JP2930764B2 - 用紙処理装置 - Google Patents

用紙処理装置

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JP2930764B2
JP2930764B2 JP3083032A JP8303291A JP2930764B2 JP 2930764 B2 JP2930764 B2 JP 2930764B2 JP 3083032 A JP3083032 A JP 3083032A JP 8303291 A JP8303291 A JP 8303291A JP 2930764 B2 JP2930764 B2 JP 2930764B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ステイプラ装置のステ
イプル針の有無検知制御に特徴のある用紙処理装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】搬送されてくる画像形成済みの用紙を
て、ソート、スタツク、ステイプル、パンチング、ス
タンピングなどの用紙処理を施す用紙処理装置は種々提
案されている。このような用紙処理装置においては、ソ
ータのビンに排出された用紙束に対して揃えを行つた
後、用紙束をステイプラ装置側に所定量移動させて、ス
テイプラ装置でステイプル処理などが行われる。図23
はステイプル針供給ユニツトの斜視図、図24は針送り
紙が針有無検知センサを遮蔽した状態を示す斜視図であ
る。図23において、900は反射型フオトセンサで構
成される針有無検知センサ、910は最終ステイプル針
ユニツト、920は針送り紙、930はステイプルカー
トリツジである。針送り紙920には針有無検知センサ
900側に切欠き920aが設けてあり、針送り紙92
0により、最終ステイプル針ユニツト910をステイプ
ル位置方向に送り出す際に、切欠き920aが針有無検
知センサ900の上面にくると、針有無検知センサ90
0は針無しを検知するようになつている。ところで、図
24に示すように、最終ステイプル針ユニツト910を
送り出すために、針送り紙920がさらに前方に進み、
針有無検知センサ900を遮蔽してしまうと、針有無検
知センサ900は針有りと誤検知してしまうことにな
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術においては、
ステイプル動作中に、針有無検知センサにより針無し状
態を検知しても、前述の如く、その直後に針有りの誤検
知を行い、次のジヨブに対してステイプル針が無い状態
でステイプル処理を行つてしまう不具合があつた。本発
明は、ステイプル針の針無し状態を確実に検知し、ステ
イプルミスをなくすことができる用紙処理装置を提供す
ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的は、搬送されて
くる用紙を揃えてステイプルするステイプル手段と、ス
テイプル針の有無を針ニアエンドで検知する針有無検知
手段と、装置のドアの開閉を検知するドア開閉検知手段
とを有する用紙処理装置において、前記針有無検知手段
による針有無の検知をステイプル処理動作中に行い、一
度でも針無し状態を検知したら、動作中の一連のステイ
プル処理動作は完了させると共に、前記ドア開閉検知手
段によりドア開放状態を検知するまで次ジヨブのステイ
プル処理動作を禁止する制御を行う制御手段を備えたこ
とにより達成される。
【0005】
【作用】ステイプル動作中に、針有無検知手段(針有無
検知センサ)の出力チエツクを行い、針無しが一度でも
確認されたら、ドア開閉検知手段により、ドア開放を検
知するまでは、次ジヨブのステイプル処理を禁止する。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1は用紙処理装置の一実施例を示す正面図であつ
て、機器本体である複写機より排出されたコピー紙の受
入口Aには入口ガイド板101,102が設けられ、入
口ガイド板101,102に続いてコピー紙の搬送路を
選択するため切換爪103が設けられている。切換爪1
03より上側の経路は、入口ガイド板101、ガイド板
110,114、搬送コロ108、従動コロ109、排
出コロ111、従動コロ115およびプルーフトレイ1
16が設けられた上搬送部100となつており、また切
換爪103より下側の経路は、斜向部ガイド板205、
斜向部従動ガイド板217、下搬送部ガイド板308、
従動ガイド板309,310、斜向部受入コロ201、
斜向コロ202、斜向部排出コロ203、従動コロ21
4,216、球215、搬送コロ301,302、従動
コロ305,306を通り偏向部B経路に続く斜向部2
00となつている。前記偏向部B経路の各ビン350に
対応する位置には偏向爪312および偏向部排出コロ3
04が各々設けられており、偏向部排出コロ304とコ
ピー縦送り経路を挟んで従動コロ307が圧接してい
る。前記搬送コロ108、排出コロ111はプルーフモ
ータ117により駆動され、また斜向部受入コロ20
1、斜向コロ202、斜向部排出コロ203、搬送コロ
301,302、および偏向部排出コロ304はソータ
モータ313により駆動される。
【0007】図2は図1の本実施例の平面図であつて、
ビン350の群の側方には後述するステイプル手段であ
るステイプラ701と、ステイプラ701までコピー紙
を寄せる装置(チヤツキング部)615と、ステイプラ
701およびチヤツキング部615を各ビン350まで
移動する上下移動機構で構成されるステイプラ装置(綴
じ手段)700が配置されている。また、ステイプラ装
置700が配置される反対側のビン350の群の側方に
は、ステイプルする前のコピー紙を揃える揃え手段をな
す後述する揺動軸502と、この揺動軸502部分をコ
ピー紙のサイズに合つた場所に移動させる装置で構成さ
れる揺動装置500が配置されている。本実施例のソー
タは、図1のように20ビンのソータであり、ビンセン
サ321,323と、排紙センサ322,324が上下
に各々設けられている。これらのセンサ321,32
3、322,324はLEDとホトトランジスタからな
る透過式の光学検知センサである。コピー紙が排出され
たかどうかを検出する作動を行うのが排紙センサ32
2,324であり、またビン350にコピー紙が存在す
るか否かを判別する作動を行うのかビンセンサ321,
323である。複写機本体より排出されたコピー紙は、
ガイド板101,102にガイドされ切換爪103まで
搬送される。この切換爪103は、ソレノイドのオフに
てコピー紙を上搬送部100の下方に設けてある斜向部
200へ、またソレノイドのオンにて上搬送部100内
にそれぞれ送り込むように作動する。前記ソレノイドの
オンにて切換爪103が作動し、上搬送部100内にガ
イドされたコピー紙は、搬送コロ108と従動コロ10
9の組合わせにて構成された搬送装置にてプルーフトレ
イ116へ排出される。次にソートまたはスタツク等の
ビン350使用モード時には、切換爪103に導かれて
下方の斜向部受入コロ201へ送り込まれる。
【0008】複写機本体より排出されたコピー紙が中央
基準である場合に、搬送路中にて手前端面基準へ変更す
るためのユニツトが斜向部200である。斜向部200
より送り出されたコピー紙は、図1の下搬送ガイド板3
08および従動ガイド板309,310にガイドされ、
搬送コロ301,302、および従動コロ305,30
6にて偏向部Bへ送られる。偏向部Bは偏向部排出コロ
304、および従動コロ307、従動ガイド板311、
偏向爪312にて構成され、各偏向爪312は個々にソ
レノイドにて作動可能となつている。指定されたモード
条件に応じて偏向爪312をソレノイドにより開閉させ
て各ビン350へコピー紙を導き、積載させている。
【0009】図3は揺動装置500の概略を示す斜視
図、図4は揺動装置500とビン350との関係を示す
平面図、図5は揺動装置500の側面図であつて、ビン
350の一側縁部にはビンフエンス460が立設されて
いるとともに、このビンフエンス460が設けられてい
る縁部と直交関係にある他側縁部にビン後端立上がり部
508が立設されている。また前記ビンフエンス460
が設けられている縁部と反対側の縁部には長穴部511
が設けれらている。この長穴部511は、図4のように
ビン後端立上がり部508からの距離aが、ビン後端立
上がり部508からビンフエンス460までの距離b
と、さらにビンフエンス460の幅cの間で前記ビンフ
エンス460に向かつて所定長さにわたり延在するよう
に設けられている。また図3ないし図5において、各ビ
ン350に設けられている各長穴部511内を上下方向
に突き通すようにして揺動軸502が立設されている。
この揺動軸502は用紙束の端面部に当接して位置揃え
を行うためのものである。さらに前記揺動軸502の上
端部および下端部は、図3、図5のようにホルダー50
4a,504bの凹部の中に入つており、前記ビン35
