JP2003126842A - 油水分離装置 - Google Patents

油水分離装置

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JP2003126842A
JP2003126842A JP2001330128A JP2001330128A JP2003126842A JP 2003126842 A JP2003126842 A JP 2003126842A JP 2001330128 A JP2001330128 A JP 2001330128A JP 2001330128 A JP2001330128 A JP 2001330128A JP 2003126842 A JP2003126842 A JP 2003126842A
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JP
Japan
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water
vacuum chamber
oil
vacuum
pipe
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Application number
JP2001330128A
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English (en)
Inventor
Kenji Nakagawa
憲治 仲川
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Hitachi Plant Technologies Ltd
Original Assignee
Hitachi Industries Co Ltd
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Publication date
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  • Heat Treatment Of Water, Waste Water Or Sewage (AREA)
  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 真空チャンバ内に導入した油水混合液を真空
中で沸騰させて油水を分離する装置であって、処理水を
真空発生機構の駆動水として回収し連続運転が可能な油
水分離装置を提供すること。 【解決手段】油水混合液を導入する真空チャンバ10
と、水タンク12とエゼクタ13とポンプを管で接続し
て水の循環回路19を構成する。水の循環回路19に冷
凍システムの冷凍機による熱交換器22を設け、真空チ
ャンバ10に加熱器を設ける。水の循環回路19によっ
て発生する負圧を真空チャンバ10に供給し、真空チャ
ンバ10内に導入した油水混合液の水を沸騰うさせて水
分のみを蒸発させ、蒸発した水蒸気を冷却器11で水に
戻して処理水として排出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油水分離装置に係
り、特に、油水混合液を真空状態で沸騰させて油水を分
離する油水分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の真空沸騰式の油水分離装置として
は、特開2000−18162号公報に記載のものがあ
る。この公報の装置では、真空チャンバが真空ポンプの
吸気側と連結されており、また真空チャンバの本体には
内部の油水混合液(例えばドレン)を昇温する加熱器が
設けられているものである。ドレンを油と水に分離する
には、ドレンを真空チャンバに導入し、真空ポンプを運
転すると共に加熱器により真空チャンバを昇温する。真
空チャンバが真空下における水の沸点に達するとドレン
中の水が気化して真空ポンプより大気に放出され、真空
チャンバ内には油だけが残留した状態になる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術は、真空チャ
ンバに真空ポンプを接続し、真空ポンプの排気側から大
気に放出された水蒸気を、後段に設けた熱交換器で凝縮
させて蒸留水に還元し処理するものであって、真空ポン
プを必要とするものであった。一方、ドレンを未処理の
まま下水道又は河川に放流すると環境汚染の原因となる
ので、ドレンは油と水に分離してから廃棄処理するのが
好ましく、このため油水分離装置の必要性が高まってい
る。
【0004】そこで、本発明の目的は、真空チャンバ内
に導入した油水混合液を真空中で沸騰させて油水を分離
する装置において、気化した水分を凝縮させ、その蒸留
水をエゼクタとポンプによる水の循環回路によって真空
発生機構を構成すると共に、回収した処理水を駆動水に
使用するものであって、真空ポンプを不要にした油水分
離装置を提供することである。
【0005】本発明の他の目的は、真空チャンバ内の油
水混合液を昇温するために加熱器に加えて、補助熱源を
設けて油水液の沸騰を促進させる油水分離装置を提供す
ることである。
【0006】又、本発明の他の目的は、真空チャンバ内
に設けた温度センサにより、弁洩れなどの原因による真
空度の異常を検出・報知できる油水分離装置を提供する
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明では、油水混合液を導入する真空チャンバと、
冷却器と、水タンクとエゼクタとポンプを管で接続した
水の循環回路とを具備し、真空チャンバと冷却器を接続
し、かつ冷却器とエゼクタを接続し、水の循環回路に冷
凍機の熱交換器を設け、真空チャンバに加熱器を設け、
水の循環回路によって発生する負圧を真空チャンバに供
給することを特徴とする。
【0008】また、真空チャンバは冷凍機の凝縮側の放
熱器を補助熱源として設けていることを特徴とする。
【0009】更に、真空チャンバは内部に温度センサを
設け、真空度に応じて決まる油水混合液の沸点に到達す
るまでの設定時間と温度センサが測定する温度とを比較
し、設定された時間内に沸点に達していないときは装置
が異常であることを検出することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明の油水分離装置の構
成を示す構成図、図2は水タンクの内部構造を示す断面
図、図3は真空チャンバの内部構造を示す断面図であ
る。
【0011】図において、真空チャンバ10は、配管1
4により冷却器11と、配管32と三方電磁弁17とエ
ゼクタ13を介して水タンク12とに接続されている。
なお、配管32と配管14は真空チャンバ10側で直接
接続してある。また、冷却器11は配管15によりエゼ
クタ13に接続されている。さらに、エゼクタ13と水
タンク12は、ポンプ16及び三方電磁弁17を介して
配管18で接続されている。水タンク12と、エゼクタ
13と、ポンプ16とは配管18によって水の循環回路
19を形成し、この水の循環回路19によって真空発生
機構が構成されている。ところで、エゼクタ13は駆動
水温が上昇すると精度が低下するので、駆動水温を安定
させるため水タンク12内に水を冷却する冷却機構を組
み込んでいる。水の冷却機構は水タンク12と接続する
冷凍システムであって、冷凍機20及び凝縮器21から
なる冷凍システムで冷却したガスを、水タンク12内に
設けた熱交換器22に送ることで、水タンク12内の水
温の上昇を防止している。一方、真空チャンバ10内に
は、冷凍機20の凝縮側の熱を放出する放熱器23を設
けてある。また、水タンク12には水道水を補給する水
補給管24が設けてある。
【0012】本発明では、上記のようにエゼクタ13で
負圧を発生するように構成したため、真空ポンプを別設
する必要が無くなくなり装置の小型化を図ることが可能
となる。また、真空チャンバ10の補助熱源に冷凍機2
0の凝縮側の熱を利用する構成としたため、真空チャン
バ10の加熱に要する電力が少なくて済み省エネルギを
図ることが出来る。
【0013】なお、本実施形態では、熱交換器22を水
タンク12の内部に設けた構成としたが、水タンク12
内に限定するものでなく、水の循環回路19中に設けら
れればよい。
【0014】更に、真空チャンバ10には、ドレン供給
管30と廃液放出管31が接続されている。なお、真空
チャンバ10に設けたフロート管33に接続した放出管
34を廃液放出管31に接続している。また、真空チャ
ンバ10に接続したドレン供給管30には電動弁35を
設け、廃液放出管31にも電動弁36を設けると共に、
廃液放出管31のバイパス管37に手動弁38を設け、
さらに、フロート管33に接続した放出管34に手動弁
39を設けている。この他、水タンク12の上方位置に
処理水放出管40が接続され、また、水タンク12とポ
ンプ16の間の配管18にポンプ排水管41が手動弁4
2を介して接続されている。なお、冷却器11とエゼク
タ13を接続した配管15には電動弁43が設けられて
いる。
【0015】図3を参照して、真空チャンバ10とフロ
ート管33は上方及び下方位置に設けた連結管44を介
して接続され、フロート管33内の液面が真空チャンバ
10内のドレンが沸騰した場合でも変動しないようにし
ている。この、フロート管33内には、真空チャンバ1
0の水位を検出するための水位センサ45が設けられて
いる。
【0016】又、真空チャンバ10の内部には、ドレン
を昇温させる加熱器50が設けられており、真空チャン
バ10内に導入されたドレンを昇温する。また、真空チ
ャンバ10内は温度センサ51を設けてある。なお、図
示していないが本装置には、この温度センサ51が測定
する温度と、真空度に応じて決まる油水混合液の沸点に
到達するまでの設定時間とを比較する制御機構を備えて
いる。また、設定された時間内に沸点に達していないと
きに制御機構が異常であることを検出して、異常を報知
(音声又は表示により報知)する警報装置とを備えてい
る。このように、温度上昇速度から装置の異常を検出し
警報を発する事ができるため、流路中に設けた三方電磁
弁や大気開放用の電動弁43の洩れ等により所定の負圧
になるまでの時間が伸びていたり、ドレンの供給を行う
電動弁35の洩れにより、所定量のドレンが供給されな
い等の異常を早めに把握でき、無駄な運転を抑制するこ
とができる。
【0017】さらに、真空チャンバ10内には、ドレン
の沸騰による油分の飛散を防止するため、ドレンに浸か
るように網板又は穴あき板52を設けると共に、ドレン
面より上方に隔壁板53を設けている。なお、隔壁板5
3は蒸発した気体のみが上方にいき、液状のものが混じ
らないように迷路状に配置してある。
【0018】本実施形態では、真空チャンバ10の内部
に加熱器50を設けたが、真空チャンバ10の外側に設
けて真空チャンバ全体を昇温してもよい。
【0019】次に、本実施形態の装置によって油水を分
離する動作を説明する。まず始めに、油水混合液である
ドレンをドレン供給管30から真空チャンバ10に導入
する。真空チャンバ10に所定量のドレンが導入された
ら、電動弁35を閉にしてドレンの導入を停止する。ド
レン導入の開始指示は、図示していない制御盤上で行わ
れる。また、作業中に真空チャンバ10内のドレンの水
位が基準以下に下がったことを水位センサ45で検出す
ると、制御機構が自動的に電動弁35の開指令を出し
て、新しいドレンを導入する。また、水タンク12には
予め所定量の水が供給されているものとする。
【0020】次に、三方電磁弁17により配管32への
接続を切り、ポンプ16を運転して水タンク12内の水
を配管42から配管18によってエゼクタ13を通して
循環させる。同時に真空チャンバ10内の加熱器50に
通電してドレンを昇温する。真空チャンバ10内のドレ
ンが昇温すると共に、エゼクタ13によって管14、1
5内が吸引される。このため、真空チャンバ10内が負
圧になり、これによりドレンの水分は低温で沸騰する。
真空チャンバ10の内部には、前述のように冷凍システ
ムの凝縮側の熱を放出する放熱器23を設けたので、加
熱器50による昇温とともに放熱器23によってドレン
の昇温が促進される。また真空チャンバ10に導入され
た油水混合液(ドレン)は温度センサ51によって測定
されており、制御機構は温度センサ51が測定する温度
と、真空度に応じて決まる油水混合液の沸点に達するま
での設定時間とを比較し、設定された時間内に沸点に達
していないときは弁洩れなどによる装置の異常と判断し
て、図示しない警報装置を作動する。
【0021】真空チャンバ10内で沸騰したドレンの水
分は油分を含まない水蒸気となって管14を通って冷却
器11に送られ、冷却器11で水に戻されて処理水とな
り、エゼクタ13を経て水タンク12に回収される。前
述のように、エゼクタ13は駆動水温が上昇すると精度
が低下するので、水タンク12内に設けた冷凍システム
の冷凍機による熱交換器22が水温の上昇を防止してい
る。又、冷凍システムを構成する冷凍機20の凝縮側の
放熱器23を真空チャンバ10内に設けたので、放熱器
23はドレンを昇温する熱源の補助熱源として利用され
る。
【0022】水タンク12に回収された処理水は油分を
含んでいないので、このまま下水道又は河川に放流する
ことができる。水タンク12内の水位が処理水放出管4
0の接続部に達すると、処理水は処理水放出管40から
放出される。又、真空チャンバ10はフロート管33の
水位センサ45により、ドレン処理が進み、その水位が
所定の高さに達したことを検出したら、電動弁36を開
にして廃液放出管31から油分を含み濃縮されたドレン
を廃液ドレンとして回収する。
【0023】
【発明の効果】以上のように、本発明は、真空チャンバ
に負圧を供給する真空発生機構を、エゼクタと水タンク
とポンプによる水の循環回路で構成することで、真空ポ
ンプを別設する必要が無くなり、かつ気化した水分を凝
縮させて、その蒸留水を水の循環回路に合流させること
により定期的な駆動水の補給が不要なり、水タンクの水
温を安定させるため水の循環回路中に冷凍機による熱交
換器を設けたので、エゼクタの駆動水温を安定させるこ
とができるものである。また冷凍機の凝縮機を真空チャ
ンバの補助熱源として用いて省エネルギを図っている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による油水分離装置の構成を示す構成
図。
【図2】水タンクの内部構造を示す断面図。
【図3】真空チャンバの内部構造を示す断面図。
【符号の説明】
10 真空チャンバ 11 冷却器 12 水タンク 13 エゼクタ 14 配管 15 配管 16 ポンプ 17 三方電磁弁 18 配管 19 水の循環回路 20 冷凍機 21 凝縮器 22 熱交換器 23 放熱器 24 水補給管 30 ドレン供給管 31 廃液放出管 32 通水管 33 フロート管 34 放出管 35 電動弁 36 電動弁 37 バイパス管 38 手動弁 39 手動弁 40 処理水放出管 41 ポンプ排水管 42 手動弁 43 電動弁 44 連結管 45 水位センサ 50 加熱器 51 温度センサ 52 網板又は穴あき板 53 隔壁板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】油水混合液を導入し油水分離する真空チャ
    ンバと、冷却器と、水タンクとエゼクタ及びポンプとを
    配管で接続した水の循環回路とを具備し、前記真空チャ
    ンバと前記冷却器を配管で接続し、かつ前記冷却器と前
    記エゼクタを配管で接続し、前記水の循環回路中に冷凍
    機で冷却した冷気により処理水を冷却するための熱交換
    器を設け、前記真空チャンバに加熱器を設け、前記エゼ
    クタによって発生する負圧を前記真空チャンバに供給す
    ることを特徴とする油水分離装置。
  2. 【請求項2】前記真空チャンバ内に冷凍機の凝縮側の放
    熱器を補助熱源として設けたことを特徴とする請求項1
    に記載の油水分離装置。
  3. 【請求項3】前記真空チャンバの内部に温度センサを設
    け、真空度に応じて決まる油水混合液の沸点に到達する
    までの設定時間と前記温度センサが測定する温度とを比
    較し、設定された時間内に沸点に達していないときは装
    置が異常であることを検出することを特徴とする請求項
    1又は2に記載の油水分離装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006167589A (ja) * 2004-12-15 2006-06-29 Toyota Motor Corp 油浄化装置及び油浄化方法
CN110894086A (zh) * 2019-12-06 2020-03-20 怀化盛源油脂有限公司 一种榨油厂吸水吸油机
JP2020138144A (ja) * 2019-02-28 2020-09-03 株式会社コンヒラ 廃水処理装置

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