JP2929370B2 - 縫製方法並びに縫製装置 - Google Patents

縫製方法並びに縫製装置

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JP2929370B2
JP2929370B2 JP8257557A JP25755796A JP2929370B2 JP 2929370 B2 JP2929370 B2 JP 2929370B2 JP 8257557 A JP8257557 A JP 8257557A JP 25755796 A JP25755796 A JP 25755796A JP 2929370 B2 JP2929370 B2 JP 2929370B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えば円形状に断裁
された何枚かの生地を重ね合わせ、同心円状ないしは渦
巻状に縫い重ねた縫合製品を得るために適切な縫製方法
並びに縫製装置に関するものである。
【0002】
【発明の背景】従来円形状に生地を断裁してこれらを重
ね合わせて縫い合わせる例えば工業用の製品、具体的に
は円筒状バッグフィルタエレメントの端面部部材のよう
な製品がある。このものは概ね図13に示すように円周
状にないしは渦巻状に縫合がされているが、このような
縫合作業は専ら手作業により行われるか、あるいは極め
て高価な電子制御タイプの送り装置を具えた大がかりな
装置によって機械加工がされている。しかしながらこの
ような製品の多くは、生産数規模の関係から高価な設備
投資にはなじまず、専ら手作業によって行われることが
多く、いきおい生産効率を向上させることができなかっ
た。しかも単なる直線縫いとは異なり、図13に示すよ
うな渦巻状の縫合を商業ベースに乗る程度の生産数量を
確保して行うには、熟練を要する上、初心者にとっては
綺麗な渦巻状の縫合を行うことはなかなか難しかった。
またこのような製造形態への現実の社会情勢を見るとい
わゆる下請け、内職により行われるから、時には数量を
かせぐあまりに縫い目のピッチが荒くなってしまって、
不良製品を生じたりする。
【0003】
【開発を試みた技術的課題】本発明はこのような背景か
らなされたものであって、極めて単純な手法の下に簡単
で能率よく綺麗にできる縫製方法並びに縫製装置の開発
を試みたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち請求項1記載の
縫製方法は、縫針と、製品を送る送り装置とを具えた装
置により被縫合物を縫合する方法において、前記被縫合
物は複数枚の生地が重ねられた状態で、その中心を可動
芯により回動自在に保持され、且つこの可動芯は装置本
体のベッド部上面において縫針側へ摺動自在に支持され
るとともに、この可動芯の移動軌跡は、送り装置による
送り方向に直交し且つ前記縫針の直下を通る線分から離
してギャップが設けられるように設定され、前記可動芯
は、縫合作業の際、送り装置による縫合部の進行に伴う
可動芯の縫針側への引き寄せ作用により縫針側に移動さ
れて前記被縫合物に対し渦巻状の縫合が行われることを
特徴として成るものである。この発明によれば、縫針を
駆動して被縫合物の縫合を開始すると、手を被縫合物に
添えている程度でほとんど自動的に、被縫合物が回動す
るとともに全体的に縫針側へスライドして渦巻状の縫合
が行われる。従って熟練の技術がなくても簡単に速く、
そして綺麗に渦巻状の縫合が行える。また電子制御等で
はないため、製造コストも安価に済む。
【0005】また請求項記載の縫製方法は、前記要件
に加え、前記可動芯の移動軌跡は、送り装置による送り
方向及びその反対方向に移動調節可能であり、前記ギャ
ップの間隔を調節することにより渦巻き状縫合の縫い目
線の間隔を調節することを特徴として成るものである。
この発明によれば、渦巻状の縫い目線の間隔を粗、密、
