JP2925555B2 - 昇華型熱転写用受像媒体 - Google Patents
昇華型熱転写用受像媒体Info
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- JP2925555B2 JP2925555B2 JP63245449A JP24544988A JP2925555B2 JP 2925555 B2 JP2925555 B2 JP 2925555B2 JP 63245449 A JP63245449 A JP 63245449A JP 24544988 A JP24544988 A JP 24544988A JP 2925555 B2 JP2925555 B2 JP 2925555B2
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は熱昇華性染料を含有した転写層を有する熱転
写記録媒体と組み合わせて使用される昇華型熱転写用受
像媒体に関する。
写記録媒体と組み合わせて使用される昇華型熱転写用受
像媒体に関する。
[従来の技術] 従来、昇華型熱転写方式において染料が染着される受
容層としては主に飽和ポリエステル樹脂が用いられてい
た。
容層としては主に飽和ポリエステル樹脂が用いられてい
た。
しかしながら、飽和ポリエステル樹脂は染着性が良い
ため、画像濃度は高いものの、長期保存性や耐光性試験
では必ずしも満足のいくものではなかった。さらに、イ
ンクシートとの融着が起こりやすいため、シリコーンオ
イル等の剥離剤を多量に用いなければならず、このこと
はさらに画像の保存性、耐光性を悪くする結果になる。
ため、画像濃度は高いものの、長期保存性や耐光性試験
では必ずしも満足のいくものではなかった。さらに、イ
ンクシートとの融着が起こりやすいため、シリコーンオ
イル等の剥離剤を多量に用いなければならず、このこと
はさらに画像の保存性、耐光性を悪くする結果になる。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は記録時の熱融着がなく、しかも高画像濃度
で、かつ耐光性及び保存性の高い記録画像を得ることが
できる昇華型熱転写用受像媒体を提供することを解決す
べき課題とするものである。
で、かつ耐光性及び保存性の高い記録画像を得ることが
できる昇華型熱転写用受像媒体を提供することを解決す
べき課題とするものである。
[課題を解決するための手段] 本発明によれば、基体上に昇華性染料が染着可能な染
料受容層を有する受像媒体において、該受容層が塩化ビ
ニリデンを50〜90重量%含有する共重合体であることを
特徴とする昇華型熱転写用受像媒体が提供されるもので
ある。
料受容層を有する受像媒体において、該受容層が塩化ビ
ニリデンを50〜90重量%含有する共重合体であることを
特徴とする昇華型熱転写用受像媒体が提供されるもので
ある。
すなわち、本発明の昇華型熱転写用受像媒体は、塩化
ビニリデンを50〜90重量%含有する共重合体の染料受容
層を基体上に設けたものであるが、上記構成としたこと
から、記録画像濃度の低下をもなたすことなしに熱融着
がなく、しかも耐光性及び保存性の高いものとなる。
ビニリデンを50〜90重量%含有する共重合体の染料受容
層を基体上に設けたものであるが、上記構成としたこと
から、記録画像濃度の低下をもなたすことなしに熱融着
がなく、しかも耐光性及び保存性の高いものとなる。
塩化ビニリデンを主体とする共重合体としては、塩化
ビニリデン−アクリロニトリル共重合体、塩化ビニリデ
ン−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニリデン−アクリル酸
アルキルエステル又はメタクリル酸アルキルエステル共
重合体、塩化ビニリデン−塩化ビニル共重合体等が挙げ
られる。
ビニリデン−アクリロニトリル共重合体、塩化ビニリデ
ン−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニリデン−アクリル酸
アルキルエステル又はメタクリル酸アルキルエステル共
重合体、塩化ビニリデン−塩化ビニル共重合体等が挙げ
られる。
これらの共重合体における塩化ビニリデンンの含有量
は50〜90重量%が好ましく、50重量%未満では効果が少
なく、また、90重量%を超えると溶剤への溶解性が悪く
なる。
は50〜90重量%が好ましく、50重量%未満では効果が少
なく、また、90重量%を超えると溶剤への溶解性が悪く
なる。
また、これら塩化ビニリデン共重合体と他の樹脂、例
えばポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ボリ酢
酸ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリ塩化ビニル樹
脂、セルロース系樹脂等と混合して用いることができる
が、混合割合は50重量%未満である。これは、他の樹脂
の混合割合が50重量%以上になると、剥離性が低下する
ため、剥離剤を多量必要とするようになり、その結果記
録後ブリード、再転写等を起こして画像の保存性が低下
することによる。
えばポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ボリ酢
酸ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリ塩化ビニル樹
脂、セルロース系樹脂等と混合して用いることができる
が、混合割合は50重量%未満である。これは、他の樹脂
の混合割合が50重量%以上になると、剥離性が低下する
ため、剥離剤を多量必要とするようになり、その結果記
録後ブリード、再転写等を起こして画像の保存性が低下
することによる。
また、本発明においては、染料受容層中にシリコンオ
イル、アミノ変性シリコーンオイル、エポキシ変性シリ
コーンオイル、アルキッド変性シリコーンオイル等の剥
離剤を含有させることができる。これらシリコーンオイ
ル類の使用により、転写媒体との熱融着防止効果がさら
に向上する。しかし、シリコーンオイル含有量が多くな
ると、前記したように記録後の保存性が低下するので、
その含有量は染料受容層の樹脂量に対して10重量%以下
であることが望ましい。
イル、アミノ変性シリコーンオイル、エポキシ変性シリ
コーンオイル、アルキッド変性シリコーンオイル等の剥
離剤を含有させることができる。これらシリコーンオイ
ル類の使用により、転写媒体との熱融着防止効果がさら
に向上する。しかし、シリコーンオイル含有量が多くな
ると、前記したように記録後の保存性が低下するので、
その含有量は染料受容層の樹脂量に対して10重量%以下
であることが望ましい。
なお、染料受容層中には、充填剤を含有させることも
できる。充填剤としては、シリカ、酸化チタン、炭酸カ
ルシウム等の白色顔料が挙げられ、その添加量は該受容
層の樹脂量に対して5〜60重量%が好ましい。
できる。充填剤としては、シリカ、酸化チタン、炭酸カ
ルシウム等の白色顔料が挙げられ、その添加量は該受容
層の樹脂量に対して5〜60重量%が好ましい。
また、本発明の受像媒体における基体としては、合成
紙、アート紙、上質紙、コート紙、セルロース繊維紙、
プラスチックフィルム等が単独またはそれらの積層体で
好的に使用できる。
紙、アート紙、上質紙、コート紙、セルロース繊維紙、
プラスチックフィルム等が単独またはそれらの積層体で
好的に使用できる。
[実施例] 次に本発明を実施例により説明する。なお、以下にお
いて示す部はいずれも重量部である。
いて示す部はいずれも重量部である。
実施例1 下記組成の混合物を充分混合分散させ、受容層用途液
を調製した。
を調製した。
塩化ビニリデン−アクロニトリル=8/2共重合体 15部 シリコーンオイルKF393(信越化学社製) 1部 テトラヒドロフラン 60部 ジオキサン 20部 この液をワイヤーバーを用いて、厚さ約150μmの合
成紙(商品名ユポFPG−150:王子油化合成紙社製)上に
塗布し、乾燥温度75℃で1分間乾燥して厚さ約5μmの
染料受容層を形成させて本発明の受像媒体を作成した。
成紙(商品名ユポFPG−150:王子油化合成紙社製)上に
塗布し、乾燥温度75℃で1分間乾燥して厚さ約5μmの
染料受容層を形成させて本発明の受像媒体を作成した。
一方、昇華転写媒体として、バック層として、シリコ
ーン硬化樹脂膜(厚さ約1μm)を設けた厚さ6μmの
PETフィルム上に下記処方のインク層用塗布液を約1μ
mの厚さに塗布して、転写媒体を得た。
ーン硬化樹脂膜(厚さ約1μm)を設けた厚さ6μmの
PETフィルム上に下記処方のインク層用塗布液を約1μ
mの厚さに塗布して、転写媒体を得た。
ポリビニルブチラール樹脂BX−1(積水化学社製) 10部 シアン用昇華染料 カヤセット714(日本化薬社製) 8部 メチルエチルケトン 45部 トルエン 45部 得られた転写媒体と受像媒体とを、転写媒体のインク
層と受像媒体の染料受容層とが対面するように重ね合わ
せ、転写媒体の裏面からサーマルヘッドで加熱エネルギ
ーを変えて画像記録を行った。なお、サーマルヘッドの
記録密度は6ドット/mmであり、記録出力は0.42W/ドッ
トであった。また、記録後のサンプルについて、耐光性
及び保存性試験を行った。それらの結果を第1表に示
す。
層と受像媒体の染料受容層とが対面するように重ね合わ
せ、転写媒体の裏面からサーマルヘッドで加熱エネルギ
ーを変えて画像記録を行った。なお、サーマルヘッドの
記録密度は6ドット/mmであり、記録出力は0.42W/ドッ
トであった。また、記録後のサンプルについて、耐光性
及び保存性試験を行った。それらの結果を第1表に示
す。
実施例2〜5、及び比較例1〜3 染料受容層形成樹脂を第1表に示す樹脂に変えた以外
は実施例1と同様にして受像媒体を作製した。続いて実
施例1と同じように画像記録を行い、かつ記録後のサン
プルについて耐光性及び保存性試験を行った。それらの
結果を第1表に示す。
は実施例1と同様にして受像媒体を作製した。続いて実
施例1と同じように画像記録を行い、かつ記録後のサン
プルについて耐光性及び保存性試験を行った。それらの
結果を第1表に示す。
第1表から本発明の昇華型熱転写用受像媒体による
と、飽和記録画像濃度1.6以上が得られ、かつ熱融着が
起こらず、その上画像の耐光性及び保存性も優れている
ことがわかる。
と、飽和記録画像濃度1.6以上が得られ、かつ熱融着が
起こらず、その上画像の耐光性及び保存性も優れている
ことがわかる。
[発明の効果] 以上の説明で明らかなように本発明の昇華型熱転写用
受像媒体によれば、記録時の熱融着がなく、しかも高画
像濃度でかつ耐光性及び保存性の高い記録画像を得るこ
とができる。
受像媒体によれば、記録時の熱融着がなく、しかも高画
像濃度でかつ耐光性及び保存性の高い記録画像を得るこ
とができる。
フロントページの続き (72)発明者 上村 浩之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 平2−26972(JP,A) 特開 昭64−5886(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41M 5/38 - 5/40
Claims (1)
- 【請求項1】基体上に昇華性染料が染着可能な染料受容
層を有する受像媒体において、該受容層が塩化ビニリデ
ンを50〜90重量%含有する共重合体であることを特徴と
する昇華型熱転写用受像媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63245449A JP2925555B2 (ja) | 1988-09-29 | 1988-09-29 | 昇華型熱転写用受像媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63245449A JP2925555B2 (ja) | 1988-09-29 | 1988-09-29 | 昇華型熱転写用受像媒体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0292588A JPH0292588A (ja) | 1990-04-03 |
JP2925555B2 true JP2925555B2 (ja) | 1999-07-28 |
Family
ID=17133829
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63245449A Expired - Fee Related JP2925555B2 (ja) | 1988-09-29 | 1988-09-29 | 昇華型熱転写用受像媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2925555B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2857152B2 (ja) * | 1987-06-29 | 1999-02-10 | 大日本印刷株式会社 | 被熱転写シート |
JPH0226792A (ja) * | 1988-07-15 | 1990-01-29 | Sanyo Chem Ind Ltd | 感熱転写記録用の受像体 |
-
1988
- 1988-09-29 JP JP63245449A patent/JP2925555B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0292588A (ja) | 1990-04-03 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |