JPH0637016U - 乗員保護装置用センサ - Google Patents
乗員保護装置用センサInfo
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- JPH0637016U JPH0637016U JP7420292U JP7420292U JPH0637016U JP H0637016 U JPH0637016 U JP H0637016U JP 7420292 U JP7420292 U JP 7420292U JP 7420292 U JP7420292 U JP 7420292U JP H0637016 U JPH0637016 U JP H0637016U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 車両走行中にスイッチ部がON故障した場合
においても乗員保護装置を作動させることなく、必要な
ときにのみ確実に乗員保護装置を作動させることができ
る乗員保護装置用センサを得る。 【構成】 セカンダリーセンサ36は、ステー56とベ
ース52との間に二個のメンブレンスイッチ60、62
を備えており、これらは直列に接続されている。従っ
て、いずれか一方がON故障しても、エアバッグ装置が
作動することはない。
においても乗員保護装置を作動させることなく、必要な
ときにのみ確実に乗員保護装置を作動させることができ
る乗員保護装置用センサを得る。 【構成】 セカンダリーセンサ36は、ステー56とベ
ース52との間に二個のメンブレンスイッチ60、62
を備えており、これらは直列に接続されている。従っ
て、いずれか一方がON故障しても、エアバッグ装置が
作動することはない。
Description
【0001】
本考案は、変形後のボデーパネルに押圧されて、車両に設けられた乗員保護装 置を作動させる乗員保護装置用センサに関する。
【0002】
従来から、衝突時における乗員保護装置、例えば衝突時の車両の減速度等を検 出して乗員側へ向けてバックを膨出させるエアバッグ装置を搭載した車両が用い られている。この種のエアバッグ装置は、車両のステアリングホイールやグラブ ボックスの上部付近に配設されるのが一般的であるが、近年では車両用ドアにエ アバッグ装置を配設することが提案されている。これに伴い、この車両用ドア内 部に配設されるエアバッグ装置を作動させるためのセンサが必要となる。
【0003】 このようなセンサとしては、例えば、車両用ドアのアウタパネルに対して所定 距離だけ離間した位置に車両前後方向を長手方向として配置された板状の受圧板 と、この受圧板と対向して配置されて一部が塑性変形することにより受圧板を変 位させるベース部材と、この受圧板とベース部材との間に配置されて変位した受 圧板によってONし受圧板と同程度に長いスイッチ部と、から成るセンサが考え られる。
【0004】
しかしながら、上述した構造のセンサを用いた場合、一枚の受圧板に対して一 個のスイッチ部を配置する構成であるため、故障等によりON(以下、本明細書 においては「ON故障」という)した場合の対策が望まれる。
【0005】 この対策としては、スイッチ部の信頼性を向上させON故障頻度を低減する他 、イグニッションスイッチをACCまたはON状態とした時点で自己診断回路に よりスイッチ部のON故障を検出し、ドライバーに警告表示することが考えられ ている。
【0006】 ところが、初期の時点でスイッチ部がON故障している場合には、このような 自己診断回路によって検出することができるが、車両走行中にスイッチ部がON 故障した場合には検出することができない。従って、車両走行中にスイッチ部が ON故障した場合においても、エアバッグ装置を作動させず、必要なときにのみ エアバッグ装置を作動させる構造が要望されていた。
【0007】 本考案は上記事実を考慮し、車両走行中にスイッチ部がON故障した場合にお いても乗員保護装置を作動させることなく、必要なときにのみ確実に乗員保護装 置を作動させることができる乗員保護装置用センサを得ることが目的である。
【0008】
