JP2929525B2 - 騒音・振動測定方法 - Google Patents

騒音・振動測定方法

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JP2929525B2
JP2929525B2 JP21286396A JP21286396A JP2929525B2 JP 2929525 B2 JP2929525 B2 JP 2929525B2 JP 21286396 A JP21286396 A JP 21286396A JP 21286396 A JP21286396 A JP 21286396A JP 2929525 B2 JP2929525 B2 JP 2929525B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】建設工事により発生する騒音
・振動を測定するための騒音・振動測定方法に関わり、
特に、建設工事現場から生じる騒音・振動を他の騒音・
振動の影響を除いて測定することが可能な騒音・振動測
定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】建設工事により発生する騒音および振動
については、法や条例により規制が行われており、騒音
や振動を最小限度のものとする各種施工方法の開発が行
われている。また、建設工事により発生する騒音や振動
を監視し、振動や騒音が予め設定されたレベルを超える
ような場合には、必要に応じて、建設機械の稼動位置、
台数、運転方法などを改良する等の対策をこうじること
により、騒音や振動による周囲への影響を最小限度に止
めるようにするシステムの開発が行われている。
【0003】たとえば、従来、建設現場に騒音計および
振動計を設置し、これら騒音計や振動計から得られたデ
ータをパーソナルコンピュータ(以下、PCと略す)に
取り込み、PCにおいて、騒音や振動が予め設定された
レベルを超えているか否かを判定させるシステムが提案
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、比較的大き
な建設工事が行われる場所が市街地もしくは市街地に隣
接する地域の場合に、騒音や振動が周囲に与える影響が
大きく、上述のような騒音・振動の監視システムを有効
に利用することができるが、市街地や市街地に隣接する
地域においては、鉄道や幹線道路や高速道路や各種工場
などの騒音や振動の発生源となるものが多く存在する可
能性が高い。
【0005】そして、建設現場に近接して騒音や振動の
発生源が存在した場合には、建設現場およびその周囲に
おいて、騒音計や振動計による測定を行った際に、建設
工事以外の要因により発生した騒音や振動を騒音計や振
動計が建設工事により発生した騒音や振動とともに測定
してしまうことになる。従って、実際に建設現場から生
じた騒音や振動の正確なレベルを測定することができな
いといった問題があった。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、建設現場から生じる振動や騒音を測定するに際
して、建設現場以外から発生する騒音や振動を除去する
ことができる騒音・振動測定方法に関する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
騒音・振動測定方法は、騒音・振動の発生源が近傍に位
置する建設工事現場において、建設工事により発生する
騒音及び振動の少なくとも一方を測定するに際し、測定
結果から上記発生源から生じる測定対象外の騒音・振動
を除去するものであり、主に建設工事の騒音・振動を計
測する工事用計測器を建設工事現場側に予め配置すると
ともに、主に上記発生源から発生する騒音・振動を計測
する対象外用計測器を上記発生源側に予め配置する配置
工程と、次いで、建設工事が停止中に、工事用計測器及
び対象外用計測器で騒音・振動の測定を行い、これら工
事用計測器及び対象外用計測器の測定レベルから、対象
外用計測器と工事用計測器との間での上記発生源から生
じる騒音・振動の減衰を表す係数を求める係数算出工程
と、次いで、建設工事中に、工事用計測器及び対象外用
計測器で測定を行うとともに、対象外用計測器の測定レ
ベル及び上記係数から工事用計測器の測定における測定
対象外の騒音・振動のレベルを推定し、工事用計測器の
測定レベルから推定された測定対象外の騒音・振動のレ
ベルを減算して対象外の騒音・振動を除去した騒音・振
動のレベルを求める対象外騒音・振動除去工程とを備え
たことを上記課題の解決手段とした。
【0008】上記構成によれば、まず、建設工事が停止
している間、工事用計測器及び対象外用計測器におい
て、主に測定対象外の上記発生源から生じる騒音・振動
を測定する。なお、以下に、上記発生源から生じる測定
対象外の騒音・振動を暗騒音・暗振動と称する。また、
上記発生源から生じる暗騒音・暗振動を測定した場合
に、発生源側に配置された対象外用計測器における測定
