JP2925248B2 - 可逆性熱変色材料 - Google Patents

可逆性熱変色材料

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、温度変化に応じて可逆的に変色する材料に
関するものである。より詳細にはある色調の材料から加
熱によって異なった色相に変化する可逆的な熱変化を示
す変色材料に関する。
[従来の技術] 従来、熱による色変化の利用を目的に各種の可逆性変
色材料の開発が進められている。近年、電子供与性呈色
性有機化合物と電子受容性化合物及び変色温度調節化合
物からなる材料が開発され、その特性を活かして商品化
が行われている。
通常は電子供与性呈色性有機化合物と電子受容性化合
物とが反応して発色した状態から加熱により変色温度調
節化合物が減感剤として作用して無色に消色する加熱消
色型であり、有色から無色の可逆的な変色挙動を示すも
のである。加熱により無色から有色に可逆的に変色する
加熱発色型の可逆性変色材料は、熱応答速度、発色濃度
等の特性に欠点がある。
現在、有色から異なった色への可逆的に変色性を得る
には、一般に加熱消色型の可逆性熱変色材料に染料や顔
料等を添加するか、染料や顔料で着色した上に加熱消色
型の可逆性熱変色材料を被覆しているが、可逆性熱変色
材料と染、顔料との混色による色相の変化、染、顔料の
着色を十分に遮蔽できない等、色変化の制約やコントラ
スト等に難点があり応用範囲も限られていた。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、熱応答性、発色濃度の良い加熱発色型の可
逆性変色材料と加熱消色型の可逆性熱変色材料を組合せ
ることによって、有色から異なった有色に可逆的に変色
する混色のないコントラストの優れた可逆性熱変色材料
を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、前述の目的を達成すべく種々検討した
結果、加熱発色型及び加熱消色型の各可逆性熱変色材料
をそれぞれマイクロカプセル化して組合せることが有効
であるとの知見を得て、本発明に至った。
すなわち、本発明は、加熱により発色する可逆性熱変
色材料と加熱により消色する可逆性熱変色材料とを含有
する可逆性熱変色材料において、それぞれが別々にマイ
クロカプセルにより内包されていることを特徴とする可
逆性熱変色材料である。
本発明によれば、温度変化に応じて、即ち加熱により
加熱消色型可逆性熱変色材料が有色から無色に変化し、
加熱発色型可逆性熱変色材料が無色から有色に変化す
る。冷却により全く逆の変化が起り、完全に異なった色
相を可逆的に確実に繰り返すことができる。
色相は電子供与性呈色性有機化合物により広い範囲で
選択することができるので、加熱消色型と加熱発色型の
それぞれ組合せによって、自由な色相の変色が可能であ
る。
本発明に使用する前記可逆性熱変色材料は、電子供与
性呈色性有機化合物、電子受容性化合物及び変色温度調
節化合物を必須成分とし、更に加熱により発色する可逆
性熱変色材料には低揮発性溶剤を含有させる。
本発明に用いられる電子供与性呈色性有機化合物は、
単独又は2種以上混合して適用されるが、それ自身無色
あるいは淡色の色素前駆体であり、例えば、トリフェニ
ルメタンフタリド系化合物、フルオラン系化合物、フェ
ノチアジン系化合物、ロイコオーラミン系化合物、ロー
ダミンラクタム系化合物、スピロピラン系化合物、イン
ドリノフタリド系化合物等がある。
電子供与性呈色性有機化合物の具体例としては、例え
ば以下のようなものが挙げられる。
3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−フタリ
ド、 3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジ
メチルアミノフタリド(別名クリスタルバイオレットラ
クトン)、 3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジ
エチルアミノフタリド、 3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ク
ロルフタリド、 3,3−ビス(p−ジブチルアミノフェニル)フタリ
