JP2928937B2 - 天井構造 - Google Patents

天井構造

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JP2928937B2
JP2928937B2 JP2111662A JP11166290A JP2928937B2 JP 2928937 B2 JP2928937 B2 JP 2928937B2 JP 2111662 A JP2111662 A JP 2111662A JP 11166290 A JP11166290 A JP 11166290A JP 2928937 B2 JP2928937 B2 JP 2928937B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この発明は天井構造に関するもので、更に詳細には、
吊り天井構造の天井下地材に吊持される天井バーにて形
成されるグリッド部に分割された天井パネルを組付ける
ようにしたいわゆるシステム式の天井構造に関するもの
である。
【従来の技術】
従来の吊り天井構造としては、天井スラブに垂下され
る吊りボルトに、吊り金具をもってチャンネル状の天井
下地材を吊持すると共に、この天井下地材にクリップ等
の連結手段をもって天井仕上げ材を井桁状に組付け、そ
して、天井仕上げ材の下面にねじ等の固定手段によって
受板を張設固定した後、受板に化粧用天井パネルをねじ
あるいはリベットで固定するスクリューアップ方式が広
く採用されており、また、別の天井構造として、断面T
字状の天井仕上げ材(Tバー)の下端に形成された係止
受部に天井パネルを載置する方式、あるいは、クリップ
等の連結手段をもって天井下地材に吊持されたランナに
天井パネルを差し込んで天井仕上げ材を目隠しするコン
シール方式等が知られている。
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、スクリューアップ方式は天井仕上げ材
に受板を固定した後、ねじやリベットをもって化粧用天
井パネルを張設固定するため、多大な労力及び時間がか
かるという問題がある。これに対し、Tバーの係止受部
に天井パネルを載置する方式は、ねじ止め作業が不要で
あるため、簡単な作業で天井パネルを張設することがで
きるが、Tバーが露出するという問題がある。また、コ
ンシール方式においては、ねじ等の固定手段を用いずに
天井パネルを架設することができると共に、天井仕上げ
材を目隠しすることができるが、天井パネルの連接側端
部に係合凹凸条を形成する必要があるため、天井パネル
の加工に手間がかかると共に、天井パネルの取付に熟練
を要する等の二律背反性の問題がある。しかも、従来の
この種の天井構造においては、天井パネルを取付ける手
順として、例えば中央に基準位置を設定して、この基準
位置から順次組付けて位置決めしなければならないの
で、同時に複数箇所で天井パネルを張設することができ
ず、作業性が低下するという問題があった。更には、天
井パネルの組付け後に天井裏の点検のために天井パネル
を取外すことができないという問題点もあった。 この発明は上記事情に鑑みなされたもので、ねじ等の
固定手段を用いることなく簡単な作業で天井パネルを取
付けることができると共に、天井仕上げ材の露出を少な
くすることができ、しかも、任意のグリッド部毎に位置
決めでき、かつ、組付け後に任意の天井パネルを取外し
可能にした天井構造を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明の天井構造は、
天井下地材に吊持された状態で並設される主天井バー
と、連結手段をもって上記主天井バーに適宜間隔をおい
て直交状に当接固定される複数の補助天井バーとで形成
される平面状のグリッド部と、上記グリッド部の少なく
とも対向する2辺における上記天井バーの下端に形成さ
れる係止受部にそれぞれ架設される複数に分割された天
井パネルとから成り、上記天井パネルの一端に形成され
るフック状の折曲縁を、上記天井バーの係止受部に形成
された係止凸条に着脱及び回転可能に係合して成るもの
である。 この発明において、上記グリッド部を形成する主天井
