JP2930784B2 - 衝突検出センサ - Google Patents
衝突検出センサInfo
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- JP2930784B2 JP2930784B2 JP3235424A JP23542491A JP2930784B2 JP 2930784 B2 JP2930784 B2 JP 2930784B2 JP 3235424 A JP3235424 A JP 3235424A JP 23542491 A JP23542491 A JP 23542491A JP 2930784 B2 JP2930784 B2 JP 2930784B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は車両衝突時、主として側
面衝突時の乗員保護に用いられるエアバッグ装置の衝突
検出センサに関する。
面衝突時の乗員保護に用いられるエアバッグ装置の衝突
検出センサに関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、車両衝突時の乗員保護対策とし
て、シートベルト装置に加え、衝突を検知して瞬時にエ
アバッグを膨らませ、衝撃から乗員を保護するエアバッ
グ装置を装備した車両が普及してきた。
て、シートベルト装置に加え、衝突を検知して瞬時にエ
アバッグを膨らませ、衝撃から乗員を保護するエアバッ
グ装置を装備した車両が普及してきた。
【０００３】従来のエアバッグ装置は、正面衝突時の乗
員保護を目的とするものが主であり、ステアリングホイ
ールあるいはインストルメントパネルの一部に設けら
れ、前面からの衝撃を緩和するものが一般的である。一
方、車両衝突時の安全性をさらに高めるため、側面から
の衝突に対応して作動するエアバッグ装置の併用が検討
されており、例えば、車両ドアの変形によって側面衝突
を検出する衝突検出センサが提案されている。
員保護を目的とするものが主であり、ステアリングホイ
ールあるいはインストルメントパネルの一部に設けら
れ、前面からの衝撃を緩和するものが一般的である。一
方、車両衝突時の安全性をさらに高めるため、側面から
の衝突に対応して作動するエアバッグ装置の併用が検討
されており、例えば、車両ドアの変形によって側面衝突
を検出する衝突検出センサが提案されている。
【０００４】従来例では、２組の櫛形電極を用い、それ
ぞれの接点作動部を交互に配置して、各櫛形電極の接点
作動部の少なくとも１つ、つまり２組の櫛形電極の両方
がオンとなった時にのみ作動する衝突検出センサが提案
されている（ＰＣＴ／ＷＯ９０／０６２４７）。
ぞれの接点作動部を交互に配置して、各櫛形電極の接点
作動部の少なくとも１つ、つまり２組の櫛形電極の両方
がオンとなった時にのみ作動する衝突検出センサが提案
されている（ＰＣＴ／ＷＯ９０／０６２４７）。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このセ
ンサは一定以上の面積に衝撃を受けた場合のみ作動する
ため、ポール衝突など衝突と見なすべき局所的な大荷重
を受けた場合には作動しないおそれがあった。
ンサは一定以上の面積に衝撃を受けた場合のみ作動する
ため、ポール衝突など衝突と見なすべき局所的な大荷重
を受けた場合には作動しないおそれがあった。
【０００６】しかして、本発明の目的は、衝突とみなさ
れないような局所的な衝撃には作動せず、一定以上の面
での衝突、または衝突と見なすべき局所的な大荷重が加
わった場合にのみ確実に作動する、信頼性の高い衝突検
出センサを提供することにある。
れないような局所的な衝撃には作動せず、一定以上の面
での衝突、または衝突と見なすべき局所的な大荷重が加
