JP2929498B2 - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JP2929498B2 JP2065832A JP6583290A JP2929498B2 JP 2929498 B2 JP2929498 B2 JP 2929498B2 JP 2065832 A JP2065832 A JP 2065832A JP 6583290 A JP6583290 A JP 6583290A JP 2929498 B2 JP2929498 B2 JP 2929498B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、入力された単純な演奏情報から音楽的効果
の大きい複数の要素をもつ演奏情報を新たに発生するこ
とで、音楽演奏および音楽表現を拡大する電子楽器に関
する。
[従来技術と問題点] 従来、音楽演奏において楽器を扱う演奏者にとって
は、個々の楽器に特有の演奏方法があり、また人間の肉
体的および運動能力的な限界によって、楽音発生という
面では種々の制約を受けていた。たとえば、フルート・
トランペット・尺八などの管楽器は、両手を指使いおよ
び楽器の保持に使用するために、基本的に単音楽器とい
う条件のもとで音楽の素材とされてきた。また、ギター
・ハーブ・ピアノなどの複音楽器についても、個々の楽
音に別々に微妙な変化を付加するのは困難なために、一
群の楽音を和音として一括して演奏されてきた。また、
電子オルガン・シンセサイザー・サンプラーなどの電子
楽器においては複数の音色系列を電子的に同時に扱える
が、人間の操作としては従来からの鍵盤が使用されるた
めに、実際には音色を切り替えることと演奏することと
が分離していた。また、自動演奏装置・シーケンサーな
どのコンピューターを使用した自動演奏システムにおい
ては、あらかじめ演奏データを作成・編集する段階で個
々に微妙なニュアンスを持つ楽音を詳細に記述すること
が可能になったが、リアルタイムな演奏との相互作用
や、偶然性・即興性という音楽の重要な要素が欠落する
欠点があった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は上記のような点に鑑みてなされたもので、演
奏方法や理論的体系の確立した従来の楽器で演奏された
演奏情報を基本的な素材として活用しながら、従来の楽
器では困難であったような、空間的効果・時間的効果・
残響効果・反響効果・楽音構成要素の複雑化などの表現
力の拡大と、さらに基本的な素材に対応した新たな音列
・旋律・和声のリアルタイム発生などの音楽的可能性の
拡大を実現する可能性を持った、音楽性豊かな電子楽器
を提供するものである。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本発明においては、通信
情報入力手段と、通信情報出力手段と、基本情報検出手
段と、音源系列情報記憶手段と、音色情報記憶手段と、
相対時間情報記憶手段と、相対音程情報記憶手段と、相
対音量情報記憶手段と、オンオフ情報記憶手段と、基準
時間計数手段と、開始点検出手段と、相対時間計数手段
と、音程計算手段と、音量計算手段と、演奏情報発生手
段と、パラメーター書き込み手段とによって構成され、
入力された基本的な演奏情報に対応した複数種類の新た
な演奏情報をリアルタイムに発生して出力するようにし
たものである。
[作用] これにより、従来の楽器では不可能であったような複
数種類の音楽要素を同時に演奏する楽器システムや、従
来の楽器では困難であったような複雑な音楽要素を持つ
新たな楽音発生を行う楽器システムや、従来の楽器によ
る音楽では困難であったような新たな可能性を持つ音楽
形式・音楽表現の創造が可能になるものである。
[実施例] 以下、本発明の実施例を図面とともに詳細に説明す
る。
第1図は、本発明による電子楽器の動作を説明するた
めの構成図であり、1は通信情報入力回路、2は通信情
報出力回路、3は基本情報検出回路、4は音源系列情報
記憶回路、5は音色情報記憶回路、6は相対時間情報記
憶回路、7は相対音程情報記憶回路、8は相対音量情報
記憶回路、9はオンオフ情報記憶回路、10は基準時間計
数回路、11は開始点検出回路、12は相対時間計数回路、
13は音程計算回路、14は音量計算回路、15は演奏情報発
生回路、16はパラメーター書き込み回路である。なお、
通信情報入力回路1および通信情報出力回路2を除く上
記の各回路については、ここでは説明のために独立した
回路として個々に記述されているが、マイクロプロセッ
サを利用したコンピュータシステム上のソフトウェアと
して、個々の回路に対応した動作をプログラムとして記
述することで、全体として本発明による電子楽器を実現
することも可能である。またここでは、各回路の間を結
ぶ信号線の矢印の方向については、基本的に情報の流れ
に従った矢印を記述してあるが、実際の動作において
は、ある情報を供給してもらうための要求信号のよう
な、図面に示された情報の流れとは逆方向の制御信号も
並行して存在する場合がある。
第1図において、外部からの演奏情報・制御情報など
が通信情報入力回路1に入力される。これは、所定の通
信信号フォーマットに基づく出力を持つ電子楽器の演奏