0の上方領域および下方領域には延在方向とほぼ同方向
に延びるタイミングベルト507aおよび507bがそ
れぞれ配置されている。そしてこれら各タイミングベル
ト507a,507bの凹部に対してホルダー504
a,504bの凸部が入り込んで固定されている。前記
各タイミングベルト507a,507bがそれぞれ掛け
られているプーリ509,510,512のうちプーリ
509と512は上下方向に延在されるように設けられ
ている駆動軸514の両端部にそれぞれ固定されてい
る。下側タイミングベルト507bはサイズ移動モータ
515の出力軸に設けられたプーリ512に掛けられて
いる。揺動軸502のサイズによる移動はサイズ移動モ
ータ515に与えるパルス数により管理している。
【0010】ある用紙サイズに対しサイズ移動モータ5
15により揺動軸502は排出されてくるコピー紙と一
定の間隔を置いたところに停止する(本実施例では10
mm)。排出が終了しコピー紙がビン後端立上がり部5
08に落下すると同時に揺動軸502をコピー紙側に動
かし、コピー紙端面よりある一定の食込み量(本実施例
では5mm)を持つようにパルスにより管理されてい
る。揺動軸502はコピー紙を押し終えて戻る時に、一
時コピー紙サイズ幅にて停止させた後、定位置に戻す方
式や、揺動軸502の動くスピードを可変する方式によ
り一度揃つたコピー紙が紙の腰によりビンフエンス46
0から再び離れてしまうのを防止する。コピー紙束は揺
動軸502によりビンフエンス460側に押し付けら
れ、その結果、コピー紙束の一側端面部の位置揃えが行
われる。他側端面部の位置揃えのビンフエンス460と
直交するビン立上がり部508にコピー紙を突き当て、
揃えを行う一手段としてビン350の傾斜を利用してコ
ピー紙を落下させる方式を使用している。上述のように
して位置揃えが行われたコピー紙束は、後述するステイ
プル動作などの各種後処理が実行された後に図4の矢印
x方向に取り出される。この取り出し方向には取り出し
の支障となるものは何ら存在しないのでコピー紙取り出
し動作は容易に行われることとなる。503a,503
bは揺動軸502を支持するバネである。
【0011】次にステイプラ装置700について説明す
る。図6はステイプラ装置700の斜視図であり、多段
にわたつて設けられたコピー紙堆積用の前記ビン350
の側部に、ステイプラ装置700が配置されている。こ
のステイプラ装置700においては、ステイプラ701
および用紙引き寄せ装置(チヤツキング部)615が、
板状のブラケツト703の上部に取り付けられ、それぞ
れ固定されている。ステイプラ701は、図示を省略し
た各ビン上に堆積された仕上げ後のコピー紙束のそれぞ
れに対してステイプルを打ち込むものであり、用紙引き
寄せ装置615は前記各ビン上のコピー紙束を把持し
て、ほぼ水平に移送させるものである。駆動モータ72
0と駆動力伝達機構によつて、前記駆動ベルト717が
搬送駆動され、それにより前記ステイプラ701および
用紙引き寄せ装置615の上下方向の移送動作が行われ
るようになつている。
【0012】図7はステイプラ装置700の動きを分か
りやすくするための説明図であり、ビン350上に排出
されたコピー紙Pとチヤツク部620の動きとステイプ
ラ701の位置を説明する。ビン350上に排出された
コピー紙Pは、730dで示すような位置に排出され
る。その後、既述した揺動装置にてビンフエンス460
に当接する位置に備えられる。その後、ステイプル動作
が開始されると、チヤツク部620は一点鎖線の位置6
20bから他の一点鎖線の位置620cに移動し、チヤ
ツク部620を閉じてコピー紙Pを挟み、実線の位置6
20aにて停止する。この動作によりコピー紙Pは73
0fの位置まで移動し、ステイプラ701によりビン3
50上で、ある枚数のコピー紙Pがステイプルされる。
その後、前と逆の動作を行い、コピー紙Pは730dの
位置に戻される。これで1つのビン350に対する仕事
が終了し、次のビン350へ行き、この動作を繰り返
す。
【0013】図8は用紙引寄せ装置615の正面図であ
つて、ビン350上のコピー紙束Pを把持するチヤツク
部620と、このチヤツク部620をほぼ水平方向に往
復移動させる往復移動機構640とを備えている。前記
チヤツク部620において、基板621に対して一対の
揺動レバー上622と揺動レバー下624とが揺動自在
に取付けられており、この揺動レバー上622と揺動レ
バー下624がソレノイド626により作動されること
