JP2925254B2 - ケーブル式ウインドレギュレータ用駆動装置 - Google Patents
ケーブル式ウインドレギュレータ用駆動装置Info
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- JP2925254B2 JP2925254B2 JP16908390A JP16908390A JP2925254B2 JP 2925254 B2 JP2925254 B2 JP 2925254B2 JP 16908390 A JP16908390 A JP 16908390A JP 16908390 A JP16908390 A JP 16908390A JP 2925254 B2 JP2925254 B2 JP 2925254B2
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- Japan
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- drum
- spring case
- driving device
- spring
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はケーブル式ウインドレギュレータ用駆動装置
に関する。さらに詳しくは、自動車や建物などの窓ガラ
スを開閉するためのケーブル式ウインドレギュレータに
おけるケーブルを駆動するための装置に関する。
に関する。さらに詳しくは、自動車や建物などの窓ガラ
スを開閉するためのケーブル式ウインドレギュレータに
おけるケーブルを駆動するための装置に関する。
[従来の技術] 従来のケーブル式ウインドレギュレータ用駆動装置で
は、窓ガラスの上昇時と下降時の操作力のバランスをと
るためのスパイラルスプリング(バランススプリング)
を有するものがある(たとえば特開昭60−246977号公
報)。そのようなスパイラルスプリングは、たとえば第
5図に示すようにワイヤ駆動用のドラム(50)と同心状
に配置されてハウジング(51)内に収容されている。
は、窓ガラスの上昇時と下降時の操作力のバランスをと
るためのスパイラルスプリング(バランススプリング)
を有するものがある(たとえば特開昭60−246977号公
報)。そのようなスパイラルスプリングは、たとえば第
5図に示すようにワイヤ駆動用のドラム(50)と同心状
に配置されてハウジング(51)内に収容されている。
なお第5図のばあいは、スパイラルスプリング(52)
は有底筒状のスプリングケース(58)内に収容され、保
護されており、その外側および内側の端部はスプリング
ケース(58)の内壁およびボス(54)にそれぞれ係止さ
れ、スプリングケース(53)を一方の回転方向に付勢し
ている。
は有底筒状のスプリングケース(58)内に収容され、保
護されており、その外側および内側の端部はスプリング
ケース(58)の内壁およびボス(54)にそれぞれ係止さ
れ、スプリングケース(53)を一方の回転方向に付勢し
ている。
また、駆動軸(55)は前記ボス(54)と蓋(56)の中
心孔によって回転自在に支持され、その端部には手動ハ
ンドル(57)が固着されており、前記スプリングケース
(53)およびドラム(50)はそれぞれ駆動軸(55)上に
回転自在に設けられている。なおドラム(50)とスプリ
ングケース(53)とは一組のラチェット歯(59)、(5
8)によって連結されている。
心孔によって回転自在に支持され、その端部には手動ハ
ンドル(57)が固着されており、前記スプリングケース
(53)およびドラム(50)はそれぞれ駆動軸(55)上に
回転自在に設けられている。なおドラム(50)とスプリ
ングケース(53)とは一組のラチェット歯(59)、(5
8)によって連結されている。
前記ドラム(50)の上端面には係合突起(60)が設け
られており、駆動軸(55)上に形成されたカップ状のフ
ランジ(61)の扇形切り欠き部(62)と係合している。
られており、駆動軸(55)上に形成されたカップ状のフ
ランジ(61)の扇形切り欠き部(62)と係合している。
なお前記フランジ(61)の外周面と蓋(56)の内周面
との間にはブレーキスプリング(63)が設けられてい
る。
との間にはブレーキスプリング(63)が設けられてい
る。
ドラム(50)から送り出される第1ケーブル(64)と
第2ケーブル(65)とはそれぞれハウジング(51)に設