請求項1記載の本考案は、ボデーパネルに対して所定距離離間した位置に配置 され、変形後の前記ボデーパネルに押圧されて導通し車両に設けられた乗員保護 装置を作動させる乗員保護装置用センサであって、前記変形後のボデーパネルに 押圧される受圧部と、この受圧部と対向して配置され、前記受圧部との間に設け られた間隙部及び前記受圧部に当接することにより前記受圧部を支持しかつ前記 受圧部に押圧されて変形し前記受圧部を前記間隙部側へ変位させる荷重感知部を 備えた基部と、前記間隙部内に隣接して配置されると共に直列に接続され、前記 荷重感知部の変形時に前記受圧部に押圧されて導通する複数のスイッチ部と、を 有することを特徴としている。
【0009】 請求項2記載の本考案は、ボデーパネルに対して所定距離離間した位置に配置 され、変形後の前記ボデーパネルに押圧されて導通し車両に設けられた乗員保護 装置を作動させる乗員保護装置用センサであって、前記変形後のボデーパネルに 押圧される受圧部と、この受圧部と対向して配置されていると共に所定の高剛性 とされた車体補強部材に取り付けられ、前記受圧部との間に設けられた間隙部及 び前記車体補強部材よりも低剛性とされかつ前記受圧部が押圧された場合に前記 車体補強部材によって押圧されて前記間隙部の間隔を狭める方向へ変形する荷重 感知部を備えた基部と、前記間隙部内に隣接して配置されると共に直列に接続さ れ、前記荷重感知部の変形により導通する複数のスイッチ部と、を有することを 特徴としている。
【0010】
請求項1記載の本考案によれば、受圧部と対向して配置された基部は、受圧部 との間に設けられた間隙部と、受圧部に当接することにより受圧部を支持しかつ 受圧部に押圧されて変形し受圧部を間隙部側へ変位させる荷重感知部と、を備え ている。
【0011】 従って、ボデーパネルに所定値以上の荷重が作用すると、ボデーパネルが変形 し、変形後のボデーパネルによって受圧部が押圧される。このため、受圧部に押 圧されて荷重感知部が変形し、これにより受圧部が間隙部側へ変位する。従って 、間隙部内に配置されたスイッチ部が受圧部に押圧されて導通する。このため、 乗員保護装置が作動する。
【0012】 ここで、本考案では、間隙部内に複数のスイッチ部が隣接して配置されると共 に直列に接続されているので、仮に、何れかのスイッチ部が車両走行中にON故 障した場合であっても、ON故障していない方のスイッチ部は非導通状態にある ので、乗員保護装置が作動することはない。
【0013】 請求項2記載の本考案によれば、受圧部と対向して配置されていると共に所定 の高剛性とされた車体補強部材に取り付けられた基部は、受圧部との間に設けら れた間隙部と、車体補強部材よりも低剛性とされかつ受圧部が押圧されが場合に 車体補強部材によって押圧されて間隙部の間隙を狭める方向へ変形する荷重感知 部と、を備えている。
【0014】 従って、ボデーパネルに所定値以上の荷重が作用すると、ボデーパネルが変形 し、変形後のボデーパネルによって受圧部が押圧される。このため、受圧部に押 圧されて荷重感知部が車体補強部材に押し付けられる。ここで、荷重感知部は車 体補強部材よりも低剛性とされているので、剛性が低い方の荷重感知部が間隙部 の間隔を狭める方向へ変形される。従って、間隙部内に配置されたスイッチ部が 導通する。このため、乗員保護装置が作動する。
【0015】 ここで、本考案では、間隙部内に複数のスイッチ部が隣接して配置されると共 に直列に接続されているので、仮に、何れかのスイッチ部が車両走行中にON故 障した場合であっても、ON故障していない方のスイッチ部は非導通状態にある ので、乗員保護装置が作動することはない。
【0016】
以下、図1〜図7を用いて、本考案に係る乗員保護装置用センサの一実施例を 説明する。なお、図1〜図7において、適宜示される矢印FRは車両前方側、矢 印UPは車両上方側、矢印INは車両室内側をそれぞれ示している。
【0017】 図3〜図5には車両のフロントドア10が示されており、フロントドア10は ボデーパネルとしてのアウタパネル12と、インナパネル14とを備えている( 図4、図5参照)。このアウタパネル12とインナパネル14とによってドア内 スペース16が形成されている。
【0018】 図4及び図5に示されるように、ドア内スペース16にはサイドインパクトバ ー28及びセンサ30が配設されている。車体補強部材としてのサイドインパク トバー28は円管状の長尺体とされており、フロントドア10内部において車両 前後方向に沿って配置されている。サイドインパクトバー28の長手方向両端部 は、インナパネル14の車両前後方向両端部に設けられた棚部32に取り付けら れている。このサイドインパクトバー28は高強度とされており、図4の矢印A 方向への高荷重がフロントドア10に作用した場合にフロントドア10のアウタ パネル12及びインナパネル14の変形量を制限している。
