JP2929357B2 - 装置の運転方法 - Google Patents

装置の運転方法

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  • Testing Or Calibration Of Command Recording Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,復数の有害放出物質の
組成を分析し,個々の有害物質の絶対量を求め,求めら
れる有害物質量を所定の限界値と比較する,装置特に内
燃機関,燃焼装置又は工業装置の運転方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ドイツ連邦共和国特許出願公開第400
5803号明細書からこのような方法が公知であり,廃
ガス中に含まれる有害物質量が選択的に求められて表示
される。有害物質量は運転者により設定される負荷区域
に応じて重み付けされ,税金を決定するために記憶され
る。従つて自動車の運転者は,多くの有害物質量を生ず
ると,財政的に負担をかけられるが,特定の限界値の維
持は,この方法によつて保証できない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従つて本発明の課題
は,生ずる有害物質量の所定の限界値の維持を保証する
運転方法を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
本発明によれば、所定の測定間隔毎の限界平均値を個々
の有害物質に対して規定し,求められる有害物質量を所
定の測定間隔にわたつて加算して,有害物質平均値を形
成し,これらの有害物質平均値の少なくとも1つが前記
限界平均値を超過する時、装置の運転中,有害物質の
組成に影響を及ぼす運転パラメータへ介入することによ
つて,装置の運転を制限する。
【0005】論議されている炭酸ガス税及び有害な廃ガ
ス成分の一層の減少に関連して,工業装置及び燃焼装置
特に内燃機関を持つ自動車のために,廃ガスの検出及び
評価方法が提案され,走行中における廃ガス量の検出及
び記憶のほかに,種々の有害物質の限界値を維持するこ
とが可能となる。このため所定の測定間隔毎に,廃ガス
の個々の有害物質成分に対して,各車両の特定の絶対量
が認められる。それから個々の有害物質量の限界平均値
が計算される。測定される有害物質量とこの限界平均値
との比較により,有害物質量が限界値を超過するか否か
が確認される。有害物質量が限界値を超過していると,
測定される有害物質平均値が再び限界平均値を下回るま
で,最大車両速度が所定の限界値に制限される。車両速
度の制限により,生ずる廃ガスの量も制限されるので,
限界値の維持を実際に強制することができる。
【0006】方法の実施に際して,車両の運転パラメー
タから限界値超過の原因が求められる。この場合個々の
走行態様のため生ずる限界値超過と車両部品の機能障害
のため生ずる限界値超過との間には差違がある。機能障
害が存在し,例えは触媒に欠陥があると,車両が非常運
転でのみ走行できる程度に,車両速度が限定される。こ
の車両速度限定の解消は,機能障害の除去後権限のある
者によつてのみ行うことができる。それにより機能障害
の発生の際,運転者はできるだけ速やかに工場へ行かね
ばならない。
【0007】運転者の個々の走行態様のため限界値の超
過がおこると,走行速度の限定により,限界値を再び下
回るまで,運転者は少ない廃ガスを生ずるようにせねば
ならない。この教育的な効果は,運転者に実際の有害物
質量及び限界値を表示することによつて,更に高めるこ
とができる。それにより運転者は,走行態様の適時の整
合によつて,車両速度の限定を回避することができる。
【0008】本発明による方法の別の利点は,廃ガス量
を求めるための試験サイクルも,欠陥のある車両部品を
見つけるためのされる検査も省略できることである。有
害物質絶対量を求めて記憶することにより,廃ガス量を
実際運転で求め,続いて読出して評価することができ
る。機能障害があると,運転者は非常運転への切換えに
より障害を速やかに除去せねばならない。更に記憶され
ている有害物質量は,有害物質に関する税の直接算出に
利用することができる。
【0009】危険な状態を避けるため,方法を中断でき
ることが必要なことがある。例えば追い越し過程中走行
速度が制限される時,方法の中断が必要になることがあ
る。この可能性の乱用を制限するため,この場合生ずる
有害物質量を検出し,数倍高い税を課すことができる。
更に方法の中断に対して時間的な制限を設けることがで
きる。
【0010】特定の時間間隔で周囲空気の質を分析し,
周囲空気の質に関係して限界値及び走行区間の規定を行
うことができると,強く汚染される環境例えば工業密集
地域において,有害物質の排出が汚染の少ない地域より
強く制限されるという利点が生ずる。
【0011】本発明は,任意の燃焼装置の廃ガスの評価
のほかに,工業装置の廃水の評価にも適している。
【0012】
【実施例】内燃機関を持つ自動車のための流れ図を示す
図面に基いて,本発明による方法を以下に説明する。ブ
ロツク1における方法の開始後,ブロツク2において廃
ガスが分析され,その中に含まれている有害物質量M
ist(i)が選択的に検出され,続いてブロツク3で
記憶される。記憶されている有害物質量Mist(i)
から,ブロツク4において有害物質平均値(
ist(i))が,所定の走行区間sにわたつて計算さ
れ,続いてブロツク5において対応する閾値M
schwell(i)と比較される。有害物質平均値M
ist(i)がこの対応する閾値M
schwell(i)を超過しないと,ブロツク7へ移