けられた孔(66)、(67)を貫通して外部に導かれてい
る。
第2ケーブル(65)とはそれぞれハウジング(51)に設
けられた孔(66)、(67)を貫通して外部に導かれてい
る。
このような駆動装置を有するウインドレギュレータが
自動車のドアパネルに取り付けられた状態が第6図に示
されている。ここで(68)が駆動装置であり、ガイドレ
ール(69)と共にドアパネルに固定されている。一方窓
ガラス(71)にはキャリアプレート(72)が固定され、
そのキャリアプレート(72)には駆動装置(68)から送
り出された第1ケーブル(64)および第2ケーブル(6
5)が係止されている。その結果それらのケーブルは実
質的に1つの閉ループを構成する。
自動車のドアパネルに取り付けられた状態が第6図に示
されている。ここで(68)が駆動装置であり、ガイドレ
ール(69)と共にドアパネルに固定されている。一方窓
ガラス(71)にはキャリアプレート(72)が固定され、
そのキャリアプレート(72)には駆動装置(68)から送
り出された第1ケーブル(64)および第2ケーブル(6
5)が係止されている。その結果それらのケーブルは実
質的に1つの閉ループを構成する。
[発明が解決しようとする課題] 従来のウインドレギュレータでは操作中にケーブルに
付着した雨水などがケーブルと共に駆動部のドラムに巻
き込まれ、ドラムやスパイラルスプリングが漏れるばあ
いがある。そのためスパイラルスプリングに錆が発生
し、スパイラルスプリングの強度低下、耐久性低下、お
よび錆による部材間の摺動抵抗の増大などを招き、結果
として駆動部の機能障害を引き起すことにもなる。
付着した雨水などがケーブルと共に駆動部のドラムに巻
き込まれ、ドラムやスパイラルスプリングが漏れるばあ
いがある。そのためスパイラルスプリングに錆が発生
し、スパイラルスプリングの強度低下、耐久性低下、お
よび錆による部材間の摺動抵抗の増大などを招き、結果
として駆動部の機能障害を引き起すことにもなる。
本発明は前記従来の駆動装置の問題を解消し、スパイ
ラルスプリングの発錆を効果的に防止しうるケーブル式
ウインドレギュレータ用駆動装置を提供することを目的
としている。
ラルスプリングの発錆を効果的に防止しうるケーブル式
ウインドレギュレータ用駆動装置を提供することを目的
としている。
[課題を解決するための手段] 本発明の装置は (a)ハウジングと、 (b)該ハウジング内に回転自在に支持され、窓昇降用
のケーブルを巻き取りかつ送り出すためのドラムと、 (c)該ドラムとは別個に前記ハウジング内に、回転自
在に支持されている有底筒状のスプリングケースと、 (d)該スプリングケース内に同心状に配置されると共
にスプリングケースを一方の回転方向へ付勢するための
スパイラルスプリングと、 (e)前記ドラムと前記スプリングケースとの間の回転
力を伝達するための動力伝達手段 とから構成されている。
のケーブルを巻き取りかつ送り出すためのドラムと、 (c)該ドラムとは別個に前記ハウジング内に、回転自
在に支持されている有底筒状のスプリングケースと、 (d)該スプリングケース内に同心状に配置されると共
にスプリングケースを一方の回転方向へ付勢するための
スパイラルスプリングと、 (e)前記ドラムと前記スプリングケースとの間の回転
力を伝達するための動力伝達手段 とから構成されている。
そのような駆動装置においては、前記ハウジングが前
記ドラムを収容するための画室と、前記スプリングケー
スを収容するための隔室とを有し、該2個の画室が前記
動力伝達手段を通すための貫通部を除いて、たがいに壁
で隔てられているものが好ましい。
記ドラムを収容するための画室と、前記スプリングケー
スを収容するための隔室とを有し、該2個の画室が前記
動力伝達手段を通すための貫通部を除いて、たがいに壁
で隔てられているものが好ましい。
また前記駆動装置のスプリングケースに操作用ハンド
ルを連結し、操作用ハンドルの回転操作がスプリングケ
ースを介してドラムに伝えられるように構成するのが好
ましい。
ルを連結し、操作用ハンドルの回転操作がスプリングケ
ースを介してドラムに伝えられるように構成するのが好
ましい。
さらに前記ドラムとスプリングケースの回転軸をたが
いに平行とするばあいは、前記動力伝達手段を、スプリ
ングケースの外周に形成される外歯と、その外歯と歯合
して前記ドラムとトルク伝達可能にかつ同心状に連結さ
れるギアとによって構成しうる。
いに平行とするばあいは、前記動力伝達手段を、スプリ
