JP2927364B2 - 記録装置 - Google Patents

記録装置

Info

Publication number
JP2927364B2
JP2927364B2 JP2152177A JP15217790A JP2927364B2 JP 2927364 B2 JP2927364 B2 JP 2927364B2 JP 2152177 A JP2152177 A JP 2152177A JP 15217790 A JP15217790 A JP 15217790A JP 2927364 B2 JP2927364 B2 JP 2927364B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carriage
recording
recording head
lead screw
ink
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2152177A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0444874A (ja
Inventor
重泰 名越
典晃 伊藤
茂 吉村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2152177A priority Critical patent/JP2927364B2/ja
Priority to US07/712,048 priority patent/US5334920A/en
Priority claimed from US07/712,048 external-priority patent/US5334920A/en
Priority to EP91109512A priority patent/EP0465850B1/en
Priority to DE1991613145 priority patent/DE69113145T2/de
Priority to CN91104634.8A priority patent/CN1020564C/zh
Publication of JPH0444874A publication Critical patent/JPH0444874A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2927364B2 publication Critical patent/JP2927364B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Handling Of Continuous Sheets Of Paper (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Character Spaces And Line Spaces In Printers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、記録ヘッドを搭載するためのキャリッジを
移動させて記録動作を行なう記録装置に関する。
〔従来の技術〕
プリンタ、複写機、ファクシミリ等の記録装置(画像
形成手段を有する装置)は、画像情報に基づいて、紙や
プラスチック薄板等のシート状の被記録材上にドットパ
ターンから成る画像を記録していくように構成されてい
る。
前記記録装置は、記録方式により、インクジェット
式、ワイヤドット式、サーマル式、レーザービーム式等
に分けることができ、また、記録時の走査方式により、
キャリッジに記録ヘッドを搭載するシリアル型記録装置
と紙幅をカバーするライン記録ヘッドを使用するライン
型記録装置とに分けることができる。
上記シリアル型記録装置は、記録ヘッドを搭載するた
めのキャリッジを案内部材に沿って桁方向に移動させて
記録動作を行なうように構成されている。
前記案内部材としては、円形断面の丸軸や螺旋溝を有
するリードスクリューなどが使用されている。
前記キャリッジの移動は、前記丸軸を使用する場合
は、例えば、該キャリッジに連結されたタイミングベル
トをモーターおよびプーリで駆動するなどの方法で行な
われ、前記リードスクリューを使用する場合は、キャリ
ッジに設けられたピンを螺旋溝に係合させ、該リードス
クリューをモーターで回転させるなどの方法で行なわれ
る。
第7図は、リードスクリューを使用した従来のキャリ
ッジ案内機構を示す一部破断斜視図である。
第7図において、記録ヘッド9を搭載するためのキャ