わった場合にのみ確実に作動する、信頼性の高い衝突検
出センサを提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明の衝突検出センサ
は、図５の如く、車両ドア内に設けた固定部材１の受圧
側表面に、一対の接点２４ａ、２４ｂを平行に配置し、
これら接点２４ａ、２４ｂを覆うカバー体２１外表面
に、複数の弾性部材２２ｂ、２２ｃを所定間隔をおいて
配するとともに、上記複数の弾性部材２２ｂ、２２ｃの
先端が、上記カバー体２１に設けた案内孔２３ｂ、２３
ｃより上記一対の接点２４ａ、２４ｂに交互に臨むよう
になし、車両が衝突による衝撃を受けたときに、上記弾
性部材２２ｂ、２２ｃの一組以上が弾性変形して上記一
対の接点２４ａ、２４ｂにそれぞれ当接し、その両方を
作動させることによりセンサを作動させる低荷重作動機
構と、カバー体２１の設定荷重を越える大荷重を受けた
ときカバー体２１が変形または移動して上記一対の接点
２４ａ、２４ｂの両方を作動させ、センサを作動させる
高荷重作動機構とを併せ有する。
は、図５の如く、車両ドア内に設けた固定部材１の受圧
側表面に、一対の接点２４ａ、２４ｂを平行に配置し、
これら接点２４ａ、２４ｂを覆うカバー体２１外表面
に、複数の弾性部材２２ｂ、２２ｃを所定間隔をおいて
配するとともに、上記複数の弾性部材２２ｂ、２２ｃの
先端が、上記カバー体２１に設けた案内孔２３ｂ、２３
ｃより上記一対の接点２４ａ、２４ｂに交互に臨むよう
になし、車両が衝突による衝撃を受けたときに、上記弾
性部材２２ｂ、２２ｃの一組以上が弾性変形して上記一
対の接点２４ａ、２４ｂにそれぞれ当接し、その両方を
作動させることによりセンサを作動させる低荷重作動機
構と、カバー体２１の設定荷重を越える大荷重を受けた
ときカバー体２１が変形または移動して上記一対の接点
２４ａ、２４ｂの両方を作動させ、センサを作動させる
高荷重作動機構とを併せ有する。
【０００８】
【作用】車両が衝突により一定以上の面積に衝撃を受け
ると、上記弾性部材２２ｂ、２２ｃの一組以上が弾性変
形して、対向する接点２４ａまたは接点２４ｂにそれぞ
れ当接する。これにより上記一対の接点２４ａ、２４ｂ
の両方がオンとなり、センサを作動させる。また、ポー
ル衝突のように、局所的にカバー体２１の設定荷重を越
える大荷重を受けた時には、カバー体２１が変形または
移動して上記一対の接点２４ａ、２４ｂの両方を作動さ
せ、センサを作動させる。
ると、上記弾性部材２２ｂ、２２ｃの一組以上が弾性変
形して、対向する接点２４ａまたは接点２４ｂにそれぞ
れ当接する。これにより上記一対の接点２４ａ、２４ｂ
の両方がオンとなり、センサを作動させる。また、ポー
ル衝突のように、局所的にカバー体２１の設定荷重を越
える大荷重を受けた時には、カバー体２１が変形または
移動して上記一対の接点２４ａ、２４ｂの両方を作動さ
せ、センサを作動させる。
【０００９】一方、衝突と見なされないような局所的な
小荷重が加わった時には、上記弾性部材２２ｂ、２２ｃ
は所定間隔をおいて配置されているため、最大でもその
いずれか１つのみが変形し、接点２４ａまたは接点２４
ｂのいずれか１つがオンとなるだけで、センサが作動す
ることはない。
小荷重が加わった時には、上記弾性部材２２ｂ、２２ｃ
は所定間隔をおいて配置されているため、最大でもその
いずれか１つのみが変形し、接点２４ａまたは接点２４
ｂのいずれか１つがオンとなるだけで、センサが作動す
ることはない。
【００１０】
【実施例】図１〜図５は本発明の一実施例であり、本発
明の衝突検出センサを側面衝突用エアバッグ装置に適用
した例である。図１、２において、車両前席のドアＤ内
部には、水平方向に延びる固定部材たるサイドドアビー
