JP2927752B2 - 開閉体受止め装置 - Google Patents

開閉体受止め装置

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JP2927752B2
JP2927752B2 JP8308597A JP8308597A JP2927752B2 JP 2927752 B2 JP2927752 B2 JP 2927752B2 JP 8308597 A JP8308597 A JP 8308597A JP 8308597 A JP8308597 A JP 8308597A JP 2927752 B2 JP2927752 B2 JP 2927752B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は開閉体受け止め装置
に係り、主として、室内の出入口または家具等の開口部
を開閉する引戸体または折り戸体等の開閉体を開移動時
に前記開口部の側壁面に受け止めるものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、室内の出入口等の開口部の上下に
は平行な2条のガイド溝を有する上部ガイドレール及び
平行な2条のガイド溝を有する下部ガイドレールがそれ
ぞれ相対して固定され、この上下のガイドレールの2条
のガイド溝間に少なくとも2枚の引戸体がそれぞれ開閉
自在に建付けられ、前記引戸体の戸当り端面側に位置し
てこの引戸体の上端部に係合部を設け、前記開口部の側
壁面に前記引戸体の開移動時にこの引戸体の前記係合部
を受け止める係合凹部を有するストッパーを固定する構
成が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の構成では、
引戸体の開移動時にこの引戸体の戸当り端面が開口部の
側壁面に強く当接された場合にはその反動によりその引
戸体の係合部がストッパーの係合凹部にて受け止め難く
なり易く、また、引戸体の建付けが不十分でその引戸体
の係合部の位置とストッパーの係合凹部との位置が不一
致の状態の場合にはストッパーの係合凹部にて引戸体の
係合部を受け止めることができず、さらには、引戸体を
隣接する引戸体との間が開き過ぎたり閉じ過ぎることが
ないように引戸体をこの引戸体の厚み方向に建付けを調
整するものの場合には、その引戸体の係合部の位置とス
トッパーの係合凹部との位置が位置ずれし易く、ストッ
パーの係合凹部にて引戸体の係合部を受け止めることが
できない場合がある、という問題がある。
【0004】本発明は、このような点に鑑みてなされた
もので、開閉体の開移動時にこの開閉体を開口部の側壁
面側で確実に受け止めることができ、開閉体の建付けが
不十分の場合はもとより、この開閉体を隣接する開閉体
との間で開閉体の厚み方向に建付けを調整した場合も、
開移動時の開閉体を開口部の側壁面側で確実に受け止め
ることができ、したがって、開移動した開閉体を開口部
の側壁面に密着した状態に位置決めでき、かつ、開閉体
の閉移動時には開閉体を容易に閉移動できることを可能
にした開閉体受け止め装置を提供することを目的とする
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の開閉体受
止め装置は、ガイドレールと、このガイドレールに移動
自在に設けられ戸当り端面に開口した埋設凹部を有する
開閉体と、この開閉体の埋設凹部に埋設固定され前記ガ
イドレールに移動自在に係合したガイドを有するケース
体と、前記ガイドレールの端部に位置してこのガイドレ
ールに設けられ前記開閉体の開移動時にこの開閉体の前
記ケース体を受け止める受止め手段と、を具備し、前記
受止め手段は、前記ケース体に形成され前記開閉体の少
なくとも戸当り端面側に開口し前記開閉体の厚み方向の
両側に弾性変形可能な相対する挟持片を有する係合凹部
と、前記ガイドレールの端部に固定されかつ上下方向の
中心軸及びこの中心軸を中心とした円弧状に形成され下
面に開口した案内溝を有するベース体と、このベース体
の前記中心軸に回動自在に軸支され前記係合凹部に挿入
しこの係合凹部の相対する挟持片にて挟持される被挟持
側面を有するとともに前記ベース体の案内溝に移動自在
に挿入する案内支軸を設けたストッパー体と、を有す
る、ものである。
【0006】そして、開閉体をガイドレールに沿ってガ
イドレールの端部に向かって移動し、この開閉体の戸当
り端面が開口部の側壁面に近づくと、この開閉体の戸当
り端面側に開口したケース体の係合凹部の両側の挟持片
の開口間にガイドレールの端部に設けられた受止め手段
のストッパー体の挿入端部が挿入される。
【0007】また、この開閉体の戸当り端面が開口部の
側壁面に更に近づくことにより、この係合凹部の両側の
挟持片間にストッパー体が挿入されるとともに、このス
トッパー体の両側部のテーパー状の被挟持側面にてケー
ス体の係合凹部26の両側の挟持片を拡開方向に押動され
ながらこの係合凹部内にストッパー体が更に深く圧入さ
れる。
【0008】したがって、開閉体の戸当り端面が開口部
の側壁面に当接されることにより、ケース本体の係合凹
部内に深く圧入されたストッパー体の両側の被挟持側面
が係合凹部の両側の挟持片にて挟持され、このケース体
を埋設した開閉体がガイドレールの端部に設けられた受
止め手段にて受け止められ、この開閉体は戸当り端面を
開口部の側壁面に当接した状態に保持される。
【0009】この際、開閉体がこの開閉体の厚み方向に
建付け調整され、このケース体の係合凹部の両側の挟持
片の開口間の中心部に対して受止め手段のストッパー体
の挿入端部の位置が一方の挟持片側に偏って位置ずれし
ている場合も、ケース体の係合凹部の両側の挟持片の開
口間にストッパー体の挿入端部が挿入される。
【0010】そして、開閉体の戸当り端面が開口部の側
壁面に更に近づくと、この係合凹部の一方側の挟持片に
てストッパー体の一方側のテーパー状の被挟持側面が押
動され、このストッパー体が中心軸を中心としたベース
体の円弧状の案内溝に沿って移動する案内支軸をガイド
として回動され、このストッパー体が偏った位置ずれ状
