JP2921865B2 - 高温調理鉄板用固形洗浄剤組成物 - Google Patents
高温調理鉄板用固形洗浄剤組成物Info
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- JP2921865B2 JP2921865B2 JP18177689A JP18177689A JP2921865B2 JP 2921865 B2 JP2921865 B2 JP 2921865B2 JP 18177689 A JP18177689 A JP 18177689A JP 18177689 A JP18177689 A JP 18177689A JP 2921865 B2 JP2921865 B2 JP 2921865B2
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- Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ホテル、レストラン等の厨房において用い
られる高温の調理用鉄板の汚れに対して用いられる固形
の洗浄剤組成物に関する。
られる高温の調理用鉄板の汚れに対して用いられる固形
の洗浄剤組成物に関する。
従来の技術 ホテル、レストラン等の厨房においては、フライトッ
プレンジ、グリドリルトップレンジと呼ばれる加熱調理
器が用いられている。これらは、鋳鉄製プレート上に薄
く油をしいて肉や魚、野菜などを調理するための調理器
具であり、通常150〜250℃程度の温度範囲で使用されて
いる。これらのレンジは常時加熱されているので、営業
中に油汚れ、焦げ付き等による汚れが生じた場合には、
加熱を停止することなく汚れを除去、洗浄する必要があ
り、特に24時間営業のレストラン等においては重要な問
題である。従来このような場合には、グリドルストーン
と呼ばれる一種の砥石を用い、調理用具を振りかけて汚
れを落していた。しかしながら、砥石で削り落すため大
変な労力と時間を要し、また、力を入れて擦り落すた
め、勢い余って作業者の手、指等が加熱されたプレート
に触れたり、油が飛散して火傷事故を引き起こす等の問
題があった。
プレンジ、グリドリルトップレンジと呼ばれる加熱調理
器が用いられている。これらは、鋳鉄製プレート上に薄
く油をしいて肉や魚、野菜などを調理するための調理器
具であり、通常150〜250℃程度の温度範囲で使用されて
いる。これらのレンジは常時加熱されているので、営業
中に油汚れ、焦げ付き等による汚れが生じた場合には、
加熱を停止することなく汚れを除去、洗浄する必要があ
り、特に24時間営業のレストラン等においては重要な問
題である。従来このような場合には、グリドルストーン
と呼ばれる一種の砥石を用い、調理用具を振りかけて汚
れを落していた。しかしながら、砥石で削り落すため大
変な労力と時間を要し、また、力を入れて擦り落すた
め、勢い余って作業者の手、指等が加熱されたプレート
に触れたり、油が飛散して火傷事故を引き起こす等の問
題があった。
硬表面の油汚れ洗浄の分野では、アルカリ性の液体洗
浄剤が一般に使用されている。しかし、これをそのまま
調理用鉄板の洗浄に適用すると、洗浄剤中に含まれる水
分が蒸発する前に、作業者の皮膚にアルカリ分が付着し
て“かゆみ”を生ずるという問題があった。さらに、使
いかけの洗浄剤容器からの液ダレなどが直接皮膚に触れ
たりして、安全上好ましくなかった。
浄剤が一般に使用されている。しかし、これをそのまま
調理用鉄板の洗浄に適用すると、洗浄剤中に含まれる水
分が蒸発する前に、作業者の皮膚にアルカリ分が付着し
て“かゆみ”を生ずるという問題があった。さらに、使
いかけの洗浄剤容器からの液ダレなどが直接皮膚に触れ
たりして、安全上好ましくなかった。
発明が解決しようとする課題 本発明は、高温の調理用鉄板の汚れに対して大きな洗
浄力が得られ、かつ、皮膚刺激の少ない固形の洗浄剤組
成物を提供するものである。
浄力が得られ、かつ、皮膚刺激の少ない固形の洗浄剤組
成物を提供するものである。
発明の構成 本発明の高温調理鉄板用洗浄剤組成物は、以下の
（ａ）および（ｂ）を含有することを特徴とする。
（ａ）および（ｂ）を含有することを特徴とする。
（ａ）常温で固体の非イオン性有機化合物。
（ｂ）水酸化アルカリ金属。
以下、本発明についてさらに詳細に説明する。
常温で固体の非イオン性有機化合物は、使用時におい
て、水のように高温鉄板上で急激に蒸発、飛散すること
なく溶融して、速やかに水酸化アルカリ金属を高温鉄板
上に広げるものである。そこで、常温で固体の非イオン
性有機化合物としては、100〜250℃の高温鉄板上で簡単
に分解あるいは蒸発・飛散することなく溶融し、油汚れ
になじみ易く、万一残留して調理品に混入することがあ
っても衛生上危険の少ないものが好ましい。このような
有機化合物の具体例としては、常温で固体の高級アルコ
ール、ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレン高
級脂肪族アルコール（高級脂肪族アルコールのポリオキ
シエチレン付加物）、炭化水素、油脂などが挙げられ、
これらは単独であるいは混合して用いられる。
て、水のように高温鉄板上で急激に蒸発、飛散すること
なく溶融して、速やかに水酸化アルカリ金属を高温鉄板
上に広げるものである。そこで、常温で固体の非イオン
性有機化合物としては、100〜250℃の高温鉄板上で簡単
に分解あるいは蒸発・飛散することなく溶融し、油汚れ
になじみ易く、万一残留して調理品に混入することがあ
っても衛生上危険の少ないものが好ましい。このような
有機化合物の具体例としては、常温で固体の高級アルコ
ール、ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレン高
級脂肪族アルコール（高級脂肪族アルコールのポリオキ
シエチレン付加物）、炭化水素、油脂などが挙げられ、
これらは単独であるいは混合して用いられる。
洗剤組成物中への常温で固体の非イオン性有機化合物
の配合量は、洗浄効果、作業性および製造性の観点か
ら、５〜80重量％が好適であり、好ましくは10〜60重量
％である。
の配合量は、洗浄効果、作業性および製造性の観点か
ら、５〜80重量％が好適であり、好ましくは10〜60重量
％である。
水酸化アルカリ金属は、高温鉄板の洗浄活性成分とし
て作用するものであり、熱鉄板から油汚れ層を剥離、浮
き上がらせて分解し、ターナー等で簡単に除去できるも
の、即ち、高洗浄力を付与しうるものが好ましい。この
ような水酸化アルカリ金属の具体例としては、水酸化ナ
トリウムや水酸化カリウムが挙げられ、これらは単独あ
るいは併用して用いることができる。
て作用するものであり、熱鉄板から油汚れ層を剥離、浮
き上がらせて分解し、ターナー等で簡単に除去できるも
の、即ち、高洗浄力を付与しうるものが好ましい。この
ような水酸化アルカリ金属の具体例としては、水酸化ナ
トリウムや水酸化カリウムが挙げられ、これらは単独あ
るいは併用して用いることができる。
洗浄剤組成物中の水酸化アルカリ金属の配合量は、上
記の非イオン性有機化合物の場合と同じ観点から、５〜
80重量％が好適であり、好ましくは10〜60重量％であ
る。
記の非イオン性有機化合物の場合と同じ観点から、５〜
80重量％が好適であり、好ましくは10〜60重量％であ
る。
本発明の洗浄剤組成物は、上記必須成分の他に必要に
応じて他の任意成分を含有することができる。例えば、
クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、グルコン酸、コハク酸な
どのアルカリ金属塩を、防錆剤として配合することは望
ましい事である。また、グリセリン、ポリグリセリン、
ソルビット、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル等の常温で液体のポリオール類を配合することができ
る。これらポリオール類は、常温で固体の非イオン性有
機化合物が熱鉄板上で溶融したときに、水酸化アルカリ
金属を熱鉄板上に速やかに広がらしめ、洗浄をより効率
的にする。さらに、炭酸塩、ケイ酸塩、色素などを配合
することもできる。
応じて他の任意成分を含有することができる。例えば、
クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、グルコン酸、コハク酸な
どのアルカリ金属塩を、防錆剤として配合することは望
ましい事である。また、グリセリン、ポリグリセリン、
ソルビット、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル等の常温で液体のポリオール類を配合することができ
る。これらポリオール類は、常温で固体の非イオン性有
機化合物が熱鉄板上で溶融したときに、水酸化アルカリ
金属を熱鉄板上に速やかに広がらしめ、洗浄をより効率
的にする。さらに、炭酸塩、ケイ酸塩、色素などを配合
することもできる。
本発明の洗浄剤組成物は、上記の各成分を混合、一体
化して、粒状、シート状、スティック状など適宜の形状
に成形することにより得られる。例えば、常温で固体の
非イオン性有機化合物を融点以上の温度に溶融し、撹拌
しながら他の成分を順次添加して均一分散後、温度を非
イオン性有機化合物の融点以下に下げたのち、押し出
し、撹拌、破砕などの方法で造粒することにより、粒状
物として得られる。また、均一分散品を噴霧冷却するこ
とによっても得られる。
化して、粒状、シート状、スティック状など適宜の形状
に成形することにより得られる。例えば、常温で固体の
非イオン性有機化合物を融点以上の温度に溶融し、撹拌
しながら他の成分を順次添加して均一分散後、温度を非
イオン性有機化合物の融点以下に下げたのち、押し出
し、撹拌、破砕などの方法で造粒することにより、粒状
物として得られる。また、均一分散品を噴霧冷却するこ
とによっても得られる。
発明の効果 本発明の洗浄剤組成物によれば、常温で固体の非イオ
ン性有機化合物と水酸化アルカリ金属とを組み合わせる
ことにより、水を媒体として用いた場合のように鉄板上
で急激に蒸発して水酸化アルカリ金属を飛散させること
なく、速やかに非イオン性有機化合物が溶融してアルカ
リ金属水酸化物が熱鉄板上に広がる。よって、蒸発・飛
散による皮膚刺激を受けることないため作業性が良好
で、しかも優れた洗浄力で調理用熱鉄板上の汚れを簡単
に除去することができる。
ン性有機化合物と水酸化アルカリ金属とを組み合わせる
ことにより、水を媒体として用いた場合のように鉄板上
で急激に蒸発して水酸化アルカリ金属を飛散させること
なく、速やかに非イオン性有機化合物が溶融してアルカ
リ金属水酸化物が熱鉄板上に広がる。よって、蒸発・飛
散による皮膚刺激を受けることないため作業性が良好
で、しかも優れた洗浄力で調理用熱鉄板上の汚れを簡単
に除去することができる。
以下、本発明の実施例により効果を具体的に説明する
が、これに先立って実施例で用いた評価方法を示す。
が、これに先立って実施例で用いた評価方法を示す。
（１）洗浄力の評価法 洗浄剤組成物を熱鉄板上に散布し、洗浄剤が溶融して
１分後にターナーでかき取り、以下の３段階で評価す
る。
１分後にターナーでかき取り、以下の３段階で評価す
る。
◎：上記操作１回でクリーンな鉄板面が露出する。
○：クリーンな鉄板面が露出するまでに、上記操作を２
回必要とする。
回必要とする。
×：クリーンな鉄板面が露出するまでに、上記操作を３
〜４回必要とする。
〜４回必要とする。
（２）蒸発性の評価法 熱鉄板上に洗浄剤組成物を散布したときの蒸発状態
を、３段階で評価する。
を、３段階で評価する。
○：ほとんど蒸発しない。
△：蒸発し、皮膚がわずかにかゆい。
×：蒸発し、皮膚が痛がゆい。
実 施 例 後記表−１に示した組成の粒状の洗浄剤組成物を調製
し、それぞれ、洗浄力および蒸発性を評価し、その結果
を表−１に示した。但し、試料No.6は液体の洗浄剤組成
物である。
し、それぞれ、洗浄力および蒸発性を評価し、その結果
を表−１に示した。但し、試料No.6は液体の洗浄剤組成
物である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 ＦＩ Ｃ１１Ｄ 7:06） (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) C23G 1/00 - 5/00 C11D 7/60
Claims (1)
- 【請求項１】常温で固体の非イオン性有機化合物および
水酸化アルカリ金属を含有することを特徴とする高温調
理鉄板用固形洗浄剤組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18177689A JP2921865B2 (ja) | 1989-07-14 | 1989-07-14 | 高温調理鉄板用固形洗浄剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18177689A JP2921865B2 (ja) | 1989-07-14 | 1989-07-14 | 高温調理鉄板用固形洗浄剤組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0347984A JPH0347984A (ja) | 1991-02-28 |
| JP2921865B2 true JP2921865B2 (ja) | 1999-07-19 |
Family
ID=16106684
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18177689A Expired - Fee Related JP2921865B2 (ja) | 1989-07-14 | 1989-07-14 | 高温調理鉄板用固形洗浄剤組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2921865B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4871570B2 (ja) * | 2005-10-20 | 2012-02-08 | 三協立山アルミ株式会社 | サッシ枠 |
| CN102268681B (zh) * | 2010-06-07 | 2013-12-11 | 鞍钢股份有限公司 | 一种涂层钢板生产用脱脂剂及其配置方法 |
-
1989
- 1989-07-14 JP JP18177689A patent/JP2921865B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0347984A (ja) | 1991-02-28 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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