レベルに対して、建設工事現場側に配置された工事用計
測器における測定レベルは、距離や障害物等により減衰
して小さくなっている。
【0009】そこで、予め、建設工事が停止している間
に、対象外用計測器における暗騒音・暗振動の測定レベ
ルと工事用計測器における暗騒音・暗振動の測定レベル
とから上述の減衰を表す係数(減衰率)を求めておけ
ば、対象外用計測器における暗騒音・暗振動の測定レベ
ルから工事用計測器における暗騒音・暗振動の測定レベ
ルを推定することができる。
【0010】そして、建設工事が行われている間は、対
象外用計測器及び工事用計測器において、建設工事によ
り生じる騒音・振動と、上記発生源から生じる暗騒音・
暗振動が合わされて測定されることになる。この際に、
対象外用計測器における建設工事により生じる騒音・振
動の測定レベルが無視できるほど小さいものとし、対象
外用計測器においては、上記発生源から生じる暗騒音・
暗振動だけが測定されたものと見なした場合には、建設
工事中においても、上述の係数を用いて、対象外用計測
器における暗騒音・暗振動の測定レベルから工事用計測
器の測定レベルに含まれる暗騒音・暗振動のレベルを推
定することができる。
【0011】そして、工事用計測器の測定レベルから上
述のように推定された暗騒音・暗振動のレベルを減算す
ることにより、上記発生源から生じた暗騒音・暗振動を
除去した建設工事により生じる騒音・振動のレベルを推
定することができる。以上のように、請求項1記載の構
成によれば、測定対象外の暗騒音・暗振動の発生源が近
傍に位置する建設工事現場において、上記暗騒音・暗振
動の影響を排除して建設工事により生じる騒音・振動を
測定することができる。
【0012】また、上記発生源から生じる暗騒音・暗振
動や、建設工事現場から生じる騒音・振動が大きく変動
するものであっても、対象外用計測器と工事用計測器と
で同時刻に測定された測定レベルを用いて上述の処理を
行うことにより正確な測定を行うことができる。なお、
上記工事用計測器及び対象外用計測器としては、周知の
騒音計や振動計を用いることができる。また、建設工事
においては、騒音と振動との両方が生じる可能性が高い
ので、上記工事用計測器及び対象外用計測器としては、
騒音計と振動計との両方が用いられることが好ましい
が、場合によってはどちらか一方だけを用いるものとし
てもよい。
【0013】また、工事用計測器を建設工事現場側に配
置されるものとしたが、基本的には建設工事による騒音
・振動を測定可能な範囲内ならば良く、好ましくは、建
設工事現場の敷地の境界位置が良い。また、対象外用計
測器を発生源側に配置されるものとしたが、基本的には
上記発生源から生じる暗騒音・暗振動を測定可能な範囲
内で、かつ、上記発生源から生じる暗騒音・暗振動のレ
ベルが、対象となる建設工事により生じる騒音・振動の
レベルより高くなる位置が良く、好ましくは、対象外用
計測器を設置可能な位置の中でも特に建設工事により生
じる騒音・振動の測定レベルが低い位置が良い。
【0014】本発明の請求項2記載の騒音・振動測定方
法は、ほぼ毎日、建設工事が開始される前の早朝の所定
の時間帯に自動的に係数算出工程を行うことを上記課題
の解決手段とした。上記構成によれば、早朝の建設工事
が開始される前の時間帯に上述の係数が自動的に求めら
れることになり、建設工事の開始とともに、対象外騒音
・振動除去工程を開始することができる。また、毎朝、
早朝の時間帯に上述の係数を求めることにより、例え
ば、建設工事の進捗状況に応じて工事用計測器と上記発
生源との間に建築物ができたり、気象条件が変化したり
して係数が変動しても対応することができる。
【0015】なお、上記建設工事現場が仮囲いにより囲
われ、上記工事用計測器が仮囲い内に配置されている場
合に、予め、建設工事中に仮囲いの内と外とで騒音を測
定するとともに、仮囲いの内と外とで測定された測定レ
ベルの差を求めておき、上記対象外騒音・振動除去工程
で求められた対象外の騒音を除去した騒音のレベルから
上記仮囲いの内と外とで測定された測定レベルの差を減
しても良い。
【0016】上記によれば、工事用計測器を仮囲いの内
側に設置するものとしても、仮囲いの外側における騒音
のレベルを推定することができる。すなわち、工事現場
を仮囲いで囲むことにより、騒音の仮囲いによる透過損
失が生じ、騒音の周囲に与える影響を小さなものとする
ことができるが、仮囲いの外側に工事用計測器を配置す
る場所を確保することは困難であり、通常において工事
用計測器は仮囲いの内側に配置され、実際の周囲への影
響よりも高いレベルで騒音が測定されてしまうことにな
る。そこで、上述のように騒音の透過損失分を予め計測
しておくことにより、工事用計測器を仮囲いの内側に配
置しても騒音の周囲への影響を正確に推し量ることがで
きる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態の一
例の騒音・振動測定方法を図面を参照して説明する。図
