JP2931610B2 - 光ファイバカプラの製造方法 - Google Patents
光ファイバカプラの製造方法Info
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- JP2931610B2 JP2931610B2 JP2007310A JP731090A JP2931610B2 JP 2931610 B2 JP2931610 B2 JP 2931610B2 JP 2007310 A JP2007310 A JP 2007310A JP 731090 A JP731090 A JP 731090A JP 2931610 B2 JP2931610 B2 JP 2931610B2
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- optical fiber
- manufacturing
- fiber coupler
- fusion
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、複数本の光ファイバを融着延伸してなる光
ファイバカプラの製造方法に関するものである。
ファイバカプラの製造方法に関するものである。
(従来の技術) 光ファイバカプラの製造方法として、特開昭64−4440
6号公報に記載されているように、複数本の光ファイバ
の長手方向の被覆の一部を除去したのち、融着し、延伸
する方法が知られている。融着延伸時においては、バー
ナを往復動させ、融着し、延伸するものである。
6号公報に記載されているように、複数本の光ファイバ
の長手方向の被覆の一部を除去したのち、融着し、延伸
する方法が知られている。融着延伸時においては、バー
ナを往復動させ、融着し、延伸するものである。
光ファイバカプラは、使用波長範囲における分岐合流
特性の波長依存性が小さく、過剰損失の小さいものが望
まれるが、従来の製造方法によっては、希望する特性の
光ファイバカプラを再現性よく製造することは困難であ
った。
特性の波長依存性が小さく、過剰損失の小さいものが望
まれるが、従来の製造方法によっては、希望する特性の
光ファイバカプラを再現性よく製造することは困難であ
った。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、使
用波長範囲における分岐合流特性の波長依存性が小さ
く、過剰損失の小さい光ファイバカプラを歩留まりよく
得ることのできる光ファイバカプラ製造方法を提供する
ことを目的とするものである。
用波長範囲における分岐合流特性の波長依存性が小さ
く、過剰損失の小さい光ファイバカプラを歩留まりよく
得ることのできる光ファイバカプラ製造方法を提供する
ことを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明は、複数本の単一モードの光ファイバを融着延
伸してなる光ファイバカプラの製造方法において、融着
時における光ファイバの融着部分の長さを4.0〜7.0mmと
して、過剰損失の波長依存性の小さい光ファイバカプラ
を製造することを特徴とするものである。
伸してなる光ファイバカプラの製造方法において、融着
時における光ファイバの融着部分の長さを4.0〜7.0mmと
して、過剰損失の波長依存性の小さい光ファイバカプラ
を製造することを特徴とするものである。
(作 用) 上述した製造方法によって製造される光ファイバカプ
ラの特性が、バーナを移動し、融着延伸する条件により
影響されると考え、いろいろと製造条件を変えて実験を
した。延伸する場合のバーナの移動は、カプラのテーパ
形状を決定するから、カプラの過剰損失(分岐に関与せ
ず漏れてしまうための損失)に関与するものであり、こ
のことから、製造時におけるバーナの移動量(加熱長)
に着目した報告もあるが、発明者らの実験によれば、カ
プラの過剰損失が、融着条件によっても大きく関与する
ことが分かった。特に、カプラの中でも波長範囲での分
岐合流状態が規定される光ファイバカプラを製造する場
合は、融着条件が特に重要であることが分かった。
ラの特性が、バーナを移動し、融着延伸する条件により
影響されると考え、いろいろと製造条件を変えて実験を
した。延伸する場合のバーナの移動は、カプラのテーパ
形状を決定するから、カプラの過剰損失(分岐に関与せ
ず漏れてしまうための損失)に関与するものであり、こ
のことから、製造時におけるバーナの移動量(加熱長)
に着目した報告もあるが、発明者らの実験によれば、カ
プラの過剰損失が、融着条件によっても大きく関与する
ことが分かった。特に、カプラの中でも波長範囲での分
岐合流状態が規定される光ファイバカプラを製造する場
合は、融着条件が特に重要であることが分かった。
実験の結果について説明する。
第1図は、2本の光ファイバ1,2をマイクロトーチ3
を移動させながら加熱する様子の説明図である。クラン
プ機構や延伸機構の図示説明は省略する。マイクロトー
チの光ファイバ軸方向の移動量をXL,その直角方向の
移動量をYLとする。光ファイバとして通信用に用いら
れる1.3μm帯の単一モード光ファイバを用いて1.31μ
mと1.55μmの合分波カプラの過剰損失の波長依存性の
一例を第2図に示す。図示したように、過剰損失の波長
依存性にうねりがあり、1.55μmと1.31μmの波長で使
用する光ファイバカプラの過剰損失としては、良好とは
いえないものである。
を移動させながら加熱する様子の説明図である。クラン
プ機構や延伸機構の図示説明は省略する。マイクロトー
チの光ファイバ軸方向の移動量をXL,その直角方向の
移動量をYLとする。光ファイバとして通信用に用いら
れる1.3μm帯の単一モード光ファイバを用いて1.31μ
mと1.55μmの合分波カプラの過剰損失の波長依存性の
一例を第2図に示す。図示したように、過剰損失の波長
依存性にうねりがあり、1.55μmと1.31μmの波長で使
用する光ファイバカプラの過剰損失としては、良好とは
いえないものである。
ここで、延伸時のバーナの移動長の影響を調べるため
に、バーナの移動量を、 XL=5〜10mm YL=0.5mm と変えて、試作した光ファイバカプラについて、過剰損
失のうねりとの関係を調査したが、過剰損失のうねりは
軽減できなかった。
に、バーナの移動量を、 XL=5〜10mm YL=0.5mm と変えて、試作した光ファイバカプラについて、過剰損
失のうねりとの関係を調査したが、過剰損失のうねりは
軽減できなかった。
そこで、融着時におけるバーナの移動量、すなわち、
融着長さと過剰損失のうねりとの相関を調べた結果が第
3図である。第3図における縦軸を示す過剰損失のうね
りLEとは、波長が1.2〜1.6μmの範囲での過剰損失の
最大と最小の差をデシベル[dB]で表わしたものであ
る。延伸時のバーナの移動量は、 XL=7mm YL=0.3mm であった。この図より分かるように、融着時におけるバ
ーナの移動量が、過剰損失の波長依存性に大きく影響を
与えるものであり、融着時におけるバーナの移動量、す
なわち、融着長さが3.5mmを超えると、過剰損失のうね
りが減少し、7mmを超えると増加の傾向を示すことが分
かる。これは、融着長さが、延伸過程におけるテーパー
形状に関与するものと推測できる。
融着長さと過剰損失のうねりとの相関を調べた結果が第
3図である。第3図における縦軸を示す過剰損失のうね
りLEとは、波長が1.2〜1.6μmの範囲での過剰損失の
最大と最小の差をデシベル[dB]で表わしたものであ
る。延伸時のバーナの移動量は、 XL=7mm YL=0.3mm であった。この図より分かるように、融着時におけるバ
ーナの移動量が、過剰損失の波長依存性に大きく影響を
与えるものであり、融着時におけるバーナの移動量、す
なわち、融着長さが3.5mmを超えると、過剰損失のうね
りが減少し、7mmを超えると増加の傾向を示すことが分
かる。これは、融着長さが、延伸過程におけるテーパー
形状に関与するものと推測できる。
この実験から融着長さを3.5mm以上でするのが好まし
い。融着時のバーナの移動量を3.5〜7mmとして、融着の
みを行なった光ファイバを取り出し、それぞれの融着断
面を顕微鏡で観測して融着部分の長さを測定したとこ
ろ、3.9〜6.8mmであった。
い。融着時のバーナの移動量を3.5〜7mmとして、融着の
みを行なった光ファイバを取り出し、それぞれの融着断
面を顕微鏡で観測して融着部分の長さを測定したとこ
ろ、3.9〜6.8mmであった。
(実施例) 第1図で説明したに本発明のカプラの製造方法の例を
示す。図は、光ファイバを2本平行に配置したのち、バ
ーナをファイバ軸方向に移動させ、融着する部分の長さ
Lを4.0〜7.0mmの範囲とする。
示す。図は、光ファイバを2本平行に配置したのち、バ
ーナをファイバ軸方向に移動させ、融着する部分の長さ
Lを4.0〜7.0mmの範囲とする。
使用した光ファイバのパラメータは、 MFD=9.5±1μm クラッド径=125μm カットオフ波長=1.2±0.8μm 燃焼ガスは、プロパン及び酸素であり、バーナと光フ
ァイバの間の距離は、13mm,バーナの孔径は、0.25mm
(直径),バーナの移動スピードは、2mm/秒である。
ァイバの間の距離は、13mm,バーナの孔径は、0.25mm
(直径),バーナの移動スピードは、2mm/秒である。
融着時におけるYLの値は、0であり、ガス流量は、
プロパンが14cc/分,酸素が28cc/分である。
プロパンが14cc/分,酸素が28cc/分である。
延伸時のガス流量は、融着時のガス流量と同じであ
り、ファイバ延伸張力は、3.0gで一定である。
り、ファイバ延伸張力は、3.0gで一定である。
なお、第1図は、加熱方法の一例であって、ノズル孔
を複数用いて、加熱温度に適当な分布を与えるようにす
れば、バーナを移動させる必要はない。
を複数用いて、加熱温度に適当な分布を与えるようにす
れば、バーナを移動させる必要はない。
(発明の効果) 以上の説明から明らかなように、本発明によれば、光
ファイバカプラの過剰損失の波長依存性を軽減すること
ができ、特に、規定された波長範囲において、分岐状態
及び過剰損失の規定される光ファイバカプラの製造方法
として有効な方法を提供できる効果がある。
ファイバカプラの過剰損失の波長依存性を軽減すること
ができ、特に、規定された波長範囲において、分岐状態
及び過剰損失の規定される光ファイバカプラの製造方法
として有効な方法を提供できる効果がある。
第1図は、本発明の一実施例に用いられる加熱方法の説
明図、第2図は、光ファイバカプラの波長特性線図、第
3図は、本発明の作用を説明するための実験結果のグラ
フである。 1,2……光ファイバ、3……マイクロトーチ。
明図、第2図は、光ファイバカプラの波長特性線図、第
3図は、本発明の作用を説明するための実験結果のグラ
フである。 1,2……光ファイバ、3……マイクロトーチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−253105(JP,A) 特開 昭60−100108(JP,A) 特開 昭63−175812(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 6/28
Claims (1)
- 【請求項1】複数本の単一モードの光ファイバを融着延
伸してなる光ファイバカプラの製造方法において、融着
時における光ファイバの融着部分の長さを4.0〜7.0mmと
して、過剰損失の波長依存性の小さい光ファイバカプラ
を製造することを特徴とする光ファイバカプラの製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007310A JP2931610B2 (ja) | 1990-01-17 | 1990-01-17 | 光ファイバカプラの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007310A JP2931610B2 (ja) | 1990-01-17 | 1990-01-17 | 光ファイバカプラの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03211507A JPH03211507A (ja) | 1991-09-17 |
JP2931610B2 true JP2931610B2 (ja) | 1999-08-09 |
Family
ID=11662431
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007310A Expired - Lifetime JP2931610B2 (ja) | 1990-01-17 | 1990-01-17 | 光ファイバカプラの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2931610B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60100108A (ja) * | 1983-11-07 | 1985-06-04 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | フアイバ形方向性結合器 |
JPS63175812A (ja) * | 1987-01-17 | 1988-07-20 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 光フアイバカツプラ作製方法 |
-
1990
- 1990-01-17 JP JP2007310A patent/JP2931610B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03211507A (ja) | 1991-09-17 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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