リッジ6は、案内部材であるリードスクリュー52と摺動
軸51とで支持されており、該キャリッジ6をこれら2本
の軸52、51に沿って移動させて記録ヘッド9を駆動する
ことにより、前面に保持された用紙やプラスチック薄板
等の被記録材に画像が記録される。
なお、図示の記録ヘッド9は、インクタンクを内蔵し
たカートリッジ式のインクジェット記録ヘッドの場合を
示し、被記録材と対面する側にインク吐出部9aが設けら
れている。
前記リードスクリュー52には螺旋溝52aが形成されて
おり、一方、キャリッジ6には該螺旋溝52aと係合する
ピン7が設けられている。
前記ピン7は、キャリッジ6の一部に前記リードスク
リュー52と略直交する方向に形成された軸受孔21に案内
嵌合されている。
前記ピン7のリードスクリュー52と反対側の端部に
は、キャリッジ6に取り付けられたバネ8が圧接されて
おり、したがって、該ピン7は該バネ8によってリード
スクリュー52の螺旋溝52aへ圧接されている。
前記摺動軸51は、キャリッジ6の後部(前記インク吐
出部9a側を前部とする)に形成された凹部と該キャリッ
ジに植設されたピン6bとの間を通っており、該キャリッ
ジ6の後部を案内支持している。
そこで、キャリッジモーターによりリードスクリュー
52が回転すると、キャリッジ6に取り付けられたピン7
が螺旋溝52aに案内されることにより、キャリッジ6お
よび記録ヘッド9がリードスクリュー52の軸方向に移動
し、その間に記録を行なうことができる。
リードスクリュー52の回転方向が変化すると、キャリ
ッジ6の移動方向も変化する。
また、記録動作時にはキャリッジ6の移動速度は一定
に維持する必要があり、停止から一定速度(目標速度
A)へ至る増速時(ランプンアップ時)、および一定速
度から停止へ至る減速時(ランプダウン時)では、記録
動作は行なわれない。
さらに、上記ランプアップ時およびランプダウン時の
キャリッジ移動距離が長いと、その分記録装置本体の寸
法が大きくなる。
〔発明が解決しようとする技術的課題〕
ところで、前記ピン7はバネ8により螺旋溝52aに圧
接されているが、このピン7と螺旋溝52aとの係合部に
は、製造上避けられない製造公差によりある程度のガタ
が存在する。
また、従来のキャリッジ案内機構では、キャリッジ6
の移動開始時の立ち上がりあるいは移動終期の立ち下が
りの際の加減速によるキャリッジ6の慣性が、上記バネ
8による圧接力を上回るほど大きい場合には、前記ピン
7が螺旋溝52aから離脱することがあった。
第7図で説明した従来のキャリッジ案内機構にあって
は、キャリッジ6の移動はリードスクリュー52の螺旋溝
52aとキャリッジ6側のピン7との係合によって案内し
ているので、これらの係合がガタついたり不安定になる
と、キャリッジ6の移動速度が不安定となり、記憶画像
の品質が低下するという問題があった。
特に、キャリッジ6の慣性が大きくなる前述の立ち上
がり立ち下がり時に、該キャリッジの移動速度が不安定
となり、その結果、キャリッジ6の移動方向変換時(キ
ャリッジ6の加減速時)に、大きな音が発生するという
問題があった。
第8図は、第7図の従来のキャリッジ案内機構におけ
るキャリッジ立ち上がり時の速度変化を示すグラフであ
り、縦軸は速度を示し、横軸は時間を示す。
第8図において、キャリッジ6の速度が増速されて目
標速度Aに達する際、同図中のB部に示すように速度が
上がったり下がったりして不安定になっている。
従来のキャリッジ案内機構では、この速度不安定部B
があるため、キャリッジ6、ピン7およびリードスクリ
ュー52などの部材が振動して振動音が発生するという問
題があった。
また、立ち上がり時から目標速度Aまでの静定時間C
が長くなり、ランプアップおよびランプダウン時のキャ
リッジ6の移動距離が長くなってしまい、その分、記録
装置本体が大きくなってしまうという問題があった。
本発明は、このような従来の技術的課題に鑑みてなさ
れたものであり、キャリッジのランプアップおよびラン
プダウン時の速度不安定による振動音を低減させること
ができ、立ち上がり時から目標速度までの静定時間を短
縮することにより記録装置の大型化を防止し得る記録装
置を提供することを目的とする。
〔課題解決のための手段〕
本発明は、上記目的を達成するため、記録ヘッドを搭
載するためのキャリッジを案内部材に沿って移動させて
記録動作を行う記録装置において、前記案内部材に沿っ
て配され、当該案内部材と協働して前記キャリッジの移
動を案内する軸部材と、前記軸部材の軸方向に沿って外
