JP2928145B2 - 断熱容器とその製造方法 - Google Patents

断熱容器とその製造方法

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JP2928145B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、魔法瓶、クーラー
ボックス、断熱コップ、保温弁当箱等に使用される断熱
容器の製造方法、詳しくは内容器と外容器とをそれぞれ
の開口部で接合した二重容器の内容器と外容器とで形成
された隙間に低熱伝導率ガスを封入した断熱容器とその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の断熱容器としては、内容
器を外容器内に隙間を保って配して一体としてなる合成
樹脂製の二重壁容器の前記隙間に、硬質ウレタンフォー
ムや発泡ポリスチレン等の有機質発泡体やその成形体を
充填したり、パーライト等の無機質の粉末を充填したも
のがある。また、金属製の内容器と外容器とを一体化し
てなる二重容器の内容器の外面と外容器の内面とにメッ
キや真空蒸着等を施し、内外容器間に形成される空間を
真空に排気し、この空間を真空封止する金属製真空断熱
容器が提案されている。さらに、実開昭62−8526
7号公報には、合成樹脂製の内容器と外容器とで形成さ
れた空間を不活性ガス類で置換した後、内容器の口部と
外容器の口部を超音波溶着または接着剤で接合する断熱
二重容器が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記発
泡体等を充填した断熱容器は、発泡体等の充填材料の熱
伝導率が大きいため、断熱容器の断熱性能を高めるため
に断熱空間層の厚みを大きくする必要があり、そのため
断熱容器が重くなり、また断熱容器の外容積に対する内
容積の割合、即ち、有効容積率が悪くなる不都合があっ
た。また、金属製真空断熱容器は、優れた断熱性能を有
する上に断熱空間層の厚みを薄くでき有効容積率もよい
が、製造方法が複雑となり、高価になるという問題があ
った。また、実開昭62−85267号公報に開示され
た不活性ガスで内外容器の空間を置換した断熱二重容器
は、内外容器の空間に存在する空気をヘリウム、アルゴ
ン、窒素ガス、炭酸ガス等の不活性ガスで置換するもの
であるが、ヘリウム及び窒素ガスは空気より熱伝導率が
大きいため断熱性のガスにならない。また、内外容器を
口部で封止するものであるため、超音波溶着や接着剤に
よる接着により口部を封止するにしても、封止部の長さ
が長くなり、その分、ガスが漏れる危険性が高くなり、
封止部の信頼性が劣る問題があった。また、予め内外容
器を口部で接合した二重容器の外容器にチップ管を接合
し、該チップ管を介して内外容器で形成される空間を不
活性ガスで置換し、該チップ管を封止する断熱二重容器
の場合は、落下等によるチップ管の損傷からチップ管を
保護するために、外容器とは別途にチップ管の保護カバ
ーが必要になる。このためコスト高になるとともに、有
効容積率が悪くなるという不都合があった。
【0004】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、優れた断熱性能を有するとともに、軽く、封止部の
信頼性が高く、有効容積率も高く、しかも製造方法が簡
単で安価な断熱容器とその製造方法を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
発明は、内容器を外容器内に隙間を保って配して一体と
してなる二重壁容器の前記隙間に、低熱伝導率ガスを封
入してなるとともに、内容器または外容器のいずれかの
壁に、0.1〜3mmの口径のガス封入用開口を封止し
てなる封止部を設けたことを特徴とする断熱容器であ
る。請求項2に係る発明は、封止部が、ガス封入用開口
を接着剤で封止してなるものであることを特徴とする請
求項1記載の断熱容器である。請求項3に係る発明は、
封止部が、ガス封入用開口に封止板を接着剤で接合して
なるものであることを特徴とする請求項1記載の断熱容
器である。請求項4に係る発明は、接着剤がシアノアク
リレート系接着剤であることを特徴とする請求項2また
は3記載の断熱容器である。請求項5に係る発明は、低
熱伝導率ガスが、キセノン、クリプトン、アルゴンから
なる群より選択される少なくとも1種のガスであること
を特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の断熱
容器である。請求項6に係る発明は、内容器と外容器の
うち少なくとも外容器が合成樹脂材料からなることを特
徴とする請求項1から5のいずれか1項記載の断熱容器
である。
【0006】請求項7に係る発明は、内容器あるいは外
容器のいずれか一方の壁にガス封入用開口を設け、内容
器を外容器内に隙間を保って配して一体に接合して二重
壁容器とし、次いで該二重壁容器を恒温槽に収容し、前
記ガス封入用開口に、真空排気装置と低熱伝導率ガス源
とが切換可能に配設された充排気管を接続し、所定温度
下で前記内外容器の壁間の隙間を真空排気した後、該隙
間に低熱伝導率ガスを導入し、次いで前記ガス封入用開
口を封止することを特徴とする断熱容器の製造方法であ
る。請求項8に係る発明は、ガス封入用開口が0.1〜
3mmの口径であることを特徴とする請求項7記載の断
熱容器の製造方法である。請求項9に係る発明は、隙間
の真空排気の到達圧力が10Torr以下であることを特徴
とする請求項7または8記載の断熱容器の製造方法であ
る。請求項10に係る発明は、隙間への低熱伝導率ガス
の導入圧力がほぼ大気圧であることを特徴とする請求項
7から9のいずれか1項記載の断熱容器の製造方法であ
る。請求項11に係る発明は、低熱伝導率ガスがキセノ
ン、クリプトン、アルゴンからなる群より選択される少
なくとも1種のガスであることを特徴とする請求項7か
ら10のいずれか1項記載の断熱容器の製造方法であ
る。請求項12に係る発明は、ガス封入用開口の封止を
接着剤で行うことを特徴とする請求項7から11のいず
れか1項記載の断熱容器の製造方法である。請求項13
に係る発明は、ガス封入用開口の封止を、封止板を接着
剤で接着せしめて行うことを特徴とする請求項7から1
1のいずれか1項記載の断熱容器の製造方法である。請
求項14に係る発明は、接着剤がシアノアクリレート系
接着剤であることを特徴とする請求項12または13記
載の断熱容器の製造方法である。請求項15に係る発明
は、内容器と外容器のうち少なくとも外容器が合成樹脂
材料であることを特徴とする請求項7から14のいずれ
か1項記載の断熱容器の製造方法である。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は本発明の断熱容器の第1実
施例を示すものであり、この断熱容器1は、ステンレス
鋼などの金属材料、ガラス、セラミックや高いガスバリ
ア性を有する合成樹脂材料のいずれかの材料よりなる内
容器2と外容器3とを隙間4を保ってそれぞれの鍔部2
a,3aで一体に接合して二重壁容器1aを形成し、内
容器2と外容器3との対向面にそれぞれ金属被膜5,5
を形成し、これら金属被膜5,5の隙間4に、キセノ
ン、クリプトン、アルゴンからなる群より選択される少
なくとも1種の低熱伝導率ガスを封入して断熱層を形成
するとともに、外容器3の底部に形成されたガス封入用
開口3bを接着剤23で封止し、該ガス封入用開口3b
の底部に封止板8を接着して構成されている。
【0008】前記外容器3の底部に設けられたガス封入
用開口3bの口径は0.1〜3mmに形成されている。
この口径が0.1mmより小さいと低熱伝導率ガスの封
入の際に抵抗が大きくなり、ガス封入に手間がかかる。
一方、口径が3mmより大きいとガス封入用開口3bを
接着剤で封止する際、接着剤が該ガス封入用開口3bか
ら垂れてしまい封止が不完全になる危険性が生じ、封止
の信頼性が損なわれてしまう。
【0009】このガス封入用開口3bの封止は接着剤だ
けで行っても断熱容器1の隙間4に封入された不活性ガ
スが漏れることはなく、断熱性能を保持することが可能
となる。これにより、封止の工程がきわめて簡易で安価
な断熱容器1を提供することができる。
【0010】また、ガス封入用開口3bの封止を封止板
8を接着剤で接着することによって行っても良い。この
場合は、二重壁容器1aを倒置してガス封入用開口3b
を上に向け、ガス封入用開口3bを含む周囲に接着剤を
供給した後、封止板8をガス封入用開口3bの上部に接
着するので、ガス封入用開口3bを封止すると同時にガ
ス封入用開口3bを保護することができ、封止部の信頼
性を向上させることができる。この封止板8の材質は内
容器2および外容器3と同じものを用いるのがよいが、
違う材質同士、例えば金属材料製の外容器3に合成樹脂
材料の封止板8を用いても良く、金属材料、ガラス、セ
ラミックや高いガスバリア性を有する合成樹脂材料のい
ずれかであっても、接着剤で接着させることができ、ガ
ス封入用開口3bを保護することができる。
【0011】前記接着剤はシアノアクリレート系接着剤
が用いられる。この接着剤は気密性が高い上、瞬時に強
力な接着力が得られ、ガス封入用開口3bを確実にしか
も瞬間的に封止することができるので作業効率がよい。
したがって、異なる材質の封止板8を用いる場合でも確
実に接着することができ、封止したガス封入用開口3b
を保護することができる。
【0012】前記隙間4に封入されるガスは、熱伝導率
κが空気(2.41×10-2W・m-1・K-1;0℃)よ
りも小さい、キセノン(κ=0.52×10-2W・m-1
・K-1;0℃)、クリプトン(κ=0.87×10-2
・m-1・K-1;0℃)、アルゴン(κ=1.63×10
-2W・m-1・K-1;0℃)であり、これらを単独で用い
たり、2種以上の混合ガスにして用いる。これらのガス
は熱伝導率が小さいので断熱性能が高い断熱容器1を提
供できる。しかも不活性であるので、その使用により環
境保全上の問題も無く、使用上好適である。
【0013】前記内容器2と外容器3のうち少なくとも
外容器3を合成樹脂材料で形成すれば、金属材料、ガラ
ス、セラミックに比べて自由な形に成形でき、色彩も自
由に選べることから好ましい。また、内容器2にも合成
樹脂材料を用いれば、外容器3の外観に相似した内容器
2とすることができ、有効容積率を高めることができ
る。また、内容器2および外容器3を安価に製造できる
ので、安価な断熱容器1を提供できるようになる。
【0014】図2は、前記断熱容器1の製造に好適な製
造装置を例示するものである。この装置は、二重壁容器
1aをその開口7を下向きにした状態で載置する載置台
11と、この載置台11に倒置状態で置かれた二重壁容
器1aの外方を囲み一定温度に保つ恒温槽12と、該恒
温槽12に開閉自在に取り付けられた蓋13と、前記二
重壁容器1aの隙間を真空に排気し、かつ前記低熱伝導
率ガスを充填する充排気管14と、該充排気管14の先
端に接続されるベルジャー9を備えている。このベルジ
ャー9の下面には、二重壁容器1aのガス封入用開口3
bを介して隙間4と充排気管14等の充排気経路とを気
密に保つためのパッキン10が設けられている。
【0015】前記充排気管14には、接続部17を介し
て排気管15と充気管19とが気密に連設されている。
この排気管15には排気弁16を介して真空ポンプ18
が接続され、充気管19には充気弁20を介して低熱伝
導率ガスのボンベ21が接続されている。また接続部1
7には、該接続部17を上下方向に駆動させるエアシリ
ンダー22の駆動軸が接続されている。
【0016】前記恒温槽12は電熱ヒーター或いは赤外
線ランプなどの加熱手段を備え、該槽内に載置された二
重壁容器1aを所定温度に保持できるようになってい
る。この恒温槽12上端に設けられた蓋13は、恒温槽
12の上端開口を覆う大きさの一つの蓋を線対称の半分
に切った2枚の蓋から形成し、対称線から左右両方向に
開閉可能とされ、二重壁容器1aを出し入れ可能に構成
されている。また、蓋13の中央部には、前記充排気管
14が上下動できるように、充排気管14の管径よりも
やや大きめの貫通穴13aが形成されている。
【0017】この装置を用いて前記断熱容器1を製造す
るには、まず、ステンレス鋼などの金属材料、ガラス、
セラミックや高いガスバリア性を有する合成樹脂材料の
いずれかの材料により有底筒状の内容器2と、好ましく
は同一材料にて底部に口径が0.1〜3mmのガス封入
用開口3bを穿設した外容器3とを用意し、内容器2の
外面と外容器3の内面の両方に銅メッキ等で厚さ10μ
m程度の金属被膜を形成する。これにより、断熱容器1
に合成樹脂材料を用いる場合はガスバリア性が付与され
るとともに、輻射による熱の移動が阻止される。したが
って、内容器2と外容器3の肉厚を薄くすることがで
き、軽くて、しかも製造コストが安い断熱容器1を製造
できる。なお、合成樹脂材料以外のステンレス鋼などの
金属材料、ガラス、セラミックを用いる場合は輻射によ
る熱移動が阻止され、特に金属材料を用いる場合は内容
器2と外容器3とも薄く形成することができ、しかも、
隙間4を狭くすることが可能であるので、有効容積率の
高い断熱容器を製造することができる。そして、内容器
2と外容器3とをそれぞれの鍔部2a,3aで一体に接
合し、二重壁容器1aを形成する。この接合は、使用さ
れる容器材料に応じて、溶接、半田付け、接着、振動溶
着、スピン溶着のうちから適宜選択して行って良い。
【0018】二重壁容器1aにおける内容器2と外容器
3との隙間4の厚みは、好ましくは1乃至10mmの範
囲に設定される。この厚みが10mmより大きいと、前
記断熱容器1を形成した際、前記隙間4に充填された低
熱伝導率ガスの対流による伝熱量が大きくなり、隙間4
の厚さ方向の総伝熱量が大きくなって断熱効率が悪化す
ることになり、かつ隙間4が厚くなって断熱容器1の有
効容積率が悪くなる。また、この厚みが1mmより小さ
いと内容器2と外容器3との接触を避けて二重壁容器1
aを形成するのが難しくなり、製造に手間がかかり、製
造コストの上昇を招いてしまう。
【0019】次に恒温槽12の蓋13を開け、前記二重
壁容器1aを、その開口部7を下にして載置台11に載
せる。該載置台11は、前記恒温槽12の底部に配置さ
れ、載置台11に二重容器1aを載置する際、外容器3
の底面に形成されたガス封入用開口3bの中心が常に一
定位置になるよう位置決めができるように形成する。ガ
ス封入用開口3bは上述した通り、口径が0.1〜3m
mとなるように形成されている。
【0020】前記恒温槽12は、図示しないヒーター等
の加熱手段によってその内部が予め所定温度に加温され
ている。この加熱温度は、断熱容器1として用いる際に
予想される内容器2と外容器3が晒されるであろう温度
範囲が約−20〜+90℃程度であるので、その温度範
囲のほぼ中心の温度である30〜40℃に設定するのが
望ましい。
【0021】二重壁容器1aの隙間4内に低熱伝導率ガ
スを充填するには、まず、エアシリンダー22を下方に
移動させ、ベルジャー9のパッキン10を前記二重壁容
器1aの底面に押し当てる。これによりベルジャー9の
下面に配設されたパッキン10が二重壁容器1aの底面
に強く接して、二重壁容器1aの隙間4と、充排気管1
4、排気管15および充気管19等の充排気経路が外気
と遮断され気密に保たれる。また、二重壁容器1aは予
め載置台11上で位置決めされているので、ベルジャー
9の中心と二重壁容器1aのガス封入用開口3bの中心
とは鉛直方向にほぼ一致する。
【0022】そして、充填弁20を閉、排気弁16を開
とし、真空ポンプ18により二重壁容器1aの隙間4を
10Torr以下まで真空排気する。該隙間の真空度を10
Torr以下とすることにより、残留空気の影響はほとんど
無視できるようになる。
【0023】次に、排気弁16を閉とした後、充填弁2
0を開とし、ガスボンベ21からキセノン、クリプト
ン、アルゴンのうちの1種または2種以上よりなる低熱
伝導率ガスを、約30〜40℃に保持された二重壁容器
1aの隙間4に大気圧となるまで充填する。低熱伝導率
ガスを充填した後、充填弁20を閉とする。
【0024】二重壁容器1aの隙間に充填されたガス
は、二重壁容器1aがほぼ30〜40℃の所定温度に保
たれているので、隙間4の低熱伝導率ガスはほぼ同程度
になるまで加温される。これにより、ガス封入用開口3
bを塞いで低熱伝導率ガスを封入した後、低熱伝導率ガ
スの温度変化を内容器2および外容器3が晒されると想
定される温度範囲−20〜+90℃のほぼ平均に設定す
ることができ、これによって隙間4に封入された低熱伝
導率ガスの温度変化による圧力差を小さくすることがで
きる。従って、耐圧構造を有しない二重壁容器1aを用
いた場合でも、断熱容器1の内外容器2,3の凹みや膨
らみの発生を防止若しくは軽減できる。二重壁容器1a
の加温時間はタイマーで設定しても良い。
【0025】前記隙間4の充填ガスがほぼ30〜40℃
に到達したならば、恒温槽12の蓋13を開け、エアシ
リンダー22を駆動させてベルジャー9を上方に持ち上
げる。ベルジャー9は、隙間4に低熱伝導率ガスが大気
圧まで充填されているので、二重壁容器1aから容易に
取り外すことができる。エアシリンダー22の駆動スト
ロークは、二重壁容器1aを恒温槽12内に出し入れす
る際、ベルジャー9が邪魔にならない程度、例えば恒温
槽12の高さ分に設定すると良い。
【0026】また、エアシリンダー22の駆動により、
前記接続部17は上下に連動し、この接続部17に接続
された排気管15および充気管19も連動する。従っ
て、排気管15および充気管19は、気密かつフレキシ
ブルな材質よりなる管材、例えばゴム管或いは合成樹脂
か金属製の蛇腹管などが用いられ、エアシリンダー22
の駆動により接続部17が連動する際にその上下動を妨
げないような十分な長さにして用いることが望ましい。
【0027】次いで、図3に示すように、ベルジャー9
を二重壁容器1aから引き上げた後、直ちに二重壁容器
1aのガス封入用開口3bにディスペンサー24の先端
から接着剤23を注入し、ガス封入用開口3bを封止し
て封止部25を形成して断熱容器を製造する。このよう
に、ガス封入用開口3bを接着剤23で封止するだけで
隙間4に充填された低熱伝導率ガスを封入することがで
きる。低熱伝導率ガスであるキセノン、クリプトン、ア
ルゴンの比重は、空気の比重の4.53倍、2.89
倍、1.38倍と空気より大きいために、ガス封入後、
ベルジャー9が引き上げられ、接着剤をガス封入用開口
3b内に注入するまでの数秒間ではほとんど空気と置換
されず、断熱性能上の問題は生じない。
【0028】図4はガス封入用開口3bを封止するため
の別な方法を示すもので、この封止方法は、ガス封入用
開口3bに接着剤23を注入した後、このガス封入用開
口3bの上に封止板8を接合して封止部25を形成す
る。ガス封入用開口3b上に封止板8を接合することに
よって、封止部25は封止板8によって保護され、封止
の信頼性を高めることができる。この場合、ガス封入用
開口3bに接着剤23を注入した後、ガス封入用開口3
bと同心円状に形成された円形溝3c内に接着剤23を
塗布し、該円形溝3c内に収まるように形成された封止
板8を接合する。このようにガス封入用開口3bの周囲
に溝3cを設け、封止板8を溝3c内に接着すれば、接
着剤23を所定箇所に塗布することができ、封止板8が
ずれることなく確実に接着できる。
【0029】ガス封入用開口3bの封止に使用する接着
剤23としてはシアノアクリレート系の瞬間接着剤が用
いられる。この接着剤は気密性が高く、前記ガス封入用
開口3bを瞬間的に封止できる。また、強力な接着力を
有するので前記溝3c内に封止板8を強固に接合でき、
封止部25を保護することができる。
【0030】このようにして二重壁容器1aのガス封入
用開口3bを封止し、封止板8を封止部25に瞬間的に
接着して断熱容器1とすることができるので、封止処理
した後直ちに断熱容器1を恒温槽12から取り出すこと
ができる。そして、上述した各工程と同じ工程を順次繰
り返し行うことで、断熱容器1を連続的に製造すること
ができる。ここで、周囲の温度を20〜30℃の間の設
定温度にしておけば、恒温槽を用いずに低熱伝導率ガス
の充填ができ、この場合、作業環境上、特に問題はな
い。このように恒温槽を用いずにガス充填する場合は、
量産化にも対応しやすい。
【0031】また、内容器2と外容器3のうち少なくと
も外容器3を合成樹脂材料で形成すれば、外観形状、色
彩に自由度を持たせた断熱容器を提供することができる
とともに、軽くて安価な断熱容器1とすることができ
る。内容器2、外容器3ともに合成樹脂材料を用いて形
成すればそれらの相性が良くなり、金属被膜5,5を形
成した後も内容器2と外容器3とのそれぞれの鍔部2
a,3aにおける接着や溶着による接合が容易となり、
断熱容器1の生産性を高めることができる。
【0032】図5は本発明の断熱容器の第2実施例を示
すものであり、この断熱容器31は、ステンレス鋼など
の金属材料、ガラス、セラミックスや高いガスバリア性
を有する合成樹脂材料のいずれかの材料よりなる内容器
32と外容器33とを隙間34を保ってそれぞれの鍔部
32a,33aで一体に接合して二重壁容器31aを形
成し、これら内容器32外面と外容器33内面に金属被
膜35,35を形成するとともに、これら金属被膜3
5,35間の隙間34に、キセノン、クリプトン、アル
ゴンからなる群より選択される少なくとも1種の低熱伝
導率ガスを封入して断熱層36を形成し、さらに内容器
32の開口部37の鍔部32aに穿設されたガス封入用
開口32bを接着剤によって封止するとともに、この開
口32bの上部に封止板38を接着した構成になってい
る。このガス封入用開口32bは、先の実施例と同じく
0.1〜3mmの口径とされ、この開口32bの上部は
封止板38が嵌入される大きさに拡径した溝になってい
る。
【0033】この断熱容器31を製造するには、鍔部3
2aにガス封入用開口32bを穿設し、外面に金属被膜
を形成した内容器32を、内面に金属被膜を形成した外
容器33に入れて組み合わせ、それぞれの鍔部32a,
33aを溶接、半田付け、接着、振動溶着、スピン溶着
のうちのいずれかを用いて接合して二重壁容器31aを
形成する。そしてこの二重壁容器31aを、図2に示す
製造装置とほぼ同様の構成要素を備え、内容器32の鍔
部32aにガス封入用開口32bを穿設した二重壁容器
31aの製造に適合させて載置台11、恒温槽12の蓋
13、ベルジャー9などの位置や形状を改良した図示略
の製造装置によって断熱容器1を製造する。
【0034】この二重壁容器31aのガス封入用開口3
2bは、内外容器の中心軸から外れているため、専用の
載置台11に載置するときは、予めガス封入用開口32
bの中心がベルジャー9の中心軸とほぼ一致して一定位
置になるように位置合せを行う。また、前記恒温槽12
の蓋13の貫通穴13aは、充排気管14が上下動する
位置に配設する。この場合、蓋13は一つの蓋を第1実
施例の場合のように線対称の半分ずつの蓋から形成せず
に、位置決めしたガス封入用開口32bの中心のほぼ鉛
直上に蓋13の合わせ部がくるように非対称に形成し、
この合わせ部に貫通穴13aを形成する。また、ベルジ
ャー9の径は、鍔部32aの径方向の長さが短いので、
それに応じて真空排気や低熱伝導率ガスを封入できるよ
うに小さく形成する必要がある。
【0035】このように改良した製造装置を用い、載置
台11に二重壁容器31aを、開口37を上向きにして
ガス封入用開口32bを所定方向に向けた状態で置き、
エアシリンダー22を駆動させて接続部17を下方に移
動させ、ガス封入用開口32bの周囲にベルジャー9の
パッキン10を当接させることでガス封入用開口32b
と充排気管14とを接続する。次いで充排気管14を通
して二重壁容器31aの隙間34内を10Torr以下に真
空排気し、続いて隙間34内に低熱伝導率ガスを充填す
る。その充填圧力は30〜40℃程度の温度下でほぼ大
気圧程度とする。次いでエアシリンダー22を駆動させ
て接続部17を上方に移動させ、ガス充填を終えた二重
壁容器31aのガス封入用開口32bおよびその上部の
溝表面に接着剤を注入し、その溝内に封止板38を入れ
て接合させることにより、ガス封入用開口32bを封止
して断熱容器31を製造する。
【0036】この実施例のように内容器32の鍔部32
aにガス封入用開口32bを設ける場合には、二重壁容
器31aを載置台11に倒置して置いたとき不安定にな
る構造の二重壁容器、例えば、開口部が底部に比べて細
く、倒置した際に倒れ易いような場合に有効である。
【0037】図6は本発明の断熱容器の第3実施例を示
すものであり、この断熱容器41は、断面が楕円形状、
或いは両側部を切欠いた円形または楕円形状をなす有底
筒状の内容器42と、それよりもやや大型でほぼ同形状
の外容器43とを一体に接合した二重壁容器の隙間に低
熱伝導率ガスを充填、封入してなるものであり、外容器
43の側部にガス封入用開口45を設け、このガス封入
用開口45の上部を封止板46で接着して封止した構成
になっている。
【0038】この断熱容器41のように外容器43の断
面形状が楕円形等をなしており、ガス封入用開口45を
外容器43の側部に設けた構成の断熱容器41を製造す
る場合には、二重壁容器の開口44を横向きとし、ガス
封入用開口45を上向きにした状態で保持し得る専用の
載置台を用い、図2にある製造装置を用いて上述した第
1、2実施例での製造方法と同様に製造することができ
る。本実施例は、外容器43の断面形状が楕円形等で倒
置または正置した場合不安定な形状であって、ガス封入
用開口を二重壁容器の上部や底部に設けることができな
い場合に有効である。
【0039】
【実施例】本発明の第1実施例と同様に、有底円筒状を
なし、開口に鍔部を備えた内容器2と、それよりもやや
大径で同等形状の外容器3とを、ABS樹脂を用いて射
出成形法によって作製した。外容器3の底部には直径1
mmのガス封入用開口3bを設けた。次に、内容器2の
外面と外容器3の内面に電気メッキにより、銅メッキ層
を約10μm程度の厚さで形成した。続いて、内容器2
の鍔部2aと外容器3の鍔部3aを超音波溶着すること
により二重壁容器1aを作製した。この二重壁容器1a
における隙間4の厚さは約5mmに設定した。その後、
図2に示すものと同様に構成された製造装置の載置台1
1に二重壁容器1aを倒置状態で載置し、エアシリンダ
ー22を下方に駆動させて、ベルジャー9を外容器3の
底部に取り付け、ガス封入用開口3bと充排気管14と
を接続した。そして恒温層12の蓋13を閉じ、恒温層
12内を約35℃に加温しつつ隙間4を10Torr以下ま
で排気した。次いで隙間4内にキセノンガスを大気圧ま
で充填し、約1分程度保持した後、ベルジャー9を上昇
させ、直ちにシアノアクリレート系の瞬間接着剤をガス
封入用開口3bに注入して封止し、かつガス封入用開口
3bの周囲に塗布した。そして耐熱ABS樹脂製の封止
板8を接合して封止部25を形成した。このようにして
製造したキセノンガスを封入した合成樹脂製の断熱容器
1は、有効容積率が優れる上に、製造コストが安価とな
り、しかも長期間にわたって優れた断熱性能を維持する
ものとなった。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る断熱
容器は、内容器を外容器内に隙間を保って配して一体と
してなる二重壁容器の前記隙間に、低熱伝導率ガスを封
入してなるとともに、内容器または外容器のいずれかの
壁に、0.1〜3mmの口径のガス封入用開口を封止し
てなる封止部を設けたものであり、封止部の開口が小さ
いので、封止部からガスが漏れる危険性が小さく封止部
の信頼性が高くなる。しかも、二重壁容器の隙間に低熱
伝導率ガスを封入しているので、優れた断熱性能を有す
るとともに、その断熱性能を長期にわたって保持するこ
とができる。
【0041】また、口径が0.1〜3mmの前記ガス封
入用開口を接着剤で封止するものなので、封止が簡易で
あり、しかも低熱伝導率ガスを確実に封止することがで
きるので、製造コストの低減が図れるとともに、封止部
の信頼性が高い。またガス封入用開口を接着剤で封止し
た上に封止板を接着剤で接着したものでは、封止部の信
頼性を一層向上し得るとともに、封止部の機械強度が高
められることにより、封止部の耐久性を向上させること
ができる。
【0042】また、この断熱容器の封止に用いられるシ
アノアクリレート系接着剤は瞬間的な接着力を有するの
でガス封入用開口の封止を短時間で行うことができる。
また従来の金属製断熱容器の封止が真空炉内で封止板を
ろう付けにより接合して行ったり、銅製のチップ管を圧
着して封止を行うため、装置が複雑で大型化していた
が、シアノアクリレート系接着剤による封止には該接着
剤の注入器等の供給装置だけで良く、封止のための装置
がきわめて単純となるため、封止のための費用が安くな
り、しかも簡易に封止することができ、製造コストの低
減を図ることができる。
【0043】また、この断熱容器に封入される低熱伝導
率ガスは、キセノン、クリプトン、アルゴンからなる群
より選択される少なくとも1種のガスであるので、これ
らのガスは空気より熱伝導率が低く、優れた断熱性能の
断熱容器を提供できる。また、これらのガスは不活性で
あり、断熱容器の製作時、また断熱容器として使用する
際にも安全に取り扱うことができる。
【0044】さらに内容器と外容器のうち少なくとも外
容器が合成樹脂材料からなるので、断熱容器が軽くなる
とともに、断熱容器のデザインや色彩の選択に自由度を
もたせることができ、安価な断熱容器となる。
【0045】また、本発明に係る断熱容器の製造方法に
よれば、二重壁容器を恒温層に収容し、前記ガス封入用
開口に、真空排気装置と低熱伝導率ガス源とが切換可能
に配設された充排気管を接続し、所定温度下で内外容器
間の隙間を真空排気した後、該隙間に低熱伝導率ガスを
導入し、次いで二重壁容器のガス封入用開口を封止する
という簡単な製造工程によって優れた断熱性能を有する
断熱容器を安価に得ることができる。
【0046】また、ガス封入用開口の口径を0.1〜3
mmと小さく形成したので、該ガス封入用開口を接着剤
によって確実に封止でき、該開口を封止した後にこの封
止部からガスが漏れる危険性が少なくなることから、長
期にわたり優れた断熱性能を維持し得る断熱容器を製造
することができる。
【0047】また、隙間の真空排気の到達圧力を10To
rr以下とすることで、真空排気後、該隙間の残留空気の
影響を殆ど無視することができ、低熱伝導率ガスによる
断熱効果が充分に発揮され、断熱性能の優れた断熱容器
を製造することができる。
【0048】また、該隙間への低熱伝導率ガスの導入圧
力をほぼ大気圧とすることで、二重壁容器の隙間に低熱
伝導率ガスを封入しガス封入用開口を封止した後、断熱
容器としての使用状態で、外気温と内容物との温度差に
よって生じる前記隙間と外気との圧力差による内外容器
壁の凹みや膨れを軽減することができ、容器に必要な耐
圧要求性能を緩和できることから、内外容器の肉圧を薄
くしたり、平面壁構造を採用することができるので、断
熱容器の設計の自由度が増し、有効容積率を向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の断熱容器の第1実施例を示す一
部断面視した正面図である。
【図2】図2は同じ断熱容器の製造に好適な製造装置を
例示する概略構成図である。
【図3】図3は同じ断熱容器を製造する際の封止方法を
示す要部断面図である。
【図4】図4は封止方法の別な例を示す要部断面図であ
る。
【図5】図5は本発明の断熱容器の第2実施例を示す正
面断面図である。
【図6】図6は本発明の断熱容器の第3実施例を示す正
面断面図である。
【符号の説明】
1,31,41……断熱容器 1a,31a……二重壁容器 2,32,42……内容器 3,33,43……外容器 2a,3a,32a,33a……鍔部 3b,32b,45……ガス封入用開口 4,34……隙間 5,35……金属被膜 6,36……断熱層 7,37,44……開口 8,38,46……封止板 23……接着剤 25……封止部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 精一 東京都港区西新橋1丁目16番7号 日本 酸素株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A47J 41/00 302 A47J 41/02 102

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内容器を外容器内に隙間を保って配して
    一体としてなる二重壁容器の前記隙間に、低熱伝導率ガ
    スを封入してなるとともに、内容器または外容器のいず
    れかの壁に、0.1〜3mmの口径のガス封入用開口を
    封止してなる封止部を設けたことを特徴とする断熱容
    器。
  2. 【請求項2】 封止部が、ガス封入用開口を接着剤で封
    止してなるものであることを特徴とする請求項1記載の
    断熱容器。
  3. 【請求項3】 封止部が、ガス封入用開口に封止板を接
    着剤で接合してなるものであることを特徴とする請求項
    1記載の断熱容器。
  4. 【請求項4】 接着剤がシアノアクリレート系接着剤で
    あることを特徴とする請求項2または3記載の断熱容
    器。
  5. 【請求項5】 低熱伝導率ガスが、キセノン、クリプト
    ン、アルゴンからなる群より選択される少なくとも1種
    のガスであることを特徴とする請求項1から4のいずれ
    か1項記載の断熱容器。
  6. 【請求項6】 内容器と外容器のうち少なくとも外容器
    が合成樹脂材料からなることを特徴とする請求項1から
    5のいずれか1項記載の断熱容器。
  7. 【請求項7】 内容器あるいは外容器のいずれか一方の
    壁にガス封入用開口を設け、内容器を外容器内に隙間を
    保って配して一体に接合して二重壁容器とし、次いで該
    二重壁容器を恒温槽に収容し、前記ガス封入用開口に、
    真空排気装置と低熱伝導率ガス源とが切換可能に配設さ
    れた充排気管を接続し、所定温度下で前記内外容器の壁
    間の隙間を真空排気した後、該隙間に低熱伝導率ガスを
    導入し、次いで前記ガス封入用開口を封止することを特
    徴とする断熱容器の製造方法。
  8. 【請求項8】 ガス封入用開口が0.1〜3mmの口径
    であることを特徴とする請求項7記載の断熱容器の製造
    方法。
  9. 【請求項9】 隙間の真空排気の到達圧力が10Torr以
    下であることを特徴とする請求項7または8記載の断熱
    容器の製造方法。
  10. 【請求項10】 隙間への低熱伝導率ガスの導入圧力が
    ほぼ大気圧であることを特徴とする請求項7から9のい
    ずれか1項記載の断熱容器の製造方法。
  11. 【請求項11】 低熱伝導率ガスがキセノン、クリプト
    ン、アルゴンからなる群より選択される少なくとも1種
    のガスであることを特徴とする請求項7から10のいず
    れか1項記載の断熱容器の製造方法。
  12. 【請求項12】 ガス封入用開口の封止を接着剤で行う
    ことを特徴とする請求項7から11のいずれか1項記載
    の断熱容器の製造方法。
  13. 【請求項13】 ガス封入用開口の封止を、封止板を接
    着剤で接着せしめて行うことを特徴とする請求項7から
    11のいずれか1項記載の断熱容器の製造方法。
  14. 【請求項14】 接着剤がシアノアクリレート系接着剤
    であることを特徴とする請求項12または13記載の断
    熱容器の製造方法。
  15. 【請求項15】 内容器と外容器のうち少なくとも外容
    器が合成樹脂材料であることを特徴とする請求項7から
    14のいずれか1項記載の断熱容器の製造方法。
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