バーおよび補助天井バーは、グリッド部の対向する2辺
に天井パネルを架設するための係止受部を有するもので
あればその形態は任意のものでもよく、例えば断面逆T
字状のアルミニウム合金製の押出し形材にて形成するこ
とができる。このように構成される主天井バーと補助天
井バーとを連結する連結手段は主天井バーと補助天井バ
ーとを直交状かつ平面状に当接固定するものであれば任
意のものでもよく、例えば補助天井バーに設けられた長
手方向に沿う溝内に挿入される挿入片と、主天井バーに
設けられた位置決め用切欠及び係止溝等に係合する位置
決め爪及び係止爪等を有する係止片とで構成されるジョ
イント金具にて構成することができる。この場合、ジョ
イント金具は挿入片と係止片を直交状に連結するもので
あれば直接直角状に連結したものであってもよいが、好
ましくは挿入片と係止片との間に温度差によって主天井
バーと補助天井バーとの連結部が変位するのを吸収する
伸縮屈曲部を介在させる方がよい。 上記グリッド部には複数の分割された天井パネルが取
外し可能に架設されるものであれば、天井パネルの形態
は限定されるものではなく、例えば長方形状、台形状等
の天井パネルを使用することができる。天井パネルに台
形状のものを使用する場合には、グリッド部の対向する
2辺にそれぞれ第2の連結手段をもって当接固定される
2本の平行な支持材にて照明手段等の設備を配設する方
形フレームを支持し、上記グリッド部の各辺と上記方形
フレーム間に台形状天井パネルを架設すれば、天井の一
部に照明手段等の設備を組込むことができる点で好まし
い。また、方形フレームの内方側に空調用通路部を形成
すれば、更に照明設備等と同時に空調設備を組込むこと
ができる点で好ましい。上記支持材は方形フレームを支
持するものであれば、その形態は任意でよく、例えば上
記主及び補助天井バーと同様な断面逆T字状の形材によ
り形成することも可能であるが、好ましくはチャンネル
状形材にて形成する方がよい。このように支持材をチャ
ンネル状形材にて形成した場合、第2の連結手段は、支
持材を保持するU字状受部と支持材に設けられた位置決
め用切欠に係合する位置決め爪とを有する支持材受体
と、主又は補助天井バーの上端部に設けられた係止溝に
係合する上部係止爪と主又は補助天井バーに設けられた
取付溝に係合する下部係止爪とを有する取付け金具にて
形成することができる。 上記天井パネルは吸音性を有するものであれば1枚の
板部材にて形成しても差し支えないが、好ましくは天井
パネルは、多数の小孔を穿設する目皿状の金属製パネル
本体と、このパネル本体の裏面凹所内の全域又は照明手
段等の設備の取付のための方形空間を残した領域に充填
される吸音材とを具備する方がよい。
【作用】
上記のように構成することにより、天井スラブに取付
けられる天井下地材に吊持された状態で並設される主天
井バーと補助天井バーとを連結手段によって当接固定し
て平面状のグリッド部が形成され、各グリッド部内に分
割式の天井パネルを架設して各グリッド部に天井パネル
が取付けられ、順次他のグリッド部に同様に天井パネル
を架設して天井が構成される。取付後、任意の天井パネ
ルの一端の係止受部との係合を解除すると共に、他端の
フック状折曲縁を係止受部で回転させることにより、天
井パネルを下方に回転させて天井裏の点検等が容易に可
能となる。 上記グリッド部に方形フレームを取付けた場合には、
方形フレームに照明手段等の設備機器を組付けることが
でき、また、方形フレームと天井パネルとの間に空調用
通路部を形成することにより、この空調用通路部を空調
設備と連結でき、空気の吸排部を同時に形成することが
できる。
【実施例】
以下にこの発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明
する。 ◎第一実施例 第1図はこの発明の天井構造の第一実施例の天井裏の
斜視図、第2図はその要部分解斜視図、第3図は要部平
面図が示されている。 第一実施例における天井構造は、天井スラブ1にアン
カー2aをもって垂下された吊りボルト2の下端部に吊り
金具3(以下にハンガーという)をもって吊持されるチ
ャンネル状の天井下地材4にクリップ5をもって吊持さ
