JP2000012582A - モールド装置とその制御方法 - Google Patents

モールド装置とその制御方法

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JP2000012582A
JP2000012582A JP17577898A JP17577898A JP2000012582A JP 2000012582 A JP2000012582 A JP 2000012582A JP 17577898 A JP17577898 A JP 17577898A JP 17577898 A JP17577898 A JP 17577898A JP 2000012582 A JP2000012582 A JP 2000012582A
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amount
ejector
molding apparatus
ejector pin
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JP17577898A
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Kunio Sato
邦夫 佐藤
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Oki Electric Industry Co Ltd
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  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Encapsulation Of And Coatings For Semiconductor Or Solid State Devices (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エジェクターピンの高さ調整が容易で、生産
性の向上を図り得るモールド装置とその制御方法を提供
する。 【解決手段】 ポットとランナーと下キャビティとゲー
トとエジェクターピン及びエジェクタープレートを有す
る下金型と、前記エジェクタープレートを動作させる突
き上げ棒を有するモールド装置において、ラック付き突
き上げ棒43(43A〜43D)の個々の上部先端に負
荷量を検出可能な負荷検出センサ(ロードセル)41
(41A〜41D)を設け、前記ラック付き突き上げ棒
43(43A〜43D)を上下駆動する上下駆動機構4
5(45A〜45D)を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モールド装置とそ
の制御方法に係り、特に、マルチモールド装置における
下金型のエジェクターピンの調整機構及びその制御方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】まず、従来のモールド装置の全体構成及
びそのモールド成形の概略について、図6乃至図10を
参照しながら説明する。図6は従来のモールド装置の平
面図、図7はそのモールド装置の正面図、図8はそのモ
ールド装置の下金型の縦断面図、図9はそのモールド装
置の上金型の縦断面図、図10はそのモールド装置によ
ってモールド成形している様子を示す図である。
【0003】図6及び図7に示すように、半導体製造過
程におけるモールド工程で使用されるモールド装置10
1は、成形処理前のリードフレームを供給して、金型に
セットするローダ部102と、パッケージに成形する成
形部103とを備え、この成形部103でモールド成形
されたリードフレームを、アンローダ部104によって
金型から取り出し冷却する。
【0004】その後、カル、ランナー、ゲート等の不要
な樹脂と、モールド成形されたリードフレームとを、ゲ
ートブレイク部105で分離し、次いで収納部106の
マガジンに収納するようになっている。このときに使用
される金型は、上金型と下金型の対になっており、図8
に示すように、下金型111は、プランジャ112を摺
動させて樹脂タブレット113を押し出すためのポット
114と、下キャビティ115を形成する下キャビティ
ブロック116との間に配置されている下センターブロ
ック117とを有している。
【0005】そして、下キャビティブロック116の上