ド、 3−シクロヘキシルアミノ−6−クロルフルオラン、 3−ジメチルアミノ−5,7−ジメチルフルオラン、 3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、 3−ジエチルアミノ−7−メチルフルオラン、 3−ジエチルアミノ−7,8−ベンズフルオラン、 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロルフルオ
ラン、 3−(N−p−トリル−N−エチルアミノ)−6−メ
チル−7−アニリノフルオラン、 3−ピロリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、 2−{(N−(3′−トリフルオルメチルフェニル)
アミノ}−6−ジエチルアミノフルオラン、 2−{3,6−ビス(ジエチルアミノ)−9−(o−ク
ロルアニリノ)キサンチル安息香酸ラクタム、 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(m−トリク
ロロメチルアニリノ)フルオラン、 3−ジエチルアミノ−7−(o−クロルアニリノ)フ
ルオラン、 3−ジブチルアミノ−7−(o−クロルアニリノ)フ
ルオラン、 3−N−メチル−N−アミルアミノ−6−メチル−7
−アニリノフルオラン、 3−N−メチル−N−シクロヘキシルアミノ−6−メ
チル−7−アニリノフルオラン、 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフル
オラン、 3−(N,N−ジエチルアミノ)−5−メチル−7−
(N,N−ジベンジルアミノ)フルオラン、 ベンゾイルロイコメチレンブルー、 6′−クロロ−8′−メトキシ−ベンゾインドリノ−
スピロピラン、 6′−ブロモ−3′−メトキシ−ベンゾインドリノ−
スピロピラン、 3−(2′−ヒドロキシ−4′−ジメチルアミノフェ
ニル)−3−(2′−メトキシ−5′−クロロフェニ
ル)フタリド、 3−(2′−ヒドロキシ−4′−ジメチルアミノフェ
ニル)−3−(2′−メトキシ−5′−ニトロフェニ
ル)フタリド、 3−(2′−ヒドロキシ−4′−ジエチルアミノフェ
ニル)−3−(2′−メトキシ−5′−メチルフェニ
ル)フタリド、 3−(2′−メトキシ−4′−ジメチルアミノフェニ
ル)−3−(2′−ヒドロキシ−4′−クロル−5′−
メチルフェニル)フタリド、 3−モルホリノ−7−(N−プロピル−トリフルオロ
メチルアニリノ)フルオラン、 3−ピロリジノ−7−トリフルオロメチルアニリノフ
ルオラン、 3−ジエチルアミノ−5−クロロ−7−(N−ベンジ
ル−トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン、 3−ピロリジノ−7−(ジ−p−クロルフェニル)メ
チルアミノフルオラン、 3−ジエチルアミノ−5−クロロ−7−(α−フェニ
ルエチルアミノ)フルオラン、 3−(N−エチル−p−トルイジノ)−7−(α−フ
ェニルエチルアミノ)フルオラン、 3−ジエチルアミノ−7−(o−メトキシカルボニル
フェニルアミノ)フルオラン、 3−ジエチルアミノ−5−メチル−7−(α−フェニ
ルエチルアミノ)フルオラン、 3−ジエチルアミノ−7−ピペリジノフルオラン、 2−クロロ−3−(N−メチルトルイジノ)−7−
(p−n−ブチルアニリノ)フルオラン、 3−(N−ベンジル−N−シクロヘキシルアミノ)−
5,6−ベンゾ−7−α−ナフチルアミノ−4′−ブロモ
フルオラン、 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−メシチジノ−
4′,5′−ベンゾフルオラン等。
3−(N−メチル−N−イソプロピルアミノ)−6−
メチル−7−アニリノフルオラン、 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフル
オラン、 3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオレンスピロ(9,
3′)−6′−ジメチルアミノフタリド、 3−ジエチルアミノ−6−クロル−7−アニリノフル
オラン、 3−N−エチル−N−(2−エトキシプロピル)アミ
ノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、 3−N−エチル−N−テトラヒドロフルフリルアミノ
−6−メチル−7−アニリノフルオラン、 3−N−メチル−N−イソブチル−6−メチル−7−
アニリノフルオラン、 3−N−エチル−N−イソアミル−6−メチル−7−
アニリノフルオラン、 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(2′,4′−
ジメチルアニリノ)フルオラン等。
次に電子受容性化合物は加熱による消色する系では感
熱紙に一般に使用される顕色剤の中から選択できる。
例えばフェノール性化合物、チオフェノール性化合
物、チオ尿素誘導体、有機酸及びその金属塩等を使用す
ることができ、その具体例としては以下に示すようなも
のが挙げられる。
4,4′−イソプロピリデンビスフェノール、 4,4′−イソプロピリデンビス(o−メチルフェノー
ル)、 4,4′−セカンダリーブチリデンビスフェノール、 4,4′−イソプロピリデンビス(2−ターシャリーブ
チルフェノール)、 4,4′−シクロヘキシリデンジフェノール、 4,4′−イソプロピリデンビス(2−クロロフェノー
ル)、 2,2′−メチレンビス(4−メチル−6−ターシャリ
ーブチルフェノール)、 2,2′−メチレンビス(4−エチル−6−ターシャリ
ーブチルフェノール)、 4,4′−ブチリデンビス(6−ターシャリーブチル−
2−メチルフェノール)、 1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−
ターシャリーブチルフェニル)ブタン、 1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−
シクロヘキシルフェニル)ブタン、 4,4′−チオビス(6−ターシャリーブチル−2−メ
チルフェノール)、 4,4′−ジフェノールスルホン、 4−イソプロポキシ−4′−ヒドロキシジフェニルス
ルホン、 4−ベンジロキシ−4′−ヒドロキシジフェニルスル
ホン、 4,4′−ジフェノールスルホキシド、 p−ヒドロキシ安息香酸イソプロピル、 p−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、 プロトカテキュ酸ベンジル、 没食子酸ステアリル、 没食子酸ラウリル、 没食子酸オクチル、 1,3−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)−プロパ
ン、 1,3−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)−2−ヒ
ドロキシプロパン、 N,N′−ジフェニルチオ尿素、 N,N′−ジ(m−クロロフェニル)チオ尿素、 サリチルアニリド、 5−クロロ−サリチルアニリド、 ビス−(4−ヒドロキシフェニル)酢酸メチルエステ
ル、 ビス−(4−ヒドロキシフェニル)酢酸ベンジルエス
テル、 1,3−ビス(4−ヒドロキシクミル)ベンゼン、 1,4−ビス(4−ヒドロキシクミル)ベンゼン、 2,4′−ジフェノールスルホン、 2,2′−ジアリル−4,4′−ジフェノールスルホン、 3,4−ジヒドロキシ−4′−メチルジフェニルスルホ
ン、 1−アセチルオキシ−2−ナフト工酸亜鉛、 2−アセチルオキシ−1−ナフト工酸亜鉛、 2−アセチルオキシ−3−ナフト工酸亜鉛、 α,α−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−α−メチ
ルトルエン、 チオシアン酸亜鉛のアンチピリン錯体、 テトラブロモビスフェノールA、 テトラブロモビスフェノールS等。
加熱により発色する系では、前記消色する系と比較し
てその選定範囲は狭く、特に好ましい電子受容性化合物
としては没食子酸ドデシル、没食子酸セチル、没食子酸
ステアリル酸の没食子酸エステル類、パラヒドロキシ安
息香酸メチル、パラヒドロキシ安息香酸エチル、パラヒ
ドロキシ安息香酸プロピル等のパラヒドロキシ安息香酸
エステル類、プロトカテキュ酸ステアリル、プロトカテ
キュ酸ベンジル等のプロトカテキュ酸エステル類、尿素
等がある。
変色温度調節剤としては高沸点のアルコール類、エス
テル類、酸アミド類、カルボン酸類、エーテル類及びケ
トン類が挙げられ、例えばラウリルアルコール、ミリス
チルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコ
ール、ベヘニルアルコール、ミリスチン酸ステアリル、
パルミチン酸プロピル、ステアリン酸エチル、ステアリ
ン酸ブチル、グリセリントリステアレート、グリセリン
トリミリステート、プロピレングリコールジステアレー
ト、グリセリンモノセチルエーテル、ミリスチン酸、パ
ルミチン酸、ラウリン酸、ジデシルエーテル、ジドデシ
ルエーテル、ステアリン酸アミド等がある。低揮発性溶
剤は一般に感圧オイルとして用いられるものの中から選
択することができる。アルキルナフタレン系化合物、ジ
アリールアルカン系化合物、アルキルビフェニル系化合
物、ターフェニル系化合物、トリアリルメタン系化合物
等が挙げられる。例えばジメチルナフタレン、ジエチル
ナフタレン、ジイソプロピルナフタレン、1−メチル−
1−ジメチルフェニル−1−フェニルメタン、1−メチ
ル−1−エチルフェニル−1−フェニルメタン、ジメチ
ルビフェニル、ジエチルビフェニル、ジイソプロピルビ
フェニル、水添ターフェニル、トリトルイルメタン等が
ある。
各成分の混合比は使用する材料の物性によって適切な
比率を選択する必要があるが、実際にはかなり広範囲で
選択することができ、電子供与性呈色性有機化合物:電
子受容性化合物:変色温度調節剤の混合比(重量)は1:
1〜10:5〜50の範囲が適当である。
低揮発性溶剤の混合比は重量比で30〜80%の範囲が好
ましく少なすぎると熱応答速度及び発色濃度の向上は少
ない。又、多すぎると発色、消色の可逆性は悪くなり、
特に消色が十分でなくなる。
前記構成による可逆性熱変色材料は加熱消色型及び加
熱発色型をそれぞれ別々にマイクロカプセルに内包して
用いることが、それぞれの内容物の分離及び保護による
機能低下の防止、取り扱い性の点で好ましい。
マイクロカプセル化は、例えばコアセルベーション
法、界面重合法、In situ重合法等公知の技術によって
1〜数10μm程度の粒径のマイクロカプセルの形態で用
いることができる。
得られたマイクロカプセルは加熱消色型と加熱発色型
を混合して用いる混合比率は重量比で1:1が基本である
が、それぞれの発、消色特性、使用目的等より好ましい
比率で使用することが好ましい。
混合物はその用途に応じ適当な材料例えば合成樹脂、
ワックス類等と一緒に用いてもよいが、これらに限定さ
れるものではない。
[実施例] 以下、本発明を実施例によって具体的に説明する。
なお、実施例中の部は重量部を表す。
実施例1 加熱消色型マイクロカプセル(A)の作成 3−ジエチルアミノ−7,8−ベンズフルオラン1部、
4,4′−イソプロピリデンビスフェノール2部、n−セ
チルアルコール25部を約100℃にて均一に溶解する。pH
を6.0に調整したエチレン−無水マレイン酸共重合体の
4%水溶液80部を70℃に加熱し前記溶解物を加えてミキ
サーを用いて平均粒子系が約5μmになるように乳化分
散した。続いてメラミン−ホルマリンプレポリマー(商
品名ニカラックMX−54,三和ケミカル社製)50%水溶液1
1.0gを加えてpHを4.5に調整し、70℃で4時間撹拌し反
応を行いマイクロカプセル分散液(A)を得た。
加熱発色型マイクロカプセル(B)の作成 クリスタルバイオレットラクトン1部、没食子酸ドデ
シル4部、ミリスチルアルコール10部、ジイソプロピル
ナフタレン15部を約100℃にて均一に溶解する。前記加
熱消色型マイクロカプセル(A)の作成と同様にしてマ
イクロカプセル分散液(B)を得た。
変色特性の評価 得られたマイクロカプセル分散液(A)20部、マイク
ロカプセル分散液(B)20部を10%ポリビニルアルコー
ル20部に混合し上質紙に乾燥後の付着量が15g/m2となる
ように塗布した。
得られた試料は、20℃では鮮やかな赤色を呈していた
が45℃に加熱すると赤色は消えて鮮やかな青色に高濃度
に赤色した。冷却すると青色が消えて再び元の赤色に戻
った。この可逆的な熱変色はくり返し同じ挙動を示し
た。
実施例2 加熱消色型マイクロカプセル(C)の作成 3−シクロヘキシルアミノ−6−クロルフルオラン1
部、p−ヒドロキシ安息香酸メチル2部、n−ミリスチ
ルアルコール25部を約100℃にて均一に溶解する。pHを
7.0に調整した5%ゼラチン水溶液80部を70℃に加温
し、前記溶解液を加えてミキサーを用いて平均粒子径が
約5μmになるように乳化分散した。次に70℃に加温し
た5%アラビアゴム水溶液80部を加えて70℃温水170部
で稀釈し撹拌下に10%酢酸溶液を徐々に滴下してpHを4.
3に調整してコアセルベーションを起させ、次いで10℃
まで冷却してゲル化させた後に25%グルタルアルデヒド
1.5部を添加し、pHを9.0に調整して12時間撹拌を続けて
マイクロカプセル分散液(C)を得た。
加熱発色型マイクロカプセル(D)の作成 3−ジエチルアミノ−5−メチル−7−ジベンジルア
ミノフルオラン1部、p−ヒドロキシ安息香酸n−プロ
ピル5部、ステアリルアルコール15部、ジイソプロピル
ビフェニル10部を約100℃にて均一に溶解する。
前記加熱消色型マイクロカプセル(C)の作成と同様
にしてマイクロカプセル分散液(D)を得た。変色特性
の評価 得られたマイクロカプセル分散液(C)20部、マイク
ロカプセル分散液(D)20部を10%ポリビニルアルコー
ル10部に混合し実施例1と同様にして試料を作成した。
得られた試料は20℃で鮮やかな橙色を呈していたが、
33℃で橙色は消えて無色になり45℃で鮮やかな緑色に変
色した。冷却すると緑色は消えて無色から再び元の橙色
に戻った。
この色の変色は可逆的にり返された。
比較例1 シアニンブルーで青に着色した上質紙に実施例1で作
成した加熱消色型マイクロカプセル(A)20部、10%ポ
リビニルアルコール10部の混合溶液を乾燥後の付着量が
15g/m2となるように塗布した。
得られた試料は20℃では着色紙の青色ではなく混色に
よってくすんだ赤紫色を呈しており、45℃に加熱すると
青色に変色した。冷却によって元に戻ったが目的とする
青色から赤色に変色する鮮明な可逆性のある変色性は示
さなかった。
比較例2 ブリリアントカーミン6Bで赤に着色した上質紙に実施
例2で作成した加熱発色型マイクロカプセル(D)20
部、10%ポリビニルアルコール5部の混合溶液を比較例
1と同様に塗布した。
得られた試料は20℃ではやや白っぽい赤色を呈してい
たが45℃に加熱するとくすんだ赤黒色に変色した。冷却
によって元に戻ったが、目的とする鮮明な変色は得られ
なかった。
[発明の効果] 本発明によれば、加熱により発色する可逆性熱変色材
料と加熱により消色する可逆性熱変色材料を組合せるこ
とによって、有色から異なった色へ温度変化に応じて可
逆的に変色が行われ、鮮明な色相でコントラストの優れ
た任意に色相を選択できる幅広い用途に応用可能な可逆
性熱変色性材料を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41M 5/28 - 5/34 C09K 9/02 G03C 1/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加熱により発色する可逆性熱変色材料と加
    熱により消色する可逆性熱変色材料とを含有する可逆性
    熱変色材料において、それぞれが別々にマイクロカプセ
    ルにより内包されていることを特徴とする可逆性熱変色
    材料。
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