1はこの一例の騒音・振動測定方法に用いられる騒音・
振動測定システムを説明するためのものであり、図2は
建設現場における騒音・振動の測定地点を示すものであ
り、図3、図4および図5はこの一例の騒音・振動測定
方法における処理を説明するための処理フローである。
【0018】なお、この一例における騒音及び振動を測
定すべき建設現場の状況は、図2に示すように、建設工
事の計画地Pが、河川Rの左岸(図中上側)と河川Rの
内部となっている。なお、建設されるのは取水施設であ
る。また、計画地Pの直ぐ左側(図中左側)には高速道
路Wが河川Rを横断するように設けられており、計画地
Pは、高速道路Wからの騒音及び振動の影響を大きく受
けるようになっている。
【0019】従って、計画地Pにおいて、騒音及び振動
の測定を行った場合には、高速道路Wの騒音及び振動が
含まれてしまうことになる。この一例は、このような状
況の建設現場における騒音・振動の測定に本発明を応用
したものである。図1に示すように、この一例において
騒音・振動測定システムは、騒音・振動を測定する複数
の固定計測部(図1において一つだけ図示)10と、同
じく騒音・振動を測定する移動計測部20と、固定計測
部10で測定された測定データを取り込んで送信する中
継部30と、中継部30から送信された測定データを受
信して測定データの処理を行う受信部40とを備えたも
のである。
【0020】上記固定測定部10は、騒音を計測する周
知の騒音計11(例えば、普通騒音計や精密騒音計)
と、振動を計測する周知の振動レベル計12と、これら
騒音計11及び振動レベル計12を雷サージより保護す
る避雷器13、13と、これら機器を収納する計測器収
納キュービクル14とを有する。
【0021】そして、固定測定部10は、図2に示す計
画地Pの河川の左岸側の周縁部の測定点A〜Fに配置さ
れる。上記移動計測部20は、騒音を計測する周知の騒
音計21(例えば、普通騒音計や精密騒音計)と、振動
を計測する周知の振動レベル計22と、これら騒音計2
1及び振動レベル計22に接続されるデータ取込装置2
3と、該データ取込装置23に取り込まれた測定データ
を記憶するための記憶装置、例えば、光磁気ディスクド
ライブ(以下MOドライブと略す)24と、これら機器
に電力を供給するためのバッテリ25とDC/ACイン
バータ26とを有するものである。
【0022】上記データ取込装置23は、上記騒音計2
1及び振動レベル計22から直流電圧の信号として送信
される騒音・振動の測定データを所定形式のデータに変
換して、MOドライブ24に出力するものである。そし
て、移動計測部20は、基本的に任意の位置に移動して
騒音・振動を測定してMOドライブ24により測定デー
タをMOディスクに保存できるようになっているが、こ
の一例においては、図2に示す河川の右岸側の測定点G
〜Iに主に移動されて配置されるようになっている。
【0023】上記中継部30は、上記固定計測部10の
騒音計11及び振動レベル計12に接続されるデータ取
込装置31と、データ取込装置31により取り込まれた
データを受信部40に電話回線を介して送信するための
モデム32と、上記データ取込装置31、モデム32及
び固定測定部10に電力を供給する無停電電源33と、
これら機器を雷サージより保護する避雷器34、34
と、これら機器を収納するコンテナ35とを有する。
【0024】上記データ取込装置31は、上記固定計測
部10の騒音計11及び振動レベル計12から直流電圧
の信号として送信される測定データを所定形式のデータ
に変換してモデム32に出力するものである。上記受信
部40は、中継部30から電話回線を介して送信された
データを受信するモデム41と、モデム41から測定デ
ータを入力され、測定データの一次処理を行う第一のパ
ーソナルコンピュータ(以下第一のPCと略す)42
と、第一のPC42に接続されたMOドライブ43、プ
リンタ44及びCRT(CathodeRay Tube、モニタ)4
5と、10BASE−T用のHUB46と、第一のPC
42に上記HUB46を介して接続され、第一のPC4
2とLAN(Local Area Network)を構成して測定デー
タの二次処理を行う第二のPC47と、第二のPC47
に接続されたMOドライブ48と、これら機器に電力を
供給する無停電電源49とを有する。
【0025】上記第一のPC42及び第二のPC47
は、後述する測定データの一次処理及び二次処理を行う
ためのものである。また、第一のPC42及び第二のP
C47には、図示しないCPU及びメモリを有する本
体、モニタ、キーボード等の入力装置、ハードディスク
等の記憶装置等が含まれるものである。また、上記CR
T45は、所長室において測定データを目視により確認
できるようにするために、第一のPC42に含まれるモ
ニタとは別に設けられたものである。また、第一のPC
42と第二のPC47とは、一つのプリンタ44を共用
するようになっている。また、第一のPC42及び第二
のPC47に接続されたMOドライブ43、48は、測
定データや処理されたデータを記憶保存するためのもの
であるとともに、移動計測部20のMOドライブ24に
おいて、測定データを記憶したMOディスクを挿入する
ことにより、移動計測部20における測定データを入力
するためのものである。
【0026】ここで、この一例の騒音及び振動の測定方
法を説明する前に、建設現場以外の場所で発生する騒音
・振動(以下、暗騒音・暗振動と称する。なお、この一
例においては上述の高速道路で生じる騒音・振動を主に
暗騒音・暗振動として扱う。)を建設現場周辺で測定さ
れた騒音・振動から除去する方法を説明する。
【0027】まず、基本的にいろいろな音源が何個か同
時に働くときには、それらの影響が複合して現れる。こ
のような場合の各音源の影響を分離して一つの音源のレ
ベルを推定するためには、以下のdB定義式によりdB
の和や差を求める必要がある。なお、以下の説明におい
ては騒音について述べるが振動に関しても同様のものと
なる。
【0028】1、騒音の重ね合わせ原理 なお、以下の式においてlogの表記はすべて10を底と
するlog10を意味する。Lm、Lnを個々の音源による騒
音レベルとし、これらの複合した騒音レベルをLとする
と、Lは次式により求められる。
【数1】 たとえば、各音源による騒音レベルを60dBと65d
Bとした場合にこれらを重ね合わせると、次の騒音レベ
ルとなる。
【0029】
【数2】 また、式(2)で、Lm=Ln=60dBとして同じレベ
ルの音源が2つあるとすると、L=63dBとなり3d
Bの増加となる。
【0030】2、対象の騒音に及ぼす暗騒音の影響 対象の音が有るときと無いときとの音のレベルを基にし
て、暗騒音を除いた対象の音の騒音レベルを推定するも
のとする。いま、Lを騒音計の指示値、Lxを対象の音
のレベル、Lyを暗騒音による音のレベルとする。ま
た、対象の音がないとき、すなわちLxが0の際には、
騒音計の指示値Lが暗騒音Lyを表すことになる。
【0031】暗騒音Lyを除いた対象の音Lx単独による
騒音レベルは、上述の式(1)より次のように表され
る。
【数3】 たとえば、騒音計の指示値(対象音が有るとき)がL=
66dB、暗騒音(対象音が無いときの騒音計の指示
値)がLy=60dBのときに、対象の音の騒音レベル
Lxは次の値となる。
【0032】
【数4】 このような、式(3)により暗騒音の影響を削除した騒
音レベルを評価することができる。また、たとえ暗騒音
に覆い隠されて、対象の音を感知することが困難な場合
でも、対象の音の有る無しで差が識別できるならば、そ
の騒音レベルを推定することが可能となる。
【0033】しかし、実際の測定においては、同時に同
一地点で暗騒音の有る状態と無い状態もしくは、測定対
象となる音の有る状態と無い状態での測定を行うことは
できないので、測定された騒音から直接、対象となる騒
音を求めたり、測定された騒音から暗騒音を差し引くこ
とにより対象となる騒音を求めたりすることができな
い。また、対象となる騒音が止められるものならば、対
象となる騒音を一時的に止めて暗騒音を求めることはで
きるが、暗騒音自体が一定のレベルを保つとは限らず、
対象となる騒音が発生した段階で、測定された騒音から
対象となる騒音を止めていた間に測定した暗騒音を差し
引いても、暗騒音が変動していれば、対象となる騒音の
正しいレベルを求めることはできない。
【0034】特に、上述の高速道路から生じる交通騒音
(振動)を主な暗騒音(暗振動)とした場合に、交通騒
音には、騒音レベルが刻々と変動し、一日の測定におけ
る騒音レベルの変動幅が6dBを上回るといった特徴が
あり、対象となる騒音の正しいレベルを求めることが難
しい。そこで、この一例においては、次の方針で建設現
場における騒音の測定を行うものとした。
【0035】(1)高速道路に近い建設工事敷地内に、
交通騒音監視用の測定点を設ける。建設工事による騒音
を測定するときには、同時に交通騒音監視点でも騒音を
測定し、交通騒音による影響を差し引いて建設工事の騒
音を評価する。 (2)建設工事を行う前後の時間帯に、この交通騒音監
視点と測定点との騒音レベルの関係を求める。(暗騒音
の係数の算定) (3)建設工事を行っていない日に、交通騒音の一日の
変動を測定点で計測して、暗騒音の状態を把握してお
く。
【0036】また、上述の(1)の項目においては、交
通騒音監視点で暗騒音を測定するものとしたが、交通騒
音監視点と建設工事の騒音の計測地点とは、交通騒音の
レベルが異なるので、建設工事の騒音の計測地点の測定
レベルから交通騒音監視点の測定レベルを引いたので
は、建設工事の騒音の計測地点における対象となる騒音
の正しいレベルを得ることができないので、この一例で
は、以下に示すような暗騒音・暗振動の除去処理を行う
ものとする。
【0037】なお、暗騒音・暗振動の除去処理を行うた
めには、以下の条件を満たす必要がある。 (A)多数の測定点がある(これら測定点を仮にa、
