JP2920859B2 - 半導体装置のバーンイン装置および方法 - Google Patents

半導体装置のバーンイン装置および方法

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JP2920859B2
JP2920859B2 JP4330727A JP33072792A JP2920859B2 JP 2920859 B2 JP2920859 B2 JP 2920859B2 JP 4330727 A JP4330727 A JP 4330727A JP 33072792 A JP33072792 A JP 33072792A JP 2920859 B2 JP2920859 B2 JP 2920859B2
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哲 福永
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体集積回路の最終
テスト前に、熱的および電気的過負荷を半導体集積回路
に与え、初期不良を発生させるバーンイン装置およびこ
れを用いるバーンイン方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路(以下「IC」と省略す
る)の不良品発生率において、特に初期の不良品発生率
が高く、ある程度の時間を経過すると、不良品発生率が
低くなる。これは、製造工程に起因するICの不良品
が、特に初期に発生しやすいという理由などからであ
る。たとえば、酸化膜欠陥のあるICなどでは、一定時
間の通電によって絶縁破壊が生じる。このため、出荷テ
スト前に初期不良のICを取除くために、ICに熱的お
よび電気的過負荷を与え、初期不良を顕在化させるバー
ンイン処理が行われている。このバーンイン処理につい
ては、特開平4−263450号公報などで開示されて
いる。
【0003】図11は、従来のバーンイン装置および方
法によるバーンイン処理を含むIC2の製造工程を示す
フローチャートである。また図12は、従来のバーンイ
ン処理に用いられるリードフレーム付きIC10の平面
図である。図11のフローチャートにおいて、ステップ
a1で処理をスタートさせる。ステップa2では、リー
ドフレーム1にICチップを固定するダイボンディング
が行われる。ステップa3では、リードフレーム1のリ
ード端子3とICチップの電極とを接続するワイヤボン
ディングが行われる。ステップa4では、リードフレー
ム1上のICチップを樹脂やセラミックなどから成るパ
ッケージによって封止する。ステップa5では、リード
フレーム1からリード先端部4およびタイバー5のみを
切断して除去し、IC2のリード端子3が相互に接続さ
れないようにする。このときIC2は、リードフレーム
1のIC支持部6にみで支持される。ステップa6で
は、IC2のオープン/ショートを検査するプリテスト
が行われ、不良品であるか否かを判断する。このプリテ
ストによって、不良品と判断されたIC2は、ステップ
a7において、リードフレーム1から除去される。ステ
ップa6において、良品と判断された場合は、リードフ
レーム1に接続されているIC2はそのままの状態でス
テップa8の工程へ送られる。このようにステップa8
のバーンイン処理を行うまでの工程においてプリテスト
を実施し、不良品のIC2を除去することによって、こ
の不良品のIC2によるバーンイン処理装置の破損など
を未然に防止している。ステップa8では、バーンイン
処理が行われる。このバーンイン処理は、最終テストの
前工程において、IC2に熱的および電気的過負荷を与
え、初期不良を顕在化させる。ステップa9では、製品
を出荷するための最終テストが行われる。ステップa1
0では、リードフレーム1の支持部6を切断し、リード
フレーム1からIC2を取り出す。ステップa11で
は、そのIC2のリード端子3を折り曲げるベンディン
グが行われ、IC2は製品として出荷可能な状態とな
る。
【0004】図13は、従来のバーンイン処理に用いら
れるリードフレーム付きIC10の斜視図である。複数
のIC2は、前述のようにそれぞれ4箇所のIC支持部
6によって、支持されている。またIC2は、前述のよ
うにプリテストおよびバーンイン処理を行うためにリー
ドカットおよびタイバーカットされ、リード端子3は、
隣接するリード端子3およびリードフレーム1から分離
されている。また、リードフレーム1は、複数の位置決
め孔11が設けられている。バーンイン処理の前工程に
おいて、前述のようにリードフレーム付きIC10のリ
ード端子3間でオープンやショートを検査するプリテス
トを行う。そのプリテストにおいて判別された不良品の
IC12は、リードフレーム10のIC支持部6を切断
境界として、切断打抜きされ、リードフレーム付きIC
10から除去する。この場合、リードフレーム1に固定
されているIC2の不良品が多い場合は、図14で示さ
れるように、大部分の不良品のIC12がリードフレー
ム1から除去されている。
【0005】図15は、従来のバーンイン処理に用いら
れるバーンインボード21の斜視図である。このバーン
インボード21には、複数のICソケット22および抵
抗23が等間隔で配置されている。このバーンインボー
ド21は、後述するバーンイン装置内に装着され、バー
ンイン処理が行われる。ICソケット22のICソケッ
ト本体24には、複数のコンタクト電極25、位置決め
ピン26および逃げ穴27が形成されている。また、I
Cソケット本体24の一端には、参照符28の方向に回
動できる蓋30が取付けられている。蓋30には、複数
のリード押え部31および逃げ穴32が形成されてい
る。蓋30を参照符28の方向に回動させ、ICソケッ
ト本体24と閉じ合わされたとき、蓋30に形成されて
いる係止レバー33とICソケット本体24に形成され
ている係止部34とは係合される。また、ICソケット
本体24と係止部34および蓋30と係止レバー33
は、一体成形され、これらは全て電気絶縁性を有する同
一材質で構成されている。さらに、バーンインボード2
1上には、回路保護用の複数のヒューズ35および後述
するバーンイン装置との回路接続を行うためのコネクタ
端子36が形成されている。
【0006】バーンイン処理を行うために、リードフレ
ーム付きIC10を、参照符40で示される方向に移動
させ、リードフレーム1の複数の位置決め孔11に対応
するICソケット本体24上の位置決めピン26を挿通
し、ICソケット本体24上に搭載する。このときIC
2は、ICソケット本体24に対して位置決めされ、I
C2の複数のリード端子3とICソケット本体24の対
応するコンタクト電極25とは、互いに接触する状態に
なる。また、IC2の下部のパッケージ部分は、逃げ穴
27に収納される。次に、蓋30を参照符28の方向に
回動させると、係止レバー33と係止部34とが係合さ
れ、蓋30とICソケット本体24は係合される。この
とき、蓋30の複数のリード押え部31は、ICソケッ
ト本体24の対応するコンタクト電極25を押圧する。
このとき、ICソケット24本体のコンタクト電極25
は、弾性を有するので、コンタクト電極25およびIC
2のリード端子3は、上下から押圧された状態で接触す
る。したがって、ICソケット本体24のコンタクト電
極25とIC2のリード端子3との接触状態は良好にな
る。これによって、コンタクト電極25とIC2のリー
ド端子3は電気的に接続される。また、IC2の上部の
パッケージ部分は、蓋30の逃げ穴32に収納される。
【0007】図16は、従来のバーンインボード21の
ICソケット22上において、リードフレーム付きIC
10が位置決めされた状態の断面図を示す。図17は、
図16で示されるICソケット22において蓋30を、
参照符28で示される矢印の方向に回動させ、蓋30と
ICソケット本体24とを閉じ合わせた状態のときの断
面図を示す。図17において、係止レバー33と係止部
34とは係合され、その状態が保持されている。係止レ
バー33を参照符40の方向に回動させることによっ
て、係合された状態を解除することができる。また、I
C2のリード端子3と接触しているICソケット本体2
4の対応する各コンタクト電極25は、その下端部がバ
ーンインボード21の配線パターンに半田付けされ、電
気的に接続される。このバーンインボード21の各配線
パターンは、抵抗23およびヒューズ35を介して、バ
ーンインボード21の対応するコネクタ端子36に電気
的に接続される。したがって、IC2の各リード端子3
とバーンインボード21の対応するコネクタ端子36と
は、電気的に接続される。
【0008】図18は、従来のバーンイン装置50の斜
視図を示す。バーンイン装置50内には、バーンインボ
ードラック51が等間隔で複数段配置されている。リー
ドフレーム付きIC10を搭載したバーンインボード2
1を、バーンイン装置50のバーンインボードラック5
1に順次参照符52で示される方向に装着する。バーン
イン装置50の背面53には、バーンインボード21の
コネクタ端子36と接続するためのコネクタが、バーン
インラック51の数と同数設置されている。またこのコ
ネクタには、バーンイン装置50からバーンイン処理を
行うための電位および信号が与えられる。バーンインボ