適宜調節することができる。
【0006】更に請求項記載の縫製装置は、縫針と、
製品を送る送り装置とを具えて被縫合物を縫合する装置
において、この装置のベッド部上面には、ガイドレール
によって支持され縫針に対して接近離反する方向に
線的に摺動自在なスライダと、このスライダに設けられ
被縫合物の中心を保持する可動芯とを具え、且つこれら
以外の直接的に渦巻状に縫合するよう案内するための器
具を具えないで成る可動芯ユニットが設けられ、前記可
動芯の移動軌跡は、送り装置による送り方向に 直交し且
つ前記縫針の直下を通る線分から離してギャップが設け
られるようにガイドルールを設置し、前記可動芯は縫合
作業の際、送り装置による縫合部の進行に伴う可動芯の
縫針側への引き寄せ作用により縫針側に移動して渦巻状
の縫合を行うことを特徴として成るものである。この発
明によれば、被縫合物の中心を可動芯に突き刺すなどし
て保持させて、縫合を開始すると、手を被縫合物に添え
ている程度で、ほとんど自動的に被縫合物が回動すると
ともに全体的にスライドし、渦巻状の縫合が行われる。
従って熟練の技術がなくても簡単に速く、そして綺麗に
渦巻状の縫合が行える。また電子制御等ではないため、
製造コストも安価に済む。また可動芯の移動はガイドレ
ール及びスライダによるものであるから、簡単な構造で
あり、作動が確実であるとともに故障が少ない。
【0007】更にまた請求項記載の縫製装置は、前記
請求項記載の要件に加え、前記可動芯ユニットは後付
け可能で、且つ送り装置による送り方向及びその反対方
向に移動調節可能であり、この可動芯ユニットの設置位
置を前記送り方向及びその反対方向に移動調節し、前記
ギャップの間隔を調節することにより渦巻き状縫合の縫
い目線の間隔を調節することを特徴として成るものであ
る。この発明によれば、従来から使用していた縫合装置
に後付け可能であるため、装置全体を買い換える必要が
なく、経済的である。また可動芯ユニットのみで流通さ
れれば小さいため運送コスト等も安価に済む。また渦巻
状の縫い目線間隔の粗、密の調節が行える。
【0008】
【発明の実施の形態】以下本発明を図示の実施の形態に
基づき説明する。なお以下の説明にあたっては、まず本
発明に係る縫製装置1について説明し、次いでこの縫製
装置1によって製作される縫製製品Aについて説明し、
そして縫製装置1の使用状態を説明しながら併せて本発
明に係る縫製方法を説明する。なお本発明では縫製が完
了した完成品を縫製製品Aと定義し、そして縫製を施し
ていない一枚ずつのものを生地A1、これら生地A1を
複数枚重ね合わせ、縫製が完了するまでの素材を被縫合
物A2と定義する。
【0009】図中、符号1が本発明に係る縫製装置であ
って、このものは通例用いられている工業用あるいは家
庭用のミシンたる装置本体2に対し、本発明の特徴たる
可動芯ユニット10が設けられて成る。
【0010】装置本体2について説明する。装置本体2
は、図1に示すように大別してテーブル状のベッド部2
Aと、このベッド部2Aに立ち上げられるアーム部2B
とから成る。アーム部2Bには縫針3を下端に保持する
針棒4が具えられるとともに、被縫合物A2を上方から
押さえる押さえ金5が設けられている。また縫針3に沿
うように設けられた符号7bで示す部材は、送り装置7
の作用部たる上送りであり、後述する送り歯7aととも
に被縫合物A2を送る。またベッド部2Aには、前記縫
針3の下方に針板6が設けられている。この針板6の開
口には、被縫合物A2の前方への送りを行う送り装置7
の作用部たる送り歯7aが臨まされている。以上装置本
体2の概略は工業用あるいは家庭用のミシンと特に変わ
りなく種々の改変も行い得る。
【0011】可動芯ユニット10について説明する。可
動芯ユニット10は、図1、2に示すように被縫合物A
2を回転自在に保持する可動芯11と、この可動芯11