操作や、所定の通信信号フォーマットに基づく出力を供
給するような自動演奏装置の再生動作や、古典的な自然
楽器の演奏を検出して所定の通信信号フォーマットに基
づく出力信号に変換するような演奏情報変換装置の動作
によって供給される。第2図はこの通信信号フォーマッ
トの一例を示したもので、第2図(A)のように、通信
ケーブルを長くしてもノイズによる誤動作を避けるため
に電圧レベルを通常の回路信号レベルよりも大きく規定
したり、第2図(B)のように高速シリアル通信によっ
てリアルタイムに多量の演奏情報を伝送したり、第2図
(C)のように1つの情報ブロックの中に音源系列・音
色・音程・音量・オンオフなどの情報を規定したりする
ものである。また、簡易的なシステムとしては、MIDIと
呼ばれる電子楽器の演奏情報通信フォーマットなども利
用可能である。このような通信信号に対して、通信情報
入力回路1においては、所定の通信信号フォーマットと
内部回路システムとの電圧レベル変換や、シリアル通信
とパラレル処理とのデータ変換や、リアルタイムの演奏
情報信号を高速に入力してバッファリングし、より低速
な内部処理に対してデータを確実に供給するためのデー
タバッファなどが実行され、この出力信号が基本情報検
出回路3に供給される。
また、第1図の基本情報検出回路3においては、入力
された演奏情報・制御情報に対して、以下の3種類の判
定・転送処理を実行する。その第1は、入力された演奏
情報・制御情報のうち、所定の処理対象となる基本演奏
情報を抽出する。その第2は、入力された演奏情報・制
御情報のうち、パラメーター書き込み回路16に必要な情
報を抽出して転送するとともに、それ以外の入力情報を
通信情報出力回路2に供給する。その第3は、抽出され
た基本演奏情報をさらに判定して、楽音のオン・オフに
関する情報をオンオフ情報記憶回路9に供給し、演奏の
音程情報を音程計算回路13に供給し、演奏の音量に関す
る情報を音量計算回路14に供給し、演奏情報が入力され
たという情報を開始点検出回路11に供給する。第3図は
この基本情報検出回路3の動作を示したフローチャート
であり、基本情報検出回路3の実現方法としては、この
ような動作プログラムを設定したマイクロプロセッサを
独立に用いた回路ブロックとして構成したり、本発明に
よる電子楽器を1つのマイクロプロセッサのプログラム
として記述するうちの1ブロックとして構成したり、ま
たは実際にこのような動作を行なうように論理回路の組
み合せによって構成するなどの方法がある。
また、第1図のパラメーター書き込み回路16において
は、基本情報検出回路3から供給されたパラメーター設
定情報に対応して、楽音の音色に関する情報を音色情報
記憶回路5に供給し、音源系列に関する情報を音源系列
情報記憶回路4に供給し、基本演奏情報の音程と発生さ
れる複数の演奏情報の音程との相対的な音程情報を相対
音程情報記憶回路7に供給し、基本演奏情報の音量と発
生される複数の演奏情報の音量との相対的な音量情報を
相対音量情報記憶回路8に供給し、基本演奏情報の入力
時点から個々に発生される複数の演奏情報の開始点まで
の相対的な時間情報を相対時間情報記憶回路6に供給す
る。第4図はこのパラメーター書き込み回路16の動作を
示したフローチャートであり、パラメーター書き込み回
路16の実現方法としては、このような動作プログラムを
設定したマイクロプロセッサを独立に用いた回路ブロッ
クとして構成したり、本発明による電子楽器を1つのマ
イクロプロセッサのプログラムとして記述するうちの1
ブロックとして構成したり、または実際にこのような動
作を行なうように論理回路の組み合せによって構成する
などの方法がある。
また、第1図のオンオフ情報記憶回路9においては、
基本情報検出回路3から供給された、個々の基本演奏情
報ごとに対応したオン・オフ情報を順次記憶し、演奏情
報発生回路15の動作に必要とされるたびに記憶内容が参
照される。第5図はこのオンオフ情報記憶回路9に格納
されるデータを示したもので、第5図(1)のように時
間的に次々と入力される基本演奏情報に対応して、オン
オフ情報を格納する記憶領域のアドレスを変化させてい
き、第5図(2)のように記憶させる。演奏情報発生回
路15においては、後述するように演奏情報を発生させる
際には、基本演奏情報の特定のためにこのアドレスを利
用する。このように次々とアドレスを移行させていく
と、格納できる演奏情報の総数に限りがあるように思わ
れるが、実際には演奏情報発生回路15において発生する
複数種類の演奏情報の全部が終了したものについては、
それ以降の情報の保持の必要がないために、不要となっ
たアドレスをFIFO(先入れ先出し)型のバッファメモリ
のポインタのように再使用することで、入力される基本
演奏情報の総数の限界はない。オンオフ情報記憶回路9
の実現方法としては、このような動作プログラムを設定
したマイクロプロセッサを独立に用いた回路ブロックと
して構成したり、本発明による電子楽器を1つのマイク
ロプロセッサのプログラムとして記述するうちの1ブロ
ックとして構成したり、または実際にこのような動作を
行なうように論理回路の組み合せによって構成するなど
の方法がある。
また、第1図の音色情報記憶回路5においては、パラ