ム（ＳＤＢ）１およびこれと一体に構成された衝突検出
センサ２Ａが設置されており、図３の如く、ステー１
１、１２によりドアＤ内壁に熔接等により固定されてい
る。図２においてドアＤ内部のセンサ２Ａ上方には、エ
アバッグＡに瞬時にガスを送り込むためのインフレータ
Ｂが設置されており、インフレータＢに取り付けられた
エアバッグＡが展開した状態を示す。
明の衝突検出センサを側面衝突用エアバッグ装置に適用
した例である。図１、２において、車両前席のドアＤ内
部には、水平方向に延びる固定部材たるサイドドアビー
ム（ＳＤＢ）１およびこれと一体に構成された衝突検出
センサ２Ａが設置されており、図３の如く、ステー１
１、１２によりドアＤ内壁に熔接等により固定されてい
る。図２においてドアＤ内部のセンサ２Ａ上方には、エ
アバッグＡに瞬時にガスを送り込むためのインフレータ
Ｂが設置されており、インフレータＢに取り付けられた
エアバッグＡが展開した状態を示す。
【００１１】図４はドア外板Ｄ１側より見たセンサ２Ａ
の正面図、図５は図４のＶ−Ｖ線断面図である。図にお
いて、角筒形状のＳＤＢ１のドア外板Ｄ１側には、カバ
ー体としてＳＤＢ１の外表面に沿うコの字形のフレーム
２１が嵌着され、該フレーム２１は、例えばアルミニウ
ム製の複数のピン１３にてＳＤＢ１に取り付けられてい
る。上記ＳＤＢ１とフレーム２１との間には所定のギャ
ップＧが設けてあり、ギャップＧ内には、一対の接点た
る公知のテープスイッチ２４ａ、２４ｂがＳＤＢ１に沿
って平行に配され、接着剤または図示しない固定具にて
上記ＳＤＢ１外表面に固定されている。上記フレーム２
１の外表面には、弾性部材たる複数のスプリングプレー
ト２２ａ、２２ｂ、２２ｃ、２２ｄ、２２ｅが所定間隔
をおいて配され（図３）、熔接またはカシメ等によって
固定されている。これらスプリングプレート２２ａ〜２
２ｅは、鈎形に曲げた先端の可動部が交互に上記テープ
スイッチ２４ａ上またはテープスイッチ２４ｂ上に位置
するように配され（図４、図５）、これに対応して上記
フレーム２１外表面に設けた複数の案内孔２３ａ〜２３
ｅ（図では２３ｂ、２３ｃ、２３ｄのみを示した）を通
して、交互に上記テープスイッチ２４ａまたはテープス
イッチ２４ｂと対向するようになしてある。そして、衝
突によりスプリングプレート２２ａ〜２２ｅに外圧が加
わると、先端の可動部が弾性変形して上記テープスイッ
チ２４ａまたはテープスイッチ２４ｂに当接し、これを
オンする。なお、上記複数のピン１３のせん断荷重は、
上記スプリングプレート２２ａ〜２２ｅに外圧が加わっ
て変形し、テープスイッチ２４ａ、２４ｂをオンさせる
荷重より大きく設定されている。
の正面図、図５は図４のＶ−Ｖ線断面図である。図にお
いて、角筒形状のＳＤＢ１のドア外板Ｄ１側には、カバ
ー体としてＳＤＢ１の外表面に沿うコの字形のフレーム
２１が嵌着され、該フレーム２１は、例えばアルミニウ
ム製の複数のピン１３にてＳＤＢ１に取り付けられてい
る。上記ＳＤＢ１とフレーム２１との間には所定のギャ
ップＧが設けてあり、ギャップＧ内には、一対の接点た
る公知のテープスイッチ２４ａ、２４ｂがＳＤＢ１に沿
って平行に配され、接着剤または図示しない固定具にて
上記ＳＤＢ１外表面に固定されている。上記フレーム２
１の外表面には、弾性部材たる複数のスプリングプレー
ト２２ａ、２２ｂ、２２ｃ、２２ｄ、２２ｅが所定間隔
をおいて配され（図３）、熔接またはカシメ等によって
固定されている。これらスプリングプレート２２ａ〜２
２ｅは、鈎形に曲げた先端の可動部が交互に上記テープ
スイッチ２４ａ上またはテープスイッチ２４ｂ上に位置
するように配され（図４、図５）、これに対応して上記
フレーム２１外表面に設けた複数の案内孔２３ａ〜２３
ｅ（図では２３ｂ、２３ｃ、２３ｄのみを示した）を通