によつてチヤツク上623と、チヤツク下625とがコ
ピー紙束Pを把持するように作動する。往復移動機構6
40には、枠体641にチヤツク部スライド用の軸64
2が固定されており、この軸642に基板621に固定
された軸受629が係合されており、この軸642にガ
イドされ、チヤツク部620が往復移動する。また、枠
体641には、前記チヤツク部620をコピー紙束P側
に進退せしめるタイミングベルト643が設けられてい
る。前記チヤツク部620とタイミングベルト643は
基板621のアーム部621aにて固定されている。タ
イミングベルト643の両端はプーリ644,645に
掛け渡されており、一方のプーリ644はステツピング
モータ646に取付けられている。前記ステツピングモ
ータ646の駆動によりプーリ644が回転し、タイミ
ングベルト643が移動する。タイミングベルト643
の移動により、アーム部621aを介してタイミングベ
ルト643に固定されたチヤツク部620が往復移動す
るようになつている。前記枠体641には位置センサ6
50が設置されており、また前記基板621には検知対
象として検知板630が立設されており、この位置セン
サ650により前記チヤツク部620のホームポジシヨ
ンを検知している。
【0014】このような構成を有する実施例において、
ステイプルモードが開始されると、まず図6に示す駆動
ベルト717によつてステイプラ701および用紙引寄
せ装置615が一体的に上下動し、図8に示されるよう
に、ステイプラ701および用紙引寄せ装置615がス
テイプルを打ち込むべきコピー紙束Pを堆積する所定の
ビン350に向かつて移送され、図6の位置センサ72
7からの信号に基づいて所定のビン350に近接する位
置に停止される。この時にはソレノイド626はオフさ
れており、従つて両揺動レバー622,624およびチ
ヤツク623,625が開放状態に置かれている。また
上述動作と共に、フエンスモータ462をオンさせビン
フエンス460を開放する。次に、ステツピングモータ
646が所定量回転し、タイミングベルト643を移動
させ、チヤツク部620をコピー紙束に向かつて往動さ
せる。ステツピングモータ646の回転速度を変えるこ
とにより、チヤツク部620の移動時の速度制御を行つ
ている。本実施例の場合、チヤツク部620が揃え済み
のコピー紙束をチヤツク623,625で把持し、ステ
イプル位置まで復動する時のスタート時に徐々に加速
し、停止時に徐々に減速することにより、揃え済みのコ
ピー紙が加減速時の慣性によりばらつくことを防いでい
る。同じ距離を同じ時間内で動く場合、慣性力の最大値
が最も小さいのが等加速度運動であるため、本実施例の
場合、等加速度で加減速している。
【0015】そしてチヤツク623,625がコピー紙
束を把持可能な位置まで移動すると、そこで停止しそれ
と同時にソレノイド626がオンされる。ソレノイド6
26のオンによつてチヤツク623,625が閉じら
れ、チヤツク623,625にコピー紙束の端縁部分が
把持される。また、チヤツク623,625によつてコ
ピー紙の隅の一点のみを把持していると、紙引寄せ時の
慣性で、コピー紙Pにモーメントが加わり、コピー紙P
がビン350上で斜向してしまい、ステイプル位置がば
らつく問題があるため、コピー紙Pの複数個所を把持
し、慣性によるモーメントが加わつてもコピー紙が斜向
しないようにしている。次に、ステツピングモータ64
6の逆転によりチヤツク部620は、コピー紙束を把持
したまま元の位置に復動し、それによつてコピー紙束が
ほぼ水平方向に平行移動してステイプラ701側に引寄
せられる。そしてコピー紙束の端縁部分がステイプル可
能な位置まで移送されると、そこで停止する。その後ス
テイプラ701によりコピー紙束の端縁部分に対してス
テイプルの打ち込みが行われることとなる。ステイプル
動作が終了すると、ステツピングモータ646が正転
し、チヤツク部620が前進し、ステイプル済みのコピ
ー紙Pをビン350上に戻した後、ソレノイド626が
オフする。それにより今まで閉じていたチヤツク上62
3とチヤツク下625が開くことになる。その後、再度
ステツピングモータ646の逆転によりチヤツク部62
0は所定の位置まで後退する。その後、ステイプラ70
1および用紙引寄せ装置615は次のビン350に向か
つて下方に移送され、そこで上述した動作と同様のステ
イプル動作が繰り返し実行される。全てのコピー紙束に
対してステイプルが行われると、ステイプラ701は上
