JP2885839B2 - 軸受の寿命診断装置 - Google Patents
軸受の寿命診断装置Info
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- JP2885839B2 JP2885839B2 JP1204142A JP20414289A JP2885839B2 JP 2885839 B2 JP2885839 B2 JP 2885839B2 JP 1204142 A JP1204142 A JP 1204142A JP 20414289 A JP20414289 A JP 20414289A JP 2885839 B2 JP2885839 B2 JP 2885839B2
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Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> この発明は、軸受が発生するAEを検出するAEセンサ
と、このAEセンサからのAE信号を基準値と比較し、AE信
号が上記基準値を越えたときに信号を出力する比較手段
とを備え、上記比較手段からの信号に基づいて上記軸受
が寿命であるか否かを判別するようにした軸受の寿命診
断装置に関する。
と、このAEセンサからのAE信号を基準値と比較し、AE信
号が上記基準値を越えたときに信号を出力する比較手段
とを備え、上記比較手段からの信号に基づいて上記軸受
が寿命であるか否かを判別するようにした軸受の寿命診
断装置に関する。
<従来の技術> 従来、軸受の寿命診断装置としては軸受が発生するAE
を検出するAEセンサと、このAEセンサからのAE信号を基
準値と比較し、AE信号が上記基準値を越えたときに信号
を出力する比較手段とを備え、上記比較手段からの信号
の単位時間当たりの発生数、すなわち発生レートを算出
して、例えば、第3図に示すように、この算出した発生
レートが一定のしきいレートSLを越えたときに、軸受は
寿命に至ったと判別するようにしたものがある。
を検出するAEセンサと、このAEセンサからのAE信号を基
準値と比較し、AE信号が上記基準値を越えたときに信号
を出力する比較手段とを備え、上記比較手段からの信号
の単位時間当たりの発生数、すなわち発生レートを算出
して、例えば、第3図に示すように、この算出した発生
レートが一定のしきいレートSLを越えたときに、軸受は
寿命に至ったと判別するようにしたものがある。
<発明が解決しようとする課題> しかしながら、上記従来の軸受の寿命診断装置は、上
記の如く、比較手段からの信号の発生レートが一定のし
きいレートを越えたときに、軸受は寿命に至ったと判別
するようにしているので、下記の理由で軸受の寿命を安
全側に診断できないという問題があった。それは、発生
レートが一定のしきいレートを越えたときに、軸受は寿
命に至ったと判別するだけでは、軸受が、比較手段から
の信号がしきいレート以下の発生レートとなるようなAE
を発生しながら寿命に至るような場合(第3図の(ii
i))に、軸受が寿命に至ったと判別することができ
ず、致命的なダメージを軸受使用機器に与えてしまう。
記の如く、比較手段からの信号の発生レートが一定のし
きいレートを越えたときに、軸受は寿命に至ったと判別
するようにしているので、下記の理由で軸受の寿命を安
全側に診断できないという問題があった。それは、発生
レートが一定のしきいレートを越えたときに、軸受は寿
命に至ったと判別するだけでは、軸受が、比較手段から
の信号がしきいレート以下の発生レートとなるようなAE
を発生しながら寿命に至るような場合(第3図の(ii
i))に、軸受が寿命に至ったと判別することができ
ず、致命的なダメージを軸受使用機器に与えてしまう。
そこで、この発明の目的は、寿命をより安全側に診断
することができる軸受の寿命診断装置を提供することに
ある。
することができる軸受の寿命診断装置を提供することに
ある。
<課題を解決するための手段> 上記目的を達成するため、この発明は、軸受の寿命診
断は、比較回路が出力する信号の発生レートのみではな
く、発生レートとこの発生レートの積分値である総発生
数に基づいて行えば寿命診断がより安全側に行えること
に着目してなされた。すなわち、この発明は、軸受が発
生するAEを検出するAEセンサと、このAEセンサからのAE
信号を基準値と比較し、AE信号が上記基準値を越えたと
きに信号を出力する比較手段とを備え、上記比較手段か
らの信号に基づいて上記軸受が寿命であるか否かを判別
するようにした軸受の寿命診断装置において、上記比較
手段からの信号の発生レートを算出して、この算出した
発生レートのしきいレートに対するレート比を算出する
レート比算出手段と、上記比較手段からの信号の総発生
数を算出して、この算出した総発生数のしきい総発生数
に対する総発生数比を算出する総発生数比算出手段と、
上記レート比算出手段で算出したレート比と上記総発生
数比算出手段で算出した総発生数比とに基づいて判断値
を作成する判断値作成手段と、上記判断値と基準値とを
比較して、上記判断値が基準値を越えたときに軸受は寿
命に至ったことを表す信号を出力する判別手段とを備え
たことを特徴としている。
断は、比較回路が出力する信号の発生レートのみではな
く、発生レートとこの発生レートの積分値である総発生
数に基づいて行えば寿命診断がより安全側に行えること
に着目してなされた。すなわち、この発明は、軸受が発
生するAEを検出するAEセンサと、このAEセンサからのAE
信号を基準値と比較し、AE信号が上記基準値を越えたと
きに信号を出力する比較手段とを備え、上記比較手段か
らの信号に基づいて上記軸受が寿命であるか否かを判別
するようにした軸受の寿命診断装置において、上記比較
手段からの信号の発生レートを算出して、この算出した
発生レートのしきいレートに対するレート比を算出する
レート比算出手段と、上記比較手段からの信号の総発生
数を算出して、この算出した総発生数のしきい総発生数
に対する総発生数比を算出する総発生数比算出手段と、
上記レート比算出手段で算出したレート比と上記総発生
数比算出手段で算出した総発生数比とに基づいて判断値
を作成する判断値作成手段と、上記判断値と基準値とを
比較して、上記判断値が基準値を越えたときに軸受は寿
命に至ったことを表す信号を出力する判別手段とを備え
たことを特徴としている。
<作用> 上記レート比算出手段は、上記比較手段からAE信号が
上記基準値を越えたときに出力される信号の単位時間当
たりの発生数、すなわち発生レートを算出する(第3図
参照)。そしてさらに、この算出した発生レートのしき
いレートに対するレート比を算出する。一方、上記総発
生数比算出手段は、上記比較手段からの上記信号の総発
生数を算出する(第4図参照)。そしてさらに、この算
出した総発生数のしきい総発生数に対する総発生数比を
算出する。この総発生数比算出手段で算出した総発生数
比と上記レート比算出手段で算出した上記レート比とに
基づいて、上記判断値作成手段は、軸受の寿命を判断す
るための判断値を作成する。上記判別手段は、この判断
値作成手段が作成した判断値と基準値とを比較し、判断
値が基準値を越えたときに軸受は寿命に至ったことを示
す信号を出力する。
上記基準値を越えたときに出力される信号の単位時間当
たりの発生数、すなわち発生レートを算出する(第3図
参照)。そしてさらに、この算出した発生レートのしき
いレートに対するレート比を算出する。一方、上記総発
生数比算出手段は、上記比較手段からの上記信号の総発
生数を算出する(第4図参照)。そしてさらに、この算
出した総発生数のしきい総発生数に対する総発生数比を
算出する。この総発生数比算出手段で算出した総発生数
比と上記レート比算出手段で算出した上記レート比とに
基づいて、上記判断値作成手段は、軸受の寿命を判断す
るための判断値を作成する。上記判別手段は、この判断
値作成手段が作成した判断値と基準値とを比較し、判断
値が基準値を越えたときに軸受は寿命に至ったことを示
す信号を出力する。
このように、上記レート比と総発生数比とに基づいて
判別値を作成して、この判別値が基準値を越えたときに
軸受は寿命に至ったと判別するから、レート比と総発生
数の両者に基づいて寿命を判断でき、したがって、従来
にくらべてはるかに安全側に軸受が寿命に至ったか否か
を診断することができる。そして、軸受が比較手段から
の信号の発生レートがしきい発生レートを越えるような
異常なAEを発生したり、総発生数がしきい発生数をこえ
るような多くのAEを発生たときはただちに軸受は異常で
あると診断できるのはもちろんのこと、従来では診断で
きなかったようなしきいレート以下の発生レートで徐々
に寿命に至るような場合でも確実に寿命に至ったと判別
することができる。
判別値を作成して、この判別値が基準値を越えたときに
軸受は寿命に至ったと判別するから、レート比と総発生
数の両者に基づいて寿命を判断でき、したがって、従来
にくらべてはるかに安全側に軸受が寿命に至ったか否か
を診断することができる。そして、軸受が比較手段から
の信号の発生レートがしきい発生レートを越えるような
異常なAEを発生したり、総発生数がしきい発生数をこえ
るような多くのAEを発生たときはただちに軸受は異常で
あると診断できるのはもちろんのこと、従来では診断で
きなかったようなしきいレート以下の発生レートで徐々
に寿命に至るような場合でも確実に寿命に至ったと判別
することができる。
<実施例> 以下、この発明を図示の実施例により詳細に説明す
る。
る。
第1図において、1はAEセンサ、2はプリアンプ、3
はバンドパスフィルター、4はメインアンプ、5は比較
回路、6はカウンタ、7はコンピュータ、8は表示回路
である。
はバンドパスフィルター、4はメインアンプ、5は比較
回路、6はカウンタ、7はコンピュータ、8は表示回路
である。
上記AEセンサ1は図示しない軸受あるいはこの軸受を
支持する図示しないケース等に装着され、上記軸受がそ
の使用とともに微視的クラックの発生あるいは微視的ク
ラックの進展等に起因してAEを発生すればこの発生した
AEを確実に検出してAE信号aを出力する。AEセンサ1で
検出されたAE信号aは、プリアンプ2で増幅された後、
バンドパスフィルター3に入力されて、このバンドパス
フィルター3によりたとえばその150〜400KHzの周波数
成分のみが通過させられる。バンドパスフィルター3を
通過したAE信号はメインアンプ4により増幅された後、
比較回路5に入力される。比較回路5は、メインアンプ
4からのAE信号a1を基準値Aと比較し、AE信号a1が基準
値Aを越えたときに越えたことを示す信号bをカウンタ
6へ送出する。カウンタ6は、比較回路5からの信号b
の発生数をカウントする。そして、カウント結果として
のトータルカウントCTを示すカウント信号cをコンピュ
ータ7に入力する。コンピュータ7は、第2図に示すよ
うな処理を行う。すなわち、まず、上記カウンタ6から
のカウント信号cのトータルカウントCT,しきいレート
としてのレートカウントしきい値SLおよびしきい総発生
数としてのトータルカウントしきい値STの設定を行い
(ステップS1)、次いで、上記トータルカウントCTをTC
として記憶する(ステップS2)。そして、単位時間経過
後再びカウンタ6からのトータルカウントCTを受けて
(ステップS3)、発生レートとしてのレートカウントCL
を算出する(ステップS4)。レートカウントCLはその時
点でのトータルカウントCTから記憶していたCT(TC)を
減じて算出する(CL=CT−TC)。次いで、設定してある
上記レートカウントしきい値SLに対するレートカウント
CLの比すなわちレート比(CL/SL)と、上記トータルカ
ウントしきい値STに対するトータルカウントCTの比すな
わちトータルカウント比(CT/ST)を算出し、さらにこ
の算出したレート比(CL/SL)およびトータルカウント
比(CT/ST)を二乗することによって重み付けをする
(ステップS5、RD=(CL/SL)2、TD=(CT/ST)2)。
そして、上記重み付けしたRDとTDの和の平方根を算出し
て判断値Dを求める(ステップS6、D=(RD+T
D)0.5)。そして、判断値Dが1以上ならば軸受が寿命
であることを示す寿命信号dを寿命表示回路8に入力し
て(ステップS7)、この寿命表示回路8に軸受は寿命で
あることを表示させる。一方、判断値Dが1未満であれ
ば再びステップS2に戻り、再び上述の処理、つまり軸受
の寿命診断を行う。そして、判断値Dが1以上になった
ときに、軸受が寿命であることを示す寿命信号dを寿命
表示回路8に入力する。このコンピュータ7とカウンタ
6によりレート比算出手段および総発生数比算出手段は
構成される。そして、コンピュータ7により判断値作成
手段および判別手段は構成される。
支持する図示しないケース等に装着され、上記軸受がそ
の使用とともに微視的クラックの発生あるいは微視的ク
ラックの進展等に起因してAEを発生すればこの発生した
AEを確実に検出してAE信号aを出力する。AEセンサ1で
検出されたAE信号aは、プリアンプ2で増幅された後、
バンドパスフィルター3に入力されて、このバンドパス
フィルター3によりたとえばその150〜400KHzの周波数
成分のみが通過させられる。バンドパスフィルター3を
通過したAE信号はメインアンプ4により増幅された後、
比較回路5に入力される。比較回路5は、メインアンプ
4からのAE信号a1を基準値Aと比較し、AE信号a1が基準
値Aを越えたときに越えたことを示す信号bをカウンタ
6へ送出する。カウンタ6は、比較回路5からの信号b
の発生数をカウントする。そして、カウント結果として
のトータルカウントCTを示すカウント信号cをコンピュ
ータ7に入力する。コンピュータ7は、第2図に示すよ
うな処理を行う。すなわち、まず、上記カウンタ6から
のカウント信号cのトータルカウントCT,しきいレート
としてのレートカウントしきい値SLおよびしきい総発生
数としてのトータルカウントしきい値STの設定を行い
(ステップS1)、次いで、上記トータルカウントCTをTC
として記憶する(ステップS2)。そして、単位時間経過
後再びカウンタ6からのトータルカウントCTを受けて
(ステップS3)、発生レートとしてのレートカウントCL
を算出する(ステップS4)。レートカウントCLはその時
点でのトータルカウントCTから記憶していたCT(TC)を
減じて算出する(CL=CT−TC)。次いで、設定してある
上記レートカウントしきい値SLに対するレートカウント
CLの比すなわちレート比(CL/SL)と、上記トータルカ
ウントしきい値STに対するトータルカウントCTの比すな
わちトータルカウント比(CT/ST)を算出し、さらにこ
の算出したレート比(CL/SL)およびトータルカウント
比(CT/ST)を二乗することによって重み付けをする
(ステップS5、RD=(CL/SL)2、TD=(CT/ST)2)。
そして、上記重み付けしたRDとTDの和の平方根を算出し
て判断値Dを求める(ステップS6、D=(RD+T
D)0.5)。そして、判断値Dが1以上ならば軸受が寿命
であることを示す寿命信号dを寿命表示回路8に入力し
て(ステップS7)、この寿命表示回路8に軸受は寿命で
あることを表示させる。一方、判断値Dが1未満であれ
ば再びステップS2に戻り、再び上述の処理、つまり軸受
の寿命診断を行う。そして、判断値Dが1以上になった
ときに、軸受が寿命であることを示す寿命信号dを寿命
表示回路8に入力する。このコンピュータ7とカウンタ
6によりレート比算出手段および総発生数比算出手段は
構成される。そして、コンピュータ7により判断値作成
手段および判別手段は構成される。
このように、カウンタ6から送られるカウント結果と
してのカウント信号c(トータルカウントCT)と予め設
定のレートカウントしきい値SLおよびトータルカウント
しきい値STに基づいて、レート比(CL/SL)およびトー
タルカウント比(CT/ST)を算出し、この算出したレー
ト比(CL/SL)およびトータルカウント比(CT/ST)に基
づいて、 D=((CL/SL)2+(CT/ST)2)0.5 … より判断値Dを求め、この判断値Dが1(基準値)以上
である場合に、つまり、 D=((CL/SL)2+(CT/ST)2)0.5≧1 が成立する場合に、軸受は寿命であると判断する。した
がって、カウント信号cが示すトータルカウントCTの単
位時間当たりの増加数、すなわちレートカウントCLが、
レートカウントしきい値SLより小さくなるようなAEを発
生しながら寿命に至り、従来では寿命であると診断する
ことができなかったようなケースでも、判断値Dを算出
する上記式がレートカウントCLだけでなくトータルカ
ウントCTもパラメータとして含むため、トータルカウン
トCTが増加して、判断値Dが1以上になった時点で、軸
受は寿命であると診断することができる(第5図参照、
図中○印にて寿命であると判別される)。もちろん、上
記レートカウントしきい値SLおよびトータルカウントし
きい値STは誤診のないよう適宜な値が選ばれ設定され
る。
してのカウント信号c(トータルカウントCT)と予め設
定のレートカウントしきい値SLおよびトータルカウント
しきい値STに基づいて、レート比(CL/SL)およびトー
タルカウント比(CT/ST)を算出し、この算出したレー
ト比(CL/SL)およびトータルカウント比(CT/ST)に基
づいて、 D=((CL/SL)2+(CT/ST)2)0.5 … より判断値Dを求め、この判断値Dが1(基準値)以上
である場合に、つまり、 D=((CL/SL)2+(CT/ST)2)0.5≧1 が成立する場合に、軸受は寿命であると判断する。した
がって、カウント信号cが示すトータルカウントCTの単
位時間当たりの増加数、すなわちレートカウントCLが、
レートカウントしきい値SLより小さくなるようなAEを発
生しながら寿命に至り、従来では寿命であると診断する
ことができなかったようなケースでも、判断値Dを算出
する上記式がレートカウントCLだけでなくトータルカ
ウントCTもパラメータとして含むため、トータルカウン
トCTが増加して、判断値Dが1以上になった時点で、軸
受は寿命であると診断することができる(第5図参照、
図中○印にて寿命であると判別される)。もちろん、上
記レートカウントしきい値SLおよびトータルカウントし
きい値STは誤診のないよう適宜な値が選ばれ設定され
る。
このように、この軸受の寿命診断装置によれば、軸受
の寿命を従来に比べてより安全側に診断することができ
る。
の寿命を従来に比べてより安全側に診断することができ
る。
上記実施例ではレート比(CL/SL)およびトータルカ
ウント比(CT/ST)に基づいて、 D=((CL/SL)2+(CT/ST)2)0.5 より判断値Dを作成するようにしたが、判断値Dは上記
式によって作成するものに限らず、正確な軸受の寿命診
断ができるよう、レート比(CL/SL)およびトータルカ
ウント比(CT/ST)に適宜な重み付けをした式により作
成するのはいうまでもない。そしてもちろん、判断値D
の判断基準値は1に限らない。また、レート比算出手段
および総発生数比算出手段はカウンタ6とコンピュータ
7により構成するものに限らず、また、判断値作成手段
および判別手段はコンピュータ7により構成するものに
限らないのはいうまでもない。
ウント比(CT/ST)に基づいて、 D=((CL/SL)2+(CT/ST)2)0.5 より判断値Dを作成するようにしたが、判断値Dは上記
式によって作成するものに限らず、正確な軸受の寿命診