れた状態で並設される主天井バー10と、この主天井バー
10間に直交状に当接されると共に連結手段であるジョイ
ント金具20にて固定される補助天井バー11とで平面状の
グリッド部6を形成し、グリッド部6の対向する主天井
バー10,10間に第2の連結手段である取付金具30にて予
め方形フレーム50を組付けた2本の支持材40,40を当接
固定して、そして、グリッド部6と方形フレーム50の対
向する辺に台形状の天井パネル7を架設して成る。 主天井バー10と補助天井バー11は、第7図及び第8図
に示すように、断面ほぼ逆T字状のバー本体12の上端に
長手通しの凹溝13を有すると共に、この凹溝13に対して
左右対称位置に横L字状の鍔部14,14を有し、バー本体1
2の垂直片12aの左右対称位置には狭隘開口状の係止溝1
5,15を有し、そして、バー本体12の下端部の左右対称位
置に、上方に向って起立する係止凸条16を有する水平状
の係止受部17,17を形成すると共に、係止受部17の下方
に側方に向って開口する横溝17a,17aを形成して成る。
このように形成される主天井バー10と補助天井バー11
は、それぞれアルミニウム合金製押出し形材にて形成さ
れている。なお、主天井バー10の端部側の鍔部14には位
置決め用切欠18が穿設されている。 上述されたように形成される主天井バー10と補助天井
バー11とを当接固定するジョイント金具20は、第9図に
示すように、補助天井バー11の係止溝15内に挿入固定さ
れる挿入片21と、主天井バー10の位置決め用切欠18に係
合する位置決め用爪22及び鍔部14と係止溝15に係合する
上、下係止爪23,24を有する係止片25とを伸縮屈曲部26
を介在して連結した構造となっている。なお、係止片25
には、補助天井バー11を当接固定する際にニッパー等の
専用工具によって主天井バー10の垂直片12aに向って折
曲される固定爪27が切り起されている。また、挿入片21
の上辺の中間部は浅く切り込まれており、下辺の中間部
には下方に向って突出する係止脚部28が設けられると共
に、この係止脚部28の近傍上方側に挿入方向に沿う弾性
変形用スリット29が穿設されている。この場合、弾性変
形用スリット29を挿入片21の上方側に設けてもよい。 このように形成されるジョイント金具20は補助天井バ
ー11の係止溝15内に挿入片21が挿入固定された状態で主
天井バー10の上方から位置決め用切欠18に位置決め用爪
22を係合させると共に、凹溝13、鍔部14および係止溝15
に上、下係止爪23,24を係合させることによって主天井
バー10と補助天井バー11とを当接状態に連結する。この
とき主天井バー10と補助天井バー11は伸縮屈曲部26に当
接固定することにより位置決めされる。そして、固定爪
27を折曲して当接固定を完了する(第4図ないし第6図
参照)。 このようにして、主天井バー10と補助天井バー11とを
当接固定してグリッド部6を形成することにより、全て
のグリッド部6の位置決めを正確に設定することができ
る。 主天井バー10と支持材40とを連結する取付金具30は、
第10図ないし第12図に示すように、支持材40を保持する
断面U字状の受部31と、支持材40の端部側下面に穿設さ
れた位置決め用矩形孔41に係合する位置決め爪32とを有
する支持材受体33にて主要部が形成されている。この支
持材受体33の連結側上端に、一対の外向きの水平状保持
片34,34が延在されると共に、保持片34の先端辺に主天
井バー10の凹溝13内に係合する上部係合爪35が折曲さ
れ、かつ、連結側下端には、主天井バー10の係止溝15内
に係合される下部係合爪36が折曲されている。また、支
持材受体33の他端側上部には支持材40の保持用屈曲部を
有して上端が外方に拡開する一対の支持材案内壁37,37
が突設されている。 支持材40は、第13図に示すように、鋼製の狭隘開口部
42を有するC形チャンネル状の押出し形材にて形成され
ており、連結側端部の下片44には位置決め用の矩形孔41
が穿設され、また、上、下片43,44の適宜位置には後述
する照明支持ボルト46の位置決め用孔45と方形フレーム
50を構成するセンターフレーム51の位置決め用切欠45a
が穿設されている。このように形成される支持材40は、
第14図及び15図に示すように、狭隘開口部42にて方形フ
レーム50を構成するセンターフレーム51を支持し、位置
決め用孔45の下方から上方に向って貫通する照明支持ボ
ルト46にレベルパイプ47を介して照明下地材48を取付け
るようになっており、また、支持材40に垂下固定される
支持金具49にて設備プレート60が支持されるようになっ
ている。 支持材40にて支持されるセンターフレーム51は、第14
図及び第16図に示すように、アルミニウム合金製押出し
形材にて形成される断面ほぼクランク状のセンターフレ
ーム本体52の上部垂直片53の外側面に互いに平行な一対
の係止翼条54,54を有すると共に、上部垂直片53の内側
に係止溝55を有し、センターフレーム本体52の水平段部
56の下面に下部垂直片57と共働して天井パネル7の落下
防止ばね61を保持するばね保持溝58を有し、かつ、下部
垂直片57の外側に天井パネル7の頂部短片に設けられた
フック状の折曲縁7hを着脱可能に係止する係止受部59を
有すると共に、下部垂直片57の下端部にリターンベーン
62の取付溝59aを設けた構造となっている。このように
形成されるセンターフレーム51は両端が45°に切断され
て、係止溝55内に挿入されるアングル状連結金具51aに
て方形フレーム50を形成している(第17図及び第18図参
照)。そして、センターフレーム51が支持材40の位置決
め用切欠45aに嵌合されて支持材40,40間に組込まれるよ
うになっている。なお、落下防止ばね61はばね保持溝58
内に着脱及び摺動自在に配設される円弧状板ばね部材に
て形成されており、この落下防止ばね61と係止受部59と
の間にて天井パネル7の折曲縁部を挟持して天井パネル
7の落下を防止している(第20図参照)。 また、方形フレーム50の内側には下方が開口する箱状
のディフューザ64が取付けられて方形フレーム50内に配
設される照明機器70との間に空調用通路65が形成される
ようになっている。この場合、ディフューザ64の外壁面
64aに固定ねじ64bによって固着されるフック金具64cの
下端爪64dをセンターフレーム51の上部の係止翼条54に
係合させ、フック金具64cの上端爪64eに上端係止爪66a
を係合すると共に、下端係止爪66bをセンターフレーム5
1の下部係止翼条54に係合させる“く”字状のチャンバ
ークリップ66にてディフューザ64が方形フレーム50の内
側に取付けられている(第19図及び第20図参照)。な
お、ディフューザ64の外壁面64aの内側面には固定ねじ6
4bによってベーン押え67が固着されており、このベーン
押え67の下端の湾曲受部67aにディフューザ64の開口部6
4fに向って垂下するクランク状のベーン68が角度調整可
能に保持されている(第19図参照)。また、ディフュー
ザ64の一部には空調用ダクト63に接続する接続口64gが
設けられている(第1図及び第2図参照)。 なお、照明機器70は、第14図及び第21図に示すよう
に、断面ほぼU字状の鋼製形材にて形成される照明下地
材48の底面に切り起されたL字状保持片48aにて位置決
めされた状態で取付ボルト71及びナット72にて照明下地
材48に取付けられている。なお、方形フレーム50に照明
機器70を取付けない場合には、第23図に示すように、セ
ンターフレーム51の水平段部56上に起立された係止突片
56aに目隠し用パネル8の折曲縁8aを係止させることに
より方形フレーム50の開口部を塞ぐことができる。 一方、天井パネル7は、第22図に示すように、多数の
小孔7a,7a‥‥を穿設する目皿状の金属製パネル本体7b
と、このパネル本体7bの裏面凹所7c内に敷設される黒色
の不燃性目隠しシート7dを介して充填されるグラスファ
イバー等の吸音材7eとを具備し、また、パネル本体7bの
基部側長辺部7fに主天井バー10又は補助天井バー11の係
止受部17の係止凸条16に着脱及び回転可能に係合するフ
ック状の折曲縁7hを形成し、かつ、頂部側短辺部7gには
センターフレーム51の係止受部59に着脱可能に係合する
フック状の折曲縁7hが形成されている(第15図参照)。
なお、吸音材7eの上面には飛散防止用のシート7iが被覆