【0019】 図1に示されるように、センサ30は長尺状とされ、サイドインパクトバー2 8の車両室外側の面に固定ブラケット70(図5参照)によって固定されている 。このセンサ30は、低荷重作用状態検出用のプライマリーセンサ34と高荷重 作用状態検出用のセカンダリーセンサ36とから成る。
【0020】 プライマリーセンサ34は、セカンダリーセンサ36の長手方向両端部及び長 手方向中間部にそれぞれ設けられている。このプライマリーセンサ34は、略方 形枠状とされた支持部44A及びこの支持部44Aの対向側面からサイドインパ クトバー28方向へ各々延出された一対の脚部44Bとから成る保持ブラケット 44を備えている。保持ブラケット44の支持部44Aの車両室外側の面には、 平面視で矩形状の板ばね46が配置されている。板ばね46は、保持ブラケット 44の脚部44B側の端部が平板状とされ、かつ中間部が円弧状に隆起した形状 とされている。この板ばね46の平板状の一端46Aは支持部44Aにスポット 溶接されて固定端とされている。なお、板ばね46の平板状の他の一端46Bは 自由端とされている。この板ばね46の弾性力によって感知すべき荷重が所定の 値に設定されている。また、板ばね46の隆起した中間部46Cと保持ブラケッ ト44の基部44Aとの間には、板ばね46とは別体とされたメンブレンスイッ チ48が配設されている。メンブレンスイッチ48は、板ばね46の中間部46 Cから僅かに離間して配置されている。メンブレンスイッチ48からは、車両上 方側へ向けてプラス側及びマイナス側の端子50が延出されている。
【0021】 なお、上述したプライマリーセンサ34では、所定の低荷重が図4の矢印A方 向からフロントドア10に作用した場合(例えば、他の車両が所定速度で衝突し てきた場合)に、アウタパネル12の変形により板ばね46の中間部46Cが押 圧されて、メンブレンスイッチ48がONするように構成されているが、エアバ ッグ装置72を適正に作動させるために、プライマリーセンサ34が同時に複数 個(2個以上)ONした場合のみ、エアバッグ作動回路が閉じるように構成され ている。
【0022】 さて、図1、図2に示されるように、乗員保護装置用センサとしてのセカンダ リーセンサ36は、アルミニウム合金板で形成された基部としての矩形平板状の ベース52を備えており、このベース52の一側面がサイドインパクトバー28 の車両室外側の周面一部に密着している。また、ベース52の他の一側面(車両 室外側の面)には、その幅方向両端部にアルミニウム製で低弾性かつ低降伏強度 とされた荷重感知部54が各々配設されている。これらの荷重感知部54の車両 室外側の面には、受圧部としての矩形平板状のステー56が配設されている。ス テー56は例えば鋼板製で高弾性かつ高降伏強度とされており、所定の高荷重が 図4の矢印A方向からフロントドア10に作用した場合(例えば、自己の車両が 所定速度で電柱等に衝突した場合)に、アウタパネル12の変形によってステー 56が押圧されてこの高荷重を荷重感知部54へ伝達し、これによって荷重感知 部54が潰れる(圧縮塑性変形する)ようになっている。
【0023】 このベース52とステー56との間には所定の間隙部58が形成されており、 この間隙部58に二個のメンブレンスイッチ60、62が配設されている。図6 にも示されるように、各メンブレンスイッチ60、62は同一構成とされており 、その製造段階で予め防水・絶縁加工が施されている。そして、これらのメンブ レンスイッチ60、62が、相互に対向した状態で配置されている。上述したセ カンダリーセンサ36では、荷重感知部54を潰しながらステー56が所定量変 位することにより、ステー56のサイドインパクトバー28側の面がメンブレン スイッチ60を押圧してこれをONするようになっている。
【0024】 図7には等価回路が示されており、コンピュータ86内には定電圧回路88、 禁止回路90、及びCPU92が内蔵されている。CPU92は運転席警告ラン プ94と接続されていると共に禁止回路90とも接続されている。定電圧回路8 8はイグニッションスイッチ64を介してバッテリ96と接続されていると共に 禁止回路90とも接続されている。