して、交互に上記テープスイッチ２４ａまたはテープス
イッチ２４ｂと対向するようになしてある。そして、衝
突によりスプリングプレート２２ａ〜２２ｅに外圧が加
わると、先端の可動部が弾性変形して上記テープスイッ
チ２４ａまたはテープスイッチ２４ｂに当接し、これを
オンする。なお、上記複数のピン１３のせん断荷重は、
上記スプリングプレート２２ａ〜２２ｅに外圧が加わっ
て変形し、テープスイッチ２４ａ、２４ｂをオンさせる
荷重より大きく設定されている。
【００１２】上記構成の衝突検出センサの作動を以下に
説明する。図６は前席側突用エアバッグシステムの一例
を示すシステム図で、テープスイッチ２４ａ、２４ｂが
直列接続された運転席ドア衝突検出センサ２Ａは運転席
インフレータの点火栓３Ａと、またテープスイッチ２４
ｃ、２４ｄが直列接続された助手席ドア衝突検出センサ
２Ｂは助手席インフレータの点火栓３Ｂと、それぞれ直
列に電源に接続される。
説明する。図６は前席側突用エアバッグシステムの一例
を示すシステム図で、テープスイッチ２４ａ、２４ｂが
直列接続された運転席ドア衝突検出センサ２Ａは運転席
インフレータの点火栓３Ａと、またテープスイッチ２４
ｃ、２４ｄが直列接続された助手席ドア衝突検出センサ
２Ｂは助手席インフレータの点火栓３Ｂと、それぞれ直
列に電源に接続される。
【００１３】図３〜５において、図中矢印方向から図示
しない車両が運転席のドアに衝突（面衝突）すると、ド
ア外板Ｄ１が変形して、衝撃が衝突検出センサ２Ａに加
えられる。衝突の衝撃がある程度以上に大きい面衝突の
時には、衝突検出センサ２Ａの上記スプリングプレート
２２ａ〜２２ｅの隣あういずれか一組またはそれ以上が
変形して、テープスイッチ２４ａ、２４ｂがともにオン
となり、センサ２Ａがオンとなる。衝突検出センサ２Ａ
がオンとなると、運転席インフレータの点火栓３Ａに電
流が流れ、バッグＡが展開して乗員を側面衝突から保護
する。衝突の衝撃が設定値より小さい面衝突の時には、
スプリングプレート２２ａ〜２２ｅの変形量が小さく、
テープスイッチ２４ａ、２４ｂはオンしない。
しない車両が運転席のドアに衝突（面衝突）すると、ド
ア外板Ｄ１が変形して、衝撃が衝突検出センサ２Ａに加
えられる。衝突の衝撃がある程度以上に大きい面衝突の
時には、衝突検出センサ２Ａの上記スプリングプレート
２２ａ〜２２ｅの隣あういずれか一組またはそれ以上が
変形して、テープスイッチ２４ａ、２４ｂがともにオン
となり、センサ２Ａがオンとなる。衝突検出センサ２Ａ
がオンとなると、運転席インフレータの点火栓３Ａに電
流が流れ、バッグＡが展開して乗員を側面衝突から保護
する。衝突の衝撃が設定値より小さい面衝突の時には、
スプリングプレート２２ａ〜２２ｅの変形量が小さく、
テープスイッチ２４ａ、２４ｂはオンしない。
【００１４】また、衝突と見なされない局所的な荷重が
加わった時、例えば、乗降時ドアを開けた拍子にドアが
街路灯等の障害物にぶつかって変形した場合には、面衝
突に比べ単位面積当たりの荷重は大きくなる。ところ
が、スプリングプレート２２ａ〜２２ｅは所定間隔をお
いて配置されているため、最大でもそのいずれか１つの
みが変形し、テープスイッチ２４ａ、２４ｂのいずれか
１つがオンするだけで、センサ２Ａは作動しない。一
方、ポール衝突のように衝突と見なされるべき局所的な
大荷重が加わった時には、スプリングプレート２２ａ〜
２２ｅはいずれか１つしか変形しないが、ＳＤＢ１に複
数のピン１３にて止められているフレーム２１に、複数
のピン１３のせん断荷重を越える大きな荷重が加わるた
め、複数のピン１３がせん断してフレーム２１がテープ
スイッチ２４ａ、２４ｂを押圧する。このため、テープ
スイッチ２４ａ、２４ｂがともにオンとなり、センサ２
Ａがオンとなる。
加わった時、例えば、乗降時ドアを開けた拍子にドアが
街路灯等の障害物にぶつかって変形した場合には、面衝
突に比べ単位面積当たりの荷重は大きくなる。ところ
が、スプリングプレート２２ａ〜２２ｅは所定間隔をお
いて配置されているため、最大でもそのいずれか１つの
みが変形し、テープスイッチ２４ａ、２４ｂのいずれか
１つがオンするだけで、センサ２Ａは作動しない。一
方、ポール衝突のように衝突と見なされるべき局所的な
大荷重が加わった時には、スプリングプレート２２ａ〜
２２ｅはいずれか１つしか変形しないが、ＳＤＢ１に複
数のピン１３にて止められているフレーム２１に、複数
のピン１３のせん断荷重を越える大きな荷重が加わるた
め、複数のピン１３がせん断してフレーム２１がテープ
スイッチ２４ａ、２４ｂを押圧する。このため、テープ
スイッチ２４ａ、２４ｂがともにオンとなり、センサ２
Ａがオンとなる。
【００１５】本発明の第２実施例を図７に示す。上記第
１実施例との違いはポール衝突時の荷重の受け止め方に
あり、図の如く、本実施例では凸状のフレーム２５を用
いてこれをＳＤＢ１外側壁に熔接等によって取り付けた
構成とした。他の構成は第１実施例と同じである。
１実施例との違いはポール衝突時の荷重の受け止め方に
あり、図の如く、本実施例では凸状のフレーム２５を用
いてこれをＳＤＢ１外側壁に熔接等によって取り付けた
構成とした。他の構成は第１実施例と同じである。
【００１６】ポール衝突のような衝突と見なすべき局所
的な大荷重が加わった場合、スプリングプレート２２ａ
〜２２ｅは最大でも１つしか変形しないが、上記フレー
ム２５に大きな荷重が加わるため、フレーム２５が塑性
変形してテープスイッチ２４ａ、２４ｂを押圧する。こ
のため、テープスイッチ２４ａ、２４ｂがともにオンと
なり、センサ２Ａがオンとなる。他の動作は第１実施例
と同じである。
的な大荷重が加わった場合、スプリングプレート２２ａ
〜２２ｅは最大でも１つしか変形しないが、上記フレー
ム２５に大きな荷重が加わるため、フレーム２５が塑性
変形してテープスイッチ２４ａ、２４ｂを押圧する。こ
のため、テープスイッチ２４ａ、２４ｂがともにオンと
なり、センサ２Ａがオンとなる。他の動作は第１実施例
と同じである。
【００１７】本発明の第３実施例を図８〜図１０に示
す。第１、２実施例では、衝突検出センサの接点にテー
プスイッチを用いたが、本実施例では櫛形電極を印刷し
たプリント基板を接点として用いた。図８はセンサをド
ア外板Ｄ１側から見た図、図９は図８のIX−IX断面図
で、ＳＤＢ１外表面にはプリント基板４が固着されてお
り、該プリント基板４表面には、２組の櫛形電極４ａ、
４ｂと櫛形電極４ｃ、４ｄが印刷されている（図１
０）。ＳＤＢ１にはプリント基板４の上方よりフレーム
２１が覆着してあり、該フレーム２１裏面の、上記櫛形
電極４ａ、４ｂおよび櫛形電極４ｃ、４ｄと対向する位
置にバネ作用を有する導電部材５が複数のピン５１にて
固定されている。
す。第１、２実施例では、衝突検出センサの接点にテー
プスイッチを用いたが、本実施例では櫛形電極を印刷し
たプリント基板を接点として用いた。図８はセンサをド
ア外板Ｄ１側から見た図、図９は図８のIX−IX断面図
で、ＳＤＢ１外表面にはプリント基板４が固着されてお
り、該プリント基板４表面には、２組の櫛形電極４ａ、
４ｂと櫛形電極４ｃ、４ｄが印刷されている（図１
０）。ＳＤＢ１にはプリント基板４の上方よりフレーム
２１が覆着してあり、該フレーム２１裏面の、上記櫛形
電極４ａ、４ｂおよび櫛形電極４ｃ、４ｄと対向する位
置にバネ作用を有する導電部材５が複数のピン５１にて
固定されている。
【００１８】基本作動は上記実施例と同様であり、図中
矢印方向から図示しない車両がＤ席のドアに衝突（面衝
