシン、硫酸ナトリウム、及び不純物を
含む溶液が冷却結晶槽に装入される。混合物はグリシン
及び芒硝を沈澱させるのに有効な温度まで冷却される。
芒硝の種子結晶を溶液中の硫酸ナトリウム・10水和物の
飽和温度の近辺において添加することができる。同様に
グリシンの種子結晶を溶液に添加することができる。グ
リシン及び芒硝から成る湿潤した混合ケークである、回
収された固体は、例えば遠心分離によって母液から分離
される。固体は製造工程の早期の時点に再循環すること
ができる。例えば、米国特許第3,904,585号に開示され
た製造方法において、固体は最初のスラリー形成段階に
再循環することができる。少なくとも一部の母液(例え
ば50%)はスラリーの密度を減少させるために結晶槽に
再循環することができる。
リシン、芒硝及び液のスラリーが任意の適当な方法によ
り操作温度(例えば約5℃)で製造される。主要な問題
点は連続操作が開始する前に初期スラリーを発生させる
ことである。始動のための一つの方法は温液(例えば40
℃)を結晶槽に装入し、バッチ方式におけるように温度
を徐々に下げることである。グリシン種子は開始時点で
添加することができ、及び芒硝種子は約18℃で添加する
ことができる。それ以上冷却してスラリーが濃縮するの
につれて、分離が開始(例えば遠心分離により)され、
一部の液(例えば50%)は処理し易いスラリー密度を維
持するために結晶槽に再循環される。設備が操作温度
(例えば5℃)との平衡が達成されると、操作温度を維
持するために冷却を行いながら、新しい廃液の連続添加
物がスラリー中に(例えば、直接に結晶槽中に又は結晶
槽への供給流中に)供給される。結晶槽はグリシン及び
芒硝の両者の飽和温度以下の温度で操作されるから、グ
リシン及び芒硝の両者共晶出する。スラリーは連続的に
抜き出され、分離処理に付される。一部の液はスラリー
の密度を減少させるために連続的に再循環することがで
きる。
工程におけるグリシン又はNa2SO4結晶性槽に再循環され
るべきではない不純物を多く含んでいるので、最少限と
することが重要である。ケークのグリシン対IDAの重量
比は混入した液の目安である。約5:1の重量比が操作上
許容できるが、過剰量の不純物の再循環を避けるために
は少なくとも約10:1の比率が好適であり、送入されるグ
リシンナトリウム塩中の比についても同様である。10:1
より大きい比率であれば、任意の比率が使用可能であ
る。
ことができるけれども、好ましくは、分離は遠心分離に
より行う。適当な遠心機としては、慣用の鉛直式孔付き
ボウル遠心機が挙げられる。この遠心機は同伴夜の優れ
た分離を与える。約500gの遠心力に相当する速度設定で
使用することができる。約1000gより大きい遠心力に相
当する速度設定が好ましく、也2000gの力が最も好まし
い。
まないグリシン製造工程で発生したケークを洗浄するの
に洗浄水を使用することができる。しかしながら、この
洗浄は、ケーク中のグリシン約25−30%の再溶解を引き
起こし、これは、本方法の供給原料とすることができる
母液パージ流中のグリシン:IDA比を増加させる。洗浄水
を排除することにより、パージ流中のグリシン:IDA比は
最小となり、それにより本方法においてグリシンの回収
率が約2%増加する。このような濃縮されたパージを使
用する場合には、それを水で希釈して、全固形分レベル
を約40−60%の範囲に調節することができる。約48−54
%の全固形分レベルが好ましく、約52%のレベルが特に
好ましい。
ン及び硫酸ナトリウムの濃度の関数である。グリシン製
造プロセスからの典型的な廃パージ流は、約18%のグリ
シン及び約12%の硫酸ナトリウムの組成を有する。この