面にはモールド用樹脂のキャビティ内への注入口となる
ゲート118が形成され、下センターブロック117の
上面には、ポット114からゲート118へのモールド
用樹脂の流路の一部を形成する下ランナ119が形成さ
れている。なお、図8及び図10において、Aはチッ
プ、Bはリードフレームである。
【0006】一方、図9に示すように、上金型121
は、上キャビティ122を形成する上キャビティブロッ
ク123、成形品を突き出すエジェクタピン125から
なり、さらに前記下金型111のポット114の開口部
に対面する箇所には、溶融したモールド用樹脂を下ラン
ナ119に等圧に分岐させるため、樹脂溜まりとして形
成されている窪み状のカル124が形成されている。エ
ジェクタピン125は、金型が閉じている時(成形時)
は、キャビティ面からへこみ(125−2)、金型が開
いている時は、キャビティ面から突出する(125−
1)構造になっている。
【0007】そして、モールド成形時には、図10に示
すように、リードフレームBを上キャビティブロック1
23と下キャビティブロック116で挟み込み、溶融し
つつ、ある樹脂タブレット113をプランジャ112で
押圧して、モールド用樹脂をポット114部から押し出
す。すると、モールド用樹脂は、カル124、下ランナ
119、ゲート118、下キャビティ115及び上キャ
ビティ122の順に流れてキャビティ内に充填され、パ
ッケージが形成される。
【0008】以下、さらに、モールド成形及びその突き
上げについて、図11乃至図13を参照しながら説明す
る。上記したように、従来、この種の熱硬化性樹脂によ
る封止成形は金型を用いて行われている。その金型は、
一般に上金型と下金型とで構成され、上金型にはICを
封止しモールドパッケージを形成する上キャビティと熱
硬化性樹脂を加熱し、可塑化させるカル部、図11に示
すように、下金型には、タブレットを余熱するポット1
14及び可塑化された樹脂を移送するランナー119、
ICを封止しモールドパッケージを形成する下キャビテ
ィ115及びそのキャビティ短辺にゲート118が設け
られている。
【0009】一方、リードフレームは、前工程でアイラ
ンドの上にICがボンディングされ、ワイヤーで各リー
ド端子と配線されている。そのリードフレームは下金型
116にセットされ、熱硬化性樹脂のタブレットがポッ
ト114内に投入されると上金型と下金型116とが閉
じられる。そして、可塑化された樹脂はランナー119
を通って上下のキャビティ内へ短辺に設けられたゲート
118から注入、充填されると共に保圧され、樹脂が硬
化して封止成形が完了する。
【0010】封止成形が完了した後、閉じられていた上
下金型は開かれるが、開かれる途中、成形品は最初、上
金型121にあるエジェクターピン125により成形品
と上金型とが分離される。その後、成形品は上下金型が
開き切るまで下金型116に付いた状態になっている
(図12参照)。成形品と下金型の分離は、金型が開き
切る寸前にモールドプレスに取り付けられている突き上
げ棒3の調整用ネジ4により、下金型116内にあるエ
ジェクターピン1を動作させ、成形品と下金型116を
分離する(図13参照)。
【0011】図13に示すように、突き上げ棒3はエジ
ェクタープレート2をバランス良く突き上げるために通
常4本(図面の奥にある2本は図示されていない)あ
る。このときの突き上げ量は、モールドプレス5に取り
ついている突き上げ棒3を調整することにより金型内の
エジェクタープレート2を動かし、金型表面からの突き
上げ量が一定量になるように決定する。
【0012】金型表面からのエジェクターピン1の突き
上げ量は、金型の種類、金型の精度によって金型を交換
する度に変化する。また、製品及びキャビティの状態に
よりエジェクターピンの動き及びバランスが悪く、突き
上げ量が変化するときなど、突き上げ棒を動かし金型の
表面から突き上げ量の変更が必要であった。また、モー
ルド成形を繰り返していると樹脂内の離型剤によって金
型内が汚れて離型性が悪くなる。この時も、金型内の抵
抗が多くなり、エジェクターピンの突き上げ量が変化し
てくる場合がある。この汚れは、クリーニング樹脂を使
用して汚れを取る。クリーニング周期は実験により金型
内が汚れて離型性が悪くなる成形回数を決め、モールド
