JP2924546B2 - 画像転写装置 - Google Patents
画像転写装置Info
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- JP2924546B2 JP2924546B2 JP5058831A JP5883193A JP2924546B2 JP 2924546 B2 JP2924546 B2 JP 2924546B2 JP 5058831 A JP5058831 A JP 5058831A JP 5883193 A JP5883193 A JP 5883193A JP 2924546 B2 JP2924546 B2 JP 2924546B2
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- Japan
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- image forming
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、画像転写装置に関す
る。更に詳しくは、見当精度に優れた美麗な多色プリプ
レスプルーフ、多色印刷物が得られる圧胴と転写胴とを
具備する画像転写装置に関する。
る。更に詳しくは、見当精度に優れた美麗な多色プリプ
レスプルーフ、多色印刷物が得られる圧胴と転写胴とを
具備する画像転写装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】近来、支持体の一方の面に感光性層を塗
布した画像形成材料を画像露光し、ついで感光性層に形
成された画像を、加温下、一般には１００℃前後で、紙
等の画像受容体に転写する校正印刷等に適した単色また
は多色のプリプレスプルーフが作成されるようになって
きた。画像形成材料としては、支持体と、該支持体の一
方の面に形成された感光性層、および保護膜とからな
る。支持体および保護膜はセルロースアセテート、ポリ
スチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレー
ト等の材料からなる薄いフィルムまたはシートが使用さ
れる。画像受容体としては、紙、フィルム等適宜選択さ
れた被印刷物が採用される。
布した画像形成材料を画像露光し、ついで感光性層に形
成された画像を、加温下、一般には１００℃前後で、紙
等の画像受容体に転写する校正印刷等に適した単色また
は多色のプリプレスプルーフが作成されるようになって
きた。画像形成材料としては、支持体と、該支持体の一
方の面に形成された感光性層、および保護膜とからな
る。支持体および保護膜はセルロースアセテート、ポリ
スチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレー
ト等の材料からなる薄いフィルムまたはシートが使用さ
れる。画像受容体としては、紙、フィルム等適宜選択さ
れた被印刷物が採用される。
【０００３】上記プリプレスプルーフ等の作成用装置と
して、画像形成材料を添着した圧胴と画像受容体を添着
した転写胴とを、画像形成材料の感光性層とが贈受容体
とを相対するようにして両胴を接触加圧させ、両胴間の
ニップにおいて感光性層に形成された画像を画像受容体
に転写する技術が一般に提案されている。多色の印刷物
あるいはプリプレスプルーフを作成するためには、カラ
ー原稿を色分解し、それぞれの色例えばイエロー、マゼ
ンタ、シアン、およびブラックの画像露光された画像形
成材料を作成し、次いで順次これらの画像形成材料の感
光性層に形成された画像を画像受容体に転写することに
なる。
して、画像形成材料を添着した圧胴と画像受容体を添着
した転写胴とを、画像形成材料の感光性層とが贈受容体
とを相対するようにして両胴を接触加圧させ、両胴間の
ニップにおいて感光性層に形成された画像を画像受容体
に転写する技術が一般に提案されている。多色の印刷物
あるいはプリプレスプルーフを作成するためには、カラ
ー原稿を色分解し、それぞれの色例えばイエロー、マゼ
ンタ、シアン、およびブラックの画像露光された画像形
成材料を作成し、次いで順次これらの画像形成材料の感
光性層に形成された画像を画像受容体に転写することに
なる。
【０００４】圧胴における画像形成材料の添着装置とし
ては、各色の見当合わせを容易にするためピンバーを使
用するのが通常であった。ピンバーは圧胴の軸長方向に
伸びた板上に複数個のピンを設置したものである。しか
しピンバーを設置しても、それだけで見当精度が充分満
足できるものではなかった。
ては、各色の見当合わせを容易にするためピンバーを使
用するのが通常であった。ピンバーは圧胴の軸長方向に
伸びた板上に複数個のピンを設置したものである。しか
しピンバーを設置しても、それだけで見当精度が充分満
足できるものではなかった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、多色プリプ
レスプルーフ、多色印刷物において、見当精度が充分満
足できる画像転写装置の提供を目的とする。
レスプルーフ、多色印刷物において、見当精度が充分満
足できる画像転写装置の提供を目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、画像形成材料
を添着した、表面に切り欠け部を設けた圧胴、画像受容
体を添着した、表面に切り欠け部を設けた転写胴とを具
備し、圧胴および転写胴とをそれぞれ駆動する駆動手段
と、両胴を同期回転させ得る駆動伝達手段を持ち、圧胴
および転写胴の回転により画像形成材料および画像受容
体を圧胴と転写胴との間のニップに導入して画像形成材
料の感光性層に形成された画像を画像受容体に転写する
画像転写装置において、一方の胴を駆動手段にて駆動回
転し、他方の胴を駆動伝達手段にて同期回転して転写を
行う際に、同期回転される側の胴の実効周長が、駆動さ
れる側の胴の実効周長よりも長く、かつその差が１．０
％以内であることを特徴とする画像形成装置を提供す
る。
を添着した、表面に切り欠け部を設けた圧胴、画像受容
体を添着した、表面に切り欠け部を設けた転写胴とを具
備し、圧胴および転写胴とをそれぞれ駆動する駆動手段
と、両胴を同期回転させ得る駆動伝達手段を持ち、圧胴
および転写胴の回転により画像形成材料および画像受容
体を圧胴と転写胴との間のニップに導入して画像形成材
料の感光性層に形成された画像を画像受容体に転写する
画像転写装置において、一方の胴を駆動手段にて駆動回
転し、他方の胴を駆動伝達手段にて同期回転して転写を
行う際に、同期回転される側の胴の実効周長が、駆動さ
れる側の胴の実効周長よりも長く、かつその差が１．０
％以内であることを特徴とする画像形成装置を提供す
る。
【０００７】本発明はさらに、上記画像転写装置におい
て、駆動手段にて転写胴が駆動され、駆動伝達手段によ
って圧胴が同期回転され、実効周長が上記の条件を満た
す画像転写装置を提供する。本発明はさらに、両胴を同
期回転させる駆動伝達手段が歯車である画像転写装置を
提供する。
て、駆動手段にて転写胴が駆動され、駆動伝達手段によ
って圧胴が同期回転され、実効周長が上記の条件を満た
す画像転写装置を提供する。本発明はさらに、両胴を同
期回転させる駆動伝達手段が歯車である画像転写装置を
提供する。
【０００８】以下本発明を添付図面に基づいて説明す
る。図１は、本発明での使用に適した画像形成材料を添
着する圧胴と画像受容体を添着する転写胴を具備する画
像形成装置の概略断面図を示す。
る。図１は、本発明での使用に適した画像形成材料を添
着する圧胴と画像受容体を添着する転写胴を具備する画
像形成装置の概略断面図を示す。
【０００９】転写胴１の構成について図１により説明す
る。転写胴１の表面に一部切り欠け部２を設け、この一
部切り欠け部内に画像受容体の上辺側（くわえ側）添着
手段である爪３および爪座４からなるクランプ、および
下辺側（くわえ尻側）添着手段である爪５および爪座６
からなるクランプを設置する。紙等の画像受容体（図示
せず）の添着は、くわえ側クランプにより上辺を把持し
た後、矢印方向に転写胴１を回転して画像受容体を転写
胴１に巻き付け、次いでくわえ尻側クランプで画像受容
体の下辺を把持することによりおこなう。
る。転写胴１の表面に一部切り欠け部２を設け、この一
部切り欠け部内に画像受容体の上辺側（くわえ側）添着
手段である爪３および爪座４からなるクランプ、および
下辺側（くわえ尻側）添着手段である爪５および爪座６
からなるクランプを設置する。紙等の画像受容体（図示
せず）の添着は、くわえ側クランプにより上辺を把持し
た後、矢印方向に転写胴１を回転して画像受容体を転写
胴１に巻き付け、次いでくわえ尻側クランプで画像受容
体の下辺を把持することによりおこなう。
【００１０】圧胴８の構成について図１により説明す
る。圧胴８には一部切り欠け部９を設け、該切り欠け部
内で圧胴８の表面に巻いたブランケット１０をブランケ
ット固定手段１１により固定する。一部切り欠け部９と
圧胴表面（円周面）との間に傾斜部１２を設け、該傾斜
部にピンバー１３を設置する。ピンバー１３の設置は、
ピンバーのピンに対応した位置に穴を開けたブランケッ
トでピンバーを圧胴表面に押しつけることで実施され
る。ピンバー１３はその先端が圧胴８の円周面よりも外
側にでない高さとする。圧胴８および転写胴１が回転し
たときにピンバー１３あるいは転写胴１の表面を傷つけ
ないためである。圧胴表面のピンバー１３を設置した傾
斜部１２近傍および一部切り欠け部９の他の傾斜部近傍
の圧胴表面に粘着テープ１５を設ける。画像形成材料
（図示せず）の添着は、画像形成材料の上辺にピンバー
１３に対応した孔を設け。これらの孔をピンバー１３の
ピンに挿入した後に、圧胴８を回転して画像形成材料を
圧胴８に巻き付け、画像形成材料の上辺および下辺を粘
着テープ１５で圧胴表面に固定して行う。
る。圧胴８には一部切り欠け部９を設け、該切り欠け部
内で圧胴８の表面に巻いたブランケット１０をブランケ
ット固定手段１１により固定する。一部切り欠け部９と
圧胴表面（円周面）との間に傾斜部１２を設け、該傾斜
部にピンバー１３を設置する。ピンバー１３の設置は、
ピンバーのピンに対応した位置に穴を開けたブランケッ
トでピンバーを圧胴表面に押しつけることで実施され
る。ピンバー１３はその先端が圧胴８の円周面よりも外
側にでない高さとする。圧胴８および転写胴１が回転し
たときにピンバー１３あるいは転写胴１の表面を傷つけ
ないためである。圧胴表面のピンバー１３を設置した傾
斜部１２近傍および一部切り欠け部９の他の傾斜部近傍
の圧胴表面に粘着テープ１５を設ける。画像形成材料
（図示せず）の添着は、画像形成材料の上辺にピンバー
１３に対応した孔を設け。これらの孔をピンバー１３の
ピンに挿入した後に、圧胴８を回転して画像形成材料を
圧胴８に巻き付け、画像形成材料の上辺および下辺を粘
着テープ１５で圧胴表面に固定して行う。
【００１１】図２は、転写胴１と圧胴８の印圧調整手段
の一例を示す。圧胴８および転写胴１は、回転軸２０、
２０’によりサイドフレーム２１に支持されている。印
圧調整手段２２は、本実施態様の場合には転写胴１の両
端面に設けられている。印圧の大きさを調整するスライ
ドブロック２３は、軸長方向における印圧を均一にする
ため圧胴または転写胴の両端面側にあるサイドフレーム
に設けられる。スライドブロック２３には、該スライド
ブロックを転写胴方向に移動して、圧胴と転写胴とによ
り生じる印圧を一定にするための移動手段が設けられて
いる。この移動手段は、スライドブロック２３に設置さ
れたばね受け２４と、該バネ受けをスライドブロック側
に押しつけるコイルばね（弾性部材）２５と、該コイル
ばねの弾性力を適宜調整する調整ボルト２６と、該移動
手段の一端の位置をサイドフレームに固定する調整ボル
ト受け２７とからなっている。上記説明では移動手段に
よる印圧調整用にコイルばねを使用したが、コイルばね
に限定されるものではなく他の弾性部材、例えば板ば
ね、重ね板ばね等を使用してもよい。また弾性部材に限
定されるものでもなく、油圧、空気圧等を使用してもよ
い。上記印圧調整手段により、圧胴または転写胴は、常
時転写胴または圧胴側に押しつけられた状態となってい
る。
の一例を示す。圧胴８および転写胴１は、回転軸２０、
２０’によりサイドフレーム２１に支持されている。印
圧調整手段２２は、本実施態様の場合には転写胴１の両
端面に設けられている。印圧の大きさを調整するスライ
ドブロック２３は、軸長方向における印圧を均一にする
ため圧胴または転写胴の両端面側にあるサイドフレーム
に設けられる。スライドブロック２３には、該スライド
ブロックを転写胴方向に移動して、圧胴と転写胴とによ
り生じる印圧を一定にするための移動手段が設けられて
いる。この移動手段は、スライドブロック２３に設置さ
れたばね受け２４と、該バネ受けをスライドブロック側
に押しつけるコイルばね（弾性部材）２５と、該コイル
ばねの弾性力を適宜調整する調整ボルト２６と、該移動
手段の一端の位置をサイドフレームに固定する調整ボル
ト受け２７とからなっている。上記説明では移動手段に
よる印圧調整用にコイルばねを使用したが、コイルばね
に限定されるものではなく他の弾性部材、例えば板ば
ね、重ね板ばね等を使用してもよい。また弾性部材に限
定されるものでもなく、油圧、空気圧等を使用してもよ
い。上記印圧調整手段により、圧胴または転写胴は、常
時転写胴または圧胴側に押しつけられた状態となってい
る。
【００１２】図３は本発明での使用に適した画像形成装
置の駆動機構の一例を示す説明図である。歯車３０、３
１は転写胴８および転写胴１のそれぞれと回転軸中心が
同じであり、かつピッチ円直径が圧胴および転写胴の直
径と同じである。歯車３０と３１は常に歯合する。歯車
３０と圧胴８の間にクラッチ（図示せず）を設け、圧胴
８と転写胴１を同期回転させる駆動の連結が遮断できる
ようになっている。転写胴１に画像受容体を添着すると
きは、モーター３３により歯車３１を駆動回転させる。
このとき歯車３０と圧胴８の間はクラッチにより連結を
遮断して、転写胴１の回転が圧胴８に伝達されずに独立
に回転できるようにする。圧胴８に画像形成材料を添着
するときには、圧胴８をモーター３２により駆動回転す
る。このときも歯車３０と圧胴８の間の連結をクラッチ
により遮断して、転写胴１が同期回転することなく、圧
胴８のみが独立に回転できるようにする。画像形成材料
から画像受容体に画像を転写するときは、歯車３０と圧
胴８の間の連結を接続したまま、転写胴１をモーター３
３により駆動して、転写胴１と圧胴８が同期回転するよ
うにする。クラッチの位置は、本実施態様に示した歯車
３３と転写胴８の間に限定されるものではなく、転写胴
と圧胴それぞれが必要に応じて独立に回転させられるよ
うに連結を遮断自在とするものであればよい。
置の駆動機構の一例を示す説明図である。歯車３０、３
１は転写胴８および転写胴１のそれぞれと回転軸中心が
同じであり、かつピッチ円直径が圧胴および転写胴の直
径と同じである。歯車３０と３１は常に歯合する。歯車
３０と圧胴８の間にクラッチ（図示せず）を設け、圧胴
８と転写胴１を同期回転させる駆動の連結が遮断できる
ようになっている。転写胴１に画像受容体を添着すると
きは、モーター３３により歯車３１を駆動回転させる。
このとき歯車３０と圧胴８の間はクラッチにより連結を
遮断して、転写胴１の回転が圧胴８に伝達されずに独立
に回転できるようにする。圧胴８に画像形成材料を添着
するときには、圧胴８をモーター３２により駆動回転す
る。このときも歯車３０と圧胴８の間の連結をクラッチ
により遮断して、転写胴１が同期回転することなく、圧
胴８のみが独立に回転できるようにする。画像形成材料
から画像受容体に画像を転写するときは、歯車３０と圧
胴８の間の連結を接続したまま、転写胴１をモーター３
３により駆動して、転写胴１と圧胴８が同期回転するよ
うにする。クラッチの位置は、本実施態様に示した歯車
３３と転写胴８の間に限定されるものではなく、転写胴
と圧胴それぞれが必要に応じて独立に回転させられるよ
うに連結を遮断自在とするものであればよい。
【００１３】本発明は、上記の画像転写装置において、
駆動手段にて駆動される側の胴の実効周長に対して、同
期回転される側の胴の実効周長が０〜１％長いことを特
徴としている。実効周長とは、胴の直径から単純に算出
された幾何学的な円周の長さではなく、実際に印圧をか
けて両胴を回転させた場合に、特定の回転角度に対して
胴表面が周方向に移動する長さのことをいう。これは、
ブランケットのような弾性体を表面に持つ胴に印圧をか
けて回転させる場合、表面部分が回転移動する長さは、
ニップ部分の弾性変形によって、変形がない場合の直径
から算出した値と異なるという一般的な知見に基づいて
いる。
駆動手段にて駆動される側の胴の実効周長に対して、同
期回転される側の胴の実効周長が０〜１％長いことを特
徴としている。実効周長とは、胴の直径から単純に算出
された幾何学的な円周の長さではなく、実際に印圧をか
けて両胴を回転させた場合に、特定の回転角度に対して
胴表面が周方向に移動する長さのことをいう。これは、
ブランケットのような弾性体を表面に持つ胴に印圧をか
けて回転させる場合、表面部分が回転移動する長さは、
ニップ部分の弾性変形によって、変形がない場合の直径
から算出した値と異なるという一般的な知見に基づいて
いる。
【００１４】以下本発明の作用について述べる。図４は
転写胴１と圧胴８の実効周長が一致している場合の説明
図である。この場合は、歯車３１から３０に伝達される
回転量と、両胴が接するニップ部分で接触摩擦により生
ずる回転量が一致しており、スリップによる回転のズレ
が生ずることはない。
転写胴１と圧胴８の実効周長が一致している場合の説明
図である。この場合は、歯車３１から３０に伝達される
回転量と、両胴が接するニップ部分で接触摩擦により生
ずる回転量が一致しており、スリップによる回転のズレ
が生ずることはない。
【００１５】図５は転写胴１の実効周長よりも、圧胴８
の実効周長が小さい場合を示す。この場合は、歯車３１
の回転量よりも、ニップ部分で接触摩擦により生ずる回
転量のほうが大きくなり、結果として歯車３０と３１の
相互に接触すべき歯面間に隙間が発生し、増大してゆく
ことになる。従って、歯車３１から３０へ駆動力を伝え
ることはできず、ニップ部分の接触摩擦だけで圧胴８を
回転させるのと同じ状態になり、転写画像の未硬化部分
でスリップを生ずるおそれがあり、充分な見当精度が得
られない。
の実効周長が小さい場合を示す。この場合は、歯車３１
の回転量よりも、ニップ部分で接触摩擦により生ずる回
転量のほうが大きくなり、結果として歯車３０と３１の
相互に接触すべき歯面間に隙間が発生し、増大してゆく
ことになる。従って、歯車３１から３０へ駆動力を伝え
ることはできず、ニップ部分の接触摩擦だけで圧胴８を
回転させるのと同じ状態になり、転写画像の未硬化部分
でスリップを生ずるおそれがあり、充分な見当精度が得
られない。
【００１６】図６は転写胴１の実効周長よりも、圧胴８
の実効周長が大きい場合を示す。この場合は、歯車３１
の回転量よりも、ニップ部分で接触摩擦により生ずる回
転量のほうが小さくなり、結果として歯車からの駆動力
によってニップ部分を強制的にスリップさせながら圧胴
を回転してゆくことになる。このときに転写胴１の実効
周長に比べて圧胴８の実効周長が非常に大きい場合に
は、ニップ部分でのスリップ量が大きなものとなり、画
像形成材料に不自然な力がかかって、見当精度に悪影響
を及ぼす。実効周長の差が１．０％以下と充分小さい、
好ましくは０．５％以内である場合には、見当精度に重
大な悪影響を及ぼすことなく、安定したスリップを起こ
させながら両胴を同期回転する事が可能である。
の実効周長が大きい場合を示す。この場合は、歯車３１
の回転量よりも、ニップ部分で接触摩擦により生ずる回
転量のほうが小さくなり、結果として歯車からの駆動力
によってニップ部分を強制的にスリップさせながら圧胴
を回転してゆくことになる。このときに転写胴１の実効
周長に比べて圧胴８の実効周長が非常に大きい場合に
は、ニップ部分でのスリップ量が大きなものとなり、画
像形成材料に不自然な力がかかって、見当精度に悪影響
を及ぼす。実効周長の差が１．０％以下と充分小さい、
好ましくは０．５％以内である場合には、見当精度に重
大な悪影響を及ぼすことなく、安定したスリップを起こ
させながら両胴を同期回転する事が可能である。
【００１７】本実施態様においては、転写胴１が駆動手
段であるモーター３３によって駆動され、駆動伝達手段
である歯車３０、３１を介して圧胴が同期回転される例
を示したが、駆動手段、駆動伝達手段、および駆動され
る側の胴と同期回転される側の胴の選択は、これに限定
されるものではない。
段であるモーター３３によって駆動され、駆動伝達手段
である歯車３０、３１を介して圧胴が同期回転される例
を示したが、駆動手段、駆動伝達手段、および駆動され
る側の胴と同期回転される側の胴の選択は、これに限定
されるものではない。
【００１８】
【発明の効果】本発明によれば見当精度の不良発生を防
止でき、かつ美麗な多色プリプレスプルーフ、多色印刷
物が得られる画像転写装置が提供される。
止でき、かつ美麗な多色プリプレスプルーフ、多色印刷
物が得られる画像転写装置が提供される。
【図１】画像転写装置の概略断面図である。
【図２】印圧調整手段の概略説明図である。
【図３】胴の駆動機構の概略説明図である。
【図４】実効周長の違いの効果を示す概略説明図であ
る。
る。
【図５】実効周長の違いの効果を示す概略説明図であ
る。
る。
【図６】実効周長の違いの効果を示す概略説明図であ
る。
る。
１ 転写胴 ２ 転写胴切り欠け部 ３ 上辺側くわえ爪 ４ 爪座 ５ 下辺側くわえ爪 ６ 爪座 ８ 圧胴 ９ 圧胴切り欠け部 １０ ブランケット １１ ブランケット固定手段 １２ 傾斜部 １３ ピンバー １５ 粘着テープ ２０，２０’ 回転軸 ２２ 印圧調整手段 ２３ スライドブロック ２４ ばね受け ２５ コイルばね ２６ 調整ボルト ２７ 調整ボルト受け ３０ 歯車 ３１ 歯車 ３３ 転写胴駆動用モーター
