JP2930595B2 - 体組織中の感染性生物学的汚染菌の排除方法 - Google Patents

体組織中の感染性生物学的汚染菌の排除方法

Info

Publication number
JP2930595B2
JP2930595B2 JP63506119A JP50611988A JP2930595B2 JP 2930595 B2 JP2930595 B2 JP 2930595B2 JP 63506119 A JP63506119 A JP 63506119A JP 50611988 A JP50611988 A JP 50611988A JP 2930595 B2 JP2930595 B2 JP 2930595B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blood
porphyrin
contaminants
cell
irradiation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP63506119A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03500531A (ja
Inventor
モンロー ジュディー,ミラード
マシューズ,ジェームズ、レスター
トマス ニューナム,ジョセフ
ソガンデアーズ‐バーナル,フランクリン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
BEIRAA RISAACHI INST
Original Assignee
BEIRAA RISAACHI INST
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=22074629&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2930595(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by BEIRAA RISAACHI INST filed Critical BEIRAA RISAACHI INST
Publication of JPH03500531A publication Critical patent/JPH03500531A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2930595B2 publication Critical patent/JP2930595B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L2/00Methods or apparatus for disinfecting or sterilising materials or objects other than foodstuffs or contact lenses; Accessories therefor
    • A61L2/0005Methods or apparatus for disinfecting or sterilising materials or objects other than foodstuffs or contact lenses; Accessories therefor for pharmaceuticals, biologicals or living parts
    • A61L2/0011Methods or apparatus for disinfecting or sterilising materials or objects other than foodstuffs or contact lenses; Accessories therefor for pharmaceuticals, biologicals or living parts using physical methods
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L2/00Methods or apparatus for disinfecting or sterilising materials or objects other than foodstuffs or contact lenses; Accessories therefor
    • A61L2/0005Methods or apparatus for disinfecting or sterilising materials or objects other than foodstuffs or contact lenses; Accessories therefor for pharmaceuticals, biologicals or living parts
    • A61L2/0082Methods or apparatus for disinfecting or sterilising materials or objects other than foodstuffs or contact lenses; Accessories therefor for pharmaceuticals, biologicals or living parts using chemical substances

Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 発明の分野 本発明は一般的に体組織の脱汚染、より詳しくは限定
としてではなく血液或いは血液生成物からそのような血
液或いは血液生成物を患者の体に静脈内注射する前に感
染性病原性生物学的汚染菌の外的排除に関する。
本発明は又、皮膚、角膜或いは精液から、そのような
組織を受領者の体に移植或いは導入する前に、感染性病
原性生物学的汚染菌の外的排除にも関する。
従来技術の簡単な説明 血液及び血液生成物は、19世紀以来治療剤として用い
られてきている。しかしながら、貯蔵された抗−凝固血
液の輸血が、最初の血液銀行がシカゴ及びニューヨーク
市に組織された際に現実となったのは1900年代の初期で
あった。殆ど半世紀後1982年には、米国において5400の
血液銀行及び輸血奉仕機関において推定9,349,700単位
の全血が集められた。
輸血の使用を困らせている多くの問題の一つは、感染
病を引起こす病原体の伝染である。これらの感染性病原
体の多くは、そのような病原体が受領患者に対して危険
であるのみならず、医師その他の血液及び血液生成物を
取扱う病院の人々にも危険を及ぼすので、深刻な臨床上
の重要性を有する。
輸血される血液が病原性生物学的汚染菌のないことを
確実にするために、多くの努力がなされてきた。これま
でに血液供与者及び血液試料のスクリーニングが、輸血
される血液が感染性病原体により汚染されていないこと
を確実にするための唯一の有効な方法である。不幸にし
て、スクリーニング技術にも拘らず、感染は尚輸血に続
いて生じている。
米国特許3,041,242号明細書は、乾燥血漿に含まれる
ウイルスの排除方法において、乾燥血漿が長時間高温で
加熱された後、微生物に対して致死的なガスを高真空条
件下において適用することを特徴とする方法を記載して
いる。しかしながら、この方法は、ヒト全血の処理には
適用することができず、又、乾燥血漿の生育可能性はそ
の家庭において殆ど損われてしまう。
ある種の細胞が、それらを光化学薬品により処理した
後に照射することにより、殺されることが文献に記載さ
れている。生物学的系内に光反応を引起こすために、光
吸収性染料を用いる試みは、1900年代の初期まで遡る。
例えば1903年にJesionek及びTappenierは皮膚腫瘍上に
局所塗布されたエオシンを活性化するために、白色光を
用いた(Jesionek,A.及びTappenier,V.H.Aur Behandlu
ng des Hautcarcinomes mit Fluoreszierenden Stof
fen.Munch.Med Wochenschr.41:2042−2044,1930年)。
ヘモトポルフィリン誘導体が新生物、胚及び再生組織
内に蓄積することが30年間に亘って公知である。即ち、
注射されたヘマトポルフィリンがマウスにおいて誘発さ
れた数種の腫瘍において局所化及び蛍光化されることが
判明した(Figge,F.H.J.,Weiland G.S.,Mangiollo,L.
O.:癌検出及び治療、新生物、胚及び傷つけられた組織
のポルフィリン及びメタロポルフィリンに対する親和性
(Cancer Detection and Therapy.Affinity of Neop
lastic,Embryonic,and Traumatized Tissues for Po
rphyrns and Metalloporphyrins)、Proc.Soc.Exp.Bi
ol.Med.64:640−641,1948年)。
ヘマトポルフィリンの赤色蛍光もヘマトポルフィリン
化合物(以下Hpdと略称する)の組成混合物を与えられ
た患者における各種悪性腫瘍において紫外線下に観察さ
れている(Rasmussen−Taxdal,D.S.,Ward,G.E.,及びFig
ge,F.H.J.:高投与量の静脈内ヘマトポルフィリンにに引
続くヒトリンパ及び癌組織の蛍光(Fluorescence of
Human Lymphatic and Cancer Tissues Following
High Doses of Intravenous Hematoporphyri
n)、Cancer8:78−81,1955年)。その結果、異なった形
態の癌の検出及び局在下における腫瘍マーカーとしての
Hpdの独特な性質を利用する方法が開発されてきた(Kin
g,E.G.等、灰の悪性の検出及び局在化における腫瘍マー
カーとしてのヘマトポルフィリン誘導体(Hematoporphy
rin Derivative as a Tumor Markerin the Detec
tion and Localization of Pulmonary Malignanc
y)、In Recent Results in Cancer Research,Vol.
82,Springer−Verlag、ベルリン−ハイデルベルグ198
2、90;Benson,R.D.,等、ヘマトポルフィリン誘導体によ
り嚢の現場における癌腫瘍の検出及び局在化(Derivati
ve and Localization of In Situ Carcinoma of
the Bladder with Hematoporphyrin Derivativ
e)、Mayo Clinic Proc.57:548,1982年)。
Hpdの独特の光動的性質並びにその腫瘍細胞に対する
親和性は古くから公知であったが、Hpdを腫瘍細胞を選
択的に破壊するために用いる潜在性が開発されたのは半
世紀よりも後になってからであった。Hpdのヒトにおけ
る腫瘍細胞を選択的に破壊する使用についての研究の大
成はDougherty等により詳説されている(Dougherty,T.
J.等、光照射治療−臨床及び薬品の進歩(Photoradiati
on Therapyclinical an Drug Advances)、In Por
phyrin Photosensitization,D.Kessel及びT.J.Dougher
ty編、Plenum Press,N.Y.pp.3〜13,1983年)。
腫瘍の光照射における光活性化化合物としてHpdを用
いることの強調は、Hpdの二つの重要な性質に基づいて
いる。第一に、蛍光性から判断されるように、Hpdは周
囲正常組織或いは良性腫瘍におけるよりも悪性腫瘍中に
優先的に蓄積され、より高度に保持されることである。
第二に、適当に光活性化すると、Hpdはそれが滞留する
細胞及び組織の破壊を引起こすことである。Hpdによる
細胞殺生の一般に容認されている機構は、適当な光によ
り活性化される際にHpdに酸素によるエネルギー転移過
程を行って一重項酸素を形成することができ、それが引
続きそれが基質として付着していた細胞或いは組織を酸
化、従って殺生することである(Weishaupt,K.R.,Gome
r.C.J.及びDougherty,T.J.、ネズミ腫瘍の光不活性化に
おける細胞毒剤としての一重項酸素の確認(Identifica
tion of Singlet Oxygen as the Cytotixic Agen
t in Photoinactivation of a Murine Tumo
r)、Cancer Res.36:2326〜2329,1976年)。
Hpdのような光活性化増感剤の使用における、悪性受
容細胞の位置を示し、及びそれらを排除する数多くの進
歩及び研究にも拘らず、そのような光増感剤がウイル
ス、細菌、真菌、原虫その他の寄生虫に対して同様に挙
動かるか否かについて決定する研究は比較的少ない。
米国特許4,649,151号(Dougherty等)は、患者及び動
物における腫瘍或いは癌のような新生物組織の局在化及
び治療における腫瘍選択性光増感薬物(即ち、ポルフィ
リン混合物)の製造、精製及び利用を開示している。こ
の薬物の注射と薬物が正常細胞を代謝的に通りこし、従
って、腫瘍細胞中の薬物対正常細胞中の薬物の最良の治
療比を達成するための照射の間に数時間乃至数日間の遅
れが必要とされる。Dougherty等において示される目的
の一つは、動物或いはその血液、血漿或いは血清或いは
それらの画分内におけるある種の病原体に対して、選択
的であり且つ病原体のin vivo或いはin vitroの光化学
的破壊を可能にする薬物を提供することである。しかし
ながらこの文献は、感染性病原体を排除し、及び患者の
体に注入或いは導入することのできるヒト血液、血漿、
ヒト血清、精液、皮膚或いは角膜などの精製及び殺菌ヒ
ト組織を提供するために、ポルフィリン混合物を利用す
るヒト血液、血漿、血清、精液、皮膚或いは角膜などの
ヒト組織の外的精製についての教示或いは示唆を含むも
のではない。
このDougherty等の特許は又、薬物に対する体外での
ヒト血液、ヒト血漿或いはヒト血清のいずれかの耐性も
示していない。更に又、ヒト血液、ヒト血漿、ヒト血清
或いはその他のヒト組織が、体外で説明される薬物を含
有するそのような血液、血漿、血清、その他の組織の照
射後に、不変に留どまるかどうかということを示す、何
等の証拠も与えられていない。同様に、その動物或いは
ヒトの体外における用途に対する説明される薬品の有効
な濃度範囲或いは有効な放射線の範囲も開示されていな
い。
米国特許4,614,190号(Stanco等)は、ヒト或いは動
物体内における腫瘍及び癌組織の光照射を行うための装
置を開示している。この特許は、周囲の肉が不当に影響
を及ぼされないように体の組織内に含まれる投与された
ヘマトポルフィリン誘導体をその場で活性化するための
電磁波エネルギーをパルス化する方法を開示している。
しかしながら、この文献は、感染性病原体を排除して
受領者の体に注入或いは導入することのできる血液、血
漿、血清、精液、皮膚或いは角膜などの精製及び殺菌さ
れた組織を提供するためにポルフィリン混合部を利用す
る血液、血漿、血清、精液、皮膚或いは角膜のような組
織の外的精製を、教示も示唆もするものではない。
このStanco等の特許は又、薬物に対する体外でのヒト
血液、ヒト血漿或いはヒト血清のいずれかの耐性も示し
ていない。更に又、ヒト血液、ヒト血漿、ヒト血清或い
はその他のヒト組織が、体外で説明される薬物を含有す
るそのような血液、血漿、血清その他の組織の照射後に
未損傷にとどまるかどうかということを示す何等の証拠
も与えられていない。同様に、その動物或いはヒトの体
外における用途に対する説明される薬品の有効な濃度範
囲或いは有効な放射線の範囲も開示されていない。
蛍光及びレーザー技術を用いる研究は、ヘマトポルフ
ィリン誘導対(Hpd)が寄生虫、プラスモジウム・ベル
ゲイ(Puasmodium barghei)、P.ビバックス(P.viva
x)及びP.ファルシパルム(P.falciparum)に対して結
合することを示唆した。更に、抗マラリヤ薬物であるHP
D及びクロロキンの混合物を利用する全動物の研究は、
クロロキン耐性P.ベルゲイ(P.berghei)で感染された
マウスにおける寄生虫血症の減少を示した(F.Sogandae
rs−Bernal,J.L.Matthews及びM.M.Judy、マラリヤへの
クロロキン耐性のHPD−誘発反転(HPD−Induced Reuer
sal of Chloroquine Resistance to Malaria)、I
nstituo Oswaldo Cruz、リオデジャネイロ、ブラジル
において1986年6月1〜5日に開かれたマラリヤに関す
る国際シンポジウムにおいて示された講演、及び又は原
稿段階のMem.Inst.Oswald Cruz)。
二、三の研究者は、複素環染料を用いる細菌ウイルス
及び動物ウイルスを光不活性化することを報告している
(Yamamoto,No、寄生バチルスによる窒素固定(Nitroge
n Fixation by A Facultatibe Bacillus)、J.Ba
cteriology,75:403,1958年;Hiatt,C.W.等、トルイジン
ブルーの光動的作用によるウイルスの不活性化(Inacti
vation of Viruses by the Photodynamic Action
of Toluidine Blue)、J.Immunology,84:480〜84,1
960年)。単純ヘルペスウイルスのプラーク形成能力も
又培養液中のウイルスのヘマトポルフィリン誘導体と可
視光線の組合わせによる処理により損われたと報告され
ている(Lewin,A.A.等、単純ヘルペスウイルスのヘマト
ポルフィリン誘導体及び光による光動的不活性化(Phot
odynamic Inactivation of Herpes simplex Virus
by Hematoporphyrin Derivative and Light)、P
roc.Soc.Exp.Biol.Med.163:81〜90,1980年)。
同様に、培養液中において、単純ヘルペスウイルス
1、サイトメガロウイルス(Cytomegalovirus)、或い
は麻疹ウイルスが、Hpd及び20J/cm2のエネルギー密度の
ローダミンB染料レーザー光線の組合わせ効果により99
%を越えて減少したことが報告されている。他方、エン
ベロープに欠けるエコーウイルス21型は同様の条件下に
おいては影響を及ぼされない(H.Skiles,M.M.Judy、及
びJ.P.Newman、ヘマトポルフィリン誘導体によるウイル
スの光動的不活性化(Photodynamic Inactivation of
Viruses With Hematoporphyrin Derivative)、Ab
stract A 38,American Society for Microbiolog
yページ7,1985年)。培養液中に生育された単純ヘルペ
ス(Herpes simplex)1型に及ぼす光及びPhotofrin I
ITMの組合わせ効果は、光源としての役割を果たす赤色
フィルターを付けた1000Wキセノン光を有するガラスス
ライドに結合された透明管のループによって構成される
フローセル系において観察することができる。(F.Soga
ndares−Bernal,J.L.Matthews,H.Skiles,M.M.Judyおよ
びJ.Newnan、フローセル系におけるPhotofrin II及び光
による単純ヘルペスウイルスの光活性化(Photoinactiv
ation of Herpes simplex virus by Photofrin II
及びLight in A Flow Cell System)、1987年、A
SM Annual Meeting、アトランタ、ジョージア州、198
7年3月1〜6日)。
ある種の非感染性ガンの体外処理については10年より
長期に亘って公知である(H.Hyden,L.E.Gelin,S.Larsso
n及びA.Saarne、新規特異的化学療法:体外室を用いる
パイロット研究(A New Specific Chemotherapyi:A
Pilot Study with An Extracorporeal Chambe
r)、Rev.of Surgery(フィラデルフィア)、31:305−
320,1974;H.Wolf,E.Langvad、及びH.Hyden、体外免疫吸
着に付された腎臓癌腫瘍を有する患者における臨床経過
(The Clinical Course In Patients With Renal
Carcinoma subjected to Extracorporeal Immuno
absorption)、British J.Urology,53:89−94,1981
年)。最近、非感染性癌であるが、しかしながら、潜在
的に完全に皮膚T−細胞リンパ腫瘍であるガンの活性が
体外光化学療法により抑制することが可能であることが
報告された。この治療においては、患者に8−メトキシ
ソラレンを経口投与した後血液を患者から取出してリン
パ球−富化血液画分が紫外線Aに照射された。引続き、
損傷されたリンパ球−富化画分が患者の体に戻された。
この注入された損傷細胞に対する免疫反応は、次いで患
者の体内の異常な癌細胞の活性を制限した(R.Edelson
等、体外光化学療法による皮膚T−細胞リンパ腫の治療
(Treatment of Cutaneous T−Cell Lymphoma by
Extracorporeal Photochemotherapy)、New Englan
d J.Medicine,316:297−303,1987年)。
Edelson等によって報告された体外光化学療法の目的
は患者の体外においてなるべく多くの細胞を傷付けない
ことであった。むしろ、僅かに少割合の細胞が傷付けら
れたにすぎず、それは次いで患者の体内において免疫反
応を引起すための「ワクチン」としての役割を果たすた
めに再導入された。
しかしながら、光化学療法の進歩にも拘らず、ヒト全
血或いはヒト体組織のいずれかに存在するウイルスを体
外で排除するためのそのような方法の利用に関する何等
の研究も報告されていない。同様に、輸血に用いられる
ヒトの全血から感染性病原体例えばウイルス、細菌、真
菌、及び原虫を除去するために臨床設定において光不活
性化の使用を誰も報告していない。
ウイルス類は勿論悪性腫瘍細胞とは完全に異なるもの
である。人体において「コントロール不能」の細胞であ
る悪性腫瘍細胞と異なり、ウイルス類は極めて小さい侵
入者である。腫瘍細胞は普通の顕微鏡下で目に見えるの
に対し、ウイルス類は高分解能電子顕微鏡の助けをかり
てのみ見ることができる。更にウイルス類は、悪性腫瘍
細胞に存在する遺伝物質の殆どを欠くものである。事
実、ウイルスは主として極めて小数のおそらくタンパク
質の保護被膜に包まれたリボ核酸(RNA)或いはデオキ
シリボ核酸(DNA)のいずれかによって構成された極め
て少数の遺伝子よりなる。更にウイルスにより引起こさ
れる病気は伝染性である。それに対し、悪性腫瘍細胞に
より構成されるガンは伝染性であることが知られていな
い。
腫瘍細胞とウイルス間の全相異に鑑みて、臨床的に有
用な抗癌薬物がウイルス病の治療に殆ど有効でないこ
と、及び又その反対も同様であることは驚くにあたらな
い。即ち、予想されるように、現在後天性免疫不全症候
群(AIDS)を引起こすウイルスの増殖を抑制する数少な
い実験薬物の一つである3−デオキシ−3′−アジドチ
ミジン(AZT)は、社用細胞の増殖の防止には全く有効
でない。同様に、強力な抗ガン薬物であるビンクリスチ
ンは、ウイルス病の治療には有効ではない。
ウイルスという言葉は、ラテン語のぬるぬるした液体
の、悪臭の、毒から由来する。この含蓄は無数の各種ウ
イルスがヒト、動物及び植物を長期間餌食にしてきたと
いう事実に照して適当なものである。事実、これらの微
小な奇怪な生物は人類の最もおそるべき敵であるかもし
れない。
例えば、B型肝炎ウイルスは肝臓が繊維状組織の塊に
なる肝硬変に発達する肝臓感染症を引起こす。肝炎にお
