JP2924412B2 - 光磁気ディスク用磁界発生器および光磁気ディスク装置 - Google Patents

光磁気ディスク用磁界発生器および光磁気ディスク装置

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JP2924412B2 JP2643992A JP2643992A JP2924412B2 JP 2924412 B2 JP2924412 B2 JP 2924412B2 JP 2643992 A JP2643992 A JP 2643992A JP 2643992 A JP2643992 A JP 2643992A JP 2924412 B2 JP2924412 B2 JP 2924412B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁界変調オーバライト方
式の光磁気ディスクのオーバライトと、従来の消去過程
を必要とする光磁気ディスクの記録再生消去との両方を
可能とする磁界発生器ならびに光磁気ディスク装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、情報信号を高密度に記録しうる光
磁気ディスク装置が利用されつつある。これは記録媒体
として一般に希土類と遷移金属との合金を用い、消去、
記録、再生の3つの過程を必要とする光磁気ディスク装
置と磁界変調方式によるオーバライトを可能とする光磁
気ディスク装置が考えられている。
【0003】以下図面を参照しながら、上述した従来の
光磁気ディスク装置および磁界発生器について説明す
る。
【0004】図7は従来の消去、記録、再生の3つの過
程を必要とする光磁気ディスク装置(従来例1)の概略
図を示すものである。図7に於いて1は従来の光磁気デ
ィスクで、基板2上に光磁気記録層3がスパッタリング
等の薄膜作成手段により形成されている。4は磁石また
は電磁石からなる磁界発生器、5はレーザビーム、6は
5のレーザビームを集光するための対物レンズである。
【0005】以上のように構成された、従来の光磁気デ
ィスクならびにその装置の記録方式について、以下にそ
の動作について説明する。
【0006】基板2上の光磁気記録層3は、消去過程に
より、あらかじめ一方方向に磁化の向きがそろえられて
いる。このような光磁気ディスク1に、4の磁界発生器
で磁界を与え、対物レンズ6で絞ったレーザビーム5で
光磁気記録層3をキュリー温度近傍以上に加熱すると、
冷却時に光磁気記録層3の磁化は、磁界の向きに応じて
変化固定し記録過程が達成される。実際にはレーザビー
ム5は記録信号で変調されたオンオフ信号であるため、
光磁気記録層3の磁化は加熱されたところのみ反転す
る。このように書き込まれた記録媒体を消去するには、
すなわち光磁気記録層3の磁化の向きを一方方向にそろ
えるには、4の磁界発生器の磁界を反転させておき、連
続光のレーザビーム5を、照射することで達成される。
再生過程は、強度が記録時の数分の一の連続レーザ光を
照射し、磁化の向きに応じて反射光のカー回転角が変化
することを利用する。
【0007】上述した光磁気ディスク装置の場合、再書
き込みを行うとき、以前に書かれていた情報をあらかじ
め消去した後記録する必要がある。従って、情報の記録
に時間を多く必要としている。この欠点を無くすため
に、現在積極的にオーバライト技術が研究されている。
その一つの方法が磁界変調方式と呼ばれているもので、
特公昭60−48806号公報において提案されてい
る。この磁界変調方式もデータファイル用の光磁気ディ
スク装置では、光磁気ディスク上を浮上滑走し得る磁界
発生手段(フライング磁気ヘッド)を用い高速でデータ
を記録することができるものが提案されている。
【0008】以下図8を参照しながら、この磁界変調方
式オーバライトの光磁気ディスク装置(従来例2)の記
録について説明する。
【0009】図8において、7は磁界変調オーバライト
対応光磁気ディスクで、基板2上に光磁気記録層3がス
パッタリング等の薄膜作成手段により形成されている。
更にその上にはフライング磁気ヘッドを用いる磁界変調
オーバライト用光磁気ディスクでは特殊オーバコート層
8が設けられている。5はレーザビーム、6は5のレー
ザビームを集光するための対物レンズ、9は磁界発生器
のフライング磁気ヘッド、10は磁気ヘッド電流駆動回
路である。
【0010】光磁気ディスク停止状態ではフライング磁
気ヘッド9と光磁気ディスク7とは接触しており、光磁
気ディスクが回転状態では上記特殊オーバコート層8か
ら数μm程度浮上する。すなわちコンタクトスタートス
トップ(CSS)方式が用いられる。記録は連続的に発
光させたレーザビーム5で光磁気記録層3をキュリー温
度近傍まで加熱し、同時にその加熱部近傍にフライング
磁気ヘッド9で変調磁界を印加する。加熱された光磁気
記録層3は変調磁界の方向に応じて磁化反転し、光磁気
記録層3の冷却時に磁化の方向が固定され情報として記
録される。この従来例2の場合は記録トラックに既に情
報が書かれていても、再書き込みを行うときは光磁気記
録層を加熱するため、以前の情報は書き込みと同時に消
え、新しい情報に書き換えられオーバライトがなされ
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来例2の光磁気ディスク装置では、フライング磁気ヘッ
ド9は光磁気ディスクが回転状態で上記特殊オーバコー
ト層8から数μm程度浮上する程度であるため、ディス
クの面精度が良好でなければ安定した浮上走行が出来な
い。実際に使用される光磁気ディスクはプラスチックで
成形された基板を用いており、しかも上記特殊オーバコ
ート層8はスピンコート法で塗布されるためディスクの
外周端は平面状態では無い。
【0012】図6にディスクの外周端部の形状を示して
いるが、成形された基板には基板盛り上がりDと、基板
バリEが発生する。基板盛り上がりDの大きさは5から
30μm程度、基板バリEは5から40μm程度であ
り、成形条件と成形金型の工夫である程度は小さくでき
るが、これらを5μm以下にすることは非常に困難であ
る。
【0013】また特殊オーバコート層8を塗布した後で
はディスク外周端部に隆起50が発生する。隆起部幅G
は0.8から1.5mm、隆起部高さは15から50μ
m程度である。この隆起は基板が完璧に成形されていて
もオーバコート材の表面張力作用により発生する。
【0014】このようなディスクに従来のフライングヘ
ッドを用いた場合、フライングヘッドがディスク外周端
部に来た場合に浮上が不安定になったり、あるいは接触
し特殊オーバコート膜8を破壊する課題があった。
【0015】一方上記の従来例1の光磁気ディスク装置
では、記録を行うときあらかじめ以前の情報を消去する
ための消去過程を必要とし、当然オーバライトの機能は
ない。現時点で商品化が進められているのは従来例1の
もので、次世代のものとしてオーバライト可能な従来例
2のものが開発段階にある。この場合課題となるのは、
従来例1の光磁気ディスクはCSS対応の特殊オーバコ
ートを施すことを考えていないため、従来例2の次世代
の機種では使用できないということである。データファ
イルの場合、前世代(従来例1)の機種で書いた情報を
次世代機種(従来例2)で読み書きできることは重要で
あり、従来例1用の光磁気ディスクも従来例2の装置で
使用できることが望まれていた。
【0016】本発明は上記課題に鑑み、従来例2で示し
た磁界変調方式で良好な浮上特性を示すフライングヘッ
ド(磁界発生器)を提供し、また従来の消去過程を必要
とする光磁気ディスクに対しては従来の記録再生消去が
可能で、磁界変調オーバライト対応の光磁気ディスクに
は磁界変調によるオーバライトを可能とする磁界発生器
ならびに光磁気ディスク装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の磁界発生器ならびに光磁気ディスク装置は、
光磁気ディスク上を空力効果により浮上滑走し得るスラ
イダー部と、光磁気ディスクに磁界を与えるための磁界
発生部を有し、この磁界発生部の磁極先端面は光磁気デ
ィスク端部の隆起部と接触しないように上記スライダー
部のスライド面よりも後退し、かつ上記磁極がスライダ
ーのディスク外周側の側部に配されているものである。
【0018】また第1の磁界発生器と第2の磁界発生器
からなり、第1の磁界発生器は第2の磁界発生器に対し
接触あるいは非接触状態を選択可能であり、第1の磁界
発生器には記録信号周波数帯域の磁界を発生するための
第1のコイル、他方第2の磁界発生器には直流磁界を発
生させるための第2のコイルを備え、第1コイルを有し
た方の第1の磁界発生器は光磁気ディスク上を空力効果
により浮上滑走し得るためのスライダー部を有し、さら
に第1の磁界発生器の磁極先端面は光磁気ディスク端部
の隆起部と接触しないように上記スライダー部のスライ
ド面よりも後退し、かつ上記磁極がスライダーのディス
ク外周側の側部に配されているものである。
【0019】
【作用】本発明は上記の構成になっているため、光学ヘ
ッドが外周端に近い領域にアクセスした場合、それと連
結された磁界発生器もディスク外周端にアクセスする
が、磁界発生部の磁極先端面はスライダー面よりも後退
しているため光磁気ディスク外周端の隆起とは接触しな
い。該磁界発生器のスライダー部は磁極よりもディスク
の内周側に位置しているため、そこではディスクの平面
状態は良好であるため安定した浮上走行が可能である。
【0020】一方第1の磁界発生器と第2の磁界発生器
からなる磁界発生器では、光磁気ディスクが従来の光磁
気ディスクの場合には、直流磁界を発生させ、消去ある
いは記録を行う。
【0021】すなわち第1の磁界発生器と第2の磁界発
生器を結合状態とし、第2のコイルに電流を流し消去あ
るいは記録を行う。磁界変調対応の光磁気ディスクの場
合には、第1の磁界発生器を分離状態とし、第1のコイ
ルで磁界変調記録を行う。すなわち分離状態ではスライ
ダー部と第1のコイルを有する第1の磁界発生器が光磁
気ディスク上を空力効果により浮上滑走する。この場合
も第1の磁界発生器の磁極先端面はスライダー面よりも
後退しているため光磁気ディスク外周端の隆起とは接触
しない。
【0022】
【実施例】以下本発明の1実施例の磁界発生器につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0023】図1は、本発明の第1の実施例における磁
界発生器の斜視図を示すものであり、図2は本発明の第
1の実施例における磁界発生器の側面図およびその一部
拡大図である。図1,2に於いて、7は磁界変調オーバ
ライト対応光磁気ディスク、11は本実施例の磁界発生
器、12はロードビーム、13はスライダー、14は記
録信号周波数帯域の磁界を発生し得る磁界発生部、15
はコイル、16は上記サスペンションとスライダーをつ
なぐジンバル、18は磁界発生部の磁極、19は磁極1
8からの磁界、20は光学ヘッド、21は光スポットで
ある。
【0024】本実施例の磁界発生器11は磁界発生部1
4の磁極18の磁極先端面が、光磁気ディスクと接触し
ないように上記スライダー部のスライド面よりも後退
し、かつ上記磁極がスライダーの側部(ディスクの外周
側の側部)に配されている。光磁気ディスクの外周端部
は(図6参照)隆起50しているため、スライダー面と
磁極先端面が同一面内にある場合には、磁界発生器が光
磁気ディスクの外周近傍に移動したとき浮上走行が不安
定となる。
【0025】しかし本実施例の場合、磁極先端面は距離
hだけスライダー面から後退させているため、走行不安
定は発生しない。すなわち磁界発生器がディスクの最外
周にアクセスした場合でもスライダー部13は隆起の無
い部分を走行するためである。上記距離hは使用される
光磁気ディスクの隆起量(15から50μm)を考慮し
た設計がなされ、一般には50から100μm程度が適
している。距離hを余り大きくすると磁界発生部14の
起磁力を大きくする必要があり、上記範囲程度が望まし
い。
【0026】コイル15に電流を流したとき19の磁界
が発生する。コイル15は記録信号周波数帯域の周波数
で駆動するため、インピーダンスを考慮し10ターン程
度の巻き回数のコイルが使用される。磁界19のディス
クに対し垂直な成分がオーバライト時に有効な成分であ
り、有効な範囲はスライダー面から50μm程度であ
る。浮上滑走状態では浮上量はスライダーの設計による
が一般にディスク上を2〜10μm浮上走行させる。
【0027】磁界変調オーバライト対応光磁気ディスク
7の特殊オーバコート8の厚みは高々20μm程度であ
るから、光磁気記録層3に十分な磁界を与え得る。光学
ヘッド20の光スポット21の位置に於いて、磁界19
のディスクに対する垂直成分が最大となるよう磁界発生
器の位置が合わせられている。
【0028】以上のように構成された磁界発生器を、実
際の光磁気ディスク装置に用いる場合の構成について、
図3(a)の平面図と、図3(b)の側面図を用いて説
明する。図3(a)、(b)において、5はレーザビー
ム、7は磁界変調オーバライト対応光磁気ディスク、2
2はスピンドルモータ、21はレーザビームの光スポッ
ト、12はロードビーム、11は上記構成の磁界発生器
である。23はロードビーム12に接合されたロードビ
ーム支持アームで、24の矢印で示した方向に回動する
磁界発生器上げ下げ板25の動きにより、光学ヘッド2
0と連結部材26と板バネ27を介して接続されている
ロードビーム12の上げ下げが行われる。従って磁界発
生器11を磁界変調オーバライト対応光磁気ディスク7
へ当接あるいは離脱させることが可能となる。
【0029】以上のように構成された光磁気ディスク装
置について以下その動作について説明する。磁界変調オ
ーバライト対応光磁気ディスク7が装着されると、磁界
発生器上げ下げ板25は回動する。それにともなってロ
ードビーム支持アーム23の引き上げ状態が解除され、
磁界発生器11は磁界変調オーバライト対応光磁気ディ
スク7の特殊オーバコート8上に当接する。次に光磁気
ディスク7が回転し始め、スライダー13は光磁気ディ
スク7上を摺動走行し始める。光磁気ディスクの回転速
度がある値を越えた時点から、空力効果による浮上滑走
状態に入り、光磁気ディスクが定常回転状態になると、
安定浮上滑走状態となる。光磁気ディスク装置内蔵のコ
ントローラが一連の初期動作を執り行い、再生、オーバ
ライトが行える状態となる。オーバライトの場合のレー
ザビーム5は連続光または磁界発生器11の磁界19と
関連したパルス光である。
【0030】以上のように本実施例の磁界発生器、ある
いは光磁気ディスク装置では、磁界発生器の磁界発生部
はディスクの外周側に配されているため、磁界発生器が
ディスクの最外周にアクセスした場合でも、スライダー
部13は隆起の無い部分を走行する。従ってディスク端
部の隆起に影響されない安定した浮上走行状態が得ら
れ、良好な磁界変調によるオーバライトが可能となる。
【0031】図4(a)、(b)は本発明の第2の実施
例における磁界発生器の構成を示す斜視図、ならびに磁
界変調オーバライト対応の光磁気ディスクが装着された
ときの磁界発生器の状態を示す側面図であり、図5
(a)、(b)は本発明の第2の実施例における光磁気
ディスク装置の構成を示す側面図である。
【0032】これらの図を用いて以下にその構成を説明
する。30は第1の磁界発生器で、第1の実施例と同構
成の磁界発生器である。またその各部の名称は第1の実
施例と同じである。ただしここでは11の磁界発生器を
第1の磁界発生器30、磁界発生部14を第1の磁界発
生部、コイル15を第1のコイル、磁極18を第1の磁
極と称することとする。
【0033】31は第2の磁界発生器で直流磁界を発生
させるためのものである。本実施例では第1の磁界発生
器と第2の磁界発生器が分割あるいは互いに接触し得る
構造となっている。すなわち磁気回路が分離あるいは接
触できる構造となっている。
【0034】磁気回路の一方すなわち第2の磁界発生器
31は、第2の磁気コアー32とそれに巻装した第2の
コイル33、第2の磁極34からなり、この第2磁界発
生器は剛性を有したアーム35に固定されており、連結
部材26を介して光学ヘッド20に結合されている。し
たがって第2の磁界発生器は光学ヘッドと一定の距離を
維持する。図5(a)、(b)の場合、スライダー部を
有した第1の磁界発生器はロードビーム12とバネ材2
7を介して上記のアーム35に結合されている。第2の
コイルに電流を流したとき42の磁界が発生し、第1の
コイルに電流を流したとき19の磁界が発生する。
【0035】以上のように構成された磁界発生器および
光磁気ディスク装置について、以下にその動作を説明す
る。まず装着されたディスクが消去、記録、再生の3つ
の過程を必要とする従来タイプのディスクか磁界変調対
応のディスクかを判断する。
【0036】次に磁界変調対応のディスクの場合には図
5(a)のように磁界発生器上げ下げ板25が回転し、
ロードビーム支持アーム23の支持が解放される。第1
の磁界発生部はディスク上に降り、ディスク上を浮上滑
走状態に入る。変調信号電流を第1のコイルに流すこと
により磁界変調オーバライトが実行できる。このオーバ
ライトは従来例2、及び実施例1と同様である。従来タ
イプのディスクの場合には、磁界発生器上げ下げ板25
は回転せず、従って記録再生消去の各状態において、第
1の磁界発生器は第2の磁界発生器に接触した状態とな
る。この状態では第1の磁界発生器は光磁気ディスクと
1mm程度離れた状態を維持する。記録及び消去の場合
に直流電流を第2のコイル33に流し記録と消去を行
う。
【0037】図5(b)は第1の磁界発生部の上げ下げ
に第2の磁界発生部の吸引力を利用したもので、第2の
コイル33に電流を流したときに発生する吸引力で第1
の磁界発生器を動かす。磁界変調対応ディスクの場合に
は第2のコイル33には電流を流さない。従って吸引力
は働かないため第1の磁界発生器はディスク上に降り
る。一方従来の光磁気ディスクの場合には第2のコイル
33に電流を流し、第1の磁界発生器を引き上げ第1の
磁界発生器と第2の磁界発生器とを結合状態とする。第
2のコイル33に流す電流によって両磁界発生器を結合
状態とするだけではなく、記録と消去に必要な磁界42
が得られる。勿論記録と消去では電流極性を切り替える
必要があるが、これは瞬時に行うことによって両磁界発
生器を結合状態のまま切り替えることが可能である。す
なわち従来タイプのディスクに第1の磁界発生器が接触
する恐れはない。再生時にも結合状態を維持するために
電流を第2のコイル33に流しておく必要があるが、光
磁気ディスクの場合十分大きな保磁力を有しているので
支障はない。
【0038】以上本実施例の場合、磁界変調オーバライ
ト方式の光磁気ディスクのオーバライトと、従来の消去
過程を必要とする光磁気ディスクの記録再生消去との両
方を可能とすることができる。また実施例1と同様、第
1の磁界発生部はディスクの外周側に配されているた
め、磁界発生器がディスクの最外周にアクセスした場合
でも、スライダー部13は隆起の無い部分を走行する。
従ってディスク端部の隆起に影響されない安定した浮上
走行状態が得られ、良好な磁界変調によるオーバライト
が可能となる。
【0039】
【発明の効果】以上のように本発明の磁界発生器及び光
磁気ディスク装置は、光磁気ディスク上を空力効果によ
り浮上滑走し得るスライダー部と、光磁気ディスクに磁
界を与えるための磁界発生器をを有し、この磁界発生器
の磁極先端面は光磁気ディスク端部の隆起部と接触しな
いように上記スライダー部のスライド面よりも後退し、
かつ上記磁極がスライダーのディスク外周側の側部に配
されているため、磁界発生器がディスクの最外周にアク
セスした場合でも、スライダー部は隆起の無い部分を走
行する。従ってディスク端部の隆起に影響されない安定
した浮上走行状態が得られ、良好な磁界変調によるオー
バライトが可能となる。
【0040】また本発明の磁界発生器及び光磁気ディス
ク装置は第1の磁界発生器と第2の磁界発生器からな
り、第1の磁界発生器は第2の磁界発生器に対し接触あ
るいは非接触状態を選択可能であり、第1の磁界発生器
には記録信号周波数帯域の磁界を発生するための第1の
コイル、他方第2の磁界発生器には直流磁界を発生させ
るための第2のコイルを備え、第1コイルを有した方の
第1の磁界発生器は光磁気ディスク上を空力効果により
浮上滑走し得るためのスライダー部を有し、さらに第
の磁界発生器の磁極先端面は光磁気ディスク端部の隆起
と接触しないように上記スライダー部のスライド面よ
りも後退し、かつ上記磁極がスライダーのディスク外周
側の側部に配されているため、従来の消去過程を必要と
する光磁気ディスクに対しては従来の記録再生消去が可
能で、磁界変調オーバライト対応の光磁気ディスクには
磁界変調によるオーバライトを可能とする光磁気ディス
ク装置を提供し得、また磁界発生器がディスクの最外周
にアクセスした場合でも、スライダー部13は隆起の無
い部分を走行する。従ってディスク端部の隆起に影響さ
れない安定した浮上走行状態が得られ、良好な磁界変調
によるオーバライトが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁界発生器の第1の実施例に於ける斜
視図
【図2】本発明の第1の実施例における磁界発生器の側
面図およびその一部拡大図
【図3】(a)は本発明の磁界発生器を用いた光磁気デ
ィスク装置の平面図 (b)は本発明の磁界発生器を用いた光磁気ディスク装
置の側面図
【図4】(a)は本発明の第2の実施例における磁界発
生器の構成を示す斜視図 (b)は磁界変調オーバライト対応の光磁気ディスクが
装着されたときの磁界発生器の状態を示す側面図本発明
の光磁気ディスク装置の第2の実施例に於ける側面図
【図5】(a)は第2の実施例における光磁気ディスク
装置の構成を示す側面図 (b)は第2の実施例における光磁気ディスク装置の構
成を示す側面図
【図6】ディスクの外周端部の形状例を示す断面図
【図7】従来の光磁気ディスク装置の概略図
【図8】従来の磁界変調方式オーバライト光磁気ディス
ク装置の概略図
【符号の説明】
1 従来タイプ光磁気ディスク 2 基板 3 光磁気記録層 4 磁界発生器 5 レーザビーム 6 対物レンズ 7 磁界変調オーバライト対応光磁気ディスク 8 特殊オーバコート層 9 フライング磁気ヘッド 10 磁気ヘッド電流駆動回路 11 磁界発生器 12 ロードビーム 13 スライダー 14 磁界発生部 15 コイル 16 ジンバル 18 磁極 19 磁界 20 光学ヘッド 21 光スポット 22 スピンドルモータ 23 ロードビーム支持アーム 24 矢印 25 磁界発生器上げ下げ板 26 連結部材 27 板バネ 30 第1の磁界発生器 31 第2の磁界発生器 32 第2の磁気コアー 33 第2のコイル 34 第2の磁極 35 アーム 42 磁界 50 ディスク外周端部の隆起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−173403(JP,A) 特開 平3−263639(JP,A) 実開 平5−59616(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 11/10 566 G11B 11/10 561 G11B 5/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光磁気ディスク上を空力効果により浮上滑
    走し得るスライダー部と、このスライダー部とともに浮
    上し光磁気ディスクに磁界を与えるための磁界発生部と
    を備え、この磁界発生部の磁極先端面は光磁気ディスク
    端部の隆起部と接触しないように上記スライダー部のス
    ライド面よりも後退し、かつ上記磁極がスライダーの
    ィスク外周側の側部に配されていることを特徴とする光
    磁気ディスク用磁界発生器。
  2. 【請求項2】光磁気ディスク上を空力効果により浮上滑
    走し得るスライダー部と、このスライダー部とともに浮
    上し光磁気ディスクに磁界を与えるための磁界発生部を
    有し、この磁界発生部の磁極先端面は光磁気ディスク
    部の隆起部と接触しないように上記スライダー部のスラ
    イド面よりも後退し、かつ上記磁極がスライダーのディ
    スク外周側の側部に配されている光磁気ディスク用磁界
    発生器を有したことを特徴とする光磁気ディスク装置。
  3. 【請求項3】前記磁界発生部は記録信号周波数帯域の磁
    界を発生するための第1のコイルを有し直流磁界を発
    生させるための第2のコイルを備える直流磁界発生器
    、前記磁界発生部に対し接触あるいは非接触状態を選
    択可能であることを特徴とする請求項1記載の光磁気デ
    ィスク用磁界発生器。
  4. 【請求項4】前記磁界発生部は記録信号周波数帯域の磁
    界を発生するための第1のコイルを有し直流磁界を発
    生させるための第2のコイルを備える直流磁界発生器
    、前記磁界発生部に対し接触あるいは非接触状態を選
    択可能であることを特徴とする請求項2記載の光磁気デ
    ィスク装置。
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