が固定される可動芯ガイド12と、この可動芯ガイド1
2を上面に固定し、ベッド部2Aに固定するための設置
固定材13とから成る。なおこれら可動芯ユニット10
を構成する可動芯11、可動芯ガイド12、設置固定材
13の各部材の材質は、鉄、ステンレス、アルミニウム
等の金属や、木、プラスチックや厚紙等、種々の部材を
適用できる。
【0012】可動芯ガイド12は、可動芯11が固定さ
れるスライダ12Aと、このスライダ12Aが摺動自在
に移動するガイドルール12Bとから成っている。スラ
イダ12Aは一例として平板帯状を成し、その先端に被
縫合物A2を下方から突き刺して保持する針状の可動芯
11が設けられる。設置固定材13は平板状を成し、ベ
ッド部2Aに固定するための固定長孔13aが開口さ
れ、ここにおいて固定ネジ14によりベッド部2Aへ固
定される。なお設置固定材13は固定長孔13aが長孔
であるため前後方向に位置調整可能である。また固定手
段はこのような固定ネジ14を使用するもののほか、例
えば強力マグネットを使用して固定するような手段等、
種々の公知の固定手段を適用し得る。
【0013】本発明に係る縫製装置1は以上のようにし
て成り、この使用状態を説明する前に、この縫製装置1
によって完成される縫製製品Aについて先に説明する。
縫製製品Aは図3(a)に示すように一例として円形を
した防爆型筒状バッグフィルタであり、一例として三枚
の円形の生地A1から成っている。そして本発明の特徴
として、綺麗な渦巻状の縫合がなされている。縫い目が
連続して形成される縫い目線aの間隔は図3(a)に示
すもののほか、図3(b)(c)に示すように更に粗く
したり、密にしたりすることも可能である。また渦巻の
中心から外縁に向かって一直線状に縫合がなされてい
る。これは縫い目線aの間に処理対象物たる液が溜まら
ないようにここを伝って外へ流れるようにしたものであ
る。もちろん図3(b)に示すように渦巻状の縫合のみ
でも防爆型筒状バッグフィルタとして適用し得る。なお
全体形状は円形のほか、矩形状等、種々の形態でも実施
可能である。
【0014】本発明に係る縫製装置1及び縫製製品Aは
以上のようにして成り、以下縫製装置1を用いて縫製製
品Aを製作する使用状態を説明し、併せて本発明に係る
縫製方法について説明する。 (1)縫合準備 まず図4(a)に示すように円形に切った三枚の生地A
1を重ね、図4(b)に示すような被縫合物A2を製作
する。なお大きな三枚の生地A1を最初に重ねておき、
後から三枚同時に円形に切り取るようにしてもよい。次
に図4(c)に示すようにこの被縫合物A2の中心を可
動芯11に突き刺す。また設置固定材13の固定位置を
前後に調節する。因みに図5に示すように設置固定材1
3を手前側に位置させて縫針3とのギャップdを広げれ
ば縫い目線aの間隔は粗になる。また逆にギャップdを
狭めれば縫い目線aの間隔は密になる。因みにこの設定
は同一種類の縫製製品を製作する場合には、一度設定が
なされていれば逐次設定変更する必要はない。
【0015】 (2)縫合開始 スライダ12Aを移動して被縫合物A2の周縁を縫針3
の下方に位置させて、押さえ金5を下ろして被縫合物A
2を押さえる。そして縫製装置1を駆動し縫合を開始す
る。なお本実施の形態では被縫合物A2の周縁から中心
へ向かって縫合を行うものである。
【0016】 (3)渦巻縫合 縫合が開始された被縫合物A2は、被縫合物A2に軽く
手を添えて時折動きがつかえたようなときに回転や左方
移動を促してやるだけで、可動芯ユニットは駆動機構を
具備していないのにもかかわらず、図1に示すようにほ
ぼ自動的に反時計回りに回転しながら、スライダ12A
を引っ張りながら右方にわずかずつ移動する。結果とし
て縫い目は図3に示すように被縫合物A2の中心に向か
って綺麗な渦巻状に形成されていく。
【0017】 (4)縫合終了 被縫合物A2の中心まで渦巻状に縫合したら、周縁に向
