JPH04190305A - 光ファイバカプラの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は光通信システムや計測等に用いられる光ファイ
バカプラの製造方法に関するものである。

（従来の技術） 光通信７ステムや光データリンク網等を構築するにあた
り、光源から出た光信号を所望の割合に分配する光分岐
器は、構成部品として重要である。この光分岐器の一つ
として光ファイバカプラがあるが、この光ファイバカプ
ラは、通常複数本の光ファイバを撚り合せたり並行に配
置し、そのガラス部をガスバーナーを用いて加熱融着し
て一体化した後、さらに加熱し一定張力下でこれを延伸
してテーパが形成されるものである。

従来の製造方法は、例えば特開昭８４−２１４０５号公
報に記載されてし、入るように、熱源であるガスバーナ
ーによる加熱は、複数本の光ファイバをクランパにより
クランプし、例えば第３図に示すような一つのガス噴出
口（７）を有するバーナ（Ｇ）を、光ファイバの軸方向
に往復運動させながら加熱融着、延伸する方法がとられ
ている。

（解決しようとする課題） 良好な特性の光ファイバカプラを得るためには、５ｍａ
程度の長さにわたって光ファイバガラス部を均一に加熱
し、融着、延伸を行なうことが望ましく、このため従来
方法ではバーナーを光ファイバの軸方向に平行に往復運
動を行なっている。

しかし、このような従来方法では次のような問題点があ
る。

■往復運動の端部のみ加熱温度が高（なりやすい。この
ため、融着工程では光ファイバガラス間の接合度が端部
のみ強くなり、又延伸工程では端部のみ延伸が進み、長
さ方向に凸凹した延伸部形状となり、特性の良い光ファ
イバカプラを再現性よく製造出来ない。

■延伸工程では光ファイバに一定張力を加えながら加熱
して延伸するが、延伸中に張力の変動や炎のゆらぎ等に
よる加熱温度の変動が生じると、変動が生じた時にバー
ナーが加熱している部分のみ、他の部分に比べ延伸速度
が変化するので、長さ方向に凸凹した延伸部形状になり
ゃすく、特性の良い光ファイバカプラを再現性よく製造
できない。

（課題を解決するための手段） 本発明は上述の問題点を解消し、長さ方向に滑らかでゆ
るやかな延伸部形状を再現性よく得られる光ファイバカ
プラの製造方法を提供するもので、その特徴は、加熱装
置として光ファイバの軸と並行する方向に配列された複
数のガス噴出口を備え、かつ、噴出口と光ファイバガラ
ス部との距離が中央部では両端部より遠く位置している
ガスバーナーを用い、加熱中上記ガスバーナーを静止し
ておくことにある。

（作用） 本発明の製造力、法においては、光ファイバガラス部の
加熱中、ガスバーナーの移動をなくシ、静止してお（こ
とにした。これにより、前述の従来方法におけるガスバ
ーナーの往復運動に起因する問題点は解消される。

しかし、ガスバーナーを単に固定するだけでは、第３図
のような従来のガスバーナーでは、加熱域が狭いため往
復運動させずに加熱を行なうと、２本の光ファイバガラ
ス部が一体化する部分の長さや、延伸される部分の長さ
が不充分となり、良好な特性の光ファイバカプラが得ら
れない。

これに対して、本発明の製造方法に用いるガスバーナー
は、光ファイバの軸と並行する方向に複数のガス噴出口
を備えてい′るため、光ファイバガラス部の加熱長が長
くなる。又光ファイバガラス部の加熱温度が高くなりや
すい加熱中央部に当るガス噴出口の位置を、両端の噴出
口よりも光ファイバガラス部から遠ざけることにより、
加熱域の中央のみ高温になることを防ぎ、広い範囲で均
一な加熱温度が得られる。

これらにより本発明の製造方法では、加熱融着において
は広い範囲で２本の光ファイバガラス部の一体化が均一
に実現でき、又延伸においては、滑らかで、ゆるやかな
延伸部形状が再現性よく得られる。

（実施例） 第１図は本発明の光ファイバカプラの製造方法の具体例
の説明図である。

図面において、（１）及び（２）は並行に配置した２本
の光ファイバで、（＋＋）及び（２１）は被覆層（＋２
）（２２）の一部を除去して露出した光ファイバガラス
部である。（３）は上記光ファイバガラス部（１１０２
１）を加熱融着、加熱延伸に用いる加熱装置で、プロパ
ン／酸素、アセチレン／酸素、水素／酸素等の燃料ガス
を燃焼するガスバーナーを用い、このガスバーナーは一
本の筒体に光ファイバ（＋）（２）の軸方向に並行する
方向に複数の噴出口（４ａ）（４ｂ）を備えている。そ
して上記ガスバーナーは中央部に段差部（３１）を形成
してあり、ガスバーナーの中央部町位置するガス噴出口
（４ｂ）は、両端部に位置するガス噴出口（４α）より
光ファイバガラス部（＋１）（２１）との距離が遠くな
っている。又４ｂ／前記ガスバーナーは加熱中、−ケ所
に静止しておく。

第２図（イ）（＋１１）及び（）１）はいずれも前記加
熱装置としてのガスバーナの構造例を示すもので、同図
（イ）のガスバーナー（３Ａ）は、両端部が中央部に対
してテーバ状に形成されており、同図（ロ）のガスバー
ナー（３Ｂ）は上面を円弧状に形成した例である。又ガ
ス噴出口（４ａ）（４ｂ）の配列は１列である必要はな
く、例えば第２図（ハ）に示すガスバーナー（３Ｃ）の
ように、複数列に配列してもよい。

（試作例） 第１図に示すガスバーナー（３）を用いて光ファイバカ
プラを試作した。上記ガスバーナー（３）は全長が１８
■■、噴出口径０．３■厘φ、目間隔１．５ｍｍであり
、噴出口は両端部にそれぞれ３個、中央の段差部に５個
、計１１個の噴出口を備えている。

２本のシングルモード光ファイバを約３０■■にわたっ
て被覆層を除去し、露出した光ファイバガラス部を平行
に添わせて固定した。そして、上記光ファイバガラス部
を１分間加熱して融着一体化した。この時、燃焼ガスと
しては酸素１３０ｃｃ／分、フロパン８５ｃｃ／分を用
いた。その後、光ファイバの両端に３ｇの張力を印加し
ながら一体化した部分をガスバーナーで加熱し、延伸し
た。この時、２本の光ファイバの一端にＬＤ光源からの
光を入射し、２本の光ファイバから出射される光強度を
モニタしながら延伸を行ない、２本の光ファイバからの
出射光強度が等しくなった時点で延伸を終了した。

上記の製法により１００個の光ファイバカプラを試作し
、特性を評価したが、いずれも過剰損失０．２０ｄＢ以
下、分岐比５０±５％と良好であった。

比較のため、従来構造のガスバーナーを用い、左右に１
０１幅の往復運動を行なう従来方法で光フアイバカブラ
５０個を製造し、その特性を評価したところ、分岐比、
は５０±５％であったが過剰損失は０．１０〜０．８０
ｄＢと大きくばらついていた。

又それぞれの製造による光ファイバガラスの延伸部の形
状を測定したところ、本発明では第４図（イ）のように
凸凹のない滑らかな形状が再現性よく得られたのに対し
、従来方法では同図（ロ）のように凸凹が観察された。

（発明の効果） 以上説明したように、本発明の光ファイバカプラの製造
方法によれば、２本の光ファイバの一体化の均−性及び
良好な延伸形状の再現性を大幅に向上することが可能と
なり、良好な特性の光ファイバカプラを安定して製造す
ることが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の光ファイバカプラの製造方法の具体例
の説明図である。 第２図（イ）〜（ハ）はいずれもガスバーナの他の構造
例の説明図である。 第３図は従来の製造方法におけるガスバーナーの一例の
説明図である。 第４図は光ファイバガラス部の延伸形状の測定図で、同
図（イ）は本発明の製造方法、同図（ロ）は従来方法を
示している。 ■、２・・・光ファイバ、１１．２１・・・光ファイバ
ガラス部、１２．２２・・・被覆層、３・・・加熱装置
（ガスバーナー）　Ｎ　４ａ１４ｂ・・・ガス噴出口、
５・・・ガス導入口。 算　１　目

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）複数本の光ファイバを並行に配置しそのガラス部
   を加熱融着して一体化した後、この一体化部分を加熱延
   伸する光ファイバカプラの製造方法において、加熱装置
   として光ファイバの軸方向と並行する方向に配列された
   複数のガス噴出口を備え、かつ噴出口と光ファイバガラ
   ス部との距離が中央部では両端部より遠く位置している
   ガスバーナーを用い、加熱中上記ガスバーナーを静止し
   ておくことを特徴とする光ファイバカプラの製造方法。