JP2924543B2 - Ni−Cd電池の残量表示装置および充電装置 - Google Patents

Ni−Cd電池の残量表示装置および充電装置

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JP2924543B2
JP2924543B2 JP5049495A JP4949593A JP2924543B2 JP 2924543 B2 JP2924543 B2 JP 2924543B2 JP 5049495 A JP5049495 A JP 5049495A JP 4949593 A JP4949593 A JP 4949593A JP 2924543 B2 JP2924543 B2 JP 2924543B2
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はニッケル−カドミウム
電池(以下Ni−Cd電池という)の残量表示装置およ
び充電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】Ni−Cd電池をサイクル使用する(充
電と放電を繰り返しながら使用すること)場合、標準充
電では時間がかかり過ぎるため、用途によって急速充電
が採用され、この急速充電では、充電完了期に電池電圧
がピークに達した後生じる電圧降下を判定して充電を終
了する。
【0003】こうした充電制御方式の一例が図13であ
る。これを説明すると、ピーク電圧ホールド回路2で充
電完了期のピーク電圧が保持され、このピーク電圧と電
池電圧とを入力する電圧比較回路3で降下電圧(−Δ
V)が判定されたとき、充電停止回路4が働いてリレー
の電磁コイル5bに電流が流され、リレー接点5aが開
かれる(充電終了)のである。
【0004】また、過充電から保護するため、充電開始
からの経過時間を充電タイマー6で計測し、一定時間た
つと、充電停止回路4を強制的に働かせるようになって
もいる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、Ni−Cd
電池がエンジン用の電源として使用される場合に、スタ
ータモータなどの駆動のため大電流を放電した直後は、
放電による温度上昇のためピーク電圧が出にくく、電圧
降下が判定されないことがある。
【0006】たとえば急速充電特性の一例を図14に示
すと、電池温度が0℃,23℃のときは、電圧がピーク
に達した後に電圧降下が生じているが、温度上昇により
40℃になると、ピーク電圧からの電圧降下がほとんど
なくなっている。この電圧降下量が所定値以上ないと充
電完了と判断されないのである。
【0007】なお、電圧降下が判定されなくても、充電
タイマー6が働いて過充電になることはないのである
が、電池の使用条件や環境条件に左右される充電の完了
時期に関係なく、タイマー6により一定時間後に充電終
了させるのでは、充電の過不足が生じる。
【0008】一方、充電に要した時間と充電電流の積を
充電量として記憶しておき、その後に放電したときその
放電時間と放電電流の積から放電量を計算し、前記充電
量からこの放電量を差し引くことで電池の残容量を推定
するものがある。
【0009】しかしながら、このものでは充電量や放電
量に大きく影響する電池温度が考慮されていないため、
残容量の推定精度がよいとはいえない。
【0010】そこでこの発明は、大電流を消費する補機
の駆動停止直前の放電電流、電池電圧、電池温度から電
池の残容量を推定することにより、電池温度が変化して
も、残容量の推定精度を高めることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、図1で示
すように、大電流を消費するエンジン補機(たとえばグ
ロープラグ)51と、一定の条件でNi−Cd電池52
からの電流を前記補機51に流すことにより補機51を
駆動する手段53と、前記補機51に放電される電流を
検出するセンサ54と、前記電池52の温度を検出する
センサ55と、これらのセンサ検出値と電池電圧にもと
づき前記補機51の駆動停止直前の放電電流、電池温度
および電池電圧をそれぞれサンプリングする手段56,
57,58と、これらのサンプリング値から前記電池5
2の残容量を算出する手段59と、この残容量を表示す
る装置60とを設けた。
【0012】第2の発明は、前記電池温度がエンジン始
動前の吸気温度(たとえばガスタービンではコンプレッ
サ入口温度)である。
【0013】第3の発明は、図15で示すように、スタ
ータモータ71の発生するトルクで起動されるエンジン
72と、始動時にNi−Cd電池52からの電流を前記
スタータモータ71に流すことによりスタータモータ7
1を駆動する手段73と、前記エンジン72により駆動
される発電機74と、この発電機出力から一定電流を作
り出す定電流回路75と、前記スタータモータ71に放
電される電流を検出するセンサ77と、前記電池52の
温度を検出するセンサ55と、これらのセンサ検出値と
電池電圧にもとづき前記スタータモータ71の駆動停止
直前の放電電流、電池温度および電池電圧をそれぞれサ
ンプリングする手段78,79,80と、これらのサン
プリング値から前記電池52の残容量を算出する手段8
1と、この残容量に応じて前記定電流回路75からの一
定電流で前記電池52の充電を開始したときの充電時間
を設定する手段82と、前記スタータモータ71の駆動
停止直前の電池温度が設定値以上かどうかを判定する手
段83と、この判定結果よりスタータモータ71の駆動
停止直前の電池温度が設定値以上のとき前記定電流回路
75から電池52への一定電流の流し込みを開始し、こ
の開始より前記充電時間の経過後に流し込みを終了する
手段84とを設けた。
【0014】第4の発明は、第3の発明において、電池
温度がエンジン始動前の吸気温度(たとえばガスタービ
ンではコンプレッサ入口温度)である。
【0015】
【作用】補機51の駆動停止直前の放電電流と電池電圧
だけでなく、補機51の駆動停止直前の電池温度がサン
プリングされ、これら3つのサンプリング値から電池5
2の残容量が算出されると、残容量の推定精度がよくな
る。たとえば、同じ放電電流と電池電圧で高温ほど放電
量が多くなる放電特性のときは、この特性に合わせて、
放電電流と電池電圧が同じでも高温になるほど残容量が
小さく算出される。電池の放電量に大きく影響する電池
温度からも残容量が推定されるため、電池温度に関係な
く、残容量の推定精度がよくなるのである。
【0016】ところで、スタータモータの駆動のため大
電流を放電した直後に充電を開始すると、放電による温
度上昇のため充電完了期のピーク電圧からの電圧降下が
判定されないことがある。電圧降下が判定されないと、
いつ充電を終了してよいか不明となり、タイマーで一定
時間後に充電終了したのでは、充電に過不足が生じるわ
けである。
【0017】この場合に、第3の発明で、スタータモー
タの駆動停止直前の電池温度が設定値以上のときスター
タモータの駆動停止直前の放電電流、電池温度および電
池電圧のサンプリング値から電池の残容量が算出され、
この残容量の算出値に応じて一定電流で充電を開始した
ときの充電時間が設定されると、電池の高温域でも残容
量の推定精度がよいことから、充電時間が適切に与えら
れる。
【0018】このため、電池温度の上昇により充電完了
期のピーク電圧からの電圧降下がほとんどみられなくて
も、充電の開始からこの充電時間を経過したタイミング
で充電完了と判断することが可能となり、充電が過不足
なく行われる。
【0019】第2と第4の発明で電池温度がエンジン始
動前の吸気温度で代用されると、吸気温度を検出するセ
ンサがエンジンの出力制御などのため従来より設けられ
ているときは、電池温度を検出するセンサが不要とな
り、コストがアップすることがない。
【0020】
【実施例】図2において、一軸熱交換器つきガスタービ
ン10は、空気を加圧するコンプレッサ11、コンプレ
ッサ11とタービン軸12で連結されるコンプレッサタ
ービン13、燃焼器14、熱交換器15などからなり、
タービン軸12にはスタータを兼ねる発電機16が直結
されている。
【0021】エンジンとしてのガスタービン10の始動
時に発電機16がタービン軸12の回転を加速する。コ
ンプレッサ11で圧縮され昇温した加圧空気と噴射燃料
とから燃焼器14内で混合気が形成され、点火により混
合気が燃焼する。燃焼ガスは膨張する過程でタービン1
3を駆動しタービン軸12を増速させる。この増速によ
りガスタービンが自立できる段階でスタータ機能が切断
され、ガスタービンはアイドル回転へと上昇する。始動
時には自動的にエンジンがアイドル状態になるように、
コントローラ31でいわゆるスタートシーケンス制御が
行われるわけである。
【0022】また、エンジンの出力制御のため、コンプ
レッサ入口温度T1を検出するセンサ27、タービン回
転数NGGを検出するセンサ28からの信号などがコント
ローラ31に入力され、たとえばコンプレッサ入口温度
T1などから定まる目標回転数よりも実際の回転数NGG
が低いと、弁駆動装置26を介して燃料調整弁25から
の燃料流量が増やされる。
【0023】図3に示したように、スタータモータ21
はこのモータ駆動用の常開のリレー33とともに、エン
ジンのパッケージ内に設置されたNi−Cd電池32に
接続され、コントローラ31からのON,OFF信号に
より断続される。たとえば始動指示を受けてコントロー
ラ31からON信号が出力されると、リレー33が閉じ
て(電磁コイル33bに電流が流れリレー接点33aが
閉じる)、スタータモータ21にNi−Cd電池32か
ら大電流が流され、エンジンを起動できるだけのトルク
がスタータモータ21に発生する。エンジンが起動して
自立運転できる回転数にまで上昇すると、コントローラ
31からのOFF信号によりリレー33が開かれ、スタ
ータモータ21の駆動が停止される。
【0024】一方、エンジンの運転中に発電機コイル3
6に発生する交流出力は三相全波整流回路37で直流出
力に変換され、定電流回路38により一定電流に整えら
れる。この定電流回路38は充電制御用の常開リレー3
9とともに電池32と直列接続され、コントローラ31
からのON信号によりリレー接点39aが閉じられる
と、定電流回路38からの一定電流(標準充電電流より
も大きい)がNi−Cd電池32に流し込まれる。上記
スタータモータ21の駆動に伴う大電流の放電により低
下した電池容量を回復するため、急速充電が行われるの
である。
【0025】この急速充電においては、電池32からの
電圧信号より充電完了期に電圧降下したタイミングで充
電を終了させればよいのであるが、スタータモータを駆
動した直後(大電流の放電直後)の充電時には、電池温
度の上昇により電圧降下がほとんどなく、充電完了を判
断できないことがある。
【0026】これに対処するため、コントローラ31で
は、スタータモータ21のOFF直前の電池温度が設定
値以上の高温になっているときは、そのスタータモータ
OFF直前の放電電流、電池電圧のほか電池温度をもサ
ンプリングし、これら3つのサンプリング値から電池3
2の残容量を算出する。さらに、定電流回路38からの
一定電流を電池32に流し込んだときの充電時間を残容
量に応じて設定した後に充電を開始し、この開始より充
電時間の経過後に充電を終了する。
【0027】このため、電池32から放電される電流を
検出するセンサ41の信号、電池32の電圧信号が、温
度センサ27からの信号とともに、コントローラ31に
入力されている。ここでは、ガスタービンのコンプレッ
サ入口温度(つまり吸気温度)を電池温度とみなすもの
であるが、吸気温度の代わりにエンジンのパッケージ内
温度などを電池温度の代用として利用できることはいう
までもない。エンジンがガスタービンでなく、火花点火
エンジンやディーゼルエンジンであるときは、エンジン
の冷却水温や油温でもかまわない。
【0028】図4は残容量の算出とこの算出値を用いて
の急速充電制御のためのフローチャートである。
【0029】図4において、電池温度(吸気温度)T1
についてスタータ起動直後の値を変数(変数名はT1S
TART1)に入れる(図4のステップ1)。
【0030】スタータモータのOFF直前の電池電圧と
放電電流を変数(電圧についての変数名VEND、電流
についての変数名IEND)に、またT1START1
に入っている値に所定値ΔTを加えた値をスタータモー
タOFF直前の電池温度予測値として変数(変数名T1
END)にそれぞれ入れる(図4のステップ2,3)。
【0031】詳細には、図5に示したようにスタータモ
ータのON継続中に一定周期で電池電圧と放電電流を変
数(電圧について変数名V、電流について変数名I)に
サンプリングしておき(図5のステップ21,22,2
5)、スタータモータがONからOFFに切換わったタ
イミングでVとIの値をそれぞれVENDとIENDに
移すのである(図5のステップ21,23,26)。電
池温度については、初めてスタータモータがONにされ
たとき電池温度を変数T1START1に入れ(図5の
ステップ21,22,24)、スタータモータのOFF
への切換時にT1START1の値にΔTを加えた値を
変数T1ENDに移す(図5のステップ21,23,2
7)。
【0032】図4に戻り、T1ENDの値と所定値(た
とえば40℃)を比較し、T1END≧40℃であれ
ば、電池が高温のため充電完了期の電圧降下がほとんど
みられず、充電完了タイミングがわからないことがある
と判断し、VEND、IENDおよびT1ENDより残
容量マップをルックアップして電池の残容量を求め、こ
れを変数(変数名CEND)に入れる(図4のステップ
5)。
【0033】残容量マップの特性は、VEND、IEN
DおよびT1ENDの3つの変数をパラメータとするた
め、イメージ的には図6のように3つのパラメータで決
まる空間上の点に残容量が格納されていることになる
が、いくつかの基準電池温度に対するVENDとIEN
Dで割り付けた複数の基本残容量マップを用意してお
き、基準電池温度以外のときは、その温度に近い2つの
マップ値を直線近似で補間計算することにより、また基
準電池温度のときはそのままマップ値を用いて、残容量
を求めるようにすることもできる。
【0034】高率放電特性の一例を図7に示すと、電池
温度が20℃の一定で放電電流を1Cとすれば、電圧が
高いほど定格容量に対する容量比率(つまり放電量)が
小さくなり、また電圧が一定であれば、放電電流が(1
/5)C、1C、2Cと大きくなるほど放電量が小さく
なる。温度特性については、電圧や放電電流に対するよ
うに一方向への変化ではなく、たとえば図8のように放
電電流が(1/5)Cの一定で電池温度に応じて放電量
が変化する(たとえば1.2Vの電圧でみてみると、0
℃より20℃のときのほうが放電量が大きいが、45℃
や65℃になると20℃より放電量が小さくなってい
る)。
【0035】なお、容量比率、放電量、満充電容量およ
び残容量のあいだには 容量比率[%]=(放電量/満充電容量)×100 残容量=満充電容量−放電量 の関係がある。
【0036】このように、スタータモータOFF直前の
放電電流、電池電圧だけでなく、スタータモータOFF
直前の電池温度に応じても変化する残容量の特性に合わ
せて、残容量マップをあらかじめ作成しておくのであ
る。
【0037】上記CENDの値(単位はAh)からは、 充電時間=(CCT−CEND)/ICT… ただし、CCT;満充電容量(メーカー公称値) により、定電流回路38からの一定電流ICTで急速充
電するときの充電時間を計算し、結果を変数(変数名t
END)に入れる(図4のステップ6)。当初CCTの
容量があったものが、CENDの容量だけ残っていると
いうことは、その差が放電された容量であり、この放電
分をICTの一定電流で充電するため、式で充電時間
(tEND)が求められるのである。
【0038】この計算の後に充電を開始し、この開始か
らtENDの値を経過した時点で充電を終了する(図4
のステップ7,9,10)。なお、スタータモータOF
F直前の電池温度予測値であるT1ENDの値が40℃
以上あっても、充電開始後に降下電圧(−ΔV)が判定
されたときは、充電完了したと判断して充電を終了する
(図4のステップ7,8,10)。
【0039】一方、T1ENDの値がT1END<40
℃であるときは、従来と同様に充電を開始した後、降下
電圧(−ΔV)が判定されたタイミングで充電を終了す
る(図4のステップ11,12,10)。
【0040】ここで、スタータモータOFF直前の電池
温度予測値が40℃を越えている場合のこの例の作用を
図9を参照しながら説明する。
【0041】図示しないグロープラグをONするタイミ
ングと同じ時刻のt1で電池温度が変数T1START
に、またスタータモータがONされるt2の時刻で電池
温度が変数T1START1にそれぞれ取り込まれる。
【0042】スタータモータがONされると、電池から
大電流が放電されるため、電池電圧が低下していく。
【0043】この過程でガスタービンの回転が上がり自
立運転できるt3の時刻でスタータモータがOFFにさ
れるが、このスタータモータOFF直前の放電電流、電
池電圧が変数IEND、VENDに取り込まれ、t3の
同じ時刻にT1START+ΔTの値が変数T1END
に入る。ΔTによってスタータモータの駆動に伴う電池
の温度上昇分を考慮しているわけである。
【0044】スタータモータOFF直前では電池温度が
40℃を越えているため、VEND、IENDおよびT
1ENDから残容量マップをルックアップすることによ
り残容量CENDが求められる。電池の残容量を算出す
るにしても、放電量に大きく影響する電池温度が考慮さ
れていないと、残容量の推定精度が悪くなるのである
が、放電電流、電池電圧だけでなく、電池温度をも用い
て残容量が推定されると、電池温度に関係なく、その推
定精度がよくなるのである。
【0045】こうして求めた残容量CENDに応じて急
速充電に要する充電時間tENDが計算され(マップの
ルックアップや充電時間の計算にt3の時刻からt4の
時刻までの時間がかかる)、充電時間tENDの計算が
終了すると、t4の時刻から充電が開始され、充電開始
よりtENDの時間が経過したt5の時刻で充電が終了
する。電池温度に関係なく推定精度のよい残容量から充
電時間が適切に設定されると、電池温度の上昇により充
電完了期のピーク電圧からの電圧降下がほとんどみられ
なくても、充電の開始からこの充電時間を経過したタイ
ミングで充電完了と判断することが可能となり、充電完
了期の降下電圧が生じにくい電池の高温域でも充電が過
不足なく行われるのである。
【0046】また、温度センサ27はエンジンの出力制
御などのために従来より設けられているため、このセン
サ27で検出される吸気温度が電池温度であるとみなさ
れると、電池温度を検出するセンサが不要となり、コス
トがアップすることがない。ところで、この例では、ス
タータモータがOFFにされた直後に残容量の算出値を
用いて充電制御を自動的に行わせているが、スタータモ
ータOFF直後に残容量の算出値を表示装置に表示させ
ることもできる。この場合でも、精度のよい残容量が表
示されると、オペレータがその残容量をみて手動により
急速充電制御行うことができる。
【0047】図10は他の実施例である。ガスタービン
エンジンの始動補助のため始動前にNi−Cd電池32
からの放電電流でグロープラグ45を赤熱するときも、
電池温度が上昇する。グロープラグ45は、スタータモ
ータに次いで大電流を消費するからである。
【0048】そこで、この例でもコントローラ47でグ
ロープラグ45のOFF直前の放電電流,電池電圧およ
び電池温度をサンプリングし、これらのサンプリング値
から残容量マップをルックアップすることでNi−Cd
電池32の残容量を算出し、これを表示部48に表示さ
せることで、電池温度に応じてグロープラグの放電量が
変化しても、残容量が精度よく表される。
【0049】ところで、グロープラグ45の過熱防止の
ため、図11のように、グロープラグ46のONとOF
Fとが一定時間(あらかじめ設定される)ごとに繰り返
されることがある。たとえば、以下のようにグロープラ
グ45をON,OFFする(具体的にはリレー46を断
続する)のである。
【0050】グロープラグ45をONにする(図12
のステップ32)。
【0051】一定時間を経過したときグロープラグ4
5をOFFにする(図12のステップ33,35)。
【0052】OFFの状態で一定時間が経過するまで
待機する(図12のステップ36)。
【0053】上記の〜を規定回数繰り返す(図1
2のステップ37)。
【0054】このように、グロープラグ45が一定時間
ごとにON,OFFされる場合には、〈1〉初めてグロ
ープラグ45をONにする前に電池電圧と電池温度(温
度センサ42からの吸気温度で代用する)を変数(電圧
について変数名VSTART、電池温度について変数名
T1START2)に入れておき(図12のステップ3
1)、〈2〉グロープラグ45をOFFにする直前の電
池電圧と放電電流を配列変数(電圧について配列変数名
V(k)、放電電流について配列変数名I(k))に入
れると(図12のステップ34)、グロープラグのO
N,OFFが規定回数繰り返された後には、配列変数V
(k)とI(k)に規定回数分の値がサンプリングされ
るため、それらの平均値を計算し、これらの平均値を変
数(電圧平均値についてVEND2、電流平均値につい
てIEND2)に入れる(図12のステップ38,3
9,40,41)ことで、放電電流、電圧の計測精度を
上げることができる。
【0055】こうして得られるVEND2とIEND2
(グロープラグの駆動停止直前の電圧と電流)およびT
1END2(グロープラグの駆動停止直前の電池温度予
測値)から先の実施例に用いた残容量マップをルックア
ップすることでNi−Cd電池の残容量を変数CEND
2に入れ、このCEND2の値を表示する(図12のス
テップ43,44)。
【0056】ところで、グロープラグの駆動を停止した
直後の残容量がスタータモータを駆動可能な容量の上限
値を下回っているときは、グロープラグの駆動停止直後
にスタータモータをONにしても要求トルクが発生せ
ず、エンジンを起動することができない。
【0057】この場合に、電池の残容量算出値がグロー
プラグの駆動停止直後に表示部48で表示されると、こ
の表示をみてエンジンを起動できるかどうかがドライバ
ーにわかる。残容量が上記の上限値を下回ったとき警告
ランプを点灯することで、エンジンを始動できないこと
を知らせるようにすることもできる。
【0058】最後に、図4の実施例では急速充電で説明
したが、短時間充電にも適用することができる。
【0059】
【発明の効果】第1の発明では、エンジン補機の駆動停
止直前の放電電流、電池電圧だけでなく、エンジン補機
の駆動停止直前の電池温度をもサンプリングし、これら
のサンプリング値から電池の残容量を算出するため、電
池温度に関係なく、残容量の推定を精度良く行うことが
できる。
【0060】第3の発明では、エンジンにより駆動され
る発電機の出力から一定電流を作り出す一方、スタータ
モータの駆動停止直前の放電電流、電池温度および電池
電圧をそれぞれサンプリングし、これらのサンプリング
値から電池の残容量を算出し、この残容量に応じて前記
一定電流で電池の充電を開始したときの充電時間を設定
し、スタータモータの駆動停止直前の電池温度が設定値
以上のとき電池への前記一定電流の流し込みを開始し、
この開始より前記充電時間の経過後に流し込みを終了す
るように構成したため、電池温度の上昇により充電完了
期のピーク電圧からの電圧降下がほとんどみられなくて
も、充電の開始から充電時間を経過したタイミングで充
電完了したと判断することができ、これにより電池の高
温域でも充電を過不足なく行うことができる。
【0061】第2または第4の発明は、電池温度がエン
ジン始動前の吸気温度であるため、吸気温度を検出する
センサがエンジンの出力制御などのため従来より設けら
れているときは、電池温度を検出するセンサが不要とな
り、それぞれ第1の発明または第3の発明の効果に加え
て、コストがアップすることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明のクレーム対応図である。
【図2】残量表示装置と充電装置に共通する一実施例の
ガスタービンの概略構成図である。
【図3】充電装置の場合の一実施例の電気回路図であ
る。
【図4】残容量の推定と急速充電制御を説明するための
流れ図である。
【図5】スタータモータOFF直前の放電電流、電池電
圧および電池温度のサンプリングを説明するための流れ
図である。
【図6】残容量マップの内容を説明するための特性図で
ある。
【図7】定格容量に対する容量比率と電圧の関係を表す
高率放電特性図である。
【図8】定格容量に対する容量比率と電圧の関係を表す
温度特性図である。
【図9】前記充電装置の場合の一実施例の作用を説明す
るための波形図である。
【図10】残量表示装置の場合の一実施例の概略構成図
である。
【図11】前記残量表示装置の場合の一実施例の波形図
である。
【図12】残容量の推定と推定値の表示を説明するため
の流れ図である。
【図13】従来例の概略構成図である。
【図14】従来例の充電特性図である。
【図15】第3の発明のクレーム対応図である。
【符号の説明】
10 ガスタービン(エンジン) 16 発電機 21 スタータモータ 27 温度センサ 31 コントローラ 32 Ni−Cd電池 33 リレー 38 定電流回路 39 リレー 41 電流センサ 42 温度センサ 45 グロープラグ 46 リレー 47 コントローラ 48 表示部 51 エンジン補機 52 Ni−Cd電池 53 補機駆動手段 54 電流センサ 55 温度センサ 56 電流サンプリング手段 57 電池温度サンプリング手段 58 電圧サンプリング手段 59 残容量算出手段 60 表示装置 71 スタータモータ 72 エンジン 73 スタータモータ駆動手段 74 発電機 75 定電流回路 77 電流センサ 78 電流サンプリング手段 79 電池温度サンプリング手段 80 電圧サンプリング手段 81 残容量算出手段 82 充電時間設定手段 83 温度域判定手段 84 充電制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01M 10/42 - 10/48 H02J 7/14 - 7/32

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大電流を消費するエンジン補機と、一定
    の条件でNi−Cd電池からの電流を前記補機に流すこ
    とにより補機を駆動する手段と、前記補機に放電される
    電流を検出するセンサと、前記電池の温度を検出するセ
    ンサと、これらのセンサ検出値と電池電圧にもとづき前
    記補機の駆動停止直前の放電電流、電池温度および電池
    電圧をそれぞれサンプリングする手段と、これらのサン
    プリング値から前記電池の残容量を算出する手段と、こ
    の残容量を表示する装置とを設けたことを特徴とするN
    i−Cd電池の残量表示装置。
  2. 【請求項2】 前記電池温度がエンジン始動前の吸気温
    度であることを特徴とする請求項1に記載のNi−Cd
    電池の残量表示装置。
  3. 【請求項3】 スタータモータの発生するトルクで起動
    されるエンジンと、始動時にNi−Cd電池からの電流
    を前記スタータモータに流すことによりスタータモータ
    を駆動する手段と、前記エンジンにより駆動される発電
    機と、この発電機出力から一定電流を作り出す定電流回
    路と、前記スタータモータに放電される電流を検出する
    センサと、前記電池の温度を検出するセンサと、これら
    のセンサ検出値と電池電圧にもとづき前記スタータモー
    タの駆動停止直前の放電電流、電池温度および電池電圧
    をそれぞれサンプリングする手段と、これらのサンプリ
    ング値から前記電池の残容量を算出する手段と、この残
    容量に応じて前記定電流回路からの一定電流で前記電池
    の充電を開始したときの充電時間を設定する手段と、前
    記スタータモータの駆動停止直前の電池温度が設定値以
    上かどうかを判定する手段と、この判定結果よりスター
    タモータの駆動停止直前の電池温度が設定値以上のとき
    前記定電流回路から電池への一定電流の流し込みを開始
    し、この開始より前記充電時間の経過後に流し込みを終
    了する手段とを設けたことをことを特徴とするNi−C
    d電池の充電装置。
  4. 【請求項4】 前記電池温度がエンジン始動前の吸気温
    度であることを特徴とする請求項3に記載のNi−Cd
    電池の充電装置。
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