周面に設けられた螺旋状の溝と、前記キャリッジに設け
られ、前記溝に係合する係合部材と、前記係合部材を前
記キャリッジ側から前記軸部材側へ付勢するように前記
キャリッジに設けられた第1弾性部材と、前記軸部材の
軸方向に沿って前記キャリッジに設けられ、前記螺旋状
の溝の前記軸方向のピッチとは異なる間隔で隔てられた
前記軸部材の外周面上の部位を付勢する第2弾性部材
と、を有することを特徴とする。
〔実施例〕
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
第3図は本発明を実施した記録装置の構成を例示する
一部破断平面図である。
第1図において、フレームに取り付けられたキャリッ
ジモーター1の出力軸にはプーリー2が固定されてお
り、一方、フレームに回転可能に軸支されたリードスク
リュー52の一端にはプーリ4が固定されており、これら
のプーリー2、4はタイミングベルト3によって連結さ
れている。
このタイミングベルト3は、不図示のバネによって張
力を付与されている。
記録ヘッド搭載部であるキャリッジ6には、記録部で
ある記録ヘッド8が搭載されている。
本実施例はインクジェット記録装置の場合を示し、図
示の例では、記録ヘッド9はインクタンクと一体化され
ており、他からインクの供給を受けずに記録動作を行な
うことができる。
前記リードスクリュー52は、表面に螺旋溝52aが形成
されたシャフト(軸)部材で構成されている。
前記キャリッジ6は、案内部材である前記リードスク
リュー52とフレームに固定された摺動軸51により、左右
方向に往復移動可能に案内支持されている。
前記キャリッジ6の移動範囲の前には、フレームに軸
支され、かつ搬送モーター(紙送りモーター)13によっ
て回動駆動される搬送ローラ(紙送りローラ)16が配設
されている。
用紙やプラスチック薄板等の被記録材(不図示)は、
該搬送ローラ16に密着した状態で搬送(紙送り)され
る。
本実施例の記録ヘッド9は、インクジェット記録ヘッ
ドであり、その前面(搬送ローラ16に対面する側)には
インク吐出部9aが設けられている。
このインク吐出部9aには、通常、複数のインク吐出口
が配列されている。
また、前記記録ヘッド9は、電気熱変換体が発生する
熱エネルギーを利用してインクを吐出することにより、
前記記録動作を行なうインクジェット記録ヘッドであ
る。
第1図は前記キャリッジ6の案内機構を示す一部破断
平面図であり、第2図は第1図の案内機構の要部構成を
示す斜視図である。
第1図〜第3図において、前記リードスクリュー52に
は螺旋溝52aが形成されており、一方、キャリッジ6に
は該螺旋溝52aと係合するピン7が設けられている。
前記ピン7は、キャリッジ6の一部に前記リードスク
リュー52と略直交する方向に形成された軸受孔21に案内
嵌合されている。
前記ピン7のリードスクリュー52と反対側の端部に
は、キャリッジ6に取り付けられたバネ8が圧接されて
おり、したがって、該ピン7は該バネ8によってリード
スクリュー52の螺旋溝52aへ圧接されている。
前記摺動軸51は、第7図の従来例の場合と同様、キャ
リッジ6の後部(前記インク吐出部9a側を前部とする)
に形成された凹部と該キャリッジに植設されたピン6bと
の間を通っており、該キャリッジ6の後部を案内支持し
ている。
そこで、キャリッジモーターによりリードスクリュー
52が回転すると、キャリッジ6に取り付けられたピン7
が螺旋溝52aに案内されることにより、キャリッジ6お
よび記録ヘッド9がリードスクリュー52の軸方向に移動
し、その間に記録を行なうことができる。
リードスクリュー52の回転方向が変化すると、キャリ
ッジ6の移動方向も変化する。
こうして、前記リードスクリュー52を前記キャリッジ
モーター1で回転駆動して前記キャリッジ6を左右方向
に往復駆動するとともに、該キャリッジの動きに同期し
て前記記録ヘッド9を駆動することにより、用紙やプラ
スチック薄板等の被記録材に画像を記録する記録装置が
構成されている。
第3図において、記録装置のホームポジション(第3
図中左側)には、記録ヘッド9のインク吐出性能を維持
するための回復装置10が配設されており、キャリッジ6
がホームポジションにきた時、記録ヘッド9の回復動作
を行なうことができる。
キャリッジ6がホームポジションにくると、圧接バネ
11aにより右方向へ付勢されているギヤ11が左側へ押し
付けられ、回復装置10の駆動ギヤ12と噛み合わせられ
る。
このギヤ11は、スライド可能ではあるが、リードスク