昇し、最上位のホームポジシヨンに戻される。
【0016】図9は実施例のビンフエンス460を示す
斜視図である。図において、ビンフエンス460は各ビ
ン350に押当てられ全ビン350の紙揃えを1枚板で
行うようにしている。前記フエンス460は上下端の回
転支点460aおよび460bで回転自在に取り付けら
れている。回転支点460bにはギヤ460cを有して
おり、ギヤ460cにはギヤ461が噛合されており、
ギヤ461は駆動モータ462により駆動される。コピ
ー紙の揃えを行う時、フエンス460は図9に示すよう
にビン350と向かい合つて紙揃えを行う。ソートを全
て終了しステイプルを行う時はビンフエンス460は約
90°回転し、ビン350から離れ、コピー紙Pをステ
イプル位置まで移動できるようになつている。
【0017】図10は本実施例における制御系のブロツ
ク図であつて、本制御系は制御手段であるCPU800
を中心にROM801、RAM802、1/Oポート8
03,806、クロツクタイマコントローラ804(以
下、CTCと略す)、ユニバーサルアシンクロナスレシ
ーバトランシーバ805(以下、UARTと略す)にて
構成されるマイクロコンピユータ制御システムである。
プログラムを書き込んだROM801により随時RAM
802を利用しつつ、後述するセンサスイツチ(SW)
群からの信号をI/Oポート806を介して受け、I/
Oポート803、CTC804の出力により、SSR8
07、各種ドライバ808,809,810,811,
812、相信号生成部813を介し後述する各負荷を制
御している。また複写機とはレシーバ814、ドライバ
815を介しUART805により、光フアイバ(図示
せず)にて接続し、各ステータス、指示信号のやりとり
を行つている。複写機とやりとりしている信号のうち複
写機からソータのステイプラ装置700に送られてくる
信号には、ソータ始動信号、複写機排紙信号、ステイプ
ル開始信号、ステイプル終了信号、システムリセツト信
号、サービスコールリセツト信号(S.Cリセツト)、
ステータス要求信号、モード信号、サイズ信号、排出ビ
ン指示信号等があり、ステイプラ装置700から複写機
に送る信号としては、機種認識信号、トレイ紙有信号、
スタツクオーバー信号、ビンオーバー信号、カバーオー
プン信号、針無信号、JAM信号、ステイプル不可信
号、排紙信号、WAIT信号、BUSY信号、モード終
了信号、ステイプルカウント信号、異常信号等がある。
【0018】図11、図12は本実施例の全体動作のフ
ローチヤートであつて、まず複写機から送られるモード
信号を受信し(ステツプ1−1)、コピー開始後、サイ
ズ信号を受信し(ステツプ1−2)、続いてソータ始動
信号を受信する(ステツプ1−3)。この受信でモード
信号によりソータモータ(ソート、スタツク時)または
プルーフモータ(プルーフ、割込時)をオンする。ま
ず、プルーフモード(ステツプ1−4)について説明す
る。図1のプルーフモータ117をオン(ステツプ1−
5)した後、切換SOLをオン(ステツプ1−6)し、
排紙信号を受信すると(ステツプ1−7)、入口ガイド
102より搬入(ステツプ1−8)されたコピー紙を上
部のプルーフトレイ116に排出するようにする。コピ
ー紙排出後(ステツプ1−9)、排紙信号を複写機に送
信し(ステツプ1−10)、搬入されたコピー紙が排紙
完了したことを知らせる。以下、コピー終了までこの動
作を繰り返す(ステツプ1−11)。この時、コピー紙
のジヤム検出(フローチヤートには記載せず)は当然行
つている。コピー終了後は、切換SOL、プルーフモー
タ117をオフし(ステツプ1−12)、次のコピー作
動まで待機している。
【0019】次にソート、スタツクモードについて説明
する。図1のソータモータ313をオンした後(ステツ
プ1−13)、サイズ信号などにより揺動可、不可を判
断し、揺動可の場合は(ステツプ1−14)、受け取つ
たサイズ信号に該当する位置へ図3の揺動軸502を移
動させる(ステツプ1−15)。次に複写機からコピー
紙が排出される時に、その排出するコピー紙の排出先ビ
ン指示信号と排出信号が複写機より送信される(ステツ
プ1−16)。排出先のビン350の確定は前記排出信
号を受信したことにより行う(ステツプ1−17)。次
に複写機からコピー紙が搬入される(ステツプ1−1
8)。搬入後、入口センサがオンし、この入口センサの
オンよりタイミングをとつて前記排出先ビン指示信号に
より決められた偏向ソレノイド(SOL)をオンし(ス
テツプ1−19)、コピー紙をビン350へと導く。コ
ピー紙が排出された時(ステツプ1−20)、複写機に
排紙信号を送信し(ステツプ1−21)、ビン350上
へ確実に排紙したことを複写機に知らせる。この信号に
より複写機は次の排出先やジヤムのリカバリー後の排出
先などを決めている。コピー紙が排出されたビン350
上に載り、コピー紙の動作が落ち着くまでの適当な時間
経過後(例えば300ms後;ステツプ1−22)、図
3のサイズ移動モータ515をオンさせ、揺動軸502
を動かすことにより(ステツプ1−23)、排出方向に
対し垂直方向(横)への紙揃えを行う。なお、揺動軸5
02を動かすタイミングはコピー紙の後端を排紙センサ
322,324にて検出し、それを基準に行つている
(ステツプ1−24)。
【0020】以上の動作をコピー排出毎に行い、ソート
が施されていく。このようにしてソートが終了すると
(ステツプ1−25)、ソータモータ313がオフ(ス
テツプ1−26)し、ステイプル作動がなされる。ステ
イプル開始信号を受信すると(ステツプ1−27)、ス
テイプラ装置700が作動し(ステツプ1−28)、積
載されたコピー紙へのステイプルを行う。ステイプル作
動が終了すると(ステツプ1−29)、ステイプラ装置
700と揺動軸502はホームポジシヨンへ移動する
(ステツプ1−30)。ところで、ビン350へのコピ
ー紙のスタツク枚数がステイプル可能枚数(本実施例で
は30枚)を超えた後は、排紙されたコピー紙に対して
のステイプルを禁止すると共に、ソーテイングの妨げに
なる揺動を止め、揺動軸502をホームポジシヨンへ退
避させている。
【0021】ステイプル動作を図13ないし図21のフ
ローチヤートにしたがつて説明する。ソート終了後、ビ
ン350上にコピー紙が載つている場合に、複写機から
ステイプル開始信号が送信され、この信号を受信し、シ
ーケンスカウンタを0とする(ステツプ4−1)ことか
ら動作を開始する。まず、ホームポジシヨンにあるステ
イプラ装置700をステイプルを施す先頭ビンへ移動さ
せる(ステツプ4−2)。また、フエンスモータ462
をオンさせ、ステイプル位置までコピー紙を移動できる
ようにビンフエンス460を開放する。この時、システ
ム生産性を上げるためフエンスモータ462はフルパワ
ーにて最高速で駆動されている。ステイプラ装置700
が先頭ビンに移動した後は、図13中に記載されている
ステイプル動作シーケンスカウンタの値に基づき動作を
進めていく。ステイプラ装置700が先頭ビンに移動終
了した時、ステイプルシーケンスカウンタの値は0から
1にセツトされる(ステツプ4−3)。ステイプルシー
ケンスカウンタの値が1の時(ステツプ4−4)は、図
14のように、チヤツクモータ(ステツピングモータ)
646をオンし(ステツプ4−5)、図8のチヤツク部
620を前進させる。移動量はステツピングモータであ
るので、移動量に相当するパルス数により決まる(ステ
ツプ4−6)。またこの時の移動量はチヤツク部620
がホームポジシヨン(チヤツクホームセンサ650がオ
ンの位置)から、ビン350上のコピー紙束をチヤツク
できるまでの量である。チヤツク部620の前進を終了
すると(ステツプ4−7)、ステイプルシーケンスカウ
ンタへ2をセツトし(ステツプ4−8)、次へ動作を進
める。ステイプルシーケンスカウンタの値が2の時は、
図15のように、チヤツクSOL626をオンし(ステ
ツプ4−9)、これによりコピー紙束のチヤツクを行
う。そしてステイプルシーケンスカウンタへ3をセツト
し(ステツプ4−10)、次へ動作を進める。ステイプ
ルシーケンスカウンタの値が3の時は、図16のよう
に、タイマをスタートさせ(ステツプ4−11)状態を
0.2秒間保持し、0.2秒経過後(ステツプ4−1
2)、タイマをストツプさせ(ステツプ4−13)、ス
テイプルシーケンスカウンタへ4をセツトし(ステツプ
4−14)、次へ動作を進める。ステイプルシーケンス
カウンタの値が4の時は、図17のように、チヤツクモ
ータ646をオンし(ステツプ4−15)、チヤツク部
620をホームポジシヨンへ移動させる。チヤツク部6
20のホーム移動終了を検知するチヤツクホームセンサ
650がオンし(ステツプ4−16)、チヤツク部62
0のホームポジシヨン移動終了し、チヤツクモータ64
6を停止する(ステツプ4−17)。そしてステイプル
シーケンスカウンタへ5をセツトし(ステツプ4−1
8)、次へ動作を進める。この時チヤツクモータ646
のスピードは、チヤツクしたコピー紙束がずれないよう
に均等加速度運動をしている。本実施例では600pp
sからスタートし2000ppsまでスローアツプして
行つている。
【0022】また、スピードの値は本体からのサイズ信
号と排紙カウンタの値に基づき、サイズが大きかつたり
積載枚数が多い時は移動速度を遅くし、移動の際の揃え
られた用紙束のずれを防ぎ、逆にサイズが小さかつたり
積載枚数が少なかつたりした時は移動速度を速くし、生
産性の向上を図つている。速度を変更するための情報と
しては、他に紙の厚みなどがある。また、当然ステイプ
ルシーケンスカウンタ1の時のチヤツク前進の時や後述
するステイプルシーケンスカウンタ7の時のチヤツク後
進の時のようにチヤツク部620に紙がない時は、最高
速であることは言うまでもない。さらには後述するステ
イプルシーケンスカウンタ6の時のチヤツク前進の時の
ようにステイプル済みの用紙をチヤツクしている時は、
用紙がもうずれることがないため用紙束に傷等の不具合
が生じない程度の高速であることも言うまでもない。ス
テイプルシーケンスカウンタの値が5の時は図18のよ
うに、図8の紙有無センサ675の出力を確認し(ステ
ツプ4−19)、紙有りの時はステイプルモータをオン
し(ステツプ4−20)、コピー紙束の綴じ動作を行
う。綴じ動作終了をステイプルホームセンサ650によ
り検知し(ステツプ4−21)、ステイプル動作を終了
し(ステツプ4−22)、ステイプルシーケンスカウン
タへ6をセツトし(ステツプ4−23)、次へ動作を進
める。紙有無センサ675の出力が紙無である時は、ス
テイプルの綴じ動作を行わずチヤツクSOL626をオ
フし(ステツプ4−24)、ステイプルシーケンスカウ
ンタを8にセツトし(ステツプ4−25)、次の動作に
移る。ステイプルシーケンスカウンタの値が6の時は
(ステツプ4−26)図19のようにステイプルされた
コピー紙束をビン350に戻すため再びチヤツクモータ
646を前進させる(ステツプ4−27)。設定パルス
分だけ送つた後(ステツプ4−28)、チヤツクモータ
646をストツプし(ステツプ4−29)、チヤツクS
OL626をオフし(ステツプ4−30)、コピー紙束
のチヤツクアーム622,624を開放する。その後タ
イマをスタートし(ステツプ4−31)、チヤツクSO
L626応答時間0.2秒を見た後(ステツプ4−3
2)、タイマをストツプし(ステツプ4−33)、ステ
イプルシーケンスカウンタを7にセツトし(ステツプ4
−34)、次の動作に移る。前述の動作中は紙有無セン
サ675の出力をチエツクし、チヤツクモータ646の
動作が終了しても紙有無センサ675の出力が紙有り状
態から紙無し状態へと変化しない場合、ステイプル動作
に異常があつたと判断し、ステイプルジヤムとしてステ
イプル動作を中断する。ステイプルシーケンスカウンタ
の値が7の時は図20のように、下のビンに移動するた
めにチヤツク部620がビン350に当たらない程度ま
で動かす。これにより1ビン当たりのチヤツクしてから
ステイプル終了するまでの時間が短縮でき、システム生
産性が上がる。つまりチヤツクモータ646をスタート
させ(ステツプ4−35)、前記設定パルス分後進させ
(ステツプ4−36)、後進動の後、チヤツクモータ6
46をストツプする(ステツプ4−37)。その後、ス
テイプルシーケンスカウンタを8にする(ステツプ4−
38)。ステイプル終了、すなわちステイプルシーケン
スカウンタ8の時は図21のように上下移動モータ72
0をオンさせ(ステツプ4−39)、ステイプラ装置7
00を上昇させる。そして上下ホームセンサ727がオ
ンしたところで(ステツプ4−40)、上下移動モータ
720をオフさせる(ステツプ4−41)。その後、ス
テイプルシーケンスカウンタを0とする(ステツプ4−
42)。
【0023】前述のステイプル動作はコピー用紙が排出
されたビンについてのみ行われ、コピー用紙が排出され
ていないビンについては、当該ビンに停止することなく
次のビンに移動してシステム生産性を上げている。ま
た、ステイプルシーケンスカウンタ1および6にて設定
されるチヤツクモータ646のパルス数はステイプル位
置を変化させる数値であり、このパルス数を増減させる
ことによりステイプル位置の補正を行うことが容易であ
る。前記増減量は本装置のデイツプスイツチからの入力
データまたは、複写機から送信されるコマンドデータに
よつて可変である。上述のステイプルシーケンスカウン
タ0から8までの動作がステイプル終了するまで行われ
