JP2926356B2 - 射出プレス成形機の過負荷防止装置 - Google Patents

射出プレス成形機の過負荷防止装置

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JP2926356B2
JP2926356B2 JP2183688A JP18368890A JP2926356B2 JP 2926356 B2 JP2926356 B2 JP 2926356B2 JP 2183688 A JP2183688 A JP 2183688A JP 18368890 A JP18368890 A JP 18368890A JP 2926356 B2 JP2926356 B2 JP 2926356B2
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mold clamping
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、射出プレス成形機の過負荷防止装置に関す
る。
[従来の技術] 従来から広く利用されている射出成形には、一般に金
型保護圧の概念があり、可動金型と固定金型との間に異
物等が入り込んで型締め力が型締め昇圧前に設定値を超
えると、型締めを停止する等の手段を設けて射出成形機
や金型の保護を行っている。尚、SMC(シートモールデ
ィングコンパウンド)等のプレス成形機では、型締めや
下死点状態以外の型開状態においても樹脂型締め力が漸
増するが、型締め力の異常上昇に対する有効な保護装置
は設けられていない。
[発明が解決しようとする課題] 射出プレス成形機では、型開状態で溶融樹脂を金型内
に射出し、射出後又は射出中に型締めを開始するため、
正常な成形においても第4図に示すように、型締め完了
前に型締め力が漸増する。このため前記射出成形機のよ
うに、一つの設定値と型締め力の実測値とを比較するだ
けの手法では、正常な状態で型締め力が漸増しているの
か、又は異物等を噛み込んで異常に型締め力が上がった
のかを判別ができない。
本発明は、上記従来の問題点に着目し、射出プレス成
形機において溶融樹脂を射出し、型締めを行う過程にお
ける型締め力上昇の正常、異常を判断し、機械装置、金
型等の損傷又は故障発生を防止できる射出プレス成形機
の過負荷防止装置を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本発明に係る射出プレス
成形機の過負荷防止装置は、金型を開いた状態で溶融樹
脂を射出し、射出後又は射出中に型締めしプレスして成
形する射出プレス成形機において、可動金型の位置を検
出する手段と、型締め力を検出する手段と、型締め力の
時間微分を行う手段と、型締め力の時間微分値を設定値
と比較する手段と、型締め力を調整する手段とを備え、
予め設定した可動金型移動区間内であり、かつ型締め力
が比較的小さい区間で型締め力の時間微分値が設定値よ
り大きいとき、型締めを停止する構成とした。
[作用] 上記構成によれば、可動金型位置検出手段と、型締め
力検出手段と、型締め力の時間微分値算出手段と、型締
め力の時間微分値を設定値と比較する手段と、型締め力
調整手段とを設け、予め設定した可動金型移動区間内で
あり、かつ型締め力が比較的小さい区間での型締め力の
時間微分値が設定値より大きいとき、型締めを停止する
こととしたので、樹脂材料に誤って混入した異物や金型
開放時に金型内に付着した異物等により金型や成形機が
損傷する不具合を簡単に、安価に、未然に、かつ確実に
回避できる。尚、設定値と比較する型締め力の時間微分
値と、設定値とを共に予め設定した可動金型移動区間内
であり、かつ型締め力が比較的小さい区間(第4図のY1
〜Y2)のものとした理由は、仮に大きい型締め力が発生
している区間(第4図のY2以降の領域)では検出時に事
故が既に発生している場合があるからであり、また型締
め力の時間微分値が極めて大きくなるために検出精度が
大幅に低下して機械装置、金型等の損傷又は故障発生を
防止できない恐れがあるからである。
[実施例] 以下、射出プレス成形機の過負荷防止装置の実施例を
図面を参照し詳説する。
第1図において、熱可塑性樹脂の射出プレス成形機1
には、4本のリフトガイドロツド2と、リフトガイドロ
ッド2によって支持され、上下方向に移動するリフトフ
レーム3と、リフトフレーム3に内蔵された4本の圧縮
シリンダ4によって支持されたアッパダイプレート5
と、4本のリフトガイドロッド2にそれぞれ固定された
キャッチャケース6と、キャッチャケース6に内蔵され
たロツクシリンダ7と、キャッチャケース6に設けたリ
フトフレーム昇降用のリフトシリンダ8と、リフトガイ
ドロッド2を個別に上下に調整するモータ9aによって駆
動されたベルトやウォームギヤ等を介して作動するハイ
トアジャスタ9に対し上部ねじにて係合するリフトガイ
ドロッド2の下部ねじを支持するダイプレート10と、ダ
イプレート10を載置固定するフレーム11とが配設されて
いる。前記圧縮シリンダ4には圧力センサ12が装着さ
れ、検出した型締め力は電気信号として制御部13に入力
される。
アッパダイプレート5には可動金型(この場合は上金
型)14が、またダイプレート10には固定金型(この場合
は下金型)15と、可動金型14の上下方向移動位置を検出
する位置センサ16とが固設され、位置センサ16で検出し
た値は電気信号として制御部13に入力される。