リュー52が回転すると一体に回転するように装着されて
いる。
また、前記リードスクリュー52の所定位置、すなわ
ち、キャリッジ6がホームポジションにきた時の前記ピ
ン7の位置と対応する位置には、環状溝52bが形成され
ている。
したがって、キャリッジ6がホームポジションにくる
と、ピン7が前記環状溝52bに係合し、リードスクリュ
ー52が回転しても該キャリッジ6はそれ以上左側へ移動
することはない。
こうして、ホームポジションにおいては、リードスク
リュー52上のギヤ11と回復装置10のギヤ12の噛み合いに
より、キャリッジモーター1の駆動力がリードスクリュ
ー52を介して回復装置10へ伝達され、記録ヘッド0の吐
出口面(吐出口が形成されたフェイス面)の清掃、ある
いは吐出口からのインクの吸引排出などによる回復のた
めの諸動作を行なうことができる。
前記搬送ローラ16は、前記搬送モーター13により、ギ
ヤ14およびギヤ15を介して駆動され、被記録材の搬送を
行なう。
この被記録材の搬送(副走査)、前述のキャリッジ6
の移動(主走査)、および記録ヘッド9の駆動を制御す
ることにより、被記録材上に所望の画像が記録される。
本実施例では、搬送モーター13の減速が一段減速の場
合を示したが、これは、モーター13と搬送ローラ16とを
直結するダイレクトドライブ、あるいは二段減速以上の
多段減速などを用いてもよい。
そこで、本実施例においては、第1図〜第3図に示す
ように、リードスクリュー52とキャリッジ6との間に、
該キャリッジを該リードスクリュー52ら遠ざける方向に
付勢するためのキャリッジ押しバネ17が配設されてい
る。
このキャリッジ押しバネ17は、帯び状の板バネを所定
形状に成形したものであり、リードスクリュー52に沿っ
て配設され、その中央部でキャリッジ6に取り付けら
れ、その両端部でリードスクリュー52に圧接されてい
る。
このようなキャリッジ案内機構によれば、キャリッジ
押しバネ17がリードスクリュー52を第1図中の矢印P方
向に押圧しているので、キャリッジ6は案内方向(リー
ドスクリュー52の軸方向)の動きを規制されることにな
る。
このことより、キャリッジ6を駆動する際の立ち上が
り(停止から目標速度Aへのランプアップ)および立ち
下がり(目標速度Aから停止へのランプダウン)の時の
キャリッジ6の移動をスムーズにすることができた。
すなわち、加速および減速の時にキャリッジの慣性が
もたらすキャリッジ移動速度の不安定部を無くし、振動
音の発生を無くし、スムーズなキャリッジ駆動を実現さ
せることができた。
第4図は第1図〜第3図の実施例におけるキャリッジ
6の立ち上がり時の移動速度の変動を示す速度線図であ
る。
第4図において、本実施例によれば、キャリッジ6を
目標速度Aになるまで増速する際、第4図中のD部に示
すように、オーバーシュートが一回あるだけで直ちに目
標速度Aにさせることができた。
速度0から目標速度Aになるまでの時間Eも、第8図
中の従来の時間Cに比べ、かなり短縮することができ
た。
以上より、本実施例によれば、キャリッジ6の立ち上
がり時および立ち下がり時の振動音の低減だけでなく、
移動速度の静定(目標速度への安定化)を速めることが
でき、ランプアップおよびランプダウン時のキャリッジ
6の移動距離を短縮できるので、記録装置の小型軽量化
を図ることも可能になった。
また、上記実施例では、キャリッジ押しバネ17の二箇
所でリードスクリュー52を押圧したが、この押圧点は一
箇所または三箇所以上にすることもできる。
ところで、前記キャリッジ押しバネ17は金属材料で形
成されるのが一般的であり、金属材料の場合は、キャリ
ッジ6の移動時に金属同士が擦れて異音が発生する場合
がある。
そこで、このような異音発生の可能性がある場合は、
キャリッジ押しバネ17の表面(リードスクリュー52と接
触する部分のみでもよい)に固体潤滑剤をコーティング
し、金属同士の直接接触を防止することが好ましい。
前記固体潤滑剤としては、例えば、モリブデン系ある
いはフッ素樹脂系などの潤滑材料を使用することができ
る。
このようにキャリッジ押しバネ17に固体潤滑剤をコー
ティングすることにより、キャリッジ移動時の金属同士
の摩擦音を消し、かつランプアップおよびランプダウン
時の速度不安定による振動音を無くしたり、低減するこ
とができた。
第5図は本発明による記録装置の他の実施例のキャリ
ッジ案内機構を示す部分斜視図であり、第6図は第5図
のキャリッジ案内機構の一部破断平面図である。