ような溶液を冷却するべき好ましい温度は、約5℃であ
る。当業者は、グリシンと芒硝を沈でんさせるのに特定
のパージ流を冷却しなければならない必要な温度を決定
することができる。
つ出発溶液中の溶解度に比べて約5℃での減少した溶解
度の故に沈でんする。同時に、溶質(即ち、水)はNa2S
O4・10H2Oとして結晶化するNa2SO4と共に除かれる。こ
の水はスラリー中の固形分の一部となるのでスラリー密
度は高くなる。連続系では、結晶器に飽和した5℃の母
液を連続的に再循環させることにより、スラリー密度を
適当に調節することができる。
収された固形分は、グリシン製造プロセスのNa2SO4結晶
器への供給原料が入っている混合タンクに再循環させる
ことができる。この固形分に水を加えてポンプで送給可
能な流れとする。この結晶化から、Na2SO4が無水Na2SO4
として単離される。Na2SO4分離後に残っている母液はグ
リシンを含んでおり、このグリシンを次いで引き続くグ
リシン結晶器で結晶化させる。グリシンの分離後に残っ
ている母液の一部は、本方法のためのパージ液供給原料
(洗浄を伴い又は伴わないで)である。
解されるであろう。本発明は単に説明として示されてい
るこれらの方法に限定されるものではないことは理解さ
れる。本発明の精神及び範囲から逸脱することなく修正
がなされうることも又理解される。
は、約400℃の出発温度を有する。バッチ式冷却結晶器
で冷却速度の検討を行った。この冷却結晶器において、
パージ(組成:グリシン18.8%、IDAH211.4%、Na2SO41
0.6%)1200グラムを40℃で平衡にし、25グラムの混合
種晶を加え、2.19℃/時間、5.83℃/時間及び17.5℃/
時間の速度で5℃に直線的にプログラム冷却した。スラ
リーを10℃及び15℃に冷却する実験も行った。2.19℃/
時間又は5.83℃/時間の冷却速度で5℃に冷却したスラ
リーは、きれいなケークを生じた。これらは区別できな
かった。17.5℃/時間の速度で冷却したスラリーは、粘
着性の湿ったケークを生じた。2.19℃/時間及び5.83℃
/時間で冷却したスラリーの分析を下記に示す。
20℃であることが決定された。ほぼ飽和温度でNa2SO4・
10H2O種晶を加えることにより結晶化した物質は、チキ
ソトロピーな性質を持たない均一で容易に遠心分離され
るスラリーを生成した。
ン)3・H2SO4として単離することができる。グリシン1
8.8%、IDAH211.4%及びNa2SO410.6%を含むグリシン含
有パージを93%H2SO425.6グラムで酸性化してpHを3.0に
下げ、93%H2SO4226グラムでphを2.0に下げ、(gly)3
・H2SO4種晶を加え、6時間にわたり5℃に冷却した。p
H2.0のスラリーは、作業可能なスラリー密度を維持する
ために、約23℃及び5℃で遠心分離されなければならな
かった。表Iにその結果を示す。
費を必要とした。従って、pHを下げることは、このよう
な条件が目的の用途に有害でない限りは実際的ではな
い。
ジ1250グラムを水60gで希釈して、全固形分を52.0%と
した。この溶液を1のバッチ冷却結晶器に加えた。温
度を40℃で平衡にし、次いでグリシン10グラムの種晶を
加えた。混合物を4時間にわたり5℃で直線的に冷却し
た。このスラリーに18℃で芒硝5グラムの種晶を加えて
この塩の結晶化を開始した。固形分を約550gで運転して
いる遠心分離器で回収した。311グラムの空気乾燥固形
分が回収され、これはグリシン37.7%とNa2SO449.4%を
含んでいた。これらはそれぞれ50%及び82%の回収率を
表す。
そして前の実験から発生したほぼ当量の液と混合した。