突）すると、ドア外板Ｄ１が変形して衝撃が衝突検出セ
ンサ２Ａに加えられる。衝突の衝撃がある程度以上に大
きいと、スプリングプレート２２ａ〜２２ｅの隣あうい
ずれか一組またはそれ以上が変形して、２組の櫛形電極
４ａ、４ｂおよび櫛形電極４ｃ、４ｄをそれぞれ短絡
し、センサ２Ａがオンとなる。
矢印方向から図示しない車両がＤ席のドアに衝突（面衝
突）すると、ドア外板Ｄ１が変形して衝撃が衝突検出セ
ンサ２Ａに加えられる。衝突の衝撃がある程度以上に大
きいと、スプリングプレート２２ａ〜２２ｅの隣あうい
ずれか一組またはそれ以上が変形して、２組の櫛形電極
４ａ、４ｂおよび櫛形電極４ｃ、４ｄをそれぞれ短絡
し、センサ２Ａがオンとなる。
【００１９】また、ポール衝突のような局所的な大荷重
が加わった時には、スプリングプレート２２ａ〜２２ｅ
はいずれか１つしか変形しないが、ＳＤＢ１に複数のピ
ン１３にて止められているフレーム２１に大きな荷重が
加わるため、複数のピン１３がせん断してフレーム２１
が移動し、導電部材５が２組の櫛形電極４ａ、４ｂおよ
び櫛形電極４ｃ、４ｄをそれぞれ短絡して、センサ２Ａ
がオンとなる。
が加わった時には、スプリングプレート２２ａ〜２２ｅ
はいずれか１つしか変形しないが、ＳＤＢ１に複数のピ
ン１３にて止められているフレーム２１に大きな荷重が
加わるため、複数のピン１３がせん断してフレーム２１
が移動し、導電部材５が２組の櫛形電極４ａ、４ｂおよ
び櫛形電極４ｃ、４ｄをそれぞれ短絡して、センサ２Ａ
がオンとなる。
【００２０】本発明の第４実施例を図１１〜図１３で説
明する。本実施例も２組の櫛形電極を印刷したプリント
基板を接点として用いたものである。本実施例におい
て、接点６は所定間隔をおいて対向するプリント基板６
１とプリント基板６２からなり（図１１）、上記プリン
ト基板６１裏面をＳＤＢ１外表面に固着してある。上記
プリント基板６１表面には、２組の櫛形電極６１ａ、６
１ｂおよび櫛形電極６１ｃ、６１ｄが印刷されている
（図１２）。プリント基板６２には短絡用の電極６２
ａ、６２ｂが印刷されており、上記電極６２ａは櫛形電
極６１ａ、６１ｂと所定のギャップＧをおいて対向し
（図１３）、電極６２ｂは櫛形電極６１ｃ、６１ｄと対
向している。
明する。本実施例も２組の櫛形電極を印刷したプリント
基板を接点として用いたものである。本実施例におい
て、接点６は所定間隔をおいて対向するプリント基板６
１とプリント基板６２からなり（図１１）、上記プリン
ト基板６１裏面をＳＤＢ１外表面に固着してある。上記
プリント基板６１表面には、２組の櫛形電極６１ａ、６
１ｂおよび櫛形電極６１ｃ、６１ｄが印刷されている
（図１２）。プリント基板６２には短絡用の電極６２
ａ、６２ｂが印刷されており、上記電極６２ａは櫛形電
極６１ａ、６１ｂと所定のギャップＧをおいて対向し
（図１３）、電極６２ｂは櫛形電極６１ｃ、６１ｄと対
向している。
【００２１】基本作動は上記実施例と同様であり、図中
矢印方向から図示しない車両がＤ席のドアに衝突（面衝
突）すると、ドア外板Ｄ１が変形して衝撃が衝突検出セ
ンサ２Ａに加えられる。衝突の衝撃がある程度以上に大
きいと、スプリングプレート２２ａ〜２２ｅの隣あうい
ずれか一組またはそれ以上が変形して、短絡用の電極６
２ａ、６２ｂを印刷したプリント基板６２を押圧し、２
組の櫛形電極６１ａ、６１ｂおよび櫛形電極６１ｃ、６
１ｄをそれぞれ短絡してセンサ２Ａがオンとなる。
矢印方向から図示しない車両がＤ席のドアに衝突（面衝
突）すると、ドア外板Ｄ１が変形して衝撃が衝突検出セ
ンサ２Ａに加えられる。衝突の衝撃がある程度以上に大
きいと、スプリングプレート２２ａ〜２２ｅの隣あうい
ずれか一組またはそれ以上が変形して、短絡用の電極６