第5図および第6図に示す実施例では、上記実施例の
キャリッジ押しバネ17に替えて、これに相当するキャリ
ッジ押し部(バネ部)18がキャリッジ6の一部で形成さ
れている。
なお、第5図中のハッチング部分6cは、キャリッジ6
に形成された軸受部、すなわちリードスクリュー52との
嵌合部を示す。
前記キャリッジ6は合成樹脂材料で構成されており、
したがって、該キャリッジと一体の前記キャリッジ押し
部18も同じ樹脂材料で形成されている。
前記キャリッジ押し部18の形状は図示のようにU型断
面になっており、このキャリッジ押し部18は、そのU型
部の弾性力(バネ力)によりリードスクリュー52に圧接
しており、該弾性力によりキャリッジ6のリードスクリ
ュー52軸方向の動きを規制している。
本実施例は、以上の点で第1図〜第3図の実施例と相
違し、その他の部分では実質上同じ構造を有しており、
それぞれ対応する部分を同一符号で表示し、それらの詳
細説明は省略する。
第5図および第6図に示す実施例によれば、前述の第
1図〜第3図の実施例の場合と同様の効果が得られる
他、次のような効果が得られた。
すなわち、キャリッジ6と案内部材(リードスクリュ
ー)52との間に配設される弾性部材(バネとしてのキャ
リッジ押し部)18が樹脂材料で構成されているので、前
述した固体潤滑剤のコーティングなどの発音防止処理を
せずにそのまま使用しても、リードスクリュー52との摩
擦音は発生しないという効果が得られた。
また、本実施例においては、弾性部材としてのキャリ
ッジ押し部18がキャリッジ6と一体に成形されているた
め、前述の実施例に比べ、部品点数の減少および組み立
て工数の低減により、コスト節減を図り得るという効果
も得られた。
また、以上の各実施例では、記録ヘッド9がインクタ
ンクと一体の着脱自在のカートリッジタイプの場合を示
したが、本発明は、インクタンクと別体の記録ヘッドを
使用する場合にも同様に適用でき、同様の効果を達成し
得るものである。
さらに、以上の実施例では、本発明をインクジェット
記録装置に適用する場合を示したが、本発明は、サーマ
ル式、ワイヤドット式、レーザービーム式など、その他
の記録方式の記録装置においても同様に適用することが
でき、同様の効果を達成し得るものである。
また、本発明は、キャリッジ6に記録ヘッドを搭載す
る記録装置であれば、複数の記録ヘッドを使用するカラ
ー記録装置など、搭載される記録ヘッドの数にも関係な
く、同様に適用できるものである。
本発明は、特に、インクジェット記録方式の中でも、
キャノン(株)が提唱するバルブジェット方式の記録ヘ
ッド、記録装置において、優れた効果をもたらすもので
ある。
その代表的な構成や原理については、例えば、米国特
許第4723129号明細書、同第4740796号明細書に開示され
ている基本的な原理を用いて行なうのが好ましい。
この方式は、所謂オンデマンド型、コンティニュアス
型のいずれにも適用可能であるが、特に、オンデマンド
型の場合には、液体(インク)が保持されているシート
や液路に対応して配置されている電気熱変換体に、記録
情報に対応していて核沸騰を越える急速な温度上昇を与
える少なくとも一つの駆動信号を印加することによっ
て、電気熱変換体に熱エネルギーを発生せしめ、記録ヘ
ッドの熱作用面に膜沸騰させて、結果的にこの駆動信号
に一対一対応し液体(インク)内の気泡を形成出来るの
で有効である。
この気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体
(インク)を吐出させて、少なくとも一つの滴を形成す
る。
この駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡
の成長収縮が行なわれるので、特に応答性に優れた液体
(インク)の吐出が達成でき、より好ましい。このパル
ス形状の駆動信号としては、米国特許第4463359号明細
書、同第4345262号明細書に記載されているようなもの
が適している。
尚、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特
許第4313124号明細書に記載されている条件を採用する
と、更に優れた記録を行なうことができる。
記録ヘッドの構成としては、上述の各明細書に開示さ
れているような吐出口、液路、電気熱変換体の組み合わ
せ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他に熱作用部
が屈曲する領域に配置されている構成を開示する米国特
