JP2930224B2 - 方向転換ガイドの自動ガイド幅調整装置 - Google Patents

方向転換ガイドの自動ガイド幅調整装置

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JP2930224B2 JP24469091A JP24469091A JP2930224B2 JP 2930224 B2 JP2930224 B2 JP 2930224B2 JP 24469091 A JP24469091 A JP 24469091A JP 24469091 A JP24469091 A JP 24469091A JP 2930224 B2 JP2930224 B2 JP 2930224B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ボトリング工場等のコ
ンベヤシステムにおいて、互いに所定の角度をもって搬
送コンベヤを連結する場合等に際して、その搬送物品の
流れ方向の転換をスムーズに遂行させるために設置され
る方向転換ガイドの自動ガイド幅調整装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】この種のコンベヤシステムにおいて、レ
イアウト等の関係から隣接するコンベヤ間に所定の角度
が存する場合、その連結コーナー部における搬送物品の
流れ方向の転換をスムーズに遂行させるために方向転換
ガイドを設置し、かつそのガイド幅を多種の搬送物品の
外形に対応して調整し得るように構成しておくことは、
従来から知られているところである(特公昭54−35
389号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のガイド幅調整装置は、各種搬送物品の外形に合わせ
てガイド幅を調整することはできるものの、実用的に許
容される調整可能な範囲が限られると共に、その調整作
業自体も面倒であるといった欠点があった。本願発明
は、この点に鑑みてなされたもので、調整作業の簡略化
を図り、かつそのガイド面に関しても、広い範囲で各調
整幅に適合したほぼ理想的な曲面が得られるガイド幅調
整装置を提供することをその目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明においては、搬送手段により搬
送される物品に対して連続したガイド面を形成する複数
個に分割形成されたガイド部材と、それぞれガイド部材
を搬送方向とほぼ直交する方向に前後調整自在に支持す
る少なくとも複数個の前後調整手段と、それらの各前後
調整手段をそれぞれ連係して駆動する連係駆動手段とか
らコンベヤシステムにおける方向転換ガイドの自動ガイ
ド幅調整装置を構成するという技術的手段を採用した。
すなわち、物品は別に設けた搬送手段によって搬送され
ることを前提に、その搬送中の物品に対して連続したガ
イド面を分割形成するガイド部材の少なくとも複数個を
前後調整手段を介してそれぞれ搬送方向とほぼ直交する
方向に前後調整自在に支持するとともに、それらの複数
個の前後調整手段を連係駆動手段を介して連係駆動する
ことにより、各ガイド部材を一斉に進退させてガイド幅
を自動的に調整し得るように構成したことを特徴とす
る。なお、ここで搬送方向とほぼ直交するとは厳密なも
のではなく、ガイド幅の調整作業に支障のない範囲のも
のであればよい。また、請求項2記載の発明において
は、前記前後調整手段に支持されたガイド部材間に位置
するガイド部材を中間ガイド部材として架設すると共
に、少なくともその中間ガイド部材と前記ガイド部材と
の連結部の一方を連結ピン及び長孔等の連結手段を介し
て移動自在に連結するという技術的手段を採用した。
【0005】
【作用】以上の技術的手段の採用の結果、ガイド幅の調
整は、前記連係駆動手段を介して、前記各前後調整手段
をそれぞれ連係しながら所定量ずつ前後方向、すなわち
搬送方向とほぼ直交する方向に一斉に駆動することによ
り行われるため、その調整作業が自動的かつ的確に行わ
れ、所要時間の大幅な短縮が図れると共に、ガイド面を
分割形成した複数個のガイド部材の前後調整を介して全
体として連続したガイド面を形成するため、目標のガイ
ド幅に見合ったほぼ理想的なガイド曲面が容易に得られ
る。
【0006】
【実施例】次に、図面に基いて本発明の実施例に関して
具体的に説明する。図1は本装置の要部を示した概略平
面図で、搬送コンベヤ1,2がそれぞれ直角に連結され
る例を示したものである。該搬送コンベヤ1,2の上方
両側には、それぞれガイド面を分割形成した複数個のガ
イド部材3,4及びそれら各ガイド部材3間ないし各ガ
イド部材4間に架設された中間ガイド部材5,6によっ
て方向転換用のガイド面が形成される。前記ガイド部材
3,4は、それぞれ前記前後調整手段7,8によって支
持され、搬送物品の変更等に伴うガイド幅の変更に当た
っては、該各前後調整手段7,8を連係駆動手段によっ
てそれぞれ所定量ずつ搬送方向とほぼ直交する方向に駆
動することによりガイド幅を調整するように構成されて
いる。これらの前後調整手段7,8は、本実施例におい
ては図2及び図3に示すように、それぞれ先端に支持部
材9を備え、かつラック10を有する前後摺動杆11、
前記ラック10に噛合するピニオン12及び該ピニオン
12に結合された主プーリー13を主要素として構成さ
れている。該ピニオン12及び主プーリー13は機台1
4に立設した支持軸15を介して回転自在に支持されて
いる。また、前記中間ガイド部材5,6は、図4に示す
ように、一方の連結部が連結ピン16を介して回動自在
に連結されると共に、他方の連結部が連結ピン17及び
長孔18を介して移動自在に連結され、ガイド幅調整に
伴うガイド面に沿った寸法の変化を吸収し得るように構
成されている。なお、前記ガイド部材3ないしガイド部
材4相互間の連結部も、以上と同様に、連結ピンと長孔