かって直線縫いを行った後、終了する。この直線縫い
は、必要なければ行わなくてもよい。以上のように従来
にあっては中心に向かって渦巻を形成するにあたって、
被縫合物A2が全体として上方へ送り出されないよう
に、引っ張り加減に持ちながら且つ回転させ、縫い目線
aが円弧となるように操作し、更に中心に向かわせるた
め少しずつ左方へ平行移動するよう操作するという難し
く熟練の技術を必要としたか、本発明の縫製方法にあっ
ては簡単に行い得る。
【0018】なお上述した被縫合物A2の半自動的な動
きの基本的原理について概説する。もちろん以下概説す
る事柄以外の要素、例えば各部材の作動出力、抵抗、被
縫合物A2の仕様等が複雑に絡み合い、影響を与えるこ
とはもちろん予想される。
【0019】まず被縫合物A2が半自動的にずれてゆく
動きの基本原理の一例を図7に基づき簡単に説明する。
なお図中線分xは可動芯11の移動方向を表し、線分y
は送り装置7の送り方向を表している。図7中、縫合部
の位置がSからSに送り出されると、可動芯11ま
での距離Lは不変であるため、可動芯11の位置はP
からPの位置に移動し、被縫合物A2全体が右方へ移
動する。もちろん被縫合物A2全体が右方へ移動されな
がら縫合部の位置がSからSに送り出されるため、
被縫合物A2は反時計回りに回動される。被縫合物A2
は右方へ移動されるため、縫針3は被縫合物A2のより
中心側を縫うことになり、この作用が連続的になされる
ことによって、渦巻状に縫い目線aは形成されていく。
【0020】次に図5における縫い目線aの幅調整の原
理について図8に基づき説明する。なお実際には縫針3
の位置は一定で可動芯11の位置Pが移動しているが、
以下の説明では被縫合物A2側から見て可動芯11の位
置Pを一定、縫合部Sを移動するものとして捉えて説明
している。ギャップdの間隔を広げ、縫針3の位置を被
縫合物A2のSの位置からSの位置へ移動すると、
可動芯11と縫針3を結んだ線分PSに直交する線分
nに対し、送り力Fに挟まれる角αが大きくなる。従っ
てSの位置の方が送り力Fによって右外方向にスライ
ドされる力が強く、よりスライド幅が大きく、結局のと
ころ縫い目線aの間隔が大きくなる。因みにS、S
の個所において、直交する線分nに沿った方向のみに力
が働けば被縫合物A2は回転のみの運動となる。
【0021】次に縫合前に行う縫針3の設置位置につい
て図9に基づき説明する。まず縫合を被縫合物A2の外
側から中心側に向かって行う場合は、被縫合物A2の右
上の図中Iの範囲に位置させる。すなわち範囲Iでは送
り力Fが、回動芯の位置Pと縫針3の位置Sとで結ん
だ線分PSと、Sを通りこの線分PSに直交する
線分nとで挟まれる角βより外方に向いている。この
ため被縫合物A2は右方(外方)へ移動される。なおS
の位置をあまり送り装置7の送り方向を表す線分y寄
りに位置させると、回転力が少なくなることもあり好ま
しくなく、可動芯11の移動方向を表す線分x寄りが好
ましい。なお縫針3の位置をSのように範囲IIの位
置に位置させた場合、線分PSとこれに直交する線分
nとで挟まれる角β内に送り力Fがあるため、被縫合
物A2は左方(内方)へ移動され、縫い目線aは被縫合
物A2の外方へ外れてしまう。なお縫針3の位置をS
のように範囲IVの位置に位置させた場合、線分PS
とこれに直交する線分nとで挟まれる角βの外側(左
側)に送り力Fがあるため、被縫合物A2は左方(外
方)へ移動される。
【0022】
【他の実施の形態】本発明は以上のものを基本とするも
のであるが、その他、改変が行える。すなわち図6に示
すものは、縫い目線aの間隔の変更を行う他の実施の形
態を示すものである。すなわち図5に示すように可動芯
ユニット10を前後に平行移動するほか、縫針3を中心
として旋回するようにして縫い目線aの間隔の変更を行
うことが可能であって、図6の実施の形態は、旋回用レ