許第4558333号明細書、米国特許第4459600号明細書を用
いた構成も本発明に含まれるものである。
加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通するスリ
ットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特開
昭59年第123670号公報や熱エネルギーの圧力波を吸収す
る開孔を吐出部に対応させる構成を開示する特開昭59年
138461号公報に基づいた構成としても本発明は有効であ
る。
加えて、装置本体に装着されることで、装置本体との
電気的な接続や装置本体からのインクの供給が可能にな
る交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あるいは記録
ヘッド自体に一体的に設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
又、本発明の記録装置の構成として設けられる、記録
ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助手段等を付加
することは本発明の効果を一層安定できるので好ましい
ものである。
これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対しての、
キャッピング手段、クリーニング手段、加圧或は吸引手
段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或はこれら
の組み合わせによる予備加熱手段、記録とは別の吐出を
行なう予備吐出モードを行なうことも安定した記録を行
なうために有効である。
更に、記録装置の記録モードとして黒色等の主流色の
みの記録モードだけはなく、記録ヘッドを一体的に構成
するか複数個の組み合わせによってでもよいが、異なる
色の複色カラー又は、混色によるフルカラーの少なくと
も一つを備えた装置にも本発明は極めて有効である。
以上説明した本発明実施例においては、インクを液体
として説明しているが、本発明では、室温で固体状であ
るインクであっても、室温で軟化状態となるインクであ
っても用いることができる。
上述のインクジェット装置では、インク自体を30℃以
上70℃以下の範囲内で温度調整を行なってインクの粘性
を安定吐出範囲にあるように温度制御するものが一般的
であるから、使用記録信号付与時にインクが液状をなす
ものであればよい。
加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温をインクの
固形状態から液体状態への態変化のエネルギーとして使
用せしめることで防止するか、または、インクの蒸発防
止を目的として放置状態を固化するインクを用いるかし
て、いずれにしても、熱エネルギーの記録信号に応じた
付与によってインクが液化してインク液状として吐出す
るものや、被記録材に到達する時点で既に固化し始める
もの等のような、熱エネルギーによって初めて液化する
性質のインク使用も本発明には適用可能である。
このような場合、インクは、特開昭54−56847号公報
あるいは特開昭60−71260号公報に記載されるような、
多孔質シートの凹部または貫通孔に液状または固形物と
して保持された状態で、電気熱変換体に対して対向する
ような形態としてもよい。
本発明においては、上述した各インクに対して最も有
効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するものであ
る。
〔発明の効果〕
以上の説明から明らかなごとく、請求項1の発明によ
れば、記録ヘッドを搭載するためのキャリッジを案内部
材に沿って移動させて記録動作を行なう記録装置におい
て、前記案内部材に沿って配され、当該案内部材と協働
して前記キャリッジの移動を案内する軸部材と、前記軸
部材の軸方向に沿って外周面に設けられた螺旋状の溝
と、前記キャリッジに設けられ、前記溝に係合する係合
部材と、前記係合部材を前記キャリッジ側から前記軸部
材側へ付勢するように前記キャリッジに設けられた第1
弾性部材と、前記軸部材の軸方向に沿って前記キャリッ
ジに設けられ、前記螺旋状の溝の前記軸方向のピッチと
は異なる間隔で隔てられた前記軸部材の外周面上の部位
を付勢する第2弾性部材と、を有する構成としたので、
軸部材の軸方向に沿ってキャリッジに設けられた第2弾
性部材が螺旋状の溝の軸方向のピッチとは異なる間隔で