２ａ、６２ｂを印刷したプリント基板６２を押圧し、２
組の櫛形電極６１ａ、６１ｂおよび櫛形電極６１ｃ、６
１ｄをそれぞれ短絡してセンサ２Ａがオンとなる。
【００２２】また、ポール衝突のような局所的な大荷重
が加わった時には、スプリングプレート２２ａ〜２２ｅ
はいずれか１つしか変形しないが、ＳＤＢ１に複数のピ
ン１３にて止められているフレーム２１に大きな荷重が
加わるため、複数のピン１３がせん断してフレーム２１
が移動し、プリント基板４２を押圧して２組の櫛形電極
６１ａ、６１ｂおよび櫛形電極６１ｃ、６１ｄをともに
短絡させ、センサ２Ａがオンとなる。
が加わった時には、スプリングプレート２２ａ〜２２ｅ
はいずれか１つしか変形しないが、ＳＤＢ１に複数のピ
ン１３にて止められているフレーム２１に大きな荷重が
加わるため、複数のピン１３がせん断してフレーム２１
が移動し、プリント基板４２を押圧して２組の櫛形電極
６１ａ、６１ｂおよび櫛形電極６１ｃ、６１ｄをともに
短絡させ、センサ２Ａがオンとなる。
【００２３】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の衝突検出
センサは、一対の接点を低荷重で作動させる機構と、高
荷重で作動させる機構とを併せ有するので、一定以上の
面での衝突、または衝突と見なすべき局所的な大荷重が
加わった場合など、あらゆる衝突に対して確実に作動
し、しかも衝突とは見なされないような局所的な衝撃で
は作動することがない。従って、信頼性が高く、側面衝
突用エアバッグ装置に適用されて、乗員保護機能をさら
に向上させることができる。
センサは、一対の接点を低荷重で作動させる機構と、高
荷重で作動させる機構とを併せ有するので、一定以上の
面での衝突、または衝突と見なすべき局所的な大荷重が
加わった場合など、あらゆる衝突に対して確実に作動
し、しかも衝突とは見なされないような局所的な衝撃で
は作動することがない。従って、信頼性が高く、側面衝
突用エアバッグ装置に適用されて、乗員保護機能をさら
に向上させることができる。
【図１】車両側面ドアの正面図である。
【図２】図１のII−II線断面図である。
【図３】図１のIII −III 線断面図である。
【図４】本発明の一実施例の衝突検出センサをドア外板
側から見た部分拡大図である。
側から見た部分拡大図である。
【図５】図４のＶ−Ｖ線断面図である。
【図６】本発明の衝突検出センサを適用したエアバッグ
装置のシステム図である。
装置のシステム図である。
【図７】本発明の第２実施例を示すセンサの全体断面図
である。
である。
【図８】本発明の第３実施例を示すドア外板側から見た
センサの部分拡大図である。
センサの部分拡大図である。
【図９】図８のIX−IX線断面図である。
【図１０】第３実施例における櫛形電極の部分拡大図で
ある。
ある。
【図１１】本発明の第４実施例を示すセンサの全体断面
図である。
図である。
【図１２】第４実施例における櫛形電極の部分拡大図で
ある。
ある。
【図１３】図１２のＸIII −ＸIII 線断面図である。
１ サイドドアビーム（固定部材） ２Ａ 衝突検出センサ ２１ フレーム（カバー体） ２２ａ〜２２ｅ スプリングプレート（弾性部材） ２３ａ〜２３ｅ 案内孔 ２４ａ、２４ｂ テープスイッチ（接点）
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松橋 俊明 愛知県刈谷市昭和町１丁目１番地 日本 電装株式会社内 (56)参考文献 特開 昭48−48168（ＪＰ，Ａ) 特開 昭48−60973（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−254048（ＪＰ，Ａ) 実開 昭48−68587（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭51−3875（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) G01L 5/00 B60R 21/32
