JP2923732B2 - 石油系溶剤の再生装置 - Google Patents

石油系溶剤の再生装置

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JP2923732B2
JP2923732B2 JP6110229A JP11022994A JP2923732B2 JP 2923732 B2 JP2923732 B2 JP 2923732B2 JP 6110229 A JP6110229 A JP 6110229A JP 11022994 A JP11022994 A JP 11022994A JP 2923732 B2 JP2923732 B2 JP 2923732B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機械加工部品、電子部
品等の洗浄によって油脂等の汚れを含む石油系溶剤を真
空蒸留により再生する石油系溶剤の再生装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、環境汚染防止の見地から
フロンなどの溶剤の使用が規制されており、この代替溶
剤として純水、炭化水素系溶剤及び非水系溶剤等の溶剤
が使用されているが、中でも色々の長所を持つ石油系溶
剤が注目されている。これらの石油系溶剤を使用して機
械部品や電子部品等を洗浄すると、部品等の被洗浄物に
付着していた切削油等の工作油脂、フラックス、塵埃等
の汚れが洗浄液に混入し、洗浄装置に設けてあるフィル
ターを通しただけでは除去し切れない。また、石油系溶
剤は高価な溶剤であり、さらには省資源の見地からも再
生使用できるようにすることが望ましい。このため、本
願出願人は石油系溶剤の再生装置を開発し、出願した
(特願平4-328120号)。この再生装置は、内部に蒸気を
通して被再生石油系溶剤を蒸発させる蒸留釜と、この蒸
留釜の上部に連通接続した冷却器と、蒸留釜に連通接続
した真空発生装置とを備え、蒸留釜内で石油系溶剤を蒸
気加熱して真空蒸留して石油系溶剤ガスに気化させ、こ
の石油系溶剤ガスを冷却器で冷却して凝縮液化するとと
もに、蒸留釜内に油脂などの汚れからなる廃液を残留さ
せるように構成したものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した再生装置は、
蒸気の熱により石油系溶剤を気化させるので、蒸気発生
ボイラーが不可欠である。このため、既に蒸気ラインが
敷設されている工場以外では新たに蒸気発生ボイラーを
設置するとともに蒸気ラインを敷設しなければならな
い。したがって、従来の再生装置を導入する場合には付
帯設備の設置作業に多大の経費と労力を必要とする。ま
た、ボイラーの運転には所定の免許をもった有資格者が
管理しなければならない。この様に、従来は再生装置を
導入しても再生のメリットを減殺する要素が少なからず
存在していた。また、蒸気を通すことにより再生石油系
溶剤を蒸留再生すると、蒸留温度の管理、即ち石油系溶
剤の揮発特性に適合した温度域を正確に維持して行なう
ことができないので、精製度を高めることが困難であ
る。さらに、加熱オイルの熱により加熱する従来の再生
装置は、熱交換効率が悪いので、溶剤を効率良く加熱す
ることができなかった。そこで、本発明は、蒸気発生ボ
イラーなどの大掛かりな付帯設備を不要とし、石油系溶
剤を効率良く高い精製度で再生することができ、管理の
容易な再生装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は上記に
鑑み提案されたもので、電気加熱装置により難燃性オイ
ルを加熱するオイル加熱器と、該オイル加熱器に連通接
続した熱交換流路を溶剤槽に有する蒸留釜と、オイルを
オイル加熱器の出口側から上記熱交換流路の入口側に供
給するとともに、熱交換流路の出口側からオイル加熱器
の入口側にオイルを戻すオイル循環ポンプと、蒸留釜の
上部に連通接続した冷却器と、蒸留釜に連通接続した真
空発生装置とを備え、前記熱交換流路を、溶剤槽の内部
に配設した第1熱交換流路(16a)と、溶剤槽の外側
に溶剤槽を囲む状態で配設した第2熱交換流路(16
b)とから構成し、オイル加熱器の出口側を第1熱交換
流路の入口側に、第1熱交換流路の出口側を第2熱交換
流路の入口側に、第2熱交換流路の出口側をオイル加熱
器の入口側に連通接続したものである(請求項1)。
【0005】また、 蒸留釜の溶剤入口側に接続した溶
剤流入路(24)には溶剤の注入を規制する溶剤注入バ
ルブ(23)を、蒸留釜には溶剤の温度を検出する溶剤
温度検出器(32)をそれぞれ設け、加熱オイルが上限
温度に到達する前に溶剤注入バルブを開き、溶剤温度検
出器からの信号に基づいて蒸留釜内の溶剤が予め設定し
た所定温度に到達したことを検知すると蒸留タイマ(5
0)をスタートさせる電気的制御手段(14)を設けて
もよい(請求項2)。
【0006】請求項3に記載のものは、電気加熱装置
(8)により難燃性オイルを加熱するオイル加熱器
(2)と、該オイル加熱器に連通接続した熱交換流路
(16)を溶剤槽(15)に有する蒸留釜(3)と、オ
イルをオイル加熱器の出口側から上記熱交換流路の入口
側に供給するとともに、熱交換流路の出口側からオイル
加熱器の入口側にオイルを戻すオイル循環ポンプ(4)
と、蒸留釜の上部に連通接続した冷却器(5)と、蒸留
釜に連通接続した真空発生装置(6)とを備え、オイル
加熱器により加熱した難燃性オイルを蒸留釜の熱交換流
路の入口側に供給し、蒸留釜内で石油系溶剤を真空蒸留
して石油系溶剤ガスに気化させ、この石油系溶剤ガスを
冷却器で冷却して凝縮液化させる石油系溶剤の再生装置
において、蒸留釜の溶剤入口側に接続した溶剤流入路
(24)には溶剤の注入を規制する溶剤注入バルブ(2
3)を設け、オイル温度検出器(12)からの信号に基
づいて加熱オイルが予め設定した所定温度に到達したこ
とを検知すると溶剤注入バルブを開いて蒸留釜内に溶剤
の注 入を開始せしめる電気的制御手段(14)を設けた
ものである。
【0007】請求項4に記載のものは、電気加熱装置
(8)により難燃性オイルを加熱するオイル加熱器
(2)と、該オイル加熱器に連通接続した熱交換流路
(16)を溶剤槽(15)に有する蒸留釜(3)と、オ
イルをオイル加熱器の出口側から上記熱交換流路の入口
側に供給するとともに、熱交換流路の出口側からオイル
加熱器の入口側にオイルを戻すオイル循環ポンプ(4)
と、蒸留釜の上部に連通接続した冷却器(5)と、蒸留
釜に連通接続した真空発生装置(6)とを備え、オイル
加熱器により加熱した難燃性オイルを蒸留釜の熱交換流
路の入口側に供給し、蒸留釜内で石油系溶剤を真空蒸留
して石油系溶剤ガスに気化させ、この石油系溶剤ガスを
冷却器で冷却して凝縮液化させる石油系溶剤の再生装置
において、蒸留釜の溶剤槽内の真空度を検出する真空度
検出器(34)と、蒸留釜の溶剤入口側に接続した溶剤
流入路(24)に設けられて溶剤の注入を規制する溶剤
注入バルブ(23)と、真空度検出器からの信号に基づ
いて溶剤槽内の圧力が予め設定した真空状態に到達した
ことを検知すると溶剤注入バルブ(23)を開いて蒸留
釜内に溶剤の注入を開始せしめる電気的制御手段(1
4)とを備えたことを特徴とする石油系溶剤の再生装置
である。
【0008】請求項5に記載のものは、電気加熱装置
(8)により難燃性オイルを加熱するオイル加熱器
(2)と、該オイル加熱器に連通接続した熱交換流路
(16)を溶剤槽(15)に有する蒸留釜(3)と、オ
イルをオイル加熱器の出口側から上記熱交換流路の入口
側に供給するとともに、熱交換流路の出口側からオイル
加熱器の入口側にオイルを戻すオイル循環ポンプ(4)
と、蒸留釜の上部に連通接続した冷却器(5)と、蒸留
釜に連通接続した真空発生装置(6)とを備え、オイル
加熱器により加熱した難燃性オイルを蒸留釜の熱交換流
路の入口側に供給し、蒸留釜内で石油系溶剤を真空蒸留
して石油系溶剤ガスに気化させ、この石油系溶剤ガスを
冷却器で冷却して凝縮液化させる石油系溶剤の再生装置
において、蒸留釜の溶剤入口側に接続した溶剤流入路
(24)には溶剤の注入を規制する 溶剤注入バルブ(2
3)を設け、オイル温度検出器(12)からの信号に基
づいて加熱オイルが上限温度に到達したことを検知する
と溶剤注入バルブを開くとともに、蒸留タイマ(50)
をスタートさせる電気的制御手段(14)を設けたこと
を特徴とする石油系溶剤の再生装置である。
【0009】
【作用】オイル加熱器の電気加熱装置により難燃性オイ
ルを加熱し、この加熱オイルをオイル循環ポンプの作動
により蒸留釜の熱交換流路に供給すると、蒸留釜の内部
の下部に配設された第1熱交換流路に供給され、第1熱
交換流路から出た加熱オイルは溶剤槽の外側に溶剤槽を
囲む状態で配設された第2熱交換流路内を流れ、蒸留釜
内の汚れを含む石油系溶剤は、浸漬している第1熱交換
流路を流れる加熱オイルの熱を受けて加熱され、また、
溶剤槽の外側から第2熱交換流路を流れる加熱オイルの
熱を受けて外側から加熱され、したがって溶剤槽内に注
入した汚れを含む石油系溶剤が効率良く加熱され、真空
発生装置の作動による真空状態で真空蒸留される。そし
て、蒸留釜内で気化した石油系溶剤ガスは蒸留釜の上部
に連通接続した冷却器に移送されて凝縮液化し、汚れの
ない石油系溶剤として再生される。
【0010】また、請求項2に記載の再生装置は、加熱
オイルが上限温度に到達する前に溶剤注入バルブが開い
て蒸留釜内に溶剤が注入され、この溶剤が所定の温度に
到達すると、加熱オイルの温度が所定温度まで到達しな
くても蒸留タイマがスタートして本格的に蒸留を開始す
る。したがって、蒸留の効率が一層向上する。
【0011】請求項3に記載の再生装置は、オイル温度
検出器からの信号に基づいて加熱オイルが予め設定した
所定温度に到達したことを電気的制御手段が検知する
と、該電気的制御手段が溶剤注入バルブを開いて蒸留釜
内に溶剤を注入する。したがって、加熱立上り時間を短
縮でき効率が向上する。
【0012】請求項4に記載の再生装置は、真空度検出
器からの信号に基づいて溶剤槽内の圧力が予め設定した
真空状態に到達したことを電気的制御手段が検知する
と、該電気的制御手段が溶剤注入バルブを開いて蒸留釜
内に溶剤を注入する。したがって、引火や爆発等の事故
を防止できる。
【0013】請求項5に記載の再生装置は、加熱オイル
が上限温度に到達すると電気的制御手段が溶剤注入バル
ブを開いて蒸留釜内に溶剤を注入するとともに、蒸留タ
イマがスタートして加熱時間を制御する。したがって、
立上りが早く、蒸留の効率が良い。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面にもとづいて
説明する。石油系溶剤の再生装置1は、図1に示すよう
に、難燃性オイルを加熱するオイル加熱器2、該オイル
加熱器2から供給された加熱オイルの熱により被再生石
油系溶剤を蒸発させる蒸留釜3、加熱されたオイルをオ
イル加熱器2から蒸留釜3に供給するオイル循環ポンプ
4、蒸留釜3の上部に連通接続されて蒸留釜3からの溶
剤ガスを液化する冷却器5、蒸留釜3に連通接続されて
蒸留釜3内を減圧する真空発生装置6などから構成され
ており、上記オイル加熱器2、蒸留釜3、オイル循環ポ
ンプ4、冷却器5、真空発生装置6等は架台(図示せ
ず)上に集約設置されてユニット化されている。
【0015】オイル加熱器2は、難燃性オイルが入るオ
イル槽7内の下部に電気加熱装置8を複数備えており、
オイル槽7にはフロートの上下動によりオイルの量を電
気的に検出するオイルレベル検出器9を設け、一端開口
部を大気中に開放した外気連通管10の他端開口部をオ
イル槽7の上部に接続連通してある。そして、オイル槽
7の出口側にオイル供給管11を接続するとともに、該
オイル供給管11の途中にオイル循環ポンプ4とオイル
温度検出器12を設け、オイル槽7の入口側には蒸留釜
3からのオイルを戻すオイル還流管13を接続する。な
お、図面に示すオイル加熱器2の実施例においては、別
個に通電可能な電気加熱装置8を2本設け、後述する電
気的制御手段14の制御により、一方の電気加熱装置8
aは蒸留工程および煮詰め工程中常時通電してオイルを
加熱・保温し、他方の電気加熱装置8bはオイル温度検
出器12からの信号に基づいてオン・オフを繰り返して
オイルを加熱する。
【0016】即ち、オイル温度検出器12からの信号に
基づいてオイルの温度が予め設定した上限温度に到達し
たことを電気的制御手段14が検知すると、該電気的制
御手段14は一方の電気加熱装置8aには継続して通電
することによりオイルを保温せしめ、他方の電気加熱装
置8bの通電を停止する。そして、オイルの温度が次第
に低下し、オイル温度検出器12からの信号に基づいて
オイルの温度が予め設定してある下限温度まで下降した
ことを検知すると、電気的制御手段14が2本すべての
電気加熱装置8a,8bに通電してオイルを加熱せしめ
る。
【0017】したがって、オイル加熱器2により加熱さ
れるオイルの温度は、上限温度と下限温度との間の適正
温度を正確に維持することができ、しかも常に作動して
いる一方の電気加熱装置8aの保温作用により急激に低
下することもない。このため、後述する蒸留釜3に加熱
オイルを供給すると、加熱オイルの温度が安定している
ので、溶剤の揮発特性に適合した温度(この温度幅が狭
くても予め設定した上限温度と下限温度との間の適正温
度域)で溶剤を安定した状態で加熱蒸留することがで
き、これにより蒸留精製度を高めることができる。
【0018】そして、オイル加熱器2により適正温度ま
で加熱された加熱オイルはオイル循環ポンプ4の作動に
よりオイル供給管11を通って蒸留釜3に圧送される。
なお、オイル循環ポンプ4の故障等のトラブルにより加
熱オイルが送出されない事態が生じても、外気連通管1
0からオイル槽7内のガスを大気中に放出するので、オ
イル槽7が破裂する等のトラブルを防止することができ
る。また、オイル槽7内のオイルが異常に減少した場合
には、オイルレベル検出器9からの信号に基づいて電気
的制御手段14がすべての電気加熱装置8の通電を停止
するので、空焚きする虞れもない。なお、オイル温度検
出器12はオイル加熱器2内から蒸留釜3の熱交換流路
の間に配設されていればその位置は限定されない。
【0019】蒸留釜3は、耐圧性を有する概略円筒形状
の溶剤槽15と、該溶剤槽15の下部に配設された熱交
換流路16とからなり、溶剤槽15の下方側部には溶剤
注入口17が形成され、上部には溶剤ガス排気口18が
形成され、この溶剤ガス排気口18は溶剤ガスパイプ1
9を介して溶剤ガス凝縮用の冷却器5、例えばコンデン
サ5に連通接続されている。また、溶剤槽15の下部に
は廃液排出口20が形成され、この廃液排出口20は廃
液パイプ21を介して廃液貯留タンク22に接続されて
いる。
【0020】そして、溶剤注入口17には溶剤注入バル
ブ23を途中に有する溶剤パイプ24が接続され、この
溶剤パイプ24は、液位調整器25、熱交換用のエコノ
マイザ26、溶剤ストレーナ27a,27bを介して、
油脂などの汚れを含む被再生石油系溶剤を収容した溶剤
タンク(図示せず)に接続している。したがって、溶剤
注入バルブ23を開くと、溶剤タンクから汚れを含んだ
石油系溶剤を蒸留釜3の溶剤槽15内に注入することが
できる。そして、溶剤槽15内の溶剤の量、即ち、溶剤
の液面は、溶剤注入バルブ23が開いている限り、液位
調整器25の作用により常に所定の高さに維持される。
【0021】また、溶剤ガス排気口18に接続した溶剤
ガスパイプ19は、前記エコノマイザ26を経由し、コ
ンデンサ5の内部を蛇行或は螺旋状に通過し、チャッキ
バルブ28を経由し、真空発生装置6、例えばエゼクタ
6の負圧側(即ち流路断面積が小さくなったノズル部の
途中に開口した吸引口)に接続されている。エゼクタ6
は、水分分離器29の出口側と入口側を接続する溶剤循
環パイプ30の途中に設けられており、溶剤循環ポンプ
31により圧送された溶剤がノズル部を通過する際に発
生する負圧により、連通している蒸留釜3の溶剤槽15
内を減圧する。なお、溶剤ガスパイプ19の蒸留釜3側
には溶剤ガスの温度を検出する溶剤温度検出器32を取
り付け、溶剤ガスの温度を電気的制御手段14で検知で
きるようにしてある。また、蒸留釜3の上部に接続した
管33には真空度検出器34を取り付け、溶剤槽15内
の真空状態を電気的制御手段14で検知できるようにし
てある。
【0022】前記したコンデンサ5の内部には、冷却水
が下部の冷却水入口35から上部の冷却水出口36に向
かって流れており、冷却水入口35に冷却水を供給する
冷却水パイプ37の途中には冷却水バルブ38、冷却水
ストレーナ39を設けてある。そして、冷却水出口36
には冷却水回送パイプ40の一端を接続し、該冷却水回
送パイプ40の他端を、前記した廃液貯留タンク22に
形成した冷却室41の冷却水入口42に接続し、これに
よりコンデンサ5で溶剤ガスを冷却した冷却水が廃液貯
留タンク22に送られて廃液を冷却するように構成して
ある。
【0023】蒸留釜3の熱交換流路16は、溶剤槽15
の内部下方に配設されて石油系溶剤中に浸漬するコイル
状或は蛇行状の第1熱交換流路16aと、溶剤槽15の
外側下部に該溶剤槽15を囲む状態で配設されたジャケ
ット状の第2熱交換流路16bとからなり、溶剤槽15
の底部を貫通した第1熱交換流路16aの下部に位置す
る入口に前記したオイル供給管11が連通接続し、溶剤
槽15の側面に開口した第1熱交換流路16aの出口と
底面に開口した第2熱交換流路16bの入口との間を連
通管43により連通し、側面に開口した第2熱交換流路
16bの出口に前記したオイル還流管13が連通接続し
ている。即ち、第1熱交換流路16aの上部に位置する
出口側を第2熱交換流路16bの下部に位置する入口に
連通連通すると共に、第2熱交換流路16bの上部に位
置する出口側をオイル加熱器の入口側に連通接続する。
なお、第2熱交換流路16bは、全体の形状としては溶
剤槽15の下部を収納したジャケット状であるが、内部
を仕切り板により仕切ることにより長尺な流路が形成さ
れており、入口から流入した加熱オイルが長尺な流路を
通る過程で溶剤槽15の下部を効率良く加熱できるよう
に構成してある。
【0024】この様な構成からなる蒸留釜3において、
加熱オイルが第1熱交換流路16aの入口から加圧供給
されると、この加熱オイルが第1熱交換流路16a内を
流れる過程で熱が溶剤槽15内の石油系溶剤に第1熱交
換流路16aを介して伝達され、これにより溶剤が加熱
される。そして、第1熱交換流路16aの出口から流出
した加熱オイルは連通管43を介して第2熱交換流路1
6bの入口に供給され、該第2熱交換流路16b内を流
れる過程で熱が溶剤槽15の外側から内部の溶剤を加熱
する。したがって、溶剤槽15内の石油系溶剤は浸漬し
ている第1熱交換流路16aにより内部から直接加熱さ
れ、また、第2熱交換流路16bにより外側から溶剤槽
15の板厚を通して間接的に再度加熱されることとな
る。なお、第1熱交換流路16aには下部に位置する入
口側から加熱オイルが流入して上部に位置する出口側か
ら出て、第2熱交換流路16bにおいても下部に位置す
る入口側から加熱オイルが流入して上部に位置する出口
側から出てオイル加熱器に戻るので、万一加熱オイル内
に気泡が混入したり熱交換流路内に気泡が存在していた
としても、加熱オイルが各熱交換流路内に流入し易く、
気泡により流入を阻止されることがない。したがって、
各熱交換流路では気泡による熱伝達の障害はなく、効率
の良い加熱が確実に行なわれる。
【0025】第1熱交換流路16aと第2熱交換流路1
6bとを通って熱を奪われたオイル、即ち温度が低下し
たオイルはオイル還流管13を介してオイル加熱器2に
戻され、再度加熱される。換言すれば、加熱媒体として
機能する難燃性オイルは、オイル加熱器2、第1熱交換
流路16a、および第2熱交換流路16bを循環して電
気加熱装置8の熱を溶剤槽15内の溶剤に伝達し、これ
により効率良く溶剤を加熱する。
【0026】蒸留釜3の溶剤槽15内で溶剤が加熱され
ると、溶剤槽15内はエゼクタ6の吸引作用により約8
0Torr程度の真空状態になっているので、汚れを含んだ
石油溶剤は汚れを残して石油系溶剤ガスに容易に気化す
る。そして、気化した溶剤ガスは、エゼクタ6の吸引作
用により溶剤ガスパイプ19に吸引され、コンデンサ5
内に導かれて冷却されて凝縮液化され、これにより汚れ
を殆ど含まない石油系溶剤に再生される。
【0027】なお、溶剤槽15内に注入された石油系溶
剤に水分が含まれていると、この水分も気化してコンデ
ンサ5で溶剤ガスと共に液化される。したがって、コン
デンサ5で液化した石油系溶剤中には水分が含まれてい
ることがある。このため、本実施例では溶剤循環ポンプ
31により溶剤を循環させ、この循環パイプ30の途中
に設けた水分分離器29により水分を除去し、コンデン
サ5で液化した溶剤は循環パイプ30の途中に設けたエ
ゼクタ6から循環流に合流させ、水分分離器29の下流
側に形成した再生溶剤取出口44から純粋な再生石油系
溶剤だけを取り出す。
【0028】また、本実施例では蒸留精製度を高めるた
めに蒸留釜3の上方に、溶剤槽15内に供給した石油系
溶剤の液面よりも高い位置に、溶剤槽15の内周形状と
ほぼ同様の外周形状を有する金網45を着脱可能に設け
る。この金網45は、例えば線径が0.2mm以上で、1
0〜60メッシュであって、2から3枚の金網45を重
ねて設置されている。また、金網45の表面を波形にす
ると、間に多くの空間が形成されるので有効である。こ
の金網45は、石油系溶剤が沸騰した場合に、溶剤と一
緒に共沸した油脂等からなる汚れ成分が蒸留釜3上部ま
で上昇して石油系溶剤ガス中に混入することを防止する
とともに、汚れ成分の物質を付着して除去し、これらの
作用により精製度を高めるものである。
【0029】また、蒸留釜3内には、溶剤槽15の天井
面の孔から反応棒46を挿入してある。この反応棒46
は、蒸留釜3内に挿入した際に底部近くまで達する長さ
を有し、その材質は、蒸留釜3を構成する材料よりも酸
などの反応物質に対して反応しやすい材質からなる。例
えば、硫黄や塩素に反応しやすいアルミニウムや銅によ
り構成する。この様な反応棒46を挿入しておき、時々
引き抜いて反応棒46の腐食程度、特に液面近傍の腐食
度合を検査すると、蒸留釜3の腐食具合を知ることがで
き、蒸留釜3の破損等の不慮の事故を未然に防止するこ
とができる。
【0030】次に、上記した構成からなる再生装置1の
作動および各部材の制御を、図2に示すタイミングチャ
ートおよび図3に示す電気的制御手段14の概略ブロッ
ク図を参照しながら説明する。なお、初期状態では蒸留
釜3、廃液貯留タンク22内は空であり、オイル加熱器
2および熱交換流路16を含む加熱オイルの循環系には
オイルが充填されており、また、水分分離器29を含む
溶剤循環系には先に再生した溶剤が充満している。
【0031】また、電気的制御手段14は、本実施例で
はマイクロコンピュータ構成であり、操作の手順をプロ
グラミングして予め記憶したROM、RAM、中央処理
演算回路(CPU)47からなりオイルの温度を溶剤の
種類に応じて設定記憶可能な加熱オイル温度設定記憶部
48、予め真空度を設定記憶しておく真空度設定記憶部
49、蒸留時間を設定する蒸留タイマ50、煮詰め時間
を設定する煮詰めタイマ51、蒸留釜3のスラッジバル
ブ52を開放する時間を設定するスラッジタイマ53、
廃液貯留タンク22の廃液バルブ54の開放時間を設定
する廃液タイマ55などからなる。
【0032】先ず、操作盤の運転ボタンを押すと、電気
的制御手段14からの信号に基づいて運転ランプが点灯
すると共に、オイル循環ポンプ4、溶剤循環ポンプ3
1、オイル加熱器2の両電気加熱装置8がそれぞれ作動
を開始する。なお、この時点では溶剤注入バルブ23は
閉じたままである。
【0033】オイル循環ポンプ4が作動すると、加熱オ
イル循環系のオイルが循環してオイル加熱器2からオイ
ル供給管11、蒸留釜3の第1熱交換流路16a、第2
熱交換流路16b、オイル還流管13の順に流れてオイ
ル加熱器2に戻る。そして、このオイル循環系のオイル
は電気加熱装置8の作動により次第に温度が上昇する。
【0034】また、溶剤循環ポンプ31が作動すると溶
剤循環系の溶剤が循環するので、エゼクタ6が吸引作用
により蒸留釜3の溶剤槽15内の圧力が次第に低下す
る。
【0035】そして、オイル温度検出器12からの信号
に基づいてオイルの温度が溶剤の種類に応じて予め設定
した上限の所定温度(例えば第3石油類であれば170
〜180°C)に到達するとともに、真空度検出器34
からの信号に基づいて蒸留釜3内の真空度が予め設定し
た所定の真空度(例えば80Torr)に到達したことを電
気的制御手段14が検知すると、蒸留タイマ50をスタ
ートさせるとともに、冷却水バルブ38および溶剤注入
バルブ23を開き、また、オイル加熱器2の一方の電気
加熱装置8は継続してONのままであるが、他方の電気
加熱装置8をOFFにする。
【0036】溶剤注入バルブ23が開くと蒸留釜3の溶
剤槽15の内部に石油系溶剤が注入され始め、液位調整
器25により設定した位置まで液面が上昇すると液位調
整器25が溶剤の流れ込みを停止する。
【0037】また、冷却水バルブ38が開くと、コンデ
ンサ5内に冷却水が供給されてコンデンサ5が冷却、即
ち凝縮液化を開始し、コンデンサ5から出た冷却水は廃
液貯留タンク22の冷却室41を通って廃液貯留タンク
22を冷却する。
【0038】この様に、加熱オイルの温度が所定温度に
到達した後に溶剤を注入するようにすると、冷えた溶剤
を注入してからオイルを次第に加熱する場合に比較し
て、加熱の立上り時間を短縮することができるので効率
的である。また、蒸留釜3の内部が所定の真空度に到達
した後に溶剤を注入するようにすると、引火、爆発等を
防止することができ安全である。
【0039】オイル加熱器2により所定温度まで加熱さ
れた加熱オイルが蒸留釜3の第1熱交換流路16aから
第2熱交換流路16b内を通ると、溶剤槽15内の溶剤
が加熱されて真空蒸留される。そして、気化した溶剤ガ
スは吸引されてコンデンサ5に送り込まれて凝縮液化さ
れ、液化した溶剤はエゼクタ6に吸引されて溶剤循環流
に合流し、水分分離器29を繰り返し通過することによ
り水分が除去された状態で溶剤取出口44から純粋な再
生石油系溶剤として取り出される。
【0040】この様にして蒸留釜3内の被再生石油系溶
剤が真空蒸留され続けると、溶剤槽15内の溶剤の液面
が低下するが、ある程度低下すると液位調整器25が開
いて溶剤を流し込む。したがって、蒸留釜3内では引き
続き真空蒸留が行なわれる。
【0041】蒸留釜3内で継続して真空蒸留が行なわれ
ると、この真空蒸留では加熱オイルの熱を熱源としてい
るので、一方の電気加熱装置8aの熱で保温していても
オイルの温度が緩やかに低下していき、このオイルの温
度はオイル温度検出器12からの信号により電気的制御
手段14が常に監視し続けている。そして、オイルの温
度が下限の所定温度(溶剤の種類により異なるが、例え
ば上限温度170°Cの場合には165°C)まで低下
すると、電気的制御手段14がオイル加熱器2の他方の
電気加熱装置8bもONにして循環オイルの加熱を再開
する。
【0042】他方の電気加熱装置8bもONになると循
環する加熱オイルの温度が短時間で上限温度まで上昇
し、この上限温度に到達すると、オイル温度検出器12
からの信号に基づいて電気的制御手段14が他方の電気
加熱装置8bをOFFにして再び一方の電気加熱装置8
の加熱のみによる保温状態に移行する。したがって、蒸
留釜3の熱交換流路16に供給される加熱オイルの温度
は、当該溶剤の種類に応じて設定した最適温度域を確実
に維持することができる。したがって、真空蒸留により
再生する目的物質、即ち当該石油系溶剤の純度を高くす
ることができ、不純物を共に真空蒸留される事態を減ら
すことができる。
【0043】この様な操作を繰り返して行なうと、油脂
等の汚れを含んだ石油系溶剤を大量に真空蒸留して再生
することができるが、その一方で蒸留釜3の溶剤槽15
内では真空蒸留で残された汚れの割合が次第に高まる。
そこで、前記した蒸留工程は蒸留タイマ50に予め設定
した所定の時間(例えば10%程度の汚れであれば30
分)が経過した時点で煮詰め工程に移行する。
【0044】蒸留タイマ50から所定時間経過信号が送
出されると、電気的制御手段14は、煮詰めタイマ51
をスタートさせると共に、溶剤注入バルブ23を閉じ
る。なお、オイル加熱器2の電気加熱装置8の制御は蒸
留工程と同じであり、また、冷却水バルブ38も開いた
状態を継続させる。したがって、蒸留釜3の溶剤槽15
内の溶剤は引き続いて真空蒸留されて次第にその量が減
少する。即ち、蒸留釜3内の溶剤は真空蒸留により減少
しても注ぎ足されないので、煮詰められていき、汚れの
割合が極めて高いスラッジ液となる。
【0045】そして、煮詰めタイマ51に設定した所定
時間(例えば5分)が経過して煮詰め終了信号が送出さ
れると、電気的制御手段14がスラッジタイマ53をス
タートさせ、同時に溶剤循環ポンプ31の作動を停止し
て蒸留釜3内の吸引を停止させるとともに、オイル加熱
器2の電気加熱装置8a,8bを全て0FFにしてオイ
ルの加熱を停止する。また、電気的制御手段14は、煮
詰め工程が終了してスラッジ排液工程に移行すると、ス
ラッジバルブ52を開放する。したがって、蒸留釜3の
溶剤槽15の底部に溜っていたスラッジが廃液排出口2
0から廃液貯留タンク22に流下する。なお、スラッジ
排液工程に移行しても冷却水バルブは開いたままなの
で、廃液貯留タンク22の冷却室41には冷却水が供給
され続ける。このため、廃液貯留タンク22内に流下し
たスラッジは冷却水により冷却される。
【0046】次に、スラッジタイマ53に設定した所定
時間が経過してスラッジ排液工程が終了すると、電気的
制御手段14が排液タイマ55をスタートさせ、廃液バ
ルブ54を開くとともに、ブザーを鳴らす。廃液バルブ
54が開くと、廃液貯留タンク22内のスラッジが再生
装置1の下部にセットされている容器56内に収容され
る。
【0047】そして、廃液タイマ55に設定した所定時
間が経過して廃液工程終了信号が送出されると、電気的
制御手段14が運転ランプを消灯して停止ランプを点灯
し、廃液バルブ54を閉じ、ブザーを停止し、これによ
り1サイクルを終了する。なお、容器56は再生装置1
から簡単に取り出すことができるので、容器56内にあ
る程度の量が溜ったならば容器56ごとスラッジ置場に
搬送され、その後は産業廃棄物として処理される。
【0048】以上のようにして溶剤の再生工程は1サイ
クルが終了するが、引き続き再生作業を行なう場合に
は、1サイクル目と同様に、操作盤の運転ボタンを操作
することにより2サイクル目の再生作業を開始すること
ができる。3サイクル目以降も同様である。
【0049】これまで説明した実施例では加熱オイルが
予め設定した所定温度に到達した時点で溶剤注入バルブ
23を開くと共に、蒸留タイマ50をスタートさせて本
格的な蒸留工程に移行するように構成した。しかし、実
際には加熱オイルが所定温度に到達するまでの温度域で
も溶剤は蒸発する。そこで、蒸留釜3内の溶剤の温度を
検出する溶剤温度検出器32を設け、加熱オイルによる
蒸留釜3の加熱が開始されたならば、或は加熱の開始に
よりスタートする溶剤注入タイマ(図示せず)の溶剤注
入開始時間になったならば、溶剤注入バルブ23を開い
て蒸留釜3内に溶剤を注入し、この溶剤が加熱オイルの
加熱によって温度が上昇し、溶剤温度検出器32からの
信号に基づいて溶剤が予め設定した所定温度に到達した
ならば蒸留タイマをスタートさせてもよく、この様な制
御を電気的制御装置14により制御する。
【0050】溶剤温度検出器32は蒸留釜3内の溶剤の
温度を検出して電気的制御装置14に信号を送出できれ
ばどのような位置に設けてもよいし、どのような構成の
検出器でもよい。例えば、前述したように、溶剤ガスパ
イプ19の蒸留釜3側に設けて溶剤ガスの温度を検出す
ることにより蒸留釜3内の溶剤の温度を検出してもよい
し、或は溶剤の液面よりも下方に位置する溶剤槽15の
周壁に溶剤の温度を直接検出する検出器を設けてもよ
い。そして、溶剤注入バルブ23を開くための所定温度
としては、例えば前記実施例の加熱オイルの所定温度
(170〜180°C)よりも遥かに低い80°Cに設
定してもよい。
【0051】この様な構成からなる再生装置1の作動お
よび各部材の制御を、図4に示すタイミングチャート及
び図3に示す電気的制御手段14の概略ブロック図を参
照しながら説明する。
【0052】先ず、操作盤の運転ボタンを押すと、電気
的制御手段14からの信号に基づいて運転ランプが点灯
すると共に、オイル循環ポンプ4、溶剤循環ポンプ3
1、オイル加熱器2の両電気加熱装置8がそれぞれ作動
を開始し、また、冷却水バルブ38が開く。なお、この
時点で溶剤注入バルブ23を開いてもよいし、或は溶剤
注入開始タイマに設定した時間が経過した時点で開い
て、蒸留釜3内に溶剤を注入してもよい。
【0053】溶剤注入バルブ23が開くと蒸留釜3の溶
剤槽15の内部に石油系溶剤が注入され始め、液位調整
器25により設定した位置まで液面が上昇すると液位調
整器25が溶剤の流れ込みを停止する。
【0054】また、冷却水バルブ38が開くと、コンデ
ンサ5内に冷却水が供給されてコンデンサ5が冷却、即
ち凝縮液化できる状態になる。
【0055】オイル循環ポンプ4が作動すると、加熱オ
イル循環系のオイルが循環してオイル加熱器2からオイ
ル供給管11、蒸留釜3の第1熱交換流路16a、第2
熱交換流路16b、オイル還流管13の順に流れてオイ
ル加熱器2に戻り、このオイル循環系のオイルが電気加
熱装置8の作動により次第に温度が上昇することは前記
実施例と同じである。加熱オイルは所定温度に到達しな
くても溶剤を加熱するので、蒸留釜3内の溶剤は蒸発し
始める。
【0056】また、溶剤循環ポンプ31が作動すると溶
剤循環系の溶剤が循環するので、エゼクタ6が吸引作用
により蒸留釜3の溶剤槽15内の圧力が次第に低下す
る。したがって、蒸留釜3内の溶剤の蒸発が上記圧力低
下によって次第に促進される。
【0057】そして、加熱オイルの設定温度よりも溶剤
の設定温度が低いので、オイル温度検出器12が加熱オ
イルの所定温度到達を検出する前に溶剤温度検出器が先
に溶剤の所定温度到達を検出し、電気的制御装置14に
信号を送出する。この信号を受けた電気的制御装置14
は、蒸留タイマ50による計時を開始する。
【0058】オイル温度検出器12からの信号に基づい
てオイルの温度が上限の所定温度に到達すると、オイル
加熱器2の一方の電気加熱装置8は継続してONのまま
であるが、他方の電気加熱装置8をOFFにする。
【0059】この様に、加熱オイルの温度が所定温度に
到達する前に溶剤を注入し、この溶剤が所定温度に到達
した時点で蒸留タイマをスタートさせて本格的な蒸留を
進行させる様に構成すると、オイル温度が所定温度に到
達するまで待つ必要がなくなるので、前述した第1の実
施例に比較して蒸留効率を一層高めることができる。
【0060】この実施例では溶剤注入タイマに設定した
所定時間が経過した後に溶剤注入バルブ23を開いて蒸
留釜3内に溶剤を注入するように構成したが、溶剤注入
タイマを使用しないで、蒸留釜3内の真空度を検出する
検出器を設け、蒸留釜3内が次第に減圧されて所定の真
空度に到達したならば溶剤注入バルブ23を開いて蒸留
釜3内に溶剤を注入し、この溶剤が所定の温度に到達し
たことを溶剤温度検出器32からの信号に基づいて検知
した時点で本格的な蒸留工程に移行するように電気的制
御装置14を設定してもよい。この様に、蒸留釜3内が
所定の負圧になった状態を検出して溶剤を注入するよう
に構成すると共に、溶剤の温度が所定温度になったこと
を検出して本格的な蒸留を開始するように構成すると、
蒸留の効率を更に高めることができる。
【0061】なお、本発明におけるオイル加熱器2の電
気加熱装置8は、別個に作動可能であればその数は2本
に限定されるものではなく、また、保温用に使用される
電気加熱装置8の数も複数のうちの一部であればその数
は限定されない。また、真空発生装置6は、蒸留釜3内
を減圧して真空状態を形成することができればエゼクタ
6に限定されるものではなく、例えば一般的な真空ポン
プでもよい。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、以
下の効果を奏する。請求項1に記載の発明は、オイル加
熱器の電気加熱装置によって加熱した難燃性オイルを蒸
留釜の熱交換流路に供給して石油系溶剤を真空蒸留する
ので、従来の再生装置では不可欠であった蒸気発生ボイ
ラーが不要となる。したがって、蒸気ラインを敷設した
りする大掛かりな付帯工事が不要となり、設置作業も簡
単である。また、特別の免許がない一般の人間であって
も管理でき、管理が容易であり、手軽に再生装置を導入
することができ、経費の節減ばかりでなく、限りある資
源の有効利用を図り、省資源にも寄与する。
【0063】そして、溶剤槽の内部下方に設けた第1熱
交換流路内を通した加熱オイルを次には溶剤槽の外側に
設けた第2熱交換流路を通して、加熱オイルの熱を溶剤
の内部と外部との両方から伝達して加熱するので、溶剤
を効率良く加熱することができる。したがって、エネル
ギーの消費が少なくても真空蒸留による溶剤の再生を効
率良く行なうことができる。しかも、各熱交換流路内
に、下部に位置する入口側から加熱オイルを流入させる
と、加熱オイル内に気泡が混入したり或は加熱流路内に
気泡が存在したとしても、加熱オイルが熱交換流路内に
流入し易く、したがって、気泡の存在に拘らず効率良く
加熱することができる。
【0064】また、請求項2に記載の発明は、加熱オイ
ルが上限温度に到達する前に溶剤注入バルブを開いて溶
剤を蒸留釜内に注入し、この溶剤が所定の温度に到達す
ると蒸留タイマをスタートさせて蒸留を開始するので、
溶剤の蒸留効率が一層向上する。
【0065】請求項3に記載の発明は、オイル温度検出
器からの信号に基づいて加熱オイルが予め設定した所定
温度に到達したことを検知してから溶剤注入バルブを開
いて蒸留釜内に溶剤の注入を開始するので、加熱立上り
が早くなり効率が良い。
【0066】請求項4に記載の発明は、蒸留釜の溶剤槽
内の真空度を検出する真空度検出器を設け、該真空度検
出器からの信号に基づいて溶剤槽内の圧力が予め設定し
た真空状態に到達したことを検知した後に溶剤注入バル
ブを開いて蒸留釜内に溶剤の注入を開始するので、引火
や爆発等を未然に防止することができ、安全性を高める
ことができる。
【0067】請求項5に記載の発明は、加熱オイルが上
限温度に到達した後に溶剤注入バルブを開くとともに蒸
留タイマをスタートさせるので、安定した蒸留を行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる石油系溶剤の再生装置の一実施
例の説明図である。
【図2】タイミングチャートである。
【図3】電気的制御手段の概略ブロック図である。
【図4】他の実施例のタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 石油系溶剤の再生装置 2 オイル加熱器 3 蒸留釜 4 オイル循環ポンプ 5 冷却器としてのコンデンサ 6 真空発生装置としてのエゼクタ 8 電気加熱装置 10 外気連通管 11 オイル供給管 12 オイル温度検出器 13 オイル還流管 14 電気的制御手段 15 蒸留釜の溶剤槽 16a 第1熱交換流路 16b 第2熱交換流路 23 溶剤注入バルブ 29 水分分離器 31 溶剤循環ポンプ 32 溶剤温度検出器 34 真空度検出器 46 反応棒
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−63304(JP,A) 特開 平5−337302(JP,A) 特開 昭59−120202(JP,A) 特開 昭63−131951(JP,A) 特開 昭61−61671(JP,A) 特開 平3−217284(JP,A) 特開 平5−203(JP,A) 特開 平4−53594(JP,A) 特開 平4−122401(JP,A) 実開 昭63−181401(JP,U) 実開 昭52−139344(JP,U) 実開 昭60−194893(JP,U) 実開 昭64−41847(JP,U) 実公 平6−36838(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B01D 3/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気加熱装置(8)により難燃性オイル
    を加熱するオイル加熱器(2)と、該オイル加熱器に連
    通接続した熱交換流路(16)を溶剤槽(15)に有す
    る蒸留釜(3)と、オイルをオイル加熱器の出口側から
    上記熱交換流路の入口側に供給するとともに、熱交換流
    路の出口側からオイル加熱器の入口側にオイルを戻すオ
    イル循環ポンプ(4)と、蒸留釜の上部に連通接続した
    冷却器(5)と、蒸留釜に連通接続した真空発生装置
    (6)とを備え、オイル加熱器により加熱した難燃性オ
    イルを蒸留釜の熱交換流路の入口側に供給し、蒸留釜内
    で石油系溶剤を真空蒸留して石油系溶剤ガスに気化さ
    せ、この石油系溶剤ガスを冷却器で冷却して凝縮液化さ
    せる石油系溶剤の再生装置において、 前記熱交換流路を、溶剤槽の内部に配設した第1熱交換
    流路(16a)と、溶剤槽の外側に溶剤槽を囲む状態で
    配設した第2熱交換流路(16b)とから構成し、 オイル加熱器の出口側を第1熱交換流路の入口側に、第
    1熱交換流路の出口側を第2熱交換流路の入口側に、第
    2熱交換流路の出口側をオイル加熱器の入口側に連通接
    続したことを 特徴とする石油系溶剤の再生装置。
  2. 【請求項2】 蒸留釜の溶剤入口側に接続した溶剤流入
    路(24)には溶剤の注入を規制する溶剤注入バルブ
    (23)を、蒸留釜には溶剤の温度を検出する溶剤温度
    検出器(32)をそれぞれ設け、 加熱オイルが上限温度に到達する前に溶剤注入バルブを
    開き、溶剤温度検出器からの信号に基づいて蒸留釜内の
    溶剤が予め設定した所定温度に到達したことを検知する
    と蒸留タイマ(50)をスタートさせる電気的制御手段
    (14)を設けたことを特徴とする請求項1に記載の石
    油系溶剤の再生装置。
  3. 【請求項3】 電気加熱装置(8)により難燃性オイル
    を加熱するオイル加熱器(2)と、該オイル加熱器に連
    通接続した熱交換流路(16)を溶剤槽(15)に有す
    る蒸留釜(3)と、オイルをオイル加熱器の出口側から
    上記熱交換流路の入口側に供給するとともに、熱交換流
    路の出口側からオイル加熱器の入口側に オイルを戻すオ
    イル循環ポンプ(4)と、蒸留釜の上部に連通接続した
    冷却器(5)と、蒸留釜に連通接続した真空発生装置
    (6)とを備え、オイル加熱器により加熱した難燃性オ
    イルを蒸留釜の熱交換流路の入口側に供給し、蒸留釜内
    で石油系溶剤を真空蒸留して石油系溶剤ガスに気化さ
    せ、この石油系溶剤ガスを冷却器で冷却して凝縮液化さ
    せる石油系溶剤の再生装置において、 蒸留釜の溶剤入口側に接続した溶剤流入路(24)には
    溶剤の注入を規制する溶剤注入バルブ(23)を設け、 オイル温度検出器(12)からの信号に基づいて加熱オ
    イルが予め設定した所定温度に到達したことを検知する
    と溶剤注入バルブを開いて蒸留釜内に溶剤の注入を開始
    せしめる電気的制御手段(14)を設けたことを特徴と
    する石油系溶剤の再生装置。
  4. 【請求項4】 電気加熱装置(8)により難燃性オイル
    を加熱するオイル加熱器(2)と、該オイル加熱器に連
    通接続した熱交換流路(16)を溶剤槽(15)に有す
    る蒸留釜(3)と、オイルをオイル加熱器の出口側から
    上記熱交換流路の入口側に供給するとともに、熱交換流
    路の出口側からオイル加熱器の入口側にオイルを戻すオ
    イル循環ポンプ(4)と、蒸留釜の上部に連通接続した
    冷却器(5)と、蒸留釜に連通接続した真空発生装置
    (6)とを備え、オイル加熱器により加熱した難燃性オ
    イルを蒸留釜の熱交換流路の入口側に供給し、蒸留釜内
    で石油系溶剤を真空蒸留して石油系溶剤ガスに気化さ
    せ、この石油系溶剤ガスを冷却器で冷却して凝縮液化さ
    せる石油系溶剤の再生装置において、 蒸留釜の溶剤槽内の真空度を検出する真空度検出器(3
    4)と、 蒸留釜の溶剤入口側に接続した溶剤流入路(24)に設
    けられて溶剤の注入を規制する溶剤注入バルブ(23)
    と、 真空度検出器からの信号に基づいて溶剤槽内の圧力が予
    め設定した真空状態に到達したことを検知すると溶剤注
    入バルブ(23)を開いて蒸留釜内に溶剤の注入を開始
    せしめる電気的制御手段(14)とを備えたことを特徴
    とする石油系溶剤の再生装置。
  5. 【請求項5】 電気加熱装置(8)により難燃性オイル
    を加熱するオイル加熱器(2)と、該オイル加熱器に連
    通接続した熱交換流路(16)を溶剤槽(15 )に有す
    る蒸留釜(3)と、オイルをオイル加熱器の出口側から
    上記熱交換流路の入口側に供給するとともに、熱交換流
    路の出口側からオイル加熱器の入口側にオイルを戻すオ
    イル循環ポンプ(4)と、蒸留釜の上部に連通接続した
    冷却器(5)と、蒸留釜に連通接続した真空発生装置
    (6)とを備え、オイル加熱器により加熱した難燃性オ
    イルを蒸留釜の熱交換流路の入口側に供給し、蒸留釜内
    で石油系溶剤を真空蒸留して石油系溶剤ガスに気化さ
    せ、この石油系溶剤ガスを冷却器で冷却して凝縮液化さ
    せる石油系溶剤の再生装置において、 蒸留釜の溶剤入口側に接続した溶剤流入路(24)には
    溶剤の注入を規制する溶剤注入バルブ(23)を設け、 オイル温度検出器(12)からの信号に基づいて加熱オ
    イルが上限温度に到達したことを検知すると溶剤注入バ
    ルブを開くとともに、蒸留タイマ(50)をスタートさ
    せる電気的制御手段(14)を設けたことを特徴とする
    石油系溶剤の再生装置。
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