5℃に冷却したこの混合物を2の結晶器に加えた。新
たな40℃のグリシンパージ液を約24グラム/分の速度で
この結晶器に連続的にポンプで送給した。これは結晶器
における2時間の平均滞留時間を与えた。結晶器を連続
的に冷却してスラリーを5℃に維持した。
を直接遠心分離物にポンプで送った。遠心分離器を風袋
を秤ったビーカーに集め、重量を秤り、次いで集められ
た遠心分離物の50%を結晶器に戻した。予め風袋を秤っ
た遠心分離バスケットの重量を秤り、集められた固形分
を更に掻き集め、空気乾燥した。固形分を後に真空下に
60℃で乾燥した。
けた。この実験を行った期間に、パージ液34.3kgを加
え、湿った固形分12.9kgが回収された。湿った固形分の
平均組成は、グリシン42.6%及びNa2SO444.1%であっ
た。これはそれぞれ49%及び78%の回収率を表す。
ある。
及び母液であるスラリーを形成し;そして b.母液から固体混合物を分離する、 工程を含んで成る、グリシンと硫酸ナトリウムを含む原
料水溶液からグリシンと硫酸ナトリウム10水和物を分離
する方法。
成せしめる上記第1項に記載の方法。
する工程を含む上記第1項に記載の方法。
を添加することを更に含む上記第1項に記載の方法。
加する上記第1項に記載の方法。
10水和物の種子結晶を添加することを更に含む上記第1
項に記載の方法。
の硫酸ナトリウム10水和物の飽和温度近辺で添加する上
記第6項に記載の方法。
上記第1項に記載の方法。
項に記載の方法。
の方法。
第1項に記載の方法。
液からグリシンと硫酸ナトリウム10水和物を分離する方
法において、 a.グリシンと硫酸ナトリウム10水和物の固体混合物及び
母液を生じるのに有効な温度に該溶液を冷却し;そして b.固体混合物を母液から分離する 工程から成る方法。
環する更なる工程を含む上記第12項に記載の方法。
晶を添加することを更に含む上記第1項に記載の方法。
添加する上記第14項に記載の方法。
添加することを更に含む上記第12項に記載の方法。
の硫酸ナトリウム10水和物の飽和温度近辺において添加
する上記第16項に記載の方法。
する上記第12項に記載の方法。
項に記載の方法。
の方法。
第12項に記載の方法。
シンと硫酸ナトリウム10水和物を沈澱させる方法におい
て、 a.溶液をグリシンと硫酸ナトリウム10水和物を沈澱させ
るのに有効な温度まで冷却し; b.該冷却工程の間、硫酸ナトリウム10水和物種子結晶を
該溶液の硫酸ナトリウム10水和物の飽和温度近辺で添加
し;そして c.沈澱を分離する、 ことを含んで成る方法。
とを更に含む上記第22項に記載の方法。
方法。
ウム10水和物及び母液のスラリーを製造し; b.該スラリーを結晶化装置に供給し; c.グリシンと硫酸ナトリウム10水和物を沈澱させるのに
有効なレベルに温度を維持するために冷却しながら、グ
リシン及び硫酸ナトリウムから成る該水溶液を該スラリ
ー中に供給し;そして d.該スラリーを抜き取り、それからグリシンと硫酸ナト
リウム10水和物を分離する ことを含んで成る、グリシンと硫酸ナトリウムを含む原
料溶液からグリシンと硫酸ナトリウム10水和物を連続的
に分離するための方法。
間である上記第25項に記載の方法。
環することを更に含んで成る上記第25項に記載の方法。
計固体濃度を有する上記第25項に記載の方法。
に供給する上記第25項に記載の方法。
の時点で水溶液を該スラリー中に供給する上記第25項に
記載の方法。
原料水溶液からグリシンを回収する方法において、該方
法が a.グリシンの沈澱を防ぐのに有効な範囲内にその温度を
保持しながら原料水溶液から水を蒸発させることによ
り、グリシンの沈澱を防ぐのに有効な温度を有する第一
のスラリーを形成し、その際、該第一のスラリーは沈澱
した硫酸ナトリウム及び第一の母液の混合物であり、該
第一の母液は本質的に硫酸ナトリウム、グリシン及び水
から成る水溶液であり; b.沈澱した硫酸ナトリウムから第一の母液を分離し; c.分離した第一の母液を第二のスラリーが形成されて沈
澱するのに有効な範囲内の温度まで冷却し、その際、第
二のスラリーは沈澱したグリシン及び第二の母液の混合
物であり、第二の母液は本質的に硫酸ナトリウム、グリ
シン及び水から成る第三の水溶液であり;そして d.沈澱したグリシンを分離及び回収する ことを含んで成り、 e.該第二の母液をグリシン及び硫酸ナトリウム10水和物
を沈澱させて第三のスラリーを形成するのに有効な範囲
内の温度まで冷却し、その際、第三のスラリーは沈澱し
たグリシン及び硫酸ナトリウム10水和物及び第三の母液
の混合物から成り;そして f.沈澱したグリシン及び硫酸ナトリウム10水和物を第三
の母液から分離する、 ことから成る改良。
少なくとも一部を工程aに再循環する工程を更に含む上
記第31項に記載の方法。
る工程を更に含む上記第31項に記載の方法。
ンの種子結晶を添加することを含む上記第31に記載の方
法。
トリウム10水和物の種子結晶を添加することを含む上記
第31項に記載の方法。
中の硫酸ナトリウム10水和物の飽和温度近辺で添加する
上記第35項に記載の方法。
原料水溶液からグリシンを回収する方法において、該方
法が a.グリシンの沈澱を防ぐのに有効な範囲内にその温度を
保持しながら原料水溶液から水を蒸発させることによ
り、グリシンの沈澱を防ぐのに有効な温度を有する第一
のスラリーを形成し、その際、該第一のスラリーは沈澱
した硫酸ナトリウム及び第一の母液の混合物であり、該
第一の母液は本質的に硫酸ナトリウム、グリシン及び水
から成る第二の水溶液であり; b.沈澱した硫酸ナトリウムから第一の母液を分離し; c.分離した第一の母液を第二のスラリーが形成されて沈
澱するのに有効な範囲内の温度まで冷却し、その際、第
二のスラリーは沈澱したグリシン及び第二の母液の混合
物であり、第二の母液は本質的に硫酸ナトリウム、グリ
シン及び水から成る第三の水溶液であり;そして d.沈澱したグリシンを分離及び回収する ことを含んで成り、 e.工程gに記載の温度近辺でグリシン、硫酸ナトリウム
10水和物及び第三の母液の第三のスラリーを製造し; f.該第三のスラリーを連続結晶化装置に供給し; g.グリシンと硫酸ナトリウム10水和物を沈澱させて、沈
澱したグリシン及び硫酸ナトリウム10水和物及び第四の
母液から成る第四のスラリーを形成するのに有効な範囲
に温度を維持するために冷却しながら、該第二の母液を
該第三のスラリー中に連続的に供給し;そして h.沈澱したグリシン及び硫酸ナトリウム10水和物を第四
の母液から連続的に分離する ことから成る改良。
少なくとも一部を工程aに再循環する工程を更に含む上
記第37項に記載の方法。
再循環する工程を更に含む上記第37項に記載の方法。
第二の母液に添加することを含む上記第37項に記載の方
法。
物種子結晶を該第二の母液に添加することを含む上記第
37項に記載の方法。
の硫酸ナトリウム10水和物の飽和温度近辺で添加する上
記第37項に記載の方法。
Claims (5)
- 【請求項1】a.グリシンと硫酸ナトリウム10水和物の固
体混合物、及び母液であるスラリーを形成し;そして b.母液から固体混合物を分離する、 工程を含んで成る、グリシンと硫酸ナトリウムを含む原
料水溶液からグリシンと硫酸ナトリウム10水和物を分離
する方法。 - 【請求項2】原料水溶液の温度を調節することによりス
ラリーを形成せしめる特許請求の範囲第1項に記載の方
法。 - 【請求項3】a.下記工程cに記載の温度近辺でグリシ
ン、硫酸ナトリウム10水和物及び母液のスラリーを製造
し; b.該スラリーを結晶化装置に供給し; c.グリシンと硫酸ナトリウム10水和物を沈澱させるのに
有効なレベルに温度を維持するために冷却しながら、グ
リシン及び硫酸ナトリウムを含む水溶液を該スラリー中
に供給し;そして d.該スラリーを抜き取り、それからグリシンと硫酸ナト
リウム10水和物を分離する ことを含んで成る、グリシンと硫酸ナトリウムを含む水
溶液からグリシンと硫酸ナトリウム10水和物を連続的に
分離するための方法。 - 【請求項4】本質的に硫酸ナトリウム、グリシン及び水
から成る原料水溶液からグリシンを回収する方法におい
て、該方法が a.グリシンの沈澱を防ぐのに有効な範囲内にその温度を
保持しながら原料水溶液から水を蒸発させることによ
り、グリシンの沈澱を防ぐのに有効な温度を有する第一
のスラリーを形成し、その際、該第一のスラリーは沈澱
した硫酸ナトリウム及び第一の母液の混合物であり、該
第一の母液は本質的に硫酸ナトリウム、グリシン及び水
から成る水溶液であり; b.沈澱した硫酸ナトリウムから第一の母液を分離し; c.分離した第一の母液を第二のスラリーが形成されて沈
澱するのに有効な範囲内の温度まで冷却し、その際、第
二のスラリーは沈澱したグリシン及び第二の母液の混合
物であり、第二の母液は本質的に硫酸ナトリウム、グリ
シン及び水から成る第三の水溶液であり;そして d.沈澱したグリシンを分離及び回収する ことを含んで成り、 e.該第二の母液をグリシン及び硫酸ナトリウム10水和物
を沈澱させて第三のスラリーを形成するのに有効な範囲
内の温度まで冷却し、その際、第三のスラリーは沈澱し
たグリシン及び硫酸ナトリウム10水和物及び第三の母液
の混合物から成り;そして f.沈澱したグリシン及び硫酸ナトリウム10水和物を第三
の母液から分離する ことから成る改良方法。 - 【請求項5】本質的に硫酸ナトリウム、グリシン及び水
から成る原料水溶液からグリシンを回収する方法におい
て、該方法が a.グリシンの沈澱を防ぐのに有効な範囲内にその温度を
保持しながら原料水溶液から水を蒸発させることによ
り、グリシンの沈澱を防ぐのに有効な温度を有する第一
のスラリーを形成し、その際、該第一のスラリーは沈澱
した硫酸ナトリウム及び第一の母液の混合物であり、該
第一の母液は本質的に硫酸ナトリウム、グリシン及び水
から成る第二の水溶液であり; b.沈澱した硫酸ナトリウムから第一の母液を分離し; c.分離した第一の母液を第二のスラリーが形成されて沈
澱するのに有効な範囲内の温度まで冷却し、その際、第
二のスラリーは沈澱したグリシン及び第二の母液の混合
物であり、第二の母液は本質的に硫酸ナトリウム、グリ
シン及び水から成る第三の水溶液であり;そして d.沈澱したグリシンを分離及び回収する ことを含んで成り、 e.工程gに記載の温度近辺でグリシン、硫酸ナトリウム
10水和物及び第三の母液の第三のスラリーを製造し; f.該第三のスラリーを連続結晶化装置に供給し; g.グリシンと硫酸ナトリウム10水和物を沈澱させて、沈
澱したグリシン及び硫酸ナトリウム10水和物及び第四の
母液から成る第四のスラリーを形成するのに有効な範囲
に温度を維持するために冷却しながら、該第二の母液を
該第三のスラリー中に連続的に供給し;そして h.沈澱したグリシン及び硫酸ナトリウム10水和物を第四
の母液から連続的に分離する ことから成る改良方法。
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