【0025】 また、乗員保護装置としてのエアバッグ装置72の点火装置のフィラント74 は、CPU92と接続されている。さらに、フィラメント74は、直列に接続さ れたメンブレンスイッチ60、62の間に接続されている。なお、メンブレンス イッチ60の他方の端子は禁止回路90と接続され、またメンブレンスイッチ6 2の他方の端子は接地されている。そして、メンブレンスイッチ60、62と並 列にダイアグ抵抗66、68がそれぞれ接続されている。
【0026】 上述したエアバッグ装置72は、プライマリーセンサ34のメンブレンスイッ チ48が複数個ONすることにより、またはセカンダリーセンサ36のメンブレ ンスイッチ60、62が同時にONすることにより、エアバッグ装置作動回路が 閉じて作動するようになっている。
【0027】 以下に、本実施例の作用を説明する。 センサ30がサイドインパクトバー28に取り付けられた状態で、イグニッシ ョンスイッチ64をACCまたはONにすると、微小電流が常時流れる。なお、 この微小電流では、エアバッグ装置72が作動することはない。この微小電流を 利用して、CPU92によってセンサ30の異常(メンブレンスイッチ60、6 2のON故障及びフィラメント74自体の故障等)の有無が判定される。異常が ある場合には、運転席警告ランプ94が点灯され続け、異常がない場合には所定 時間(例えば、6秒)経過後消灯する。
【0028】 この状態から車両走行状態もしくは車両停止状態となった場合においても、微 小電流は通電されたままであり、CPU92によってメンブレンスイッチ60、 62のON故障及びフィラメント74自体の故障等の有無が常時判定され続ける 。
【0029】 この状態において、フロントドア10に図4の矢印A方向へ所定の低荷重が作 用すると、フロントドア10のアウタパネル12が変形して板ばね46の中間部 46Cが押圧される。これにより、板ばね46が弾性変形して、メンブレンスイ ッチ48が押圧されてONする。そして、プライマリーセンサ34が二個以上同 時にONした場合、エアバッグ装置作動回路が閉じてエアバッグ装置72を作動 させるようになっている。これにより、フロントドア10からエアバッグ装置7 2の袋体が膨出する。
【0030】 一方、フロントドア10に図4の矢印A方向へ所定の高荷重が作用した場合、 同様にフロントドア10のアウタパネル12が変形してセカンダリーセンサ36 のステー56が押圧される。これにより、荷重感知部54が潰れて圧縮塑性変形 し、ステー56が間隙部58側へ変位してメンブレンスイッチ60、62が同時 にONする。従って、エアバッグ装置作動回路が閉じて、エアバッグ装置72が 前述した場合と同様に作動する。
【0031】 ここで、万一セカンダリーセンサ36のメンブレンスイッチ60、62のいず れかが、ON故障した場合(例えば、メンブレンスイッチ60がON故障した場 合)、電流はダイアグ抵抗66を通らずにON状態にあるメンブレンスイッチ6 0側を通った後、フィラメント74を通りダイアグ抵抗68へ流れる。
【0032】 この際、CPU92によってメンブレンスイッチ60のON故障が検出され、 運転席警告ランプ94を即時点灯させると共に、閉回路とされていた禁止回路9 0が開いてエアバッグ装置72を不作動状態にする。なお、この際における運転 席警告ランプ94が点灯状態にあったことは記憶される。また、メンブレンスイ ッチ60、62が相次いでON故障した場合、既に禁止回路90によってエアバ ッグ装置72は不作動状態にされているので、エアバッグ装置72が作動するこ とはない。
【0033】 一方、メンブレンスイッチ60、62にON故障がなく、フィランメント74 にも故障がない状態で、所定の高荷重が作用すれば、メンブレンスイッチ60、 62が同時にONするので、エアバッグ装置72は正常に作動する。
【0034】 このように本実施例では、セカンダリーセンサ36のスイッチ部として二個の メンブレンスイッチ60、62を近接配置すると共に直列に接続したので、いず れか一方のメンブレンスイッチ60(もしくはメンブレンスイッチ62)がON 故障した場合、メンブレンスイッチ60、62が相次いでON故障した場合のい ずれにおいても、禁止回路90によってエアバッグ装置72を不作動状態にして しまうので、エアバッグ装置72が不必要に作動することを防止することができ る。なお、正常な状態において、所定の高荷重が作用すれば確実にエアバッグ装 置72を作動させることができるのは勿論である。
