JP2922315B2 - 潤滑油組成物及びその製造方法 - Google Patents

潤滑油組成物及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、潤滑油組成物及びその製造方法
に関する。
【0002】内燃機関の継続的な発達とあいまって、油
交換と油交換の間の期間の増大に対する要望が、潤滑油
に対する要求として増加している。特に性能を改善する
ため要求される2つの特性は、分散性及び耐酸化性であ
る。一般に、このような特性を改善する試みとしては、
好適な基材油(base oil)とブレンドされる特
異性能をもたらす添加剤の開発が挙げられる。
【0003】1975年6月の研究報告(Resear
ch Disclosure)13449では、官能基
で置換されたEPM及びEPDMポリマーの調製に於い
てカルボン酸(または無水物)基を含む芳香族スルホニ
ルアジドの使用について開示している。スルホニルアジ
ドは熱分解し、スルホニルニトレンとなって、炭素−炭
素二重結合に付加し(アジリジンを与え)たり及び、C
−H結合内に挿入されたりすることによってEPDMポ
リマーにグラフトすると言われている。魅力的な物理的
性質を備えた熱可塑性イオノマーは、内部にグラフトさ
れたEPDMポリマーを金属塩と混合することによって
得られる。
【0004】米国特許第3,220,985は、式RS
(式中、Rは有機基(例えば3−アジドスルホ
ニル安息香酸)を表す)を有するモノスルホニルアジド
と加熱することによって、シス−1,4−ポリイソプレ
ン、ポリブタジエン及びスチレン−ブタジエンゴム、特
にポリプロピレン及びポリイソブチレンを含むポリマー
を改質し、向上した染色性、乳化性及び他の材料に対す
る接着性を有する製品を製造することについて開示して
いる。英国特許第1,446,062号は、カルボキシ
ル基を少なくとも1個有するスルホニルアジドの混合酸
無水物を用いて同様のポリマーを改質することについて
開示している。
【0005】米国特許第4,440,659号は、マレ
イン酸無水物及びアルキルアクリレートまたはメタクリ
レートをBright Stock鉱油主鎖上に共グラ
フトし、アミンと反応させアミド及び/またはイミドに
することによって潤滑油への添加に好適な無灰分の分散
剤の製造方法について開示している。
【0006】驚くべきことに、スルホンアミド結合を介
して特定の芳香族基を分子結合することによって基材油
を直接改質することができ、これによって促進された分
散性を達成することが可能であることが知見された。
【0007】本発明に従って、スルホンアミド結合によ
って基材油分子に結合された芳香族基の存在により官能
化された基材油からなる潤滑油組成物を提供する。
【0008】芳香族基及び好適にはそれと一緒に結合し
たスルホンアミド結合は、構造RSONH−(式中、
Rは例えばチエニル、フリル若しくはピリジルなどの場
合により置換されたヘテロ環基、または場合により置換
されたナフチル基、好ましくは場合により置換されたフ
エニル基である芳香族基である)を有する。R基は好ま
しくは少なくとも1個のヒドロキシル基若しくはその塩
及び/またはカルボキシルの基若しくはその塩、エステ
ルまたはアミド誘導体を含む。可能な置換基はさらに、
ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素またはヨウ
素原子)、シアノ基、ジアルキルアミノ基(例えば、ジ
(C1−4アルキルアミノ)基)、ニトロ基、アルキル
基(例えば、C1−6アルキル基)及びシクロアルキル
基(例えば、C3−8シクロアルキル基)を含む。
【0009】Rは、好ましくは置換基-COX[式中、Xは-O
H及びそのアルカリ金属塩(ナトリウム塩、カリウム
塩)、アルカリ土類金属塩(カルシウム塩)及びアンモ
ニウム塩)、OR基(式中、Rは場合により置換され
たアルキル基である)及び -NHR基(Rは場合により
置換されたアルキル基である)から選択される部分であ
る]を有するフェニル基を表す。置換基 -COXは好都合
にはフェニル基の3-位置に結合し得る。R基は、未置換
のアルキル基、好ましくはC6−18アルキル基(例え
ばドデシル基などのC10−14アルキル基)であり、
または置換されたアルキル基[例えばポリアルキレング
リコール誘導部分、(例えばR -(OCH CH ) -(式
中、pは3から9であり、RはC9−15アルキル基であ
る)若しくは式H(OCH CH ) -(式中、qは4から14で
ある)、またはアミノアルキル基、例えば2-ピロリジノ
エチル基]であり得る。2個のOR基は一緒になって架