態を修正しながら係合凹部の両側の挟持片間に挿入さ
れ、かつ、このストッパー体は両側の被挟持側面にて両
側の挟持片を拡開方向に押動しつつ係合凹部内に深く圧
入される。
【0011】したがって、ケース体の係合凹部の両側の
挟持片の開口間の中心部に対して受止め手段のストッパ
ー体の挿入端部の位置が一方の挟持片側に偏って位置ず
れしている場合であっても、ストッパー体が回動して偏
りを修正しながらケース体の係合凹部内に確実に挿入さ
れる。
【0012】そして、開閉体の戸当り端面が開口部の側
壁面に当接されることにより、ケース体の係合凹部内に
深く圧入されたストッパー体の両側の被挟持側面が係合
凹部の両側の挟持片にて挟持され、このケース体を埋設
した開閉体がガイドレールの端部に設けられた受止め手
段にて受け止められ、この開閉体は戸当り端面を開口部
の側壁面に当接した状態に保持される。
【0013】請求項2記載の開閉体受止め装置は、請求
項1記載の開閉体受止め装置において、相対する挟持片
は、ケース体に形成されたスリットにてそれぞれ弾性変
形可能に形成され、開閉体の戸当り端面側の先端部に拡
開傾斜した案内面をそれぞれ有する、ものである。
【0014】そして、ストッパー体が相対する挟持片の
先端部の拡開傾斜した案内面に案内されて相対する挟持
片間にスムーズに挿入されるとともに、このストッパー
体の両側の被挟持側面にて相対する挟持片を拡開方向に
押動して弾性変形させて係合凹部内に確実に圧入され
る。そうして、開閉体の戸当り端面が開口部の側壁面に
当接されることにより、ストッパー体の両側の被挟持側
面がケース体の係合凹部の両側の挟持片にて挟持されて
キャッチされ、この開閉体は戸当り端面を開口部の側壁
面に当接した状態に保持される。
【0015】請求項3記載の開閉体受止め装置は、請求
項1記載の開閉体受止め装置において、ストッパー体
は、係合凹部の開口より幅狭い挿入端部から後方に向か
って次第に拡開傾斜した被挟持側面を有する楔状に形成
されているものである。
【0016】そして、ストッパー体は、その挿入端部を
係合凹部の開口に容易に挿入されるとともに、その被挟
持側面にて係合凹部内に両側の挟持片を拡開方向に押動
しながら楔を押し込む状態で深く圧入される。
【0017】請求項4記載の開閉体受止め装置は、請求
項1記載の開閉体受止め装置において、ケース体は、偏
心位置にガイドを設けた回動自在のガイド支持体と、こ
のガイド支持体を回動し前記ガイドの位置を開閉体の厚
み方向に調整操作するガイド調整手段と、を有する、も
のである。
【0018】そして、このガイド調整手段を調整操作す
ることにより、このガイド調整手段にてガイド支持体が
回動されるとともに、このガイド支持体のガイドがガイ
ドレールに係合した状態で偏心回動され、このガイドに
て開閉体がこの開閉体の厚み方向に移動調整され、この
開閉体が建付け調整される。
【0019】また、開閉体の開移動時に、ケース体の係
合凹部の両側の挟持片の開口間の中心部に対して受止め
手段のストッパー体の挿入端部の位置が一方の挟持片側
に偏って位置ずれしている場合であっても、ケース体の
係合凹部の両側の挟持片の開口間にストッパー体の挿入
端部が挿入されると、この係合凹部の一方側の挟持片に
てストッパー体の一方側のテーパー状の被挟持側面が押
動される。
【0020】そして、このストッパー体が中心軸を中心
としたベース体の円弧状の案内溝に沿って移動する案内
支軸をガイドとして回動され、このストッパー体が偏っ
た位置ずれ状態を修正しながら係合凹部の両側の挟持片
間に挿入され、かつ、このストッパー体は両側の被挟持
側面にて両側の挟持片を拡開方向に押動しつつ係合凹部
内に深く圧入される。
【0021】したがって、ケース体の係合凹部の両側の
挟持片の開口間の中心部に対して受止め手段のストッパ
ー体の挿入端部の位置が一方の挟持片側に偏って位置ず
れしている場合であっても、ストッパー体が回動して偏
りを修正しながらケース体の係合凹部内に確実に挿入さ
れ、かつ、圧入される。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面を参照して説明する。
【0023】1は合成樹脂にて開閉体Aの厚みより薄く
略矩形状に形成されたケース体で、このケース体1は、
ケース本体2と、このケース本体2に嵌合して取り付け
るキャップ体3とにより構成されている。
【0024】そして、前記ケース本体2は、本体部4
と、この本体部4の前側下部に一体に突設され下面に円
弧状面5を形成した係合突部6とを有し、前記本体部4
と係合突部6との連続した上下方向の外面がこのケース
本体2を前記開閉体Aに埋設時にこの開閉体Aの戸当り
端面Bと一致する操作側面7として略垂直状に形成され
ている。
【0025】また、前記本体部4は下端部に水平状に形
成された係合面8を有し、前記係合突部6は内面に前記
係合面8と交差する垂直状に形成された係合面9を有
し、この係合面9と前記係合面8とにより前記本体部4
の下端部に前記キャップ体3を嵌合して取り付ける取付
凹部10が形成されている。また、前記取付凹部10の後端
部に前記本体部4の厚み方向の両端部に位置して係合突
起11がそれぞれ一体に形成されている。
【0026】さらに、前記本体部4は後側部に位置して
上下方向に貫通した円筒状の嵌合孔12を有し、この嵌合
孔12は上下方向の略中間部に拡径した位置決め段部13を
介して形成された径大孔部14を有している。また、前記
本体部4は下端部の近傍に位置して前記操作側面7に開
口した軸挿通孔15を有している。
【0027】前記軸挿通孔15は後述する操作軸の角柱軸
部を挿通する位置に、すなわち、前記操作側面7側に位
置して内周面に軸方向の多数のスプライン16を平行に形
成したスプライン軸孔17を有し、このスプライン軸孔17
の内周面から外方にわずかに離間した相対する位置に前
記スプライン軸孔17に沿って円弧状に形成された軸方向
の空所18がそれぞれ形成され、この相対する空所18とこ
の空所18が対向する位置の前記スプライン軸孔17の内周
面との間に前記スプライン軸孔17の内径を変形可能にし
た弾性変形部19がそれぞれ形成されている。
【0028】また、前記スプライン軸孔17の下方に位置
して前記係合突部6に前記操作側面7及び前記係合面9
に貫通して開口した取付孔20が形成され、この取付孔20
の前記係合面9側に開口された挿入口21に係止突起22が
一体に突設されている。また、前記取付孔20の下方に位
置して前記係合突部6に前記操作側面7の挿入口23を開
口し前記係合面9に貫通して開口した挿入口23より小径
の挿通孔24が形成され、この挿通孔24と前記挿入口23と
の連続部にテーパー状の取付座25が形成されている。
【0029】さらに、前記本体部4は前記操作側面7の
上端部とこの操作側面7の上端部に連続する上面部との
間の角部に形成された係合凹部26を有し、この係合凹部
26は前記本体部4の厚み方向の両側部にそれぞれスリッ
ト27を介して形成された相対する挟持片28及びこの両挟
持片28の基端部(内端部)間に形成された内壁面29にて
形成されている。
【0030】また、前記両挟持片28は前記操作側面7側
の先端部に前記本体部4の厚み方向に拡開傾斜して形成
された案内面30をそれぞれ有している。そして、前記両
挟持片28は前記スリット27にて弾性変形可能に形成され
ている。
【0031】つぎに、前記キャップ体3は、前記ケース
本体2の本体部4に形成された前記取付凹部10に嵌合し
て取り付けられる本体部31を有し、この本体部31は前記
操作側面7側の先端部に前記係合突部6の係合面9に当
接する垂直状の当接面32を有し、この当接面32に前記係
合突部6に形成された取付孔20の挿入口21の係止突起22
に係合する係合突起33が一体に突設され、前記本体部31
に前記当接面32に開口し前記係合突部6の挿通孔24に連
通する連通孔34が貫通して形成されている。
【0032】また、前記本体部31は上端部に前記ケース
本体2の本体部4に形成された前記係合面8に当接する
水平状の当接面35を有し、この当接面35の略中間部にこ
の当接面35に開口し前記ケース本体2の径大孔部14に連
通する収容凹部36が形成されている。また、前記収容凹
部36と前記当接面32との間に位置して前記本体部31に前
記当接面35に開口し前記ケース本体2の本体部4の下端
面との間で前記軸挿通孔15を形成した軸挿通凹部37が形
成され、この軸挿通凹部37は前記収容凹部36に連通して
形成されている。
【0033】また、前記垂直状の当接面32と反対側に位
置して前記水平状の当接面35の両側端部に相対して前記
ケース本体2の本体部4の両側部に形成された係合突起
11に嵌合する嵌合突起38がそれぞれ上方に向かって一体
に突設されている。さらに、前記本体部31の下面は前記
ケース本体2の係合突部6の円弧状面5に連続する円弧
状面39として形成されている。
【0034】そして、前記ケース本体2の本体部4の取
付凹部10に前記キャップ体3の本体部31に押し込むこと
により、この本体部31の当接面32が係合突部6の係合面
9に係合し、かつ、この本体部31の当接面35がケース本
体2の本体部4の係合面8に係合した状態で、この本体
部31の係合突起33が係合突部6の挿入口21の係止突起22
に嵌合して係止されるとともに、この本体部31の嵌合突
起38がケース本体2の本体部4の係合突起11に嵌合して
係止される。したがって、ケース本体2の本体部4にキ
ャップ体3の本体部31が簡単に連結される。
【0035】つぎに、前記ケース本体2の本体部4に形
成された嵌合孔12内にガイド支持体40が回動自在に嵌合
されている。このガイド支持体40は、円柱状に形成さ
れ、その上下方向の略中間部に前記嵌合孔12の拡径した
位置決め段部13に回動自在に係合して位置決めされる係
合段部41を有するとともに、前記嵌合孔12の径大孔部14
に回動自在に嵌合した径大部42を有している。
【0036】また、前記ガイド支持体40は、偏心位置に
上下方向に貫通したガイド嵌合孔43を有し、このガイド
嵌合孔43は、その上部にこのガイド嵌合孔43より大径で
前記ガイド支持体40の上面部44に開口したガイド収容凹
部45と、その下部の両側部にこのガイド嵌合孔43より拡
径した位置決め段部46を介して前記ガイド支持体40の下
面部47に開口した楕円形状のばね収容凹部48と、を有し
ている。
【0037】また、前記ガイド収容凹部45の偏心側の上
面部44に位置して位置合せ突起44aが一体に突設され、
この位置合せ突起44a は前記ケース本体2の本体部4に
形成された嵌合孔12の開口縁部に突設された位置決め突
起12a に位置合わせされるようになっている。
【0038】また、前記ガイド支持体40の下端部に従動
ギヤ49が回り止めされた状態で嵌合されている。この従
動ギヤ49は上端部に前記ばね収容凹部48の下端部の開口
縁部に嵌合する楕円形状の嵌合段部50及びこの嵌合段部
50上の偏心位置に前記ばね収容凹部48の下端部内に嵌合
する有底の環状突部51がそれぞれ一体に突設されてい
る。また、前記従動ギヤ49は下端部に前記キャップ体3
の収容凹部36の底部に摺動可能に支持されるギヤ支柱52
が下方に向かって一体に突設されている。前記従動ギヤ
49はベベルギヤ53にて形成されている。
【0039】そして、前記従動ギヤ49は後述する駆動ギ
ヤにて回動されることにより、この従動ギヤ49にてこの
従動ギヤ49を回り止めした状態で一体的に嵌合した前記
ガイド支持体40が回動され、このガイド支持体40の上下
にガイド収容凹部45及びばね収容凹部48を有するガイド
嵌合孔43が偏心回動されるようになっている。
【0040】つぎに、前記ガイド嵌合孔43内にガイド54
が上下方向に摺動可能に嵌合されている。このガイド54
は上下方向のローラ支軸55にて形成され、このローラ支
軸55は上端部にローラ支持部56を有し、このローラ支持
部56に合成樹脂にて形成されたガイドローラ57を嵌合し
て回転自在に軸架されている。そして、このガイドロー
ラ57は下降時に前記ガイド支持体40のガイド収容凹部45
内に収容されるようになっている。