ード21をバーンインラック51に装着したとき、バー
ンインボードラック51のコネクタ端子36とバーンイ
ン装置50背面53のコネクタとは接続される。したが
って、バーンインボード21に搭載されたIC2のリー
ド端子3とバーンイン装置50とは、電気的に接続され
る。次に、バーンイン装置50は、バーンイン処理を行
うためにIC2の各リード端子3に対して電位または信
号を与える。このとき、リードフレーム付きIC10に
おいて、プリテストの結果不良となったIC12は、切
断打抜き除去されているので通電されない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来のICのバーンイ
ン装置および方法では、前工程のプリテストにおいてI
Cの不良が検出されたとき、リードフレームのIC支持
部が切断され、そのICはリードフレームから除去され
る。リードフレームに接続されている複数のICのうち
不良品のICが大部分を占めたとき、その不良品は除去
されるので、リードフレーム付きIC全体の機械的強度
は低下する。したがって、リードフレーム付きICをバ
ーンインボードのICソケットへの挿入および抜去に作
業ミスが発生したり、またバーンイン処理における熱応
力によってリードフレームおよびその位置決め孔の変形
が生じる。このため、前述の作業ミスによって作業時間
が増大し、またリードフレームおよびその位置決め孔の
変形に対する修正作業が必要となり、バーンイン処理工
程における工数が増大する。
【0010】本発明の目的は、リードフレーム付きIC
全体の機械的強度を低下させずにバーンイン処理を行う
ことができる半導体装置のバーンイン装置および方法を
提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、リードフレー
ムに複数個ずつ形成される半導体装置を、リードフレー
ムに機械的に接続された状態で処理を施す半導体装置の
バーンイン装置において、各半導体装置を個別的に装着
し、バーンイン処理に必要な電気的接続を行う複数の接
続手段と、各半導体装置が接続手段に装着された状態
で、リードフレームの各接続手段の近傍の予め定められ
る位置に、半導体装置が不良品であることを表す不良表
示が、付加されているか否かを検出する検出手段と、検
出手段からの出力に応答し、不良表示が検出されない半
導体装置を装着した接続手段のみに通電しながらバーン
イン処理を行う処理手段とを含むことを特徴とする半導
体装置のバーンイン装置である。
【0012】また本発明は、リードフレームに複数個ず
つ形成される半導体装置を、リードフレームに機械的に
接続された状態で処理を施す半導体装置のバーンイン方
法において、各半導体装置を個別的に試験し、不良品と
判定された半導体装置には、近傍のリードフレームに予
め定める不良表示を付加し、リードフレームに機械的に
接続されている複数の半導体装置を、個別的に複数の接
続手段に装着して電気的接続を行い、各接続手段近傍の
リードフレームに不良表示が検出されない接続装置のみ
に通電してバーンイン処理を行うことを特徴とする半導
体装置のバーンイン方法である。
【0013】
【作用】本発明に従えば、接続手段と、検出手段と、処
理手段とを含むバーンイン装置が用いられる。接続手段
は、各半導体装置を個別的に装着し、バーンイン処理に
必要な電気的接続を行う。検出手段は、各半導体装置
が、接続手段に装着された状態で、リードフレームの各
接続手段の近傍の予め定められる位置に、半導体装置が
不良品であることを表す不良表示が付加されているか否
かを検出する。処理手段は、検出手段からの出力に応答
し、不良表示が検出されない半導体装置を装着した接続
手段のみに通電しながらバーンイン処理を行う。
【0014】また本発明に従えば、まず各半導体装置を
個別的に試験し、不良品と判定された半導体装置には、
近傍のリードフレームに予め定める不良表示を付加す
る。次に、リードフレームに機械的に接続されている複
数の半導体装置を、個別的に複数の接続手段に装着して
電気的接続を行い、各接続手段近傍のリードフレームに
不良表示が検出されない接続装置のみに通電してバーン
イン処理を行う。
【0015】したがって、リードフレーム付き半導体装
置全体の機械的強度を低下させず、バーンイン処理を行
うことができるバーンイン処理装置および方法を得るこ
とができる。
【0016】
【実施例】図1は、本発明によるバーンイン処理を含む
IC62の製造工程を示すフローチャートである。図2
は、本発明の一実施例のリードフレーム付きIC70の
平面図である。図1のフローチャートにおいて、ステッ
プb1で処理をスタートさせる。ステップb2では、リ