b、c…とする)。 (B)建設作業による騒音・振動の影響が少ない測定点
(ここでは測定点a)を高速道路から生じる騒音・振動
(暗騒音・暗振動)の監視点とする。 (C)建設作業のない時には、各測定点のデータは高速
道路の影響が大きく、その影響の程度は主に高速道路か
らの距離に依存する。 (D)高速道路の影響は建設工事の影響と同じか、それ
を上回る程度の測定点がある。
【0038】そして、このような条件において、以下の
ような暗騒音・暗振動の除去処理を行うものとする。ま
ず、建設作業が行われていない時に、高速道路の影響に
よる距離減衰の係数αを求める。なお、各測定点a、
b、cにおける建設作業が無い時間帯の測定レベルの変
動データをLa0、Lb0、Lc0とする。
【0039】そして、暗騒音・暗振動の監視点となる測
定点aにおける変動データと他の測定点b、cにおける
変動データとの比をそれぞれαb、αcで表すと以下の式
となる。
【数5】 これらの係数αは時間で変動する(振れる)ので、2〜
5分間の平均値から求めた係数とする。
【0040】このように、各測定点毎に固有の係数αを
設定する。ただし、求めた係数αが0.2以下の測定点
は、暗騒音・暗振動を考慮しても効果が小さいので、係
数αを0とする。そして、建設作業が有る場合にも、暗
騒音・暗振動の監視点である測定点aの測定レベルにα
b,αcを乗じることにより、その他の測定点b、cにお
ける暗騒音・暗振動を求めることができる。
【0041】建設作業中の各測定点b、cの測定データ
から上述ように係数αと暗騒音・暗振動の監視点の測定
レベルとから求められる暗騒音・暗振動のレベルを差し
引くためには、上述の式(3)を用いる。すなわち、測
定点bでの暗騒音・暗振動を除いた建設工事による騒音
・振動レベルは次の式で求められる。なお、建設作業中
の測定レベルの変動データをLax、Lbx、Lcxとする。
【数6】
【0042】ここで、式(4)よりLb0=αb・La0で
あり、また、上述のように暗騒音・暗振動の監視点であ
る測定点aにおいて、建設作業が無い場合と有る場合と
で測定レベルがほぼ等しいものとすれば、La0≒Laxと
なる。そして、交通騒音は、大きく変動するので、建設
作業が行われていない時点で交通騒音の監視点である測
定点aで測定されたLa0をそのまま用いることができな
いので、建設作業中の測定点bにおける暗騒音・暗振動
の算出においては、測定点bにおける建設作業中の測定
と同時刻に行われた測定点aにおける測定レベルを用い
る。
【0043】以上のことから上記の式は次のようにまと
められる。
【数7】 同様にして、C点でも次式により暗騒音・暗振動が減算
できる。
【数8】 なお、後述するように、建設工事が行われていない時点
として早朝の時間に上述の係数αを求めるものとすると
ともに、測定を自動化した場合に、早朝にも係わらず工
事の一部が開始されてしまった場合に、上述の係数αを
求める際の測定レベルに建設工事の騒音が含まれてしま
う可能性がある。
【0044】そこで、早朝に係数αを求めた際に、以下
の条件を満たしていない場合は、早朝の測定時に既に建
設工事が始まってしまった可能性があるものとして、例
えば、前日に求められた係数αと用いるものとする。条
件1、各測定点における暗騒音・暗振動の係数αは、前
日の値との比が2・0〜0・5の範囲内にある。条件
2、各測定点のレベルの平均値は、前日の建設作業前の
平均値との差が、5dB以内である。なお、上記条件に
おける数値は、必ずしも上記数値が最適なものとは限ら
ず、変更する可能性がある。
【0045】また、環境アセスメントに係わる騒音レベ
ルは敷地境界線上で測定すべきものであるが、この一例
において騒音レベル計は用地確保や計器保守の点から敷
地内に設置している。しかし、建設工事による騒音は、
敷地の境界線上に配置される仮囲いによる騒音レベルの
透過損失などがあり、敷地内より敷地境界線上(仮囲い
の外)の方が低くなっている。
【0046】そこで、この一例においては、仮囲いによ
る音の透過損失を、実測データを基にして考慮するもの
とする。なお、各測定点での仮囲いの内外の透過損失
は、仮囲いの高さ及び種類や、周辺の地形、植生などに
より異なることが予想されるので、各測定点毎に透過損
失を求めるものとする。また、透過損失は、建設作業時
に仮囲いの内外で騒音レベルを測定して評価するものと
した。すなわち、騒音レベル計を設置する各測定点(仮
囲い内)とその近傍の仮囲い外とで騒音レベルを測定し
て、騒音レベルの差を求めるものとした。
【0047】b点の仮囲い内側の騒音レベルをLb1、仮
囲い外側をLbuとして、両者のレベル差を係数βbで表
す。
【数9】 この係数βbはあらかじめ実測を基にして決められ、測
定点で一定値であると仮定する。
【0048】一方、仮囲い内側の騒音レベルLb1は暗騒
音の影響を差し引いた形で式(5)により求められてい
る。
【数10】 式(5’)を式(6)に代入し透過損失を考慮した項を
付加すると、次の式となる。
【数11】 ここで、各記号は次の意味に用いている。
【0049】Lbu:仮囲い外側の騒音レベル Lb1:仮囲い内側の騒音レベル Lax:暗騒音監視点の騒音レベル αb :b点と監視点の騒音レベルの比 βb :b点における仮囲い(内−外)の騒音レベル差 log :10を底とする常用対数 そして、上述の式(7)を用いて、b点の仮囲い外側の
騒音レベルが求められる。
【0050】同様にしてc点の騒音レベル差をβcで表
すと、仮囲い外側での騒音レベルLcuが仮囲い内側での
騒音レベルLc1を基にして算定できる。
【数12】
【0051】次に、上述の騒音・振動測定システムを用
いるとともに、上述の暗騒音・暗振動除去処理方法を用
いた騒音・振動測定方法を図3のフローチャートを参照
して説明する。第一のPC42は、第一のPC42に備
えられた計時手段に基づいて所定時刻に測定処理を開始
する(ステップA1)。そして、第一のPCは、測定処
理を開始する際に測定パラメータを自動的に取り込む
(ステップA2)。
【0052】そして、早朝時における騒音及び振動の測
定を行う(ステップA3)。これは、上述のように建設
工事が始まる前の早朝の時間帯に測定を行い、係数αを
求めるためのものである。次に、各測定点B〜Fにおけ
る暗騒音・暗振動の係数αの算定を行う(ステップA
4)。係数αの算定において、この一例においては、図
2に示される測定点Aを暗騒音・暗振動の監視点とし
て、上述の式(4)に基づいて測定点Aを除く測定点
B、C、D、E、Fにおいてそれぞれ係数αを求める。
【0053】次に、上記早朝の測定において建設作業が
行われいるか否かの判定を行う(ステップA5)。すな
わち、各測定点B、C、D、E、Fで求められた係数α
と前日に求められた係数αとの比が上述の所定の範囲内
に有るか否かを判定するとともに、早朝の測定における
測定レベルの平均値と、前日の測定における測定レベル
の平均値との差が上述の所定の範囲内に有るか否かを判
定する。
【0054】なお、上記判定において、今回算出された
係数αと前日の係数αとの比が所定範囲外となった場
合、もしくは、今回の早朝の測定レベルの平均値と前日
の測定レベルの平均値との差が所定範囲外となった場合
には、前日に求められた係数αを以下の処理で用いるも
のとする。また、上述のように求められた係数αと、上
述の判定結果と、測定レベルの平均値とのファイルを作
成してこれらを第一のPC42のハードディスクに格納
する(ステップA6)。
【0055】次に、建設作業時の測定を行う(ステップ
A7)。この際には、データ取込装置31からモデム3
2、41及び電話回線を介して所定サイクル時間毎に第
一のPC42に騒音計11及び振動レベル計12により
測定された瞬時値(測定データ)が入力される。そし
て、第一のPC42においては、そのモニタ及び所長室
に配置されたCRT45に入力された瞬時値を表示する
(ステップA8)。
【0056】また、入力された瞬時値は、プリンタ44
から出力されるようになっている(ステップA9)。そ
して、第一のPC42においては、一次処理としてその
ハードディスクに瞬時値格納用の一時ファイルが作成さ
れ、入力された瞬時値は、一旦上記ファイルに格納され
る(ステップA10)。
【0057】また、第一のPC42に入力された測定デ
ータ(瞬時値)は、LANを介して第二のPC47に入
力され、第二のPC47においても、二次処理としてそ
のハードディスクに瞬時値格納用の一時ファイルが作成
され、入力された瞬時値は、上記ファイルに格納される
(ステップA11)。また、第二のPC47において
は、建設作業時の測定中に二次処理としてオペレータの
指令に基づき、暗騒音・暗振動の減算処理を行うことが
可能となっている(ステップA12)。なお、第一のP
C42は、一時処理として測定中は、主に測定データ
(瞬時値)の取り込み保存処理を行い、第二のPC47
は、二次処理として第一のPC42のバックアップをす
るとともに、必要に応じて上述の暗騒音・暗振動の減算
処理や後述する月報処理などのその他の処理を行うよう
になっている。
【0058】そして、暗騒音・暗振動の減算処理におい
ては、各測定点B〜Fの測定データ(瞬時値)と、各測
定点B〜Fの係数αと、暗騒音・暗振動の監視点となる
測定点Aの測定データ(瞬時値)とを用い、上述の式
(7)に基づく演算処理を行う。なお、式(7)に基づ
く演算処理を行うことにより仮囲いによる透過損失も考
慮されたデータとなる。また、式(5)に基づいて演算
処理を行えば、仮囲いによる透過損失を考慮しないデー
タを得ることができる。
【0059】そして、演算処理されたデータは、プリン
タから出力される(ステップA13)。なお、上述の暗
騒音・暗振動の減算処理は、ほぼリアルタイムで、暗騒
音・暗振動を除去した騒音及び振動のデータが必要とな
った場合に指令に基づいて行われるものである。また、
この一例では、基本的に暗騒音・暗振動の減算処理は、
測定後にまとめて行うものとしているが、測定と暗騒音
・暗振動の減算処理とを平行して行うようにしても良
い。そして、一日の建設作業が終了する予定の時間(あ
らかじめ設定された時間)となった後に、測定時間帯の
終了処理を行う(ステップA14)。
【0060】すなわち、建設作業が終了する予定の時間
が過ぎた後の測定結果から上述と同様の暗騒音・暗振動
の係数αの算定処理を行う(ステップA15)。そし
て、測定された暗騒音・暗振動の係数αが建設作業が行
われていない状態で求められた否かの上述の判定処理を
行う(ステップA16)。なお、建設作業終了後に求め
られた係数αは、当日の早朝の上述の判定処理におい
て、早朝に算出された係数αが不採用になった場合に遡
って用いることができる。
【0061】次に、求められた係数α、判定結果、係数
αを求めるに用いられた測定データの平均値をファイル
として格納する(ステップA17)。次に、順次格納さ
れた瞬時値データの一時ファイルを自動編集して、一日
単位のデータベース用ファイルとして格納しなおす(ス
テップA18)。次に、予め設定された書式に基づいた
日報を作成する処理を行う(ステップA19)。この際
には、各測定点B、C、D、E、Fで測定された測定デ
ータの全てについて、上述の暗騒音・暗振動の減算処理
を行ない、暗騒音・暗振動を除去した騒音及び振動のデ
ータを求める(ステップA20)。
【0062】また、必要に応じて測定データや暗騒音・
暗振動を除去したデータに対して統計分析を行う。そし
て、予め設定された書式の日報をプリンタから出力す
る。また、翌日の測定のために測定システムの自動チェ
ックと準備を行う。なお、測定データ等は、第一及び第
二のPC42、47のハードディスクに格納するととも
に、MOドライブ43、48のMOディスクに格納する
ものとし、ハードディスク側のデータは必要に応じて消
去し、MOディスクに格納されたデータを保存用とす
る。
【0063】また、この一例の騒音・振動測定システム
においては、月報も出力可能となっており、図4に示す
処理のフローチャートは、月報出力用のものであり、こ
のフローチャートを参照して月報を出力する処理を説明
する。まず、例えば、第二のPC47においてオペレー
タが月報の出力を指示することにより、月報の出力の処
理がスタートする(ステップB1)。そして、第二のP
C47においては、そのハードディスクもしくはMOデ
ィスクに格納された一日毎の瞬時値データファイルを一
ヶ月分だけ読み込む(ステップB2)。
【0064】また、第二のPC47においては、そのハ
ードディスクもしくはMOディスクから各測定の一日毎
の係数αを読み込む(ステップB3)。そして、予め設
定された書式の項目に従って月報を作成するための演算
処理を行う(ステップB4)。すなわち、暗騒音・暗振
動の減算、必要に応じた一ヶ月分のデータの統計分析を
行い、演算処理結果を設定された書式の月報としてプリ
ンタから出力する(ステップB5)。
【0065】また、この一例の騒音・振動測定システム
においては、オペレータが指示した場合にシステムのチ
ェック(キャリブレーション)を行うようになってお
り、図5に示す処理のフローチャートは、システムチェ
ックのものであり、このフローチャートを参照してシス
テムチェックの処理を説明する。まず、オペレータがシ
ステムチェックを指示することによりシステムチェック
処理が開始される(ステップC1)。
【0066】そして、騒音計11及び振動レベル計12
からの測定データの代わりに、予めシステチェック用に
ハードディスク等に格納された測定パレメータを自動的
に取り込む(ステップC2)。そして、上述の暗騒音・
暗振動の係数αの算定を行う(ステップC3)。次に、
係数αが建設作業が行われていない状態で測定されたか
否かを判定する(ステップC4)。
【0067】また、この際に、求められた係数α、判定
結果、測定レベルの平均値をファイルとして格納する
(ステップC5)。次に、実際の騒音計11及び振動レ
ベル計12からの測定データの代わりに予め準備された
チェック用信号を騒音計11及び振動レベル計12に入
力させる(ステップC6)。また、第一のPC42にお
いては、通常の測定の場合と同様にチェックデータを測
定データ(瞬時値)として画面に表示するとともに(ス
テップC7)、プリンタから出力する(ステップC
8)。
【0068】また、第一のPC42においてはチェック
データを測定データと同様にファイルとしてハードディ
スクに格納し(ステップC9)、第二のPC47におい
てもLANを介してチェックデータを取り込み、チェッ
クデータを測定データと同様にファイルとしてハードデ
ィスクに格納する(ステップC10)。次に、チェック
演算処理を行う(ステップC11)。すなわち、暗騒音
・暗振動の係数αを用いて、通常の測定の場合と同様に
暗騒音・暗振動の減算、統計分析、これら演算結果のプ
リントを行うとともに、演算結果が正常か否かのチェッ
クを行う(ステップC12)。また、チェック演算処理
を終了する際に、次の測定に備えて騒音・振動システム
の準備の処理を行う。
【0069】また、この一例の騒音・振動システムは、
建設作業休止日も作動されて、動作確認が行われるとと
もに、建設作業休止日の騒音及び振動のデータが記憶さ
れるようになっている。以上のように、この一例に騒音
・振動測定システムを用いた騒音・振動測定システムに
よれば、高速道路近傍の建設工事現場において、主に、
高速道路から生じる暗騒音及び暗振動を除去した騒音及
び振動のレベルを推測することが可能となる。
【0070】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の騒音・振動測定
方法によれば、測定対象外の暗騒音・暗振動の発生源が
近傍に位置する建設工事現場において、上記暗騒音・暗
振動の影響を排除して建設工事により生じる騒音・振動
を測定することができる。また、上記発生源から生じる
暗騒音・暗振動や、建設工事現場から生じる騒音・振動
が大きく変動するものであっても、対象外用計測器と工
事用計測器とで同時刻に測定された測定レベルを用いて
上述の処理を行うことにより正確な測定を行うことがで
きる。
【0071】本発明の請求項2記載の騒音・振動測定方
法によれば、早朝の建設工事が開始される前の時間帯に
上述の係数が自動的に求められることになり、建設工事
の開始とともに、対象外騒音・振動除去工程を開始する
ことができる。また、毎朝、早朝の時間帯に上述の係数
を求めることにより、例えば、建設工事の進捗状況に応
じて工事用計測器と上記発生源との間に建築物ができた
り、気象条件が変化したりして係数が変動しても対応す
ることができる。
【0072】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の騒音・振動測定方
法において用いられる騒音・振動測定システムの基本構
成を示すブロック図である。
【図2】上記例の騒音・振動測定方法が用いられる工事
現場と騒音・振動の計測値点の配置位置を示す平面図
(地図)である。
【図3】上記例の騒音・振動測定方法の工程を示すフロ
ーチャートである。
【図4】上記例の騒音・振動測定方法の工程を示すフロ
ーチャートである。
【図5】上記例の騒音・振動測定方法の工程を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
11 騒音計(計測器) 12 振動レベル計(計測器) A 測定点(発生源側の対象外用計測器の配置位
置) B〜F 測定点(建設工事現場側の工事用計測器の配置
位置) P 計画地(建設工事現場) W 高速道路(発生源)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 牧野 清 神奈川県大和市下鶴間2570−4 西松建 設株式会社技術研究所内 (72)発明者 枦山 隆行 東京都小平市天神町一丁目57番地 エヌ イーシー三栄株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01H 3/00 G01H 17/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 騒音・振動の発生源が近傍に位置する建
    設工事現場において、建設工事により発生する騒音及び
    振動の少なくとも一方を測定するに際し、測定結果から
    上記発生源から生じる測定対象外の騒音・振動を除去す
    る騒音・振動測定方法であって、 主に建設工事の騒音・振動を計測する工事用計測器を建
    設工事現場側に予め配置するとともに、主に上記発生源
    から発生する騒音・振動を計測する対象外用計測器を上
    記発生源側に予め配置する配置工程と、 次いで、建設工事が停止中に、工事用計測器及び対象外
    用計測器で騒音・振動の測定を行い、これら工事用計測
    器及び対象外用計測器の測定レベルから、対象外用計測
    器と工事用計測器との間での上記発生源から生じる騒音
    ・振動の減衰を表す係数を求める係数算出工程と、 次いで、建設工事中に、工事用計測器及び対象外用計測
    器で測定を行うとともに、対象外用計測器の測定レベル
    及び上記係数から工事用計測器の測定における測定対象
    外の騒音・振動のレベルを推定し、工事用計測器の測定
    レベルから推定された測定対象外の騒音・振動のレベル
    を減算して対象外の騒音・振動を除去した騒音・振動の
    レベルを求める対象外騒音・振動除去工程とを備えたこ
    とを特徴とする騒音・振動測定方法。
  2. 【請求項2】 ほぼ毎日、建設工事が開始される前の早
    朝の所定の時間帯に自動的に係数算出工程を行うことを
    特徴とする請求項1記載の騒音・振動測定方法。
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