JP2926548B2 - 携帯電話機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話機に関
し、特に、メモリダイヤルの登録中や機能の設定中に着
信などで登録や設定が無効になることを防ぐ機能を有す
る携帯電話機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、携帯電話機においては、電話帳機
能を持っていて、ユーザーが電話番号をメモリに登録す
るという、いわゆるメモリダイヤルを登録している。ま
た、ユーザーはキー操作を行うことによって、各種ファ
ンクション機能の設定を行っている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
技術においては、このようなメモリダイヤルの登録中、
あるいは各種ファンクション機能の設定中に着信があっ
たり、バッテリアラームが発生したりすると、それまで
のメモリダイヤルの登録や機能の設定が無効になるとい
う問題点があった。

【０００４】本発明は、上記従来の問題点に鑑み、着信
やバッテリーアラームなどで登録や設定が無効になるこ
とのない携帯電話機を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
目的を達成するために、メモリダイヤルの登録中または
各種機能の設定中に、着信処理またはバッテリーアラー
ム処理を一時保留するように制御する制御手段を有する
ことを特徴としている。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図１は本発明に係る
携帯電話機の一実施形態の構成を示している。図１にお
いて、１００は携帯電話機の全体の動作を制御するため
の制御部、１０１は複数のキーから構成された操作部で
ある。操作部１００のキーを操作することによって電話
番号と氏名をメモリ（図示せず）に登録するというメモ
リダイヤルの登録を行ったり、各種ファンクション機能
の設定を行うことができる。

【０００７】１０２は携帯電話機の電源として用いられ
る電池（図示せず）の電圧を測定するための測定部であ
る。測定部１０２では電池の電圧が所定電圧にまで低下
すると、制御部１００に通知する。通常のバッテリーア
ラーム機能においては、電池電圧が所定電圧に低下する
と、制御部１００を通して操作部１０１に伝えられ、こ
のときアラーム音を発生して、電池の寿命がなくなって
きたことをユーザーに報知する。

【０００８】また、本実施形態では、詳しく後述するよ
うに操作部１０１内の所定のキーを押下すると、メモリ
ダイヤルの登録中、あるいは各種ファンクション機能の
設定中に着信やバッテリーアラームが発生しても、一時
的に保留するという「ユーザー操作専用モード」機能を
持っている。なお、図１においては、通話に必要なマイ
クロホンやスピーカー、無線によって音声を送受信する
ための無線部、無線による信号を送受信するためのアン
テナなど、携帯電話機のその他の構成については省略し
ている。

【０００９】図２は以上のような「ユーザー操作専用モ
ード」を設定する場合の処理を示している。このモード
を設定するには、ユーザーが予めメモリダイヤルを登録
する前、あるいはファンクション機能を設定する前に、
操作部１０１内の所定のキーを押下しておく。制御部１
００はステップ２０１でユーザー操作専用モードである
かを判定し、所定のキーが押下されると、ステップ２０
２でモード中フラグをオンし、モード設定を行う。ま
た、ユーザー操作専用モードでなければ、キー押下処理
を行う（ステップ２０３）。

【００１０】図３はバッテリーアラーム処理を示してい
る。図３において、まず、前述のように所定のキーを押
下することによってモード中フラグがオンされると、ス
テップ３０１でユーザー操作専用モード中であることを
認識し、ステップ３０２でバッテリーアラーム保留フラ
グをオンする。これによって、図１の測定部１０２で電
池の寿命切れを検出しても、操作部１０１では一時的に
アラーム処理を保留しアラーム音は発生しない。また、
ステップ３０１でユーザー操作専用モードが解除された
時点で、ステップ３０３でバッテリーアラーム処理を実
行し、電池の寿命切れが検出されたときにアラーム音を
発生する。

【００１１】図４は着信処理を示している。図４におい
て、まず、ステップ４０１でユーザー操作専用モード中
であれば、ステップ４０２で制御部１００では着信保留
フラグをオンし、ステップ４０３で応答保留処理を行
い、着信があっても着信処理を行わない。

【００１２】例えば、図６に示すようにユーザーＢの携
帯電話機２０２に前述のようなユーザー操作専用モード
が設定されていて、この状態でユーザーＡが携帯電話機
２００から発信し、中継局２０１を介してユーザーＢの
携帯電話機２０２に電話をかけたとする。この場合、ユ
ーザーＡの携帯電話機２０１には呼出し音（リングバッ
クトーン）が鳴動し、中継局２０１と携帯電話機２０２
の間で着信が成立するものの、携帯電話機２０２では応
答保留処理を行っているため、ユーザーＢの携帯電話機
２０２からは着信音（リンガートーン）は鳴動せず、着
信保留状態が維持される。一方、ステップ４０１でユー
ザー操作専用モードが解除された時点で着信状態に移行
する。

【００１３】図５はユーザー操作専用モードの解除処理
を示している。図５において、まずこのユーザー操作専
用モードの解除は、操作部１０１内の所定の解除キーの
操作によって行う。また、予め設定されたタイマーのタ
イムアウトによって行ってもよい。即ち、制御部１００
内のタイマー（図示せず）を用いてモードが設定されて
からタイマーがアップするまでの一定時間経過後にモー
ドの解除を行ってもよい。

【００１４】ユーザー操作専用モードが解除されると、
制御部１００では、ステップ５０１でバッテリーアラー
ム保留中であるかどうかを判定する。ここで、もし、
「ユーザー操作専用モード」が設定されてからバッテリ
ーアラーム処理を保留していれば、ステップ５０２でそ
れまで保留していたバッテリーアラーム処理を行い、そ
の後、ステップ５０３でバッテリーアラーム保留フラグ
をクリアして、処理を終了する。

【００１５】また、ステップ５０１でバッテリーアラー
ム処理が保留中でない場合は、制御部１００ではステッ
プ５０４で着信保留中であるかどうかを判定する。ここ
で、もしユーザー操作専用モードが設定されてから着信
処理を保留している場合は、ステップ５０５で保留して
いた着信処理を行い、その後、モード中フラグをクリア
して、処理を終了する。

【００１６】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、メ
モリダイヤルの登録中または各種機能の設定中に、着信
処理またはバッテリーアラーム処理を一時保留するよう
にしたので、メモリダイヤルの登録中あるいは各種ファ
ンクション機能の設定中に着信があったり、バッテリー
アラームが発生しても、それまでの登録や設定が無効に
なることはなく、操作性を向上することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の携帯電話機の一実施形態の構成を示し
たブロック図である。

【図２】図１の実施形態によるユーザー操作専用モード
の設定処理を示したフローチャートである。

【図３】図１の実施形態のバッテリーアラーム処理を示
したフローチャートである。

【図４】図１の実施形態の着信処理を示したフローチャ
ートである。

【図５】図１の実施形態のユーザー操作専用モードを解
除する場合の処理を示したフローチャートである。

【図６】図１の実施形態によるユーザー操作専用モード
が設定された場合の動作を説明するための図である。

【符号の説明】

１００ 制御部 １０１ 操作部 １０２ 測定部 ２００、２０２ 携帯電話機 ２０１ 中継局

Claims (3)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 モード設定によって作動し、メモリダイ
   ヤルの登録中または各種機能の設定中に、着信処理また
   はバッテリーアラーム処理を一時保留するように制御す
   る制御手段を有することを特徴とする携帯電話機。
2. 【請求項２】 前記制御手段は、前記モードが解除され
   たときに、モード設定中に保留していた着信処理または
   バッテリーアラーム処理を実行することを特徴とする請
   求項１記載の携帯電話機。
3. 【請求項３】 前記モードは、所定の解除キーの操作、
   またはモード設定から一定時間経過後に解除されること
   を特徴とする請求項１記載の携帯電話機。