成形回数によって管理するようにしている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のエジェクターピンの突き上げ量の変更作業にお
いて、突き上げ棒4本は、プレス金型下面及び手前と奥
にあり、見にくい場所にある上に手が届かないなど作業
がし難く、また突き上げ棒はネジ方式なので棒の回転数
と突き上げ量の関連性が乏しく、高さ調整が難しく、何
回も調整することが多かった。このため、調整に時間が
かかり作業性が悪いという問題点があった。
【0014】また、汚れを取るためのクリーニング周期
は実験により決められているが、ある程度の余裕度をも
っているため、まだ汚れていないのにクリーニングを行
うことがあり、無駄な作業を行っていたため生産性が悪
かった。本発明は、上記問題点を除去し、エジェクター
ピンの高さ調整が容易で、生産性の向上を図り得るモー
ルド装置とその制御方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、 〔1〕ポットとランナーと下キャビティとゲートとエジ
ェクターピン及びエジェクタープレートを有する下金型
と、前記エジェクタープレートを動作させる突き上げ棒
を有するモールド装置において、前記突き上げ棒の個々
の上部先端に負荷量を検出可能なセンサを設け、前記突
き上げ棒を上下駆動する上下駆動機構を具備するように
したものである。
【0016】〔2〕ポットとランナーと下キャビティと
ゲートとエジェクターピン及びエジェクタープレートを
有する下金型と、前記エジェクタープレートを動作させ
る突き上げ棒を有するモールド装置の制御方法におい
て、前記突き上げ棒を個々の上下駆動機構により上昇さ
せ、この突き上げ棒の上部先端に設けた負荷量を検出可
能なセンサでエジェクタープレートに突き当て、接触し
た所を原点位置とし、前記突き上げ棒を更に上昇させる
ことによりエジェクタープレートを上昇させ下金型から
のエジェクターピンの突き上げ量を決定するようにした
ものである。
【0017】〔3〕ポットとランナーと下キャビティと
ゲートとエジェクターピン及びエジェクタープレートを
有する下金型と、前記エジェクタープレートを動作させ
る突き上げ棒を有するモールド装置の制御方法におい
て、前記突き上げ棒の個々の上部先端に負荷量を検出可
能なセンサと前記突き上げ棒を上下駆動させ、突き上げ
時の負荷量を個々に検出し、この負荷量に応じた下金型
からのエジェクターピンの突き上げ量を算出し、突き上
げ制御フィードバックを行い、最適な突き上げ量を制御
することにより、クリーニング時期やエジェクターピン
の突き上げ異常時等の負荷量の増大時にモールド装置を
停止させるようにしたものである。
【0018】〔4〕ポットとランナーと下キャビティと
ゲートとエジェクターピン及びエジェクタープレートを
有する下金型と、前記エジェクタープレートを動作させ
る突き上げ棒を有するモールド装置の制御方法におい
て、前記突き上げ棒の個々の上部先端に負荷量を検出可
能なセンサと前記突き上げ棒を上下駆動させ、突き上げ
時の負荷量を個々に検出し、この負荷量に応じた下金型
からのエジェクターピンの突き上げ量を算出し、突き上
げ量制御フィードバックを行うようにしたものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。図1は本発明の実施例を示すモール
ド装置の構成を示す断面図であり、上金型は省略されて
いる。図2はそのモールド装置の制御システムの全体構
成図、図3は本発明の第1のモールド装置の制御方法で
あるエジェクタピンの突き上げ量の設定フローチャー
ト、図4は本発明の第2のモールド装置の制御方法であ
るエジェクターピンの突き上げ量異常時の制御フローチ
ャート、図5は本発明の第3のモールド装置の制御方法
であるエジェクターピン相互の突き上げ量の不平衡時の
制御フローチャートである。
【0020】図1に示すように、このモールド装置は、
ポット11、ランナー12、下キャビティ13、ゲート
14、エジェクターピン18及びエジェクタープレート
19で構成される下金型15と、エジェクタープレート
19を動作させる複数のラック付き突き上げ棒43と、
その突き上げ棒43の上部先端に負荷量を検出できるよ
うに配置された負荷検出センサ(ロードセル)41(4
1A〜41D)を突き上げ棒43(43A〜43D)の
個々に取付け、ラック付き突き上げ棒43を上下駆動さ
せる上下駆動機構、つまり、突き上げ棒駆動用モータ4