断ができるよう、レート比(CL/SL)およびトータルカ
ウント比(CT/ST)に適宜な重み付けをした式により作
成するのはいうまでもない。そしてもちろん、判断値D
の判断基準値は1に限らない。また、レート比算出手段
および総発生数比算出手段はカウンタ6とコンピュータ
7により構成するものに限らず、また、判断値作成手段
および判別手段はコンピュータ7により構成するものに
限らないのはいうまでもない。
<発明の効果> このように、この発明の軸受の寿命診断装置は、従来
の判別手段からの信号の発生レートをしきいレートと比
較するだけで軸受の寿命診断を行うのと異なり、判別手
段からの信号の発生レートおよび総発生数をレート比算
出手段および総発生数比算出手段とにより夫々算出し、
さらに、上記レート比算出手段により上記発生レートと
しきいレートとのレート比を算出する一方、上記総発生
数比算出手段により上記総発生数としきい総発生数との
総発生数比を算出し、この得られたレート比と総発生数
比とに基づいて判別値を作成して、この判別値が基準値
を越えたときに軸受は寿命に至ったと判別する。したが
って、この発明の軸受の寿命診断装置によれば、従来に
くらべてはるかに安全側に軸受が寿命に至ったか否かを
診断することができる。そして、軸受が比較手段からの
信号の発生レートがしきい発生レートを越えるような異
常なAEを発生したり、総発生数がしきい発生数をこえる
ような多くのAEを発生たときはただちに軸受は異常であ
ると診断できるのはもちろんのこと、従来では診断でき
なかったようなしきいレート以下の発生レートで徐々に
寿命に至るような場合でも確実に寿命に至ったと判別す
ることができる。
の判別手段からの信号の発生レートをしきいレートと比
較するだけで軸受の寿命診断を行うのと異なり、判別手
段からの信号の発生レートおよび総発生数をレート比算
出手段および総発生数比算出手段とにより夫々算出し、
さらに、上記レート比算出手段により上記発生レートと
しきいレートとのレート比を算出する一方、上記総発生
数比算出手段により上記総発生数としきい総発生数との
総発生数比を算出し、この得られたレート比と総発生数
比とに基づいて判別値を作成して、この判別値が基準値
を越えたときに軸受は寿命に至ったと判別する。したが
って、この発明の軸受の寿命診断装置によれば、従来に
くらべてはるかに安全側に軸受が寿命に至ったか否かを
診断することができる。そして、軸受が比較手段からの
信号の発生レートがしきい発生レートを越えるような異
常なAEを発生したり、総発生数がしきい発生数をこえる
ような多くのAEを発生たときはただちに軸受は異常であ
ると診断できるのはもちろんのこと、従来では診断でき
なかったようなしきいレート以下の発生レートで徐々に
寿命に至るような場合でも確実に寿命に至ったと判別す
ることができる。
第1図はこの発明の軸受の寿命診断装置の一実施例を示
すブロック図、第2図は第1図のコンピュータが行う処
理を説明するフローチャート、第3図は従来の軸受の寿
命診断装置では寿命を診断することができない場合の説
明図、第4図はAEの総発生数に基づく軸受の寿命診断の
説明図、第5図は本発明の軸受の寿命診断装置で安全に
寿命を診断することができる説明図である。 1……AEセンサ、5……比較回路、 6……カウンタ、7……コンピュータ、 a,a1……AE信号、 b……比較回路からの信号、d……寿命信号、 CL……レートカウント(発生レート)、 CT……トータルカウント(総発生数)、 CL/SL……レート比、D……判断値、 SL……レートカウントしきい値(しきいレート)、 ST……トータルカウントしきい値(しきい総発生数)、 CT/ST……トータルカウント比(総発生数比)。
すブロック図、第2図は第1図のコンピュータが行う処
理を説明するフローチャート、第3図は従来の軸受の寿
命診断装置では寿命を診断することができない場合の説
明図、第4図はAEの総発生数に基づく軸受の寿命診断の
説明図、第5図は本発明の軸受の寿命診断装置で安全に
寿命を診断することができる説明図である。 1……AEセンサ、5……比較回路、 6……カウンタ、7……コンピュータ、 a,a1……AE信号、 b……比較回路からの信号、d……寿命信号、 CL……レートカウント(発生レート)、 CT……トータルカウント(総発生数)、 CL/SL……レート比、D……判断値、 SL……レートカウントしきい値(しきいレート)、 ST……トータルカウントしきい値(しきい総発生数)、 CT/ST……トータルカウント比(総発生数比)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01M 13/04 G01N 29/14
Claims (1)
- 【請求項1】軸受が発生するAEを検出するAEセンサと、
このAEセンサからのAE信号を基準値と比較し、AE信号が
上記基準値を越えたときに信号を出力する比較手段とを
