JP2923029B2 - 光ファイバカプラの製造方法 - Google Patents
光ファイバカプラの製造方法Info
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- JP2923029B2 JP2923029B2 JP27482590A JP27482590A JP2923029B2 JP 2923029 B2 JP2923029 B2 JP 2923029B2 JP 27482590 A JP27482590 A JP 27482590A JP 27482590 A JP27482590 A JP 27482590A JP 2923029 B2 JP2923029 B2 JP 2923029B2
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- Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
- Manufacture, Treatment Of Glass Fibers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、光通信、計測等で用いられる光ファイバカ
プラの製造方法、特に複数本の光ファイバを融着・延伸
する光ファイバカプラの製造方法に関するものである。
プラの製造方法、特に複数本の光ファイバを融着・延伸
する光ファイバカプラの製造方法に関するものである。
（従来の技術） 従来、光通信システムや光データリンク網等を構築す
るに当たり、光源から出た光信号を所望の割合にて分配
する光分岐器は、構成部品として重要である。この光分
岐器の一つに光ファイバカプラがあるが、この光ファイ
バカプラは、通常複数本の光ファイバを撚り合わせたり
並行にして融着後、アセチレン・バーナ等の熱源を用い
て加熱、融着し、一定張力下でこれを延伸してテーパー
部が形成されるものである。
るに当たり、光源から出た光信号を所望の割合にて分配
する光分岐器は、構成部品として重要である。この光分
岐器の一つに光ファイバカプラがあるが、この光ファイ
バカプラは、通常複数本の光ファイバを撚り合わせたり
並行にして融着後、アセチレン・バーナ等の熱源を用い
て加熱、融着し、一定張力下でこれを延伸してテーパー
部が形成されるものである。
従来の方法は、例えば、特開昭64−21405号公報に記
載されているように、熱源であるバーナによる加熱は、
複数本の光ファイバをクランパによりクランプして、バ
ーナを光ファイバの軸方向に往復運動させながら融着延
伸する方法が採られている。
載されているように、熱源であるバーナによる加熱は、
複数本の光ファイバをクランパによりクランプして、バ
ーナを光ファイバの軸方向に往復運動させながら融着延
伸する方法が採られている。
しかしながら、従来の方法では、第３図に示すよう
に、１つのガス噴出口７を有するバーナ６を用いて、こ
のバーナを光ファイバの長さ方向に対し、平行に往復運
動させるために、以下の問題があった。
に、１つのガス噴出口７を有するバーナ６を用いて、こ
のバーナを光ファイバの長さ方向に対し、平行に往復運
動させるために、以下の問題があった。
バーナの往復運動は、その端部で一度バーナが停止
してから逆方向に運動を開始するから、端部の加熱時間
が相対的に長くなり、端部の加熱温度が高くなる。この
ため融着工程において、ファイバ間の接合度が端部のみ
強まり、また、延伸工程では端部のみ延伸が進む傾向と
なり、延伸部が凹凸形状となり、特性の良いカプラを再
現性良く製造できない。
してから逆方向に運動を開始するから、端部の加熱時間
が相対的に長くなり、端部の加熱温度が高くなる。この
ため融着工程において、ファイバ間の接合度が端部のみ
強まり、また、延伸工程では端部のみ延伸が進む傾向と
なり、延伸部が凹凸形状となり、特性の良いカプラを再
現性良く製造できない。
延伸工程では、ファイバに張力を加えながら加熱し
て延伸するが、延伸中に張力の変動や炎のゆらぎ等によ
る加熱温度の変動が生じると、変動が生じた時にバーナ
が加熱していた部分の延伸速度が他の部分に比べて変化
するため、延伸部が凹凸形状になりやすく、カプラの特
性変動の原因となり再現性が低下する。
て延伸するが、延伸中に張力の変動や炎のゆらぎ等によ
る加熱温度の変動が生じると、変動が生じた時にバーナ
が加熱していた部分の延伸速度が他の部分に比べて変化
するため、延伸部が凹凸形状になりやすく、カプラの特
性変動の原因となり再現性が低下する。
（発明が解決しようとする課題） 本発明は、上記の問題点を解決するためになされたも
ので、加熱中のバーナの移動動作をなくすことにより、
バーナの運動に起因する問題を解決して、安定した加熱
を行なうことを可能とし、特性の良いカプラを再現性良
く製造することを目的とするものである。
ので、加熱中のバーナの移動動作をなくすことにより、
バーナの運動に起因する問題を解決して、安定した加熱
を行なうことを可能とし、特性の良いカプラを再現性良
く製造することを目的とするものである。
（課題を解決するための手段） 本発明は、複数本の光ファイバを融着し、加熱・延伸
する光ファイバカプラの製造方法において、加熱源とし
て光ファイバの軸方向に沿って列をなして配置された複
数のガス噴出口が、並列して２列設けられた１本のバー
ナを用い、かつ、加熱中は前記バーナが固定されること
を特徴とするものである。
する光ファイバカプラの製造方法において、加熱源とし
て光ファイバの軸方向に沿って列をなして配置された複
数のガス噴出口が、並列して２列設けられた１本のバー
ナを用い、かつ、加熱中は前記バーナが固定されること
を特徴とするものである。
バーナのへの供給ガスとして、プロパン／酸素、アセ
チレン／酸素、水素／酸素等を用いることができる。
チレン／酸素、水素／酸素等を用いることができる。
（作 用） 従来用いられていた第３図に示すようなバーナ６で
は、噴出口が１つであるため加熱域が狭く、したがっ
て、往復動作をせずに加熱を行なうと、２本のファイバ
が一体化される部分の長さや、延伸される部分の長さが
不十分となり、良好な特性のカプラが得られない場合が
ある。
は、噴出口が１つであるため加熱域が狭く、したがっ
て、往復動作をせずに加熱を行なうと、２本のファイバ
が一体化される部分の長さや、延伸される部分の長さが
不十分となり、良好な特性のカプラが得られない場合が
ある。
これに対して、光ファイバの軸方向に沿って列をなし
て配置された複数のガス噴出口が、並列して２列設けら
れた１本のバーナを用いることにより、光ファイバの加
熱域全体にわたって一定の温度を実現することが可能と
なり、バーナを固定した状態で加熱することができるも
のである。
て配置された複数のガス噴出口が、並列して２列設けら
れた１本のバーナを用いることにより、光ファイバの加
熱域全体にわたって一定の温度を実現することが可能と
なり、バーナを固定した状態で加熱することができるも
のである。
（実施例） 第１図は、光ファイバカプラの製造方法に用いられる
バーナの参考例である。図中、1a,1bは平行に沿わせた
２本の光ファイバ、２は加熱用バーナ、3a,3b,3c,3d,3e
はガス噴出口である。ガス噴出口3a,3b,3c,3d,3eは、光
ファイバと平行に一列に配列されている。したがって、
加熱源が長い領域を加熱することができ、バーナを固定
した状態で加熱することができる。
バーナの参考例である。図中、1a,1bは平行に沿わせた
２本の光ファイバ、２は加熱用バーナ、3a,3b,3c,3d,3e
はガス噴出口である。ガス噴出口3a,3b,3c,3d,3eは、光
ファイバと平行に一列に配列されている。したがって、
加熱源が長い領域を加熱することができ、バーナを固定
した状態で加熱することができる。
第２図は、本発明の光ファイバカプラの製造方法に用
いられるバーナの一実施例の斜視図である。図中、5a〜
5gと5h〜5nはガス噴出口である。このバーナ４は、一例
では、全長10mm、噴出口径0.5mm、噴出口の間隔1.0mmで
あり、１列７個の噴出口を２列とした14個の噴出口を有
している。
いられるバーナの一実施例の斜視図である。図中、5a〜
5gと5h〜5nはガス噴出口である。このバーナ４は、一例
では、全長10mm、噴出口径0.5mm、噴出口の間隔1.0mmで
あり、１列７個の噴出口を２列とした14個の噴出口を有
している。
このバーナ４を用いて光ファイバカプラの製造を行な
った実験結果を説明する。光ファイバとして、２本のシ
ングルモード光ファイバを用い、約30mmにわたってその
被覆を除去した後、この被覆除去部を平行に沿わせて固
定した。その後、この被覆除去部をバーナ４を用いて２
分間加熱し、融着して一体化させた。このとき、燃焼ガ
スとして、酸素を110cc/分、プロパンガスを55cc/分の
流量とした。次の延伸工程では、光ファイバの両側に3g
の荷重による張力を加えながら、加熱一体化した部分を
バーナ４で再度加熱し延伸した。このとき、２本のファ
イバの一方に、1.3μｍのLD（レーザダイオード）光源
からの光を入射し、２本の光ファイバから出射される光
をモニタしながら延伸を行ない、２本の光ファイバから
出射される光の強度が等しくなった時点で延伸を終了し
た。
った実験結果を説明する。光ファイバとして、２本のシ
ングルモード光ファイバを用い、約30mmにわたってその
被覆を除去した後、この被覆除去部を平行に沿わせて固
定した。その後、この被覆除去部をバーナ４を用いて２
分間加熱し、融着して一体化させた。このとき、燃焼ガ
スとして、酸素を110cc/分、プロパンガスを55cc/分の
流量とした。次の延伸工程では、光ファイバの両側に3g
の荷重による張力を加えながら、加熱一体化した部分を
バーナ４で再度加熱し延伸した。このとき、２本のファ
イバの一方に、1.3μｍのLD（レーザダイオード）光源
からの光を入射し、２本の光ファイバから出射される光
をモニタしながら延伸を行ない、２本の光ファイバから
出射される光の強度が等しくなった時点で延伸を終了し
た。
この製造方法により光ファイバカプラ50本を試作した
が、得られたカプラは、いずれも分岐比は50±１％であ
り、また、過剰損失は0.10dB以下であった。
が、得られたカプラは、いずれも分岐比は50±１％であ
り、また、過剰損失は0.10dB以下であった。
比較のため、従来構造の第３図のバーナを用い、左右
に10mmの振幅で往復運動させる方法で加熱を行ない、同
様にカプラを10本製造したところ、分岐比は50±２％で
あったが、過剰損失は0.10〜0.60dBと大きくばらついて
いた。
に10mmの振幅で往復運動させる方法で加熱を行ない、同
様にカプラを10本製造したところ、分岐比は50±２％で
あったが、過剰損失は0.10〜0.60dBと大きくばらついて
いた。
また、それぞれのバーナを用いた製造方法による光フ
ァイバカプラの延伸部の形状を測定したところ、第２図
のバーナを用いた本発明によるものでは、第４図のよう
に凸凹のない滑らかなテーパーが得られたのに対し、第
３図のバーナを用いた従来の方法では第５図の矢印で指
示したような凸凹が観察された。
ァイバカプラの延伸部の形状を測定したところ、第２図
のバーナを用いた本発明によるものでは、第４図のよう
に凸凹のない滑らかなテーパーが得られたのに対し、第
３図のバーナを用いた従来の方法では第５図の矢印で指
示したような凸凹が観察された。
（発明の効果） 以上の説明から明らかなように、本発明の光ファイバ
カプラの製造方法によれば、２本の光ファイバの一体化
の度合いや延伸形状の再現性を大幅に向上することが可
能となり、良好特性なカプラを安定に製造することがで
きる効果がある。
カプラの製造方法によれば、２本の光ファイバの一体化
の度合いや延伸形状の再現性を大幅に向上することが可
能となり、良好特性なカプラを安定に製造することがで
きる効果がある。
第１図は、光ファイバカプラの製造方法に用いられるバ
ーナの参考例、第２図は、本発明の光ファイバカプラの
製造方法に用いられるバーナの一実施例の斜視図、第３
図は、従来のバーナの斜視図、第４図，第５図は、実験
結果の説明図である。 1a,1b……光ファイバ、2,4……バーナ、3a〜3e,5a〜5n
……ガス噴出口。
ーナの参考例、第２図は、本発明の光ファイバカプラの
製造方法に用いられるバーナの一実施例の斜視図、第３
図は、従来のバーナの斜視図、第４図，第５図は、実験
結果の説明図である。 1a,1b……光ファイバ、2,4……バーナ、3a〜3e,5a〜5n
……ガス噴出口。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福間 眞澄 神奈川県横浜市栄区田谷町１番地 住友 電気工業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 横田 弘 神奈川県横浜市栄区田谷町１番地 住友 電気工業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 有本 和彦 東京都大田区大森西７丁目６番31号 住 電オプコム株式会社内 (56)参考文献 特開 平４−26805（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−118606（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−140708（ＪＰ，Ａ) 実開 平２−48907（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) G02B 6/28 G02B 6/287
Claims (1)
- 【請求項１】複数本の光ファイバを融着し、加熱・延伸
する光ファイバカプラの製造方法において、加熱源とし
て光ファイバの軸方向に沿って列をなして配置された複
数のガス噴出口が、並列して２列設けられた１本のバー
ナを用い、かつ、加熱中は前記バーナが固定されること
を特徴とする光ファイバカプラの製造方法。
Priority Applications (10)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27482590A JP2923029B2 (ja) | 1990-10-12 | 1990-10-12 | 光ファイバカプラの製造方法 |
| US07/766,202 US5205851A (en) | 1990-10-12 | 1991-09-27 | Method and apparatus for producing optical fiber coupler |
| CA002052540A CA2052540C (en) | 1990-10-12 | 1991-09-30 | Method of producing optical fiber coupler |
| AU84873/91A AU640049B2 (en) | 1990-10-12 | 1991-09-30 | Method of producing optical fiber coupler and apparatus therefor |
| ES91117372T ES2103290T3 (es) | 1990-10-12 | 1991-10-11 | Metodos y aparatos para la produccion de un acoplador de fibra optica. |
| EP91117372A EP0480453B1 (en) | 1990-10-12 | 1991-10-11 | Methods of and apparatus for producing an optical fiber coupler |
| DE69125681T DE69125681T2 (de) | 1990-10-12 | 1991-10-11 | Verfahren und Einrichtungen zur Herstellung eines faseroptischen Kopplers |
| TW083200084U TW309926U (en) | 1990-10-12 | 1991-10-11 | Heating device of producing optical fiber coupler |
| KR1019910017973A KR940002062B1 (ko) | 1990-10-12 | 1991-10-12 | 광 파이버커플러의 제조방법 |
| CN91110661A CN1037028C (zh) | 1990-10-12 | 1991-10-12 | 制造光纤耦合器的方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27482590A JP2923029B2 (ja) | 1990-10-12 | 1990-10-12 | 光ファイバカプラの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04149504A JPH04149504A (ja) | 1992-05-22 |
| JP2923029B2 true JP2923029B2 (ja) | 1999-07-26 |
Family
ID=17547100
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27482590A Expired - Fee Related JP2923029B2 (ja) | 1990-10-12 | 1990-10-12 | 光ファイバカプラの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2923029B2 (ja) |
-
1990
- 1990-10-12 JP JP27482590A patent/JP2923029B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04149504A (ja) | 1992-05-22 |
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