ングケースの外周に形成される外歯と、その外歯と歯合
して前記ドラムとトルク伝達可能にかつ同心状に連結さ
れるギアとによって構成しうる。
前記ドラムのギアと対向する端面に放射状に第1ラチ
ェット歯が形成されており、前記ギアに該第1ラチェッ
ト歯と歯合する第2ラチェット歯が形成されている駆動
装置が好ましい。
ェット歯が形成されており、前記ギアに該第1ラチェッ
ト歯と歯合する第2ラチェット歯が形成されている駆動
装置が好ましい。
[作 用] 本発明の駆動装置では、雨水が付着するケーブルを巻
いているドラムと、スパイラルスプリングが収納される
スプリングケースとが別々にハウジング内に支持されて
いる。そのため雨水がドラムを伝わってスパイラルスプ
リングに達することがない。
いているドラムと、スパイラルスプリングが収納される
スプリングケースとが別々にハウジング内に支持されて
いる。そのため雨水がドラムを伝わってスパイラルスプ
リングに達することがない。
さらにハウジングのドラムが収納される画室とスプリ
ングケースが収納される画室とを壁によって隔てるよう
に構成すると、かりにドラムが収納される画室に水分が
付着しても、スパイラルスプリングの画室に流れ込むこ
とがないので、防水効果が一層向上する。
ングケースが収納される画室とを壁によって隔てるよう
に構成すると、かりにドラムが収納される画室に水分が
付着しても、スパイラルスプリングの画室に流れ込むこ
とがないので、防水効果が一層向上する。
[実施例] つぎに図面を参照しながら本発明の駆動装置について
説明する。
説明する。
第1図および第2図はそれぞれ本発明の駆動装置の一
実施例を示す断面図および分解斜視図、第3図および第
4図はそれぞれ第1〜2図の駆動装置のギアおよびドラ
ムの下側からみた斜視図である。
実施例を示す断面図および分解斜視図、第3図および第
4図はそれぞれ第1〜2図の駆動装置のギアおよびドラ
ムの下側からみた斜視図である。
第1図において、ハウジング(1)は本体(1a)と蓋
(1b)とから構成されている。本体(1a)にはスプリン
グケース(2)が収容される第1室(3)と、ドラム
(4)が収納される第2室(5)とが形成されている。
第1室(3)と第2室(5)との間には隔壁(6)が設
けられている。
(1b)とから構成されている。本体(1a)にはスプリン
グケース(2)が収容される第1室(3)と、ドラム
(4)が収納される第2室(5)とが形成されている。
第1室(3)と第2室(5)との間には隔壁(6)が設
けられている。
ハウジング本体(1a)の第1室(3)の底部中央には
第1ボス(7)が突設されている。
第1ボス(7)が突設されている。
第1ボス(7)は蓋(1b)の孔(8)と共に駆動軸
(9)を回転自在に支持する。そして本駆動装置を駆動
させるためのモータまたはクランクハンドル(10)など
の駆動手段(本実施例はクランクハンドルのばあいを示
す)が蓋(1b)の孔(8)から突出している駆動軸
(9)の端部に連結される。
(9)を回転自在に支持する。そして本駆動装置を駆動
させるためのモータまたはクランクハンドル(10)など
の駆動手段(本実施例はクランクハンドルのばあいを示
す)が蓋(1b)の孔(8)から突出している駆動軸
(9)の端部に連結される。
駆動軸(9)の外周には有底筒状のスプリングケース
(2)が下向きの状態で回転自在に設けられている。
(2)が下向きの状態で回転自在に設けられている。
スプリングケース(2)の中には、第1ボス(7)の
周囲にあらかじめ書き込まれたスパイラルスプリング
(11)が収容されている。スパイラルスプリング(11)
は一端が第1ボス(7)に固定され、他端がスプリング
ケース(2)に固定されており、それによりスプリング
ケース(2)が矢印(A)方向に回転するように付勢さ
れる。
周囲にあらかじめ書き込まれたスパイラルスプリング
(11)が収容されている。スパイラルスプリング(11)
は一端が第1ボス(7)に固定され、他端がスプリング
ケース(2)に固定されており、それによりスプリング
ケース(2)が矢印(A)方向に回転するように付勢さ
れる。
スプリングケース(2)の上部外周には第1歯車(1
2)が形成されており、また上端面には従来公知の2個
の扇状の係合突起(13)が設けられている。一方、駆動
軸(9)にはフランジ(14)が固着されており、そのフ
ランジ(14)には前記係合突起(13)と回転方向に遊び
をもって係合しうる扇形の切り欠き部(15)が形成され
ている。その結果駆動軸(9)とスプリングケース
(2)との間のトルク伝達が可能となる。
2)が形成されており、また上端面には従来公知の2個
の扇状の係合突起(13)が設けられている。一方、駆動
軸(9)にはフランジ(14)が固着されており、そのフ
ランジ(14)には前記係合突起(13)と回転方向に遊び
をもって係合しうる扇形の切り欠き部(15)が形成され
ている。その結果駆動軸(9)とスプリングケース
(2)との間のトルク伝達が可能となる。
なお駆動軸(9)のフランジ(14)の外周面と蓋(1
b)に突設された筒状画室(16)の内周面との間には従
来公知のブレーキスプリング(17)が挿入されており、
その両端部(17a)、(17b)はそれぞれ切欠部(15)と
係合突起(13)の間のすき間に挿入されている。前記フ
ランジ(14)と係合突起(13)の間の遊びはブレーキス
プリング(17)を作動させるためのものである。
b)に突設された筒状画室(16)の内周面との間には従
来公知のブレーキスプリング(17)が挿入されており、
その両端部(17a)、(17b)はそれぞれ切欠部(15)と
係合突起(13)の間のすき間に挿入されている。前記フ
ランジ(14)と係合突起(13)の間の遊びはブレーキス
プリング(17)を作動させるためのものである。
ハウジング本体(1a)の第2室(5)の底部中央には
第2ボス(18)が突設されており、第2ボス(18)には
ピン(19)の下端が嵌入されている。そのピン(19)の
上端には鍔(20)が形成されており、その鍔の下面(ピ
ン側)には蓋のスリット(21)に嵌入される段部(22)
が形成され、ピン(19)の回転を拘束している。
第2ボス(18)が突設されており、第2ボス(18)には
ピン(19)の下端が嵌入されている。そのピン(19)の
上端には鍔(20)が形成されており、その鍔の下面(ピ
ン側)には蓋のスリット(21)に嵌入される段部(22)
が形成され、ピン(19)の回転を拘束している。
ピン(19)の外周には、ケーブルを巻き取り送り出す
ためのドラム(4)が回転自在に設けられている。そし
てドラム(4)の上端面には放射状の第1ラチェット歯
(23)が形成されている。ドラム(4)の上側でピン
(19)上には、前記スプリングケース(2)とドラム
(4)との間のトルク伝達のためのギア(24)が回転自
在に設けられている。ギア(24)の下面には前記第1ラ
チェット歯(23)と係合する放射状の第2ラチェット歯
(第2図の(25))が形成されている。ラチェット歯
(23)、(25)はウインドレギュレータを組み立てると
き、ケーブルのたるみをとるためのものであり、蓋(1
b)をしっかりと取りつけた後はギア(24)とドラム
(4)とは一緒に回転する。ギア(24)の外周には歯車
(12)と歯合する第2歯車(26)が形成されている。そ
れによってギア(24)と前記スプリングケース(2)と
の間のトルク伝達が可能となる。
ためのドラム(4)が回転自在に設けられている。そし
てドラム(4)の上端面には放射状の第1ラチェット歯
(23)が形成されている。ドラム(4)の上側でピン
(19)上には、前記スプリングケース(2)とドラム
(4)との間のトルク伝達のためのギア(24)が回転自
在に設けられている。ギア(24)の下面には前記第1ラ
チェット歯(23)と係合する放射状の第2ラチェット歯
(第2図の(25))が形成されている。ラチェット歯
(23)、(25)はウインドレギュレータを組み立てると
き、ケーブルのたるみをとるためのものであり、蓋(1
b)をしっかりと取りつけた後はギア(24)とドラム
(4)とは一緒に回転する。ギア(24)の外周には歯車
(12)と歯合する第2歯車(26)が形成されている。そ
れによってギア(24)と前記スプリングケース(2)と
の間のトルク伝達が可能となる。
前記ドラム(4)には窓ガラス下降用の第1ケーブル
(27)および窓ガラス上昇用の第2ケーブル(28)が巻
かれており、第1ケーブル(27)の端部(27a)はギア
(24)の下面に設けられた第1係止部(第2図の(27
b))に係止され、第2ケーブル(28)の端部(28a)は
ドラム(4)の下端面に設けられた第2係止部(第3図
の(28b))に係止されている。このドラム(4)から
送り出される第1ケーブル(27)および第2ケーブル
(28)、ハウジング(1a)に設けられたスリット(2
9)、(30)(孔であってもよい)を通過し、導管(3
1)の中を通って自動車などの窓ガラス(第6図の(7
1))に取り付けられたキャリアプレート(第6図の(7
2))に固定される。
(27)および窓ガラス上昇用の第2ケーブル(28)が巻
かれており、第1ケーブル(27)の端部(27a)はギア
(24)の下面に設けられた第1係止部(第2図の(27
b))に係止され、第2ケーブル(28)の端部(28a)は
ドラム(4)の下端面に設けられた第2係止部(第3図
の(28b))に係止されている。このドラム(4)から
送り出される第1ケーブル(27)および第2ケーブル
(28)、ハウジング(1a)に設けられたスリット(2
9)、(30)(孔であってもよい)を通過し、導管(3
1)の中を通って自動車などの窓ガラス(第6図の(7
1))に取り付けられたキャリアプレート(第6図の(7
2))に固定される。
このような駆動装置は、たとえば第6図に示すウイン
ドレギュレータに組み込まれて自動車のドアパネルに取
り付けられる。
ドレギュレータに組み込まれて自動車のドアパネルに取
り付けられる。
つぎに叙上のごとく構成される駆動装置の作用につい
て第2図を参照しながら説明する。
て第2図を参照しながら説明する。
第2図においてクランクハンドル(10)を矢印(A)
方向に回転さると、前記切り欠き部(15)と前記係合突
起(13)との係合によりスプリングケース(2)も同じ
く矢印(A)方向に回転する。同時に前記第1歯車(1
2)と前記第2歯車(26)との歯合によりギア(24)は
矢印(C)方向に回転し、また前記第1ラチェット歯
(23)と前記第2ラチェット歯(25)との係合によりド
ラム(4)も矢印(C)方向に回転する。そのばあいは
第2ケーブル(28)が巻き取られ、第1ケーブル(27)
は送り出される。その結果窓ガラスが上昇する。
方向に回転さると、前記切り欠き部(15)と前記係合突
起(13)との係合によりスプリングケース(2)も同じ
く矢印(A)方向に回転する。同時に前記第1歯車(1
2)と前記第2歯車(26)との歯合によりギア(24)は
矢印(C)方向に回転し、また前記第1ラチェット歯
(23)と前記第2ラチェット歯(25)との係合によりド
ラム(4)も矢印(C)方向に回転する。そのばあいは
第2ケーブル(28)が巻き取られ、第1ケーブル(27)
は送り出される。その結果窓ガラスが上昇する。
一方、手動ハンドル(10)を矢印(B)方向に回転さ
せるとすべて前述とは逆回転となり、スプリングケース
(2)は矢印(B)方向に、ギア(24)とドラム(4)
は矢印(D)方向に回転する。その結果第1ケーブル
(27)が巻き取られてガラスが下降する。
せるとすべて前述とは逆回転となり、スプリングケース
(2)は矢印(B)方向に、ギア(24)とドラム(4)
は矢印(D)方向に回転する。その結果第1ケーブル
(27)が巻き取られてガラスが下降する。
前述のごとくスパイラルスプリング(10)はスプリン
グケース(2)が矢印(A)方向に回転するように付勢
しているので、窓ガラスの上昇時に操作力の補助となっ
ている。
グケース(2)が矢印(A)方向に回転するように付勢
しているので、窓ガラスの上昇時に操作力の補助となっ
ている。
すなわちウインドレギュレータを操作するばあい、窓
ガラスを上昇させるときのほうが窓ガラスの自重のため
の大きな操作力を必要とするのであるが、前記スパイラ
ルスプリングが上昇時の負荷を減少し、下降時の負荷を
増加させるので、昇降両方向の操作力をバランスさせる
ことができる。叙上のごとく、第1〜4図の駆動装置で
は、ドラム(4)とスプリングケース(2)が別個の軸
に支持されており、さらに別個の画室に収納されている
ため、ケーブルを経由して侵入する雨水などがスパイラ
ルスプリングを漏らすことがない。
ガラスを上昇させるときのほうが窓ガラスの自重のため
の大きな操作力を必要とするのであるが、前記スパイラ
ルスプリングが上昇時の負荷を減少し、下降時の負荷を
増加させるので、昇降両方向の操作力をバランスさせる
ことができる。叙上のごとく、第1〜4図の駆動装置で
は、ドラム(4)とスプリングケース(2)が別個の軸
に支持されており、さらに別個の画室に収納されている
ため、ケーブルを経由して侵入する雨水などがスパイラ
ルスプリングを漏らすことがない。
なお本発明の駆動装置は、ドラムとスプリングケース
との支持軸が平行なものに限らない。取付スペースなど
の条件が許せば、たとえばベベルギアを介して垂直にト
ルク伝達するようなものであってもよい。またモータや
手動ハンドルに連結される駆動軸がドラム側にあって、
スプリング側がピンで支持されるようなものであっても
よい。
との支持軸が平行なものに限らない。取付スペースなど
の条件が許せば、たとえばベベルギアを介して垂直にト
ルク伝達するようなものであってもよい。またモータや
手動ハンドルに連結される駆動軸がドラム側にあって、
スプリング側がピンで支持されるようなものであっても
よい。
[発明の効果] 本発明の駆動装置ではケーブルを巻き取るドラムと、
スパイラルスプリングとが動力伝達手段を介在させて別
々に配置されているため、ケーブルに付着するなどして
侵入した雨水などがスパイラルスプリングに直接伝わっ
てゆくことがない。さらにスパイラルスプリングが収納
される画室と、ドラムが収納される画質とが壁によって
隔てられているものについては、たとえドラムが収納さ
れる画室に水分が付着してもスパイラルスプリングの画
室に流れ込むことはない。
スパイラルスプリングとが動力伝達手段を介在させて別
々に配置されているため、ケーブルに付着するなどして
侵入した雨水などがスパイラルスプリングに直接伝わっ
てゆくことがない。さらにスパイラルスプリングが収納
される画室と、ドラムが収納される画質とが壁によって
隔てられているものについては、たとえドラムが収納さ
れる画室に水分が付着してもスパイラルスプリングの画
室に流れ込むことはない。
第1図および第2図はそれぞれ本発明の駆動装置の一実
施例を示す断面図および分解斜視図、第3図および第4
図はそれぞれ第1図の駆動装置におけるギアおよびドラ
ムの下側からみた斜視図、第5図は従来の駆動装置の一
例を示す分解斜視図、第6図は従来のウインドレギュレ
ータの自動車のドアパネルに取り付けた状態を示す正面
図である。 (図面の主要符号) (1):ハウジング (2):スプリングケース (4):ドラム (6):隔壁 (9):駆動軸 (11):スパイラルスプリング (19):ピン (24):ギア
施例を示す断面図および分解斜視図、第3図および第4
図はそれぞれ第1図の駆動装置におけるギアおよびドラ
ムの下側からみた斜視図、第5図は従来の駆動装置の一
例を示す分解斜視図、第6図は従来のウインドレギュレ
ータの自動車のドアパネルに取り付けた状態を示す正面
図である。 (図面の主要符号) (1):ハウジング (2):スプリングケース (4):ドラム (6):隔壁 (9):駆動軸 (11):スパイラルスプリング (19):ピン (24):ギア
Claims (5)
- 【請求項1】(a)ハウジングと、 (b)該ハウジング内に回転自在に支持され、窓昇降用
のケーブルを巻き取り、送り出すためのドラムと、 (c)該ドラムとは別個に、前記ハウジング内に回転自
在に支持されている有底筒状のスプリングケースと、 (d)該スプリングケース内に同心状に配置されると共
に、スプリングケースを一方の回転方向へ付勢するため
のスパイラルスプリングと、 (e)前記ドラムとスプリングケースとの間の回転力を
伝達するための動力伝達手段 とからなるケーブル式ウインドレギュレータ用駆動装
置。 - 【請求項2】前記ハウジングが前記ドラムを収容するた
めの画室と、前記スプリングケースを収容するための画
室とを有し、該2個の画室が前記動力伝達手段を通すた
めの貫通部を除いて隔壁で隔てられている請求項1記載
の駆動装置。 - 【請求項3】前記スプリングケースに駆動手段が連結さ
れており、該駆動手段の回転操作がスプリングケースを
介してドラムに伝えられる請求項1記載の駆動装置。 - 【請求項4】前記ドラムとスプリングケースの回転軸が
たがいに平行であり、前記動力伝達手段が、スプリング
ケースの外周に形成される外歯と、前記ドラムとトルク
伝達可能に連結されると共に前記外歯と歯合するギアと
からなる請求項1記載の駆動装置。 - 【請求項5】前記ドラムのギアと対向する端面に、放射
状に第1ラチェット歯が形成されており、前記ギアに該
第1ラチェット歯と歯合する第2ラチェット歯が形成さ
れてなる請求項4記載の駆動装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16908390A JP2925254B2 (ja) | 1990-06-26 | 1990-06-26 | ケーブル式ウインドレギュレータ用駆動装置 |
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