る。その後、サイズ移動モータ515をオンさせて、サ
イズホームセンサ501がオンしたところでサイズ移動
モータ515をオフさせる。
【0024】図22はステイプル針有無検知制御のフロ
ーチヤートである。ステイプル動作中は針有無検知セン
サ900の出力をチエツクし(ステツプ5−1)、針無
しが一度でも確認された場合は、ステイプル動作終了
後、針無し信号を複写機に送信する(ステツプ5−
3)。針無し信号が確認された時点でステイプル動作を
中断せず最後まで継続するのは、針有無検知センサ90
0によるステイプル針の検知内容はニアエンド検知であ
り、針無し信号が出力されてからでも1シーケンス分
(本発明の実施例では20本)の綴じが可能であるため
である。前述のように複写機に送信された針無し信号
は、本装置のドアオープン・クローズ動作時に(ステツ
プ5−2)再びチエツクされる針有無検知センサ900
の出力結果に応じて解除される。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ステイプル処理動作中に、針有無検知手段により針無し
が一度でも確認されたら、動作中の一連のステイプル処
理動作は完了させると共に、ドア開閉検知手段により、
ドア開放を検知するまでは、次ジヨブのステイプル処理
動作を禁止するようにしたので、針有無検知手段の検知
が針ニアエンドであるためにステイプル針の針無し検知
後、ステイプル針の針有無の誤検知が発生したとしても
(ステイプル針がないのに針有と検知したとしても)
ステイプルミスを未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る用紙処理装置の正面図
である。
【図2】その用紙処理装置の平面図である。
【図3】揺動装置の概略を示す斜視図である。
【図4】揺動装置とビンとの関係を示す平面図である。
【図5】揺動装置の側面図である。
【図6】ステイプラ装置の斜視図である。
【図7】ステイプラ装置の動きを示す説明図である。
【図8】用紙引き寄せ装置の正面図である。
【図9】ビンフエンスの斜視図である。
【図10】装置全体の制御系のブロツク図である。
【図11】全体動作のフローチヤートである。
【図12】全体動作のフローチヤートである。
【図13】ステイプル動作のフローチヤートである。
【図14】ステイプル動作のフローチヤートである。
【図15】ステイプル動作のフローチヤートである。
【図16】ステイプル動作のフローチヤートである。
【図17】ステイプル動作のフローチヤートである。
【図18】ステイプル動作のフローチヤートである。
【図19】ステイプル動作のフローチヤートである。
【図20】ステイプル動作のフローチヤートである。
【図21】ステイプル動作のフローチヤートである。
【図22】ステイプル針有無検知制御動作のフローチヤ
ートである。
【図23】ステイプル針供給ユニツトの斜視図である。
【図24】針送り紙が針有無検知センサを遮蔽した状態
を示す斜視図である。
【符号の説明】
700 ステイプラ装置 800 CPU(制御手段) 900 針有無検知センサ 910 最終ステイプル針ユニツト 920 針送り紙 930 ステイプルカートリツジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−229601(JP,A) 特開 昭63−57470(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65H 37/04,39/11 G03G 15/00 534 B42B 4/00 B42C 1/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送されてくる用紙を揃えてステイプル
    するステイプル手段と、ステイプル針の有無を針ニアエ
    ンドで検知する針有無検知手段と、装置のドアの開閉を
    検知するドア開閉検知手段とを有する用紙処理装置にお
    いて、前記 針有無検知手段による針有無の検知をステイプル
    動作中に行い、一度でも針無し状態を検知したら、
    作中の一連のステイプル処理動作は完了させると共に、
    前記ドア開閉検知手段によりドア開放状態を検知するま
    で次ジヨブのステイプル処理動作を禁止する制御を行う
    制御手段を備えたことを特徴とする用紙処理装置。
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