ードフレーム61にICチップを固定するダイボンディ
ングが行われる。ステップb3では、リードフレーム6
1のリード端子63とICチップの電極とを接続するワ
イヤボンディングが行われる。ステップb4では、リー
ドフレーム61上のICチップを樹脂やセラミックなど
から成るパッケージによって封止する。ステップb5で
は、リードフレーム61からリード先端部64およびタ
イバー65のみを切断して除去し、IC62のリード端
子63が互いに接続されないようにする。このとき、I
C62はリードフレーム61のIC支持部66のみで支
持される。
【0017】ステップb6では、各リード端子63間で
IC62のオープンあるいはショートを検査するプリテ
ストが行われ、不良品であるか否かを判断する。このプ
リテストによって不良品と判断されたIC62は、ステ
ップb7において、そのIC62の近傍のリードフレー
ム61の予め定められた位置に検出孔72が加工によっ
て形成されて付加される。この検出孔72は、不良品を
識別するために用いられる。ステップb6において、良
品と判断されたIC62の近傍のフレームは加工され
ず、そのままの状態でステップb8の工程へ送られる。
ステップb8のバーンイン処理の前工程においてプリテ
ストを実施し、ステップb7において不良品のIC62
を識別することによって、この不良品のIC62による
バーンイン装置の破損を未然に防止している。ステップ
b8では、バーンイン処理が行われる。このバーンイン
処理は、最終テストの前工程において、IC62に電気
的および熱的過負荷を与え、初期不良を発生させる。こ
れは、IC62の不良品発生率において、特に初期の不
良品発生率が高いので、そのIC62を取除くためであ
る。ステップb9では、製品としての最終テストが行わ
れる。ステップb10では、リードフレーム61のIC
支持部66を切断し、リードフレーム61からIC62
を除去する。ステップb11では、IC62のリード端
子63を折り曲げるベンディングが行われ、そのIC6
2は製品として出荷可能となる。
【0018】図3は、本発明の一実施例のリードフレー
ム付きIC70の斜視図である。複数のIC62は、前
述のようにそれぞれ4箇所のIC支持部66によって、
支持されている。またIC62は、前述のようにプリテ
ストおよびバーンイン処理を行うためにリードカットお
よびタイバーカットされ、リード端子63は、隣接する
リード端子63およびリードフレーム61から分離され
ている。リードフレーム61は、複数の位置決め孔71
が設けられている。さらに、検出孔72は、前述のよう
に不良品のIC62を識別するために用いられる。
【0019】図4は、本発明の一実施例のバーンインボ
ード81の斜視図である。このバーンインボード81に
は、複数のICソケット82および抵抗83が等間隔で
配置されている。このバーンインボード81は、後述す
るバーンイン装置内に装着され、バーンイン処理が行わ
れる。ICソケット82のICソケット本体84には、
複数のコンタクト電極85および電極リードピン10
2、ガイドブロック101、位置決めピン86および逃
げ穴87が形成されている。また、ICソケット本体8
4の一端には、参照符88の方向に回動できる蓋90が
取付けられている。蓋90には、複数のリード押え部9
1、逃げ穴92および検出ピン100が形成されてい
る。蓋90を参照符88の方向に回動させ、ICソケッ
ト本体84と閉じ合わせた場合、蓋90に形成されてい
る係止レバー93とICソケット本体84に形成されて
いる係止部94とは係合される。またICソケット本体
84と、係止部94および蓋90とリード押え部91
は、それぞれ一体で成形され、これらは全て電気絶縁性
を有する同一材質で構成されている。さらに、バーンイ
ンボード81上には、回路保護用の複数のヒューズ95
および後述するバーンイン装置との回線接続を行うため
のコネクタ端子96が形成されている。
【0020】このバーンインボード81を、バーンイン
処理を行うために、リードフレーム付きIC70を、参
照符100で示される方向に移動させ、リードフレーム
61の複数の位置決め孔71をICソケット本体84上
の対応する位置決めピン86に挿通し、ICソケット本
体84上に搭載する。このときIC62は、ICソケッ
ト本体84に対して位置決めされ、IC62の複数のリ
ード端子63とICソケット本体84の対応するコンタ
クト電極85とは接触した状態になる。またIC62の
下部のパッケージ部分は、逃げ穴87に収納される。
【0021】次に、蓋90を参照符88の方向に回動さ
せると、係止レバー93と係止部94とは係合され、蓋
90とICソケット本体84とは閉じ合う。このとき、
蓋90の複数のリード押え部91は、ICソケット本体
84の対応するコンタクト電極85を押圧する。ICソ
ケット本体84のコンタクト電極85は、弾性を有する
ので、コンタクト電極85およびIC62のリード端子
63は、上下から押圧された状態で接触する。したがっ
て、ICソケット本体84のコンタクト電極85とIC
62のリード端子63との接触状態は良好になる。これ
によって、コンタクト電極85とリード端子63とは、
電気的に接続される。また、リードフレーム61に不良
品のIC62を検出するための検出孔72が形成されて
いる場合、蓋90の対応する検出ピン100は、検出孔
72を挿通し、ガイドブロック101に当接する。ガイ
ドブロック101は、コンタクト電極85の外周部に設
けられ、下方から後述するバネによる弾性上昇力を付与
され、ICソケット本体84に案内されて昇降可能であ
る。しかし、検出ピン100も後述するバネによる弾性
力が付与されているけれども、ガイドブロック101に
付与されている弾性力よりも大きいので、検出ピン10
0は、ガイドブロック101を押下する。また、リード
フレーム61に検出孔72が形成されていない場合は、
検出ピン100は、リードフレーム61に当接する。I
C62の上部のパッケージ部分は、蓋90の逃げ穴92
に収納される。
【0022】図5は、図4で示されるICソケット82
における電極リードピン102およびコンタクト電極8
5とコンタクト棒110との接触状態を示す。この接触
状態の理解を妨げないために、ICソケット本体84お
よびコンタクト電極85および電極リードピン102を
大幅に省略している。コンタクト電極85および電極リ
ードピン102は、それらに対しそれぞれ当接している
導電性性質のコンタクト棒110によって電気的に接続
されている。コンタクト棒110は、その先端部がガイ
ドブロック101に埋設されている。ガイドブロック1
01は、前述のように弾性上昇力を付与され昇降可能で
あるので、コンタクト棒110は、コンタクト電極85
および電極リードピン102を押圧し、その接触状態を
良好にしている。また、検出ピン100の押下によっ
て、ガイドブロック101が下降したとき、コンタクト
棒110も連動して参照符103の方向に下降するの
で、コンタクト電極85と電極リードピン102との電
気的接続は解除される。
【0023】図6は、図4で示されるICソケット82
上において、リードフレーム付きIC70が位置決めさ
れた状態のときの断面図を示す。図7は、図6で示され
るICソケット82において、リードフレーム61に検
出孔72が形成されている場合に、蓋90を参照符88
で示される矢印の方向に回動させ、蓋90とICソケッ
ト本体84とを閉じ合わせた状態の断面図を示す。図7
において、係止レバー93と係止部94とは係合され、
その状態は保持される。係止レバー93を参照符115
の方向に回動させることによって、係合された状態を解
除することができる。また、検出ピン100は、検出孔
72を挿通し、ガイドブロック101に当接している。
このとき、ガイドブロック101のバネ111による弾
性力よりも、検出ピン100のバネ112による弾性力
の方が大きいので、検出ピン100はガイドブロック1
01を押下している。したがって、コンタクト棒110
はガイドブロック101に連動して下降するので、コン
タクト棒110とコンタクト電極85および電極リード
ピン102の接触は解除される。すなわち、コンタクト
電極85と電極リードピン102の電気的接続は解除さ
れる。
【0024】図8は、図6で示されるICソケット82
において、リードフレーム付きIC70に検出孔72が
加工されていない場合に、蓋90を参照符88で示され
る矢印の方向に回動させ、蓋90とICソケット本体8
4とを閉合させたときの状態の断面図を示す。この場
合、リードフレーム61に検出孔72が形成されていな
いので、検出ピン100は、リードフレーム61に当接
し、バネ110の弾性によって、バネ110を圧縮させ
ながら蓋90の内部に押込まれる。また、検出ピン10
0は、ガイドブロック101に当接しないので、コンタ
クト棒110はそのままの状態になる。したがって、コ
ンタクト棒110は、ガイドブロック101のバネ11
1による弾性上昇力によって、コンタクト電極85およ
び電極リードピン102に良好に接触する。したがっ
て、コンタクト電極85と電極リードピン102とは電
気的に接続される。
【0025】図6〜図8において、各電極リードピン1
02の下端部は、バーンインボード81の対応する配線
パターンと電気的に接続される。その各配線パターン
は、抵抗83およびヒューズ95を介して対応するコネ
クタ端子96と電気的に接続される。したがって、リー
ドフレーム付きIC70のIC62のリード端子63と
バーンインボード81の対応するコネクタ端子96と
は、IC62が不良品のときは電気的に接続されず、I
C62が不良品でないときは電気的に接続される。すな
わち、リードフレーム61の検出孔72の有無を検出す
ることによって、良品のIC62のみに通電することが
できる。
【0026】図9は、本発明の一実施例のバーンイン装
置120の斜視図を示す。バーンイン装置120内に
は、バーンインボードラック121が等間隔で複数段配
置されている。リードフレーム付きIC70を搭載した
バーンインボード81を、バーンイン装置120のバー
ンインボードラック121に順次参照符122で示され
る方向に装着する。バーンイン装置120の背面123
には、バーンインボード81のコネクタ端子96と接続
するためのコネクタが、バーンインラック121の数と
同数設置されている。また、このコネクタには、バーン
イン装置120からバーンイン処理を行うための電位お
よび信号が与えられる。バーンインボード81をバーン
インラック121に装着したとき、バーンインボード8
1のコネクタ端子96とバーンイン装置120のコネク
タとは電気的に接続される。したがって、バーンインボ
ード81に搭載されたIC62が良品のとき、バーンイ
ン装置120からIC62のリード端子63に、電位お
よび信号を与えることができる。また、バーンインボー
ド81に搭載されたIC62が不良品のとき、バーンイ
ン装置120から、電位および信号を与えても、前述の
ようにICソケット82内部でIC62との電気的接続
は解除されているので、IC62のリード端子63には
電位および信号は与えられない。
【0027】図10は、図9で示されるバーンイン装置
120の概略的な電気的構成を示すブロック図である。
バーンインボード81上に搭載されたリードフレーム付
きIC70において、IC62が不良品の場合、そのI
C62の近傍の検出孔72は、検出手段130であるI
Cソケット82の検出ピン100によって検出される。
このとき、検出手段130に応答して、接続手段131
であるICソケット82のコンタクト棒110は、コン
タクト電極85と電極リードピン102との電気的接続
を解除する。したがって、この場合にバーンイン装置1
20によってバーンイン処理を行うとき、バーンイン装
置処理部132からIC62のリード端子63へ電位ま
たは信号が与えられない。また、IC62が良品の場
合、そのIC62の近傍の予め定められた位置におい
て、検出孔72は検出手段130であるICソケット8
2の検出ピン100によって検出されない。このとき、
検出手段130に応答して、接続手段131であるIC
ソケット82のコンタクト棒110は、コンタクト電極
85と電極リードピン102とを電気的に接続する。し
たがって、この場合にバーンイン装置120によってバ
ーンイン処理を行うとき、バーンイン装置処理部132
から、IC62のリード端子63へ電位および信号が与
えられる。
【0028】以上のように、本実施例においては、IC
62が良品であるか否かに拘わらず、常にIC62をリ
ードフレーム61に接続した状態でバーンイン処理を行
っているので、リードフレーム61の機械的強度が低下
することはない。また、不良品のIC62には通電を行
わないので、バーンイン装置120が破損することはな
い。さらに本実施例では、フラットパッケージ型ICが
用いられているけれども、このようなパッケージ型のI
Cに限定せず、他のパッケージ型のICを用いてもよい
のは勿論である。その場合、使用するパッケージに適合
するICソケット、リードフレーム、検出孔などを用い
てバーンイン処理を行う。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、各半導体
装置を個別的に試験し、不良品と判定された半導体装置
には、近傍のリードフレームに予め定める不良表示を付
加する。その不良表示が検出されないとき、その半導体
装置のみ通電してバーンイン処理を行うことができるバ
ーンイン装置および方法を得ることができる。したがっ
て、このバーンイン装置および方法を用いることによっ
て、不良品の半導体装置には通電されないので、短絡な
どによってバーンイン装置が破損することはない。また
半導体装置が良品であるか否かに拘わらず、常に半導体
装置をリードフレームに接続した状態でバーンイン処理
を行うので、リードフレームの機械的強度が低下するこ
とはない。これによって、リードフレームの変形による
作業ミスおよび修正作業がなくなり、バーンイン処理工
程の作業を効率的に行うことができ、またバーンイン処
理工程のコストの低減化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるバーンイン処理を含むIC62の
製造工程を示すフローチャートである。
【図2】本発明の一実施例のリードフレーム付きIC7
0の平面図である。
【図3】本発明の一実施例のリードフレーム付きIC7
0の斜視図である。
【図4】本発明の一実施例のバーンインボード81の斜
視図である。
【図5】図4で示されるICソケット82における電極
リードピン102およびコンタクト電極85とコンタク
ト棒110の接触状態を示す。
【図6】図4で示されるICソケット82上において、
リードフレーム付きIC70が位置決めされた状態のと
きの断面図を示す。
【図7】図6で示されるICソケット82上において、
リードフレーム付きIC70に検出孔が形成されている
場合に、蓋90とICソケット本体84とを閉合させた
状態の断面図を示す。
【図8】図6で示されるICソケット82上において、
リードフレーム付きIC70に検出孔72が形成されて
いない場合に、蓋90とICソケット本体84とを閉合
させた状態の断面図を示す。
【図9】本発明の一実施例のバーンイン装置120の斜
視図を示す。
【図10】図9で示されるバーンイン装置120の概略
的な電気的構成を示すブロック図である。
【図11】従来のバーンイン装置50および方法を含む
IC2の製造工程を示すフローチャートである。
【図12】従来のバーンイン装置50に用いられるリー
ドフレーム付きIC10の平面図である。
【図13】従来のバーンイン装置50に用いられるリー
ドフレーム付きIC10の斜視図である。
【図14】従来のバーンイン処理に用いられ、不良品の
IC12が多い場合のフレーム付きIC10の斜視図で
ある。
【図15】従来のバーンインボード21の斜視図であ
る。
【図16】従来のバーンインボード21のICソケット
22上において、フレーム付きIC10が位置決めされ
た状態の断面図を示す。
【図17】図16に示されるICソケット22におい
て、蓋30とICソケット本体24とを閉合させた状態
の断面図を示す。
【図18】従来のバーンイン装置50の斜視図を示す。
【符号の説明】
61 リードフレーム 62 IC 63,96 リード端子 64 リード先端部 65 タイバー 66 IC支持部 70 リードフレーム付きIC 71 位置決め孔 72 検出孔 81 バーンインボード 82 ICソケット 83 抵抗 84 ICソケット本体 85 コンタクト電極 86 位置決めピン 87,92 逃げ穴 90 蓋 91 リード押え部 101 ガイドブロック 102 電極リードピン 110 コンタクト棒 111,112 バネ 120 バーンイン装置 130 検出手段 131 接続手段 132 バーンイン装置処理部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リードフレームに複数個ずつ形成される
    半導体装置を、リードフレームに機械的に接続された状
    態で処理を施す半導体装置のバーンイン装置において、 各半導体装置を個別的に装着し、バーンイン処理に必要
    な電気的接続を行う複数の接続手段と、 各半導体装置が接続手段に装着された状態で、リードフ
    レームの各接続手段の近傍の予め定められる位置に、半
    導体装置が不良品であることを表す不良表示が、付加さ
    れているか否かを検出する検出手段と、 検出手段からの出力に応答し、不良表示が検出されない
    半導体装置を装着した接続手段のみに通電しながらバー
    ンイン処理を行う処理手段とを含むことを特徴とする半
    導体装置のバーンイン装置。
  2. 【請求項2】 リードフレームに複数個ずつ形成される
    半導体装置を、リードフレームに機械的に接続された状
    態で処理を施す半導体装置のバーンイン方法において、 各半導体装置を個別的に試験し、不良品と判定された半
    導体装置には、近傍のリードフレームに予め定める不良
    表示を付加し、 リードフレームに機械的に接続されている複数の半導体
    装置を、個別的に複数の接続手段に装着して電気的接続
    を行い、 各接続手段近傍のリードフレームに不良表示が検出され
    ない接続装置のみに通電してバーンイン処理を行うこと
    を特徴とする半導体装置のバーンイン方法。
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