ール21を移動自在な旋回ブロック22に対し、可動芯
ユニット10を載置している。
【0023】また図10、11に示すものは、縫い目線
aの間隔を一枚の縫製製品Aにおいて変える実施の形態
を示すもので、図10(b)に示すものは、周縁側を縫
い目線aの間隔を密にし、中心側を粗に縫合した実施の
形態を示すものである。このような縫いを行うために
は、図10(a)に示すように可動芯ユニット10を右
下がりに設置することにより行える。また図11(b)
に示すものは、上記実施の形態と逆に周縁側を縫い目線
aの間隔を粗にし、中心側を密に縫合した実施の形態を
示すものである。このような縫いを行うためには、図1
1(a)に示すように可動芯ユニット10を右上がりに
設置することにより行える。
【0024】また図12はガイドレール12Bを用いて
左右に移動するのに代え、リンクを用いて被縫合物A2
を左右に移動するようにした実施の形態を示すものであ
る。可動芯11は可動板23に設けられ、二本のリンク
要素24A、24Bの一端がこれに回動自在に接続さ
れ、他端をリンク支持レール26に対して摺動自在に係
止している。またリンク要素24A、24Bの可動板2
3側の端部には、それぞれ同調歯車25A、25Bが互
いに噛み合って設けられており、リンク要素24A、2
4Bが同一の開放角度となるようにされている。
【0025】
【発明の効果】請求項1記載の縫製方法によれば、縫針
3を駆動して被縫合物A2の縫合を開始すると、手を被
縫合物A2に添えている程度でほとんど自動的に、被縫
合物A2が回動するとともに全体的に縫針3側へスライ
ドして渦巻状の縫合が行われる。よって熟練の技術がな
くても簡単に速く、そして綺麗に渦巻状の縫合が行え
る。また電子制御等ではないため、製造コストも安価に
済む。
【0026】また請求項2記載の縫製方法によれば、可
動芯11の移動軌跡は、送り装置7による送り方向及び
その反対方向に移動調節可能であるため、渦巻状の縫い
目線aの間隔を粗、密適宜調節することができる。
【0027】更に請求項記載の縫製装置によれば、被
縫合物A2の中心を可動芯11に突き刺すなどして保持
させて、縫合を開始すると、手を被縫合物A2に添えて
いる程度で、ほとんど自動的に被縫合物A2が回動する
とともに全体的にスライドし、渦巻状の縫合が行われ
る。従って熟練の技術がなくても簡単に速く、そして綺
麗に渦巻状の縫合が行える。また電子制御等ではないた
め、製造コストも安価に済む。また可動芯11の移動は
ガイドレール12B及びスライダ12Aによるものであ
るから、簡単な構造であり、作動が確実であるとともに
故障が少ない。
【0028】更にまた請求項記載の縫製装置によれ
ば、前記可動芯ユニット10は後付け可能で、且つ送り
装置7による送り方向及びその反対方向に移動調節可能
である。このため従来から使用していた縫合装置に後付
け可能であり、装置全体を買い換える必要がなく、経済
的である。また可動芯ユニット10のみで流通されれば
小さいため運送コスト等も安価に済む。また渦巻状の縫
い目線aの間隔の粗密の調節が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の縫製装置を示す斜視図である。
【図2】本発明の可動芯ユニットを示す平面図並びに正
面図、並びに平面図(a)のI−I線における断面図で
ある。
【図3】縫製製品を渦巻状に縫合したとき、縫い目線の
間隔を異ならせた三種の実施の形態を示す平面図であ
る。
【図4】生地を重ね、被縫合物を製作する状態を段階的
に示す斜視図である。
【図5】縫い目線の間隔を設定する状態を示す平面図で
ある。
【図6】縫い目線の間隔を設定する状態を示す平面図で
ある。
【図7】被縫合物の半自動的な動きの原理の一例を示す
説明図である。
【図8】縫い目線の幅調整の原理の一例を示す説明図で
ある。
【図9】縫針の最初の設定位置とそれに伴う被縫合物の