メーター書き込み回路16から供給された音色情報とし
て、演奏情報発生回路15において発生する複数種類の演
奏情報の個々に対応したデータが格納され、演奏情報発
生回路15の動作に必要とされるたびに記憶内容が参照さ
れる。第6図はこの音色情報記憶回路5に格納されるデ
ータを示したもので、演奏情報発生回路15において発生
するA、B、C、等の複数種類の演奏情報の個々に対応
したデータが、それぞれ対応するアドレス0、1、2、
等に格納されている。演奏情報発生回路15においては、
後述するように演奏情報を発生させる際には、発生させ
る演奏情報の種類の特定のためにこのアドレスを利用す
る。音色情報記憶回路5の実現方法としては、このよう
な動作プログラムを設定したマイクロプロセッサを独立
に用いた回路ブロックとして構成したり、本発明による
電子楽器を1つのマイクロプロセッサのプログラムとし
て記述するうちの1ブロックとして構成したり、または
実際にこのような動作を行なうように論理回路の組み合
せによって構成するなどの方法がある。
また、第1図の音源系列情報記憶回路4においては、
パラメーター書き込み回路16から供給された音源系列情
報として、演奏情報発生回路15において発生する複数種
類の演奏情報の個々に対応したデータが格納され、演奏
情報発生回路15の動作に必要とされるたびに記憶内容が
参照される。第7図はこの音源系列情報記憶回路4に格
納されるデータを示したもので、演奏情報発生回路15に
おいて発生するA、B、C、等の複数種類の演奏情報の
個々に対応したデータが、それぞれ対応するアドレス
0、1、2、等に格納されている。演奏情報発生回路15
においては、後述するように演奏情報を発生させる際に
は、発生させる演奏情報の種類の特定のためにこのアド
レスを利用する。音源系列情報記憶回路4の実現方法と
しては、このような動作プログラムを設定したマイクロ
プロセッサを独立に用いた回路ブロックとして構成した
り、本発明による電子楽器を1つのマイクロプロセッサ
のプログラムとして記述するうちの1ブロックとして構
成したり、または実際にこのような動作を行なうように
論理回路の組み合せによって構成するなどの方法があ
る。
また、第1図の相対音程情報記憶回路7においては、
パラメーター書き込み回路16から供給された相対音程情
報として、演奏情報発生回路15において発生する複数種
類の演奏情報の個々に対応したデータが格納され、演奏
情報発生回路15の動作に必要とされるたびに記憶内容が
参照され、音程計算回路13に供給される。第8図はこの
相対音程情報記憶回路7に格納されるデータを示したも
ので、演奏情報発生回路15において発生するA、B、
C、等の複数種類の演奏情報の個々に対応したデータ
が、それぞれ対応するアドレス0、1、2、等に格納さ
れている。演奏情報発生回路15においては、後述するよ
うに演奏情報を発生させる際には、発生させる演奏情報
の種類の特定のためにこのアドレスを利用する。相対音
程情報記憶回路7の実現方法としては、このような動作
プログラムを設定したマイクロプロセッサを独立に用い
た回路ブロックとして構成したり、本発明による電子楽
器を1つのマイクロプロセッサのプログラムとして記述
するうちの1ブロックとして構成したり、または実際に
このような動作を行なうように論理回路の組み合せによ
って構成するなどの方法がある。
また、第1図の相対音量情報記憶回路8においては、
パラメーター書き込み回路16から供給された相対音量情
報として、演奏情報発生回路15において発生する複数種
類の演奏情報の個々に対応したデータが格納され、演奏
情報発生回路15の動作に必要とされるたびに記憶内容が
参照され、音量計算回路14に供給される。第9図はこの
相対音量情報記憶回路7に格納されるデータを示したも
ので、演奏情報発生回路15において発生するA、B、
C、等の複数種類の演奏情報の個々に対応したデータ
が、それぞれ対応するアドレス0、1、2、等に格納さ
れている。演奏情報発生回路15においては、後述するよ
うに演奏情報を発生させる際には、発生させる演奏情報
の種類の特定のためにこのアドレスを利用する。相対音
量情報記憶回路8の実現方法としては、このような動作
プログラムを設定したマイクロプロセッサを独立に用い
た回路ブロックとして構成したり、本発明による電子楽
器を1つのマイクロプロセッサのプログラムとして記述
するうちの1ブロックとして構成したり、または実際に
このような動作を行なうように論理回路の組み合せによ
って構成するなどの方法がある。
また、第1図の相対時間情報記憶回路6においては、
パラメーター書き込み回路16から供給された相対時間情
報として、演奏情報発生回路15において発生する複数種
類の演奏情報の個々に対応したデータが格納され、相対
時間計数回路12の動作に必要とされるたびに記憶内容が
参照される。第10図はこの相対時間情報記憶回路6に格
納されるデータを示したもので、演奏情報発生回路15に
おいて発生するA、B、C、等の複数種類の演奏情報の
個々に対応したデータが、それぞれ対応するアドレス
0、1、2、等に格納されている。相対時間計数回路12
および演奏情報発生回路15においては、後述するように