2(42A〜42D)、駆動用歯車ボックス44(44
A〜44D)とで構成されている。なお、46はモール
ドプレスである。
【0021】このように、ラック付き突き上げ棒43の
上部先端の負荷検出センサ41は、例えば、歪みゲージ
式変換器を用いる。この歪みゲージ式変換器は、ロード
セルとも呼ばれ、力の作用する部分に歪みゲージを使用
し、生じる歪みを検出して荷重を電気信号に変換するも
のである。また、プレス本体に上下駆動機構45(45
A〜45D)を設け、その機構にラック付き突き上げ棒
43を取り付ける。上下駆動機構は、例えば、プレス本
体のベースに取りついている突き上げ棒43を、一部分
ラック状に加工し、駆動側の歯車とかみ合わせる。駆動
側には突き上げ棒駆動用モータ42を取り付ける。
【0022】次に、そのモールド装置の制御システムの
全体構成を図2を参照しながら説明する。図2におい
て、20は制御装置、21は中央処理装置(CPU)、
22は記憶装置、23はパルス発生器、24はパルスカ
ウンタ、25はA/D変換器を含む入力インターフェー
ス(I/F)、26は出力インターフェース(I/
F)、27は電源、28は電源スイッチであり、各突き
上げ棒駆動用モータ42A〜42D、モールド装置の他
の制御部であるローダ部、成形部、アンローダ部、ゲー
トブロック部(図6、図7参照)等に接続されている。
41A〜41Dは負荷検出センサ(ロードセル)、45
A〜45Dは駆動用歯車ボックス44とラック付き突き
上げ棒43からなる上下駆動機構である。
【0023】そこで、ラック付き突き上げ棒43の上下
動は、その突き上げ棒43の個々に設けてある突き上げ
棒駆動用モータ42を正逆転させ、連動する歯車を正逆
転させ、例えば、ラック付き突き上げ棒43を上下動さ
せる。その突き上げ棒43の上部先端のロードセル41
は、エジェクタープレート19と接触し、その負荷量を
検出する。この場合、エジェクタープレート19が金型
の上面と平行に突き上がるようにラック付き突き上げ棒
43は個々に動作する。
【0024】また、突き上げ棒駆動用モータ42をパル
スモータとするのが望ましく、そのパルス数を制御装置
によりカウントするようにすることができる。以下、本
発明の第1のモールド装置の制御方法であるエジェクタ
ピンの突き上げ量の設定について、主に図3を参照しな
がら説明する。 (1)ラック付き突き上げ棒43の駆動を行う(ステッ
プS1)。
【0025】(2)ラック付き突き上げ棒43がエジェ
クタープレート19に接触したか否かをチェックする。
例えば、負荷検出センサ41からの出力信号が0からプ
ラス信号に振れる(エジェクターピンの原点位置とみ
る)と、これをトリガとして、突き上げ棒駆動用モータ
42がパルスモータの場合には、パルスのカウントを始
める(ステップS2)。
【0026】(3)その検知によるデータは、制御装置
20の記憶装置22に原点位置データとして読み込む
(ステップS3)。 (4)更に、ラック付き突き上げ棒43を駆動して、エ
ジェクターピン18を押し上げる(ステップS4)。こ
こでも、突き上げ棒駆動用モータ42のパルスのカウン
トを継続する。
【0027】(5)エジェクターピン18が所定量変位
したか否かをチェックする(ステップS5)。例えば、
エジェクターピン18の先端の高さをセンサ(図示な
し)により検知する。そこで、突き上げ棒駆動用モータ
42のパルスのカウントを停止して、それまでのパルス
数Tを制御装置20の記憶装置22に記憶する。 (6)下金型15からのエジェクターピン18の突き上
げ量を決定する。つまり、標準としてのエジェクターピ
ン18の突き上げ量を得る(ステップS6)。
【0028】例えば、上記したパルス数Tをエジェクタ
ーピン18の突き上げ量とすることができる。つまり、
エジェクターピン18の突き上げ量は、ラック付き突き
上げ棒43の上部への変位量と相関がある。つまり、突
き上げ棒駆動用モータ42への駆動パルス数に比例する
ことになり、エジェクターピン18の突き上げ量の設定
を容易に行うことができる。そして、上記パルス数Tを
増減することにより、エジェクターピン18の突き上げ
量の調整を行うことができる。
【0029】このように構成したので、エジェクターピ
ン18の突き上げ量の変更作業は、突き上げ棒駆動用モ
ータ42を正逆転することにより、上下動可能であるた
め、変更作業の調整時間の短縮が可能となった。次に、
本発明の第2のモールド装置の制御方法であるエジェク
ターピンの突き上げ量異常時の制御方法について、主に
図4を参照しながら説明する。ここでは、予め制御装置
20の記憶装置22に正常時のエジェクターピン18A
〜18Dの突き上げ量、例えば、モータへの入力パルス
数を記憶しておく。
【0030】(1)まず、モールド成形を行う(ステッ
プS11)。 (2)次いで、モールド成形が終了するか否かをチェッ
クする(ステップS12)。 (3)次に、モールド成形が終了すると、ラック付き突
き上げ棒43の駆動を行う(ステップS13)。
【0031】(4)次に、ラック付き突き上げ棒43が
エジェクタープレート19に接触したか否かをチェック
する(ステップS14)。 (5)次に、ラック付き突き上げ棒43がエジェクター
プレート19に接触したら、突き上げ棒駆動用モータ4
2がパルスの場合には、パルスのカウントを始める(ス
テップS15)。
【0032】(6)更に、突き上げ棒43を駆動して、
エジェクターピン18を押し上げる(ステップS1
6)。ここでも、突き上げ棒駆動用モータ42のパルス
のカウントを継続する。 (7)次に、突き上げ棒駆動用モータ42のパルス数が
所定数になるとエジェクターピン18の所定量変位とみ
る。つまり、エジェクターピン18の突き上げ量を算出
し、所定量変位であるか否かをチェックする(ステップ
S17)。
【0033】(8)次に、それに要する突き上げ棒駆動
用モータ42のパルスのカウント数をチェックする(ス
テップS18)。 (9)その結果、正常時の突き上げ量、つまり、突き上
げ棒駆動用モータ42のパルスのカウント数とある量以
上パルスのカウント数がずれる場合には、なんらかの突
き上げ機構の異常、例えば、エジェクターピン18の欠
けや曲がりなどが考えられる(ステップS19)。
【0034】(10)異常の場合には、電源スイッチ2
8を遮断して、モールド装置を停止して、点検を行う
(ステップS20)。 点検の結果、別段に異常が見受けられない場合には、図
3による突き上げ量の変更作業を行うことにより、その
突き上げ量の調整を行い手当てすることができる。
【0035】次に、本発明の第3のモールド装置の制御
方法であるエジェクターピン相互の突き上げ量の不平衡
時の制御方法について、主に図5を参照しながら説明す
る。この実施例では、それぞれのロードセルによる荷重
をモニタすることにより、モールド装置の異常時の制御
について説明する。ここでも、予め制御装置20の記憶
装置22に正常時のエジェクターピン18A〜18Dの
突き上げ量、例えば、モータへの入力パルス数を記憶し
ておく。
【0036】(1)まず、モールド成形を行う(ステッ
プS21)。 (2)次いで、モールド成形が終了したか否かをチェッ
クする(ステップS22)。 (3)次に、モールド成形が終了すると、各突き上げ棒
43A〜43Dの駆動を行う(ステップS23)。
【0037】(4)次に、各突き上げ棒43A〜43D
がエジェクタープレート19に接触したか否かをチェッ
クする(ステップS24)。 (5)次に、各突き上げ棒43A〜43Dがエジェクタ
ープレート19に接触したら、各突き上げ棒駆動用モー
タ42A〜42Dがパルスの場合には、それぞれパルス
のカウントを始める(ステップS25)。
【0038】(6)更に、各突き上げ棒43A〜43D
を駆動して、エジェクターピン18A〜18Dを押し上
げる(ステップS26)。ここでも、各突き上げ棒駆動
用モータ42A〜42Dのパルスのカウントを継続す
る。 (7)次に、各エジェクターピン18A〜18Dが所定
量変位しかた否かをチェックする(ステップS27)。
つまり、突き上げ棒駆動用モータ42A〜42Dのパル
ス数が所定数になると、エジェクターピン18A〜18
Dの所定量の変位とみる。つまり、エジェクターピン1
8A〜18Dの突き上げ量を算出し、所定量変位である
か否かをチェックする。
【0039】(8)次に、各ロードセル41A〜41D
からの荷重量をインタフェース25を介して制御装置2
0に取込み、各ロードセル41A〜41D間の荷重量が
所定量ずれていないか否か、つまり、不平衡になってい
ないか否かを判断する(ステップS28)。 (9)その結果、ロードセル41A〜41D間の荷重量
が不平衡である場合には、エジェクターピン18A〜1
8Dの突き上げが異常であると判断できる。例えば、ク
リーニングサイクル、又は突き上げ異常時であるので、
電源スイッチ28を遮断して、モールド装置を停止し
て、点検を行う(ステップS29)。ロードセル41A
〜41D間の荷重量が不平衡でなければ、継続して、モ
ールド成形を行う。
【0040】また、予め制御装置20の記憶装置22に
正常時のそれぞれのロードセル41A〜41Dの荷重量
を記憶させておき、モールド成形の回数によりその正常
時のロードセル41A〜41Dの荷重量が所定値以上ず
れた場合には、クリーニングのために、点検を要するも
のとしてアラーム(図示なし)を作動させ、警報を出す
ようにすることができる。
【0041】すなわち、毎回の成形終了時に、下金型1
5内にあるエジェクターピン18A〜18Dを動作さ
せ、成形品と下金型15を分離するが、そのときの負荷
量を電気信号に変換したデータを制御装置20に取り込
む。成形当初は、金型内の汚れはなく、エジェクターピ
ン18A〜18Dを動作させる負荷量は少ないが、成形
を重ねることにより、金型内が汚れてエジェクターピン
18A〜18Dを動作させる負荷量が多くなって離型性
が悪くなる。
【0042】そのため、突き上げ棒43A〜43Dの個
々の上部先端の負荷検出センサ41A〜41Dと、突き
上げ棒43A〜43Dを上下駆動させ、突き上げ時の負
荷量を個々に検出し、負荷量に応じた下金型15からの
エジェクターピン18Aの突き上げ量を算出する。算出
したデータを元に、クリーニングサイクル、及び突き上
げ異常時に、モールド装置を停止させる。
【0043】このように構成したので、金型のクリーニ
ング周期はエジェクターピンを動作させる負荷量によっ
て決定されるので、金型内がまだ汚れていないのにクリ
ーニングを行うことも無くなり、むだな作業がなくな
り、生産性が良くなる。また、負荷量を電気信号に変換
したデータを制御する制御装置と制御装置からのデータ
をもとにモールド装置の動作の停止する機能を持たせる
ことで、自動制御化を推進することができる。
【0044】この実施例によれば、このように構成した
ので、金型のクリーニング時期には、モールド装置の動
作を停止して、その制御を確実に実施させることができ
る。また、本発明は上記実施例に限定されるものではな
く、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能であり、
これらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0045】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、以下のような効果を奏することができる。 (1)請求項1記載の発明によれば、エジェクターピン
の突き上げ量の変更作業は、突き上げ棒駆動用モータを
正逆転することにより上下動可能であるため、変更作業
の調整時間の短縮が可能である。
【0046】(2)請求項2記載の発明によれば、ラッ
ク付き突き上げ棒の上部先端に設けた負荷検出センサに
よってエジェクタープレートに接触した点を原点とし
て、そこから突き上げ量を決定するようにしたので、確
実に突き上げ量を決定することが可能である。 (3)請求項3記載の発明によれば、金型のクリーニン
グ時期やエジェクターピンの押し上げ異常時には、これ
を自動的に検出して、モールド装置の動作を停止して、
その制御を確実に実施させることができる。
【0047】(4)請求項4記載の発明によれば、金型
のクリーニング周期はエジェクターピンを動作させる負
荷量によって決定されるので、金型内がまだ汚れていな
いのにクリーニングを行うことも無くなり、むだな作業
がなくなり、生産性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すモールド装置の構成を示
す断面図である。
【図2】本発明の実施例を示すモールド装置の制御シス
テムの全体構成図である。
【図3】本発明の実施例を示すエジェクタープレートの
下金型からの突き上げ量の決定フローチャートである。
【図4】本発明の実施例を示すクリーニングサイクル、
及び突き上げ異常時等の負荷量の増大時に装置の停止フ
ローチャートである。
【図5】本発明の実施例を示す突き上げ量制御フィード
バックフローチャートを示す図である。
【図6】従来のモールド装置の平面図である。
【図7】従来のモールド装置の正面図である。
【図8】従来のモールド装置の下金型の縦断面図であ
る。
【図9】従来のモールド装置の上金型の縦断面図であ
る。
【図10】従来のモールド装置によってモールド成形し
ている様子を示す図である。
【図11】従来の下金型とモールドプレスの関係を示す
図である。
【図12】従来のプレス下降時の状態を示す図である。
【図13】従来の成形品突上げ状態を示す図である。
【符号の説明】
11 ポット 12 ランナー 13 下キャビティ 14 ゲート 15 下金型 18 エジェクターピン 19 エジェクタープレート 20 制御装置 21 中央処理装置(CPU) 22 記憶装置 23 パルス発生器 24 パルスカウンタ 25 A/D変換器を含む入力インターフェース(I
/F) 26 出力インターフェース(I/F) 27 電源 28 電源スイッチ 41(41A〜41D) 負荷検出センサ(ロードセ
ル) 42(42A〜42D) 突き上げ棒駆動用モータ 43(43A〜43D) ラック付き突き上げ棒 44(44A〜44D) 駆動用歯車ボックス 45(45A〜45D) 上下駆動機構 46 モールドプレス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29C 45/40 B29C 45/40 45/76 45/76 // B29L 31:34 Fターム(参考) 4F202 AH33 AM04 AM19 AP01 CA12 CB01 CB12 CM01 4F206 AH37 AP015 JA02 JB17 JL02 JL07 JM06 JN41 JP05 JP15 JQ06 JQ81 JT06 5F061 AA01 BA01 CA21 DA03 DA07 DA13 DA15 DC01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポットとランナーと下キャビティとゲー
    トとエジェクターピン及びエジェクタープレートを有す
    る下金型と、前記エジェクタープレートを動作させる突
    き上げ棒を有するモールド装置において、 前記突き上げ棒の個々の上部先端に負荷量を検出可能な
    センサを設け、前記突き上げ棒を上下駆動する上下駆動
    機構を具備することを特徴とするモールド装置。
  2. 【請求項2】 ポットとランナーと下キャビティとゲー
    トとエジェクターピン及びエジェクタープレートを有す
    る下金型と、前記エジェクタープレートを動作させる突
    き上げ棒を有するモールド装置の制御方法において、 前記突き上げ棒を個々の上下駆動機構により上昇させ、
    該突き上げ棒の上部先端に設けた負荷量を検出可能なセ
    ンサでエジェクタープレートに突き当て、接触した所を
    原点位置とし、前記突き上げ棒を更に上昇させることに
    よりエジェクタープレートを上昇させ下金型からのエジ
    ェクターピンの突き上げ量を決定することを特徴とする
    モールド装置の制御方法。
  3. 【請求項3】 ポットとランナーと下キャビティとゲー
    トとエジェクターピン及びエジェクタープレートを有す
    る下金型と、前記エジェクタープレートを動作させる突
    き上げ棒を有するモールド装置の制御方法において、 前記突き上げ棒の個々の上部先端に負荷量を検出可能な
    センサと前記突き上げ棒を上下駆動させ、突き上げ時の
    負荷量を個々に検出し、該負荷量に応じた下金型からの
    エジェクターピンの突き上げ量を算出し、突き上げ制御
    フィードバックを行い、最適な突き上げ量を制御するこ
    とにより、クリーニング時期やエジェクターピンの突き
    上げ異常時等の負荷量の増大時にモールド装置を停止さ
    せることを特徴とするモールド装置の制御方法。
  4. 【請求項4】 ポットとランナーと下キャビティとゲー
    トとエジェクターピン及びエジェクタープレートを有す
    る下金型と、前記エジェクタープレートを動作させる突
    き上げ棒を有するモールド装置の制御方法において、 前記突き上げ棒の個々の上部先端に負荷量を検出可能な
    センサと前記突き上げ棒を上下駆動させ、突き上げ時の
    負荷量を個々に検出し、該負荷量に応じた下金型からの
    エジェクターピンの突き上げ量を算出し、突き上げ量制
    御フィードバックを行うことを特徴とするモールド装置
    の制御方法。
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