JP2931449B2 - コンベアベルト - Google Patents
コンベアベルトInfo
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Description
用等に用いられるコンベアベルトに関する。
に形成して用いることが多く、従来から、布、織物、ゴ
ムシート等からなるベルトの両端部に連結部を設けて接
合することが行われている。その連結部の構造について
説明すると、図4に示すように、ベルト1の両端部に多
数の金属製のフック2を装着し、これらを組み合わせて
できる連続した連結孔に芯線3を挿通してベルト連結部
5を形成しているのが一般的である。なお、図4aはコ
ンベアベルトの連結部の部分平面図であり、図4bはそ
のA−A´断面での部分側面図である。
ックを装着した部分がベルト面より厚くなるため、コン
ベアベルトが走行する際に、搬送ロールやガイド等の搬
送用部材と金属製のフックが接触して、磨耗や損傷を受
ける傾向にある。
目的で、金属製フック装着部にシリコンゴム等の耐熱性
弾性体を塗布することが提案されている(実開昭55−
172400号公報)。
はコンベアベルトの全巾に均一に載置されることが少な
くベルト中央部に多量に積載されるため、図5に示すよ
うに、長時間の使用によりベルト中央部に伸び等の変形
が生じるという課題があった。特に、大量搬送が可能な
広巾コンベアベルトにおいて、その傾向が著しい。
の方向に進行する際に、ベルト側部に対してベルト中央
部が先行して走行するようになり、次第に変形が大きく
なると変曲点付近6において連結部5が破損する事故が
頻繁に発生していた。このような事故は、土砂等の重量
物の搬送や図6に示すようなベルトプレス型フィルター
による汚泥の脱水等に使用されるコンベアベルトにおい
て著しく発生する。なお、破損した部分は、補修糸で縫
合して再使用することが可能であるが、同じ箇所は何度
も破れ易く、処理能率の低下を招いていた。
等の耐熱性弾性体を塗布する従来のものでは、ベルト中
央部に生ずる変形を防止することができなかった。本発
明は、上述の課題を解決するため、コンベアベルトの連
結部の周囲に樹脂加工を施すことにより、ベルト中央部
の変形を防いで、ベルト破損事故を解消することを目的
とする。
め、本発明のコンベアベルトは、連結孔を有するフック
がベルト巾方向に複数形設され且つ前記連結孔に芯線を
挿通してなるコンベアベルトにおいて、前記ベルト連結
部の周囲に、補強用樹脂が、ベルトの巾Lに対して、ベ
ルト端部からベルト長手方向へL/10から3Lの範囲
内で、且つ部分的に液体が通過できる形状に塗布又は含
浸されていることを特徴とする。
きる形状が、ベルトの巾方向にたすき掛け状、水玉状、
格子状、ストライプ状、放射状又はこれらの組み合わせ
であることが好ましい。
強用樹脂が、ベルトの巾Lに対して、ベルト端部からベ
ルト長手方向にL/10から3Lの範囲内で、且つ部分
的に液体が通過できる形状に塗布又は含浸されているこ
とにより、その部分の強度が増加して伸び等の変形の発
生を防ぐことができるため、コンベアベルトの耐久性、
耐磨耗性、寿命等を改善することができる。
きる形状が、ベルトの巾方向にたすき掛け状、水玉状、
格子状、ストライプ状、放射状又はこれらの組み合わせ
であると、ベルト中央部の変形を防ぎつつ、コンベアベ
ルトに必要な適度の可撓性を保持することができる。
説明する。図1は、本発明のコンベアベルトの一実施例
の連結部付近の部分平面図である。コンベアベルト1
は、その両端部に多数のフック2を設置し、これらの連
結孔に芯線3を挿通することにより、ベルト連結部5を
構成しており、全体でエンドレス状のコンベアベルトに
形成される。この連結部5の周囲には、コンベアベルト
1の巾方向の長さLに対して、ベルト端部から測定して
L/10から3Lの間の長さの範囲で、且つベルトの巾
方向にたすき掛け状、水玉状、格子状、ストライプ状、
放射状又はこれらの組み合わせから選ばれる部分的に液
体が通過できる形状に、補強用樹脂4が塗布又は含浸さ
れることによって樹脂加工が施されている。
渡って、樹脂加工の始まりから終りまでの長さTがL/
10から3Lの間であれば、従来のコンベアベルトの連
結部の歪みや変形を防ぐことができる。
クリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂等の溶剤型又
は反応型の樹脂が用いられるが、樹脂膜の強度、樹脂加
工の作業性の見地から、特にアクリル系の紫外線硬化型
樹脂が好ましい。
施例の連結部付近の部分平面図である。図2において、
補強用樹脂4は、コンベアベルトの巾方向に全面に塗布
又は含浸されるのでははなく、巾方向にたすき掛け状に
塗布又は含浸されている。
るためだけに使用される場合は、全面の塗布又は含浸で
も構わないが、汚泥の脱水のために使用される場合は、
搬送と同時にコンベアベルトは水分除去フィルタの役目
を担っており、前述の範囲内で部分的に樹脂加工を施す
ことにより、汚泥等の搬送物がベルト連結部付近に載置
されたときでも、樹脂加工されない部分から水分等の液
体が通過して、搬送物の脱水を行うことができる。
小さいものでもよく、ベルトの巾Lに対して、L/30
0程度の線巾tであれば、コンベアベルトを安定に補強
することができ、ベルト連結部付近に生ずるベルト変形
を防ぐことができる。
の樹脂加工の例を示したが、水玉状格子状、ストライプ
状、放射状又はこれらの組み合わせ等、部分的に液体が
通過できる形状の樹脂加工も好ましい。
施例の連結部付近の部分平面図である。本実施例では、
コンベアベルト1の巾方向の長さLに対して、ベルト端
部から測定してLの長さの範囲Tの全面に、水玉状、格
子状、ストライプ状、放射状又はこれらの組み合わせか
ら選ばれる部分的に液体が通過できる形状に、補強用樹
脂4が塗布又は含浸されている。最大でも、この範囲の
樹脂加工であれば、ベルト中央部の変形を防ぎつつ、し
かもコンベアベルトに必要な適度の可撓性を保持するこ
とができる。
施例について詳説する。 (実施例1)コンベアベルトとして、次の組織の8枚朱
子一重織物を用意した。 経糸:ポリエステルモノフィラメント(直径0.5mm
φ)、62本/25mm 緯糸:ポリエステルモノフィラメント(直径0.8mm
φ)、22本/25mm 織物巾:310cm、織物長さ:1390cm この織物の両端部に、図2のようなT=100cm、t
=3cmのたすき掛け状になるように、次に説明する樹
脂加工を施した。
させた後、出力800Wのハンディーランプを照射しな
がら、10秒/10cmの速度で移動させ、これを2回
繰り返し、樹脂を架橋硬化させた。なお、使用した樹脂
は、ウレタン変性アクリル系紫外線架橋型樹脂(商品
名:オプティクスDK−5、共栄社油脂化学工業株式会
社製)である。
を植設してから芯線3を通してエンドレス状コンベアベ
ルトを形成して、図6に示すような汚泥脱水機に搭載
し、ベルトプレス型脱水フィルターとして使用した。こ
のときの脱水条件は、張力:2.6kg/cm2 、搬送
速度:1m/分、濾過される汚泥の含水率:97%、濾
過される汚泥の投入量:17m3 /時間、脱水した汚泥
の含水率:74%である。
ンベアベルトは形状が安定しており、フィルターとして
使用できた。比較例として、同一仕様の織物に樹脂加工
を施さないでエンドレス状に形成して、同一の脱水条件
で汚泥を濾過したところ、約1000時間後にベルト連
結部付近に歪みが発生し、3500時間を過ぎる頃か
ら、図5の変曲点付近6にあたる部分が破損する事故が
発生した。
ベルトによれば、ベルト連結部の周囲に補強用樹脂が塗
布又は含浸されることにより、コンベアベルトやベルト
連結部の変形を防ぐことができ、コンベアベルトの耐久
性、耐磨耗性、寿命等を改善することができるため、ベ
ルト破損事故も少なくなり、搬送速度や処理能率の向上
を図ることができる。
く、ベルト連結部の周辺に限って補強用樹脂が塗布又は
含浸されているため、破損事故が頻繁に発生していたベ
ルト連結部付近の強度を向上することができると共に、
コンベアベルト全体として適度の可撓性がそのまま維持
されることによりベルト搬送が円滑に行われる。特に、
汚泥脱水の用途においては、搬送物の脱水効率の低下を
防ぐことができる。
近の部分平面図である。
付近の部分平面図である。
付近の部分平面図である。
であり、図4bはそのA−A´断面での部分側面図であ
る。
の変形を示す部分平面図である。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 ベルト連結部が、連結孔を有するフック
がベルト巾方向に複数形設され且つ前記連結孔に芯線を
挿通してなるコンベアベルトにおいて、前記ベルト連結
部の周囲に、補強用樹脂が、ベルトの巾Lに対して、ベ
ルト端部からベルト長手方向へL/10から3Lの範囲
内で、且つ部分的に液体が通過できる形状に塗布又は含
浸されていることを特徴とするコンベアベルト。 - 【請求項2】 部分的に液体が通過できる形状が、ベル
トの巾方向にたすき掛け状、水玉状格子状、ストライプ
状、放射状又はこれらの組み合わせである請求項1に記
載のコンベアベルト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22087391A JP2931449B2 (ja) | 1991-09-02 | 1991-09-02 | コンベアベルト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22087391A JP2931449B2 (ja) | 1991-09-02 | 1991-09-02 | コンベアベルト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0558421A JPH0558421A (ja) | 1993-03-09 |
JP2931449B2 true JP2931449B2 (ja) | 1999-08-09 |
Family
ID=16757878
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22087391A Expired - Lifetime JP2931449B2 (ja) | 1991-09-02 | 1991-09-02 | コンベアベルト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2931449B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2573803B2 (ja) * | 1994-07-21 | 1997-01-22 | 金野産業株式会社 | 布製ベルト |
GB9518802D0 (en) * | 1995-09-14 | 1995-11-15 | Scapa Group Plc | Tobacco conveyor belt |
JP2002274627A (ja) * | 2001-03-15 | 2002-09-25 | Ichikawa Woolen Textile Co Ltd | 搬送用ベルト |
CN105173530A (zh) | 2015-09-28 | 2015-12-23 | 京东方科技集团股份有限公司 | 传送带连接装置及传送带驱动装置 |
CN105438718B (zh) * | 2015-11-06 | 2017-09-05 | 常勇 | 织物芯输送带接头 |
-
1991
- 1991-09-02 JP JP22087391A patent/JP2931449B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0558421A (ja) | 1993-03-09 |
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