されている。このように形成される天井パネル7をグリ
ッド部6内に架設するには、予めグリッド部6内に配設
された方形フレーム50とグリッド部6との間に形成され
た空間内に室側から天井裏面側に向って天井パネル7を
斜めに挿入した後、基部側長辺部7fの折曲縁7hを主天井
バー10又は補助天井バー10又は補助バー11の係止凸条16
に係合させると共に、天井パネル7の頂部側短辺部7gの
折曲縁7hを落下防止ばね61に抗してセンターフレーム50
の係止受部59に係合させることにより行うことができ
る。また、架設後に天井パネル7を取外すには、天井パ
ネル7の頂部短辺部7gを落下防止ばね61に抗して係止受
部59との係合を解いた後、基部側長辺部7fを天井バー側
にずらして、基部側長辺部7fの折曲縁7hを係合凸条16に
対して回転させれば、第5図に想像線で示すように、天
井パネル7を開放した状態に取外すことができ、天井パ
ネル7のクリーニング等を容易にすることができる。こ
の際、天井パネル7の側辺は隣接する天井パネル7の側
辺に接触しているので、開放された天井パネル7は左右
が規制されてがたつくことがなく、また、不用意に脱落
する虞れがない。 天井下地材4に主天井バー10を吊持するクリップ5
は、第24図及び第25図に示すように、天井下地材4を挟
持する一対の二股部5a,5aの上端部を水平片5bにて連結
したクリップ本体5cにて主要部が構成されており、二股
部5aの下端に形成される主天井バー10の鍔部14に係合す
る引掛け爪5dと、水平片5bに設けられたねじ孔部5eにね
じ結合して天井下地材4の上面に当接する摘みねじ5fと
で天井下地材4の下面に主天井バー10を吊持するように
なっている。 一方、天井下地材4を天井スラブ1から吊持するハン
ガー3は、第26図(a)ないし(c)に示すように、吊
りボルト2を挿入する切欠部3aを有する馬蹄形状の水平
片3bの一端から直角状に垂直片3cを折曲し、垂直片3cの
下端からL字状に天井下地材保持部3dを折曲して成り、
天井下地材保持部3dの外側起立片3eの中間部に外方に向
って膨隆する膨隆折曲部3fを設けると共に、外側起立片
3fの上端部に天井下地材4の上面に係合するばね性を有
する切起し片3gを設けた構造となっている。このように
ハンガー3を形成することにより、上方から切起し片3g
の弾発力に抗して保持部3d内に天井下地材4を挿入する
際、膨隆折曲部3fの存在によって天井下地材4のハンガ
ー3への取付が容易となると共に、仮止め時のスライド
調整が容易となり、また、天井下地材4のセットミスを
防止することができ、また、切起し片3gにより天井下地
材4の脱落が防止できる(第14図参照)。 また、吊りボルト2と天井下地材4との間には、第27
図に示すように、ブレス金具9が架設されて吊りボルト
2と天井下地材4の剛性が確保されている。すなわち、
吊りボルト2に係合する上部ブレス金具9aと天井下地材
4に係合する下部ブレス金具9bとをブレスボルト9cにて
連結することにより、天井下地材4の水平方向の剛性が
強固となっている。この場合、上部ブレス金具9aは、第
29図(a)、(b)に示すように、吊りボルト2を包囲
するほぼC形チャンネル状の上部ブレス金具本体9dと、
この上部ブレス金具本体9dの一側から突出する腕部9eに
ブレスボルト9cがねじ結合するナット9fを有するブレス
ボルト取付部9gとで構成されており、上部ブレス金具本
体9dの両側壁9r,9rの上下方向における斜め対向辺9s,9s
が吊りボルト2の雄ねじ部2bに係合されるようになって
いる。なお、第27図に示すように、上部ブレス金具本体
9dの開口側の両片9h,9hの斜め対向部位には吊りボルト
2の抜け出しを防止する係止爪部9iが折曲され、上部ブ
レス金具本体9dの基部中央に吊りボルト2に密接する内
方膨隆部9jが突設されている。また、下部ブレス金具9b
は天井下地材4を保持するU字状保持部9kの開口側の一
方にブレスボルト9cを挿入案内する馬蹄形状のブレスボ
ルト取付片9nを水平に対して45°に傾斜された辺から直
角に折曲し、他方には外向きに垂直線に対して45°に拡
開する別のブレスボルト取付片9mを突設した構造となっ
