JP2912191B2 - トランクス型パンツ - Google Patents
トランクス型パンツInfo
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Description
体的にはいわゆるトランクス型パンツに関する。
して、ブリーフ型とトランクス型の二種がある。トラン
クス型パンツは開放的な構造のため通気性が良く、むれ
にくいという利点を有しており、またファッショナブル
であることから、近年需要が増加している。
帛が多く用いられる。布帛はニットと比較すると生地が
薄くて通気性が良いので、これをトランクス型パンツの
素材として用いると、トランクス型パンツの開放的な構
造と相俟って、通気性が良くてむれにくいというトラン
クス型パンツの特長をさらに引き出すことができ、夏場
などに快適な着用感を得ることができる。
帛製トランクス型パンツにおいてサイズが小さいと、着
用時に臀部や股部の形状をフォローできずにしわがたく
さん寄ったり、姿勢の変化時にいわゆる「くい込み」を
生じて、あるいはつっぱり感を覚えて不快感を与える。
また立ったり座ったりを繰り返したときや、しゃがんだ
姿勢から立ち上がったときに、パンツはき口の背中側が
ずり下がってきて、極端なときは臀部がパンツから露出
したり、またパンツはき口にたくし込んだシャツが外に
飛び出したりして、機能上も問題がある。
クス型パンツは、いきおい大きめに製作されることが多
い。しかしそのための従来の手法は、例えば一枚仕立て
の後身頃の大きさを全体的に単純に拡大したに過ぎな
い。しかし臀部及び股間部を中心とする、身体の中でも
非常に複雑な丸み形状の集合部分を、一枚後身頃でカバ
ーすることにはそもそも無理がある。また後身頃にまち
を付けて切替え構成する例もあるが、機能性を高めるよ
り生地の歩留りを向上させる目的が主であり、股間部に
縫い目を増やし、着用感を損なう結果になる場合もあっ
た。
載の技術は、後身生地を切替え構成する布帛製パンツ
で、後身中央生地の両側辺と、それと縫着される左右の
身生地の後身側の側辺の長さを、ほぼ同じ長さとなるよ
うに構成することにより、後身側臀部に膨らみを大きく
形成することを提案している。しかしこの従来技術で
は、後身の切替えは臀部周りを単純に大きくするために
行われるに過ぎなかった。
め、布帛製のトランクス型パンツを大きめに作製する場
合、従来、臀部の立体的形状とは何等関係なく、各部寸
法をただ漫然と大きく構成するのみであった。その結
果、このように作製されたパンツの大きさは、そのパン
ツの上に着用するズボンの該当部分よりもはるかに大き
くなり、ズボンの中でパンツの余り部分が不規則に折り
畳まれてゴワゴワの状態になっており、着用感が悪かっ
た。またしゃがんだときなど、臀部が張る状態になった
ときや、比較的フィットしたズボンを着用したときなど
に、パンツのゴワゴワの状態がズボンの表面に浮き出て
しまい、パンツラインが乱れてファッション性が大いに
損なわれる不都合があった。
て述べたが、ニット製のトランクス型パンツにおいて
も、余裕を持って大きめに作製されるときには同様な問
題が生じ、特にニットは布帛と比較して生地が厚いか
ら、ズボンの下で折り畳まれてゴワゴワの状態になると
きの着用感の悪さは、むしろ布帛よりも深刻である。
は従来技術の上記した欠点を解消し、トランクス型パン
ツにおいて、着用時に姿勢が変化するときにくい込みや
つっぱりを生じることがなく、立ったり座ったりを繰り
返すときやしゃがんだ姿勢から立ち上がるときに、はき
口背中側が大きくずり下がったり、あるいはパンツはき
口にたくし込んだシャツが外に飛び出したりせず、また
ズボンの下に着用するときにズボンの中でその余り部分
が畳まれてゴワゴワの状態にならず、しゃがんだときや
比較的フィットしたズボンを着用したときなどにパンツ
のゴワゴワ状態がズボンの表面に浮き出てパンツライン
を乱すことがなく、ファッション性、フィット性、機能
性に優れると共に、快適な着用感を与えるトランクス型
パンツを提供することにある。
めに、この発明に係るトランクス型パンツは例えば請求
項1に記載するように、中央の生地片及びその両脇に配
される左右の生地片からなる3枚仕立ての後身頃を有す
るトランクス型パンツにおいて、前記中央の生地片は、
前記パンツの後股上が前股上よりも長くなるように、前
記左右の生地片よりも長く構成され、かつその幅がはき
口側端辺から前記左右の生地片と縫着される部分の左右
下端点間へ向けて徐々に大きくなるように構成されると
共に、前記中央の生地片の両脇の前記左右の生地片と縫
着される端縁の形状は生地片の内側に向かって凹弧状の
曲線辺として形成され、かつ前記左右の生地片の前記中
央の生地片と縫着される端縁の形状は生地片の外側に向
かって凸弧状の曲線辺として形成され、前記凹弧状曲線
辺と前記凸弧状曲線辺の曲率が、両者の縫着時に縫着線
が立体的な稜線を形成するように相違させられる如く構
成した。
頃を構成する生地片が布帛であると共に、男性用の下着
である如く構成した。
は、前記中央の生地片は、前記パンツの後股上が前股上
よりも長くなるように、前記左右の生地片よりも長く構
成され、かつその幅がはき口側端辺から股下部側端辺へ
向けて徐々に大きくなるように構成されると共に、前記
中央の生地片の両脇の前記左右の生地片と縫着される端
縁の形状は生地片の内側に向かって凹弧状の曲線辺とし
て形成され、かつ前記左右の生地片の前記中央の生地片
と縫着される端縁の形状は生地片の外側に向かって凸弧
状の曲線辺として形成され、前記凹弧状曲線辺と前記凸
弧状曲線辺の曲率が、両者の縫着時に縫着線が立体的な
稜線を形成するように相違させられる如く構成したの
で、着用時に姿勢が変化するときもくい込みやつっぱり
を生じることがなく、立ったり座ったりを繰り返すとき
やしゃがんだ姿勢から立ち上がるときに、はき口背中側
が大きくずり下がったり、あるいはパンツはき口にたく
し込んだシャツが外に飛び出したりせずに、よって着用
感及び機能性に優れており、またズボンの下に着用する
ときにズボンの中でその余り部分が畳まれてゴワゴワの
状態にならない。またしゃがんだときや比較的フィット
したズボンを着用したときなどに、パンツのゴワゴワ状
態がズボンの表面に浮き出てパンツラインを乱すことが
なく、ファッション性、フィット性、機能性に優れると
共に、快適な着用感を与える。
ては、前記後身頃及び前身頃を構成する生地片が布帛で
あると共に、男性用の下着である如く構成したので、く
い込みやつっばり等が生じず、またパンツラインを乱す
ことがないと共に、通気性が良くてむれにくく、優れた
着用感、ファッション性、及び機能性を有する。
を説明する。
各生地片の裁断形状を示す平面図、図2は生地片1,
2,3の形状を示す平面図、及び図3は生地片4,5の
縫合を示す説明図である。尚、各生地片1,2,3を表
面(パンツ完成品となった時の外側面)から見た状態を
図1下方及び図2に示し、各生地片4,5を裏面(パン
ツ完成品となった時の内側面)から見た状態を図1上方
及び図3に示す。
布帛である。
ついて説明する。
で、図示のような形状の3枚の生地片、すなわち左後身
頃1、右後身頃2、及び中央後身頃3からなり、後述の
ように縫合して構成される。
称形状に裁断形成されている。尚、「左右相称形状」と
は、左右の形状があたかも平面鏡に写した物と像との関
係の如く、相対応していることを意味する。
線辺の上端縁サ−シ、直線辺の外側端縁シ−ス、後に左
脚口の一部になる下端縁ス−セ、及び曲線辺の中央側端
縁セ−サからなる。
で上端縁サ’−シ’は後にはき口の一部になる端縁で、
下端縁ス’−セ’は後に右脚口の一部になる端縁であ
る。
上端縁ナ−タ、曲線辺の左側端縁タ−チ、後に左脚口の
一部になる端縁チ−ツ、後に股ぐりになる下端縁ツ−
テ、後に右脚口の一部になる端縁テ−ト、及び曲線辺の
右側端縁ト−ナからなると共に、前記左右の生地片と縫
着される部分の左右下端点間であるチ−ト間の直線距離
を前記上端縁ナ−タに比して大きく構成して、左側端縁
タ−チおよび左側端縁ト−ナ間の図中左右方向の距離
を、上端縁ナ−タからチ−トに至るまで徐々に幅広にな
るように構成した。
辺たる中央側端縁セ−サ及び右後身頃2の曲線辺たる中
央側端縁セ’−サ’の形状と、中央後身頃3の曲線辺た
る左右側端縁タ−チ及びト−ナの形状との関係について
説明する。
を、中央後身頃3の端縁上の点タ、チに合致させ、また
右後身頃2の端縁上の点サ’、セ’を、中央後身頃3の
端縁上の点ナ、トに合致させて、平面上に載置した状態
を示す平面図である。このとき、左後身頃1の曲線辺た
る中央側端縁サ−セ及び右後身頃2の曲線辺たる中央側
端縁サ’−セ’は中央後身頃3の下に位置し、すなわち
図中で斜線により示した左右の領域で左右後身頃1,2
と中央後身頃3は重なる。
形状で、中央後身頃3も上端縁タ、ナの中点と下端縁
ツ、テの中点を結ぶ直線の左右で相称形状に形成されて
いるので、左右の重なり領域の形状も相称形状である。
左側の重なり領域(曲線辺サ−セとタ−チにより画され
る重なり領域)について説明すると、この重なり領域の
水平方向の幅(図中「A」で示す)は上端縁タ−ナない
しサ−シの端部でゼロであり、そこから下方に移動する
につれて徐々に大きくなり、図中「Amax」が最大値
である。Aはそこから下方に移動するにつれて小さくな
り、下端縁ス−セないし端縁チ−ツの端部で再びA=0
となる。
頃3の左側端縁タ−チの形状は、相対的に、上記のよう
な重なり領域を有するように形成される。右後身頃2の
中央側端縁サ’−セ’と中央後身頃の左側端縁ナ−トの
形状も同様である。尚、この実施例ではAmax=3.
1cmである。
−チ及びナ−トの曲率よりも、左右後身頃1,2の側端
縁サ−セ及びサ’−セ’の曲率の方が大きくなってお
り、さらに左右後身頃1,2の側端縁サ−セ及びサ’−
セ’の曲率は、下方になるほど大きくなっている。
図1及び図2を参照しつつ説明すると、左右の脚口の一
部になる端縁チ−ツ及びテ−ト、並びに後に股ぐりにな
る下端縁ツ−テが、図1及び図2で下方に突出して形成
されることである。後述するように、左後身頃1の中央
側端縁サ−セと中央後身頃3の左側端縁タ−チが縫着さ
れ、また右後身頃2の中央側端縁サ’−セ’と中央後身
頃3の右側端縁ナ−トが縫着されて3枚仕立ての後身頃
になるが、縫着後の後身頃全体の平面形状の外形線は、
図2で、シ’−シ−ス−セ(チ)−ツ−テ−セ’(ト)
−ス’(−シ’)を結んだ外形線のようになると考えて
よい。
常、後身頃は1枚仕立てで構成されるが、その股部は図
2で二点鎖線で示すように構成され、すなわち全体の外
形線はシ’−シ−ス−セ(チ)−ハ−ヒ−フ−セ’
(ト)−ス’(−シ’)を結ぶように構成される。
て説明する。
る一対の左前身頃及び右前身頃であり、左右相称形状で
ある。
4を構成する各端縁は、直線辺の上端縁ア−イ、側端縁
イ−ウ、後に左脚口の一部になる下端縁ウ−エ、後に股
ぐりになる股下側端縁エ−オ、後に右前身頃5の対応す
る端縁と縫着されて前股ぐり線として構成されるオ−ア
から画される。尚、上端縁ア−イは後にはき口の一部に
なる。
5についても妥当し、そこで上端縁ア’−イ’は後には
き口の一部になり、下端縁ウ’−エ’は後に右脚口の一
部になる。
各生地片1−5を縫合してなる。
左後身頃1の中央側端縁サ−セと中央後身頃3の左側端
縁タ−チが縫着され、また右後身頃2の中央側端縁サ’
−セ’と中央後身頃3の右側端縁ナ−トが縫着されて、
3枚仕立ての後身頃となる。各生地片1,2,3の縫合
後の形状は、前記したとおり、大略図2に示すとおりで
ある。
うに縫合されて2枚仕立ての前身頃になる。すなわち図
3は前記したように裏面(パンツ完成品となった時の内
側面)から見た、左前身頃4と右前身頃5の縫合を示す
説明図であるが、図示のように左前身頃4の端縁ア−オ
と右前身頃5の端縁ア’−オ’が縫合されて後に前中心
となる前股ぐりとして構成される。
4,5からなる)は、前記のように縫合構成された後身
頃(生地片1,2,3からなる)と縫合される。すなわ
ち左前身頃4の股下側端縁エ−オは中央後身頃3の下端
縁ツ−テの左半分と縫着され、右前身頃5の股下側端縁
エ’−オ’は中央後身頃3の下端縁ツ−テの右半分と縫
着される。左前身頃4の側端縁イ−ウは左後身頃1の外
側端縁シ−スと縫着され、また右前身頃5の側端縁イ’
−ウ’は右後身頃2の外側端縁シ’−ス’と縫着され
る。
右後身頃2、右前身頃5、及び左前身頃4の上端縁(シ
−サ、タ−ナ、サ’−シ’、イ’−ア’、及びア−イ)
からなるはき口が形成される。また左後身頃1の下端縁
ス−セ、中央後身頃3の端縁チ−ツ、及び左前身頃4の
下端縁エ−ウからなる左脚口、及び右後身頃2の下端縁
ス’−セ’、中央後身頃3の端縁ト−テ、及び右前身頃
5の下端縁エ’−ウ’からなる右脚口が形成される。
の方向から見た平面図であり、図5は同じく完成品とし
てのパンツ外形を後身頃の方向から見た平面図である。
図4及び図5を参照して説明すると、前記のように構成
されたはき口にはウエストゴムをギャザー縫着してはき
口12として完成する。
パンツは、左右脚口14,16の端に三つ折り、あるい
は包みパイピング等のトランクス型パンツ作製における
通常の仕上げ処理を行い、パンツ完成品を得る。
示すように、股下部分に後股上余裕分Dを有する。より
詳しく説明すると、各生地片が縫合されて完成品として
のパンツとなった後においては、中央後身頃3の股部は
図1で「チ」と「ト」を結ぶ水平線で前身頃側へ折り返
され、中央後身頃3の下端縁ツ−テは、図4でこの折り
返し線チ−トの上方に位置して左右前身頃4,5の股下
側端縁オ−エ、及びオ’−エ’と縫着される。尚、図4
及び図5で符号「+」は縫着を意味する。
オ’−エ’との縫着線が、前身頃と後身頃との股下部に
おける切替え線になる。この切替え線が股下部で前後方
向中心に位置するように、各生地片の各部寸法が定めら
れている(以下この切替え線を、「股下前後切替え線」
と称す)。
後切替え線から前身頃に沿いつつ上方へ向い、はき口1
2に達するまでの距離:図4右方で「F」と示す)と、
後股上(図4で股下前後切替え線から下方へ向い、折り
返し線チ−トから後ろ側(図5に示す側)へターンし
て、そこから後身頃に沿いつつ上方へ向い、はき口12
に達するまでの距離:図4右方で「R」と示す)との関
係は、後股上が前股上よりD×2だけ長い(F+2D=
R)。この実施例ではDが5.5cmなので、後股上は
前股上より11cmだけ長く構成される。
備えることにより、従来からあった後身頃一枚仕立て構
成のトランクス型パンツや、後身後にまちを付けて切替
え構成したトランクス型パンツと比較して格段に優れた
機能性を有する。すなわち股ぐり部における前身頃と後
身頃との割合(股ぐり配分)も、後身頃の方が長くな
り、立ったり座ったりするときの人体の運動量に対応し
て適正なパンツ着用状態を維持するために適した比率に
なる。したがって特に座ったときの股ぐり配分が良好に
なり、従来布帛で構成されたトランクス型パンツにあり
がちだったくい込みが発生しない。
いて、後身頃は3枚仕立てで構成され、互いに縫着され
る左後身頃1の中央側端縁サ−セと中央後身頃3の左側
端縁タ−チ、及び右後身頃2の中央側端縁サ’−セ’と
中央後身頃3の右側端縁ナ−トとが、図1及び図2を参
照して前記したような形状に構成されているので、図2
で斜線で示した部分が臀部の厚さ方向に立体的に形成さ
れ、そこに臀部の丸みを立体的にカバーするゆとり分が
備えられる。
ルエットをきれいに表現するために、プリンセスライン
(ショルダーからバスト頂点を経由して、ウエストまで
の曲線)というパターンテクニックを用いて、特に胸の
丸みを立体的に完成させるが、この発明に係るパンツは
このパターンテクニックを臀部に取り入れ、必要な丸み
をカバーするゆとり分を発生させる。
と、図中Bは端縁タ−チとサ−セとを縫着して形成され
る切替え線であり、B’は端縁ナ−トとサ’−セ’とを
縫着して形成される切替え線である。切替え線B,B’
は、臀部の厚さ方向に立体的に形成されており、稜線の
ように高さ(臀部の厚さ方向)の変化がある。稜線上の
各点の高さは、前記した重なり領域(図2の斜線部分)
の水平方向の幅Aに比例する。従って図5では、切替え
線B上でBmax、切替え線B’上でB’maxの位置
(共に図2でのAmaxに相当する位置)が最も高く、
そこに最も大きな立体的なゆとり分が備えられる。図5
では、このゆとり分(高さ)の分布を理解し易いよう
に、一点鎖線により等高線を描いた。
ツの着用時に、臀部の頂点から少し下がった部分に位置
するように構成する。この実施例では前記したように、
Amax=3.1cmとしたので、完成品パンツの臀部
廻りの最大寸法は、Bmax,B’maxを通る臀部廻
りに設定され、そこにおいて3.1cm×2=6.2c
mのゆとり分が立体的に加えられていることになる。
の丸みを立体的にカバーするゆとり分を備えることによ
り、逆にゆとり分以外の部分を漫然と大きくする必要が
なく、適正な寸法で形成できる。従って、前記したよう
な後股上余裕分を加えるときも、それによりパンツ全体
が漫然と大きくなり過ぎることがなく、適正な着用状態
を実現することができる。従ってこの発明のパンツは、
図6(完成品としてのパンツを後身頃側の下方から見上
げた立体説明図)に示すように、全体として人体の立体
形状に近似した美しいシルエットに完成する。
B,B’は、ウエストから丸い臀部の頂点を通り、股間
部・大腿部の始点(臀部の終点)に至るという、人体で
一番起伏のある部分を通るように構成されているので、
後股上余裕分との相乗効果で、座った際に、横から斜め
にかけての突っ張りが発生しない。
明したが、上記したことは素材がニットである場合に
も、基本的に妥当する。
を例にとって説明してきたが、男女兼用ないしは女性用
のトランクス型パンツ(下着である必要はない)であっ
ても良い。また、トランクス型パンツに通常備えられる
前立て(排尿時に男性器を出し入れする開口部)を備え
るように構成してもよい。
っては、着用時に姿勢が変化するときもくい込みやつっ
ぱりを生じることがなく、立ったり座ったりを繰り返す
ときやしゃがんだ姿勢から立ち上がるとき、はき口背中
側が大きくずり下がったり、あるいはパンツはき口にた
くし込んだシャツが外に飛び出したりせず、着用感及び
機能性に優れており、またズボンの下に着用するときに
ズボンの中でその余り部分が畳まれてゴワゴワの状態に
ならず、またしゃがんだときや比較的フィットしたズボ
ンを着用したときなどに、パンツのゴワゴワ状態がズボ
ンの表面に浮き出てパンツラインを乱すことがなく、フ
ァッション性に優れており、すなわち良好なフィット
性、着用感を備え、総合的な着用性及び機能性が優れて
いる。従って、従来の布帛製のトランクス型パンツにお
ける「大きいことが良い」という一般的感覚から、必要
的な箇所に、適正な丸みゆとり(立体的ゆとり)のあ
る、ゆったりとして、さらにはき心地が良いトランクス
として完成している。
ては、くい込みやつっぱりを生じることがなく、優れた
着用感及び機能性を有する。また、パンツラインを乱す
こと等がなく、ファッション性及びフィット性に優れる
と共に、通気性が良好でむれにくく軽快な着用感を有す
る。
裁断形状を示す平面図である。
図である。
ときの平面図である。
の平面図である。
上げた状態を示す立体説明図である。
Claims (2)
- 【請求項1】中央の生地片及びその両脇に配される左右
の生地片からなる3枚仕立ての後身頃を有するトランク
ス型パンツにおいて、前記中央の生地片は、前記パンツ
の後股上が前股上よりも長くなるように、前記左右の生
地片よりも長く構成され、かつその幅がはき口側端辺か
ら前記左右の生地片と縫着される部分の左右下端点間へ
向けて徐々に大きくなるように構成されると共に、前記
中央の生地片の両脇の前記左右の生地片と縫着される端
縁の形状は生地片の内側に向かって凹弧状の曲線辺とし
て形成され、かつ前記左右の生地片の前記中央の生地片
と縫着される端縁の形状は生地片の外側に向かって凸弧
状の曲線辺として形成され、前記凹弧状曲線辺と前記凸
弧状曲線辺の曲率が、両者の縫着時に縫着線が立体的な
稜線を形成するように相違させられることを特徴とする
トランクス型パンツ。 - 【請求項2】前記後身頃及び前身頃を構成する生地片が
布帛であると共に、男性用の下着であることを特徴とす
る、請求項1項に記載のトランクス型パンツ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13723095A JP2912191B2 (ja) | 1995-05-11 | 1995-05-11 | トランクス型パンツ |
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JP13723095A JP2912191B2 (ja) | 1995-05-11 | 1995-05-11 | トランクス型パンツ |
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JPH08302501A JPH08302501A (ja) | 1996-11-19 |
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1995
- 1995-05-11 JP JP13723095A patent/JP2912191B2/ja not_active Expired - Fee Related
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文化服装学院編著「新版 文化服装講座4 男子服」(s45)文化服装学院出版局 293頁 |
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