行する。これに反し有害物質平均値(ist(i))
が対応する閾値(schwell(i))を超過する
と,ブロツク6において警報信号が運転に対して発生さ
れる。続いて方法がブロツク7へ進行し,そこで有害物
質平均値(ist(i))が対応する限界平均値(
max(i))と比較される。有害物質平均値(
ist(i))がこの対応する限界平均値(
max(i)を超過しないと,ブロツク8へ移行する。
このブロツク8において,場合によつては予め規定され
ている車両の最大速度Vgrenzが低下するか又は最
大値Vmaxへリセツトされた後,ブロツク2の開始へ
戻される。
【0013】これに反しブロツク7において,有害物質
平均値(ist(i))の少なくとも1つが対応する
限界平均値(max(i))を超過すると,ブロツク
9において,限界値超過が内燃機関の機能障害のためお
こつたのか,又は他の車両部品の機能障害のためおこつ
たのかが検査される。この場合機能障害が検出されない
と,限界値超過が車両運転者の個々の走行態様によるも
のと推論することができる。この場合ブロツク10へ移
行して,そこで最大車両速度Vgrenzが第1の値V
に限定される。続いてブロツク2における方法が続行
される。
【0014】これに反しブロツク9において機能障害が
検出されると,ブロツク11において最大車両速度V
grenzが第2の値Vに限定される。この速度限定
は,機能障害が工場で除かれるまで作用している。
工場へ行つた時(ブロツク12)初めて,修理後権限の
ある者によつて方法がリセツトされ,ブロツク1におい
て再び開始可能である。速度限定Vは,車両の非常運
転がかろうじて可能であるように選ばれるのがよい。制
限される走行特性により,運転者は速やかに工場へ行く
ように促される。他方走行特性は,自己の動力で工場へ
達することができる程度に制限されている。
【0015】個々の有害物質量Mist(i)の検出
は,それに適した分析器で行われ,なるべく所定の部分
廃ガス流が例えば取出し弁を介してこの分析器へ供給さ
れる。分析は,所定の時間間隔で,又は所定の走行区間
後に,又は特性曲線図に関係して予め規定されている機
関運転点で行うことができる。しかし永続的な廃ガス取
出しも考えられる。その際廃ガスは,個々の有害物質成
分i例えばNOx,CO,HC又は煤粒子に従つて選択
的に検査される。各有害物質成分iに対して別々の限界
平均値(max(i))が規定される。許容限界平均
値(max(i))の超過は,限界平均値(max
(i))の1つ又は複数又は限界平均値(
max(i))の特定の組合わせが超過される時に,ブ
ロツク7において確認することができる。
【0016】有害物質排出を判断するために,有害物質
成分iが所定の走行区間sにわたつて検出される。それ
により環境による変動又は個々の走行状態に関係する変
動が打消される。更に車両運転者は,通常の交通条件中
に予想される走行態様により,短時間の極端な状態例え
ば追い越し過程中又は登坂走行中に,限界値を直ちには
超過しない程度に廃ガス量を減少することができる。そ
れにもかかわらず廃ガス量が限界平均値(
max(i))を超過すると,最大速度Vgrenz
限定により,有害成分排出が限定され,従つて限界平均
値(max(i))の維持が行われる。車両運転者
が,限界平均値(max(i))の超過にもかかわら
ず走行態様を整合させないと,長い時間にわたつて運転
者はその運転特性を制限される。これに反し運転者が整
合された走行態様により有害成分排出を減少すると,速
度限定Vgrenzが比較的速やかに再び取消される。
この速度限定は例えば回転数又は負荷の限定によつて行
うことができる。この方式により,有害物質の少ない車
両の購入が魅力的になるが,有害成分排出の多い車両で
は,個々の走行態様の自由度が著しく制限されることを
考慮せねばならない。
【0017】閾値(schwell(i))は,限界
平均値(max(i))へ達する前に運転者へ警告す
るのに役立つ。このため閾値(
schwell(i))がそれぞれ対応する限界平均値
max(i))より小さく選ばれる。従つて閾値
schwell(i))は,限界平均値(max
(i))より下に一種の公差帯域を形成する。この公差
帯域内で,運転者は光又は音響の警報信号により予め警
告される。警告にもかかわらず有害物質平均値(
ist(i))から引続き増大する時にのみ,走行速度
の限定が行われる。有害物質平均値(ist(i))
が限界平均値(max(i))の超過後再び減少する
と,閾値(schwell(i))をも下回り,従つ
て走行速度の制限をもはや考慮する必要がなくなるま
で,警報信号は発せられままである。しかしこれに関連
して有害物質平均値(ist(i))が限界平均値
max(i))以下に低下するだけでなく,閾値
schwell(i))以下に低下する時初めて,
走行速度の制限を取消すことも考えられる。
【0018】車両運転者に認められる自由度は,所定の
走行区間sに関係している。短い走行区間sにわたつて
平均値を形成すると,有害成分排出の僅かな変動しか打
消すことができない。長い走行区間sにわたつて平均値
を形成すると,車両運転者は有害物質量を削減でき,後
の走行の際運転者はこの有害物質量を使い果たすことが
できる。このため運転者に実際の有害物質量M
ist(i)及び対応する限界平均値(
max(i))を表示するのがよい。
【0019】限界平均値(max(i)),閾値(
schwell(i)),走行区間s又は自動徴税のた
めの重み付け係数は,固定的な規定のほかに,地方の条
件に合わせることができる。このため分析器は,特定の
間隔で周囲空気の質を求めるのに利用することができ