いては、肝臓機能が損われ、場合によっては、病態は致
命的となりうる。この国においては毎年約200,000症例
の肝炎感染症が報告されている。加えて、数百万程の肝
炎保有者が存在する。
レトロウイルスであるヒト免疫不全ウイルス(HIV)
は、常に致命的である後天敵免疫不全症候群(AIDS)の
原因である。これまでAIDSウイルスは、この国だけにお
いてのみでも100万を越える人々に感染してきた。感染
者の約1/3〜1/2は病気を発達させる。尚、最悪であるこ
とには、AIDSウイルスは、長期且つ不定規のインキュベ
ーション期間を有するために、ヒトが知らずにこの致命
的病気を長年に亘って保有且つ伝播する可能性がある。
この常に致命的なウイルス病AIDSは血液、血液生成物或
いは精液などの体組織或いは体液の交換により伝染され
得る。事実、輸血を受ける血友病患者その他のものは、
この国において1981年〜1986年後期において報告される
AIDSの症例の約3%を占める。人工受精、臓器移植、及
び皮膚、角膜その他の組織の移植も又、この致命的ウイ
ルス病を伝染しうる。
何等かの共因子の存在下において、ヒトT−細胞白血
病ウイルス、その他のレトロウイルスはヒトにおける白
血病を引起こしうる 天然痘はその撲滅前に、18世紀における人工を荒廃さ
せた。ポリオウイルスはそのピークにおいて、1943年〜
1956年に約40万人のアメリカ人を感染させ、それらの約
半分を麻痺及び呼吸不全により殺した灰白髄炎の原因で
ある。サイトメガロウイルス(Cytomegalovirus)は骨
髄移植患者に生ずる全ての間隙性肺炎の約半分を占め
る。それはしばしばそのような病気で死ぬ免疫抑制患者
における肺炎の主たる原因である。更に、推定は変化す
るが、しかし、米国において外科手術の結果血液を受け
る全ての人々の20〜30%はサイトメガロウイルス(Cyto
megalovirus)に感染した輸血により引起こされると思
われる後−輸血症候群を発達させている。
単純ヘルペス(Herpes simplex)ウイルスはそれに
対する治療のない口、目及び生殖器のびらんである。オ
タフクカゼウイルスは、合併症により時々無精液症に導
くことのある病気であるオタフクカゼの原因である。
数年毎に突然変異するインフルエンザウイルスは、そ
れに対する治療法のないインフルエンザの原因である。
インフルエンザウイルスの殆どの犠牲者は数日間悩んだ
後回復するが、この病気は時々致命的であり得る。
もう一つの有害なウイルスは、咽喉炎などの呼吸器感
染症の原因であるアデノウイルスである。リノウイルス
は、これに対しても治療法のない普通のカゼの原因であ
る。米国においては、約200,000症例のバリセラ(水
痘)があるのに対して、この病気の再発形態であるゾス
ター(shingles)は人口の約2%に感染している。これ
らの病気は共に同一ウイルスにより引起こされる。エプ
スタイン−バーウイルスは伝染性単求増加症及び肝炎の
付随してきた。エプスタイン−バーウイルスによる伝染
の割合は100,000の人口当り約150症例である。
ウイルス類は、人口中におけるそのような相当数の病
気を引起こすので、これらの微生物は特に社会の機能を
遂行するのに利用可能な人の数を減少する脅威を与え
る。これらのウイルス類は、社会が投資を行った生産的
な人々をしばしば攻撃する。
ウイルスに感染した人々はこれらの病原体或いはそれ
らの粒子を彼等の血液中に保有する。同様に、感染性病
気により攻撃された人々は彼等の血液中に病原性微生物
その他の汚染菌を保有する。その結果、血液銀行に供与
或いは売却された血液はウイルスその他の生物学的及び
病原性汚染菌により汚染されていることがある。
殆どの血液試料は現在ある種のウイルスの存在につい
ての試験が行われている。これらの試験は通常HBsAgな
どの各種ウイルス類或いはウイルス抗原自体に対する抗
体の存在の測定を含むものである。血液試料を試験する
ために用いられるこれらの試験の殆どは通常極めて正確
であるが、しかし、それらは全く誤りがないとは云えな
い。又、コストの考慮により、全ての血液がウイルスを
含む病原体汚染菌に対する存在について試験される訳で
はない。最も重要なことは、抗体はウイルスに対する曝
露後直ちに形成されないので、新たに感染されたヒトは
感染された後に、しかし、抗体が陽性試験を明示する機
会を有する前に知らずに血液を供与することがある。
又、ある種のウイルスに感染された人々の内、あるもの
はそれらに対する検出可能な抗体を産生しないという文
献報告もある。
そのいくつかが致命的であるか或いは極めて臨床的に
重要である数多くの病気な輸血により伝染されうるもの
である。病原性生物は全血の異なった画分中に見られる
ので、後輸血病の危険性は用いられる血液生成物或いは
成分に応じて異なる。一般的に如何なる病気の危険性も
輸血される血液の容量及びその中に含まれている感染性
生物の数に正比例する。
例えば後輸血肝炎は、長期間に亘り医学上の深刻な問
題であった。1970年において、国立研究評議会(Nation
al Research Council)は、約10%の死亡率で毎年約3
0,000症例の臨床後輸血肝炎であると推定した。又、臨
床的に検出可能でないその多くの症例の5倍までがある
と推定された。その他の研究はその1/3が黄疸症である1
000単位の輸血当り、約7症例の危険性を推定してい
る。しかしながら、最近のより多くの研究は、より高い
危険性を示唆している。この危険性は全血液受領者の7
〜10%と推定されている。後輸血肝炎の危険性は商業供
与者からの血液が用いられる場合に増大する。この国に
おいて供与される全血液の万能B型肝炎表面抗原(HBsA
g)試験の導入の結果、B型関係後輸血肝炎が減少し
た。しかしながら、現在利用可能である最も感度の高い
試験により求められるように陰性HBsAg、B型肝炎表面
抗原を示す血液により引起こされるB型後輸血肝炎の症
例が継続して生じている。更に、A型肝炎、及び非A非
B肝炎を含むその他の型の肝炎の検出に対する信頼性の
ある試験はない。上記の如く、ヘパチチス感染症は時々
それ自体致命的であるのみならず、この病気は又肝臓の
致命的癌にも導き、或いは外科的或いはその他の外傷に
より既に弱められた患者における追加の合併病にも導く
ことがある。
最も普通に輸血により伝染されるもう一つの感染性病
気は、致命的間隙性肺炎を促進しうるサイトメガロウイ
ルス(Cytomegalovirus)により引起こされる。新鮮な
全血を輸血された約35%の患者がサイトメガロウイルス
(Cytomegalovirus)に感染されたことが示されてい
る。
輸血により更に伝染されるもう一つの感染性病気はマ
ラリヤである。輸血誘発マラリヤの発生が最近警告する
割合で増加している。アフリカだけでも薬品耐性マラリ
ヤに感染した100万人を越える人が死亡しているものと
思われる。1986年の最初の6ケ月間において、ブラジル
において485,000人の薬物耐性マラリヤ症例があった。
事実、世界中のマラリヤ感染症の多くは現在最も効果的
且つ危険性も最も少ない抗マラリヤ剤クロロキンに耐性
の寄生虫により引起こされている。赤血球相において、
マラリヤ寄生虫は専ら赤血球中に存在し、赤血球を含有
する生成物の輸血によってのみ伝染される。治療なしで
はマラリヤは致命的でありうる。これらの薬物耐性マラ
リヤ症例は、最も治療が困難であることが判明してい
る。
輸血の更にもう一つの危険性は梅毒である。それは実
際に起っているが、その発生率は余り高くない。にも拘
らず梅毒は容易に治療できない病気である。この病気
は、病気保有の母親に生まれてくる赤坊に障害を引起こ
しうる。この病気は又心血管及び神経学的合併症も引起
こしうる。Chagas病、アフリカトリパノソーマ症、カラ
−アザール、トキソプラスモ病、及びミクロフィラリア
による感染症は全血の輸血により伝染されるその他の感
染性病原体である。
スクリーニング技術にも拘らず、ウイルスその他の生
物学的病原性汚染菌による感染症が輸血に引続いて尚生
じていることは明らかである。臨床医学の設定におい
て、血液のような体液の処理及び取扱いは医師その他の
病院の作業者及び患者に対する数多くの可能性のある感
染症の脅威を与えている。現在、ヒト全血或いはその形
成要素などの感染体液を脱汚染するための効果的操作が
ない。
従って、ヒト全血或いは血液生成物に存在する病原性
ウイルス、微生物或いは寄生虫をそれらの生成物が受領
者に注入される前に、従って受領者にそのような病気活
性病原体を感染させる前に排除する安全且つ経済的な方
法及び装置を有することは極めて望ましいことである。
同時に、適当に脱汚染された血液は又これらの体液を取
扱わなければならない病院の人々に対する毎日の感染の
脅威を減少させる。この必要性は、供与者血液及び血液
生成物が貯蔵され、加工される血液銀行においてはより
緊急のものである。
又、同様に、皮膚、角膜及び精液などのヒト或いは動
物組織に存在する病原性ウイルス、微生物或いは寄生虫
をそのような組織が受領者に導入或いは移植される前
に、従って受領者をそのような病気に感染させる前に排
除する安全且つ経済的な方法及び装置を有することも望
ましい。
これ迄AIDSに対する治療法がないので、そのような患
者の生命を延長させるためにAIDS患者におけるウイルス
血症を減少させる安全な方法及び装置を有することも望
ましい。
本発明が向けられているのはそのような目標に対して
である。
発明の概要 本発明は例えば、体組織中に存在するエンベロープ−
含有ウイルス類、細菌類、マラリヤ、トリパノーム属及
びその他の寄生虫などの感染性病原性生物学的汚染菌を
排除するための体組織の効率的且つ経済的処理方法にお
いて、それらの汚染菌が患者の体内に処理体組織の導入
前に排除されることを特徴とする方法が提供される。広
義において、この方法は: (a)有効、非−毒性量の体組織内に存在する感染性病
原性生物学的汚染菌に対する結合選択性を有する光活性
化合物を体組織と共に導入或いは混合して調合体組織を
生成し; (b)この調合体組織を所定の流路を有するセル組立物
を通過させるか或いは調合体組織を溶液中に浮遊させ;
及び (c)セル組立物の流路内の調合体組織を放射線が調合
体組織に侵入して光活性−化合物−結合汚染菌を排除し
て患者の体に導入するのに適した脱汚染体組織を形成す
るような有効レベルの放射線で有効時間照射する、 ことを特徴とする。
本発明の目的は、血液及び血液生成物から外的に感染
性病原性生物学的汚染菌を排除する改良された方法を提
供することである。
本発明の別の目的は、血液及び血液生成物が患者の体
に導入するのに安全であるように血液及び血液生成物か
ら感染性病原性生物学的汚染菌を外的に排除する効率的
且つ経済的に方法を提供することである。
更に本発明の別の目的は血液或いは血液生成物が取扱
いに対して安全であるように感染性病原性生物学的汚染
菌を外的に排除する効率的且つ経済的方法を提供するこ
とである。
本発明の別の目的はヒトに対する移植を目的とした組
織中における病原性エンベロープウイルス、その他の微
生物、或いはその他の病原性生物学的汚染菌の外的排除
のための効率的且つ経済的方法を提供することである。
更に本発明の別の目的は、ヒト或いは動物に対する静
脈内投与を目的としたタンパク質及びその他の材料中の
病原性エンベロープウイルス、その他の微生物、及び寄
生虫の外的排除のための効率的且つ経済的方法を提供す
ることである。
本発明のその他の目的、利点及び特徴は、図面及び掲
げられた請求の範囲と共に読まれた際に以下の詳細な説
明から明らかとなるであろう。
図面の簡単な説明 第1図は柔軟性透明管の形態の所定流路を有し、流路
に沿って通過する流体が放射線に曝露されるセル組立物
の概略表示である。
第2図は、第1図の柔軟性透明プラスチック管の拡大
断面図である。
第3図は、セルの頂部から照射されている照射セルの
斜視図である。
第4図は、セルの頂部及び底部の両方から照射されて
いる照射セルの斜視図である。
第5図は、セルがセルの頂部から照射されながら反射
鏡表面により底部で支持されている照射セルの斜視図で
ある。
第5−a図は、第5図の照射セルに対する三次元直方
形座標系を示す図である。
第6図は、フローセルのもう一つの実施態様の縦断面
図である。
第7図は、組立物がセルの二つの反対方向、頂部及び
底部から照射されながら二つの透明平坦プラテンの間に
挟まれた照射セルの斜視図を示す。
第8図は、断面図として小円に示されている二列の管
状ランプにより頂部及び底部において取囲まれている照
射セルの縦断面図を示す。
第9図は、標準比相対光密度対距離hに対する距離D
の比のプロットである。距離Dは二つの隣接ランプ間の
間隔であるのに対し、距離hはランプの列を含む面と照
射セルの照明表面の間の分離間隔である。
第10図は、管状ランプの長さに沿った標準比相対光密
度のプロットである。ランプの縦断面図は図の頂部に示
されている。
好ましい実施態様の説明 本発明は体組織の注入或いは移植の結果、ヒトの感染
される見込みが実質的に除去されるか或いは最低限組織
の寄生虫或いは感染性病原体の負担が相当に減少される
エンベロープ付ウイルス類、微生物類、寄生虫類、細菌
類などの感染性病原性汚染菌を外的に排除する方法を提
供する。
ここで用いられる「体組織」という用語は、「体
液」、パックされた赤血球、パックされた白血球、血小
板、血漿からの低温沈殿、その他の血漿タンパク質、皮
膚、角膜、及びその他の動物或いはヒトからの組織を包
含するものと理解されるべきである。
ここで用いられる「体液」という用語は、全血、血液
の任意の形態の要素、血漿、血清、該成分を含有する流
体、血漿瀉血からの流体、血漿フィブリノーゲン、低温
−貧弱血漿、アルブミン、ガンマグロブリン、精液及び
その他の公知投与技術を用いて患者或いは動物の体内に
導入或いは静脈内注射されるその他の流体を包含するも
のと理解されるべきである。ここにおいて用いられる
「体液」は、物理学的並びに化学的分別、分離或いは凍
結の前或いは後の体液を包含するものを理解されるべき
である。
ここで用いられる「外的」という用語は、動物或いは
ヒトの体の外部を示す。
本発明の方法は、体組織が所望の治療特性及び正常、
未処理体組織としての生育可能性を有するように感染性
病原性生物学的汚染菌を含有する体組織の外的脱汚染を
提供するものである。広義において、存在する感染性病
原性生物学的汚染菌を除去するための体組織の治療方法
は: (a)有効、非−毒性量の光活性化合物がそのような汚
染菌に選択的に結合されるように、体組織中の感染性病
原性生物学的汚染菌に対して親和性を有する光活性化合
物を体組織と混合して調合体組織を生成し; (b)この調合体組織を流れ条件下に所定の流路を有す
るセル組立物内を通過させるか或いは調合体組織を溶液
中に浮遊させ;及び (c)調合体組織をセル組立物内においてそれが流路を
通る際に或いはセル内に浮遊する際に照射流路内の調合
体組織内に放射線が侵入し、光活性−化合物−結合汚染
菌をそのような汚染菌を排除して無菌の体組織を生成す
るように放射線に曝露するような有効レベルの放射線で
所定時間照射する; ことを特徴とする。
感染性病原性生物学的汚染菌に対して選択性であり、
又本発明に従ってそのような汚染菌の排除に用いること
のできる光活性化合物は、次の基準を満足しなければな
らない: (1)正常体組織がそのような体組織中に存在する感染
性病原性生物学的汚染菌を破壊するのに有効なレベルで
の照射及び光活性化合物の組合わされた作用に付せられ
た際に、ヒトの体外の環境内で損傷されないままにある
こと; (2)光活性化合物が直接に或いは抗体架橋或いはその
他の結合分子により間接的に感染性病原性生物学的汚染
菌に優先的に結合されること;及び (3)照射時に光活性化合物が光活性化合物が結合した
感染性病原性生物学的汚染菌を排除或いは破壊するこ
と。
前記基準に合致する光活性化合物は、ポルフィリン類
或いはヘマトポルフィリン類よりなるものである。その
ような化合物は特定のパターンで結合されたピロール或
いは置換ピロール基を含有する。基本的構造群は、より
大きな環構造に組合わされたフロリン即ち四個のピロー
ル或いはピロール及び置換ピロールの組合わせの群によ
り構成される。二つのそのような環が共有的に結合され
て各々四つのピロール基或いはそれらの少なくとも幾つ
かがピロール或いは置換ピロールである四つの基を有す
る単位の対を形成する。得られた分子は、約350nm〜約1
200nm、より望ましくは約350nm〜約700nmの範囲の波長
に吸収スペクトルを有する。
ポルフィリン及びヘマトポルフィリンよりなる光活性
化合物の製造及び精製は米国特許4,649,151号明細書に
開示されており、そのような光活性化合物のあるものは
Johnson & Johnsonから「Photofrin ITM」(Hpd)及
び「Photofrin IITM」(約90%のジヘマトポルフィリン
エーテル、DHEを含有する化合物)として市販されてい
る。
そのような化合物を本発明の実施に際して有用にする
そのような光活性化合物の少なくとも一部の分子構造は
次の通りである: (該式を有する分子が、約365、505、537、575及び615
ナノメーターにおいて水中可視スペクトルにおける吸収
ピーク、約3.0、3.4、6.4、7.1、8.1、9.4、12及び15ミ
クロンにおいて赤外スペクトルにおける吸収ピーク、約
9.0、18.9、24.7、34.5、62、94.5、130〜145、171.7pp
m及びジメチルスルホキシドの37.5ppmの共鳴ピークに対
しておそらく118及び127において炭素−13核磁気共鳴研
究における吸収ピーク及び重水素化クロロホルム溶媒中
のテトラメチルシランの共鳴ピークに対して約27.9ppm
及び68.4ppmにおいて炭素−13核磁気共鳴研究における
追加吸収ピークを有する蛍光性、光増感性の該病原性生
物学的汚染菌に選択的に結合する能力を有し、高分子量
凝集体を形成し;及び 該混合物中のポルフィリンの少なくとも50パーセント
が該分子式を有する該分子である)。
体組織と外的に混合されるポルフィリン混合物の有
効、非−毒性量は体組織内に存在する或いは存在が疑わ
れる感染性病原性生物学的汚染菌の量に大部分依存して
広範囲に変り得る。しかしながら、有効であるために
は、利用されるポルフィリン混合物の量は、十分なポル
フィリンが体組織内に存在する全ての汚染菌を結合する
ために存在することを確実にするようなそのような汚染
菌の過剰量あるべきである。しかしながら、一般的に
は、上記要請を満足する体組織と混合されるポルフィリ
ン混合物の量は体液のミリリットル当り約0.1〜約50マ
イクログラムのポルフィリン混合物である。望ましく
は、ポルフィリン混合物の使用量は体液のミリリットル
当り約2〜約50マイクログラムである。
光活性化合物に結合された感染性病原性生物学的汚染
菌を排除するために、得られた体液と光活性化合物の混
合物を得られた混合物を放射線への曝露時に流れ条件下
に維持しながら放射線に付する。
そのような化合物に結合した汚染菌を排除或いは破壊
するように、光活性化合物を活性化するための十分な放
射線及びその放射線の処理される体液中の完全な侵入を
確実にする十分なエネルギーを生成して、その結果処理
体液がそのような汚染菌がなくなるならば、任意の適当
な放射線源を用いて光活性−化合物−結合汚染菌を照射
することができる。得られた流体を照射するために用い
られる操作可能な放射線源は約350nm〜約1000nmの波長
及び約0.1J/cm2〜約50J/cm2のエネルギー密度を有す
る。望ましくはこの照射源は約1〜20J/cm2のエネルギ
ー密度の約600nm〜約700nmの波長を有する。そのような
要請を満足する適当な放射線源は赤外遮断フィルター及
び630±10nmバンド通過フィルターをつけたキセノン100
0W光或いは光活性化合物の吸収スペクトルの範囲内(約
630nm)の放射線を発光し、所望のエネルギー密度を有
するレーザー光源である。もう一つの適した放射線源は
石英ハロゲンランプである。
前記の如く、得られた体液及び光活性化合物の混合物
は乱流条件下に維持されながら、放射線に付される。乱
流条件は、光活性化合物と体液の混合を高めて、体液中
の汚染菌が十分に光活性化合物に結合されることを確実
にし、又、乱流は更に化学的に結合された汚染菌の所望
レベルの放射線への曝露を高めて、そのような汚染菌の
排除を確実にする。しかしながら、処理される体液の乱
流の程度は、体液或いは細胞の剪断が起こる程度より下
に維持されなければならない。
一般的に0.5mm内径の40cm長管により作られるフロー
セル系においては、所望程度の乱流はセルの照射領域即
ちセルの所定流路を通る体流の流速が毎分約25マイクロ
リットルに維持される場合に達成することができる。更
にそのようはフローセル内の体液が汚染菌を排除する十
分なレベルの放射線に曝露されることを確実にするため
には、体液は約5J/cm2の放射線密度に曝露される。
以下に明らかになる如く、所望曝露時間は流路内の体
液の流速と組合わされた流路の長さにより容易にコント
ロールすることができる。しかしながら、汚染菌を排除
或いは破壊するための体液の照射が体液を精製体液の生
育可能性を破壊するのに十分な温度まで加熱しないよう
に注意すべきである。
感染性生物学的汚染菌に感染された患者の血液の体外
処理のためには、患者の体重のkg当り約0.5mg〜約40mg
のポルフィリン混合物の投与量が通常用いられる。ポル
フィリン混合物は患者の経口或いは静脈内経路のいずれ
かにより投与することができる。ポルフィリン混合物
は、患者の体から取出される血液の照射開始前約1時間
乃至約1週間において与えることができる。一般的に、
感染性生物学的汚染菌に結合されているポルフィリン混
合物を含有する血液は患者の体から取出されてフローセ
ル内を循環され、そこで該血液は約600〜700nmの波長を
有する光源により照射される。フローセル内の血液を照
射するのに最も頻繁に用いられるエネルギー密度は約1J
/cm2〜約50J/cm2である。
或いは又、感染性生物学的汚染菌により感染された患
者の血液は患者の体から取出されて、次いで有効量のポ
ルフィリン混合物を含有する無菌塩溶液と混合されて全
ての感染性汚染菌に結合する。ポルフィリン混合物を含
有する塩溶液は、得られた流体中のポルフィリン混合物
の濃度を感染血液のミリリットル当り約0.1〜約50マイ
クログラムであるように維持する速度で添加される。し
かしながら、好ましい濃度は感染血液のミリリットル当
り約2〜約50マイクログラムである。得られた流体を次
いで、得られた流体が流路内を通過する際に、フローセ
ル組立物内において照射する。照射用の操作可能な抗原
は、約600〜1000nmの波長を有するが、好ましい波長範
囲は約600〜700nmである。フローセル内の得られた流体
を照射するために用いることのできる操作可能なエネル
ギー密度は約1〜50J/cm2であるが、好ましい範囲は約
1〜20J/cm2である。
血管の無傷の壁をあるリンパ球が通過して他の組織流
体と混合する自然現象である漏出のために、全てのリン
パ球は一度に体外処理のために利用可能ではない。従っ
て、そのような体外処理を行う患者は、2〜7日間の範
囲の数日間の間隔で一連の体外処理に付されなければな
らない。一回の体外処理の時間は約3〜約10時間の範囲
であり得る。
ポンプは体外処理の操作のためには、通常必要とされ
ない。130〜170mmHgの収縮期血圧におい、血液はフロー
セル内を約150〜200cmの長さを有する0.7×100mmの典型
的断面の通路を通して約80〜140ml/分の速度で流れるこ
とができる。この操作のためのフローセルは、合計約12
0mlの血液を含有するように構成することができる。
上記の如く、現在AIDSに対する治療法はない。有効な
治療がなければ、AIDSの犠牲者は平均で診断後約2年間
生存する。AIDSの犠牲者のウイルス血症を減少すること
ができるならば、そのような犠牲者はより長く生残るた
めのより良好な機会を有し、或いは少なくともこの犠牲
者における寿命を改良することができる、ということは
極めて理論的である。AIDS患者からの感染血液の体外光
化学処理は、茲に説明される方法がAIDSを引起こすヒト
免疫不全ウイルスを排除することが示されたので、その
ようなゴールを達成することが可能であり得る。
体組織が流体形態にない場合には、該組織は光に対し
て半透明である薄層として供与者から切除され、次いで
有効、非毒性量の光活性化合物を含有する生理学的に許
容可能な塩溶液に浮遊される。得られる浮遊液を次いで
放射線曝露時に静かに撹拌しながら放射線に付する。こ
の静かな撹拌は、溶液中に浮遊された光活性化合物と組
織の混合を高めて体組織中の感染性生物学的汚染菌が十
分に光活性化合物に結合されることを確実にし、又、静
かな撹拌は化学的に結合した汚染菌の所望レベルの放射
線への曝露を高めてそのような汚染菌の照射を確実にす
る。静かな撹拌は全照射組立物を実験質シェーカー内に
置くことにより達成することができる。即ち、無菌溶液
中に浮遊された体組織を照射しながらセル組立物を静か
に撹拌することができる。
体組織の生理学的に許容可能な塩溶液中の浮遊液に添
加されるポルフィリン混合物の操作量は浮遊体組織のミ
リグラム当り約0.1〜約50マイクログラムである。しか
しながら、望ましくはポルフィリン混合物の添加量は浮
遊体組織のミリグラム当り約2〜50マイクログラムであ
る。得られた浮遊液を照射するために用いられる放射線
源は約350nm〜約700nmの波長及び約0.1J/cm2〜約20J/cm
2のエネルギー密度を有する。望ましくは、照射源は約
1〜約20J/cm2のエネルギー密度の約600nm〜約700nmの
波長を有する。
前記の如く本発明の方法は、輸血或いは移植の結果感
染されるヒトの見込みが実質的に除去されるように、感
染性病原性生物学的汚染菌を体組織から外的に排除する
経済的且つ効率的手段を提供する。本発明を用いた体液
から有効に排除される汚染菌はエンベロープ付ウイルス
類、その他の寄生虫及び細菌類を含むその他の微生物類
である。「エンベロープ付ウイルス」という用語は、一
つの場合を除いて全ての場合において、それら自身のエ
ンベロープを生成するポックス(Pox)−ウイルス以外
は、変成宿主細胞膜内に包まれているウイルスであると
理解される。典型的なそのようなエンベロープ付ウイル
スとしては、表Iに示されるサイトメガロウイルス(Cy
tomegalovirus)、ヘルプス・シンプレックス(Herpes
simplex)ウイルス、ポックス(Pox)ウイルス、ヒト
免疫不全ウイルス、エプスタイン−バー(Epstein−Bar
r)ウイルス、その他が挙げられる。
本発明の方法により有効に排除することのできる微生
物、寄生虫及び細菌としては次のものが挙げられる:プ
ラスモジウム・ビバックス(Plasmodium vivax)、P.マ
ラリアエ(P.malariae)、P.ファルシパルム(P.falcip
arum)、P.オバール(P.ovale)及びトリパノソーマ・
クルージ(Trypanosoma cruzi);バチルス・ズブチリ
ス(Bacillus subtilis)及びストレプトコッカス・フ
ァエカリス(Streptococcus faecalis)。
本発明に従う完成性病原性生物学的汚染菌を体液から
排除する方法をより十分に説明するために、次に本発明
の実施に有用なセル組立物が示されている図面の第1図
〜第10図を参照する。
好ましい実施態様により、血液或いは血液生成物を照
射して感染性病原体の光動的殺生を達成するに際し、流
動生成物を含有する均一厚みの表面を有する容器を、本
質的に均一な強度及び適当な波長の光で照射して光増感
を開始する。そのような均一な照射により二つの境界表
面の間を流れる血液或いは血液生成物の全単位が本質的
に同一の入射光を受取る。このようにして、実質的に病
原体の殺生を起こすことが示された流体流動及び照射条
件を正確に再現することができる。
同様に、生理学的に許容可能な塩溶液に浮遊された体
組織の照射のための照射セルは均一厚みの境界表面を有
する。この照射セル組立物も又本質的に均一な強度及び
適当な波長の光で照射されて、光増感を開始する。その
ような均一な照射により体組織の全領域は本質的に同一
の入射光を受取る。よって得られる結果を正確に再現す
ることができる。
第1図は、元の実験において用いられたフローセルの
概略図を示す。全血或いはその他の体液は吸入ポンプに
より駆動された注射器を介して注入された。血液或いは
体液は、管を照射光線に垂直な面において支持する役割
を果たした2インチ×2インチ面積の透明ガラススライ
ド12、ループを描かれた柔軟性透明プラスチック管11内
を流れるように拘束された。この管は14として示された
エポキシのりによりガラススライド12に付着された。管
直径は0.05cmであり、照射された管の長さは40cmであっ
た。照射は630±5nm波長における1.04×10-2w/cm2の放
射度I0で本質的に均一であった。体液の流速は9.8×10
-4cm3/分であった。照射領域内の体液の容量要素の各単
位に対する流れ時間は約8分間であった。ループを描い
た流れ管により占められた2×2インチ平面面積の8分
間の流れ時間に渡る照射の結果、ループを描いた管の平
面面積に運ばれたE0=5J/cm2の流れを生じた。
第2図は、矢印で示された方向に沿って入る入射光IO
で平面上支持体に乗っている流れ管21の拡大断面図を示
す。
流れ管の半円筒形表面上の対応する平均流れ<E<は
次の積分により得られる: (茲にEOsinθは点方向の半径ベクトルと入射光の方向
に逆平行の方向の間角度θにより規定される点における
半円筒形表面に垂直なEOの成分である)。
血液その他の体液における感染性病原体の光動的殺生
に基づくジヘマトポルフィリンエーテル(DHE)の有効
性を示す際に有効であるが、上記実施態様は少なくとも
二つの方向で制限されている。先ず第一に、処理量割合
が厳しく制限されている。第二に、角度θによる放射度
における変化及び光吸収及び散乱により流動流体容積要
素の照射円筒形表面下における各種深度における光照射
は管の直径に沿った位置によって変化する。深さによる
光強度の均一性、従って線量測定の計算及びコントロー
ルは、血液その他の体液が第3図に示されるような均一
な表面照射をもって図面においては誇張されている均一
厚みdの平面層として流れるならば改良されるであろ
う。それが光化学的に処理されるべき流体である場合に
は、セル30は体液の流れを導くフローセルとして機能す
る。他方、それが光化学的処理に付されるべき体組織の
薄層である場合には、セルは体組織の生理学的に適当な
塩溶液中の浮遊液を保持する役割を果たす。
第3図を参照すると、照射セル30の均一幅はwにより
示されるに対し、セルの均一長さはLにより示される。
この図式において、入射光IO及びZ軸に沿った深さによ
り光強度IZの減少は照射表面から一定の深さの任意の平
面においてどこでも均一である。加えて、先に用いられ
た管よりもはるかに大きい断面積を有するそのような層
内の流速は、相当に高められる。
第3−a図は、照射光が第3図に示されるような照射
セル30の深さdに沿って進むにつれて、一方向照射の強
度が減少することを示す。照射の構造は三次元直方体座
標系(X、Y、Z)としてグラフ的に図示されている。
二つの水平軸はX及びYであるのに対し、垂直軸はZで
ある。照射セル30の深さdはZ軸により規定され、照射
セル30の幅wはX軸により規定され、及び照射セル30の
長さLはY軸により規定されている。原点Fは照射セル
30の上部左手隅の点31を表わす。
更に第3−a図を参照すると、線32により表わされて
いる照射光IOのZ成分IZは、光がセル30の厚みdを通過
するにつれて、強度が減少する。強度の減少は、厚みd
に沿って光の通過距離が増大するにつれてゼロに近付く
線32により示されるように、照射により通過する距離の
函数である。
第4図は、両垂直方向から照射されている照射セル30
を示す。この照射セル30は体液の流れを導くフローセル
或いは生理学的に許容可能な塩溶液内に体組織の浮遊液
を収納するセルのいずれであってもよい。幅dに沿って
下側に向いた矢印によって示されるようなセル組立物の
頂部からの均一な照射はI0によって示されるのに対し、
幅dに沿って上側を向いた矢印によって示されるような
セル組立物の底部からの均一照射はIO′によって示され
る。照射セル30の均一な厚みは、dによって表わされ、
図面では誇張されている。セル30の幅はwで表わされる
のに対し、セル30の長さはLによって表わされる。この
実施態様においても又L及びWは共に均一寸法である。
第4−a図は、二つの三次元直方形座標系(X、Y、
Z)及び(X′、Y′、Z′)としての二重照射の構造
をグラフ表示するものである。四つの水平軸はX、Y、
X′及びY′である。二つの垂直軸はZ及びZ′であ
る。照射セル30の深さdは二つの垂直軸Z及びZ′によ
って表わされ、照射セル30の幅wは水平軸X及びX′に
よって表わされ、及び照射セル30の長さLは水平軸Y及
びY′によって表わされる。原点F及びF′は第4図に
おけるそれぞれ31及び42を表わす。
第3−a図に示される如く、照射IOのZ成分IZは光が
照射セル30の厚みdを通過するにつれて強度が減少す
る。この強度の減少は厚みdに沿った光によって通過す
る距離が増大するにつれてゼロに近付く線32により示さ
れる。
同様に、照射IO′のZ′成分IZ′も光が照射セル30の
厚みdを通過するにつれて強度が減少する。この強度変
化は厚みdに沿って光の通過する距離が増大するにつれ
てゼロに近付く線44によって示される。更に第4−a図
を参照すると、照射セル30が均一光線IO及びIO′により
両方から照射される際にZの成分の得られる全強度が波
線43によって示されるIZ及びIZ′の合計に等しいI
(Z+Z′)である。線43に示される光の強度は常に線
32或いは44のいずれかの単独によって示される強度より
も大である。その結果、照射セル30が二つの反対方向か
ら照射されると、セル30において得られる光強度はセル
30が一方向のみから照射された場合に得られる強度より
も大である。
第5図は、セルが矢印によって示されるような反対方
向からの均一な光線IOによって照射されながら、反射鏡
表面により支持されている照射セル30を図示する。第4
図と同様に、照射セル30は体液の流れを導くフローセル
或いは生理学的に許容可能な塩溶液中の体組織の浮遊液
を収納するセルのいづれであり得る。照射セル30の均一
厚みは、dにより表わされ、図面では誇張されている。
Wは照射セル30の均一幅を表わすのに対し、Lは照射セ
ル30の均一長さを表わす。
第5−a図は、照射及びその支持反射鏡からの反射の
構造を三次元直方形座標系(X、Y、Z)としてグラフ
表示するものである。水平軸はX、及びYであるのに対
し、垂直軸はZである。照射セル30の深さdはZ軸によ
り規定され、照射セル30の幅WはX軸により規定され、
及び照射セル30の長さLはY軸により規定される。原点
Fは照射セル30の点31を表わす。
第5−a図は、照射IOのZ成分IZが光が照射セル30の
厚みdを通過するにつれて強度が減少することを示して
いる。この強度の減少は、厚みdに沿って光の通過する
距離が増加するにつれてゼロに近付く線32によって示さ
れる。
この反射光のZ成分IZ″は反射光が照射セル30の厚み
dを通過するにつれてゼロに近付く。
更に第5−a図を参照すると、しかしながら反射鏡の
照射セル30の支持体としての導入と共に、Z成分に沿っ
て得られる全強度は波線53により表わされるIZ及びIZ
の合計に等しいI(Z+Z″)である。線53により表わ
される光強度は線32或いは線52のいずれか単独により表
わされる強度よりも大である。その結果、反射鏡の導入
は又照射セル30において得られる光強度も高める。
第6図は、フローセルのもう一つの実施態様の縦断面
図を示す。血液或いは体液の流動層は、採集袋63及び受
容袋65を連結する透明、薄壁(62)、柔軟性のある平坦
な管状容積64内に閉込められる。体液が採集袋63から体
液が照射される平坦な管状空間64を通して流れた後、体
液が受容袋65に受取られ、最終的に貯蔵される。照射領
域における流動層の代表的寸法は、幅=5cm、長さ=40c
m、厚さd=0.05cmである、この立体配置に対して、代
表的な処理条件としては、約24.96cm3/分の流速と組合
わされた両横方向の40×5cm表面(各々に5.02×10-2w/c
m2)に等しく分割された630±5nm波長における1.04×10
-1w/cm2の全入射光強度が挙げられる。この組合わせ
は、5J/cm2要素容積の二つの表面にわたる全入射流れに
導いた。2.5×10-6gm/cm3のPhotofrin IITM濃度により
この光線量はエンベロープウイルス類及びその他の感染
性病原体を有効に殺生することが示された。
照射セル30内に均一な厚みdを維持するために、セル
30を第7図に示されるようなスペーサーにより正しい距
離に離されて保持される二枚の透明平坦プラテン62及び
63の間に拘束することができる。これらのプラテンは生
理学的に許容可能な塩溶液中における流動体液或いは体
組織の浮遊液のいずれかとして照射体組織を熱交換媒体
64の循環により冷却させるために中空であり得る。この
ようにして、ヘモグロビンによる入射光の吸収から潜在
的に生ずる赤血球リーシスなどの悪い光熱的効果を高い
入射光流れを維持しながら最小にすることができる。全
系をIO及びIO′により示される二つの反対方向から系に