演奏情報を発生させる際には、発生させる演奏情報の種
類の特定のためにこのアドレスを利用する。相対時間情
報記憶回路6の実現方法としては、このような動作プロ
グラムを設定したマイクロプロセッサを独立に用いた回
路ブロックとして構成したり、本発明による電子楽器を
1つのマイクロプロセッサのプログラムとして記述する
うちの1ブロックとして構成したり、または実際にこの
ような動作を行なうように論理回路の組み合せによって
構成するなどの方法がある。
また、第1図の音程計算回路13においては、相対音程
情報記憶回路7からの複数の相対音程情報および基本情
報検出回路3からの基本演奏情報の音程情報とを所定の
方法によって計算し、演奏情報発生回路15において発生
する演奏情報のうち音程に関する情報を供給する。この
計算方法としては、基本演奏情報の音程に対して半音単
位で上下させる幅を設定して加減算を行なうもの、基本
演奏情報の音程の周波数に対して設定値を乗算するも
の、基本演奏情報の音程をセント単位で記述し、これに
対するセント単位の増減を計算するものなどがある。音
程計算回路13の実現方法としては、このような動作プロ
グラムを設定したマイクロプロセッサを独立に用いた回
路ブロックとして構成したり、本発明による電子楽器を
1つのマイクロプロセッサのプログラムとして記述する
うちの1ブロックとして構成したり、または実際にこの
ような動作を行なうように論理回路の組み合せによって
構成するなどの方法がある。
また、第1図の音量計算回路14においては、相対音量
情報記憶回路8からの複数の相対音量情報および基本情
報検出回路3からの基本演奏情報の音量情報とを所定の
方法によって計算し、演奏情報発生回路15において発生
する演奏情報のうち音量に関する情報を供給する。この
計算方法としては、基本演奏情報の音量データに対して
一定の設定値を加減算するもの、基本演奏情報の音量デ
ータに対して設定値を乗算するもの、基本演奏情報の音
量をデシベル単位で記述し、これに対するデシベル単位
の増減を計算するものなどがある。音量計算回路14の実
現方法としては、このような動作プログラムを設定した
マイクロプロセッサを独立に用いた回路ブロックとして
構成したり、本発明による電子楽器を1つのマイクロプ
ロセッサのプログラムとして記述するうちの1ブロック
として構成したり、または実際にこのような動作を行な
うように論理回路の組み合せによって構成するなどの方
法がある。
また、第1図の基準時間計数回路10においては、基本
演奏情報の入力された時点や、演奏情報発生回路15にお
いて発生する複数種類の演奏情報の個々の発生時点を規
定するための基準となる時間データが計数される。これ
は、マイクロプロセッサによるシステムにおいてはソフ
トウェア的なタイマーや一定周期の割込みによって容易
に実現され、また実際に論理回路の組み合せによって構
成される場合には、システム動作のクロック信号によっ
て容易に実現される。
また、第1図の開始点検出回路11においては、基本情
報検出回路3から供給された、演奏情報が入力されたと
いう情報と、基準時間計数回路10からの基準時間データ
とによって、基準となる演奏情報の開始点に対応した時
間データが決定され、相対時間計数回路12に供給され
る。開始点検出回路11の実現方法としては、このような
動作プログラムを設定したマイクロプロセッサを独立に
用いた回路ブロックとして構成したり、本発明による電
子楽器を1つのマイクロプロセッサのプログラムとして
記述するうちの1ブロックとして構成したり、または実
際にこのような動作を行なうように論理回路の組み合せ
によって構成するなどの方法がある。
また、第1図の相対時間計数回路12においては、基準
時間計数回路10および開始点検出回路11および相対時間
情報記憶回路6からの情報・データを入力として、演奏
情報発生回路15に必要な時間情報として、演奏情報発生
回路15において発生する複数種類の演奏情報の個々の発
生時点を計数する。第11図はこの相対時間計数回路12の
動作の一例を示したもので、左側の縦軸が時間の経過を
意味している。同図において、時間1100において基本演
奏情報が入力されている。これは、基準時間計数回路10
からの基準時間データが1100の時点で、開始点検出回路
11に基本情報検出回路3からの入力情報が到達したこと
を意味する。この演奏情報に対する開始点データは相対
時間計数回路12に供給され、以後の計数処理の基準とし
て参照される。一方、相対時間情報記憶回路6には、前
記入力した基本演奏情報に対応して演奏情報発生回路15
において発生する複数種類の演奏情報の例としてA、
B、C、Dの4種類に対応した相対時間データとして、
同図のように順に300、500、500、750といったデータが
格納され、相対時間計数回路12から随時参照されている
とする。ここで相対時間計数回路12には基準時間計数回
路10からの基準時間データも供給されているので、開始
点データと相対時間データの合計である時間データ1400
の時点で、発生する演奏情報Aに対応した相対時間デー
タ300の経過を検出し、これによって演奏情報発生回路1
5においてはAに対応した演奏情報を発生する。以下、
時間データ1600およびその直後にはBおよびCに対応し