半自動的な動きの変化の原理を示す説明図である。
【図10】縫い目線の間隔を一枚の縫製製品において、
周縁側を密、中心側を粗に縫合する場合の手法並びにこ
れにより縫合される縫製製品を併せ示す平面図である。
【図11】縫い目線の間隔を一枚の縫製製品において、
周縁側を粗、中心側を密に縫合する場合の手法並びにこ
れにより縫合される縫製製品を併せ示す平面図である。
【図12】リンクを用いて被縫合物を左右に移動した実
施の形態を示す平面図である。
【図13】従来の手作業により渦巻状に縫合した状態の
縫製製品を示す平面図である。
【符号の説明】
1 縫製装置 2 装置本体 2A ベッド部 2B アーム部 3 縫針 4 針棒 5 押さえ金 6 針板 7 送り装置 7a 送り歯 7b 上送り 10 可動芯ユニット 11 可動芯 12 可動芯ガイド 12A スライダ 12B ガイドレール 13 設置固定材 13a 固定長孔 14 固定ネジ 21 旋回用レール 22 旋回ブロック 23 可動板 24A リンク要素 24B リンク要素 25A 同調歯車 25B 同調歯車 26 リンク支持レール A 縫製製品 A1 生地 A2 被縫合物 a 縫い目線

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縫針と、製品を送る送り装置とを具えた
    装置により被縫合物を縫合する方法において、前記被縫
    合物は複数枚の生地が重ねられた状態で、その中心を可
    動芯により回動自在に保持され、且つこの可動芯は装置
    本体のベッド部上面において縫針側へ摺動自在に支持さ
    るとともに、この可動芯の移動軌跡は、送り装置によ
    る送り方向に直交し且つ前記縫針の直下を通る線分から
    離してギャップが設けられるように設定され、前記可動
    芯は、縫合作業の際、送り装置による縫合部の進行に伴
    う可動芯の縫針側への引き寄せ作用により縫針側に移動
    されて前記被縫合物に対し渦巻状の縫合が行われること
    を特徴とする縫製方法。
  2. 【請求項2】 前記可動芯の移動軌跡は、送り装置によ
    る送り方向及びその反対方向に移動調節可能であり、
    記ギャップの間隔を調節することにより渦巻き状縫合の
    縫い目線の間隔を調節することを特徴とすることを特徴
    とする請求項1記載の縫製方法。
  3. 【請求項3】 縫針と、製品を送る送り装置とを具えて
    被縫合物を縫合する装置において、この装置のベッド部
    上面には、ガイドレールによって支持され縫針に対し
    て接近離反する方向に直線的に摺動自在なスライダと、
    このスライダに設けられ被縫合物の中心を保持する可動
    芯とを具え、且つこれら以外の直接的に渦巻状に縫合す
    るよう案内するための器具を具えないで成る可動芯ユニ
    ットが設けられ、前記可動芯の移動軌跡は、送り装置に
    よる送り方向に直交し且つ前記縫針の直下を通る線分か
    ら離してギャップが設けられるようにガイドレールを設
    置し、前記可動芯は縫合作業の際、送り装置による縫合
    部の進行に伴う可動芯の縫針側への引き寄せ作用により
    縫針側に移動して渦巻状の縫合を行うことを特徴とする
    縫製装置。
  4. 【請求項4】 前記可動芯ユニットは後付け可能で、且
    つ送り装置による送り方向及びその反対方向に移動調節
    可能であり、この可動芯ユニットの設置位置を前記送り
    方向及びその反対方向に移動調節し、前記ギャップの間
    隔を調節することにより渦巻き状縫合の縫い目線の間隔
    を調節することを特徴とすることを特徴とする請求項
    記載の縫製装置。
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