JP2926730B2 - 被覆電線用導体 - Google Patents

被覆電線用導体

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和夫 澤田
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、ポリエチレンなどによって絶縁被覆され
る被覆電線用導体に関し、特に電柱間などに架線される
被覆電線用導体に関するものである。
[従来の技術] 電柱間などに架線される架空電線用導体としては、従
来から硬銅線が使用されている。集合した複数本の硬銅
線は撚り合わせられ、この撚線上にポリエチレン、ポリ
塩化ビニルなどによる絶縁被覆が施される。
[発明が解決しようとする課題] 撚り合わせられた各硬銅線の表面には、撚りを解除し
ようする撚線反発力が必然的に生ずる。この撚線反発力
は、各硬銅線の表面上に引張残留応力として現われる。
従来の被覆電線では、上述のような残留応力が1つの
要因となって断線を生じることがあった。すなわち、被
覆電線内に雨水が浸入したりすると、被覆層内部は腐食
しやすい環境となり、硬銅線表面に酸化被膜が形成した
りする。このような腐食環境と上述の残留応力とが互い
に影響し合うと硬銅線に応力腐食割れが生じ、その結果
断線にまで至る。
被覆電線用導体として軟銅線を用いれば、上述のよう
な残留応力は小さいので応力腐食割れ現象を生ずる可能
性は少なくなる。しかし、その半面引張強さの低下は免
れず、そのため実際上軟銅線を被覆電線用導体として用
いることはできない。
また、被覆電線用導体の製造工程においては、上述の
撚り線加工以外の工程でも、硬銅線に残留応力が生じる
場合があり、このようにして生じた残留応力によっても
応力腐食割れ等が生じやすいという問題があった。
それゆえに、この発明の目的は、引張強さを維持する
とともに、応力腐食割れ現象を生じさせない被覆電線用
導体を提供することにある。
[課題を解決するための手段] この発明の被覆電線用導体は、撚り合わせられ所定の
引張り強さを有した複数の導線からなる被覆電線用導体
であり、使用する導線として、予め所定の引張強さより
も高い引張強さを有する導線を用い、加工工程により該
導線に生じる残留応力を低減するため引張強さの低下が
1〜15%の範囲内となるようにかつ最終的な引張強さが
所定の引張強さより低くならないように該導線を熱処理
したことを特徴としている。
この発明に用いられる導線としては、特に限定される
ものではないが、たとえば硬銅線などが挙げられる。ま
た、所定の引張強さよりも高い引張強さを有する導線と
しては、従来よりも太い線径の素線を用いこれを冷間加
工することによって引張強さを高めたものや、あるいは
導電率の低下が許容される範囲内において合金化したよ
うなものを使用することができる。
[作用] この発明では、残留応力を低減するための熱処理によ
り生じる引張強さの低下を見込んで、予め高い引張強さ
を有する導線を用いている。被覆電線用導体では種々の
規格があり、たとえば直径2.0mmの導線では、σ≧44.
9の規格がある。この発明では、このような規格を満足
するように、予め高い引張強さを有する導線を用いてい
る。そして、この導線に対して伸線加工やあるいは撚り
線加工を行なった際に生じる残留応力を、熱処理により
低減している。この発明において熱処理による引張強さ
の低下は、1〜15%の範囲内である。熱処理による引張
強さの低下が1%未満の場合には、ほとんどの場合残留
応力の低減が十分ではない。また、15%を越える場合
は、残留応力は低減するが、熱処理後の引張強さが規格
値を満足することが難しくなる。すなわち、熱処理後に
おいても引張強さが規格値を満足するためには、冷間加
工における加工度を高めるか、あるいは合金化成分を高
濃度に添加する必要が生じる。高い冷間加工度とする
と、設備上、工程上など工業的な生産性において低下
し、不経済となりやすい。また、合金化成分濃度を高め
ると、合金製造が困難になったり、あるいは導線の導電
率が低下してしまうおそれを生じる。
[実施例] 実施例1 タフピッチ銅線を熱間圧延して直径11mmの荒引線を作
製した。この荒引線を冷間伸線加工して、直径2mmに
し、引張強さ49.0kg/mm2の素線を得た。この引張強さ
は、規格値の44.9kg/mm2よりも高い値である。この素線
を140℃において5時間熱処理した。熱処理後の素線の
引張強さは45.1kg/mm2であり、熱処理前の引張強さに比
べ8%低下した。この素線を19本撚線加工して撚線導体
とした。
実施例2 Cu−0.05%Ag合金の直径10mmの荒引線を、冷間伸線加
工して直径2mmの素線とした。この素線の引張強さは52.
1kg/mm2であった。この引張強さは、被覆電線用導体の
規格値44.9kg/mm2よりも高いものである。この素線を19
本撚線加工した後、180℃で3時間熱処理した。この撚
線を構成する熱処理後の素線の引張強さは、45.4kg/mm2
であり、熱処理前の引張強さに比べ12.9%低下してい
た。
比較例 直径8mmの荒引線を冷間伸線加工して直径2mmの素線と
した。この素線の引張強さは45.3kg/mm2であり、被覆電
線用導体の引張強さの規格値である44.9kg/mm2とほぼ同
程度であった。この素線を従来通りそのまま19本撚線加
工し、撚線導体を作製した。
以上のようにして得られた実施例1および2ならびに
比較例の撚線導体をそれぞれ、730kgの引張荷重の下
に、酢酸銅とアンモニア水とを混合した水溶液中に浸漬
し、応力腐食割れの試験を行なった。
実施例1の撚線導体は、330日で応力腐食割れ破断を
示した。
実施例2の撚線導体は、405日で応力腐食割れ破断を
示した。
比較例の撚線導体は、80日で応力腐食割れ破断を示し
た。
以上の結果のように、この発明に従う撚線導体は、熱
処理を行なわない従来の撚線導体に比べ、応力腐食割れ
を生じにくいことが明らかとなった。
この発明において行なわれる熱処理は、実施例1で例
示するように撚線加工前であってもよいし、実施例2で
示すように撚線加工後であってもよい。撚線加工前に熱
処理すれば、撚線加工前の伸線加工等により生じる残留
応力を低減することができ、撚線加工後に熱処理を行な
えば伸線加工や撚線加工等により生じる残留応力を低減
することができる。
[発明の効果] 以上説明したように、この発明の被覆電線用導体で
は、所定の引張強さよりも高い引張強さを有する導線を
用い、該導線に所定の熱処理を施すことにより、加工工
程で該導線に生じた残留応力を低減している。このた
め、この発明の被覆電線用導体は、従来と同程度の引張
強さを有しながら、しかも応力腐食割れが生じにくい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01B 5/02,5/08 H01B 13/00 501 H01B 7/28

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撚り合わせられ所定の引張強さを有した複
    数の導線からなる被覆電線用導体であって、 前記所定の引張強さよりも高い引張強さを有する導線を
    用い、加工工程により該導線に生じる残留応力を低減す
    るため引張強さの低下が5〜15%の範囲内となるよう
    に、かつ最終的な引張強さが前記所定の引張強さより低
    くならないように該導線全体を熱処理したことを特徴と
    する、被覆電線用導体。
  2. 【請求項2】前記残留応力が撚線加工前に生じたもので
    ある、請求項1記載の被覆電線用導体。
  3. 【請求項3】前記残留応力が撚線加工後に生じたもので
    ある、請求項1記載の被覆電線用導体。
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