射出装置20は射出機構21と、ゲート部開閉機構22と、
樹脂通路可変機構23と、制御部13とを有して構成され、
ダイプレート10下方に設けられている。
第2図は油圧と電気との回路であり、圧縮シリンダ
4、ロックシリンダ7及びリフトシリンダ8は、油圧ポ
ンプ17からの油圧を電磁弁18a、18b、18cを介して受け
作動する。
圧縮シリンダ4の回路には流量調整弁19が設けられ、
位置センサ16の検出に基づく可動金型14の上下移動速度
に合わせた制御部13からの信号に応じて流量調整し、こ
れにより可動金型14が平行に上下するように調整してい
る。
第3図は制御部13での制御ルーチンであり、上記射出
プレス成形機1において、金型14、15内に溶融樹脂が射
出され、圧縮シリンダ4が作動してアッパダイプレート
5(即ち、可動金型14)が下降し、型締めが開始され
る。このとき位置センサ16により可動金型14の位置Yが
検出され、かつ圧力センサ12により圧縮シリンダ4の型
締め力Pが検出され、ステップ101で可動金型14の位置
Yと型締め力Pとが読み込まれる。
次にステップ102で、記可動金型14の位置Yを予め設
定した可動金型14のストローク上の二つの位置Y1、Y2
(第4図参照)と比較し、Y1<Y<Y2であれば、ステッ
プ103で型締め力Pの時間微分値P′が算出される。
尚、位置Y1、Y2は、第4図に示す通り、射出プレス成形
方法における型締め力が比較的小さい区間となるように
設定する。そしてステップ105で時間微分値P′と、位
置Yの値に対応して予め設定された型締め力圧Poとを比
較し、P′≧Poであれば異常型締め力発生と判断し、ス
テップ106で制御部13は電磁弁18aを消磁する。これによ
り圧縮シリンダ4への圧油供給が停止し、可動金型14の
下降は停止する。
ステップ105でP′<Poであれば可動金型14は下降を
続け、上記の各ステップを繰り返す。
ステップ102でY1<Y<Y2でない場合は、ステップ104
に行く。ここでY≧Y2でない場合、即ちY1≧Yであれば
可動金型14が位置Y1より上方に位置していることになる
ので、ステップ101に戻る。またY≧Y2であれば可動金
型14が型締め力検出区間の下限を通過したことになるの
で、そのまま型締めが続けられ、ステップ107でプレス
成形が実施される。成形が完了すると、次の成形動作に
備えてステップ101に戻る。
本実施例では縦形の射出プレス成形機について説明し
たが、これに限るものではなく、横形の場合についても
縦形と同様に過負荷防止装置を機能させることができ
る。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によれば、予め設定した可
動金型移動区間内であり、かつ型締め力が比較的小さい
区間での型締め力の時間微分値が設定値より大きいと
き、型締めを停止することとしたので、樹脂材料に誤っ
て混入した異物や金型開放時に金型内に付着した異物等
により金型や成形機が損傷する不具合を簡単に、安価
に、未然に、かつ確実に回避できる。尚、設定値と比較
する型締め力の時間微分値と、設定値とを共に予め設定
した可動金型移動区間内であり、かつ型締め力が比較的
小さい区間(第4図のY1〜Y2)のものとした理由は、仮
に大きい型締め力が発生している区間(第4図のY2以降
の領域)では検出時に事故が既に発生している場合があ
るからであり、また型締め力の時間微分値が極めて大き
くなるために検出精度が大幅に低下して機械装置、金型
等の損傷又は故障発生を防止できない恐れがあるからで
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例に係る過負荷防止装置を備えた射出プレ
ス成形機の概略構成図、第2図は第1図の射出プレス成
形機の油圧と電気との回路図、第3図は過負荷防止のた
めの制御ルーチンを示す図、第4図は型締め油圧と可動
金型ストロークとの関係を示す図である。 1:射出プレス成形機、4:圧縮シリンダ、12:圧力セン
サ、13:制御部、14:可動金型、15:固定金型、16:位置セ
ンサ、20:射出装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 45/00 - 45/84 B29C 43/36 - 43/42 B29C 43/58 B29C 33/20,33/22

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金型を開いた状態で溶融樹脂を射出し、射
    出後又は射出中に型締めしプレスして成形する射出プレ
    ス成形機において、可動金型の位置を検出する手段と、
    型締め力を検出する手段と、型締め力の時間微分を行う
    手段と、型締め力の時間微分値を設定値と比較する手段
    と、型締め力を調整する手段とを備え、予め設定した可
    動金型移動区間内であり、かつ型締め力が比較的小さい
    区間で型締め力の時間微分値が設定値より大きいとき、
    型締めを停止する構成としたことを特徴とする射出プレ
    ス成形機の過負荷防止装置。
JP2183688A 1990-07-11 1990-07-11 射出プレス成形機の過負荷防止装置 Expired - Lifetime JP2926356B2 (ja)

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