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B41F 13/00 B41F 13/10 G03D 13/00 G03F 3/10
Claims (3)
- 【請求項１】 画像形成材料を添着した、表面に切り欠
け部を設けた圧胴、画像受容体を添着した、表面に切り
欠け部を設けた転写胴とを具備し、圧胴および転写胴と
をそれぞれ駆動する駆動手段と、両胴を同期回転させ得
る駆動伝達手段を持ち、圧胴および転写胴の回転により
画像形成材料および画像受容体を圧胴と転写胴との間の
ニップに導入して画像形成材料の感光性層に形成された
画像を画像受容体に転写する画像転写装置において、一
方の胴を駆動手段にて駆動回転し、他方の胴を駆動伝達
手段にて同期回転して転写を行う際の、同期回転される
側の胴の実効周長が、駆動される側の胴の実効周長より
も長く、かつその差が１．０％以内であることを特徴と
する画像形成装置。 - 【請求項２】 駆動手段にて転写胴が駆動され、駆動伝
達手段によって圧胴が同期回転される請求項１記載の画
像転写装置。 - 【請求項３】 両胴を同期回転させる駆動伝達手段が歯
車である請求項１記載の画像転写装置。
Priority Applications (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5058831A JP2924546B2 (ja) | 1993-03-18 | 1993-03-18 | 画像転写装置 |
| US08/155,287 US5423254A (en) | 1993-01-08 | 1993-11-22 | Image-transfer apparatus with highly accurate registering performance |
| AU51949/93A AU667139B2 (en) | 1993-01-08 | 1993-11-25 | Image-transfer apparatus with highly accurate registering performance |
| DE69320614T DE69320614T2 (de) | 1993-01-08 | 1993-11-29 | Bildübertragungsvorrichtung |
| EP93309514A EP0607665B1 (en) | 1993-01-08 | 1993-11-29 | Image-transfer apparatus |
| CA002110305A CA2110305C (en) | 1993-01-08 | 1993-11-30 | Image-transfer apparatus with highly accurate registering performance |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5058831A JP2924546B2 (ja) | 1993-03-18 | 1993-03-18 | 画像転写装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06270382A JPH06270382A (ja) | 1994-09-27 |
| JP2924546B2 true JP2924546B2 (ja) | 1999-07-26 |
Family
ID=13095600
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5058831A Expired - Lifetime JP2924546B2 (ja) | 1993-01-08 | 1993-03-18 | 画像転写装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2924546B2 (ja) |
-
1993
- 1993-03-18 JP JP5058831A patent/JP2924546B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06270382A (ja) | 1994-09-27 |
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