【0035】 なお、本実施例では、セカンダリーセンサ36に二個のメンブレンスイッチ6 0、62をベース52の肉厚方向にほぼ重合した状態に配置しているが、これに 限らず、例えば、図8に示されるようにベース52の幅方向(車両上下方向)に 僅かにずらした状態でメンブレンスイッチ76、78を対向配置してもよいし、 図9に示されるようにベース52の幅方向にメンブレンスイッチ80、82を上 下に隣接配置してもよい。
【0036】 また、本実施例では、二個のメンブレンスイッチ60、62を用いているが、 これに限らず、複数個であればよいが、スイッチの信頼性としては二個あれば充 分である。
【0037】 なお、本実施例では、フロントドア10の変形後のアウタパネル12に押圧さ れてプライマリーセンサ34、セカンダリーセンサ36がONするように構成し ているが、これに限らず、車両の外周部に配設され、かつ他の車両等が衝突する 可能性があるボデーパネル(例えば、ワゴン車等のバックドアのアウタパネル等 )であれば、すべて本考案は適用可能である。
【0038】 また、本実施例では、乗員保護装置としてフロントドア10に設けられたエア バッグ装置72を用い、このエアバッグ装置72を作動させる構成について説明 したが、これに限らず、他のエアバッグ装置(運転席用、助手席用等)やウエビ ング巻取装置に設けられ車両衝突時にワイヤ等を用いて急速に巻取軸を巻取方向 へ回転させる所謂プリロード装置等に適用しこれらを作動させてもよい。
【0039】 さらに、本実施例では、プライマリーセンサ34を3カ所に設けているが、こ れに限らず、4カ所以上であってもよい。
【0040】 また、本実施例では、図7に示されるような回路構成を採用したが、図10に 示されるような回路構成を用いてもよく、以下この回路について簡単に説明する 。
【0041】 メンブレンスイッチ60、62が直列に接続されている点、及び各メンブレン スイッチ60、62に対して各々並列にダイアグ抵抗66、68が接続されてい る点は、この回路も図7に示される回路と同様である。従って、基本的な作動シ ステムは双方とも同様である。しかしながら、この回路では、フィラメント74 をメンブレンスイッチ60、62の間に介在させない構成としたので、接続電線 数が図7に示される回路よりも一本少なくなるというメリットがある点で両者は 相違している。従って、この回路による場合、結線作業の手間を低減することが できる。
【0042】 なお、図7に示される回路においては、禁止回路90を設けているが、この禁 止回路90を短絡してしまうことも可能である。この場合、いずれかのメンブレ ンスイッチ60(もしくはメンブレンスイッチ62)がON故障した場合、エア バッグ装置72を不作動状態にすることはできないが(運転席警告ランプ94は 点灯させることはできる)、この状態で車両走行状態が維持され、かつ、所定の 高荷重を受けた場合には、ON故障している方のメンブレンスイッチ60(もし くはメンブレンスイッチ62)に加え、ON故障していない方のメンブレンスイ ッチ62(もしくはメンブレンスイッチ60)もONするので、エアバッグ装置 72が作動し乗員を保護する。
【0043】 また、本実施例では、ステー56がアウタパネル12に押圧されると一対の荷 重感知部54が潰れてステー56を変位させメンブレンスイッチ60、62を導 通させるように構成したが、図11及び図12に示される構成であってもよく、 以下にこの構成について簡単に説明する。なお、この図11及び図12に示され る実施例が、請求項2記載の本考案の実施例である。
【0044】 図11に示されるように、このセカンダリーセンサ100では、サイドインパ クトバー28の周面に取り付けられている点、及びその概略構成は図6に示され るセカンダリーセンサ36とほぼ同様である。しかしながら、ベース102が図 6に示されるベース52よりも薄肉とされており、かつその剛性もサイドインパ クトバー28の剛性よりも低く設定されている。また、ベース102の幅方向両 端部に形成された一対の突起104は、荷重感知部として機能するのではなくス テー56を支持してステー56とベース102との間に所定間隔の間隙部58を 形成するためにある。従って、この一対の突起104は、ベース102よりも高 剛性とされている。