た演奏情報が同様に発生され、さらに時間データ1750の
時点でDに対応した演奏情報が発生される。また、ここ
では開始点データと相対時間データの和と現在時間デー
タとの比較から発生時点を検出したが、開始点を検出し
た時点で相対時間データをメモリにロードして、単位時
間経過ごとにメモリのデータを一定値ずつ減ずることで
所定の時間経過を検出することも容易である。相対時間
計数回路12の実現方法としては、このような動作プログ
ラムを設定したマイクロプロセッサを独立に用いた回路
ブロックとして構成したり、本発明による電子楽器を1
つのマイクロプロセッサのプログラムとして記述するう
ちの1ブロックとして構成したり、または実際にこのよ
うな動作を行なうように論理回路の組み合せによって構
成するなどの方法がある。
また、第1図の演奏情報発生回路15においては、オン
オフ情報記憶回路9および音色情報記憶回路5および音
源系列情報記憶回路4および音程計算回路13および音量
計算回路14および相対時間計数回路12からの情報・デー
タを入力として、複数種類の演奏情報を発生させ、その
出力を通信情報出力回路2に供給する。第12図はこの演
奏情報発生回路15の動作の一例を示したもので、第11図
ではAからDまでの4種類とした例のうちの1つに対応
したものである。まず、基準となる演奏情報として音源
系列がA、音色がC、音程が60(MIDI規格では中央の
C)、音量が100のオン情報として、上段のようなフォ
ーマットの情報が入力されたとする。ここで、相対時間
計数回路12によって、前述のように相対時間が計数さ
れ、相対時間情報記憶回路に設定された相対時間の経過
後に、演奏情報発生回路15の動作によって下段のような
フォーマットの演奏情報が発生され、通信情報出力回路
2に供給される。すなわち、音源系列については音源系
列情報記憶回路に設定されたデータである音源系列Bに
従い、音色については音色情報記憶回路5に設定された
データである音色Dに従い、音程については基本演奏情
報の音程60と相対音程情報記憶回路7に設定された相対
音程+2の加減算の結果に従い、音量については基本演
奏情報の音量100と相対音量情報記憶回路8に設定され
た相対音量90%の乗算の結果に従い、オンオフについて
は基本演奏情報の入力状態を保持したオンオフ情報記憶
回路9から参照して、個々の演奏情報を決定する。その
結果、基本演奏情報の他に発生する演奏情報のうちの1
つとして音源系列がB、音色がD、音程が62、音量が90
のオン情報として、最終的に下段のようなフォーマット
の情報が得られることになる。演奏情報発生回路15の実
現方法としては、このような動作プログラムを設定した
マイクロプロセッサを独立に用いた回路ブロックとして
構成したり、本発明による電子楽器を1つのマイクロプ
ロセッサのプログラムとして記述するうちの1ブロック
として構成したり、または実際にこのような動作を行な
うように論理回路の組み合せによって構成するなどの方
法がある。
また、第1図の通信情報出力回路2においては、基本
情報検出回路3および演奏情報発生回路15からの供給信
号を入力として、外部への演奏情報・制御情報などが所
定の通信信号フォーマットに基づいて出力される。第2
図はこの通信信号フォーマットの一例を示したもので、
第2図(A)のように、通信ケーブルを長くしてもノイ
ズによる誤動作を避けるために電圧レベルを通常の回路
信号レベルよりも大きく規定したり、第2図(B)のよ
うに高速シリアル通信によってリアルタイムに多量の演
奏情報を伝送したり、第2図(C)のように1つの情報
ブロックの中に音源系列・音色・音程・音量・オンオフ
などの情報を規定したりするものである。また、簡易的
なシステムとしては、MIDIと呼ばれる電子楽器の演奏情
報通信フォーマットなども利用可能である。このような
通信信号に対して、通信情報出力回路2においては、所
定の通信信号フォーマットと内部回路システムとの電圧
レベル変換や、シリアル通信とパラレル処理とのデータ
変換や、低速な内部処理からの出力信号をバッファリン
グして、より高速なリアルタイムの演奏情報信号として
出力するための変換処理などが実行される。
第13図は、第1図に示す構成をもった本発明にかかる
電子楽器の、別の動作の一例を示す説明図であり、本発
明にかかる電子楽器に接続される複数の音源システム群
および音響再生システム群によって構成された統合電子
楽器システムの全体構成図である。同図において、21は
本発明にかかる電子楽器、20は演奏者が基本的な演奏情
報を発生するために演奏操作を行なう楽器、22は音源系
列Aの音源システム、32は音源系列Aの楽音信号を発音
するための増幅・音響変換を行なう音響再生システム、
23は音源系列Bの音源システム、33は音源系列Bの楽音
信号を発音するための増幅・音響変換を行なう音響再生
システム、24は音源系列Cの音源システム、34は音源系
列Cの楽音信号を発音するための増幅・音響変換を行な
う音響再生システム、25は音源系列Dの音源システム、
35は音源系列Dの楽音信号を発音するための増幅・音響
変換を行なう音響再生システム、26は音源系列Eの音源
システム、36は音源系列Eの楽音信号を発音するための
増幅・音響変換を行なう音響再生システム、27は音源系