隔てられた軸部材の外周面上の部位を付勢することか
ら、第2弾性部材が螺旋溝に引っ掛かることなく、常に
良好に軸部材を付勢することができ、それによって、キ
ャリッジのランプアップおよびランプダウン時の速度不
安定による振動音を確実に低減させることができ、立ち
上がり時の目標速度まで静定時間を効果的に短縮するこ
とで記録装置の小型軽量化を図ることができ、更に、第
1弾性部材によりキャリッジに設けられた係合部材が軸
部材の螺旋溝に付勢されて圧接されることから、係合部
材と溝との間のガタの発生を防止できる記録装置が提供
される。
請求項2〜4の発明によれば、上記請求項1の構成に
加えて、前記第2弾性部材に固体潤滑剤をコーティング
した構成、前記キャリッジが合成樹脂材料で形成され、
前記第2弾性部材が前記キャリッジと一体である構成、
あるいは、前記記録ヘッドが、電気熱変換体が発生する
熱エネルギーを利用してインクを吐出することにより前
記記録動作を行うインクジェット記録ヘッドである構成
としたので、一層効率よく、上記効果を達成することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による記録装置の一実施例のキャリッジ
案内機構を示す一部破断平面図、第2図は第1図のキャ
リッジ案内機構の要部を示す部分斜視図、第3図は本発
明による記録装置の一実施例を示す一部破断平面図、第
4図は本発明による記録装置におけるキャリッジの立ち
上がり時の速度変動を示す速度線図、第5図は本発明に
よる記録装置の他の実施例のキャリッジ案内機構を示す
部分斜視図、第6図は第5図のキャリッジ案内機構の一
部破断平面図、第7図は従来の記録ヘッドのキャリッジ
案内機構を例示する一部破断斜視図、第8図は第7図の
キャリッジの立ち上がり時の速度変動を示す速度線図で
ある。 以下に、図面中の主要な構成部分を表す符号を列挙す
る。 1……キャリッジモーター、6……キャリッジ、7……
係合部材(ピン)、8……第1弾性部材(バネ)、9…
…記録ヘッド、10……回復装置、13……搬送モーター、
16……搬送ローラー、17……第2弾性部材(キャリッジ
押しバネ)、18……第2弾性部材(キャリッジ押し部、
バネ部)、21……軸受孔、51……案内部材(摺動軸)、
52……軸部材(リードスクリュー)、52a……螺旋状の
溝(螺旋溝)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 29/08 B41J 19/20 B41J 15/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録ヘッドを搭載するためのキャリッジを
    案内部材に沿って移動させて記録動作を行う記録装置に
    おいて、 前記案内部材に沿って配され、当該案内部材と協働して
    前記キャリッジの移動を案内する軸部材と、 前記軸部材の軸方向に沿って外周面に設けられた螺旋状
    の溝と、 前記キャリッジに設けられ、前記溝に係合する係合部材
    と、 前記係合部材を前記キャリッジ側から前記軸部材側へ付
    勢するように前記キャリッジに設けられた第1弾性部材
    と、 前記軸部材の軸方向に沿って前記キャリッジに設けら
    れ、前記螺旋状の溝の前記軸方向のピッチとは異なる間
    隔で隔てられた前記軸部材の外周面上の部位を付勢する
    第2弾性部材と、 を有することを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】前記第2弾性部材に固体潤滑剤をコーティ
    ングしたことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】前記キャリッジが合成樹脂材料で形成さ
    れ、前記第2弾性部材が前記キャリッジと一体であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】前記記録ヘッドが、電気熱変換体が発生す
    る熱エネルギーを利用してインクを吐出することにより
    前記記録動作を行うインクジェット記録ヘッドであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
JP2152177A 1990-06-11 1990-06-11 記録装置 Expired - Fee Related JP2927364B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2152177A JP2927364B2 (ja) 1990-06-11 1990-06-11 記録装置