る。これらの測定値に関係して,数値の規定を変えるこ
とができる。それにより特に汚染される地域例えば工業
密集地域では,許容有害成分排出を著しく限定すること
ができる。更に数値規定の際,地形も考慮することがで
きる。例えば山の多い環境では,平地におけるより大き
い限界値が許される。その際車両の積み荷又は乗客数も
考慮することができる。これに関して,数値規定の際廃
ガス発生の前歴例えば渋滞走行にも留意するのがよい。
このため所定値は,所定の走行区間中に車両のとつた運
転状態と所定値との間の関数関係を介して計算される。
例えばこれは,測定間隔中に通過する特性曲線図の範囲
をマークし,続いて所定値を求める際異なる重み付けで
使用することによつて,実現することができる。
【0020】このような装置の悪用を防止するため,付
加的にだまし防止装置を設けることができる。このため
例えば運転パラメータから,予想される廃ガス量を求め
て,分析器から来る廃ガス量と比較することができる。
この場合欠陥が確認されると,直ちに非常運転に切換え
られるので,運転者は工場へ行つて,欠陥を除かねばな
らはい。
【0021】限界平均値(max(i))を超過する
際最大速度Vgrenzを制限するほかに,機関制御へ
の異なる介入により,車両運転者へ教育的効果を及ぼす
ことも可能である。
【0022】本発明は,工業用又は個人の燃焼装置の廃
ガスにも適用することができる。この場合最大許容速度
の代りに,対応する装置の有害成分排出に不利な影響を
及ぼす他の運転パラメータへの介入が行われる。この場
合測定間隔として,走行区間の代りに,廃ガス量を規定
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】内燃機関を持つ自動車に適用される有害放出物
質の検出及び評価方法の流れ図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−140942(JP,A) 特開 昭60−100749(JP,A) 特開 平6−108906(JP,A) 特開 平6−81698(JP,A) 実開 昭62−143072(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F01N 7/00 F02D 45/00

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の有害放出物質の組成を分析し,個
    々の有害物質の絶対量を求め,求められる有害物質量を
    所定の限界値と比較する,装置の運転方法において,所
    定の測定間隔(S)毎の限界平均値(max(i))
    を個々の有害物質(i)に対して規定し,求められる有
    害物質量(Mist(i))を所定の測定間隔(S)に
    わたつて加算して,有害物質平均値(ist(i))
    を形成し,これらの有害物質平均値(ist(i))
    の少なくとも1つが前記の限界平均値(
    max(i))を超過する時,装置の運転中,有害物質
    の組成に影響を及ぼす運転パラメータへ介入することに
    よつて,装置の運転を制限することを特徴とする,装置
    運転方法。
  2. 【請求項2】 装置の運転パラメータに基いて,機能障
    害のために限界平均値(max(i))の超過が行わ
    れるか否かを確認することを特徴とする,請求項1に記
    載の方法。
  3. 【請求項3】 機能障害の存在する場合装置を非常運転
    に切換え,工場における機能障害の除去後にのみ非常運
    転を取消すことができるようにすることを特徴とする、
    請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 機能障害の存在なしに限界平均値(
    max(i))の超過の際,求められる有害物質平均値
    ist(i))が限界平均値(max(i))を
    再び下回るまで、装置の運転を制限することを特徴とす
    る,請求項2に記載の方宝。
  5. 【請求項5】 有害物質平均値(ist(i))及び
    限界平均値(max(i))を表示することを特徴と
    する,請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 有害物質平均値(ist(i))を
    定の閾値(schwell(i))と比較し,その際
    閾値(schwell(i))を限界平均値(
    max(i))より小さくし、閾値(schwell
    (i))の超過の際警報信号を発生することを特徴とす
    る、請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 求められる有害物質量(M
    ist(i))を記載し,徴税のため読出すことができ
    ることを特徴とする,請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】 方法を中断でき,方法の中断中に生ずる
    有害物質量(Mist(i))を別個に検出して評価す
    ることを特徴とする,請求項1に記載の方法。
  9. 【請求項9】 所定の時点に周囲空気の質を分析し,周
    囲空気の質に関係して限界平均値(max(i))を
    規定することを特徴とする,請求項1に記載の方法。
  10. 【請求項10】 測定間隔(S)を周囲空気の質に関係
    して規定することを特徴とする,請求項9に記載の方
    法。
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