列Fの音源システム、37は音源系列Fの楽音信号を発音
するための増幅・音響変換を行なう音響再生システムで
あり、ここでは32から37までの音響システムは、聴衆を
ぐるりと取り囲むように配置されている。このような全
体構成によって統合電子楽器システムを構成した上で、
音源系列情報記憶回路4に設定された音源系列情報をA
からFまでの音源系列に別々に割り当てて配置すると、
本発明にかかる電子楽器21によって新たに発生された演
奏情報に対応した楽音信号は、聴衆の周囲に空間的に展
開されることになる。これは、従来の形式の楽器20によ
る単一の演奏では表現不可能な音楽的効果を容易に実現
できるものであり、楽器としての可能性を拡大するとと
もに、このような表現媒体による新たな音楽形式の創造
にも寄与するものである。
第14図は、第1図に示す構成をもった本発明にかかる
電子楽器の、別の動作の一例を示す説明図である。ここ
では、音色情報記憶回路5に設定される音色情報として
音色A、音色B、音色Cの3種類が割り当てられ、相対
時間情報記憶回路6に設定される相対時間情報としては
すべて<ゼロ>、すなわち基本演奏情報とほぼ同時にこ
の3種類の演奏情報も発生される。なお、同図の信号
は、楽音信号の時間的な振幅変化であるエンベロープ特
性ばかりでなく、個々の楽音信号の波形や倍音構成とそ
の時間的変化も意味している。このようなシステムに同
図最上段のような基本演奏情報が入力されると、この楽
音特性とは異なる音色A、音色B、音色Cによる同一音
程の演奏も発生されるために、従来の楽器に効果回路に
よって幅をもたせたような音色の変化よりも非常に複雑
・広範に音色の可能性が拡大される。これは、発生され
る個々の音色をそれぞれ複雑な構成の部分音と位置づけ
た、より微妙な楽音信号を持った新たな電子楽器として
機能するものであり、従来の電子楽器の欠点である音楽
的表現能力の平板さを打破するとともに、このような表
現媒体による新たな音楽形式の創造にも寄与するもので
ある。
第15図は、第1図に示す構成をもった本発明にかかる
電子楽器の、別の動作の一例を示す説明図である。ここ
では、相対音量情報記憶回路8および相対時間情報記憶
回路6に設定されるパラメーターとして、基本演奏情報
から一定の時間間隔でA、B、C、Dの4種類の新たな
演奏情報の発生が割り当てられ、相対的な音量情報とし
ては次第に減少するような値が設定されている。このよ
うなシステムに同図上段のような基本演奏情報が入力さ
れると、個々の演奏情報発生においては、一定時間経過
後に音量の次第に減衰したような、いわばエコーマシン
のような演奏情報が得られる。オンオフ情報記憶回路9
によって個々のオンオフ情報を別個の演奏情報として取
り扱うために、個々の演奏情報発生の出力が重複しても
なんら影響はない。この場合、従来のディジタルリバー
ブやディジタルエコーなどの装置においては、音量が減
衰するとともに量子化誤差によるノイズ成分が増大し
て、特に音量が小さい部分でのS/N比の悪化が問題とな
っていたが、ここでは音源に供給する音量情報が減少し
ていっても、音源側で十分なビット精度の演算を行なっ
ていればS/N比が劣化しない、という利点を持ってい
る。また、単純な減少や単純な増加だけでない、任意の
時間差と任意の音量変化を設定できるために、従来の効
果装置による残響・反響の変化よりも非常に複雑・広範
に残響・反響の効果の可能性が拡大される。これは、発
生される個々の演奏情報をそれぞれ複雑な構成の残響・
反響と位置づけた、より微妙な楽音信号を持った新たな
電子楽器として機能するものであり、従来の電子楽器の
欠点である音楽的表現能力の平板さを打破するととも
に、このような表現媒体による新たな音楽形式の創造に
も寄与するものである。
第16図は、第1図に示す構成をもった本発明にかかる
電子楽器の、別の動作の一例を示す説明図である。ここ
では、相対音程情報記憶回路7および相対時間情報記憶
回路6に設定されるパラメーターとして、基本演奏情報
から所定の時間間隔で複数種類の新たな演奏情報の発生
が割り当てられ、個々の相対的な音程情報としては所定
の値が設定されることで、基本演奏情報に対応した新た
な音列を発生するようにしている。まず、このようなシ
ステムに同図(A)のような基本演奏情報が1音入力さ
れると、個々の演奏情報発生においては、16分音符程度
の短い一定時間経過ごとに半音ずつ音程が上昇したよう
な音列が発生され、12番目の演奏情報としては基本演奏
情報の1オクターブ上の音程で、ここだけ音量データの
大きなアクセントとなったような音列が、システム全体
として演奏されることになる。次に、音楽の進行に伴っ
て、演奏者から所定の形式でパラメーター書き込み回路
16を経由して、個々の相対時間情報および相対音程情報
が変更されるような制御情報が伝達されたとする。ここ
で同図(B)のような基本演奏情報が1音入力される
と、個々の演奏情報発生においては、4分音符経過後に
8分音符の時間経過ごとに同図(B)のような音程関係
の音列が発生される。これは一種のブルーノートスケー
ルのアドリブフレーズのようなものとも言え、演奏者は
基音に相当する単純な演奏をするだけで、十分に音楽的
内容の豊富な展開がシステム全体として演奏されること
