JP2923247B2 - トランクス型パンツ - Google Patents

トランクス型パンツ

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JP2923247B2
JP2923247B2 JP8115378A JP11537896A JP2923247B2 JP 2923247 B2 JP2923247 B2 JP 2923247B2 JP 8115378 A JP8115378 A JP 8115378A JP 11537896 A JP11537896 A JP 11537896A JP 2923247 B2 JP2923247 B2 JP 2923247B2
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supporter
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edge
pants
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国夫 三宅
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    • A41WEARING APPAREL
    • A41BSHIRTS; UNDERWEAR; BABY LINEN; HANDKERCHIEFS
    • A41B9/00Undergarments
    • A41B9/02Drawers or underpants for men, with or without inserted crotch or seat parts
    • A41B9/023Drawers or underpants for men, with or without inserted crotch or seat parts with separate spaces for genitals

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  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Reproductive Health (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Undergarments, Swaddling Clothes, Handkerchiefs Or Underwear Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はパンツに関し、よ
り具体的には男性局部を支持するサポータを備えたトラ
ンクス型パンツに関する。尚、この明細書において「男
性局部」とは男性の外部生殖器を指し、基本的には陰茎
及び陰嚢を総称する意味で用いる。
【0002】
【従来の技術】男性用下着であるパンツの代表的形状と
して、ブリーフ型とトランクス型の二種がある。トラン
クス型パンツは開放的な構造のため通気性が良く、むれ
にくいという利点を有している。しかし、男性局部を支
持する部分がなく、男性局部のおさまり具合ないし安定
感に欠けるきらいがあった。また、男性局部が直接太股
部に接し、特に座ったときなどには密着し、発汗する夏
期などには不快で衛生上も問題があった。
【0003】この点、実開平4−40702号公報記載
の技術は、トランクス型パンツの前身頃内側に内袋を設
けて男性局部を収容し、また、実開平6−12404号
公報記載の技術は、トランクス型パンツの前身頃内側に
仕切り布を設けて男性局部と太股部を分離する。いずれ
も男性局部と太股部の接触を断ち、上述の不快感が生ず
ることを防止し、また、男性局部の安定感を得ている。
また、実開平5−56901号公報記載の技術は、トラ
ンクス型パンツの前身頃内側に結び紐を有するV字形の
当て布を設け、男性局部をその当て布内部に収容し紐で
結んで固定することにより、男性局部の安定感を得てい
る。
【0004】しかし、上記各従来技術は、男性局部全体
を内袋内部に完全に収容し(実開平4−40702
号)、あるいは前身頃内側面と仕切り布の間に形成され
る非常に狭い空間内に男性局部を完全に収容する(実開
平6−12404号)ことから、トランクス型パンツが
本来有する通気性の良さを大きく犠牲にする。また、実
開平5−56901号公報記載の技術の場合、上方に大
きく開くV字形の当て布を用いるが、当て布に男性局部
を載置した後、当て布が局部全体を包むように結び紐を
局部上側で結束する構成であるので、パンツ装着に手間
がかかり、また、男性局部に違和感を感じる恐れや、紐
の結び目が当って不快感を催す恐れがある。
【0005】また、フランス特許2567001号記載
の技術は、トランクス型パンツの前身頃内側に柔軟な素
材からなる逆三角形のポケットを設け、そのポケットで
男性局部を支持する。ポケットの逆三角形下端頂点はパ
ンツ股下に固定され、上端辺はウエストに固定される。
また、ポケットはパンツ本体とは別個に構成し、パンツ
本体への取り付けは、縫着して、あるいはパンツ本体と
ポケットとに設けたボタンで、あるいはパンツ本体とポ
ケットとに設けたいわゆるマジックテープ(商品名)で
行っていた。
【0006】しかし、フランス特許2567001号記
載の技術では、ポケットを構成する別個の生地片が必要
となり、着用者の肌に接する前身頃内側にボタン、マジ
ックテープを設けることから鼠蹊部に違和感を覚え、着
用感を低下させる恐れがあり、また、ポケットの形状が
平板であり、男性局部を支持・収容する効果に乏しいも
のであった。さらに、別個に構成したポケットがパンツ
本体に設けられた前開きを遮るように位置するので、た
とえポケットにも前開きを設けたとしても、排尿動作を
迅速に行うことを妨げる恐れあった。
【0007】また、登録実用新案公報第3003833
号は、トランクス型パンツの内側前面に編地からなる略
逆三角形のあて布を縫着して設ける技術を開示する。そ
の縫着方法は、前記フランス特許公報2567001号
と同じく、逆三角形下端頂点をパンツ本体股部に縫着
し、上端辺をパンツ本体の上縁に縫着するものである。
【0008】しかし、登録実用新案公報第300383
3号記載の技術によれば、前開き相当部分にスリットが
入ったパンツ本体とは別体のあて布を、後からパンツ本
体に縫合するため、前立て部分に縫着線や縫い代が込み
入り、着用時に違和感を生じる恐れがあると共に、よじ
れや引きつれを発生して、外観上、ファッション性を損
なう恐れがあった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って、この発明の目
的は従来技術の上記した欠点を解消し、トランクス型パ
ンツ本来の通気性の良さを確保しつつ男性局部を支持
し、安定感ある良好な装着感を有するトランクス型パン
ツを提供すると共に、男性局部と太股部の直接接触を断
ち、快適な装着感を備え、衛生的なトランクス型パンツ
を提供することを目的とする。また、男性局部を支持す
る手段を備えつつも、構造が簡単で、余計な縫い代や縫
着線の発生を極力回避し、良好な着用感を有するトラン
クス型パンツを提供することをさらなる目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明に係るトランクス型パンツは例えば請求
項1に記載するように、トランクス内部に男性局部を支
持するサポータを有するトランクス型パンツにおいて、
前記サポータを左右相称形状の一対の左右前身頃の各一
側端の生地を前記パンツの内側に向けて折り返して形成
し、よって前記左前身頃及び前記右前身頃共に一枚仕立
ての身頃続きとし、前記折り返し部分を左前身頃と右前
身頃とで所定量重ね合わせてそこに前立てを形成すると
共に、前記折り返し部分の左前身頃下端縁と右前身頃下
端縁とを縫着して前記サポータ底部の切替え線とし、か
つ前記折り返し部分の左右側端縁を前身頃の内側はき口
円周上から曲線変化させつつ前記下端縁のサポータ先終
点で連続させて前記サポータを形成する如く構成した。
尚、ここで「左右相称形状」とは、左右の形状があたか
も平面鏡に写した物と像の関係の如く、相対応している
ことを意味する。
【0011】請求項2にあっては、前記折り返し部分の
前記下端縁の一部の形状を大略凸弧状の曲線辺に形成す
ると共に、前記折り返し部分の前記左右側端縁の形状を
大略凹弧状の曲線辺に形成し、前記折り返し部分の前記
サポータ先終点付近における左右側端縁が、前記大略凸
弧状の曲線辺部分を除いた下端縁と、略平行となる如く
構成した。
【0012】請求項3にあっては、前身頃の股ぐり部分
が股間部を網羅し、前記前身頃の股ぐり先終点及び後身
頃の股ぐり頂点位置が、前記パンツ装着時に股間部の後
方に位置するよう前記前身頃の股ぐり部分を長く、後身
頃の股ぐり頂点位置を深く裁断形成することを特徴とす
る如く構成した。
【0013】請求項4項にあっては、トランクス内部に
男性局部を支持するサポータを有するトランクス型パン
ツにおいて、前記サポータを左右相称形状の一対の左右
前身頃の各一側端の生地を前記パンツの内側に向けて折
り返して形成し、よって前記左前身頃及び前記右前身頃
共に一枚仕立ての身頃続きとし、前記折り返し部分を左
前身頃と右前身頃とで所定量重ね合わせてそこに前立て
を形成すると共に、前記サポータを前身頃側の内側のは
き口円周上に左右の端辺の各上端を所定の間隔を置いて
縫着すると共に、前記左右の端辺を両者の間隔を狭めつ
つ前記パンツ内側の股ぐり頂点に向かって延長形成して
前記股ぐり頂点においてその下端を一致して縫着するよ
うに構成し、かつ前記折り返し部分の前記左前身頃下端
縁と右前身頃下端縁とを縫着してサポータ底部の切替え
線として構成し、前記折り返し部分の下端縁の形状が凸
弧状曲線辺と直線辺とを組み合わせたラインであり、及
び後身頃に形成される股ぐりは前記パンツ装着時に前記
股ぐり頂点が股間直下に位置するように深く裁断形成す
る如く構成した。
【0014】
【作用】請求項1に係るトランクス型パンツにあって
は、パンツ内側に形成されるサポータにより男性局部を
支持して安定させることができる。さらに、サポータの
左右の端辺及び底部切替え線は自由に変位できるから、
男性局部の様々な動きに対応して男性局部の支持状態を
維持することができ、また、トランクス型パンツ本来の
通気性の良さを犠牲にすることがない。さらに、男性局
部と太股部の直接接触を防止することができて衛生的で
ある。また、前立て部分によじれや引きつれが生じるこ
とがないからファッション性を損なわず、前立て部分が
かさばらないからソフトな装着感を維持できる。
【0015】請求項2に係るトランクス型パンツにあっ
ては、サポータの下端縁の形状を上記のように構成した
ので、良好な通気性を得ると共に、比較的浅底のサポー
タであるにも関わらず男性局部を確実に収容することが
でき、股下部分がかさばることがない。さらに、サポー
タ先終点に向けて凸弧状曲線で形成した付近においては
所定の間隔の平行曲線となるように構成したので、サポ
ータに円弧の寸法差を発生させることができ、よって
ポータ先終点に向けて、立体的かつ自然に人体の複雑な
形状によく沿うことができ、違和感のないサポータを実
現することができる。
【0016】請求項3に係るトランクス型パンツにあっ
ては、着用時に男性局部の後方至近距離に位置する股下
直下に前身頃の股ぐり先終点及び後身頃の股ぐり頂点を
設けずに、即ち、後身頃の股ぐり頂点を股間部の股下直
下から所定距離を置いた後方に位置させることになるの
で、縫い代や縫着線が集中する後身頃の股ぐり頂点が男
性局部と干渉することを回避することができる。従っ
て、男性局部に違和感のない快適な着用感と通気性を得
ることができる。また、サポータの前後支点間の距離が
最大となり、かつ、支点とサポータ最底部の高さの差が
大きくなるので、サポータの揺動自由度が大きくなると
共に、男性局部を包み込むように機能的に支持する効果
が大きくなり、快適なサポート感を得ることができる。
【0017】請求項4に係るトランクス型パンツにあっ
ては、パンツ内側に形成されるサポータにより男性局部
を支持して安定させることができる。またサポータの左
右の端辺及び底部切替え線は自由に変位できるから、男
性局部の様々な動きに対応して男性局部の支持状態を維
持することができ、またトランクス型パンツ本来の通気
性の良さを犠牲にすることがない。さらに男性局部と太
股部の直接接触を防止することができて衛生的である。
また前立て部分によじれや引きつれが生じることがない
からファッション性を損なわず、さらに前立て部分がか
さばらないからソフトな装着感を維持できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照してこの発
明の実施の形態を説明する。
【0019】図1は本発明の第1の実施の形態に係るト
ランクス型パンツの各生地片の裁断形状を示す平面図、
図2は生地片1,2の縫合を示す説明図、図3は生地片
1,2,3を縫合した後において、サポータ部分を拡大
した立体図である。尚、この実施の形態で生地片1,
2,3はニット地である。
【0020】生地片1,2は、パンツの前身頃を構成す
る一対の左前身頃及び右前身頃であり、左右相称形状に
裁断されており、それぞれ前身部1a,2a、サポータ
部1b,2bからなる。
【0021】左前身頃1について説明すると、前身部1
aは後述のサポータ部1bの上端縁サ−アと連続する直
線辺たる上端縁ア−イ、直線辺である側端縁イ−ウ、後
に左脚口となる下端縁ウ−エ、後に股ぐりに縫着される
股下側端縁エ−オ、後に右前身頃2の対応する端縁と縫
着されて股下切替え線を構成する股下上端縁オ−カ、及
び図1に一点鎖線で示す線分ア−キ(キは、後に前立て
の下端に位置する辺−クの中点)により画される部分
である。尚、上端縁ア−イは後にはき口となる。
【0022】同様に左前身頃1について説明すると、前
記線分ア−キの図中右側に位置する部分が本発明で特徴
的なサポータ部1bであり、上端縁ア−サは前記のとお
り前身部1aの上端縁と連続する直線辺であり、側端縁
サ−コは生地片内側に向けて切り込んだ凹弧状の曲線辺
であり、端縁コ−クは後にサポータの下端切替え線とな
る端縁で、そのうちコ−ケは凸弧状曲線辺であり、ケ−
クは略直線辺として裁断形成される。
【0023】上記左前身頃1の前身部1a及びサポータ
部1bについての説明は、右前身頃2の前身部2a及び
サポータ部2bについても妥当する。
【0024】後身頃3は、図示のように直線辺の上端縁
シ−ツ、直線辺の左側端縁シ−ス、直線辺の右側端縁ツ
−チ、左下端縁ス−セ、右下端縁チ−タ、及び下端中央
において生地片内側に向かって凹弧状に形成される曲線
辺たる股ぐりセ−ソ−タよりなる。ここで上端縁シ−ツ
は後にはき口となる部分であり、左右下端縁ス−セ及び
チ−タは後に左右脚口となる部分である。
【0025】ここで、この実施の形態において特徴的な
第2の点は、上記股ぐりが深く構成される点である。通
常の股ぐりは、前記股ぐり曲線辺の頂点ソから線分セ−
タの中点トまでの長さ(D)にして5cm程度である
が、例えばこの実施の形態においては9cmとした。
【0026】この実施の形態のトランクス型パンツは、
上記形状の各生地片1,2,3を縫合してなる。
【0027】図2は左前身頃1と右前身頃2の縫合を示
す説明図であるが、図示のように、左右各サポータ部1
b,2bを図1の一点鎖線ア−キ、ア’−キ’から図中
手前に折り返し、折り返し部分を所定幅(W)重ね合わ
せ、排尿時に男性局部を出し入れする開口部4を除い
て、高さHの前立てを形成すべく縫着する。
【0028】左前身頃1のサポータ部1bのサポータ部
下端縁ク−コ(図2でクは前立て下端に隠れて見えな
い)が、右前身頃2のサポータ部2bのサポータ部下端
縁ク’−コ’と縫着され、図3に示すようにサポータ5
の下端切替え線となる。
【0029】左前身頃1の股下上端縁カ−オと右前身頃
2の股下上端縁カ’−オ’(図2でカとカ’は前立て下
端に隠れて見えない)は縫着され、図3に示すように股
下の切替え線となる。
【0030】以上のように縫合された左右の前身頃1,
2は、次に図1に示した裁断形状の後身頃3と縫合され
る。
【0031】左前身頃1の股下側端縁オ−エは後身頃3
の股ぐり曲線辺ソ−セと縫着され、また、右前身頃2の
股下側端縁オ’−エ’は後身頃3の股ぐり曲線辺ソ−タ
と縫着される。左前身頃1の側端縁イ−ウは後身頃3の
左側端縁シ−スと縫着され、また、右前身頃2の側端縁
イ’−ウ’は後身頃3の右側端縁ツ−チと縫着される。
【0032】以上により、左前身頃1、右前身頃2、及
び後身頃3の上端縁(ア−イ、イ’−ア’、及びシ−テ
−ツ)からなるはき口が形成され、また、左前身頃1の
下端縁及び後身頃3の左下端縁(ウ−エ及びス−セ)か
らなる左脚口と、右前身頃2の下端縁及び後身頃3の右
下端縁(ウ’−エ’及びタ−チ)からなる右脚口が形成
される。
【0033】図3は左前身頃1のサポータ部1bと右前
身頃2のサポータ部2bとから構成されるサポータ5
を、前記のように構成されたはき口を介して上方から見
た状態を示す部分拡大説明図である。既に述べたよう
に、左右前身頃1,2のサポータ部下端縁ク−コとク’
−コ’は縫着され、図示のようにサポータ5の下端切替
え線となる。
【0034】サポータ5の上端縁ア−サ及びア’−サ’
は、ウエストアウトゴム6と縫着され、はき口7として
完成される。尚、完成品としてのパンツを前身頃の方向
から見た平面図である図4を参照して、このはき口7の
全体について説明すると、前記のように各生地片1,
2,3を縫合して形成されたはき口には、その全周にウ
エストアウトゴム6をギャザー縫着してはき口7を完成
する。
【0035】一方、サポータ5の下端切替え線の股ぐり
側端部コ(コ’)は、股ぐりの頂点(後身頃3の股ぐり
曲線辺上の一点ソ、左前身頃1の股下側端縁上の一点
オ、及び右前身頃2の股下側端縁上の一点オ’の3点が
集中する部位)に部分止めされる。ここで、前記したよ
うに後身頃3の股ぐりを深くしたので、サポータ5の下
端切替え線の股ぐり側端部コ’)は、後に図5で示
すように、股間直下に位置することになる。
【0036】尚、サポータ5の左側端辺の上端サから下
端コ(コ’)を経由して右側端辺の上端サ’までは、ポ
リウレタンゴムによりギャザー縫着される。
【0037】以上のように主要な部位の縫製を完了した
パンツは、図4に示す如く、左右脚口8,9の端辺に見
返しを付けて裾の始末をするなど、トランクス型パンツ
作製における通常の仕上げ処理を行い、パンツ完成品を
得る。
【0038】上記のように構成されたパンツにおいて、
サポータ5は、図3に示したように、上端縁サ−サ’が
はき口7のウエストアウトゴム6に縫着固定され、前立
て部分が幅W、高さHにわたり左右前身部1a,2aに
縫合され、下端切替え線端部コ(コ’)が股ぐり頂点と
一点部分止めされるのみであるから、端辺サ−コ−
サ’、及び下端切替え線ク−コが自由に変位する。
【0039】そして、図1に示したように、左右のサポ
ータ部1b,2bの左右端辺コ−サ、コ’−サ’を凹弧
状曲線辺に形成し、また、その下端縁コ−ケ−ク、コ’
−ケ’−ク’が、大略凸弧状曲線辺であり、その一部
−ク、ケ’−ク’は略直線辺であるように形成すると共
に、後身頃3の股ぐりを深くしたので、パンツ装着状態
を左側面から見たときの側面図である図5に示すよう
に、サポータ5の下部(下端切替え線コ(コ’)−ク
(ク’)付近)に形成される収容部5aは比較的浅底に
なるにもかかわらず、男性局部10を確実に収容するこ
とができる。
【0040】この収容部5aは浅底なので、男性局部付
近の通気性への影響は最小限に止まり、通気性を維持で
きる。(尚、理解の便宜のため、図5でサポータ部分に
斜線を施した。また、二点鎖線で示すのは着用者のシル
エットである。)
【0041】男性局部10を収容したサポータ5の収容
部5aは、前立ての下端との縫着点ク(ク’)及び股ぐ
り頂点との縫着点コ(コ’)の2点を支点として、いわ
ばハンモックのように搖動可能となる。即ち、男性局部
10にサポータ5及びその収容部5aの存在を感じるこ
となくそれを支持することができ、圧迫感がなく自然で
完全なサポート性を実現することができる。
【0042】また、図1及び図2を参照しつつ上述した
ように、サポータ5を形成する左右の生地1b,2b
は、それぞれ左右前身頃1,2の一部である。即ち、左
右サポータ部1b,2bは、それぞれ左右前身部1a,
2aと連続する1枚仕立てであるから、縫い代の必要性
がない。この構成をサポータ部を別布として切替え構成
する場合と比較した場合、よじれや引きつれを発生する
ことがなく、外観上、ファッション性を損なうことがな
い。
【0043】また、図2に点線で示したように、二つ折
りにした左右前身頃1,2を中央前立て部で縫合すると
きも、前立て部分がかさばることがなく、機能上ソフト
な装着感を維持できる。特にこの実施の形態のようにニ
ット地を用いる場合、ニット地は布帛地と比較して厚手
でかさばり易いから、左右前身頃1,2を1枚仕立てと
することの効果は大きい。
【0044】また、上述のように、後身頃3の股ぐりを
深く構成した(この実施の形態では9cm)ので、後に
第2の実施の形態で参照する図18から類推できるよう
に、外観上明快な股下シルエットを表現でき、また、こ
れによってしわが発生しにくく、ズボンの中でかさばら
ない機能性を実現できる。
【0045】さらに、図5に示すように、サポータ5の
上部はへそ位までを覆うので、下腹部及び男性局部を保
温する効果が生じる。また、サポータ5の収容部5aが
男性局部を収容することにより、少量失禁があるとき
も、これを吸収して対応できる。
【0046】尚、図3を参照して前記したように、鼠蹊
部が接触するサポータ5の端辺サ−コ−サ’に、ポリウ
レタンゴムをギャザー縫着するように構成するが、ポリ
ウレタンゴムは体温で軟化していわゆるソフトタッチ効
果を生じることから、鼠蹊部に違和感を生じることがな
く快適な装着感の達成に寄与する。
【0047】また、この実施の形態では、各生地片1,
2,3をニット地としたので、体勢の変化に生地が良く
追従して伸張し、ソフトな装着感を得ることができる。
尚、各生地辺1,2,3を布帛地とする場合はソフト感
ではニット地に劣るが、ニット地について上述したよう
、通気性を維持しつつ男性局部を確実に支持すること
が可能である。
【0048】尚、この実施の形態では、はき口7をウエ
ストアウトゴム6を縫着して完成するように構成した
が、はき口全周に袋筒を形成してゴム紐を挿通するなど
により伸縮可能なはき口7としても良い。
【0049】次に、図6以下を参照し、この発明の第2
の実施の形態に係るトランクス型パンツを説明する。
【0050】図6は第2の実施の形態に係るトランクス
型パンツの各生地片の裁断形状を示す平面図である。こ
の第2の実施の形態でも、生地片20,22,24はニ
ット地である。
【0051】生地片20,22は、パンツの前身頃を構
成する一対の左前身頃及び右前身頃であって、左右相称
形状に裁断されており、それぞれ前身部20a,22
a、折り返し部20b,22bからなる。
【0052】左前身頃20について説明すると、前身部
20aは折り返し部20bの上端縁ナ−モと連続する直
線辺たる上端縁ナ−ニ、直線辺である側端縁ニ−ヌ、後
に左脚口の一部となる下端縁ヌ−ネ、後に後身頃24の
股ぐりに縫着される股下側端縁ネ−ノ−ハ、後に右前身
頃22の対応する端縁と縫着されて股下切替え線を構成
する股下上端縁ハ−ヒ、及び図6に一点鎖線で示す線分
ナ−フ(フは後に前立ての下端に位置する辺ヒ−ヘの中
点)により画される部分である。尚、上端縁ナ−ニは後
にはき口の一部となる。
【0053】同様に左前身頃20について説明を続ける
と、前記線分ナ−フの図中右側の部位が折り返し部20
bである。折り返し部20bの上端縁ナ−モは前記のと
おり前身部20aの上端縁ナ−ニと連続する直線辺であ
り、側端縁モ−メ−ムは生地片内側に向けて切り込んだ
凹弧状の曲線辺である。端縁ミ−マ−ホ−ヘは後にサポ
ータの下端切替え線となる端縁で、そのうちミ−マとホ
−ヘは凸弧状曲線辺であり、マ−ホは略直線辺として裁
断形成される。
【0054】尚、折り返し部20bで、曲線辺メ−ムと
曲線辺ミ−マは同心円の円弧であり、即ち、曲線辺メ−
ムと曲線辺ミ−マは平行であり、この部分でサポータに
円弧の寸法差を生じさせている。
【0055】左前身頃20の前身部20a、折り返し部
20bについての以上の説明は、右前身頃22の前身部
22a及び折り返し部22bについても妥当する。
【0056】後身頃24は、図6に示すように、直線辺
の上端縁レ−ロ−ヤ、直線辺の左側端縁ヤ−ユ、直線辺
の右側端縁レ−ル、略直線辺の左下端縁ユ−ヨ、略直線
辺の右下端縁リ−ル、及び下端中央において生地片内側
に向かって凹弧状に形成された曲線辺たる股ぐりヨ−ラ
−リからなる。尚、後身頃24の形状は、図6で一点鎖
線で示す線分ローラを中心として左右対象である。
【0057】後身頃24において、上端縁レ−ロ−ヤは
後にはき口の一部となり、左右下端縁ユ−ヨ、リ−ルは
後に左右脚口の一部となる。
【0058】ここで、第2の実施の形態において特徴的
な点は、第1の実施の形態と比較して、後身頃24の股
ぐりをさらに深く構成した点である。比較のため、第1
の実施の形態の後身頃3の股ぐり曲線辺(図1)を図6
の対応箇所に二点鎖線で示すが、第2の実施の形態の後
身頃24の股ぐり曲線辺ヨ−ラ−リがより深く(高く)
構成されていることが分かる。例えばこの第2の実施の
形態においては、D’(線分ヨ−リの中点ワから股ぐり
曲線辺頂点ラまでの距離)を14cmとした。
【0059】さらに、第2の実施の形態において特徴的
な点は、左右前身頃20,22の股下部位を、図6で中
央方向へ延長形成した点である。比較のため、第1の実
施の形態の左右前身頃1,2の股下側端縁(図1でオ−
エ、オ’−エ’)を図6の対応箇所に二点鎖線で示す
が、第2の実施の形態では股下上端縁ヒ−ハ、ヒ’−
ハ’の長さを第1の実施の形態よりも9cm長くした。
(即ち、左前身頃20で説明すれば、股下上端縁ヒ−ハ
とネから上方に延びる二点鎖線の交点からハまでの距離
が9cmである。)
【0060】この第2の実施の形態に係るトランクス型
パンツは、上記形状の各生地片20,22,24を縫合
してなる。
【0061】図7及び図8は左前身頃20と右前身頃2
2の縫合を示す説明図である。
【0062】先ず、図7に示すように、左右各折り返し
部20b,22bを図6の一点鎖線ナ−フ、ナ’−フ’
から図中手前に折り返し、折り返し部分を所定幅
(W’)重ね合わせる。重ね合わせた部位は、排尿時に
男性局部を出し入れする開口部26を除き、高さH
前立てを形成すべく図中点線のように縫着する。
【0063】次いで、図8に示すように、右前身頃22
の折り返し部22b及び股下部分を図中左に折り返して
左前身頃20の折り返し部20b及び股下部分に重ね、
端縁ハ−ヘ−マ−ミと端縁ハ’−ヘ’−マ’−ミ’を縫
着する(図8ではヘ、マは折り返し部22bに隠れて見
えない)。この内、ヘ−マ−ミとヘ’−マ’−ミ’の縫
着線が後に図9以下を参照して説明するサポータ28の
下端切替え線になり、ヒ−ハとヒ’−ハ’の縫着線が股
下切替え線になる。
【0064】尚、第1の実施の形態と同様、サポータ2
8の左右の側端縁モ−ム及びモ’−ム’をポリウレタン
ゴムによりギャザー縫着する。
【0065】図9から図12は、左前身頃20と右前身
頃22を上記のように縫合して製作した2枚仕立ての前
身頃の形状を示すものである。尚、以下この第2の実施
の形態の説明において「前身頃」とは、このように左前
身頃20と右前身頃22からなる2枚仕立ての前身頃を
示す。
【0066】図9は前身頃を上方(トランクス型パンツ
完成時にはき口になる方向)から見た状態を示す平面図
である。尚、図9以下において、サポータ28及び股下
部位は、前身部(20a,22a)に対して直交するよ
うに位置させられている。別言すれば、図9以下では、
線分ニ−ニ’(前身頃の上端縁)と線分ヘ’−ミ(サポ
ータ28の下端切替え線)のなす角度が直角となるよう
に各部位が配置されて図示されているということであ
る。尚、図9で股下部位はサポータ28に隠れて見えな
い。
【0067】図10は図9に示した状態の前身頃を、左
前身頃20の側から見た状態を示す側面図である。尚、
股下部位の図示は省略している。
【0068】図11は同じく図9に示した状態の前身頃
を、サポータ28が形成された側から見た状態を示す平
面図である。別言すれば、トランクス型パンツ完成時に
内側になる面側から見た状態を示す。図11において
は、股下部位の形状の理解の便宜のため、股下部位の先
端上端部ハ、ハ’を図中左方にややずらした状態を示
す。
【0069】図12は図9に示した状態の前身頃の斜視
図で、前身頃の立体的構成をよく示すものである。
【0070】以上述べた如く形成された2枚仕立ての前
身頃は、次いで、後身頃24(図6参照)と縫合され
る。
【0071】先ず、股ぐり部分の縫合について図13を
参照して説明する。図13は左前身頃20の側から前身
頃と後身頃24を立体的に見た状態を示す斜視図である
が、サポータ28の先端辺ム−ミ(ミ’)−ム’は後身
頃24の股ぐり頂点の円弧部分に縫着される。即ち、サ
ポータ28の先端辺の中心点ミ(サポータ先終点)が後
身頃24の股ぐり頂点ラと一致するように縫着される。
【0072】一方、前身頃の股下先端辺の後身頃24の
股ぐりへの縫着は、後身頃24の股ぐり頂点ラに股下部
位先端辺の上端中心点ハ(ハ’)を一致させ、また、後
身頃24の股ぐり下端点ヨ、リに股下部位先端辺の下端
点ネ、ネ’を各々一致させ、股ぐり全辺にわたって両者
を縫着する。
【0073】図14は、前身頃と後身頃24を上記のよ
うに股ぐり部分で縫合した後の状態を、左前身頃20の
側から見た側面図である。尚、股下部位の図示は省略し
ている。
【0074】図15は同じ状態を上方から見た平面図で
ある。
【0075】次いで、図16に示すように、左前身頃2
0の側端縁ニ−ヌを後身頃24の左側端縁ヤ−ユと縫着
し、また、右前身頃22の側端縁ニ’−ヌ’を後身頃2
4の右側端縁レ−ルと縫着する。
【0076】以上により、前身頃(左前身頃20、右前
身頃22)及び後身頃24の上端縁ニ−ニ’及びヤ−レ
からなるはき口30が形成され、また、左前身頃20の
下端縁ネ−ヌ及び後身頃24の左下端縁ユ−ヨからなる
左脚口32と、右前身頃22の下端縁ネ’−ヌ’及び後
身頃24の右下端縁ル−リからなる右脚口34が形成さ
れる。
【0077】図17は、以上のように作製されたトラン
クス型パンツの基本形に、さらに所要の加工を施して完
成したトランクス型パンツ50を、前身頃の側から見た
平面図であり、図18は後身頃24の側から見た平面図
である。
【0078】サポータ28の上端縁モ−モ’を含むはき
口30の全周には、ウエストアウトゴム36をギャザー
縫着する。
【0079】また、左右の脚口32,34には、端辺に
見返しを付けて裾の始末をするなど、トランクス型パン
ツ作製における通常の仕上げ処理が行われる。
【0080】以上説明したように構成された第2の実施
の形態に係るトランクス型パンツ50のサポータ28
は、第1の実施の形態でサポータ5が股下直下にその先
端を一点で縫着していたのと異なり、先端がさらに後身
頃24の股ぐりの頂点ラ付近まで延長され、そこでラを
中心とする股ぐり頂部に先端線分ム−ム’の幅(この実
施の形態では2〜3cm)で線縫着される。ここで、前
記したように、股ぐりは第1の実施の形態よりもさらに
深く(高く)構成されているので、図14によく示すよ
うに、サポータ28の下端切替え線ヘ−ミが前後両端部
を支点とするハンモック状に形成される。
【0081】この実施の形態に係るトランクス型パンツ
を着用した状態を示す図19を参照しつつ、サポータ2
8について説明を続ける。図19で二点鎖線で示すのが
着用する人体のシルエットである。第1の実施の形態で
はハンモックの先端支点が股下直下、即ち、図19で左
前身頃20と後身頃24の側端縁縫合線であるニ−ヌが
位置する前後方向位置、に存在していた。それに対して
この第2の実施の形態では、サポータ28の先端が後身
頃24まで延長されたので、サポータ28の男性局部4
0を収容する部分の揺動自由度がより大きくなる。従っ
てより圧迫感がなく自然なサポートを実現できる。
【0082】また、この実施の形態では、後身頃24の
股ぐりを深く(高く)し、その頂点にサポータ28の先
端部を縫着してハンモックの支点としたので、第1の実
施の形態と比較すると男性局部を包み込む機能が増加す
る。別言すれば、男性局部の前後方向股下側の部位まで
サポータ28が完全にサポートすることができ、体勢の
変化に関わらず、常に完全に男性局部40をサポートす
ることができる。
【0083】また、この実施の形態では、サポータ28
の先端と後身頃24の股ぐりを点でなく幅ム−ム’の線
で縫着したので、サポータ28、とくに先端部に近い部
分がいたずらに不安定となることがなく、安定性を備え
ることができる。従って、サポータ28がハンモックの
ように揺動する自由度と安定性を両立させることができ
る。
【0084】また、第1の実施の形態と同様、サポータ
28の男性局部40を収容する部分は浅底であるので、
前記のように男性局部40を確実に収容・サポートしつ
つも男性局部への良好な通気性を確保することができ
る。
【0085】また、上述のように、後身頃24の股ぐり
をより深く構成したので、図18によく示すように外観
上より一層明快な股下シルエットを表現でき、また、こ
れによってしわが発生しにくく、ズボンの中でかさばら
ない機能性を実現できる。尚、第1の実施の形態の説明
において、この図18を引用しつつ第1の実施の形態に
係るトランクス型パンツの股下シルエットを説明した。
これについて付言すると、図6の後身頃24に二点鎖線
で示したように、第1の実施の形態における後身頃の股
ぐり線は、第2の実施の形態の後身頃24の股ぐりより
は浅く形成されている。従って、第1の実施の形態に係
るトランクス型パンツの股下シルエットは、図18に示
す状態よりも、股ぐりの高さが2〜3割ほど低くなると
共に、幅が2割ほど大きくなった状態を呈する。しか
し、依然として明快な股下シルエットであることは容易
に推察できるであろう。
【0086】また、サポータ28の先端付近で、円弧の
寸法差を発生させる如く構成したので、サポータ始点か
ら終点にかけて、立体的かつ自然に人体の複雑な形状に
よく沿うことができる。
【0087】第2の実施の形態に係るトランクス型パン
ツの残余の構成及び効果は、前記した第1の実施の形態
に係るトランクス型パンツと同様である。
【0088】
【発明の効果】請求項1にあっては、男性局部を支持し
て安定させることができ、男性局部の様々な動きに対応
して男性局部の支持状態を維持することができる。この
とき男性局部周囲の通気性も良好である。また、男性局
部が太股部に接触するのを防止することができ衛生的で
ある。さらに、前立部分によじれや引きつれが生じるこ
とがないのでファッション性を損なわず、また、前立部
分がかさばらないからソフトな装着感を維持できる。
【0089】請求項2にあっては、比較的浅底のサポー
タであるにも関わらず男性局部を確実に収容することが
でき、股下部分がかさばることがなく、通気性の良さを
犠牲にすることなく男性局部を支持することができる。
さらに、サポータ先終点に向けて立体的かつ自然に人体
の複雑な形状によく沿うことができ、違和感のないサポ
ータを実現することができる。
【0090】請求項3にあっては、着用時に男性局部の
後方至近距離に位置する股下直下に前身頃の股ぐり先終
点及び後身頃の股ぐり頂点を設けずに、即ち、後身頃の
股ぐり頂点を股間部の股下直下から所定距離を置いた後
方に位置させることになるので、縫い代や縫着線が集中
する股ぐり頂点が男性局部と干渉することを回避するこ
とができる。従って、男性局部に違和感のない快適な着
用感と通気性を得ることができる。また、サポータの前
後支点間の距離が最大となり、かつ、支点とサポータ最
底部の高さの差が大きくなるので、サポータの揺動自由
度が大きくなると共に、男性局部を包み込むように機能
的に支持する効果が大きくなり、快適なサポート感を得
ることができる。
【0091】請求項4にあっては、男性局部を支持して
安定させることができ、男性局部の様々な動きに対応し
て男性局部の支持状態を維持することができる。このと
き男性局部周囲の通気性も良好である。また男性局部が
太股部に接触するのを防止することができ衛生的であ
る。さらに前立部分によじれや引きつれが生じることが
ないのでファッション性を損なわず、また前立部分がか
さばらないからソフトな装着感を維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態に係るトランクス
型パンツの各生地片の裁断形状を示す平面図である。
【図2】生地片1,2の縫合を示す説明図である。
【図3】生地片1,2,3を縫合した後のサポータ部分
を拡大して示す立体図である。
【図4】完成品としてのパンツを前身頃の方向から見た
平面図である。
【図5】パンツ装着状態を左側面から見たときの側面図
である。
【図6】この発明の第2の実施の形態に係るトランクス
型パンツの各生地片の裁断形状を示す平面図である。
【図7】生地片20,22の縫合を示す説明図である。
【図8】図7と同様に生地片20,22の縫合を示す説
明図である。
【図9】生地片20,22の縫合後の状態を示す上面図
である。
【図10】生地片20,22の縫合後の状態を示す側面
図である。
【図11】生地片20,22の縫合後の状態を示す正面
図である。
【図12】生地片20,22の縫合後の状態を示す斜視
図である。
【図13】生地片20,22を縫合して作製した前身頃
に、生地片24を一部縫合した状態を示す斜視図であ
る。
【図14】図13に示した状態の生地片20,22,2
4の側面図である。
【図15】図13に示した状態の生地片20,22,2
4の上面図である。
【図16】生地片20,22を縫合して作製した前身頃
に、生地片24を完全に縫合した状態を状態を示す斜視
図である。
【図17】第2の実施の形態に係るトランクス型パンツ
の完成品を前身頃の方向から見た平面図である。
【図18】第2の実施の形態に係るトランクス型パンツ
の完成品を後身頃の方向から見た平面図である。
【図19】第2の実施の形態に係るトランクス型パンツ
の装着状態を左側面から見た側面図である。
【符号の説明】
1,20 左前身頃 2,22 右前身頃 3,24 後身頃 4,26 開口部 5,28 サポータ 6,36 ウエストアウトゴム 7,30 はき口 8,32 左脚口 9,34 右脚口 10,40 男性局部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平5−56901(JP,U) 実開 平6−12404(JP,U) 実開 平6−12405(JP,U) 実開 平7−38102(JP,U) 実開 昭58−101807(JP,U) 実開 昭55−176302(JP,U) 実開 平4−40702(JP,U) 登録実用新案3003833(JP,U) 仏国特許2567001(FR,B) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A41B 9/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トランクス内部に男性局部を支持するサポ
    ータを有するトランクス型パンツにおいて、前記サポー
    タを左右相称形状の一対の左右前身頃の各一側端の生地
    を前記パンツの内側に向けて折り返して形成し、よって
    前記左前身頃及び前記右前身頃共に一枚仕立ての身頃続
    きとし、前記折り返し部分を左前身頃と右前身頃とで所
    定量重ね合わせてそこに前立てを形成すると共に、前記
    折り返し部分の左前身頃下端縁と右前身頃下端縁とを縫
    着して前記サポータ底部の切替え線とし、かつ前記折り
    返し部分の左右側端縁を前身頃の内側はき口円周上から
    曲線変化させつつ前記下端縁のサポータ先終点で連続さ
    せて前記サポータを形成することを特徴とするトランク
    ス型パンツ。
  2. 【請求項2】前記折り返し部分の前記下端縁の一部の
    状を大略凸弧状の曲線辺に形成すると共に、前記折り返
    し部分の前記左右側端縁の形状を大略凹弧状の曲線辺に
    形成し、前記折り返し部分の前記サポータ先終点付近に
    ける左右側端縁が、前記大略凸弧状の曲線辺部分を除
    いた下端縁と、略平行となることを特徴とする、請求項
    1項に記載のトランクス型パンツ。
  3. 【請求項3】前身頃の股ぐり部分が股間部を網羅し、前
    記前身頃の股ぐり先終点及び後身頃の股ぐり頂点位置
    が、前記パンツ装着時に股間部の後方に位置するよう前
    記前身頃の股ぐり部分を長く、後身頃の股ぐり頂点位置
    を深く裁断形成することを特徴とする、請求項2項に記
    載のトランクス型パンツ。
  4. 【請求項4】トランクス内部に男性局部を支持するサポ
    ータを有するトランクス型パンツにおいて、前記サポー
    タを左右相称形状の一対の左右前身頃の各一側端の生地
    を前記パンツの内側に向けて折り返して形成し、よって
    前記左前身頃及び前記右前身頃共に一枚仕立ての身頃続
    きとし、前記折り返し部分を左前身頃と右前身頃とで所
    定量重ね合わせてそこに前立てを形成すると共に、前記
    サポータを前身頃側の内側のはき口円周上に左右の端辺
    の各上端を所定の間隔を置いて縫着すると共に、前記左
    右の端辺を両者の間隔を狭めつつ前記パンツ内側の股ぐ
    り頂点に向かって延長形成して前記股ぐり頂点において
    その下端を一致して縫着するように構成し、かつ前記折
    り返し部分の前記左前身頃下端縁と右前身頃下端縁とを
    縫着してサポータ底部の切替え線として構成し、前記折
    り返し部分の下端縁の形状が凸弧状曲線辺と直線辺とを
    組み合わせたラインであり、及び後身頃に形成される股
    ぐりは前記パンツ装着時に前記股ぐり頂点が股間直下に
    位置するように深く裁断形成することを特徴とするトラ
    ンクス型パンツ。
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