【0041】また、ローラ支軸55は下端部にこのローラ
支軸55の径より大きい楕円形状のストッパー58が一体に
形成され、このストッパー58は前記ガイド支持体40の位
置決め段部46に係合して位置決めされるようになってい
る。
【0042】また、前記ばね収容凹部48内にスプリング
としてのコイルばね59が収容され、このコイルばね59の
一端部が前記ローラ支軸55の下端部に当接されていると
ともに、このコイルばね59の他端部が前記従動ギヤ49の
環状突部51の底部に当接されている。そして、前記コイ
ルばね59にて前記ローラ支軸55が常時上方に向かって附
勢され、このローラ支軸55のストッパー58が前記位置決
め段部46に係合した状態でこのローラ支軸55が位置決め
され、このローラ支軸55の上端部のガイドローラ57が常
時前記ケース本体2の上端面より上方に向かって突出さ
れるようになっている。
【0043】つぎに、前記ケース本体2の本体部4に形
成された軸挿通孔15に操作軸60が回動自在に挿通されて
いる。この操作軸60は一端部に前記軸挿通孔15のスプラ
イン軸孔17内に回動可能に嵌合した角柱軸部61を有し、
この角柱軸部61の外面部にすなわち前記操作側面7に位
置してこの操作軸60を回動操作する操作部62が形成さ
れ、この操作部62はプラスドライバーを係合する+字溝
63からなっている。
【0044】また、前記操作軸60は他端部に前記キャッ
プ体3の本体部31に形成された収容凹部36内に位置して
前記従動ギヤ49に噛合する駆動ギヤ64が一体に固着され
ている。この駆動ギヤ64は前記ベベルギヤ53に噛合する
ベベルギヤ65にて形成されている。また、前記操作軸60
の角柱軸部61はこの角柱軸部61の各角部61a が前記スプ
ライン軸孔17の所定の位置のスプライン16に係合して回
り止めされ、この各スプライン16に抗して角柱軸部61が
回動操作されると、この角柱軸部61の各角部61a にてス
プライン軸孔17の両側部の弾性変形部19が押動されてス
プライン軸孔17を拡径方向に弾性変形されることによ
り、この角柱軸部61が回動されるようになっている。
【0045】そして、前記ガイド支持体40の下端部に嵌
合した従動ギヤ49と、この従動ギヤ49に噛合した駆動ギ
ヤ64と、この駆動ギヤ64を有する操作軸60と、この操作
軸60の角柱軸部61と、この角柱軸部61の外面部に形成し
た操作部62と、により前記ガイド54の位置を前記被取付
部材Aの厚み方向に調整するガイド調整手段66が構成さ
れている。
【0046】つぎに、前記開閉体Aは、前記開口部を開
閉する、たとえば引戸体67にて形成され、この引戸体67
の端面B、すなわち、引戸体67の戸当り端面68の上端部
とこの戸当り端面68の上端部に連続する前記引戸体67の
上端面との角部に、この戸当り端面68の上端部及びこの
引戸体67の上端面に開口した前記ケース体1を埋設する
略U字形状の埋設凹部69が形成されている。この埋設凹
部69は、この埋設凹部69内に前記ケース体1を嵌合した
際には戸当り端面68にケース体1の操作側面7が一致す
る深さで形成されている。
【0047】つぎに、70は前記引戸体67の建付け時にこ
の引戸体67の上端部が対向する被ガイド体で、この被ガ
イド体70は前記引戸体67の開閉方向のガイドレール71に
て形成されている。このガイドレール71は間口等の開口
部の上端部の框体等の被固定体Cに下面を開口して形成
された取付凹部Dに嵌合固定され、このガイドレール71
は、レール基板72と、このレール基板72の幅方向に所定
の間隔をおいて上方に向かってそれぞれ突設され下面を
開口した引戸体67の開閉方向の2条平行なローラ係合凹
部73と、を有して構成されている。
【0048】また、前記開口部の下端部の床面等の被固
定部に前記上部のガイドレール71に対向し上面を開口し
た引戸体67の開閉方向の2条平行な係合凹部を有する下
部のガイドレール(図示せず)が固定されている。そし
て、前記上下のガイドレール71の2条平行な前記ローラ
係合凹部73と2条平行な係合凹部との間に2枚の引戸体
67がそれぞれ開閉自在に取り付けられるようになってい
る。
【0049】また、前記レール基板72は幅方向の両端部
に前記取付凹部Dの対向する壁面Eに係合する係合側板
74をそれぞれ有し、この両係合側板74は下端部に互いに
反対方向に向かって突出し前記取付凹部Dの開口縁部に
係合する係合片75をそれぞれ有している。また、前記2
条のローラ係合凹部73の中間下部に位置して下方に向か
って突設された仕切り板76を有している。そして、前記
仕切り板76にて仕切られた前後部に前記引戸体67の上端
部がそれぞれ開閉自在に収容されるようになっている。
【0050】つぎに、前記ガイドレール71の一方のロー
ラ係合凹部73の一端部及び他方のローラ係合凹部73の他
端部に、前記開口部を開放した前記引戸体67の開移動時
にこの引戸体67に固定された前記ケース体1をキャッチ
して受止める受止め手段77がそれぞれ設けられている。
【0051】前記受止め手段77は、前記ローラ係合凹部
73の端部に嵌合して固定されるベース体78と、このベー
ス体78に回動可能に取り付けられるストッパー体79と、
前記ベース体78に前記ストッパー体79を回動自在に軸架
する上下方向の中心軸80と、前記ケース体1に形成され
た両側部に弾性変形可能な挟持片28を有する係合凹部26
と、により構成されている。
【0052】前記ベース体78は、前記ローラ係合凹部73
の幅と略同等の厚みを有して前記ローラ係合凹部73の長
さ方向に長い矩形状に形成され、その内端部に前記ガイ
ドローラ57を係合する円弧状の係合凹部81が形成され、
この係合凹部81の近傍部に位置して前記ベース体78に上
下方向に貫通した取付孔82が形成されている。
【0053】また、前記ベース体78は、長さ方向の略中
間部に前記中心軸80を挿通する軸挿通孔83が上下方向に
貫通して形成され、この軸挿通孔83は上端部に前記ベー
ス体78の上面に開口しこの軸挿通孔83より拡径した係止
凹部84を有している。
【0054】また、前記ベース体78の外端部の近傍に前
記軸挿通孔83を中心としてこのベース体78の下面に開口
した円弧状の案内溝85が形成されている。また、前記取
付孔82は下端部に前記ベース体78の下面に開口しこの取
付孔82より拡径した取付凹部86を有している。
【0055】前記ストッパー体79は、前記ケース体1の
係合凹部26の高さと略同等な高さを有して前記ローラ係
合凹部73の長さ方向に長い楔状に形成され、その内端部
を前記係合凹部26の両側部の挟持片28間の間隔より幅狭
い挿入端部87として形成され、その両側部を前記挿入端
部87から外端部(前記引戸体67の戸当り端面68側)に向
かって次第に拡開傾斜し前記係合凹部26の両側部の挟持
片28を拡開方向に向かって押動し、かつ、この両側部の
挟持片28にて挟持されるテーパー状の被挟持側面88とし
て形成されている。
【0056】また、前記ストッパー体79は、前記挿入端
部87の近傍位置に前記ベース体78の軸挿通孔83に連通し
前記中心軸80を挿通する上下方向に貫通して形成された
摺動孔89を有し、この摺動孔89は前記ストッパー体79の
下面に形成された係合段部90に開口されている。また、
前記ストッパー体79は、その外端近傍部に位置してこの
ストッパー体79の上面部から上方に向かって一体に突設
された案内支軸91を有し、この案内支軸91は前記ベース
体78の案内溝85内に挿入されこの案内溝85に沿って移動
されるようになっている。
【0057】前記中心軸80は、その上端部に前記ベース
体78の軸挿通孔83の上端部の係止凹部84に抜け止め係止
される軸挿通孔83より大径の抜止め頭部92を有するとと
もに、その下端部に前記ストッパー体79の摺動孔89の下
端部の係合段部90に抜け止め支持される摺動孔89より大
径の抜止め支持部93を有している。この抜止め支持部93
は前記中心軸80の下端部に螺合手段等にて着脱可能に取
り付けられている。
【0058】そして、前記ガイドレール71の一方のロー
ラ係合凹部73の一端部及び他方のローラ係合凹部73の他
端部に前記ベース体78がそれぞれ嵌合され、この両端部
のベース体78は取付孔82から前記ガイドレール71のレー
ル基板72に捩じ込んだ固定ねじ(図示せず)にてガイド
レール71にそれぞれ固定されている。
【0059】また、前記ベース体78の案内溝85内に前記
ストッパー体79の案内支軸91をそれぞれ挿入した状態
で、前記ベース体78の軸挿通孔83及び前記ストッパー体
79の摺動孔89に前記中心軸80をそれぞれ挿通し、この中
心軸80にて前記ベース体78に前記ストッパー体79をそれ
ぞれ回動自在に支持することにより、このストッパー体
79は前記中心軸80を中心として案内支軸91が案内溝85に
案内されて前記ガイドレール71の幅方向に回動されるよ
うになっている。
【0060】つぎに、前記実施の形態の作用を説明す
る。
【0061】引戸体67の幅方向の両側端部の上端角部に
形成された埋設凹部69にケース体1をそれぞれ嵌合して
埋設し、このケース体1の係合突部6の挿入口23から挿
通孔24及びキャップ体3の連通孔34に固定ねじ94をそれ
ぞれ挿入するとともに、この固定ねじ94を引戸体67に捩
じ込むことにより、この固定ねじ94にて引戸体67の幅方
向の両側端部の上端角部ににケース体1がそれぞれ簡単
に固定される。
【0062】そして、ケース体1の操作側面7が引戸体
67の両側端部の戸当り端面68にそれぞれ略同一面として
連続した戸当り端面7aとなり、この戸当り端面7a側にガ
イド調整手段66の操作部62がそれぞれ位置される。ま
た、ケース体1の上端面が引戸体67の上端面に略同一面
として連続され、このケース体1の上端面からガイト支
持体40に支持されたガイド54のガイドローラ57が上方に
向かって突出される。このガイドローラ57の突出量(ケ
ース体1の上端面から突出する高さ)は、この引戸体67
をガイドレール71に建付けた際にガイドレール71のロー
ラ係合凹部73に移動自在に係合する突出量となる。
【0063】つぎに、上下のガイドレール71間に引戸体
67を建付る場合には、下部のガイドレールの一方側の係
合凹部に一方の引戸体67の下端部を係合し、この一方の
引戸体67の両側端部のガイドローラ57をコイルばね59に
抗してそれぞれ後退させてケース本体2のガイド収容凹
部45内に収容させた状態で、この一方の引戸体67の上端
部を上部のガイドレール71の一方のローラ係合凹部73に
対向させる。
【0064】そして、この一方の引戸体67の両側端部の
ガイドローラ57の後退を解くことにより、この両ガイド
ローラ57はコイルばね59の復帰力にてガイド収容凹部45
からそれぞれ突出され、この両ガイドローラ57が上部の
ガイドレール71の一方のローラ係合凹部73にそれぞれ係
合される。したがって、上下のガイドレール71の一方の
係合凹部とローラ係合凹部73との間に一方の引戸体67が
簡単に開閉移動自在に建付けられる。
【0065】また、下部のガイドレールの他方側の係合
凹部に他方の引戸体67の下端部を係合し、この他方の引
戸体67の両側端部のガイドローラ57をコイルばね59に抗
して後退させてケース本体2のガイド収容凹部45内にそ
れぞれ収容させた状態で、この他方の引戸体67の上端部
を上部のガイドレール71の他方のローラ係合凹部73に対
向させる。
【0066】そして、この他方の引戸体67の両側端部の
ガイドローラ57の後退を解くことにより、この両ガイド
ローラ57はコイルばね59の復帰力にてガイド収容凹部45
からそれぞれ突出され、この両ガイドローラ57が上部の
ガイドレール71の他方のローラ係合凹部73に係合され
る。したがって、上下のガイドレール71の一方の係合凹
部とローラ係合凹部73との間に他方の引戸体67が簡単に
開閉移動自在に建付けられる。
【0067】このようにして、上下のガイドレール71間
にはそれぞれの2条の係合凹部とローラ係合凹部73複数
枚の引戸体67がそれぞれ簡単に開閉自在に建付けられ
る。
【0068】つぎに、上下のガイドレール71間に建付け
た隣接する2枚の引戸体67を重ね合わせたり、この2枚
の引戸体67を閉じた(開口を閉じる)際に、2枚の引戸
体67の相互間が開き過ぎて不必要な隙間が生じたり、2
枚の引戸体67の相互間が接触して引戸体67の開閉が不円
滑になる場合等には、2枚の引戸体67間を適性な開閉及
び閉塞状態に建付け調整する必要がある。
【0069】このような場合には、2枚の引戸体67間の
状況により、たとえば、その一方の引戸体67に対して他
方の引戸体67の両側端部のケース体1の戸当り端面7a側
に位置するガイド調整手段66の操作部62を、たとえば、
右方向または左方向に回動操作することにより、この操
作部62にて操作軸60が回動され、この操作軸60にて駆動
ギヤ64のベベルギヤ65が回動され、このベベルギヤ65に
て従動ギヤ49のベベルギヤ53が連動されて回動され、こ
のベベルギヤ53を嵌合して固着したガイド支持体40がケ
ース本体2の嵌合孔12内で回動される。
【0070】また、このガイド支持体40の回動でガイド
ローラ57が上部のガイドレール71のローラ係合凹部73に
係合した状態で偏心回動され、このガイドローラ57にて
他方の引戸体67がこの他方の引戸体67の厚み方向に容易
に移動調整される。
【0071】すなわち、ケース本体2の嵌合孔12内にガ
イド支持体40を回動自在に嵌合した通常時では、ケース
本体2の嵌合孔12の開口縁部に突設された位置決め突起
12aにガイド支持体40のガイド収容凹部45の開口縁部に
突設された位置決め突起44aが対向した状態となってい
るので、ガイド調整手段66にてガイド支持体40が回動さ
れることにより、このガイド支持体40はケース本体2の
嵌合孔12の位置決め突起12a を基準としてガイド調整手
段66の調整操作に応じて右方向または左方向に回動操作
される。
【0072】そして、ガイド支持体40のガイドローラ57
の偏心回動により、このガイドローラ57にて他方の引戸
体67がこの他方の引戸体67の厚み方向に容易に移動調整
され、この他方の引戸体67は一方の引戸体67との間の間
隔が調整される。
【0073】したがって、2枚の引戸体67の相互間が開
き過ぎて不必要な隙間が生じたり、2枚の引戸体67の相
互間が接触して引戸体67の開閉が不円滑になることがな
い状態にこの2枚の引戸体67間が適性な開閉状態及び閉
塞状態に簡単に建付け調整される。
【0074】すなわち、他方の引戸体67の両側端部のガ
イドローラ57が一方の引戸体67から離れる厚み方向に偏
心回動されることにより、他方の引戸体67が一方の引戸
体67に近付く方向に移動されて建付け調整され、また、
他方の引戸体67の両側端部ののガイドローラ57が一方の
引戸体67に近付く厚み方向に偏心回動されることによ
り、他方の引戸体67が一方の引戸体67から離れる方向に
移動されて建付け調整され、したがって、2枚の引戸体
67間が適性な開閉状態及び閉塞状態に簡単に建付け調整
される。
【0075】この際、ガイド調整手段66の操作部62は引
戸体67の戸当り端面68と略同一面のケース本体2の操作
側面7すなわち戸当り端面7aに設けられていることによ
り、このケース本体2の戸当り端面7a側ででガイド調整
手段66の操作部62を簡単に回動操作することができ、引
戸体67の位置を目視しながらこの引戸体67を適性な開閉
及び閉塞位置に容易に建付け調整される。
【0076】また、操作部62の回動操作でガイド支持体
40は互いに噛合したベベルギヤ53,65のギヤ連動により
回動されることにより、このガイド支持体40を介してガ
イド54すなわちガイドローラ57が確実に偏心回動される
とともに、このガイドローラ57にて引戸体67がこの引戸
体67の厚み方向に確実に調整操作され、かつ、この引戸
体67がこの厚み方向に確実に微調整される。
【0077】また、ガイド調整手段66の操作部62を回動
操作する際は、両側部に空所18にて形成された弾性変形
部19を有するスプライン軸孔17内に操作軸60の角柱軸部
61が挿通され、このスプライン軸孔17のスプライン16に
て操作軸60の角柱軸部61を位置決めされているので、こ
の操作部62を回動操作すると、この操作部62を有する操
作軸60の角柱軸部61がその各角部にて変形可能なスプラ
イン軸孔17の両側部の弾性変形部19を押動して変形しな
がら回動される。
【0078】そして、この操作部62の回動操作を停止す
ると、この操作部62を有する操作軸60の角柱軸部61の各
角部に変形したスプライン軸孔17のスプライン16が係合
し、このスプライン16にて操作軸60の角柱軸部61が位置
決めされる。したがって、ガイド調整手段66にて調整操
作されたガイド支持体40のガイドローラ57を有するガイ
ド54が引戸体67の厚み方向の所定の位置に調整された設
定位置に確実に保持される。
【0079】また、2枚の引戸体67間を建付け調整する
場合において、その2枚の引戸体67間の状況により、一
方の引戸体67に対して他方の引戸体67を建付け調整する
場合に限らず、2枚の引戸体67をそれぞれ前記の場合と
同様に調整操作することにより、この2枚の引戸体67間
が適性な開閉状態及び閉塞状態に簡単に建付け調整され
る。
【0080】つぎに、2枚の引戸体67を上下のガイドレ
ール71に沿って互いに反対方向のガイドレール71の端部
に向かって移動し、この引戸体67の戸当り端面68が開口
部の側壁面に近づくと、この引戸体67の戸当り端面68側
に開口したケース本体2の係合凹部26の両側の挟持片28
の案内面30間にガイドレール71の端部に固着された受止
め手段77のストッパー体79の挿入端部87が挿入される。
【0081】そして、この引戸体67の戸当り端面68が開
口部の側壁面に更に近づくことにより、この係合凹部26
の両側の挟持片28間にストッパー体79が挿入されるとと
もに、このストッパー体79の両側部のテーパー状の被挟
持側面88にてケース本体2の係合凹部26の両側の挟持片
28を拡開方向に押動されながらこの係合凹部26内にスト
ッパー体79が更に深く圧入される。
【0082】したがって、引戸体67の戸当り端面68が開
口部の側壁面に当接されることにより、ケース本体2の
係合凹部26内に深く圧入されたストッパー体79の両側部
の被挟持側面88が係合凹部26の両側の挟持片28にて挟持
された状態でキャッチされ、このケース本体2を埋設し
た引戸体67がガイドレール71の端部に固着された受止め
手段77にて受止められ、この受止め手段77にて引戸体67
は戸当り端面68を開口部の側壁面に当接した状態で保持
される。
【0083】そして、2枚の引戸体67は互いに反対側の
外側に位置する戸当り端面68を開口部の両側壁面にそれ
ぞれ当接した状態で受止め手段77にてそれぞれ保持さ
れ、すなわち、開口部を閉じた状態の2枚の引戸体67が
ガイドレール71の両端部の受止め手段77にてそれぞれ保
持される。
【0084】この際、引戸体67がこの引戸体67の厚み方
向に建付け調整され、この引戸体67の係合凹部26の両側
の挟持片28の案内面30間の中心部に対して受止め手段77
のストッパー体79の挿入端部87の位置が一方の挟持片28
側に偏って位置ずれしている場合も、ケース本体2の係
合凹部26の両側の挟持片28の案内面30間にストッパー体
79の挿入端部87が挿入される。
【0085】そして、引戸体67の戸当り端面68が開口部
の側壁面に更に近づくと、この係合凹部26の一方側の挟
持片28にてストッパー体79の一方側のテーパー状の被挟
持側面88が押動され、このストッパー体79が中心軸80を
中心としたベース体78の円弧状の案内溝85に沿って移動
する案内支軸91をガイドとして回動される。そうして、
このストッパー体79が偏った位置ずれ状態を修正しなが
ら係合凹部26の両側の挟持片28間に挿入され、かつ、こ
のストッパー体79は両側部の被挟持側面88にて係合凹部
26の両側の挟持片28を拡開方向に押動しつつ係合凹部26
内に深く圧入される。
【0086】したがって、引戸体67はこの引戸体67の厚
み方向への建付け調整に対応して回動するストッパー体
79を有する受止め手段77にて保持され、この引戸体67は
戸当り端面68を開口部の側壁面に当接した状態に確実に
保持される。
【0087】つぎに、前記実施の形態では、受止め手段
77はガイドレール71の一方側のローラ係合凹部73の一端
部及びガイドレール71の他方側のローラ係合凹部73の他
端部にそれぞれ設ける場合について説明したが、これに
限らず、受止め手段77は一方側のローラ係合凹部73の両
端部及び他方側のローラ係合凹部73の両端部にそれぞれ
設けるようにしてもよい。
【0088】このように構成することにより、2枚の引
戸体67を重ね合わせた状態で開口部の一方側の側壁面ま
たは他方側の側壁面にその戸当り端面68をそれぞれ当接
することにより、この2枚の引戸体67がそれぞれの受止
め手段77にて確実に保持される。
【0089】つぎに、前記実施の形態では、ガイドロー
ラ57はガイドレール71のローラ係合凹部73内に回転自在
に係合する円筒形状に形成したものを用いる場合につい
て説明したが、これに限らず、ガイドローラ57は下端部
にローラ係合凹部73の開口縁部に係合する環状の係合縁
部を有するものを用いるようにしてもよい。
【0090】このように構成することにより、引戸体67
の開閉移動時にローラ係合凹部73の開口縁部にガイドロ
ーラ57の環状の係合縁部が係合して位置決めされた状態
で、このガイドローラ57が回転移動されガイドローラ57
がローラ係合凹部73内に深く入り過ぎることが防止され
る。
【0091】また、前記実施の形態では、ガイドローラ
57を上部のガイドレール71のローラ係合凹部73に回転移
動自在に係合する場合について説明したが、これに限ら
ず、ガイド54の上端部を上部のガイドレール71のローラ
係合凹部73に直接移動自在に係合するようにしてもよ
い。
【0092】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ガイドレール
の端部に開閉体の開移動時にこの開閉体のケース体を受
止める受止め手段を設け、この受止め手段は、前記開閉
体に埋設したケース体に前記開閉体の厚み方向の両側に
弾性変形可能な相対する挟持片を有する係合凹部と、前
記ガイドレールの端部に固定されかつベース体の中心軸
に回動自在に軸支され前記係合凹部の相対する挟持片に
て挟持される被挟持側面を有するストッパー体とを有す
るので、開閉体の開移動時にケース体の係合凹部にスト
ッパー体が圧入するとともに、この係合凹部の相対する
挟持片にてこの挟持片の弾性によりストッパー体の両側
の被挟持側面を確実に挟持でき、この開閉体の開移動時
の反動で開閉体が閉方向に移動することを確実に防止で
き、したがって、開閉体の開移動時にこの開閉体を開口
部の側壁面側で確実に受け止めて位置決めすることがで
きる。
【0093】また、ストッパー体はベース体の中心軸に
回動自在に軸支されるとともに、前記ベース体に形成さ
れ円弧状の案内溝に移動自在に挿入する案内支軸を有す
るので、開閉体の開移動時にこの開閉体に埋設したケー
ス体の係合凹部の開口中心に対してストッパー体の挿入
端部との位置が偏って位置ずれしている場合は、このケ
ース体の係合凹部に対してストッパー体が中心軸を中心
として回動しその位置ずれを修正しながら係合凹部に確
実に圧入するとともに、この係合凹部の相対する挟持片
にてこの挟持片の弾性変形によりストッパー体の両側の
被挟持側面を確実に挟持できる。
【0094】この際、ストッパー体はベース体の円弧状
の案内溝に移動自在に挿入した案内支軸を有するので、
このストッパー体は中心軸を中心として偏った位置ずれ
をスムーズに修正回動しながら係合凹部に確実に圧入で
きる。したがって、開閉体の建付けが不十分の場合はも
とより、この開閉体を隣接する開閉体との間で開閉体の
厚み方向に建付けを調整した場合も、開移動時の開閉体
を開口部の側壁面側で確実に受け止めて位置決めするこ
とができる。
【0095】したがって、開閉体の建付けが良好な場合
はもとより、この開閉体を隣接する開閉体との間で開閉
体の厚み方向に建付けを調整し開閉体の建付けが十分で
ない場合であっても開移動した開閉体を開口部の側壁面
に密着した状態に確実に位置決めすることができる。
【0096】また、開閉体の閉移動時には開閉体を閉移
動方向に移動することにより係合凹部の相対する挟持片
の弾性変形によりこの相対する挟持片をストッパー体の
両側の被挟持側面から比較的容易に外すことができ、し
たがって、開閉体の閉移動時には開閉体を容易に閉移動
することができる。
【0097】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
の効果に加え、相対する挟持片は、ケース体に形成され
たスリットにてそれぞれ弾性変形可能に形成され、開閉
体の戸当り端面側の先端部に拡開傾斜した案内面をそれ
ぞれ有するで、ストッパー体を相対する挟持片の先端部
の拡開傾斜した案内面に案内されて相対する挟持片間に
スムーズに挿入でき、このストッパー体の両側の被挟持
側面にて相対する挟持片を拡開方向に押動して弾性変形
させて係合凹部内に確実に圧入できる。そして、開閉体
の戸当り端面が開口部の側壁面に当接することにより、
係合凹部の両側の挟持片にてストッパー体の両側の被挟
持側面を確実に挟持できる。
【0098】請求項3の発明によれば、請求項1の発明
の効果に加え、ストッパー体は、係合凹部の開口より幅
狭い挿入端部から後方に向かって次第に拡開傾斜した被
挟持側面を有する楔状に形成されているので、ストッパ
ー体は挿入端部を係合凹部の開口に容易に挿入されると
ともに、その被挟持側面にて係合凹部内に両側の挟持片
を拡開方向に押動しながら楔を押し込む状態で深く圧入
できる。
【0099】請求項4の発明によれば、請求項1の発明
の効果に加え、ケース体は、偏心位置にガイドを設けた
回動自在のガイド支持体と、このガイド支持体を回動し
前記ガイドの位置を開閉体の厚み方向に調整操作するガ
イド調整手段とを有するので、このガイド調整手段を調
整操作することにより、このガイド調整手段にてガイド
支持体を介してガイドをガイドレールに係合した状態で
確実に偏心回動でき、このガイドにて開閉体をこの開閉
体の厚み方向に移動調整して開閉体を簡単に建付け調整
することができる。
【0100】また、開閉体の開移動時に、ケース体の係
合凹部の両側の挟持片の開口中心に対して受止め手段の
ストッパー体の挿入端部の位置が一方の挟持片側に偏っ
て位置ずれしている場合であっても、ケース体の係合凹
部の両側の挟持片の開口間にストッパー体の挿入端部が
挿入されると、このストッパー体が中心軸を中心として
ベース体の円弧状の案内溝に沿って移動する案内支軸を
ガイドとして回動し、このストッパー体を偏った位置ず
れ状態を修正しながら係合凹部の両側の挟持片間に確実
に圧入できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す開閉体受止め装置
の分解斜視図である。
【図2】同上開閉体に埋設するケース体及びガイド調整
手段の分解斜視図である。
【図3】同上被取付部材に取り付けた状態の断面図であ
る。
【図4】同上受止め手段の断面図である。
【図5】同上側面図である。
【図6】同上受止め手段のベース体の断面図である。
【図7】同上裏面図である。
【図8】同上受止め手段のストッパー体の断面図であ
る。
【図9】同上裏面図である。
【図10】同上開閉体の建付け調整及びこの開閉体の受
け止め状態を示す作動を説明する平面図である。
【図11】同上開閉体の建付け調整状態を示す側面図で
ある。
【符号の説明】
1 ケース体 26 係合凹部 27 スリット 28 挟持片 30 案内面 40 ガイド支持体 54 ガイド 66 ガイド調整手段 69 埋設凹部 71 ガイドレール 77 受止め手段 78 ベース体 79 ストッパー体 80 中心軸 85 案内溝 87 挿入端部 88 被挟持側面 91 案内支軸 A 開閉体 B 戸当り端面

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガイドレールと、このガイドレールに移
    動自在に設けられ戸当り端面に開口した埋設凹部を有す
    る開閉体と、この開閉体の埋設凹部に埋設固定され前記
    ガイドレールに移動自在に係合したガイドを有するケー
    ス体と、前記ガイドレールの端部に位置してこのガイド
    レールに設けられ前記開閉体の開移動時にこの開閉体の
    前記ケース体を受け止める受止め手段と、を具備し、 前記受止め手段は、前記ケース体に形成され前記開閉体
    の少なくとも戸当り端面側に開口し前記開閉体の厚み方
    向の両側に弾性変形可能な相対する挟持片を有する係合
    凹部と、前記ガイドレールの端部に固定されかつ上下方
    向の中心軸及びこの中心軸を中心とした円弧状に形成さ
    れ下面に開口した案内溝を有するベース体と、このベー
    ス体の前記中心軸に回動自在に軸支され前記係合凹部に
    挿入しこの係合凹部の相対する挟持片にて挟持される被
    挟持側面を有するとともに前記ベース体の案内溝に移動
    自在に挿入する案内支軸を設けたストッパー体と、を有
    する、 ことを特徴とする開閉体受止め装置。
  2. 【請求項2】 相対する挟持片は、ケース体に形成され
    たスリットにてそれぞれ弾性変形可能に形成され、開閉
    体の戸当り端面側の先端部に拡開傾斜した案内面をそれ
    ぞれ有する、 ことを特徴とする請求項1記載の開閉体受止め装置。
  3. 【請求項3】 ストッパー体は、係合凹部の開口より幅
    狭い挿入端部から後方に向かって次第に拡開傾斜した被
    挟持側面を有する楔状に形成されている、ことを特徴と
    する請求項1記載の開閉体受止め装置。
  4. 【請求項4】 ケース体は、偏心位置にガイドを設けた
    回動自在のガイド支持体と、このガイド支持体を回動し
    前記ガイドの位置を開閉体の厚み方向に調整操作するガ
    イド調整手段と、を有する、 ことを特徴とする請求項1記載の開閉体受止め装置。
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