になる。このように、従来の電子楽器ではROMに多量に
格納されて選択されるだけであった複数種類のフレーズ
が、パラメーター書き込み回路16によって自由に設定で
きるという利点を持っている。また、単純な等間隔の音
符列や単純な半音単位の音階だけでない、任意の時間差
と任意の音程変化を設定できるために、従来の電子楽器
によるオブリガート発生機能よりも非常に複雑・広範に
音列生成・旋律生成の効果の可能性が拡大される。これ
は、発生される個々の演奏情報を全体として新たな音楽
的要素として付加した、より多彩な演奏出力を持った新
たな電子楽器として機能するものであり、従来の電子楽
器の欠点である音楽的表現能力の平板さを打破するとと
もに、このような表現媒体による新たな音楽形式の創造
にも寄与するものである。
第17図は、第1図に示す構成をもった本発明にかかる
電子楽器の、別の動作の一例を示す説明図である。ここ
では、相対時間情報記憶回路6に設定される相対時間情
報としてはすべて<ゼロ>、すなわち基本演奏情報とほ
ぼ同時に複数の演奏情報が発生され、相対音程情報記憶
回路7に設定されるパラメーターとして、基本演奏情報
の音程から所定の間隔で離れた複数種類の新たな音程の
演奏情報の発生が割り当てられることで、基本演奏情報
に対応した新たな和音を発生するようにしている。この
ようなシステムに同図上段のような基本演奏情報が1音
入力されると、個々の演奏情報発生においては、個々に
設定された相対音程に従った演奏情報が発生され、単音
の基本演奏情報から和音構成を持った演奏情報がシステ
ム全体として演奏される。これは音楽的には一種のボイ
シング技法・ハーモナイズ技法のようなものとも言え、
演奏者は基準音に相当する単純な演奏をするだけで、十
分に音楽的内容の豊富な展開がシステム全体として演奏
されることになる。このように、従来の電子楽器ではRO
Mに多量に格納されて選択されるだけであった複数種類
の和音が、パラメーター書き込み回路16によって自由に
設定できるという利点を持っている。また、単純な半音
単位の音階だけでない任意の音程変化を設定できるため
に、従来の電子楽器によるコード発生機能よりも非常に
複雑・広範に和音生成の効果の可能性が拡大される。こ
れは、発生される個々の演奏情報を全体として新たな音
楽的要素として付加した、より多彩な演奏出力を持った
新たな電子楽器として機能するものであり、従来の電子
楽器の欠点である音楽的表現能力の平板さを打破すると
ともに、このような表現媒体による新たな音楽形式の創
造にも寄与するものである。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明にかかる電子楽器によれ
ば、従来の楽器では不可能であったり困難であったよう
な音楽要素を持つ楽器システムや、従来の楽器の制約か
ら限定されてきた音楽の創作条件を越える新たな可能性
を持つ音楽形式の創造を可能とするものであり、良質の
音楽のために貢献するところ大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明による電子楽器の構成を説明するため
の構成概念図である。第2図は第1図の通信情報入力回
路1に供給される通信信号フォーマットの一例を示した
信号図、第3図は第1図の基本情報検出回路3の動作を
示したフローチャート、第4図は第1図のパラメーター
書き込み回路16の動作を示したフローチャート、第5図
は第1図のオンオフ情報記憶回路9に格納されるデータ
を示した説明図、第6図は第1図の音色情報記憶回路5
に格納されるデータを示した説明図、第7図は第1図の
音源系列情報記憶回路4に格納されるデータを示した説
明図、第8図は第1図の相対音程情報記憶回路7に格納
されるデータを示した説明図、第9図は第1図の相対音
量情報記憶回路8に格納されるデータを示した説明図、
第10図は第1図の相対時間情報記憶回路6に格納される
データを示した説明図、第11図は第1図の相対時間計数
回路12の動作の一例を示した説明図、第12図は第1図の
演奏情報発生回路15の動作の一例を示した説明図、第13
図は本発明による電子楽器の別の動作の一例を示す説明
図、第14図は本発明による電子楽器の別の動作の一例を
示す説明図、第15図は本発明による電子楽器の別の動作
の一例を示す説明図、第16図は本発明による電子楽器の
別の動作の一例を示す説明図、第17図は本発明による電
子楽器の別の動作の一例を示す説明図である。 1……通信情報入力回路、2……通信情報出力回路、3
……基本情報検出回路、4……音源系列情報記憶回路、
5……音色情報記憶回路、6……相対時間情報記憶回
路、7……相対音程情報記憶回路、8……相対音量情報
記憶回路、9……オンオフ情報記憶回路、10……基準時
間計数回路、11……開始点検出回路、12……相対時間計
数回路、13……音程計算回路、14……音量計算回路、15
……演奏情報発生回路、16……パラメーター書き込み回
路、20……演奏者が演奏操作を行なう楽器、21……本発
明にかかる電子楽器、22−27……各音源系列の音源シス
テム、32−37……各音源系列の音響再生システムであ