Claims (1)
- 【請求項１】 車両ドア内に設けた固定部材の受圧側表
面に、一対の接点を平行に配置し、これら接点を覆うカ
バー体外表面に、複数の弾性部材を所定間隔をおいて配
するとともに、上記複数の弾性部材の先端が、上記カバ
ー体に設けた案内孔より上記一対の接点に交互に臨むよ
うになし、車両が衝突による衝撃を受けたときに、上記
弾性部材の一組以上が弾性変形して上記一対の接点にそ
れぞれ当接し、その両方を作動させることによりセンサ
を作動させる低荷重作動機構と、カバー体の設定荷重を
越える大荷重を受けたときカバー体が変形または移動し
て上記一対の接点の両方を作動させ、センサを作動させ
る高荷重作動機構とを併せ有することを特徴とする衝突
検出センサ。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3235424A JP2930784B2 (ja) | 1991-08-22 | 1991-08-22 | 衝突検出センサ |
| US07/928,475 US5307896A (en) | 1991-08-13 | 1992-08-12 | Collision detection sensor |
| DE4226869A DE4226869B4 (de) | 1991-08-13 | 1992-08-13 | Kollisionsdetektor |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3235424A JP2930784B2 (ja) | 1991-08-22 | 1991-08-22 | 衝突検出センサ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0552681A JPH0552681A (ja) | 1993-03-02 |
| JP2930784B2 true JP2930784B2 (ja) | 1999-08-03 |
Family
ID=16985906
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3235424A Expired - Lifetime JP2930784B2 (ja) | 1991-08-13 | 1991-08-22 | 衝突検出センサ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2930784B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08105911A (ja) * | 1994-10-06 | 1996-04-23 | Nippon Soken Inc | 衝突検出装置 |
| AU2003273103A1 (en) * | 2003-02-26 | 2004-09-17 | Hwanmyoung Kim | Transform sensing switch for airbag system |
-
1991
- 1991-08-22 JP JP3235424A patent/JP2930784B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0552681A (ja) | 1993-03-02 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19990511 |