の組合せを利用したり、それぞれの連結端部分に、互い
に重合し合う段部や斜面を互い違いに形成したりするこ
とにより、前記寸法の変化を吸収し得るように構成され
ている。前記連係駆動手段は、前記各前後調整手段7,
8の主プーリー13をそれぞれ連係するベルト19,2
0、該ベルト19に駆動力を付与する駆動用プーリー2
1及び該駆動用プーリー21を駆動する図示しない駆動
モータ等の駆動手段を主要素として構成されている。な
お、図中22は連動用プーリーで、ギヤボックス23、
回転シャフト24、ギヤボックス25及び他方の連動用
プーリー26を介して前記ベルト20を駆動することに
より、前記両前後調整手段7,8を連動するように構成
されている。また、図中27,28は中間プーリー、2
9,30は前記ベルト19,20のテンション調整用プ
ーリー、31はポテンショメータ、32は回転テーブル
をそれぞれ示し、前記ポテンショメータ31によって前
記ガイド部材4の実際の移動量を前記駆動手段にフィー
ドバックすることにより目標のガイド幅を達成できるよ
うに構成されている。
【0007】次に、前記ガイド幅の調整作業の仕方に関
して説明する。搬送物品の変更等に伴い、ガイド幅の再
調整が必要となった場合において、図示しない操作盤を
介して目標のガイド幅を入力すると、前記駆動手段に動
作指令が出力され、それに見合った分だけ前記駆動用プ
ーリー21が回動する。これにより、前記ベルト19が
所定量移動し、前記各前後調整手段7の主プーリー13
を連係しながら所定量ずつ回動する。しかして前記各前
後調整手段7の支持部材9がピニオン12及びラック1
0を介して所定量ずつ前後方向に移動し、前記ガイド部
材3を所定量ずつ搬送方向とほぼ直交する方向に移動す
る。他方、このベルト19の動作は連動用プーリー2
2、ギヤボックス23、回転シャフト24、ギヤボック
ス25及び連動用プーリー26を介して他方のベルト2
0に伝達し、同様に他方のガイド部材4を所定量ずつ前
後方向、すなわち搬送方向とほぼ直交する方向に移動す
る。なお、この場合、このガイド部材4の前後移動量が
ポテンショメータ31によって検出され、前記図示しな
い駆動手段にフィードバックされて、前記目標のガイド
幅を実現すべく自動制御が行われる。しかして、以上の
前記ガイド部材3,4の調整作業の結果、前記各ガイド
部材3,4及び中間ガイド部材5,6のガイド面によっ
て、目的の搬送物品との間に所定のクリアランスが確保
される、ほぼ理想的なガイド曲面が得られる。なお、以
上の説明においては、各搬送コンベヤ1,2を直角に連
結する場合に関して例示したが、S字形等、各種形状の
連結部に適用できることはいうまでもない。また、連係
駆動手段としてベルト方式を用いたが、これに替えてチ
エーン方式を用いてもよく、さらに前後調整手段として
電気的あるいは流体的アクチエータを採用したり、ポテ
ンショメータを用いたフィードバック制御に替えてサー
ボ機構を採用することも可能である。
【0008】
【発明の効果】本発明は、以上の構成に基いて次の効果
を得ることができる。 (1)連続したガイド面を複数個のガイド部材により分
割形成するとともに、ガイド部材を支持した複数個の前
後調整手段をそれぞれ連係して駆動するように構成した
ので、広範な調整範囲においてほぼ理想的なガイド曲面
が的確に得られ、ガイド部材と搬送物品との間に適正な
クリアランスが確保される結果、スムーズな方向転換が
容易かつ安定的に得られる。 (2)各前後調整手段に対する調整動作がそれぞれ連係
して自動的に行われるので、ガイド幅調整作業に関する
作業性が大幅に改善され、その所要時間の大幅な短縮が
図れる。 (3)直角に連結する場合に限らず、S字形等、各種形
状に連結する場合にも支障なく対応でき、種々の連結形
態においてガイド幅の調整とスムーズな方向転換を得る
ことが可能である。 (4)両側のガイド部材に適用した場合には、ガイド幅
の調整の前後を通じてセンターずれが生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例における装置全体の要部を示
した概略平面図である。
【図2】 本発明の実施例における前後調整手段を示し
た部分的平面図である。
【図3】 同前後調整手段部分の縦断面図である。
【図4】 本発明の実施例における中間ガイド部材の連
結部分を示した縦断面図である。
【符号の説明】
1,2…搬送コンベヤ、3,4…ガイド部材、5,6…
中間ガイド部材、7,8…前後調整手段、9…支持部
材、10…ラック、12…ピニオン、13…主プーリ
ー、16,17…連結ピン、18…長孔、19,20…
ベルト、21…駆動用プーリー、22,26…連動用プ
ーリー、29,30…テンション調整用プーリー、31
…ポテンショメーター、32…回転テーブル

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送手段により搬送される物品に対して
    連続したガイド面を形成する複数個に分割形成されたガ
    イド部材と、それぞれガイド部材を搬送方向とほぼ直交
    する方向に前後調整自在に支持する少なくとも複数個の
    前後調整手段と、それらの各前後調整手段をそれぞれ連
    係して駆動する連係駆動手段とから構成したことを特徴
    とするコンベヤシステムにおける方向転換ガイドの自動
    ガイド幅調整装置。
  2. 【請求項2】 前記前後調整手段に支持されたガイド部
    材間に中間ガイド部材を架設すると共に、少なくとも該
    中間ガイド部材と前記ガイド部材との連結部の一方を連
    結ピン及び長孔等の連結手段を介して移動自在に連結し
    た請求項1記載のコンベヤシステムにおける方向転換ガ
    イドの自動ガイド幅調整装置。
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