る。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】演奏情報や制御情報を含む通信信号を入力
    する通信情報入力手段と、 演奏情報や制御情報を含む通信信号を出力する通信情報
    出力手段と、 前記通信情報入力手段から所定の処理操作対象となる基
    本演奏情報として音源系列・音色・音程・音量・オンオ
    フ等の情報やパラメーター設定情報を抽出するとともに
    対象外の通信情報および基本演奏情報自身を前記通信情
    報出力手段に供給する基本情報検出手段と、 前記基本情報検出手段からの基本演奏情報に対する音源
    系列情報を複数個格納する音源系列情報記憶手段と、 前記基本情報検出手段からの基本演奏情報に対する音色
    情報を複数個格納する音色情報記憶手段と、 前記基本情報検出手段からの基本演奏情報に対する相対
    的時間情報を複数個格納する相対時間情報記憶手段と、 前記基本情報検出手段からの基本演奏情報に対する相対
    的音程情報を複数個格納する相対音程情報記憶手段と、 前記基本情報検出手段からの基本演奏情報に対する相対
    的音量情報を複数個格納する相対音量情報記憶手段と、 前記基本情報検出手段からの基本演奏情報に関するオン
    オフ情報を複数個格納するオンオフ情報記憶手段と、 演奏情報処理操作の基準となる時間を計数する基準時間
    計数手段と、 前記基本情報検出手段からの基本演奏情報および前記基
    準時間計数手段からの基準時間に基づいて基本演奏情報
    の時間的開始点を検出する開始点検出手段と、 前記基準時間計数手段からの基準時間および前記開始点
    検出手段からの時間的開始点および前記相対時間情報記
    憶手段からの複数個の相対的時間情報に基づいて複数個
    の相対時間を計測する相対時間計数手段と、 前記基本情報検出手段からの基本音程情報および前記相
    対音程情報記憶手段からの複数個の相対的音程情報に基
    づいて複数個の出力音程情報を計算する音程計算手段
    と、 前記基本情報検出手段からの基本音量情報および前記相
    対音量情報記憶手段からの複数個の相対的音量情報に基
    づいて複数個の出力音量情報を計算する音量計算手段
    と、 前記音源系列情報記憶手段および前記音色情報記憶手段
    および前記音程計算手段および前記音量計算手段および
    前記オンオフ情報記憶手段および前記相対時間計数手段
    からの出力情報に基づいて複数種類の新たな演奏情報を
    発生して前記通信情報出力手段に供給する演奏情報発生
    手段と、 前記基本情報検出手段からのパラメーター設定情報に基
    づいて前記音源系列情報記憶手段または前記音色情報記
    憶手段または前記相対時間情報記憶手段または前記相対
    音程情報記憶手段または前記相対音量情報記憶手段のパ
    ラメーターを設定して記憶させるパラメーター書き込み
    手段とを具備し、 入力された基本演奏情報に対応した複数種類の新たな演
    奏情報を発生するようにしたことを特徴とする電子楽
    器。
  2. 【請求項2】前記音源系列情報記憶手段に設定される複
    数の音源系列パラメーターが、空間的に配置された複数
    の音源群に対応し、結果として発生される複数の演奏情
    報が空間的な演奏表現に対応するようにしたことを特徴
    とする、特許請求の範囲第1項記載の電子楽器。
  3. 【請求項3】前記音色情報記憶手段に設定される複数の
    音色パラメーターが、複雑な成分構成をもつ楽音の複数
    の成分要素に対応し、結果として発生される複数の演奏
    情報が複雑な楽音による演奏表現に対応するようにした
    ことを特徴とする、特許請求の範囲第1項記載の電子楽
    器。
  4. 【請求項4】前記相対時間情報記憶手段および前記相対
    音量情報記憶手段に設定される複数の相対時間パラメー
    ターおよび相対音量パラメーターが、時間的または空間
    的な複数の残響効果および反響効果に対応し、結果とし
    て発生される複数の演奏情報が時間的または空間的な残
    響効果および反響効果を持った演奏表現に対応するよう
    にしたことを特徴とする、特許請求の範囲第1項記載の
    電子楽器。
  5. 【請求項5】前記相対時間情報記憶手段および前記相対
    音程情報記憶手段に設定される複数の相対時間パラメー
    ターおよび相対音程パラメーターが、全体として新たな
    音列ないし旋律の発生に対応し、結果として発生される
    複数の演奏情報が新たな音楽要素の創造となる音楽的効
    果を持った演奏表現に対応するようにしたことを特徴と
    する、特許請求の範囲第1項記載の電子楽器。
  6. 【請求項6】前記相対音程情報記憶手段に設定される複
    数の相対音程パラメーターが、全体として新たな和音の
    発生に対応し、結果として発生される複数の演奏情報が
    和音を拡大して付加した演奏表現に対応するようにした
    ことを特徴とする、特許請求の範囲第1項記載の電子楽
    器。
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