備え、上記比較手段からの信号に基づいて上記軸受が寿
命であるか否かを判別するようにした軸受の寿命診断装
置において、 上記比較手段からの信号の発生レートを算出して、この
算出した発生レートのしきいレートに対するレート比を
算出するレート比算出手段と、 上記比較手段からの信号の総発生数を算出して、この算
出した総発生数のしきい総発生数に対する総発生数比を
算出する総発生数比算出手段と、 上記レート比算出手段で算出したレート比と上記総発生
数比算出手段で算出した総発生数比とに基づいて判断値
を作成する判断値作成手段と、 上記判断値と基準値とを比較して、上記判断値が基準値
を越えたときに軸受は寿命に至ったことを表す信号を出
力する判別手段とを備えたことを特徴とする軸受の寿命
診断装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1204142A JP2885839B2 (ja) | 1989-08-04 | 1989-08-04 | 軸受の寿命診断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1204142A JP2885839B2 (ja) | 1989-08-04 | 1989-08-04 | 軸受の寿命診断装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0367146A JPH0367146A (ja) | 1991-03-22 |
JP2885839B2 true JP2885839B2 (ja) | 1999-04-26 |
Family
ID=16485532
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1204142A Expired - Fee Related JP2885839B2 (ja) | 1989-08-04 | 1989-08-04 | 軸受の寿命診断装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2885839B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009008515A1 (ja) * | 2007-07-12 | 2009-01-15 | National Institute Of Advanced Industrial Science And Technology | 高圧タンクの損傷検知方法、及びそのための装置 |
JP2019148295A (ja) * | 2018-02-27 | 2019-09-05 | トヨタ自動車株式会社 | 高圧タンクの検査方法 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2952718B1 (fr) * | 2009-11-17 | 2015-10-30 | Snecma | Systeme et procede de mesure de fatigue pour pieces mecaniques d'un aeronef et procede de maintenance de l'aeronef |
-
1989
- 1989-08-04 JP JP1204142A patent/JP2885839B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009008515A1 (ja) * | 2007-07-12 | 2009-01-15 | National Institute Of Advanced Industrial Science And Technology | 高圧タンクの損傷検知方法、及びそのための装置 |
US8240209B2 (en) | 2007-07-12 | 2012-08-14 | National Institute Of Advanced Industrial Science And Technology | Method and apparatus for detecting damage to high-pressure tank |
JP5158723B2 (ja) * | 2007-07-12 | 2013-03-06 | 独立行政法人産業技術総合研究所 | 高圧タンクの損傷検知方法、及びそのための装置 |
JP2019148295A (ja) * | 2018-02-27 | 2019-09-05 | トヨタ自動車株式会社 | 高圧タンクの検査方法 |
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JPH0367146A (ja) | 1991-03-22 |
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