橋基[例えば式-O-(CHCHO)-(式中、qは4から14
である)]であることもできる。
【0010】−NHR基は、好ましくは窒素原子1個
から8個を含むC1−18のアミンから誘導される。こ
のようなC1−18のアミンは、1個から8個の窒素、
好ましくはモノ−またはジアミン(エチルアミン、ブチ
ルアミン、sec−ブチルアミン、ジエチルアミン及び
3−ジメチルアミノ−1−プロピルアミン)を含む分枝
状または非分枝状の、飽和脂肪族、第一級または第二級
アミンであり得るが、アルキレンポリアミン類などのよ
うな高級ポリアミン(窒素原子の対が炭素原子2個から
4個のアルキレン基によって結合されている)を含む。
即ち、式 NH(CH)n−[NH(CH)n]m−NH (式中、nは2から4で、mは0から6である)のポリ
アミンを含む。このようなポリ アミンの例としては、
テトラエチレンペンタアミン、トリプロピレンテトラア
ミン、トリエチレンテトラアミン、ジエチレントリアミ
ン、n−アミノアルキルピペラジン(例えば、N−(2
−アミノエチル)ピペラジン、N,N’−ジ(2−アミ
ノエチル )ピペラジン)及び“polyamine
H”及び“polyamine 500”などの対応す
る市販の混合物がある。
【0011】特に好ましい本発明の組成物では、Rは置
換基−CONHR(式中、−NHR基は3−ジメチ
ルアミノ−1−プロピルアミンから誘導される)を有す
るフェニル基を表す。
【0012】基材油は、鉱物または合成物由来の基材油
であり得る。合成物由来の基材油は一般的には、例えば
α−オレフィン類の液体ポリマーなどのC10−50
炭化水素ポリマーの混合物であり得る。基材油は、名称
“HVI”、特に“XHVI(登録商標)”としてth
e Royal Dutch/Shellグループの会
社から市販の鉱物由来のものが好ましい。
【0013】本発明は、基材油を芳香族スルホニルアジ
ドと反応させることからなる、本発明の潤滑油組成物の
製造方法も提供する。この反応は後に処理して、芳香族
部分上の置換基を改質する。
【0014】本発明の好ましい方法は、基材油を式R’
−SO−N(式中、R’は置換基−COOHを有す
るフェニル基である)の芳香族スルホニルアジドと10
0℃〜300℃、好ましくは150℃〜250℃の温度
で加熱し、加熱後、場合により得られた組成物をアルカ
リ金属若しくはアルカリ土類金属塩基、アンモニア若し
くはアミンで中和するか、または場合により−COOH
基−COCl基に変換後、得られた組成物をさらに式H
OR(式中、Rは上述の定義の通りであるかまたは
場合により置換されたアルキル基である)のアルコー
ル、または式NH(Rは場合によリ置換された
アルキル基である)のアミン、好ましくは窒素原子1個
〜8個を有する,C1−18アミン、有利には3−ジメ
チルアミン−1−プロピルアミンと反応させることを含
む。
【0015】基材油と芳香族スルホニルアジドとの反応
は、所望により4,4’−メチレン−ビス−2,6−ジ
−t−ブチルフェノールの登録商標である“Ionox
220”、または1,3,5−トリメチル−2,4,
6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
ベンジル)ベンゼンの登録商標である“Iononx3
30”などの立体障害を持つフェノールの抗酸化剤の存
在下で実施される。
【0016】上述の反応は、好ましくは酸素の非存在下
例えば窒素下で実施される。
【0017】使用される芳香族スルホニルアジドの量
は、通常は基材油の0.5重量%〜10重量%、好まし
くは1重量%〜8重量%である。所望により、より多く
の量、例えば10重量%〜15重量%の量も使用でき、
これによって、潤滑剤として使用する基材油とさらに混
合されるであろう濃厚な潤滑油組成物を提供することが
できる。
【0018】潤滑剤としての使用のために、本発明の潤
滑油組成物は、当業界に於ける当業者によって直ちに評
価されるように、さらに腐食防止剤、及び/または抗酸
化剤及び/または溶剤及び/または極圧添加剤及び/ま
たは一種以上の粘度指数(VI)向上剤及び/または流
動点降下剤を含み得る。
【0019】本発明は、“XHVI 8.2”(“XH
VI”は登録商標である)及び“HVI 130H”の
2つの鉱物由来の基材油が使用される以下の実施例の説
明から更に理解されよう。“XHVI 8.2”は、1
00℃で粘度7.8〜8.5mm/s(ASTMD4
45)、粘度指数140(ASTM D2270)及び
最小引火点210℃(ASTM D 93)である明る
い透明な粘度指数の高い基材油である。“HVI 13
0H”は、100℃で粘度9.0〜10.0mm
s、粘度指数95及び最小引火点225℃(ASTM
D 92)である、水処理された(hydroproc
essed)、明るい透明な、粘度指数の高い基材油で
ある。
【0020】
【実施例】
実施例1及び23−アジドスルホニル安息香酸と基材油との反応 “XHVI 8.2”の基材油を窒素下で200℃に加
熱した。“XHVI8.2”の基材油のアリコート中の
3−アジドスルホニル安息香酸(ASB)のスラリーを
ASBを4.1重量%含む混合物が得られる量で加熱し
た基材油に撹拌しながら60分かけて添加した。得られ
た混合物を200℃で10分間保持し、その後周囲温
(20℃)に冷却し、濾過した。質量スペクトル分析法
及びIR分析より、濾液中にはASB残渣が無いことが
明らかであり、ASBは基材油の分子と反応してH−ア
ルキル化カルボキシベンゼンスルホニルアミドになった
ということが結論された。
【0021】相当する方法(実施例2)では“HVI
130 H”基材油を“XHVI8.2”基材油の代わ
りに使用して実施したが、対応する結果が得られた。
【0022】実施例3及び4ASB−官能化基材油と3−ジメチルアミノ−1−プロ
ピルアミンとの反応 実施例1の生成物(1001g)、3−ジメチルアミノ
−1−プロピルアミン(DAP) (55.3g)、ト
リエチルアミン(54.8g)、 三フッ化ホウ素エー
テレート((CO.BF)(76.6g)
及びトルエン(500ml)を一緒に撹拌して110℃
で窒素下で加熱し、70時間撹拌すると、この時点では
IR分析は実施例1の生成物が完全に変換したことを示
した。過剰の他の試薬を90℃で真空留去した。
【0023】相当する方法(実施例4)では、実施例2
の生成物を使用して実施したが、対応する結果が得られ
た。
【0024】反応を70時間の代わりに16時間にした
以外には実施例3の方法を繰り返したが、実質的に同一
結果であった。
【0025】実施例5ASB−官能化基材油と3−ジメチルアミノ−1−プロ
ピルアミンとの反応 実施例3の方法を、トリエチルアミン及びトルエンを使
用しないで繰り返した。IR分析は、110℃で21時
間加熱後に完全に変換したことを示した。
【0026】実施例6ASB−官能化基材油とドデカノールとの反応 実施例1の生成物(939.6g)、1−ドデカノール
(31.5g)、p−トルエンスルホン酸(19.6
g)及びトルエン(335.2g)をディーン−スター
ク装置中で110℃で3時間加熱し、水を共沸除去し
た。混合物を次いで周囲温(20℃)に冷却し、濾過し
て不溶物を除去し、濾液を水酸化ナトリウム水溶液
(0.1M,400ml)で抽出した。有機層を分離
し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、110℃で真空
で揮発物を除去することによって官能化した基材油を単
離した。
【0027】実施例7及び8ASB−官能化基材油とドデカノールとの反応 実施例2の生成物(939.6g)、1−ドデカノール
(31.5g)、p−トルエンスルホン酸(3.2g)
及びトルエン(335.2g)を110℃で3時間、デ
ィーン−スターク装置中で加熱し、水を共沸除去した。
混合物を次いで周囲温(20℃)に冷却し、過剰の水酸
化カルシウム(開始時の酸の全量の2倍量)と一緒に1
時間撹拌した。得られたスラリーを濾別し、110℃で
真空で揮発物を除去することによって官能化した所望の
基材油を単離した。
【0028】相当する方法(実施例8)を実施例1の生
成物を使用して実施したが、実施例6の生成物と全く同
一の生成物が得られた。
【0029】実施例9〜12ASB−官能化基材油の酸クロリドを介しての変換 実施例1及び2の生成物を、窒素下75℃で、ピリジン
(当初のASBに基づいて5モル%)の存在下に過剰の
塩化チオニルとサンプル100gを反応させることによ
って、相当する酸クロリドに変換させた。
【0030】実施例1及び2の生成物から誘導して得ら
れた酸クロリドを、3−ジエチルアミノ−1−プロピル
アミンと窒素下で75℃、7時間反応させて、実施例3
及び4の生成物に対応する生成物(実施例9及び10)
が得られた。
【0031】得られた酸クロリドを窒素下75℃で7時
間、1−ドデカノールと反応させると、実施例6及び7
の生成物に相当する生成物(実施例11及び12)が得
られた。
【0032】実施例13〜17種々の濃度での3−アジドスルホニル安息香酸と基材油
との反応 “XHVI 8.2”基材油を、実施例1の条件に相当
する条件下で種々の濃度のASBと反応させた。ASB
量及び生成物の分析結果の詳細を表1に示す。
【0033】
【表1】 実施例18試験 上述の実施例の種々の改質した基材油を以下の試験にか
けた。
【0034】1.カーボンブラック分散性試験(CBD
T) (British RailPublicati
on BR 669:1984) カーボンブラック3%を油に添加し、ウッベローデ粘度
計を使用して60℃での運動粘度の上昇を測定する。こ
の値が低いと良好な性能であることを示す。 2.示差走査熱量試験−開始温度(DSC onse
t) 少量サンプル(2mg)を酸素雰囲気(周囲圧力)中で
制御した温度上昇(20℃/分)速度で加熱したときに
酸化が開始する温度(℃)を測定する。この値が高い
と、良好な性能であることを示す。
【0035】3.阻害された示差走査熱量試験(DSC
inhibited) フェノール性抗酸化剤を0.5重量%含むサンプル(2
mg)の酸素雰囲気(3.5×10Pa)中での、1
80℃での酸化が開始する前に経過する時間(分)を測
定する。この値が高いと、良好な性能であることを示
す。
【0036】4.振盪された循環酸化試験(SCOT) 溶解性の銅触媒を含むサンプル(5g)が160℃で固
定量(25ml)の酸素吸収する時間を測定する。この
値が高いと、良好な性能であることを示す。
【0037】5.酸化誘導期間試験(IP 280) 120℃で酸素がサンプル内を通過する時に、溶解性の
銅触媒を含むサンプルの揮発物の酸性度が1mgKOH
/g当量に達する時間を測定する(Institute
of Petroleum Test IP 28
0)。この値が高いと、良好な性能であることを示す。
【0038】6.酸化誘導期間試験後の不溶物(IP
280 insols) 試験5の終りでヘプタン中に不溶な材料の量(mg)
を、試験IP 280に従って測定する。この値が低い
と、良好な性能であることを示す。
【0039】7.ウルフストリップ試験(Wolf S
trip Test) サンプルを50ml/分の速度で12時間空気中で25
0℃に加熱した細片上に流すことによって、標準スチー
ル細片(18cm×4.5cm)上に形成された析出物
の重量(mg)を測定する。この値が低いと、良好な性
能であることを示す。
【0040】上記試験の結果を表2に示す。
【0041】表2では、実施例の生成物は基材油に対し
かなり改善された分散性を示し、且つ実施例1〜4では
酸化安定性が個々の基材油よりも大きいことを示してい
る。
【0042】
【表2】 実施例19〜22ASB−官能化基材油と種々アルコールとの反応 各アルコールのモル量は実施例1の生成物中のカルボキ
シル基のモル量と等しく、実施例21ではそのアルコー
ルの半分の量を使用した以外には(該アルコールは二官
能性である)、実施例1の生成物を実施例6の方法によ
って種々のアルコールと反応させた。使用したアルコー
ルは以下の通りである。
【0043】19 1分子当たり平均5個のエトキシ部
分を含む((C9−11)アルカノール)エトキシレー
ト(“DOBANOL ethoxylate 91/
5”(登録商標)でRoyal Dutch/Shel
lグループの関係会社より入手可能)。
【0044】20,21 1分子当たり平均8個〜10
個のエトキシ部分を含み且つ平均分子量(Mn)が38
0〜420の範囲である非揮発性の、液体ポリエチレン
グリコール(“PEG 400”the Royal
Dutch/Shellグループの関係会社から入手可
能)。
【0045】22 1−(2−ヒドロキシエチル) −
2−ピロリジノン。
【0046】実施例20及び21の生成物は、100℃
でそれぞれ11.2mm/s及び10.4mm/s
の粘度を有する(ASTM D 445)。
【0047】実施例233−アジドスルホニル安息香酸と合成物由来の基材油と
の反応 合成物由来の基材油として、市販の液体ポリ−α−オレ
フィン(“MOBILSHF−61”(登録商標)、1
00℃での粘度6mm/s(ASTM D445)及
びMn445を有するポリ−α−オレフィンで、1分子
当たり計算した平均炭素原子は32〜33個に対応す
る)、しかし実施例17ではASBを7.8重量%使用
して実施例1の手順に対応した手順を使用した。分析に
よって濾別した生成物中にはASB残渣は見られず、A
SBが実施例1と同様に反応したということが結論され
た。
【0048】実施例24合成物由来のASB−官能化基材油と3−ジメチルアミ
ノ−1−プロピルアミンとの反応 実施例23の生成物を実施例3の方法によって、3−ジ
メチルアミノ−1−プロピルアミンと反応させると、対
応する結果が得られた。
【0049】実施例25合成物由来のASB−官能化基材油とドデカノールとの
反応 実施例23の生成物を実施例6の方法によってドデカノ
ールと反応させると、対応する結果が得られた。
【0050】実施例26試験 実施例19〜22、24及び25の改質された基材油を
実施例18にて上述した種々の試験にかけた。結果を以
下の表3に示す。
【0051】
【表3】
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C10M 105:60) C10N 30:04 30:10 40:25 60:10 70:00 (72)発明者 ポール・ジヨージ・ガツド フラジル国、リオ・デ・ジヤネイロ・エ リ・ジヨタ・22250、プライア・デ・ボ タフオゴ・370、セー/オ・シエル・ブ ラジル・エシ・ア (56)参考文献 特開 昭53−15335(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C10M 109/02 C10M 107/46 C10M 101/02 C10M 105/12 - 105/60 C10N 40:25 C10N 60:10 C10N 70:00 EPAT(QUESTEL) WPI/L(QUESTEL)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スルホンアミド結合によって基材油分子
    に結合された芳香族基の存在により官能化された基材油
    を含むことを特徴とする潤滑油組成物であって、芳香族
    基及びそれと一緒に結合されたスルホンアミド結合が構
    造RSONH-[式中、Rは置換基 -COX(式中、Xは-OH及び
    そのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩及びアンモニ
    ウム塩、-OR基(式中、Rは場合により置換されたア
    ルキル基である)、及び-NHR基(式中、Rは場合に
    より置換されたアルキル基である)から選択される部分
    である)を有するフェニル基を表す]を有することを特
    徴とする前記組成物。
  2. 【請求項2】 RがC6−18アルキル基、式R -(OCH
    CH ) p -の基(式中、pは3〜9であり、RはC9−15
    アルキル基である)、式H(OCH CH ) -の基(式中、q
    は4〜14である)、2-ピロリジノエチル基であるか、ま
    たは2個のOR基が一緒になった式 -O-(CHCHO)-
    の架橋基であり、及び−NHR基が窒素原子1個〜8個を
    含むC1−18アミンから誘導されることを特徴とする
    特許請求の範囲第項に記載の組成物。
  3. 【請求項3】 Rが、-NHR基が3-ジメチルアミノ-1-プ
    ロピルアミンから誘導される置換基 -CONHRを有する
    フェニル基を表すことを特徴とする特許請求の範囲第
    項に記載の組成物。
  4. 【請求項4】 基材油が鉱物由来のものであることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項から第項のいずれか1
    項に記載の組成物。
  5. 【請求項5】 基材油と芳香族スルホニルアジドとを反
    応させることを含む特許請求の範囲第1項に記載の組成
    物の製造方法。
  6. 【請求項6】 基材油を式R'-SO-N(式中、R'は置
    換基 -COOHを有するフェニル基である)の芳香族スルホ
    ニルアジドと一緒に100℃〜300℃の範囲の温度で加熱す
    ること、場合により得られた組成物をアルカリ金属塩
    基、アルカリ土類金属塩基、アンモニア若しくはアミン
    で中和するか、または得られた組成物を更に、場合によ
    り -COOH基から -COCl基に変換後、式HOR(式中、R
    は場合により置換されたアルキル基である)のアルコー
    ル若しくはアミンNHR(式中、Rは場合により置換
    されたアルキル基である)と反応させることを含む特許
    請求の範囲第項に記載の方法。
  7. 【請求項7】 アミンNHRが窒素原子1個から8個を
    含むC1−18アミンであることを特徴とする特許請求
    の範囲第項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 アミンNHRが3-ジメチルアミノ-1-プ
    ロピルアミンであることを特徴とする特許請求の範囲第
    項に記載の方法。
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