入る光源により照射することができる。或いは又、平坦
プラテンの一方の表面を反射鏡で構成して反対方向から
入ってくる単一の一方向照射を反射することができる。
ただ一つの方向の代りに、二つの反対方向からの照射
は光吸収及び散乱(第4−a図)による流動体液中の侵
入深さに伴う光強度減少の効果を克服するのを助ける。
照射用に適した光源としては、ランプ及びレーザー光源
が挙げられる。特に適しているのは、630±5nmの波長範
囲を含む出力エネルギーを有するキセノン、石英、ハロ
ゲン或いは金属蒸気ランプである。これらのランプは長
い直線上小直径管状で利用可能であり、従ってそれらは
流動血液層表面に平行であってこれらの表面を照射する
二つの表面に共平行に容易に配列することができる。
(第8図)。
第8図は、二列の長い管状ランプ82及び83の間に挟ま
れて長さLに沿ったフローセル30の両表面にわたって均
一な照射を与える照射セル30の縦断面図を示す。光源82
及び83の断面図は、図中小円として描かれている。照射
セル30は体液の流れを導くフローセル或いは生理学的に
許容可能な塩溶液中の体組織の浮遊液を収納するセルの
いずれでもあり得る。
これらの各々相互に平行な長い管状ランプ82及び83は
それらの長さをセル30の幅に平行にして配列された。隣
接ランプ間の距離Dがランプの列を含む平面と照射セル
30の照射表面の間の距離hに等しかった場合には、照射
セル30の層長さLに沿った光束の平均変化はランプの列
が照射セル30の長さを越えて両端における少なくとも2
個の追加のランプだけ延長するならば、約2.5%未満で
あった。この結果を第9図に二次元座標系(X、Y)と
してグラフ表示する。
第9図において、水平軸はD/h比を示す。Dは二つの
隣接ランプ間の間隔であるのに対し、hはランプ列を含
む面と照射セルの照射表面間の分離距離である。垂直Y
軸は相対光強度を示す。この特別のグラフにおいて、距
離hは1の値に標準化された。これらのグラフは相互に
平行であり、平行平面にしかし照射セルの幅に沿って配
列された。等しく互いに距離Dの間隔をあけられた合計
6個のランプが用いられた。管状ランプの幅はおよそh
の1/10の値であった。1の値に標準化された距離hに対
して2個の隣接管状ランプの分離距離は1(グラフ中小
円により示される)、1.1(グラフ中小四角形により示
される)、或いは1.2(グラフ中小三角形により示され
る)であった。この相対的分離距離を第9図中において
光束における変化に対してプロットした。小円を結んで
形成された実線は管状ランプが互にhに等しい距離によ
り分離された際の光束の変化を表わす。この実線は4個
の内部ランプ中、従ってフローセルの層長に沿った光束
の平均変化が2.5%未満であったことを示す。
第10図は、管状ランプ83の長さRに沿った相対光強度
のプロットである。二次元直方形座標の垂直Y軸は、最
大強度が任意に1の単位値を与えられた相対光強度を表
わす。水平X軸は管状ランプ83に平行な照射セルの照射
表面を表わす。茲でも又ランプを含む平面と照射セルの
表面の間の距離はhである。第10図から、光強度は管状
ランプ83の長さRに沿った中点R/2近辺において任意に
1の値を与えられたその最大にある。この光強度は管状
ランプ83の二つの末端方向に向って徐々に減少した。
このように各管状ランプの長さLが照射セルの幅Wの
2倍であり、その中点L/2が層幅の中点W/2の上に置かれ
た場合には、照射セルの幅による光強度の平均変化率は
1.6%未満であった。
照射セルの二つの表面にわたって1.0×10-1w/cm2の本
質的に均一な全放射度を達成するためには、5.02×10-2
w/cm2が各側に与えられなければならない。10cmの幅及
び40cmの長さの面積を2cm離した10cmランプ長の4個の
ランプで照射した場合に、ランプ列当り24.10ワットの
出力が得られた。表面当り合計24個のランプを用いた結
果、630±5nmの範囲のエネルギーを発する1.04ワット出
力ランプが必要とされた。この配列はフローセル内の流
動体液上に入る表面当り10.04ワットを与えた。二色性
ランプ被覆及び/又はプラテン被覆並びに赤外線吸収フ
ィルターを用いて光学機器、浮遊体組織或いは流動体液
への熱的損傷が確実に生じないようにすることが可能で
ある。
上記全ての操作は、体組織の非殺菌環境への曝露を防
止するために、閉じられた系内で行われるべきことが強
調されるべきである。
本発明をより十分に説明するために以下の具体例を示
す。しかしながら、これらの具体例は例示を目的とした
ものであり、請求の範囲に規定された本発明の範囲を限
定するものと考えられるべきでない。
例 ヒト血液の光−照射 ヒト血液の光−照射は第1図において説明される基本
型機器内で行った。ヒト血液はエポキシ樹脂で小ガラス
板に付着した狭い穴のプラスチック管を通して注射ポン
プを用いてポンプ送りした。この管は板を横切り蛇状の
経路をとった。血液はこの管内を毎分22.6マイクロリッ
トルの速度でポンプ送りされた。正常血液試料は四つの
別のアリコートに分割した。アリコート1はPhotofrin
IITM(Johnson and Johnson製;約90%の純粋ジヘマト
ポルフィリンエーテル(DHE)含有)による予備処理に
引続きキュベット内を光照射無しにポンプ送りされた。
アリコート2はそれがキャベット内を流れる際に光−照
射される以外は同様にして処理された。アリコート3は
Photofrin IITMと25分間インキュベート後、光−照射な
しにフローセルを通された。アリコート4はPhotofrin
IITMと25分間インキュベート後アリコートが光−照射さ
れた以外は前記同様にフローセルを通された。このよう
アリコート1〜3はアリコート4の適当な対照である。
血液試料は四人の正常な健康な個人(LM、JEL、LH、R
B)から得られた。血液試料(HS)は照射に先立ちヘル
ペス・シンプレックス(Herpes simplex)ウイルスタイ
プ1で予備処理したのに対し、二つの試料(BL及びBD)
は後天性免疫不全症候群(AIDS)に悩む患者から得られ
たものである。
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)抗体に陽性であること
が判明した患者から得られた試料は二つのアリコートに
分割され上記アリコート1及び4と同様に処理した。
フィブリノーゲンアッセイはK.Jacobson(Scand.J.Cl
in.Lab.Med.7:7、1955年)により刊行されている操作に
従い市販の試薬(American Dade)を用いて行った。浸
透圧脆製はDacie & S.M.Lewis(Practical Haematolo
gy Churchill Livingston.1975年)により説明されてい
る方法に従って市販の試薬を用いて行った。砂糖水リー
シス試験はDacie及びLewis(Practical Haematology)
により説明される方法に従って行われた。プロトロンビ
ン時間は自働化凝固機器MLA 700(Medical Laboratory
Automation)を用い市販の試薬(American Dade)を用
いて測定した。活性化部分トロンボプラスチン時間(AP
TT)は、市販の試薬(American Dade)を用いて、MLA
700凝固機器を用いて同社により説明されている方法に
従って行われた。電解液のナトリウムカリウムカルシウ
ムは製造者により確立された方法に従ってイオン特異性
電極を用いるNova 6電解液アナライザーを用いて測定し
た。グルコースはBeckman Instruments Corp.により推
薦される操作に従ってBeckmanグルコースアナライザー
モデル2を用いて血漿試料内で測定した。血液カウント
数は完全自動化機械Coulter S PLUS IV(Coulter Elect
ronice)を用いて測定した。カウント差数はガラススラ
イド上に楔技術により調製された血液スミアを用いて手
動で行い、血液を次いでWrightのStainにより染色し
た。Aminco Hem−O−Scan上でその製造者により説明さ
れる方法に従って行った。血清タンパク質電気泳動はHe
lena Laboratoriesにより説明される方法に従ってそれ
らにより製造される装置上で行った。上記全ての方法は
これらの実験室における日常的用法によるものである。
これらの結果を表II〜IVに表示した後、これらの表に用
いられた略号を掲げる。
表II〜IVで用いられた略号は下記の通りである。
次の略号単位も又表II〜IVに用いられている。
これらの表からPhotofrin IITM存在下における光−照
射は血液に悪影響を及ぼさなかったことが判る。データ
の評価に当り、これらの例においては通常の実験室操作
のスケールダウンが生じたことを理解することが重要で
ある。これらの実験に際して達成された流速は、毎分約
23マイクロリットルであった。暗室における血液の少ア
リコートの取扱い及びそれらの乾燥の回避は兵站的問題
を提起した。ある対照試料においては、相当な溶血が生
じたが、これは高強度広における繰返し使用に従うキュ
ベット管のよじれから生ずることが判明した。このよじ
れは圧力を試料中に蓄積し、その結果リーシスを生じ
た。この問題が生じた場合には常にこの問題の原因であ
るキュベットを廃棄した。Photofrin IITMを含有する照
射試料の生育可能性は次のパラメーターに基づくもので
あった:カリウム及びグルコースが血液蓄積全血に対し
て確立された十分に限界以内のものであること;赤血球
径の標準偏差であるRDWが不変であるか或いは対照にお
けるよりも低いこと;平均粒子ヘモグロビン濃度(MC
H)が上昇を示さないこと;浸透圧脆性が影響を及ぼさ
れないこと;砂糖水リーシス試験が照射後リーシスを示
さないが、しかし、同一結果は通常蓄積血液に見られ、
従って輸血の禁忌ではない。血液電気泳動はパーセント
としてのみ定量が可能であり、絶対値では不可能であ
る。
AIDSを有する患者からの二つの試料においては、APTT
試験の延長が生じた。しかしながら、一人の患者は既に
延長APTTを有した。これらの患者の両方において、因子
欠陥スクリーン試験はこの延長が如何なる凝固因子の選
択的破壊から生ずるものでなく、光学血餅検出装置に影
響を及ぼしうる血漿の光学的性質の変化から生じたもの
であることを示す。
要約すると、Photofrin IITMなどの光活性化合物の存
在下における対外でのヒト血液の光照射は現在容認され
ている血液バンク規準により決定されたようにヒト血液
の生育可能性に影響を及ぼさなかった。
ヘルペス・シンプレックス・タイプIを含有するヒト全
血液に対するPhotofrin IITM及び光の効果 ヘルペス・シンプレックス(Herpes simplex)ウイル
スタイプ1(HSV−1)、マッキンタイヤ(Maclntyre)
菌はアメリカン・タイプ・カルチャー・コレクション
(ATCC)から購入され、Vero細胞(ATCC)中でミリリッ
トル(ml)当り106〜107プラーク形成単位(PFU)の濃
度まで増殖させた。この溶液をウイルス原液として用い
た。20mlの血液を健康な有志から酸サイトレートデキス
トロース中に集め、この血液を0.9mlのアリコートに分
割した。0.1ml容のウイルス原液を八つの別々の血液の
アリコートに添加した。
Photofrin IITM(Johnson and Johnson製、約90%の
純粋ジヘマトポルフィリンエーテル(DHE)を含する光
活性染料)をウイルス−血液混合物の二本の管及び血液
のみを含有する一組の管に添加した。用いられたPhotof
rin IITMの濃度は2.5、10及び20μg/mlであった。血液
ウイルス混合物中に各Photofrin IITM濃度を表わす試料
をフローセル中を動く際に約635nmの波長で約5J/cm2
エネルギー密度で光を照射した。各濃度のPhotofrin II
TMの添加とフローセル内の露光の間には約30〜60分が経
過した。保持時間に際して、試料は4℃に維持した。照
射時以外は全ての操作は外来光に対する最少曝露をもっ
て行った。15〜30分間の間に約0.7mlの照射試料を集め
た。血液と混合されているがしかしPhotofrin IITMを含
有しない試料も又同一条件下で照射した。野時時間及び
照射時間において、異った濃度のPhotofrin IITMを含有
するウイルス及び血液の二つの試料は暗所に保管した。
加えて、異なった濃度のPhotofrin IITMを含有ヒト血液
(ウイルス無し)及びウイルスのみを加えた血液の試料
も又暗所に維持した。
ウイルス原液を含む各試料を、vero細胞上でHSV−1
のPFU/mlをアッセイした。このアッセイは10%ウシ胎児
血清、L−グルタミン及び抗生物質を補給したHanks均
衡化塩溶液を用いる相性必須培地中の生育vero細胞によ
り構成された。Hepes緩衝液(2%)を開放プレート(C
ostar社製、12ウェルマイクロプレート)中で生育する
ために添加した。各試料の10倍希釈液を調製し、個々の
試料についての適当な希釈率の0.1mlをそれから生育培
地を除去した細胞単層上で37℃で1.5時間吸着させた。
吸着時間後、細胞単層を洗浄し、等容の2X強度L−15培
地と2%メチルセルロースよりなる重層を添加した。37
℃における適当なインキュベーション時間後(約4日
間)、重層培地を除去した。単層をメタノールで固定
し、ギームザで染色してプラークの存在を念入りに調べ
た。プラークは20倍の倍率で解剖顕微鏡を用いて数え
た。
PFU:プラーク形成単位:P II:Photofrin IITM HSV−1:血液中1:10に稀釈及び照射されて1×104PFU/ml
をもたらした。血液中に稀釈された照射されないウイル
スは5×104PFU/mlをもたらした。
実験結果を表Vに観察することができる。2.5μg/ml
程度に低い濃度のPhotofrin IITMが、5J/cm2のエネルギ
ー密度を有する625−635nmの波長における光と組合わさ
れてヒト全血におけるHSV−1のほぼ全(99.88%より
大)殺生を達成したことが明らかである。より多量のPh
otofrin IITMの使用の結果、同様なウイルス感染性の減
少が生じた。三つの異った濃度のPhotofrin IITMを含有
する血液試料は上記の如くvero細胞内でアッセイされた
際に何等の細胞毒性も示さなかった。
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)に及ぼすPhotofrin IITM
及び光の効果 ヒト免疫不全ウイルス(HIV)も又フローセル内で照
射された。約4×104感染単位(IU)/mlの細胞のないHI
Vを組織培養液中で調製した。ウイルス原液を次いで組
織培養液培地中において1:2に稀釈し、六つの1mlのHIV
のアリコートを調製した。照射研究は血液中のHSV−1
の光活性化について上記した方法と同様にして行った。
しかしながら、全ての試料は実験を通して室温に維持さ
れた。上記HIVのアリコートの一つを暗所でフローセル
を通した。HIVの2番目のアリコートは5J/cm2において
約30分間フローセル内で照射し、それにより約0.7mlの
照射流体が得られた。各々異った濃度のPhotofrin IITM
即ち2.5、10及び20μg/mlを含有する三つのその他の試
料を照射した。全ての六つの試料を次いで五つの異った
稀釈率で細胞培養液に入れた:正味(稀釈なし)10-1
10-2、10-3、及び10-4。各培養液からの上澄液を所定間
隔で集め、Chank等(Eur.Mol.Biol.Organization J.5:3
065−3071、1986年)により報告される操作に従って逆
転写酵素アッセイによりHIV活性をアッセイした。
第VI表から、5J/cm2のエネルギー密度を有する625−6
35nmの波長における光と組合わされた適量のPhotofrin
IITMがフローセル内においてAIDSの犯人であるヒト免疫
不全ウイルス(HIV)のほぼ完全な殺生を達成したこと
が判る。
これらの研究は、ウイルスにおけるPhotofrin IITM
光動物的損傷の主たる目標がエンベロープ関連であるこ
とを示唆する。
本発明の方法は、体液から感染性病原性汚染菌を動物
或いはヒトの体外に排除する有効且つ効率的手段を提供
する。
米国特許4,649,151号(Dougherty等)に記載されてい
るような生きた動物或いはヒトに見られる正常組織にお
ける光活性薬物の代謝的除去と異り、体外の動物或いは
ヒト血液は各種体の器官によるこの生理学的或いは代謝
的作用に付せられない。その結果、体外におけるヒト全
血の無毒化(即ち「清浄化」)に対する何等の機構も存
在しない。
驚くべきことに、生理学的或は代謝的「清浄化」機構
の不存在にも拘らず、体外のヒト全血はPhotofrin IITM
などの光活性化合物に対して顕著な耐性を示す。あらゆ
る面から見て、ヒト全血は一定濃度のこの光活性化合物
の存在下において不変である。同じく驚くべきことに、
光活性化合物を含有する正常ヒト全血の特定の吸収波長
による外部照射は選ばれた濃度及び強度で用いられる場
合にヒト全血に検出可能な損傷を引起こさない。ヒトの
体外であるにも拘らず、そのような治療後ヒト全血はあ
らゆる現在容認されている標準によって尚不変である。
寄生虫、細菌或いはタンパク室エンベロープによりカプ
セル化されたウイルスなどの感染性生物学的汚染菌はヒ
ト悪性腫瘍細胞とは全く異るが、Photofrin IITMのよう
な光活性化合物はヒトの体外においてヒト全血に含まれ
るこれらの感染性病原性汚染菌に対して選択的親和性を
有することが判明した。更にそのような化合物は、ヒト
の体外で光活性されてこの化合物が優先的に結合したこ
れらの感染性生物学的病原性汚染菌の消滅を引起こす。
本発明は目的を実行し、及びここに述べられた目的及
び利点並びに本発明に内在するそれらを達成するために
よく適用されることが明らかである。本発明の現在好ま
しい実施態様をこの開示の目的のために説明したが、容
易に当業者に示唆され又以下に掲げる請求の範囲に開示
され、規定される本発明の趣旨の範囲内で達成される数
多くの変化がなされてよい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ソガンデアーズ‐バーナル,フランクリ ン アメリカ合衆国テキサス州、ダラス、ロ イヤル、チャペル、ドライブ、10622 (56)参考文献 特開 昭59−155257(JP,A) 特開 平1−221327(JP,A) 特開 昭62−63586(JP,A) 特開 昭61−130220(JP,A) 欧州公開196515(EP,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61M 1/00 WPI(DIALOG)