【0045】 従って、上記構成によるセカンダリーセンサ100によれば、アウタパネル1 2に所定の高荷重が作用して変形し、ステー56が押圧されると、このときの荷 重が一対の突起104を介してベース102及びサイドインパクトバー28に伝 達される。ここで、サイドインパクトバー28は所定の高剛性とされているのに 対し、ベース102がこれよりも低剛性とされているため、図12に示されるよ うにサイドインパクトバー28がベース102の幅方向中間部を押圧しこれによ りベース102の幅方向中間部が間隙部58の間隔を狭める方向へと変形される 。この結果、メンブレンスイッチ60、62が導通される。すなわち、この実施 例では、ベース102が請求項2記載の本考案における荷重感知部であると共に 基部に相当する。
【0046】 なお、この実施例において、荷重感知部としての機能と基部としての機能を分 離すべく、ベース102の材質を幅方向中間部を軟質にすると共に幅方向両端部 を硬質にしてもよいし、幅方向中間部に所定の空洞部を設けることにより低剛性 化を図って荷重感知部を構成してもよい。
【0047】 また、この実施例において、スイッチ部としてのメンブレンスイッチ60、6 2の配置は図6に示されるものと同様であるが、前述した図8、図9に示される 配置にしてもよいのはもとよりである。
【0048】
以上説明したように請求項1及び請求項2記載の本考案に係る乗員保護装置用 センサは、複数のスイッチ部が間隙部内に隣接して配置されると共に直列に接続 されているので、車両走行中にスイッチ部がON故障した場合においても乗員保 護装置を作動させることなく、必要なときにのみ確実に乗員保護装置を作動させ ることができるという優れた効果を有する。
【図1】本考案の一実施例に係るセカンダリーセンサを
備えたセンサ示す斜視図である。
備えたセンサ示す斜視図である。
【図2】図1のセンサ及びインパクトバー、アウタパネ
ルをインパクトバーの軸直角断面で切断した状態で示す
断面図である。
ルをインパクトバーの軸直角断面で切断した状態で示す
断面図である。
【図3】図1のセンサを備えたフロントドアを示す斜視
図である。
図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】図3のV−V線断面図である。
【図6】図2に示されるセカンダリーセンサのメンブレ
ンスイッチ付近を拡大して示す要部拡大図である。
ンスイッチ付近を拡大して示す要部拡大図である。
【図7】図6のセカンダリーセンサのメンブレンスイッ
チの回路構成を示す等価回路図である。
チの回路構成を示す等価回路図である。
【図8】図6のセカンダリーセンサにおけるメンブレン
スイッチの配置の仕方の変形例を示す図6に対応する要
部拡大図である。
スイッチの配置の仕方の変形例を示す図6に対応する要
部拡大図である。
【図9】図6のセカンダリーセンサにおけるメンブレン
スイッチの配置の仕方の他の変形例を示す図6に対応す
る要部拡大図である。
スイッチの配置の仕方の他の変形例を示す図6に対応す
る要部拡大図である。
【図10】図7に示される回路構成の変形例を示す等価
回路図である。
回路図である。
【図11】請求項2記載の本考案の一実施例に係り、作
動前の状態を示す図6に対応する要部拡大図である。
動前の状態を示す図6に対応する要部拡大図である。
【図12】図11のセカンダリーセンサを作動後の状態
で示す図11に対応する要部拡大図である。
で示す図11に対応する要部拡大図である。
12 アウタパネル(ボデーパネル) 36 セカンダリーセンサ(乗員保護装置用センサ) 52 ベース(基部) 54 荷重感知部 56 ステー(受圧部) 58 間隙部 60 メンブレンスイッチ(スイッチ部) 62 メンブレンスイッチ(スイッチ部) 72 エアバッグ装置(乗員保護装置) 76 メンブレンスイッチ(スイッチ部) 78 メンブレンスイッチ(スイッチ部) 80 メンブレンスイッチ(スイッチ部) 82 メンブレンスイッチ(スイッチ部) 100 セカンダリーセンサ(乗員保護装置用センサ) 102 ベース(荷重感知部、基部)
フロントページの続き (72)考案者 堀場 保 愛知県丹羽郡大口町大字豊田字野田1番地 株式会社東海理化電機製作所内 (72)考案者 大野 芳和 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 ボデーパネルに対して所定距離離間した
位置に配置され、変形後の前記ボデーパネルに押圧され
て導通し車両に設けられた乗員保護装置を作動させる乗
員保護装置用センサであって、 前記変形後のボデーパネルに押圧される受圧部と、 この受圧部と対向して配置され、前記受圧部との間に設
けられた間隙部及び前記受圧部に当接することにより前
記受圧部を支持しかつ前記受圧部に押圧されて変形し前
記受圧部を前記間隙部側へ変位させる荷重感知部を備え
た基部と、 前記間隙部内に隣接して配置されると共に直列に接続さ
れ、前記荷重感知部の変形時に前記受圧部に押圧されて
導通する複数のスイッチ部と、 を有することを特徴とする乗員保護装置用センサ。 - 【請求項2】 ボデーパネルに対して所定距離離間した
位置に配置され、変形後の前記ボデーパネルに押圧され
て導通し車両に設けられた乗員保護装置を作動させる乗
員保護装置用センサであって、 前記変形後のボデーパネルに押圧される受圧部と、 この受圧部と対向して配置されていると共に所定の高剛
性とされた車体補強部材に取り付けられ、前記受圧部と
の間に設けられた間隙部及び前記車体補強部材よりも低
剛性とされかつ前記受圧部が押圧された場合に前記車体
補強部材によって押圧されて前記間隙部の間隔を狭める
方向へ変形する荷重感知部を備えた基部と、 前記間隙部内に隣接して配置されると共に直列に接続さ
れ、前記荷重感知部の変形により導通する複数のスイッ
チ部と、 を有することを特徴とする乗員保護装置用センサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7420292U JPH0637016U (ja) | 1992-10-23 | 1992-10-23 | 乗員保護装置用センサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7420292U JPH0637016U (ja) | 1992-10-23 | 1992-10-23 | 乗員保護装置用センサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0637016U true JPH0637016U (ja) | 1994-05-17 |
Family
ID=13540371
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7420292U Pending JPH0637016U (ja) | 1992-10-23 | 1992-10-23 | 乗員保護装置用センサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0637016U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000225935A (ja) * | 1999-02-03 | 2000-08-15 | Toyota Motor Corp | 電気制御ブレーキシステム |
JP2013040837A (ja) * | 2011-08-15 | 2013-02-28 | Kyosan Electric Mfg Co Ltd | 加重検知センサー及び加重検知システム |
JP2021115214A (ja) * | 2020-01-24 | 2021-08-10 | 株式会社プロップ | 人体用エアバッグ装置 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01317848A (ja) * | 1988-06-20 | 1989-12-22 | Mitsubishi Electric Corp | エアバック用電源駆動装置 |
JPH0478749A (ja) * | 1990-07-19 | 1992-03-12 | Mazda Motor Corp | 車体側部の衝突エネルギ吸収構造 |
-
1992
- 1992-10-23 JP JP7420292U patent/JPH0637016U/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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