ており、U字状保持部9k内に天井下地材4を保持した状
態でU字状保持部9kの上部間に固定ボルト9pを貫通させ
てねじ受部9qにて固定することにより、天井下地材4と
の固定を強固にしてある。 なお、主天井バー10又は補助天井バー11の横溝17aに
は間仕切り80の上端に装着された取付部材81が嵌合され
て、間仕切り80が着脱可能になっている(第30図参
照)。この場合、取付部材81は第31図に示すように、固
定ねじ82によって間仕切り80に固定される逆ハット状の
取付部材本体83の両側水平片84,84の斜め対称部位に横
溝17a内に挿入される傾斜挿入片85,85を設けた構造とな
っている。 また、主天井バー10と補助天井バー11との連結部の任
意の箇所にはスプリンクラ86が装備され(第32図及び第
33図参照)、このスプリンクラ86に、第2図に示すよう
なスプリンクラ配管86aが接続されるようになってい
る。この場合、ジョイント金具20の伸縮屈曲部26の寸法
を大きくしてスプリンクラ86の取付のためのスペースが
確保されている。また、設備プレート60には例えば煙感
知器87やスピーカー88等が取付けられる(第1図、第2
図、第34図及び第35図参照)。 一方、天井のコーナー部においては、第36図ないし第
38図に示すように、下地材1aと壁面1bの上端との隅角部
に固定ねじ91をもって固着されるアングル状の押出し形
材製端部バー90に天井パネル7が載置されるようになっ
ており、また、C形チャンネル状の押出し形材から製せ
られる端部下地材92に下地材連結金具93をもって天井下
地材4が当接固定され、かつ、クリップ5をもって主天
井バー10又は補助天井バー11が吊持されている。なお、
端部下地材92は、第39図(a),(b)及び第40図に示
すようなC形チャンネル状の連結金具94にて当接状態に
連結されている。この場合、連結金具94は、垂直基部95
の中央に位置決め用の垂直円弧状突起96を切り起すと共
に、この垂直円弧状突起96に関して対称部位に水平円弧
状突起97,97をそれぞれ切り起した構造となっており、
端部下地材92を連結した状態において、垂直円弧状突起
96が2つの端部下地材92,92の間に位置し、水平円弧状
突起97,97がそれぞれ端部下地材92の内側面に弾性力を
もって圧接されるようになっている。 ここでは、連結金具94によって端部下地材92,92同士
を連結する場合について説明したが、その他の天井下地
材4,4同士の連結にもこの連結金具94を同様に使用する
ことができる。 次に、この発明の天井構造の組立手順について説明す
る。 まず、天井スラブ1にアンカー2aをもって垂下された
吊りボルト2の下端にハンガー3をもって天井下地材4
を吊持する。次に、天井下地材4の適宜箇所にクリップ
5をもって主天井バー10,10‥‥を吊持すると共に、互
いに平行状に並設した後、予めジョイント金具20を挿入
固定した補助天井バー11を上方から主天井バー10に設け
られた位置決め用切欠18に落し込んで主天井バー10に対
して直交状に補助天井バー11を当接連結し、固定爪27を
主天井バー10側に折曲して主天井バー10と補助天井バー
11とを当接固定して、グリッド部6を形成する。そし
て、各グリッド部6における主天井バー10に取付金具30
をもって予め方形フレーム50を組付けた2本の支持材4
0,40を並設した後、グリッド部6の各辺と方形フレーム
50の辺との間に順次台形状の天井パネルを架設して行え
ば、各グリッド部毎に天井を構成することができる。ま
た、方形フレーム50の内方にディフューザ64を取付けて
空調用通路65を形成すると共に、照明下地材48を介して
照明機器70を配置する。なお、照明機器70を必要としな
い方形フレーム50内には目隠し用パネル8を架設する。
また、天井のコーナー部においてはグリッド部6を構成
する主天井バー10又は補助天井バー11の係止受部17と端
部バー90とに天井パネル7を架設する。したがって、こ
の発明の天井構造においては、天井の中央等の基準位置
から位置決めする必要がなく、任意のグリッド部6から
自由に天井パネル7を架設することができる。 ◎第二実施例 第41図はこの発明の天井構造の第二実施例の要部裏面
図、第42図は第二実施例における別の形態の裏面図が示
されている。 第二実施例における天井構造は、矩形状の天井パネル
をグリッド部に着脱可能に架設するようにした場合であ
る。すなわち、上記第一実施例と同様に形成されたグリ
ッド部6の対向する2辺の主天井バー10又は補助天井バ
ー11(ここでは主天井バー10の場合について示す)に形
成された係止受部17に矩形状の天井パネル7′,7′‥‥
を上記第一実施例と同様に着脱及び回転可能に架設して
天井部を構成するようにした場合である。この場合、天
井パネル7′は、第45図に示すように、多数の小孔7a,7
a‥‥を穿設する矩形目皿状の金属製パネル本体7bと、
このパネル本体7bの裏面凹所7cに敷設される黒色の不燃
性目隠しシート7dを介して充填されるグラスファイバー
等の吸音材7eとを具備し、また、パネル本体7bの長手方
向両端部7jに主天井バー10又は補助天井バー11の係止受
部17の係止凸条16に着脱及び回転可能に係合するフック
状の折曲縁7hを形成し、かつ、側縁部7kには外向きフラ
ンジ部7mが形成されている。 なお、第二実施例において、逆T字状の補助天井バー
11に代えて、第43図に示すように、一方の鍔部14及び係
止溝15を削除したディフューザ用補助天井バー11′を使
用することにより、この補助天井バー11′,11′間にデ
ィフューザ64を形成すると共に、空調用通路65を形成す
ることができる。 また、グリッド部6内に方形フレーム50を配置しない
場合(第42図)には、第46図に示すように、金属製パネ
ル本体7bの裏面凹所7cにおける中間部に吸音材7eを充填
しない特殊天井パネル7″を用いれば照明機器等の設備
を天井に組込むことができる。 また、天井パネル7″の吸音材7eを充填しないパネル
本体7bを切欠いて直接照明機器等の設備を組付けてもよ
い。 なお、第二実施例において、その他の部分は上記第一
実施例と同様であるので、同一部分には同一符号を付し
て、その説明は省略する。
【発明の効果】
以上に説明したように、この発明の天井構造によれば
上記のように構成されているので、以下のような効果が
得られる。 1)請求項1記載の天井構造によれば、ねじ等の固定手
段を用いることなく簡単な作業で天井パネルを取付ける
ことができると共に、天井仕上げ材の外部への露出を少
なくすることができ、しかも、任意のグリッド部毎に位
置決めでき、かつ、組付け後に任意の天井パネルを取外
して可能にすることができる。 2)請求項2記載の天井構造によれば、天井パネルの取
付と同時に照明機器等の設備を組込むことができる。 3)請求項3記載の天井構造によれば、上記2)に加え
て更に空調設備を組込むことができる。 4)請求項4記載の天井構造によれば、天井パネルを軽
量化することができると共に、吸音性の向上を図ること
ができ、かつ、グリッド部への取付け及び取外しが容易
となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は第一実施例における天井構造の裏面側の斜視
図、 第2図は第1図の要部斜視図、 第3図は天井の裏面側から見た平面図、 第4図はこの発明における主天井バーと補助天井バーの
連結部の平面図、 第5図は第4図のI−I断面図、 第6図は第4図のII−II断面図、 第7図はこの発明における主天井バーの斜視図、 第8図はこの発明における補助天井バーの斜視図、 第9図はこの発明におけるジョイント金具の取付状態を
示す斜視図、 第10図は第3図のIII−III断面図、 第11図はこの発明における支持材の連結部の平面図、 第12図は取付金具の取付状態を示す斜視図、 第13図は支持材の斜視図、 第14図はこの発明におけるセンターフレームの取付部の
断面図、 第15図はこの発明における方形フレームにおける天井パ
ネルの取付状態を示す断面図、 第16図はセンターフレームの断面斜視図、 第17図はセンターフレームの平面図、 第18図は方形フレームの断面図、 第19図はディフューザ取付部の断面図、 第20図はディフューザ取付部の分解斜視図、 第21図は照明下地材の断面斜視図、 第22図は第一実施例における天井パネルの断面斜視図、 第23図は目隠しパネルの取付状態の断面図、 第24図は主天井バーの吊持状態の正面図、 第25図は第24図の側面図、 第26図(a)〜(c)はハンガーの正面図、側面図及び
平面図、 第27図はブレス金具の取付状態の正面図、 第28図は第27図の側面図、 第29図(a)、(b)は上部ブレス金具の正面図及び平
面図、 第30図は間仕切り取付部の断面図、 第31図は間仕切り取付金具の斜視図、 第32図はスプリンクラ取付部の平面図、 第33図は第32図の断面図、 第34図は設備プレートの平面図、 第35図は第34図の断面図 第36図は天井コーナー部の要部平面図、 第37図は天井コーナー部の縦断面図、 第38図は天井コーナー部の横断面図、 第39図(a)、(b)は端部下地材の連結金具の断面図
及びその側面図、 第40図は端部下地材の連結具の斜視図、 第41図はこの発明の第二実施例の天井構造の天井裏面側
から見た要部平面図、 第42図は第二実施例の別の形態を示す要部平面図、 第43図は第41図のIV−IV断面図、 第44図は第41図のV−V断面図、 第45図は第二実施例における天井パネルの断面斜視図、 第46図は第二実施例における天井パネルの別の形態を示
す斜視図である。 符号説明 6……グリッド部、7,7′,7″……天井パネル、7a……
小孔、7b……パネル本体、7c……凹所、7e……吸音材、
7h……折曲縁、10……主天井バー、11……補助天井バ
ー、16……係止凸条、17……係止受部、20……ジョイン
ト金具(連結手段)、30……取付金具(第2の連結手
段)、40……支持材、50……方形フレーム、65……空調
用通路部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 昇 東京都千代田区内幸町1丁目1番1号 株式会社ナカ技術研究所内 (72)発明者 永谷 有弘 東京都千代田区内幸町1丁目1番1号 株式会社ナカ技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭61−286438(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 5/52 E04B 5/57

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】天井下地材に吊持された状態で並設される
    主天井バーと、連結手段をもって上記主天井バーに適宜
    間隔をおいて直交状に当接固定される複数の補助天井バ
    ーとで形成される平面状のグリッド部と、 上記グリッド部の少なくとも対向する2辺における上記
    天井バーの下端に形成される係止受部にそれぞれ架設さ
    れる複数に分割された天井パネルとから成り、 上記天井パネルの一端に形成されるフック状の折曲縁
    を、上記天井バーの係止受部に形成された係止凸条に着
    脱及び回転可能に係合して成ることを特徴とする天井構
    造。
  2. 【請求項2】天井下地材に吊持された状態で並設される
    主天井バーと、上記主天井バーに適宜間隔をおいて直交
    状に当接固定される複数の補助天井バーとを第1の連結
    手段をもって当接固定して平面状のグリッド部を形成
    し、 上記グリッド部の対向する2辺にそれぞれ第2の連結手
    段をもって当接固定される2本の平行な支持材にて照明
    手段等の設備を配設する方形フレームを支持し、 上記グリッド部の各辺と上記方形フレーム間に複数に分
    割された天井パネルを架設して成ることを特徴とする請
    求項1記載の天井構造。
  3. 【請求項3】方形フレームの内方側に空調用通路部を形
    成して成ることを特徴とする請求項2記載の天井構造。
  4. 【請求項4】天井パネルは、多数の小孔を穿設する目皿
    状の金属製パネル本体と、このパネル本体の裏面凹所内
    の全域又は照明手段等の設備の取付のための方形空間を
    残した領域に充填される吸音材とを具備して成ることを
    特徴とする請求項1又は2記載の天井構造。
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