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】体液中の細胞の生育可能性に影響を与える
    ことなく感染性病原性生物学的汚染菌を選択的に排除す
    ることにより、該汚染菌を体液から排除する装置であっ
    て、体液が全血または精液であり、該装置が: 感染性病原性生物学的汚染菌に選択的な光−活性化合物
    を体液と混合する手段; その調合流体を流れ条件下に所定の流路を有するセル組
    立て物を通過させる手段;及び セル組立物内の調合流体をそれが流路を通過する際に有
    効レベルの約400nm乃至1000nmの本質的に均一強度の放
    射線により放射線が流体に侵入して汚染菌を該体液の細
    胞の生育可能性を維持しながら排除するような有効時間
    照射する手段を含むことを特徴とする装置。
  2. 【請求項2】光活性化合物がポルフィリンまたはポルフ
    ィリン混合物である、請求項1記載の装置。
  3. 【請求項3】ポルフィリンまたはポルフィリン混合物
    が、約365、505、537、575、及び615ナノメーターにお
    いて水中可視スペクトルにおける吸収ピーク、約3.0、
    3.4、6.4、7.1、8.1、9.4、12及び15ミクロンにおいて
    赤外スペクトルにおける吸収ピーク、約9.0、18.9、24.
    7、34.5、62、94.5、130〜145、171.7ppm及びジメチル
    スルホキシドの37.5ppmの共鳴ピークに対しておそらく1
    18及び127において炭素−13核磁気共鳴研究における吸
    収ピーク及び重水素化クロロホルム溶媒中のテトラメチ
    ルシランの共鳴ピークに対して約27.9ppm及び68.4ppmに
    おいて炭素−13核磁気共鳴研究における追加の吸収ピー
    クを有する蛍光性および光増感性の該病原性生物学的汚
    染菌に選択的に結合し、高分子量凝集体を形成する、請
    求項2記載の装置。
  4. 【請求項4】該流体と混合される該ポルフィリンまたは
    ポルフィリン混合物の量が体液のミリリットル当り約0.
    1〜約50マイクログラムである請求項2または3記載の
    装置。
  5. 【請求項5】放射線のレベルが約400〜約1000nmの波長
    及び約0.1〜約50J/cm2のエネルギー密度を有する光源に
    より作り出される請求項1〜4のいずれか1項記載の装
    置。
  6. 【請求項6】体液がエンベロープ−含有ウィルスを含ん
    でなる病原性生物学的汚染菌を含有する、請求項1〜5
    のいずれか1項記載の装置。
  7. 【請求項7】感染性病原性生物学的汚染菌を体組織から
    排除する装置であって、該装置が: 有効、非毒性量の感染性病原性生物学的汚染菌に対して
    選択的に結合される親和性を有する光−活性化合物を生
    理学的に許容可能な塩水に浮遊されたこの体組織と混合
    させる手段; 及び 体組織の得られた浮遊液に、有効レベルの約400nm〜約1
    000nmより上の波長範囲を有する可視スペクトル領域の
    本質的に均一強度の放射線を放射線が体組織に侵入し、
    光活性−化合物−結合汚染菌をそのような汚染菌を該体
    組織の生育可能性を維持しながら排除するように放射線
    に曝露するような有効時間照射して生育可能な脱汚染体
    組織を生成する手段を含むことを特徴とする装置。
  8. 【請求項8】体組織が皮膚または角膜である、請求項7
    記載の装置。
  9. 【請求項9】光活性化合物がポルフィリンまたはポルフ
    ィリン混合物である、請求項7または8記載の装置。
  10. 【請求項10】ポルフィリンまたはポルフィリン混合物
    が、約365、505、537、575、及び615ナノメータにおい
    て水中可視スペクトルにおける吸収ピーク、約3.0、3.
    4、6.4、7.1、8.1、9.4、12及び15ミクロンにおいて赤
    外スペクトルにおける吸収ピーク、約9.0、18.9、24.
    7、34.5、62、94.5、130〜145、171.7ppm及びジメチル
    スルホキシドの37.5ppmの共鳴ピークに対しておそらく1
    18及び127において炭素−13核磁気共鳴研究における吸
    収ピーク及び重水素化クロロホルム溶媒中のテトラメチ
    ルシランの共鳴ピークに対して約27.9ppm及び68.4ppmに
    おいて炭素−13核磁気共鳴研究における追加の吸収ピー
    クを有する蛍光性および光増感性の該病原性生物学的汚
    染菌に選択的に結合し、高分子量凝集体を形成する、請
    求項9記載の装置。
  11. 【請求項11】該流体と混合されるポルフィリンまたは
    ポルフィリン混合物の量が体液ミリリットル当り約0.1
    〜約50マイクログラムである請求項9または10記載の装
    置。
  12. 【請求項12】放射線のレベルが約400〜約1000nmの波
    長及び約0.1〜約50J/cm2のエネルギー密度を有する光源
    により作り出される請求項7〜11のいずれか1項記載の
    装置。
  13. 【請求項13】体組織が、エンベロープ−含有ウィルス
    を含んでなる病原性生物学的汚染菌を含有する、請求項
    7〜12のいずれか1項記載の装置。
JP63506119A 1987-06-25 1988-06-24 体組織中の感染性生物学的汚染菌の排除方法 Expired - Fee Related JP2930595B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US067237 1987-06-25
US07/067,237 US4878891A (en) 1987-06-25 1987-06-25 Method for eradicating infectious biological contaminants in body tissues