US07/712,048 US5334920A (en) 1990-06-11 1991-06-07 Recording apparatus
EP91109512A EP0465850B1 (en) 1990-06-11 1991-06-10 Recording apparatus
DE1991613145 DE69113145T2 (de) 1990-06-11 1991-06-10 Aufzeichnungsvorrichtung.
CN91104634.8A CN1020564C (zh) 1990-06-11 1991-06-11 记录设备

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2152177A JP2927364B2 (ja) 1990-06-11 1990-06-11 記録装置
US07/712,048 US5334920A (en) 1990-06-11 1991-06-07 Recording apparatus

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0444874A JPH0444874A (ja) 1992-02-14
JP2927364B2 true JP2927364B2 (ja) 1999-07-28

Family

ID=26481161

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2152177A Expired - Fee Related JP2927364B2 (ja) 1990-06-11 1990-06-11 記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2927364B2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4708776A (en) * 1986-07-28 1987-11-24 Eastman Kodak Company Sodium ion selective electrode and method of use

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0444874A (ja) 1992-02-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2875915B2 (ja) 記録装置
JPH0478555A (ja) シート搬送装置及び該シート搬送装置を有するプリンタ
JPH06134998A (ja) インクジェット記録装置
JPH06115067A (ja) インクジェット記録装置
US5343228A (en) Suction recovery mechanism and ink jet recording apparatus using same
JP3787510B2 (ja) 記録装置
JP2927364B2 (ja) 記録装置
JPH0733279A (ja) 記録装置
JP2000158745A (ja) インクジェット記録装置
US4652893A (en) Ink-jet recording apparatus
JPH06115097A (ja) インクジェット記録装置
JP3397341B2 (ja) 記録装置
JPH0717088A (ja) 記録装置
JP2863337B2 (ja) シリアル記録装置
JPH05104802A (ja) シート給送装置及び前記シート給送装置を用いた記録装置
JP2872376B2 (ja) 記録装置
JPH06126969A (ja) インクジェット記録装置
JP3045620B2 (ja) 記録装置
JPH06270408A (ja) インクジェット記録装置
JPH0781047A (ja) 記録装置および該記録装置を備えた情報処理システム
JP2002340116A (ja) ベルト駆動装置及び該ベルト駆動装置を用いる記録装置
JPH04347678A (ja) 記録装置
JPH04131265A (ja) 記録装置
JP3278422B2 (ja) インクジェット記録装置
JPH07177325A (ja) 記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees