JP2924972B2 - 芳香族ケト化合物 - Google Patents

芳香族ケト化合物

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、新規芳香族ケト化合物、その製法並びにこ
れらの化合物から製造される病気の治療及び予防用の薬
剤に関する。
〔従来の技術〕
西ドイツ特許公開公報第2854354号及び第5202118号明
細書から、レチノイド安息香酸誘導体が腫瘍及び皮膚
病、例えばニキビ又は乾癬の局所又は全身治療で薬理学
的作用を有することが公知である。これらの化合物の欠
点はビタミンA過多症の概念に総括される副作用に関係
して治療範囲が狭いことである。
〔課題を解決するための手段〕
さて、一般式I: {式中、Aは場合によりメチル−、ヒドロキシル−又は
オキソ−基によって置換されたエチレン−又はメチレン
基を表し、Lは基: を表し、R1及びR2は水素又はメチル基を表し、R3
水素、ヒドロキシ−又はC1-6−アルコキシ基を表し、
4は水素、C1-4−アルキル基、ハロゲン原子又はメト
キシ基を表し、R5は水素又はメトキシ基を表しR6は基
−COR11[式中、R11は水素又は基−OR13(ここで、R
13は水素原子、ヒドロキシル基1個又は2個により置換
されているか又は非置換のC1-8−アルキル基、置換又
は非置換のアリール基又はアリール部分で置換又は非置
換のアラルキル基を表す)を表す]を表す}の化合物及
びその生理的に認容性の塩が、特に副作用に関して改善
された作用特徴を有することが判明した。
複素環式基−NR910及び−NR1415としては特に、
ピロリジニル、ピペリジニル及びモルホリニルが挙げら
れる。ベンゾイル基(R8、R9、R10)の有利な置換分
は、メトキシ−、ニトロ−又はメチル基並びにハロゲン
原子、特に塩素、臭素である。アリール基(R13
14、R15)としては、メチル−、メトキシ−又はニト
リル基により置換されていてもよいフェニル基が有利で
ある。アラルキル基(R13、R14、R15)としてはアリ
ール部で特にメチル−又はメトキシ基又はハロゲン原
子、有利には塩素又は臭素により置換されていてもよい
ベンジル基が有利である。
4がハロゲン原子である場合には、弗素が有利であ
る。
本発明による式Iの化合物は、原則的には公知方法に
より製造することができる。ケトンの種々の製造法の概
要は、″メトーデン・デル・オーガニシエン・ヒエミー
(Methoden der Organischen Chemie)″〔フーベン−
ウエイル−ミユラー(Houben−weyl−Muller)〕第7/2a
−c巻(Georg Thieme Verlag,Stuttgart)に記載され
ている。
本発明による化合物の合成に主として使用される方法
を下記に記載する: 1.式I(L=−CH2−CO−又は−CO−CH2−)のデスオキ
シベンゾインは、例えば a)式II: 〔式中、A及びR1からR5は前記のものを表し、Xは基
−OR16又はNR1617(式中、R16及びR17はC1-4−ア
ルキル基を表す)を表し、その際基R3及びR16は一緒
にC1-3−アルキレン鎖を形成してもよく、R18はC1-4
−アルキル基を表す〕のホスホン酸エステルを式III: 〔式中、R6は前記のものを表す〕のアルデヒドとウイ
ツチヒーホーネル反応の意味で塩基の存在で反応させ、
それから得られたエナミン(X=NR1617)又はエノー
ルエーテル(X=OR16を酸性加水分解することによつて
か、又は b)式IV又はV: 〔式中、A及びR1からR6は前記のものを表す〕のカル
ボン酸クロリドを、式VI又はVII: 〔式中、A及びR1からR6は前記のものを表し、Yは塩
素又は臭素を表す〕のハロゲン化ベンジルと適当な金属
の存在で、場合により触媒量の遷移金属触媒の添加下に
反応させる(その際IVをVIIと又はVをVIと反応させ
る)ことによつて、得ることができる。
2.L=−C(O)CH2C(O)−の本発明による式Iの1,
3−ジケト化合物又はそのエノール互変異性化合物は、
例えば a)式VIII: 〔式中、A及びR1からR5は前記のものを表す〕のケト
ンを式IX: 〔式中、R18はC1-4−アルキル基を表す〕のテレフタ
ル酸エステルと塩基の存在で反応させるか、又は b)式X: 〔式中、A及びR1からR6は前記のものを表す〕のカル
コンに先ず臭素を付加し、次いで好適な塩基を用いて臭
化水素を除去し、最後に酸性加水分解することによっ
て、製造することができる。
3.本発明による式I〔L=−C(O)CH2CH2C(O)
−〕の1,4−ジケト化合物は、式XI: 〔式中、A及びR1からR5は前記のものを表す〕のクロ
ルエチルケトンを先ず好適な塩基と反応させて式XII: 〔式中、A及びR1からR5は前記のものを表す〕のビニ
ルケトンにし、これを式XIII: 〔式中、R6は前記のものを表す〕のベンズアルデヒド
と″ウムポールングス″(Umpolungs)触媒の存在で更
に反応させることによって製造することができる〔例え
ば、H.シユテツター(Stetter)及びJ.クラツセルト(K
rasselt)J.Heterocyclic chem.14巻、573頁(1977)参
照〕。
4.更に、1から3に記載の方法又はその他の方法により
製造した式Iの化合物を、基R6の変換により本発明に
よるその他の式Iの化合物に変えることができる。
1. a)によるウイツチヒーホーネル反応は、このため
に常用の溶剤、例えばテトラヒドロフラン、ジエチルエ
ーテル、1,2−ジメトキシエタン、n−ヘキサン、石油
エーテル、トルエン、ジメチルスルホキシド、ジメチル
ホルムアミド又はそれらの混合物中で、温度−78〜+60
℃で実施されるが、その際、温度は使用される塩基に強
く影響される。
塩基としては、水素化ナトリウム、ジメチルスルホキ
シドのナトリウム塩、アルコラート、例えばナトリウム
メタノラート又はカリウム−b−ブタノラート又はリチ
ウムオルガニレル、例えばn−ブチルリチウムを使用す
る。有利には式IIのホスホン酸エステルを金属化するた
めに、塩基としてn−ブチルリチウムを温度−78〜600
℃で使用し、その後ベンズアルデヒド成分を添加し、温
度25℃で反応を完結させる。
1. b)による反応には少なくとも等モル量の金属及び
/又は金属塩が必要である。中間生成物として相応する
有機金属化合物が生じるので、例えばマグネシウム、カ
ドミウム、亜鉛又はリチウムの化合物が生じる。特に重
鉛、有利には銅又は銀で前もつて活性化された亜鉛が有
利である。場合により、触媒量の遷移金属触媒、有利に
はパラジウム及びニツケル、例えばビス(トリフエニル
ホスフイン)パラジウム(II)クロリド又はテトラキス
(トリフェニルホスフイン)パラジウムを添加する。こ
の種の触媒の添加は特に還元性金属として亜鉛を使用す
る場合に有利である。
溶剤として、特にエーテル、例えばジエチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサン又は1,2−ジメト
キシエタン、場合により芳香族炭化水素、例えばベンゼ
ン又はトルエンを使用する。反応は温度0〜60℃、有利
には20〜40℃で実施される。
2. a)によるエステル縮合は原則として塩基性及び酸
性触媒下に行われるが、しかし多くの場合に塩基、例え
ばアルカリ金属水素化物、例えば水素化ナトリウム、ア
ルカリ金属アルコラート、例えばナトリウムメタノラー
ト、ナトリウムエタノラート、カリウム−t−ブタノラ
ート又はアルカリ金属アミド、例えばリチウム−、ナト
リウム−又はカリウムアミドを使用する。
有利に使用される溶剤はアルコール、例えばメタノー
ル又はエタノール、エーテル、例えばジエチルエーテ
ル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジ
オキサン又は1,2−ジメトキシエタン、芳香族炭化水
素、例えばトルエン又はキシレン、又はジメチルホルム
アミドである。反応は温度20〜140℃、有利には80〜120
℃で実施される。
2. b)による好適な塩基は、例えばアルコラート、例
えばナトリウムメタノラート又はカリウム−t−ブタノ
ラートである。加水分解は希又は濃鉱酸、例えば塩酸又
は硫酸を用いて行う。
3. による塩化水素の除去には、特に有機窒素塩基、例
えばトリエチルアミン又はピリジンが好適である。式XI
Iのビニルケトンは単離することができるが、しかしそ
の場でのその他の反応が好適である。ウムポールング反
応の意味の式XIIIのベンズアルデヒド誘導体とのカツプ
リングは、シアニド陰イオンによつてか又は更に有利に
はチアゾリウム塩、例えば3−ベンジル−5−(2−ヒ
ドロキシエチル)−4−メチルチアゾリウムクロリドに
より接触される。溶剤としては有利にはジメチルホルム
アミドが使用される。
4. による方法には例えば下記が属する: 式中、R6がカルボアルコキシ−又はニトリル基を表
す一般式Iの安息香酸エステル又はベンゾニトリルを、
鹸化により遊離カルボン酸及びその生理的に認容性の塩
に変えることができる。鹸化は有利には低級脂肪族アル
コール、例えばメタノール、エタノール、プロパノー
ル、イソプロパノール又はn−ブタノールと水の混合物
中で、過剰に使用される水酸化アルカリ、有利には水酸
化ナトリウム又は水酸化カリウムの存在で、反応混合物
の沸点で実施される。
本発明によるアミドは、自体公知の方法で、相応する
安息香酸を先ずカルボニル活性誘導体、例えば酸ハロゲ
ン化物、酸アジド、酸イミダゾリド又は酸無水物に変
え、これをアミンHNR1415で処理することによつて、
製造することができる。
式Iのカルボン酸、カルボン酸エステル、カルボン酸
アミド又はニトリルは、自体公知の方法で相応するアル
コール又はアミンに還元することができる。有利には反
応を金属水素化物又はアルカリ金属水素化物を用いて好
適な溶剤の存在で実施する。金属水素化物としては、有
利には錯体金属水素化物、例えば水素化リチウムアルミ
ニウム、水素化硼素リチウム又は水素化ジイソブチルア
ルミニウムを使用する。有利な溶剤は、エーテル、例え
ばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン
又は1,2−ジメトキシエタンである。
式Iのアルコール又はアミンを自体公知の方法で塩化
アルカノイル又は塩化アロイル又は−無水物を用いてア
シル化して、相応するエステル又はアミドにするか、又
はハロゲン化アルキル、有利には臭化アルキル又は沃化
アルキルを用いてアルキル化して相応するエーテル又は
高アルキル化アミンにするか、又は好適な酸化剤、例え
ば酸化マンガン(IV)を用いて酸化して相応するアルデ
ヒドにすることができる。
式Iのアルデヒドは相応する式Iのニトリルを水素化
ジイソブチルアルミニウムと溶剤、例えばトルエン、ヘ
キサン又はテトラヒドロフラン中で−40℃と室温の間の
温度範囲で還元することによつて得ることができる。
本発明による化合物及びその生理的に認容性の塩は、
その薬理的特性により皮膚、粘膜及び内部器官の前癌及
び癌の局所及び全身治療で、並びにニキビ、乾癬及びそ
の他の病理学的に変化した角化を伴う皮膚病、特に魚鱗
癬、ダリエー病、苔癬、白板症でも又は湿疹、白斑、
疣、皮膚の光線障害(早期老化)、更に乾燥眼及びその
他の角膜病に対して並びにリユウマチ病、特に炎症性又
は変性タイプのものの治療に、関節、筋肉、腱及びその
他の運動器のリユウマチの治療に使用することができ
る。有利な適用分野は、皮膚病及び太陽光線によるか、
医術的、例えばコルチコイドにより誘発されたアトピー
のような皮膚障書の治療の他に、前癌及び腫瘍に対する
予防である。
薬理学的作用は例えば次の試験モデルにより示され
る:本発明による化合物は、試験管内(in vitro)でハ
ムスターの気管組織に対してビタミンA欠乏による角化
を阻止する。角化は発癌化の早期相に属し、この発癌化
は同様の技術で生体内(in vivo)で化学的化合物、エ
ネルギー光線又はウイルス性細胞変化による発病後に本
発明による式Iの化合物により阻止される。この方法は
Cancer Res.36、964〜972頁(1972)又はNature253、47
〜50頁(1975)に記載されている。
更に、本発明による化合物によつて、悪性の変化のあ
る特定の細胞の増殖が抑制される。この方法は、J.Canc
er Inst.60巻、1035〜1041頁(1978)、Experimental C
ell Reseach117巻、15〜22頁(1978)及びProc.Natl.Ac
ad.Sci.USA77巻、2937〜2940頁(1980)に記載されてい
る。
本発明による化合物の抗関節炎作用は、常法で動物実
験でアジユバンス−関節炎−又は連鎖球菌細胞壁誘発−
関節炎−モデルで測定することができる。例えばニキビ
の治療用の反応化学的活性は、特にニキビ解消性及びリ
ノ−マウスのモデルの嚢胞数を減少させる力により立証
することができる。
この方法は、L.H.クリグマン(Kligman)著″ザ ジ
ヤーナル オブ インベスチゲイチブデルマトロジ−
(The Journal of Investigative Dermatology)″73
巻、354〜358頁(1978)に記載されている。
本発明のいくつかの例で行なつた結果を示す。 リノ−マウスモデル 例 適用(%) 卵形嚢減少(%) 3 0.01 39.5 4 0.01 69.4 9 0.01 26.4 皮膚化学的活性のその他の目安は、ハムスターの体側
器における脂腺の減少及びそれによつて生じる脂産出の
減少である。この方法はE.C.ゴメツ(Gomez)著J.Am.De
rmatol.6巻、746〜750頁(1982)に記載されている。
更に、本発明による化合物により達成されるUV線によ
り誘発される反応障害の修復は、動物モデルで調べるこ
とができる。この方法は、L.H.クリグマンその他著Conn
ect.Tissue Ree.12巻、139〜150頁(1984)及びJ.Am.Ac
ad.Dematol.15巻、779〜785頁(1986)に記載されてい
る。
従つて、本発明のその他の目的は、式Iの化合物を常
用の賦形剤又は希釈剤と共に作用物質として含有する、
局所及び全身用に使用するための治療剤及び化粧品であ
る。
薬剤は経口、腸管外又は局所に適用することができ
る。この種の調剤製剤は例えば錠剤、被覆錠剤、糖衣
剤、カプセル、丸剤、粉末、溶液又は懸濁液、注入−又
は注射液並びにパスタ、軟膏、ゼリー、クリーム、ロー
シヨン、パウダー、溶液又はエマルジヨン及び噴霧剤で
ある。
治療剤及び化粧剤は、本発明により使用される化合物
を局所適用で0.0001〜1%の濃度、有利には0.001〜0.1
%の濃度で、全身適用では有利には1回の用量で0.1〜5
0mgを含有し、一日当り症状の種類と重度に応じて1回
又は数回の用量で投与することができる。
本発明による医薬及び化粧品は、常用の固体又は液体
の賦形剤又は希釈剤及び一般に使用される製薬的助剤を
用いて、所望される適用の種類に応じて好適な用量で公
知方法により製造される。錠剤は、例えば作用物質を公
知助剤と、例えば不活性希釈剤、例えばデキストロー
ス、糖、ソルビツト、マンニツト、ポリビニルピロリド
ン、崩壊剤、例えばトウモロコシ澱粉又はアルギン酸、
結合剤、例えば澱粉又はゼラチン、滑剤、例えばステア
リン酸マグネシウム又は滑石及び/又はデポー効果を得
るための薬剤、例えばカルボキシポリメチレン、カルボ
キシメチルセルロース、セルロースアセトフタレート又
は酢酸ポリビニルを含有することができる。錠剤は数層
から成つていてもよい。
従つて、糖衣錠は錠剤と同様にして製造した核を、一
般に糖衣錠被覆で使用される薬剤、例えばポリビニルピ
ロリドン又はシエラツク、アラビアゴム、滑石、二酸化
チタン又は糖で被覆することによつて、製造することが
できる。その際、糖衣被覆は多層から成つていてもよ
く、その際、錠剤で前記した助剤を使用することができ
る。
本発明による作用物質を有する溶液又は懸濁液は、付
加的に矯味剤、例えばサツカリン、サイクラメート又は
糖並びに芳香剤、例えばバニラ、オレンジエキスを含有
してもよい。更に、懸濁助剤、例えばナトリウムカルボ
キシメチルセルロース又は保存剤、例えばp−ヒドロキ
シベンゾエートを含有することができる。作用物質を含
有するカプセルは、例えば、作用物質を不活性賦形剤、
例えば乳糖又はソルビツトと混合し、ゼラチンカプセル
に入れることによつて製造することができる。
局所適用のための化粧及び製薬的調剤の有利な常用の
成分は、例えば次のものである:同時に粘稠剤又はグル
化剤であつてもよい陰イオン、陽イオン及び非イオン性
乳化剤及び乳化安定化剤、例えばポリビニルピロリド
ン、脂肪族アルコール、グリセリンモノステアレート、
ポリアクリル酸、セルロース誘導体及び酸化エチレン/
酸化プロピレン/ブロツク重合体、固体又は液体油成分
又は鉱物性、植物性又は動物性起源の固体、合成エステ
ル油、例えばグリセロールトリエステル及びミリスチン
酸イソプロピル、親水成分、例えばグリセリン、ポリエ
チレングリコール及びプロピレングリコール。
更に化粧品の内容物質として、例えば、光線遮断剤、
鱗色化剤、保存剤、酸化防止剤、顔料、色料、エーテル
油及び香油、ビタミン、植物エキス、コラーゲン等が挙
げられる。これらの物質は例えばCTFA Cosmetic Ingred
ient Dictionary第3版、ワシントン、1982に記載され
ている。
本発明による化合物の若干のものは、酸性水素原子を
有し、従つて塩基を用いて常法で生理的に認容性のよく
水に溶けやすい塩に変えることができる。好適な塩は例
えばアンモニウム塩、アルカリ金属塩、特にナトリウ
ム、カリウム及びリチウムの塩及びアルカリ土類金属
塩、特にカルシウム又はマグネシウムの塩、並びに好適
な有機塩基との塩、例えばC1-6−アルキルアミン、例
えばメチルアミン、エチルアミン又はシクロヘキシルア
ミン又は置換されたC1-6−アルキルアミン、特にヒド
ロキシ置換されたアルキルアミン、例えばジエタノール
アミン、トリエタノールアミン及びトリス(ヒドロキシ
メチル)アミノメタン並びにピペリジン又はモルフオリ
ンとの塩である。
場合により、得られた本発明による式Iのアミンを、
公知方法により生理的に認容性の酸の酸付加塩に変える
ことができる。常用の生理的に認容性の無機酸として
は、例えば塩酸、臭化水素酸、燐酸又は硫酸が挙げら
れ、有機酸としては、蓚酸、マレイン酸、フマル酸、乳
酸、酒石酸、リンゴ酸、クエン酸、サリチル酸、アジピ
ン酸又は安息香酸が挙げられる。その他は″フオルトシ
ユリツテ・デル・アルツナイミツテルフオルシユング
(Fortschritte der Arzneimittelforschung)″第10
巻、224〜225頁(Birkhauser Verlag、Basel及びStuttu
gart.1966年)に記載されている。
例 1 1−(4−カルボメトキシフエニル)−3−(5,6,7,8
−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフチ
ル)−1,3−プロパンジオン トルエン21ml中の水素化ナトリウム3.6g(0.15モル)
の懸濁液に、窒素下に100℃でトルエン80ml及びジメト
キシエタン20ml中のテレフタル酸ジメチルエステル19.4
g(0.1モル)及び6−アセチル−1,2,3,4−テトラヒド
ロ−1,1,4,4−テトラメチルナフタリン23g(0.1モル)
の溶液を滴加した。5時間還流下に攪拌した。冷却後、
反応混合物に水50mlを加え、半濃縮塩酸で酸性にし、水
500mlに注ぎ、クロロホルムで抽出した。沈澱した生成
物を吸引ろ過し、クロロホルム相を硫酸ナトリウム上で
乾燥させ、濃縮した。残分及び粗生成物を合し、熱メタ
ノールで数回洗浄した。結晶を乾燥させた後、標題化合
物22.1g(融点128℃)が得られた。
例 2 1−(4−カルボメトキシフエニル)−3−(2,3−ジ
ヒドロ−1,1,2,3,3−ペンタメチル−5−(1H)−イン
デニル)−1,3−プロパンジオン 例1と同様にして、5−アセチル−2,3−ジヒドロ−
1,1,2,3,3−ペンタメチル−(1H)−インデン23g(0.1
モル)及びテレフタル酸ジメチルエステル19.4g(0.1モ
ル)から、標題化合物18.1g(融点120〜125℃)が得ら
れた。
例 3 1−(4−カルボメトキシフエニル)−3−(5,6,7,8
−テトラヒドロ−3,8,8−トリメチル−2−ナフタレニ
ル)−1,3−プロパンジオン 例1と同様にして、7−アセチル−1,2,3,4−テトラ
ヒドロ−1,1,6−トリメチル−ナフタリン10g(46ミリモ
ル)及びテレフタル酸ジメチルエステル9g(46ミリモ
ル)から、標題化合物4.8g(融点91〜92℃)が得られ
た。
例 4 1−(4−カルボキシフエニル)−3−(5,6,7,8−テ
トラヒドロー5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタレニ
ル)−1,3−プロパンジオン 6−アセチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,1,4,4−テ
トラメチルナフタリン20g(87ミリモル)、4−ホルミ
ル安息香酸13g(87ミリモル)及び水酸化ナトリウム小
片8gをメタノール100ml中で1夜室温で攪拌した。次い
で氷/水上に注ぎ、エーテルで抽出した。水相中のエー
テル残分を窒素の吹き込みにより除去した。濃塩酸で酸
性にし、生じた結晶を吸引ろ過し、乾燥後3−(4−カ
ルボキシフエニル)−1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−
5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタレニル)−2−プ
ロペン−1−オン24.9g(融点199〜201℃)が得られ
た。
塩化メチレン100ml中のこのカルコンカルボン酸18.1g
(50ミリモル)の溶液に、−5〜0℃で塩化メチレン10
0ml中の臭素8.5g(53ミリモル)の溶液を滴加した。1
時間、後攪拌し、次いで溶剤を真空中で蒸留した。
残渣をメタノール85ml中に入れ、30%のメタノール性
ナトリウムメタノラート溶液29.2gに加えた。反応混合
物を3時間65℃で攪拌した。25℃に冷却し、濃塩酸9ml
で酸性にした。もう一度3時間65℃で攪拌し、次いで室
温で1夜放置した。沈澱した沈澱物を吸引ろ過し、乾燥
させた。
精製するために、粗生成物を2Nの水酸化ナトリウム溶
液中に溶かし、エーテルで3回抽出した。残留エーテル
を窒素を用いて水相から遂出し、次いで濃塩酸で酸性に
した。結晶を吸引ろ過し、乾燥させた後、標題化合物1
0.3g(融点200〜202℃)が得られた。
例 5 1−(4−カルボメトキシフエニル)−4−(5,6,7,8
−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラ−メチル−2−ナフ
タレニル)−1,4−ブタンジオン 塩化メチレン200ml中のクロルプロピオン酸クロリド7
0g(0.55モル)の溶液に、0〜5℃で無水塩化アルミニ
ウム73.5g(0.55モル)を少量ずつ添加し、その後同じ
温度で塩化メチレン200ml中の1,2,3,4−テトラヒドロ−
1,1,4,4−テトラメチルナフタリン94g(0.5モル)の溶
液を滴加した。1夜室温で攪拌し、氷/水11に注ぎ、塩
化メチレン各々300mlで3回抽出した。合した有機相を
飽和炭酸水素ナトリウム溶液及び水で洗浄し、硫酸マグ
ネシウム上で乾燥させ、濃縮させた。6−(3−クロル
−プロピオニル)−1,2,3,4−テトラヒドロー1,1,4,4−
テトラメチルナフタリン138gが油状物として残留した。
構造をH−NMR−分光分析により確認した。
6−(3−クロルプロピオニル)−1,2,3,4−テトラ
ヒドロ−1,1,4,4−テトラメチルナフタリン5.6g(0.02
モル)及びトリエチルアミン3.3ml(0.024モル)をジメ
チルホルムアミド30ml中で室温で1時間攪拌した。次い
で、ジメチルホルムアミド10ml中の4−ホルミル安息香
酸メチルエステル3.6g(0.025モル)及び3−ベンジル
−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾリ
ウムクロリド1gの溶液を滴加した。1時間後攪拌し、そ
の後氷/水上に注ぎ、各々酢酸エステルで2回抽出し、
合した有機抽出液を水で数回洗浄し、硫酸マグネシウム
上で乾燥させ、濃縮させた。この残分(6.4g)からエタ
ノールから再結晶させた後に、標題化合物3.7g(融点13
9〜141℃)が得られた。
例 6 1−(4−カルボメトキシフエニル)−2−(5,6,7,8
−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタ
レニル)エタンジオン 無水トルエン200ml中の(4−カルボメトキシフエニ
ル)メチルトリフエニルホスホニウムブロミド34.5g(6
6ミリモル)の懸濁液に、室温でカリウム−t−ブタノ
レート7.9g(33ミリモル)を少量ずつ添加した。10分
間、後攪拌し、その後還流加熱し、5,6,7,8−テトラヒ
ドロ−5,5,8,8−テトラメチルナフタリン−2−カルボ
ン酸クロリド7.5g(33ミリモル)を滴加した。溶液が脱
色した後、冷却し、固体を濾別した。濾液を濃縮し、残
留した油状物をメタノールから再結晶させた〔イリド
(Ylid)中間段階、融点201〜203℃〕。このイリド3.2g
及び過沃素酸ナトリウム3.1gを、エタノール40ml及び水
10mlから成る混合物中で1時間還流下で加熱した。冷却
後、反応混合物に飽和塩化ナトリウム溶液を加え、塩化
メチレンで抽出した。有機相を硫酸マグネシウム上で乾
燥させ、濃縮した。残分をn−ヘプタン中で攪拌し、固
体を濾別し、濾液を濃縮した。エタノールから再結晶さ
せた後、表題化合物1.5g(融点93〜96℃)が得られた。
例 7 2−(4−カルボキシフエニル)−1−(5,6,7,8−テ
トラヒドロ−3−メトキシ−5,5,8,8−テトラメチル−
2−ナフタレニル)エタノン (E)−4−〔2−(5,6,7,8−テトラヒドロ−3−
メトキシ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタレニ
ル)−1−エテニル〕ベンゾニトリルをクロロホルム中
で元素の臭素を用いて臭素化することにより得た、1,2
−ジブロム−1−(4−シアノフエニル)−2−(5,6,
7,8−テトラヒドロ−3−メトキシ−5,5,8,8−テトラメ
チル−2−ナフタレニル)エタン14.6g(29ミリモル)
及び水酸化カリウム小板15.3gをn−ブタノール38ml中
で1時間還流下に加熱した。その後、氷/水に注ぎ、2N
塩酸で酸性にし、エーテルで3回抽出した。合したエー
テル抽出物を水で洗浄して中性にし、硫酸ナトリウム上
で乾燥させ、濃縮した。3日後、n−ブタノール含有残
分中に結晶が生じ、これを吸引濾過し、少量のエタノー
ルで洗浄した。標題化合物2.9g(融点164〜165℃)が得
られた。
例 8 2−(4−カルボメトキシフエニル)−1−(5,6,7,8
−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラ−メチル−2−ナフ
タレニル)エタノン ジメトキシエタン40ml中のビス(トリフエニルホスフ
イン)−パラジウム(II)−ジクロリド0.56g及び亜鉛
粉末2.1gの懸濁液に室温で、ジメトキシエタン20ml中の
5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチルナフタ
リン−2−カルボン酸クロリド4g(16ミリモル)及び4
−(ブロムメチル)安息香酸メチルエステル4g(16ミリ
モル)の溶液を滴加した。その後、反応混合物を6時間
還流下に加熱した。冷却し、固体を濾過し、濾液を活性
炭と一緒に加熱し、熱時濾別した。濾液を濃縮し、繰り
返しメタノールから3回、最後にイソプロパノールから
再結晶させた後、標題化合物0.9g(融点103〜104℃)が
得られた。
例 9 2−(4−カルボメトキシフエニル)−1−(5,6,7,8
−テトラヒドロ−4−メトキシ−5,5,8,8−テトラメチ
ル−2−ナフタレニル)エタノン 5,6,7,8−テトラヒドロ−4−メトキシ−5,5,8,8−テト
ラメチルナフタリン−2−カルボン酸クロリド: 1,2,3,4−テトラヒドロ−5−メトキシ−1,1,4,4,7−
ペンタメチルナフタリン20g(86ミリモル)、水酸化ナ
トリウム4.9g、ピリジン58ml及び水30mlを一緒にし、95
℃に加熱した。この温度で過マンガン酸カリウム32.5g
を少量ずつ添加した。2時間95℃で後攪拌し、冷却し、
エタノール6mlを徐々に滴加した。次の日、マンガン鉱
を濾別し、熱い2Nの水酸過ナトリウム溶液で後洗浄し
た。濾液(2相)にエーテルを加え、その後3相となつ
た。まん中の相を分離取得し、石油エーテルで2回抽出
し、濃塩酸で酸性にした。析出した白色沈澱物を吸引濾
過し、乾燥させた:5,6,7,8−テトラヒドロ−4−メトキ
シ−5,5,8,8−テトラメチルナフタリン−2−カルボン
酸9.2g。
これを15g(19ミリモル)トルエン30ml中に溶かし
た。ジメチルホルムアミド3滴を添加し、次いで酸ク
ロリド2.9g(23ミリモル)を徐々に滴加した。室温で30
分間、後攪拌し、引続き、70℃に加熱し、この温度でガ
ス発生が観察されなくなるまで、攪拌した。冷却し、溶
剤を真空中で除去した。粗5,6,7,8−テトラヒドロ−4
−メトキシ−5,5,8,8−テトラメチルナフタリン−2−
カルボン酸クロリド6.1gが残留し、この構造はH−NMR
により確認された。
2−(4−カルボメトキシフエニル)−1−(5,6,7,8,
テトラヒドロ−4−メトキシ−5,5,8,8−テトラメチル
−2−ナフタレニル)エタノン 亜鉛粉末2.1g及び酢酸銅(II)0.21gを冷却下に酢酸
7.3mlと一緒に30分間20℃で攪拌した。亜鉛−銅−組を
吸引濾過し、無水エーテルで2回及び無水ジメトキシエ
タンで1回洗浄した。ジメトキシエタン15ml中のこのよ
うにして製造した亜鉛−鋼−組及びビス(トリフエニル
ホスフイン)パラジウム(II)クロリド0.56gから成る
懸濁液に、ジメトキシエタン60ml中の5,6,7,8−テトラ
ヒドロ−4−メトキシ−5,5,8,8−テトラメチルナフタ
リン−2−カルボン酸クロリド4.5g(16ミリモル)及び
4−(ブロムメチル)安息香酸メチルエステル3.7g(16
ミリモル)の溶液を室温で滴加した。75分間攪拌した。
引き続き、反応混合物をセライトを用いて濾過し、濾液
を濃縮した。残渣からメタノールから3回再結晶させた
後、標題化合物2.0g(融点143〜144℃)が得られた。
例 10 1−(4−カルボメトキシフエニル)−2−(5,6,7,8
−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラ−メチル−2−ナフ
タレニル)エタノン 6−(ブロムメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,1,
4,4−テトラメチルナフタリン: 1,2−ジクロルエタン11中の1,2,3,4−テトラヒドロ−
1,1,4,4,6−ペンタメチルナフタリン121g(0.6モル)及
び2,2′−アゾジブチロニトリル1スパーテル先端量の
溶液に、80℃でN−ブロムスクシンイミド117.5g(0.66
モル)及び2,2′−アゾジイソブチロニトリル2gから成
る混合物を少量ずつ添加した。その後、冷却し、溶液を
真空中で除去し、残分をn−ヘプタンと攪拌混合した。
沈澱物を吸引濾過し、濾液を濃縮させた。残分を蒸留
し、こうして6−(ブロムメチル)−1,2,3,4−テトラ
ヒドロ−1,1,4,4−テトラメチルナフタリン109g(沸点1
22〜124℃)が得られた。
1−(4−カルボメトキシフエニル)−2−(5,6,7,8
−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラ−メチル−2−ナフ
タレニル)エタノン: 例9と同様にして、テレフタル酸モノメチルエステル
クロリド10g(50ミリモル)及び6−(ブロムメチル)
−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,1,4,4−テトラメチルナフ
タリン14gから、標題化合物0.3g(融点96〜97℃)が得
られた。
例 11 2−(4−カルボキシフエニル)−1−(5,6,7,8−テ
トラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタレニ
ル)エタノン 5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2
−ナフタアルデヒド65.4g(0.3モル)を無水エタノール
75ml中でオルト蟻酸エチルエステル56g(0.38モル)及
び4−トルエンスルホン酸0.3gと室温で16時間攪拌し
た。その後、無水炭酸ナトリウム7.6gを添加し、約15分
間攪拌し、固体を吸引濾過し、濾液を濃縮した。ジエチ
ルアセタール92gが残留した。無水塩化メチレン240ml中
のこのジエチルアセタール73.5g(0.25モル)及びトリ
エチルホスフイツト42.2g(0.25モル)の溶液に−10℃
で窒素下に三弗化硼素−ジエチルエーテラート38g(0.2
65モル)を滴加した。1夜徐々に室温にし、次いで水80
mlを加え、相を分離し、有機相を硫酸ナトリウム上で乾
燥させ、濃縮した。カラムクロマトグラフイー(シリカ
ゲル;n−ヘプタン/酢酸エステル1:0→1)により精製
した後、僅かに不純な1−エトキシ−1−(5,6,7,8−
テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラ−メチル−2−ナフタ
−レニル)メチル−ホスホン酸ジエチルエステル33.3g
か油状物として得られたが、この構造はH−及び13C−
NMRにより確認された。
無水テトラヒドロフラン30ml中のこのホスホネート7.
6g(20ミリモル)の溶液に−78℃で窒素下にn−ヘキサ
ン中のn−ブチルリチウムの1.6M溶液28ml(44ミリモ
ル)を滴加した。30分間、後攪拌し、次いで同様にして
−78℃でテトラヒドロフラン20ml中の4−ホルミル安息
香酸メチルエステル3.3g(20ミリモル)の溶液を滴加し
た。室温にし、なお1時間、後攪拌した。反応混合物を
水に加え、エーテルで抽出し、エーテル相を水で洗浄
し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。残分をカ
ラムクロマトグラフイー(シリカゲル;n−ヘプタン/酢
酸エステル95:5)により精製し、償かに不純な2−(4
−カルボメトキシフエニル)−1−エトキシ−1−(5,
6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラ−メチル−2−
ナフタレニル)エテン6.7gが得られた。これを2g(5ミ
リモル)メタノール15ml及び水10mlから成る混合物中で
水酸化カリウム0.5gと一緒に3時間還流下に加熱した。
冷却後、水に注ぎ、エーテルで抽出した。水相を2N塩酸
で酸性にし、油状物として析出する粗生成物をエーテル
で抽出した。エーテル抽出物を濃縮し、残分をテトラヒ
ドロフラン16ml中に溶かした。2N塩酸4mlを添加し、反
応混合物を3時間還流下に加熱した。冷却し、水を添加
し、相を分離し、有機相を濃縮した。残渣として標題化
合物0.5g、〔融点204〜206℃、RF=0.39(DC:シリカゲ
ル;塩化メチレン/メタノール9:1)〕が得られた。
例 12 1−(4−カルボキシフエニル)−2−(5,6,7,8−テ
トラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタレニ
ル)エタンジオン 1−(4−カルボメトキシフエニル)−2−(5,6,7,
8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタ
レニル)エタンジオン(例6)3.9g(10ミリモル)を濃
硫水酸5ml、氷酢酸80ml及び水40mlから成る混合物中で
8時間還流下に加熱した。その後、水500ml中に注ぎ、
沈澱した結晶を吸引濾過し、水で洗浄水のpHが中性にな
るまで洗浄した。乾燥させた粗生成物からシクロヘキサ
ンから再結晶させた後、標題化合物3.1g(融点148〜151
℃)が得られた。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07C 69/773 C07C 69/773 69/94 69/94 (56)参考文献 特開 平2−167246(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07C 49/225 - 49/792 C07C 65/36 - 65/40 C07C 69/76 - 69/94 WPI/L(QUESTEL) EPAT(QUESTEL) CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式I: {式中、Aはメチル−、ヒドロキシル−又はオキソ−基
    によって置換されているか又は非置換のエチレン−又は
    メチレン基を表し、Lは基: を表し、R1及びR2は水素又はメチル基を表し、R3
    水素、ヒドロキシ−又はC1-6−アルコキシ基を表し、
    4は水素、C1-4−アルキル基、ハロゲン原子又はメト
    キシ基を表し、R5は水素又はメトキシ基を表し、R6は
    基−COR11[式中、R11は水素又は基−OR13(ここで、
    13は水素原子、ヒドロキシル基1個又は2個により置
    換されているか又は非置換のC1-8−アルキル基、置換
    又は非置換のアリール基又はアリール部分で置換又は非
    置換のアラルキル基を表す)を表す]を表す}の化合物
    及びその生理学的に認容性の塩。
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