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03500531A JPH03500531A (ja) 1991-02-07
JP2930595B2 true JP2930595B2 (ja) 1999-08-03

Family

ID=22074629

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63506119A Expired - Fee Related JP2930595B2 (ja) 1987-06-25 1988-06-24 体組織中の感染性生物学的汚染菌の排除方法

Country Status (8)

Country Link
US (2) US4878891A (ja)
EP (1) EP0368902B2 (ja)
JP (1) JP2930595B2 (ja)
AT (1) ATE136753T1 (ja)
AU (1) AU620556B2 (ja)
CA (1) CA1294411C (ja)
DE (1) DE3855220T3 (ja)
WO (1) WO1988010087A1 (ja)

Families Citing this family (176)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4952812A (en) * 1986-08-26 1990-08-28 Baxter International Inc. Irradiation of blood products
US5283255A (en) * 1987-01-20 1994-02-01 The University Of British Columbia Wavelength-specific cytotoxic agents
US5171749A (en) * 1987-01-20 1992-12-15 University Of British Columbia Wavelength-specific cytotoxic agents
US4878891A (en) * 1987-06-25 1989-11-07 Baylor Research Foundation Method for eradicating infectious biological contaminants in body tissues
EP0337598A3 (en) * 1988-02-26 1991-07-03 Georgia State University Foundation, Inc. Use of porphyrins and metalloporphyrins in the treatment of diseases caused by human immunodeficiency viruses
US5109016A (en) * 1988-05-23 1992-04-28 Georgia State University Foundation, Inc. Method for inhibiting infection or replication of human immunodeficiency virus with porphyrin and phthalocyanine antiviral compositions
US5571666A (en) * 1988-10-28 1996-11-05 Oklahoma Medical Research Foundation Thiazine dyes used to inactivate HIV in biological fluids
US5457183A (en) * 1989-03-06 1995-10-10 Board Of Regents, The University Of Texas System Hydroxylated texaphyrins
US5252720A (en) * 1989-03-06 1993-10-12 Board Of Regents, The University Of Texas System Metal complexes of water soluble texaphyrins
US5567687A (en) * 1989-03-06 1996-10-22 University Of Texas Texaphyrins and uses thereof
US5272142A (en) * 1989-03-06 1993-12-21 Board Of Regents, The University Of Texas System Expanded porphyrins: large porphyrin-like tripyrroledimethine-derived macrocycles and methods for treating tumors
US5041078A (en) * 1989-03-06 1991-08-20 Baylor Research Foundation, A Nonprofit Corporation Of The State Of Texas Photodynamic viral deactivation with sapphyrins
US5162509A (en) * 1989-03-06 1992-11-10 Board Of Regents, The University Of Texas System Process for preparing expanded porphyrins: large porphyrin-like tripyrroledimethine-derived macrocycles
US4935498A (en) * 1989-03-06 1990-06-19 Board Of Regents, The University Of Texas System Expanded porphyrins: large porphyrin-like tripyrroledimethine-derived macrocycles
US5599923A (en) * 1989-03-06 1997-02-04 Board Of Regents, University Of Tx Texaphyrin metal complexes having improved functionalization
US5559207A (en) * 1989-03-06 1996-09-24 Board Of Regents, University Of Texas Texaphyrin metal complex mediated ester hydrolysis
US6348309B1 (en) * 1989-09-13 2002-02-19 Blutspendedienst Der Landesverbaende Des Deutschen Roten Kreuzes Niedersachsen, Oldenburg Und Bremen G.G.M.B.H. Process for inactivating viruses in blood and blood products
DE3930510A1 (de) * 1989-09-13 1991-03-21 Blutspendedienst Dt Rote Kreuz Verfahren zur inaktivierung von viren in blut und blutprodukten
US5503721A (en) * 1991-07-18 1996-04-02 Hri Research, Inc. Method for photoactivation
US5080645A (en) * 1989-10-31 1992-01-14 Hanig Joseph P Procedure for reducing the body burden of HIV (AIDS) and other blood borne infections
US5594136A (en) * 1989-12-21 1997-01-14 Pharmacyclics, Inc. Texaphyrin solid supports and devices
US5457195A (en) * 1989-12-21 1995-10-10 Board Of Regents, The University Of Texas System Sapphyrin derivatives and conjugates
US5543514A (en) * 1989-12-21 1996-08-06 Board Of Regents, The University Of Texas System Water-soluble sapphyrins
US6187572B1 (en) 1990-04-16 2001-02-13 Baxter International Inc. Method of inactivation of viral and bacterial blood contaminants
US5516629A (en) * 1990-04-16 1996-05-14 Cryopharm Corporation Photoinactivation of viral and bacterial blood contaminants using halogenated coumarins
US5955256A (en) * 1990-04-16 1999-09-21 Baxter International Inc. Method of inactivation of viral and bacterial blood contaminants
US6251644B1 (en) 1990-04-16 2001-06-26 Baxter International, Inc. Method for inactivating non-enveloped viral contaminants with a photosensitizer by increasing viral permeability to the photosensitizer
US5798238A (en) * 1990-04-16 1998-08-25 Baxter International Inc. Method of inactivation of viral and bacterial blood contaminants with quinolines as photosensitizer
US5418130A (en) * 1990-04-16 1995-05-23 Cryopharm Corporation Method of inactivation of viral and bacterial blood contaminants
WO1991016060A1 (en) * 1990-04-16 1991-10-31 Cryopharm Corporation Method of inactivation of viral and bacterial blood contaminants
US5342752A (en) * 1990-04-16 1994-08-30 Cryopharm Corporation Method of inactivation of viral blood contaminants using acridine deriatives
US5545516A (en) * 1990-05-01 1996-08-13 The American National Red Cross Inactivation of extracellular enveloped viruses in blood and blood components by phenthiazin-5-ium dyes plus light
WO1991016911A1 (en) * 1990-05-01 1991-11-14 The American National Red Cross Decontamination of whole blood and cellular components by phenthiazin-5-ium-dyes plus light
US5712086A (en) * 1990-05-15 1998-01-27 New York Blood Center, Inc. Process for transfusing cell containing fractions sterilized with radiation and a quencher of type I and type II photodynamic reactions
US5120649A (en) * 1990-05-15 1992-06-09 New York Blood Center, Inc. Photodynamic inactivation of viruses in blood cell-containing compositions
US5981163A (en) * 1990-05-15 1999-11-09 New York Blood Center, Inc. Process for the sterilization of biological compositions using irradiation and quenchers of type I and type II photodynamic reactions
US5232844A (en) * 1990-05-15 1993-08-03 New York Blood Center Photodynamic inactivation of viruses in cell-containing compositions
CA2075704A1 (en) * 1990-12-20 1992-06-21 Daniel F. Bischof Systems and methods eradicating contaminants in fluids
CA2074806A1 (en) * 1990-12-20 1992-06-21 Ludwig Wolf Jr. Systems for eradicating contaminants in fluids
AU648631B2 (en) * 1990-12-20 1994-04-28 Baxter International Inc. Systems and methods for simultaneously removing free and entrained contaminants in fluids like blood using photoactive therapy and cellular separation techniques
ZA919934B (en) * 1990-12-20 1992-09-30 Baxter Int Systems and methods for eradicating contaminants using photoactive materials in fluids like blood using discrete sources of radiation
US5587394A (en) * 1991-03-28 1996-12-24 The University Of Toledo Production and use of diels alder adducts of vinyl porphyrins, of metal complexes thereof, and of compositions containing such adducts and complexes
CA2089005C (en) * 1991-06-21 1999-01-19 John Chapman Method for inactivating pathogens in a body fluid
US5263925A (en) * 1991-07-22 1993-11-23 Gilmore Jr Thomas F Photopheresis blood treatment
US5607924A (en) * 1992-01-21 1997-03-04 Pharmacyclics, Inc. DNA photocleavage using texaphyrins
US5763172A (en) * 1992-01-21 1998-06-09 Board Of Regents, The University Of Texas System Method of phosphate ester hydrolysis
US5595726A (en) * 1992-01-21 1997-01-21 Pharmacyclics, Inc. Chromophore probe for detection of nucleic acid
US5565552A (en) * 1992-01-21 1996-10-15 Pharmacyclics, Inc. Method of expanded porphyrin-oligonucleotide conjugate synthesis
US5888997A (en) * 1994-04-14 1999-03-30 Pharmacyclics, Inc. Radiation sensitization using texaphyrins
US6433343B1 (en) 1992-03-02 2002-08-13 Cerus Corporation Device and method for photoactivation
US5288605A (en) * 1992-03-02 1994-02-22 Steritech, Inc. Methods for inactivating bacteria in blood preparations with 8-methoxypsoralen
US5618662A (en) * 1992-03-02 1997-04-08 Cerus Corporation Intravenous administration of psoralen
AU4107396A (en) * 1992-03-02 1996-06-06 Cerus Corporation Synthetic media for blood components
AU4677993A (en) * 1992-08-07 1994-03-03 Steritech, Inc. Methods for inactivating bacteria in blood preparations with 8-methoxypsoralen
US5235045A (en) * 1992-03-19 1993-08-10 Microbiomed Corporation Non-azo naphthalimide dyes
US5807881A (en) * 1992-05-27 1998-09-15 Quadra Logic Technologies, Inc. Method for selectively reducing activated leukocyte cell population
US5276059A (en) * 1992-07-10 1994-01-04 The United States Of America As Represented By The Department Of Health And Human Services Inhibition of diseases associated with amyloid formation
US6207107B1 (en) 1992-10-05 2001-03-27 Baxter International Inc. Steam sterilizable system for inactivating viral contaminants in body fluids
FR2696756B1 (fr) * 1992-10-14 1994-12-30 American Cyanamid Co Utilisation de composés photosensibilisateurs de type chlorine dérivés de prophyrines vinyliques pour inactiver des virus.
EP0680365B1 (en) * 1992-11-20 2000-03-01 The University Of British Columbia Activation of photosensitive agents
US6214033B1 (en) 1992-12-28 2001-04-10 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Medical laser apparatus and diagnostic/treatment apparatus using the medical laser apparatus
US5798491A (en) * 1993-06-09 1998-08-25 Board Of Regents, The University Of Texas System Multi-mechanistic chemical cleavage using certain metal complexes
KR960703167A (ko) * 1993-06-23 1996-06-19 존 더블유. 아담슨 혈액내 바이러스 불활성화 시스템(system for viral inactivation of blood)
US5399719A (en) 1993-06-28 1995-03-21 Steritech, Inc. Compounds for the photodecontamination of pathogens in blood
US6420570B1 (en) 1993-06-28 2002-07-16 Cerus Corporation Psoralen compounds
US5556993A (en) 1993-06-28 1996-09-17 Steritech, Inc. Compounds for the photodecontamination of pathogens in blood
CA2143684C (en) * 1993-07-12 2002-09-17 Ludwig Wolf Jr. Apparatus and method for inactivating viral contaminants in body fluids
RU2118177C1 (ru) * 1993-08-02 1998-08-27 Алексей Борисович Башкиров Способ индукции иммунного ответа организма
US5766600A (en) * 1993-08-09 1998-06-16 Microbiomed Corporation Non-azo naphtalimide dyes and uses for same
US5474910A (en) * 1993-10-15 1995-12-12 Alfano; Robert R. Method and device for detecting biological molecules and/or microorganisms within a desired area or space
AU1172195A (en) * 1993-11-10 1995-05-29 Steritech, Inc. Device and method for photoactivation
FR2712493B1 (fr) * 1993-11-16 1996-01-19 Centre Nat Rech Scient Utilisation de photosensibilisateurs dérivés du noyau phorbine pour la décontamination du sang infecté par des parasites et/ou des virus.
US6319662B1 (en) 1993-12-17 2001-11-20 Baxter International Inc. Method and apparatus for removing viral contaminants from a body fluid
US5533964A (en) * 1994-02-17 1996-07-09 Rossmark Medical Publishers Inc. Apparatus for removal of excess hydrogen ions from humans
US6156028A (en) 1994-03-21 2000-12-05 Prescott; Marvin A. Method and apparatus for therapeutic laser treatment of wounds
US5969111A (en) * 1994-04-14 1999-10-19 Board Of Regents, The University Of Texas System Texaphyrins substituted with imidazole are provided
FI942576A0 (fi) * 1994-06-01 1994-06-01 Suomen Punainen Risti Veripalv Behandling av plasma
WO1996005778A1 (en) * 1994-08-23 1996-02-29 Spinetech, Inc. Cervical spine stabilization system
US5762867A (en) * 1994-09-01 1998-06-09 Baxter International Inc. Apparatus and method for activating photoactive agents
US5837866A (en) * 1994-09-21 1998-11-17 Board Of Regents, The University Of Texas Phosphoramidite derivatives of macrocycles
US5633354A (en) * 1994-09-21 1997-05-27 Pharmacyclics, Inc. Phosphoramidite derivatives of texaphyrins
US5527704A (en) 1994-12-06 1996-06-18 Baxter International Inc. Apparatus and method for inactivating viral contaminants in body fluids
US6316007B1 (en) 1995-04-04 2001-11-13 Wound Healing Of Oklahoma Combined physical and immunotherapy for cancer
WO1996031237A2 (en) 1995-04-04 1996-10-10 Wound Healing Of Oklahoma Cancer treatment by photodynamic therapy, in combination with an immunoadjuvant
CA2174806A1 (en) * 1995-04-24 1996-10-25 Frank Sever Jr. Method and apparatus for enabling extracorporeal therapeutic treatment of a living patient's entire blood supply during a single uninterrupted time interval
US5591422A (en) * 1995-06-02 1997-01-07 Pharmacyclics, Inc. Texaphyrin complexes having improved functionalization
US6235508B1 (en) 1995-06-07 2001-05-22 Baxter International Inc. Method of inactivation of viral and bacterial blood contaminants
US5714328A (en) * 1995-06-07 1998-02-03 Board Of Regents, The University Of Texas System RNA photocleavage using texaphyrins
WO1998006340A1 (en) * 1995-06-07 1998-02-19 Prescott Marvin A Method and apparatus for preventing adhesion and colonization of bacteria in medical devices
DE69627202T2 (de) * 1995-11-06 2003-11-13 New York Blood Ct Inc Behandlung von roten blutzellen zur inaktivierung von virien durch verwendung von pathalocyanine und rotlicht
BR9708468A (pt) * 1996-03-29 2000-01-04 Therakos Inc Tratamento de fotoferese de leucocitos.
DK0910428T3 (da) * 1996-03-29 2006-02-13 Therakos Inc Fotoferesebehandling af kroniske HCV-infektioner
AU714882B2 (en) 1996-04-09 2000-01-13 Therakos, Inc. Method for removal of psoralens from biological fluids
US5702432A (en) * 1996-10-03 1997-12-30 Light Sciences Limited Partnership Intracorporeal light treatment of blood
US5922278A (en) * 1996-11-19 1999-07-13 Baxter International Inc. Method and apparatus for inactivating contaminants in biological fluid
US6190609B1 (en) 1996-11-19 2001-02-20 Baxter International Inc. Methods and apparatus for inactivating contaminants in biological fluid
IL119683A (en) 1996-11-25 2002-12-01 Rachel Lubart Method and device for light irradiation into tissue
DE19654266A1 (de) * 1996-12-23 1998-06-25 Albrecht Prof Dr Wendel Untersuchungsverfahren mit biologischem System
JP2001514617A (ja) * 1997-01-21 2001-09-11 ジ・アメリカン・ナショナル・レッド・クロス 両親媒性フェノチアジン−5−イウム染料と光による全血および血液成分の細胞内および細胞外汚染除去
US6103706A (en) * 1997-04-29 2000-08-15 New York Blood Center, Inc. Methods for treating viral infections
US5843698A (en) * 1997-04-30 1998-12-01 Universal Ventures Deleteriously affecting members of a target species by exposure to a component of symbiont or food source of an adjoiner species that is symbiotic with the target species
JP4166432B2 (ja) * 1997-07-10 2008-10-15 セラコス・インコーポレイテッド 腸又は膀胱の炎症性疾病の処置
GB9721506D0 (en) * 1997-10-10 1997-12-10 Virulite Limited Treatment of diseases
DE69819360T2 (de) * 1997-11-20 2004-08-19 Cerus Corp., Concord Neue psoralene zur inaktivierung von pathogenen
JP2002504363A (ja) * 1998-02-26 2002-02-12 ヘマシュア インコーポレーティッド 生物体液を照射するための方法及び装置
US7049110B2 (en) 1998-07-21 2006-05-23 Gambro, Inc. Inactivation of West Nile virus and malaria using photosensitizers
US6258577B1 (en) 1998-07-21 2001-07-10 Gambro, Inc. Method and apparatus for inactivation of biological contaminants using endogenous alloxazine or isoalloxazine photosensitizers
US6277337B1 (en) * 1998-07-21 2001-08-21 Gambro, Inc. Method and apparatus for inactivation of biological contaminants using photosensitizers
US20030215784A1 (en) * 1998-07-21 2003-11-20 Dumont Larry Joe Method and apparatus for inactivation of biological contaminants using photosensitizers
US7498156B2 (en) 1998-07-21 2009-03-03 Caridianbct Biotechnologies, Llc Use of visible light at wavelengths of 500 to 550 nm to reduce the number of pathogens in blood and blood components
US6610436B1 (en) * 1998-09-11 2003-08-26 Gore Enterprise Holdings Catalytic coatings and fuel cell electrodes and membrane electrode assemblies made therefrom
US6117862A (en) 1998-10-09 2000-09-12 Qlt, Inc. Model and method for angiogenesis inhibition
US6602274B1 (en) 1999-01-15 2003-08-05 Light Sciences Corporation Targeted transcutaneous cancer therapy
WO2000041725A2 (en) * 1999-01-15 2000-07-20 Light Sciences Corporation Therapeutic compositions for metabolic bone disorders or bone metastases
JP2002534218A (ja) 1999-01-15 2002-10-15 ライト サイエンシーズ コーポレイション 非侵襲性の脈管療法
US6074815A (en) * 1999-03-08 2000-06-13 Universal Ventures Selection of test species for testing to identify components thereof that deleteriously affect a target species member
US6565802B1 (en) 1999-06-03 2003-05-20 Baxter International Inc. Apparatus, systems and methods for processing and treating a biological fluid with light
US7445756B2 (en) * 1999-06-03 2008-11-04 Fenwal, Inc. Fluid processing sets and organizers for the same
US7068361B2 (en) 1999-06-03 2006-06-27 Baxter International Apparatus, systems and methods for processing and treating a biological fluid with light
US7025877B1 (en) * 1999-06-03 2006-04-11 Baxter International Inc. Processing set for processing and treating a biological fluid
US6219584B1 (en) * 1999-07-09 2001-04-17 Therakos, Inc. Method and system for determining an effective amount of light energy to delivery to fluids having targets for the light energy
US7220747B2 (en) 1999-07-20 2007-05-22 Gambro, Inc. Method for preventing damage to or rejuvenating a cellular blood component using mitochondrial enhancer
US7094378B1 (en) 2000-06-15 2006-08-22 Gambro, Inc. Method and apparatus for inactivation of biological contaminants using photosensitizers
US20030114434A1 (en) * 1999-08-31 2003-06-19 James Chen Extended duration light activated cancer therapy
US6495366B1 (en) 1999-09-03 2002-12-17 Therakos, Inc. Uninterrupted flow pump apparatus and method
US8722422B2 (en) 1999-09-03 2014-05-13 Therakos, Inc. Uninterrupted flow pump apparatus and method
ATE263540T1 (de) * 1999-09-16 2004-04-15 Vasogen Ireland Ltd Vorrichtung zum beeinflussen des blutes eines säugetieres
US6268120B1 (en) 1999-10-19 2001-07-31 Gambro, Inc. Isoalloxazine derivatives to neutralize biological contaminants
US7897140B2 (en) 1999-12-23 2011-03-01 Health Research, Inc. Multi DTPA conjugated tetrapyrollic compounds for phototherapeutic contrast agents
EP1267935A2 (en) 2000-01-12 2003-01-02 Light Sciences Corporation Novel treatment for eye disease
SE0000866L (sv) * 2000-03-16 2001-09-17 Peter Unger Med P U Med Konsul Metod och anordning för behandling av biologiskt material
US6793643B1 (en) 2000-04-21 2004-09-21 Therakos, Inc. Low extracorporeal volume treatment system
US7985588B2 (en) 2000-06-02 2011-07-26 Caridianbct Biotechnologies, Llc Induction of and maintenance of nucleic acid damage in pathogens using riboflavin and light
US7648699B2 (en) 2000-06-02 2010-01-19 Caridianbct Biotechnologies, Llc Preventing transfusion related complications in a recipient of a blood transfusion
TW590780B (en) 2000-06-02 2004-06-11 Gambro Inc Additive solutions containing riboflavin
US9044523B2 (en) 2000-06-15 2015-06-02 Terumo Bct, Inc. Reduction of contaminants in blood and blood products using photosensitizers and peak wavelengths of light
US7381976B2 (en) 2001-03-13 2008-06-03 Triton Thalassic Technologies, Inc. Monochromatic fluid treatment systems
EP1276734A1 (en) * 2001-04-02 2003-01-22 Theratechnologies Inc. Halogenated rhodamine derivatives and applications thereof
HU224941B1 (en) * 2001-08-10 2006-04-28 Bgi Innovacios Kft Phototerapy apparatus
US6675605B2 (en) 2001-10-10 2004-01-13 Benbow Corporation Method and device for transporting equine semen
JP2006507214A (ja) * 2002-02-22 2006-03-02 イントラセル・リソーシーズ・エル・エル・シー 無菌の、免疫原性の、非腫瘍形成性の腫瘍細胞組成物及び方法
JP2005523746A (ja) * 2002-04-26 2005-08-11 ガンブロ  インコーポレーテッド コンテナ内の流体を照射及び混合するための装置並びに方法
EP1693072A1 (en) * 2002-04-26 2006-08-23 Gambro, Inc., Apparatus and method for irradiating and mixing fluids in containers
CA2487826A1 (en) * 2002-06-07 2003-12-18 Promethean Lifesciences, Inc. Sterilization, stabilization and preservation of functional biologics
US20040039325A1 (en) * 2002-06-14 2004-02-26 Karp Nelson M. Treatment of blood with light
WO2004002476A2 (en) 2002-06-27 2004-01-08 Health Research, Inc. Fluorinated chlorin and bacteriochlorin photosensitizers for photodynamic therapy
US7053210B2 (en) 2002-07-02 2006-05-30 Health Research, Inc. Efficient synthesis of pyropheophorbide a and its derivatives
US20040013561A1 (en) * 2002-07-18 2004-01-22 David Mann Methods for sterilizing recombinant or transgenic material
US20040126272A1 (en) * 2002-08-28 2004-07-01 Eric Bornstein Near infrared microbial elimination laser system
US20040156743A1 (en) * 2002-08-28 2004-08-12 Eric Bornstein Near infrared microbial elimination laser system
GB2397067B (en) * 2002-12-23 2005-05-11 Destiny Pharma Ltd Porphin & azaporphin derivatives with at least one cationic-nitrogen-containing meso-substituent for use in photodynamic therapy & in vitro sterilisation
US20090023130A1 (en) * 2003-02-28 2009-01-22 Caridianbct Biotechnologies, Llc Prevention of Transfusion Related Acute Lung Injury Using Riboflavin and Light
DE10324668A1 (de) * 2003-05-30 2004-12-23 Fresenius Medical Care Deutschland Gmbh Vorrichtung zur extrakorporalen Bestrahlung einer Bilirubin enthaltenden Flüssigkeit und Verfahren hierfür
WO2005003719A2 (en) * 2003-06-04 2005-01-13 American National Red Cross Decontamination of biological fluids using diphenylpyrilium compounds
WO2005025642A2 (en) * 2003-09-04 2005-03-24 Todd John Baumeister Device and method for irradiating blood
GB2415372A (en) 2004-06-23 2005-12-28 Destiny Pharma Ltd Non photodynamical or sonodynamical antimicrobial use of porphyrins and azaporphyrins containing at least one cationic-nitrogen-containing substituent
GB0414113D0 (en) * 2004-06-24 2004-07-28 Virulite Distrib Ltd Cosmetic uses of electromagnetic radiation
GB0512038D0 (en) * 2005-06-14 2005-07-20 Dougal Gordon Therapeutic and cosmetic uses of electromagnetic radiation
EP1779891A1 (en) * 2005-10-28 2007-05-02 Abdula Kurkayev Method of activating a photosensitizer
DE102005062410A1 (de) * 2005-12-23 2007-08-09 Forschungsgemeinschaft Der Drk-Blutspendedienste E.V. Verfahren zur Bestrahlung von Thrombozytenkonzentraten in flexiblen Behältnissen mit ultraviolettem Licht
DE102005062634A1 (de) 2005-12-23 2007-06-28 Blutspendedienst der Landesverbände des Deutschen Roten Kreuzes Niedersachsen, Sachsen-Anhalt, Thüringen, Oldenburg und Bremen gGmbH Verfahren zur Inaktivierung von Pathogenen in Spenderblut, Blutplasma oder Erythrozytenkonzentraten in flexiblen Behältnissen unter Bewegung
EP1983888B1 (en) * 2006-01-24 2014-06-25 Nomir Medical Technologies, Inc Optical device for modulation of biochemical processes in adipose tissue
DE102006014184A1 (de) * 2006-03-24 2007-09-27 Heim, Heidrun Verfahren zum Inaktivieren von in Blutplasma unerwünschten Organismen, insbesondere von Viren
EP1902740A1 (en) 2006-09-19 2008-03-26 Maco Pharma S.A. Blood bag system and process for the inactivation of pathogens in platelet concentrates by use of the blood bag system
EP2008669A1 (en) * 2007-06-22 2008-12-31 Maco Pharma S.A. Irradiation apparatus for inactivating pathogens and/or leukocytes in a biological fluid and process
AU2008282232A1 (en) * 2007-08-01 2009-02-05 Terumo Bct Biotechnologies, Llc. Pathogen inactivation of whole blood
GB0812753D0 (en) * 2008-07-14 2008-08-20 Dougal Gordon R P Electromagnetic radiation and its therapeutic effect
US20100120013A1 (en) * 2008-11-07 2010-05-13 Mb Research Laboratories, Inc. Procedure for long term corneal culture
EP2459248B1 (en) * 2009-06-02 2019-05-22 biolitec Unternehmensbeteiligungs II AG A novel method for microbial depletion in human blood and blood products using antimicrobial photodynamic therapy
US9011766B2 (en) 2012-11-19 2015-04-21 King Saud University Method for enhancing the shelf life of donor blood by laser biostimulation
US20150122738A1 (en) * 2013-11-05 2015-05-07 Angelo Gaitas Blood Cleansing System & Method
GB2525432A (en) * 2014-04-24 2015-10-28 Univ Oslo Hf Modification of extracorporeal photopheresis technology with porphyrin precursors
JP2016146809A (ja) * 2015-02-13 2016-08-18 国立大学法人広島大学 ウイルス分離デバイス
CN107320743B (zh) * 2017-05-22 2020-09-18 鸿利智汇集团股份有限公司 一种利用移动终端实现紫外杀菌方法及系统
WO2020017246A1 (ja) * 2018-07-17 2020-01-23 富士フイルム株式会社 光反応装置及び方法
US20210299257A1 (en) * 2020-03-25 2021-09-30 Mi2 Holdings LLC Methods, Systems and Apparatus for Reducing Pathogen Loads in Circulating Body Fluids

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US405343A (en) 1889-06-18 Combined nut and pipe wrench
EP0087441A1 (en) * 1981-09-08 1983-09-07 Quentron Optics Pty. Ltd. Photoradiation method and arrangement
US4649151A (en) * 1982-09-27 1987-03-10 Health Research, Inc. Drugs comprising porphyrins
US4684521A (en) * 1982-12-08 1987-08-04 Frederic A. Bourke, Jr. Method and system for externally treating the blood
US4613322A (en) * 1982-12-08 1986-09-23 Edelson Richard Leslie Method and system for externally treating the blood
US4727027A (en) * 1983-05-02 1988-02-23 Diamond Scientific Co. Photochemical decontamination treatment of whole blood or blood components
DE3483751D1 (de) 1983-05-02 1991-01-31 Diamond Scient Co Photochemische entkeimungsbehandlung von vollem blut oder blutbestandteilen.
US4708715A (en) * 1984-10-29 1987-11-24 Mcneilab, Inc. Light array assembly for photoactivation patient treatment system
GB8429845D0 (en) * 1984-11-26 1985-01-03 Efamol Ltd Porphyrins & cancer treatment
JPS61275228A (ja) * 1985-03-14 1986-12-05 バクスタ−、トラベノ−ル、ラボラトリ−ズ、インコ−ポレイテツド 治療用タンパク組成物中のビ−ルスの光動的不活性化
FR2611141B1 (fr) * 1987-02-20 1991-02-01 Int Rech Cancer Centre Ensemble ou kit pour utilisation comme agent pour la destruction selective de cellules transformees ou tumorales
US4878891A (en) * 1987-06-25 1989-11-07 Baylor Research Foundation Method for eradicating infectious biological contaminants in body tissues
US5545516A (en) 1990-05-01 1996-08-13 The American National Red Cross Inactivation of extracellular enveloped viruses in blood and blood components by phenthiazin-5-ium dyes plus light
CA2143684C (en) 1993-07-12 2002-09-17 Ludwig Wolf Jr. Apparatus and method for inactivating viral contaminants in body fluids

Also Published As

Publication number Publication date
AU620556B2 (en) 1992-02-20
US4878891A (en) 1989-11-07
EP0368902B2 (en) 2001-03-28
EP0368902B1 (en) 1996-04-17
WO1988010087A1 (en) 1988-12-29
JPH03500531A (ja) 1991-02-07
ATE136753T1 (de) 1996-05-15
AU2081988A (en) 1989-01-19
EP0368902A4 (en) 1990-11-28
US5030200A (en) 1991-07-09
DE3855220T2 (de) 1996-11-14
CA1294411C (en) 1992-01-21
DE3855220D1 (de) 1996-05-23
DE3855220T3 (de) 2001-11-08
EP0368902A1 (en) 1990-05-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2930595B2 (ja) 体組織中の感染性生物学的汚染菌の排除方法
US5288605A (en) Methods for inactivating bacteria in blood preparations with 8-methoxypsoralen
US6566046B2 (en) Synthetic media for blood components
US6544727B1 (en) Methods and devices for the removal of psoralens from blood products
US6949753B2 (en) Device and method for photoactivation
US8759092B2 (en) Preparation of vaccines using photosensitizer and light
US20020192632A1 (en) Method and devices for the removal of psoralens from blood products
US8753807B2 (en) Method for microbes depletion in human blood or full serum using antimicrobial photodynamic laser therapy
JPH04226919A (ja) 細胞含有組成物中のウイルスの光力学的不活性化
JP3677287B2 (ja) 光活性化のための装置および方法
JP2005519920A (ja) 光増感剤を使用する西ナイルウイルスおよびマラリアの不活化
US20020115585A1 (en) Method and devices for the removal of psoralens from blood products
DE60209264T2 (de) Herstellung von impfstoffen mittels photosensitizer und licht
Corash New technologies for the inactivation of infectious pathogens in cellular blood components and the development of platelet substitutes
KR101357484B1 (ko) 고농축 알록사진 용액의 제조 방법 및 조성물
JPH06510067A (ja) 血液、組織および生物流体のデンプン−ヨウ素保存
AuBuchon et al. Inactivation of microbial contaminants of blood components
Trannoy Pathogen inactivation in cellular blood products by photodynamic treatment

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees