JP2920689B2 - 電子写真感光体、該電子写真感光体を備えた電子写真装置並びにファクシミリ - Google Patents
電子写真感光体、該電子写真感光体を備えた電子写真装置並びにファクシミリInfo
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、電子写真感光体、電子写真装置並びにファ
クシミリに関し、詳しくは特定の構造を有する化合物を
含有する感光層を有する電子写真感光体、該電子写真感
光体を備えた電子写真装置並びにファクシミリに関す
る。
クシミリに関し、詳しくは特定の構造を有する化合物を
含有する感光層を有する電子写真感光体、該電子写真感
光体を備えた電子写真装置並びにファクシミリに関す
る。
[従来の技術] 従来、電子写真感光体としてはセレン、酸化亜鉛、硫
化カドミウムなどを主成分とする感光層を有する無機感
光体が広く用いられてきた。これらはある程度の基礎特
性は備えてはいるが、成膜性が困難である、可塑性が悪
い、製造コストが高いなど問題がある。更に無機光導電
性材料は一般的に毒性が強く、製造上並びに取り扱い上
にも大きな制約があった。
化カドミウムなどを主成分とする感光層を有する無機感
光体が広く用いられてきた。これらはある程度の基礎特
性は備えてはいるが、成膜性が困難である、可塑性が悪
い、製造コストが高いなど問題がある。更に無機光導電
性材料は一般的に毒性が強く、製造上並びに取り扱い上
にも大きな制約があった。
一方、有機光導電性化合物を主成分とする有機感光体
は、無機感光体の上記欠点を補うなど多くの利点を有
し、近年注目を集めており、これまで数多くの提案がさ
れ、いくつか実用化されてきている。
は、無機感光体の上記欠点を補うなど多くの利点を有
し、近年注目を集めており、これまで数多くの提案がさ
れ、いくつか実用化されてきている。
このような有機感光体としては、ポリ−N−ビニルカ
ルバゾールに代表される光導電性ポリマーなどと、2,4,
7−トリニトロ−9−フルオレノンなどのルイス酸とか
ら形成される電荷移動錯体を主成分とする電子写真感光
体が提案されている。これらの有機光導電性ポリマーは
無機光導電性材料に比べ軽量性、成膜性などの点では優
れているが、感度、耐久性、環境変化による安定性など
の面で劣っており必ずしも満足できるものではない。
ルバゾールに代表される光導電性ポリマーなどと、2,4,
7−トリニトロ−9−フルオレノンなどのルイス酸とか
ら形成される電荷移動錯体を主成分とする電子写真感光
体が提案されている。これらの有機光導電性ポリマーは
無機光導電性材料に比べ軽量性、成膜性などの点では優
れているが、感度、耐久性、環境変化による安定性など
の面で劣っており必ずしも満足できるものではない。
一方、電荷発生機能と電荷輸送機能とをそれぞれ別々
の物質に分担させた機能分離型電子写真感光体が、従来
の有機感光体の欠点とされていた感度や耐久性に改善を
もたらした。このような機能分離型電子写真感光体は電
荷発生物質と電荷輸送物質の各々の材料選択範囲が広
く、任意の特性を有する電子写真感光体を比較的容易に
製造できるという利点を有している。
の物質に分担させた機能分離型電子写真感光体が、従来
の有機感光体の欠点とされていた感度や耐久性に改善を
もたらした。このような機能分離型電子写真感光体は電
荷発生物質と電荷輸送物質の各々の材料選択範囲が広
く、任意の特性を有する電子写真感光体を比較的容易に
製造できるという利点を有している。
電荷発生材料としては種々のアゾ顔料、多環キノン顔
料、シアニン色素、スクエアリック酸染料、ピリリウム
塩系色素などが知られている。
料、シアニン色素、スクエアリック酸染料、ピリリウム
塩系色素などが知られている。
その中でもアゾ顔料は耐光性が強い、電荷発生能力が
高い、材料合成が容易であるなどの点から多くの材料が
提案されている。
高い、材料合成が容易であるなどの点から多くの材料が
提案されている。
一方、電荷輸送材料としては例えば特公昭52−4188号
公報記載のピラゾリン化合物、特公昭55−42380号公報
および特開昭55−52063号公報記載のヒドラゾン化合
物、特公昭58−32372号公報および特開昭61−132955号
公報記載のトリフェニルアミン化合物、特開昭54−1519
55号公報および特開昭58−198043号公報記載のスチルベ
ン化合物などが知られている。
公報記載のピラゾリン化合物、特公昭55−42380号公報
および特開昭55−52063号公報記載のヒドラゾン化合
物、特公昭58−32372号公報および特開昭61−132955号
公報記載のトリフェニルアミン化合物、特開昭54−1519
55号公報および特開昭58−198043号公報記載のスチルベ
ン化合物などが知られている。
しかし、ここで挙げた電荷輸送材料およびこれまで実
用化されている有機電子写真感光体に使用されている電
荷輸送材料は、その殆どが正孔輸送性のものである。従
来、正孔輸送能を有する電荷輸送材料を用いた感光体
は、基板、電荷発生僧、電荷輸送層を順次積層して用い
る関係で感光体への帯電は負極性となる。従って負帯電
で発生するオゾンによって感光体が化学的変質を受けて
しまうという問題が生じ、a−Seあるいはa−Siのよう
な無機感光体に比べ耐印刷性が著しく低いという欠点を
有していた。
用化されている有機電子写真感光体に使用されている電
荷輸送材料は、その殆どが正孔輸送性のものである。従
来、正孔輸送能を有する電荷輸送材料を用いた感光体
は、基板、電荷発生僧、電荷輸送層を順次積層して用い
る関係で感光体への帯電は負極性となる。従って負帯電
で発生するオゾンによって感光体が化学的変質を受けて
しまうという問題が生じ、a−Seあるいはa−Siのよう
な無機感光体に比べ耐印刷性が著しく低いという欠点を
有していた。
また、負帯電で発生するオゾンによる感光体劣化の対
策として、基板、電荷輸送層、電荷発生層を順次積層し
て用いる電子写真感光体や、更にその上に保護層を設け
た電子写真感光体が、例えば特開昭61−753555号公報お
よび特開昭54−58445号公報などに提案されている。
策として、基板、電荷輸送層、電荷発生層を順次積層し
て用いる電子写真感光体や、更にその上に保護層を設け
た電子写真感光体が、例えば特開昭61−753555号公報お
よび特開昭54−58445号公報などに提案されている。
しかし、このような層構成の電子写真感光体において
は、比較的薄い電荷発生層が上層となるため、繰り返し
使用時において摩耗による特性劣化が著しい。
は、比較的薄い電荷発生層が上層となるため、繰り返し
使用時において摩耗による特性劣化が著しい。
またこれを改善する目的で保護層を設けた電子写真感
光体においては、保護層材料が有機絶縁材料であるた
め、繰り返し使用時に電位が安定せず、繰り返し安定し
た特性を維持することができなかった。
光体においては、保護層材料が有機絶縁材料であるた
め、繰り返し使用時に電位が安定せず、繰り返し安定し
た特性を維持することができなかった。
以上の点から、基板、電荷発生層および電荷輸送層の
順に順次積層し、正極帯電で使用可能な有機電子写真感
光体の開発が期待される。
順に順次積層し、正極帯電で使用可能な有機電子写真感
光体の開発が期待される。
しかし、このためには電子輸送能を有する電荷輸送材
料が必要となる。電子輸送能を有する電荷輸送材料とし
てこれまで例えば2,4,7−トリニトロ−9−フルオレノ
ン(TNF)や特開昭61−148159号公報開示などのジシア
ノメチレンフルオレンカルボキシレート化合物、特開昭
63−70257号公報、特開昭63−72664号公報および特開昭
63−104061号公報開示のアンスラキノジメタン化合物、
特開昭63−85749号公報開示の1,4−ナフトキノン化合
物、特開昭63−175860号公報および特開昭63−174993号
公報開示のジフェニルジシアノエチレン化合物、日本化
学会第58春季年会予稿集(3IH38)、431、(1989)に記
載のジフェノキノン化合物などが提案されている。
料が必要となる。電子輸送能を有する電荷輸送材料とし
てこれまで例えば2,4,7−トリニトロ−9−フルオレノ
ン(TNF)や特開昭61−148159号公報開示などのジシア
ノメチレンフルオレンカルボキシレート化合物、特開昭
63−70257号公報、特開昭63−72664号公報および特開昭
63−104061号公報開示のアンスラキノジメタン化合物、
特開昭63−85749号公報開示の1,4−ナフトキノン化合
物、特開昭63−175860号公報および特開昭63−174993号
公報開示のジフェニルジシアノエチレン化合物、日本化
学会第58春季年会予稿集(3IH38)、431、(1989)に記
載のジフェノキノン化合物などが提案されている。
しかし、これらの電子輸送能を有する電荷輸送材料を
使用した正極帯電用感光体においては、感度が十分では
ない、繰り返し使用時の残留電位が高い、製造コストが
高い、有機溶剤および結着剤との相溶性が低いなどの問
題点があり、実用化できるほど満足できるものではな
く、更に改善が必要である。
使用した正極帯電用感光体においては、感度が十分では
ない、繰り返し使用時の残留電位が高い、製造コストが
高い、有機溶剤および結着剤との相溶性が低いなどの問
題点があり、実用化できるほど満足できるものではな
く、更に改善が必要である。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の目的は、先の述べた電荷輸送化合物に要求さ
れる特性を満たす特定の化合物を使用したことにより、
従来の電子写真感光体の有する種々の欠点を解消した、
即ち、大きな感度を有し、繰り返し使用時の電子写真特
性が安定に維持できる電子写真感光体を提供すること、
さらに該電子写真感光体を備えた電子写真装置を提供す
ること、該電子写真装置を組み込んだファクシミリを提
供することである。
れる特性を満たす特定の化合物を使用したことにより、
従来の電子写真感光体の有する種々の欠点を解消した、
即ち、大きな感度を有し、繰り返し使用時の電子写真特
性が安定に維持できる電子写真感光体を提供すること、
さらに該電子写真感光体を備えた電子写真装置を提供す
ること、該電子写真装置を組み込んだファクシミリを提
供することである。
[課題を解決する手段、作用] 本発明は、導電性支持体上に感光層を有する電子写真
感光体において、該感光層が下記一般式(1)で示す化
合物を含有することを特徴とする電子写真感光体から構
成される。
感光体において、該感光層が下記一般式(1)で示す化
合物を含有することを特徴とする電子写真感光体から構
成される。
一般式 式中、R1、R2、R3およびR4は水素原子、アルキル基、
アラルキル基、芳香環基、複素環基、 ハロゲン原子、シアノ基またはニトロ基を示し、R5およ
びR6は水素原子、アルキル基、芳香環基または複素環基
を示す。
アラルキル基、芳香環基、複素環基、 ハロゲン原子、シアノ基またはニトロ基を示し、R5およ
びR6は水素原子、アルキル基、芳香環基または複素環基
を示す。
ただし、R1〜R4のうち少なくともひとつは、ニトロチ
オフェン基またはジニトロチオフェン基である。
オフェン基またはジニトロチオフェン基である。
具体的にはアルキル基としてはメチル、エチル、プロ
ピル、ブチルなどの基、アラルキル基としてはベンジ
ル、フェネチルなどの基、芳香環基としてはフェニル、
ナフチルなどの基、複素環基としてはチエニル、フリル
などの基が挙げられ、さらに置換基としてはメチル、エ
チル、プロピル、ブチルなどのアルキル基、フッ素原
子、塩素原子、臭素原子などのハロゲン原子、シアノ基
またはニトロ基などが挙げられる。
ピル、ブチルなどの基、アラルキル基としてはベンジ
ル、フェネチルなどの基、芳香環基としてはフェニル、
ナフチルなどの基、複素環基としてはチエニル、フリル
などの基が挙げられ、さらに置換基としてはメチル、エ
チル、プロピル、ブチルなどのアルキル基、フッ素原
子、塩素原子、臭素原子などのハロゲン原子、シアノ基
またはニトロ基などが挙げられる。
また、本発明は前記本発明の電子写真感光体を備えた
電子写真装置から構成される。
電子写真装置から構成される。
また、本発明は前記本発明の電子写真感光体を備えた
電子写真装置およびリモート端末からの画像情報を受信
する受信手段を有することを特徴とするファクシミリか
ら構成される。
電子写真装置およびリモート端末からの画像情報を受信
する受信手段を有することを特徴とするファクシミリか
ら構成される。
以下に一般式(1)で示す化合物について代表例を挙
げる。ただし、これらの化合物に限定されるものではな
い。
げる。ただし、これらの化合物に限定されるものではな
い。
例示方法としては、基本型において変化する部分のみ
について記載することによる。
について記載することによる。
基本型 化合物例(1) 化合物例(2) 化合物例(3) 化合物例(4) 化合物例(5) 化合物例(6) 化合物例(7) 化合物例(8) 化合物例(9) 化合物例(10) 化合物例(11) 化合物例(12) 化合物例(13) 化合物例(14) 化合物例(15) 化合物例(16) 化合物例(17) 化合物例(18) 化合物例(19) 化合物例(20) 化合物例(21) 化合物例(22) 化合物例(23) 化合物例(24) 化合物例(25) 化合物例(26) 化合物例(27) 化合物例(28) 化合物例(29) 化合物例(30) 化合物例(31) 化合物例(32) 化合物例(33) 化合物例(34) 化合物例(35) 化合物例(36) 化合物例(37) 化合物例(38) 化合物例(39) 化合物例(40) 化合物例(41) 化合物例(42) 化合物例(43) 化合物例(44) 化合物例(45) 化合物例(46) 化合物例(47) 化合物例(48) 化合物例(49) 化合物例(50) 化合物例(51) 本発明の電子写真感光体は、前記一般式(1)で示す
電荷輸送物質と適当な電荷発生物質を組み合わせて構成
される。
電荷輸送物質と適当な電荷発生物質を組み合わせて構成
される。
感光層の構成としては、例えば以下の形態が挙げられ
る。
る。
(1)導電性支持体/電荷発生物質を含有する層/電荷
輸送物質を含有する層を順次積層 (2)導電性支持体/電荷輸送物質を含有する層/電荷
発生物質を含有する層を順次積層 (3)導電性支持体/電荷発生物質と電荷輸送物質を含
有する層 (4)導電性支持体/電荷輸送物質を含有する層/電荷
発生物質と電荷輸送物質を含有する層を順次積層 (5)導電性支持体/電荷発生物質を含有する層/電荷
発生物質と電荷輸送物質を含有する層を順次積層 本発明の一般式(1)で示す化合物は、電子に対し高
い輸送能を有するため上記形態の感光層における電荷輸
送物質として用いることができる。
輸送物質を含有する層を順次積層 (2)導電性支持体/電荷輸送物質を含有する層/電荷
発生物質を含有する層を順次積層 (3)導電性支持体/電荷発生物質と電荷輸送物質を含
有する層 (4)導電性支持体/電荷輸送物質を含有する層/電荷
発生物質と電荷輸送物質を含有する層を順次積層 (5)導電性支持体/電荷発生物質を含有する層/電荷
発生物質と電荷輸送物質を含有する層を順次積層 本発明の一般式(1)で示す化合物は、電子に対し高
い輸送能を有するため上記形態の感光層における電荷輸
送物質として用いることができる。
感光層の形態が(1)の場合は正帯電、(2)の場合
は負帯電が好ましく、(3)、(4)および(5)の場
合は正,負帯電いずれでも使用することができる。
は負帯電が好ましく、(3)、(4)および(5)の場
合は正,負帯電いずれでも使用することができる。
更に、上記の電子写真感光体では、接着性向上や電荷
注入制御のために、感光層に保護層や下引き層を設けて
もよい。なお、電子写真感光体の構成は上記の基本構成
に限定されるものではない。
注入制御のために、感光層に保護層や下引き層を設けて
もよい。なお、電子写真感光体の構成は上記の基本構成
に限定されるものではない。
なお、上記構成のうち、特に(1)の形態が好まし
く、以下に更に詳細に説明する。
く、以下に更に詳細に説明する。
導電性支持体としては、例えば以下に示した形態のも
のを挙げることができる。
のを挙げることができる。
(1)アルミニウム、アルミニウム合金、ステンレス、
銅などの金属を板形状またはドラム形状にしたもの。
銅などの金属を板形状またはドラム形状にしたもの。
(2)ガラス、樹脂、紙などの非導電性支持体や前記
(1)の導電性支持体上にアルミニウム、パラジウム、
ロジウム、金、白金などの金属を蒸着もしくはラミネー
トすることにより被膜形成したもの。
(1)の導電性支持体上にアルミニウム、パラジウム、
ロジウム、金、白金などの金属を蒸着もしくはラミネー
トすることにより被膜形成したもの。
(3)ガラス、樹脂、紙などの非導電性支持体や前記
(1)の導電性支持体上に導電性高分子、酸化スズ、酸
化インジウムなどの導電性化合物の層を蒸着あるいは塗
布により形成したもの。
(1)の導電性支持体上に導電性高分子、酸化スズ、酸
化インジウムなどの導電性化合物の層を蒸着あるいは塗
布により形成したもの。
有効な電荷発生物質としては、例えば以下のような物
質が挙げられる。これらの電荷発生物質は単独で用いて
もよく、2種類以上組み合わせてもよい。
質が挙げられる。これらの電荷発生物質は単独で用いて
もよく、2種類以上組み合わせてもよい。
(1)モノアゾ、ビスアゾ、トリスアゾなどのアゾ系顔
料 (2)金属フタロシアニン、非金属フタロシアニンなど
のフタロシアニン系顔料 (3)インジゴ、チオインジゴなどのインジゴ系顔料 (4)ペリレン酸無水物、ペリレン酸イミドなどのペリ
レン系顔料 (5)アンスラキノン、ピレンキノンなどの多環キニン
系顔料 (6)スクワリリウム色素 (7)ピリリウム塩、チオピリリウム塩類 (8)トリフェニルメタン系色素 (9)セレン、非晶質シリコンなどの無機物質電荷発生
物質を含有する層、即ち、電荷発生層は前記のような電
荷発生物質を適当な結着剤に分散し、これを導電性支持
体上に塗工することにより形成することができる。ま
た、導電性支持体上に蒸着、スパッタ、CVDなどの乾式
法で薄膜を形成することによっても形成できる。
料 (2)金属フタロシアニン、非金属フタロシアニンなど
のフタロシアニン系顔料 (3)インジゴ、チオインジゴなどのインジゴ系顔料 (4)ペリレン酸無水物、ペリレン酸イミドなどのペリ
レン系顔料 (5)アンスラキノン、ピレンキノンなどの多環キニン
系顔料 (6)スクワリリウム色素 (7)ピリリウム塩、チオピリリウム塩類 (8)トリフェニルメタン系色素 (9)セレン、非晶質シリコンなどの無機物質電荷発生
物質を含有する層、即ち、電荷発生層は前記のような電
荷発生物質を適当な結着剤に分散し、これを導電性支持
体上に塗工することにより形成することができる。ま
た、導電性支持体上に蒸着、スパッタ、CVDなどの乾式
法で薄膜を形成することによっても形成できる。
上記結着剤としては広範囲な結着性樹脂から選択で
き、例えば、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリア
リレート、ブチラール樹脂、ポリスチレン、ポリビニル
アセタール、ジアリルフタレート樹脂、アクリル樹脂、
メタクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂、フェノール樹脂、シ
リコン樹脂、ポリスルホン、スチレン−ブタジエン共重
合体、アルキッド樹脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂、塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体などが挙げられるが、これ
らに限定されるものではない。これら樹脂は単独、また
共重合体ポリマーとして1種または2種以上混合して用
いてもよい。
き、例えば、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリア
リレート、ブチラール樹脂、ポリスチレン、ポリビニル
アセタール、ジアリルフタレート樹脂、アクリル樹脂、
メタクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂、フェノール樹脂、シ
リコン樹脂、ポリスルホン、スチレン−ブタジエン共重
合体、アルキッド樹脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂、塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体などが挙げられるが、これ
らに限定されるものではない。これら樹脂は単独、また
共重合体ポリマーとして1種または2種以上混合して用
いてもよい。
電荷発生層中に含有する樹脂は、80重量%以下、好ま
しくは40重量%以下が望ましい。また、電荷発生層の膜
厚は5μm以下、特には0.01〜2μmの薄膜層が好まし
い。また、電荷発生層には種々の増感剤を添加してもよ
い。
しくは40重量%以下が望ましい。また、電荷発生層の膜
厚は5μm以下、特には0.01〜2μmの薄膜層が好まし
い。また、電荷発生層には種々の増感剤を添加してもよ
い。
電荷輸送物質を含有する層、即ち、電荷輸送層は前記
一般式(1)で示す化合物と適当な結着性樹脂とを組み
合わせて形成することができる。
一般式(1)で示す化合物と適当な結着性樹脂とを組み
合わせて形成することができる。
ここで電荷輸送層に用いられる結着性樹脂としては、
前記電荷発生層に用いられているものが挙げられ、更に
ポリビニルカルバゾール、ポリビニルアントラセンなど
の光導電性高分子が挙げられる。
前記電荷発生層に用いられているものが挙げられ、更に
ポリビニルカルバゾール、ポリビニルアントラセンなど
の光導電性高分子が挙げられる。
この結着性樹脂と一般式(1)で示す化合物との配合
割合は、結着剤100重量部あたり該化合物を10〜500重量
部とすることが好ましい。
割合は、結着剤100重量部あたり該化合物を10〜500重量
部とすることが好ましい。
電荷輸送層は電荷キヤリアを輸送できる限界があるの
で、必要以上に膜厚を厚くすることができないが、5〜
40μm、特に10〜30μmの範囲が好ましい。
で、必要以上に膜厚を厚くすることができないが、5〜
40μm、特に10〜30μmの範囲が好ましい。
更に、電荷輸送層中に酸化防止剤、紫外線吸収剤、可
塑剤または公知の電荷輸送物質を必要に応じて添加する
こともできる。
塑剤または公知の電荷輸送物質を必要に応じて添加する
こともできる。
このような電荷輸送層を形成する際は、適当な有機溶
媒を用い、浸漬コーティング法、スプレーコーティング
法、スピンナーコーティング法、ローラーコーティング
法、マイヤーバーコーティング法、ブレードコーティン
グ法などのコーティング法を用いて行うことができる。
媒を用い、浸漬コーティング法、スプレーコーティング
法、スピンナーコーティング法、ローラーコーティング
法、マイヤーバーコーティング法、ブレードコーティン
グ法などのコーティング法を用いて行うことができる。
上記一般式(1)で示される化合物を電荷輸送層に含
有する電子写真感光体は、電子写真複写機に利用するの
みならず、レーザープリンター、CRTプリンター、電子
写真式製版システムなど電子写真応用分野にも広く用い
ることができる。
有する電子写真感光体は、電子写真複写機に利用するの
みならず、レーザープリンター、CRTプリンター、電子
写真式製版システムなど電子写真応用分野にも広く用い
ることができる。
次に、本発明の電子写真感光体を備えた電子写真装置
並びにファクシミリについて説明する。
並びにファクシミリについて説明する。
第1図に本発明のドラム型感光体を用いた一般的な転
写式電子写真装置の概略構成を示した。
写式電子写真装置の概略構成を示した。
図において、1は像担持体としてのドラム型感光体で
あり軸1aを中心に矢印方向に所定の周速度で回転駆動さ
れる。該感光体1はその回転過程で帯電手段2によりそ
の周面に正または負の所定電位の均一帯電を受け、次い
で露光部3にて不図示の像露光手段により光像露光L
(スリット露光・レーザービーム走査露光など)を受け
る。
あり軸1aを中心に矢印方向に所定の周速度で回転駆動さ
れる。該感光体1はその回転過程で帯電手段2によりそ
の周面に正または負の所定電位の均一帯電を受け、次い
で露光部3にて不図示の像露光手段により光像露光L
(スリット露光・レーザービーム走査露光など)を受け
る。
これにより感光体周面に露光像に対応した静電潜像が
順次形成されていく。
順次形成されていく。
その静電潜像は、次いで現像手段4でトナー現像さ
れ、そのトナー現像像が転写手段5により不図示の給紙
部から感光体1と転写手段5との間に感光体1の回転と
同期取りされて給送された転写材Pの面に順次転写され
ていく。
れ、そのトナー現像像が転写手段5により不図示の給紙
部から感光体1と転写手段5との間に感光体1の回転と
同期取りされて給送された転写材Pの面に順次転写され
ていく。
像転写を受けた転写材Pは感光体面から分離されて像
定着手段8へ導入されて像定着を受けて複写物(コピ
ー)として機外へプリントアウトされる。
定着手段8へ導入されて像定着を受けて複写物(コピ
ー)として機外へプリントアウトされる。
像転写後の感光体1の表面はクリーニング手段6にて
転写残りトナーの除去を受けて清浄面化され、前露光手
段7により除電処理がされて繰り返して像形成に使用さ
れる。
転写残りトナーの除去を受けて清浄面化され、前露光手
段7により除電処理がされて繰り返して像形成に使用さ
れる。
感光体1の均一帯電手段2としてはコロナ帯電装置が
一般に広く使用されている。
一般に広く使用されている。
また、転写装置5もコロナ転写手段が一般に広く使用
されている。
されている。
電子写真装置として、上述の感光体や現像手段、クリ
ーニング手段などの構成要素のうち、複数のものを装置
ユニットとして一体に結合して構成し、このユニットを
装置本体に対して着脱自在に構成しても良い。例えば、
感光体1とクリーニング手段6とを一体化してひとつの
装置ユニットとし、装置本体のレールなどの案内手段を
用いて着脱自在の構成にしても良い。このとき、上記の
装置ユニットのほうに帯電手段および/または現像手段
を伴って構成しても良い。
ーニング手段などの構成要素のうち、複数のものを装置
ユニットとして一体に結合して構成し、このユニットを
装置本体に対して着脱自在に構成しても良い。例えば、
感光体1とクリーニング手段6とを一体化してひとつの
装置ユニットとし、装置本体のレールなどの案内手段を
用いて着脱自在の構成にしても良い。このとき、上記の
装置ユニットのほうに帯電手段および/または現像手段
を伴って構成しても良い。
また、光像露光Lは、電子写真装置を複写機やプリン
ターとして使用する場合には、原稿からの反射光や透過
光、あるいは、原稿を読み取り信号化し、この信号によ
りレーザービームの走査、発光ダイオードアレイの駆
動、または液晶シャッターアレイの駆動などにより行わ
れる。
ターとして使用する場合には、原稿からの反射光や透過
光、あるいは、原稿を読み取り信号化し、この信号によ
りレーザービームの走査、発光ダイオードアレイの駆
動、または液晶シャッターアレイの駆動などにより行わ
れる。
また、ファクシミリのプリンターとして使用する場合
には、光像露光Lは受信データをプリントするための露
光になる。
には、光像露光Lは受信データをプリントするための露
光になる。
第2図は、この場合の1例をブロック図で示したもの
である。
である。
コントローラ10は画像読取部9とプリンター18を制御
する。
する。
コントローラ10の全体はCPU16により制御されてい
る。
る。
画像読取部からの読取りデータは、送信回路12を通し
て相手局に送信される。相手局から受けたデータは受信
回路11を通してプリンター18に送られる。画像メモリに
は所定の画像データが記憶される。プリンタコントロー
ラ17はプリンター18を制御している。13は電話である。
て相手局に送信される。相手局から受けたデータは受信
回路11を通してプリンター18に送られる。画像メモリに
は所定の画像データが記憶される。プリンタコントロー
ラ17はプリンター18を制御している。13は電話である。
回線14から受信された画像(回線を介して接続された
リモート端末からの画像情報)は、受信回路11で復調さ
れた後、CPU16は画像情報の信号処理を行い順次画像メ
モリ15に格納される。そして、少なくとも1ページの画
像がメモリ16に格納されると、そのページの画像記憶を
行う。CPU16は、メモリ15より1ページの画像情報を読
み出しプリンタコントローラ17に信号かされた1ページ
の画像情報を送出する。
リモート端末からの画像情報)は、受信回路11で復調さ
れた後、CPU16は画像情報の信号処理を行い順次画像メ
モリ15に格納される。そして、少なくとも1ページの画
像がメモリ16に格納されると、そのページの画像記憶を
行う。CPU16は、メモリ15より1ページの画像情報を読
み出しプリンタコントローラ17に信号かされた1ページ
の画像情報を送出する。
プリンタコントローラ17は、CPU16からの1ページの
画像情報を受け取るとそのページの画像情報記録を行う
べく、プリンタ18を制御する。
画像情報を受け取るとそのページの画像情報記録を行う
べく、プリンタ18を制御する。
なお、CPU16は、プリンター18による記録中に、次の
ページの受信を行っている。
ページの受信を行っている。
以上のように、画像の受信と記録が行われる。
[実施例] 実施例1 特開昭61−239248号公報に開示されている製造例に従
って得られたオキシチタニルフタロシアニン4gをポリビ
ニルブチラール(ブチラール化度70モル%、重量平均分
子量5万)2gをシクロヘキサノン95mlに溶解した液とと
もにサンドミルで10時間分散し、塗工液を調製した。
って得られたオキシチタニルフタロシアニン4gをポリビ
ニルブチラール(ブチラール化度70モル%、重量平均分
子量5万)2gをシクロヘキサノン95mlに溶解した液とと
もにサンドミルで10時間分散し、塗工液を調製した。
この塗工液を希釈後、アルミシート上に乾燥後の膜厚
が0.3μmとなるようにマイヤーバーで塗布し、電荷発
生層を形成した。
が0.3μmとなるようにマイヤーバーで塗布し、電荷発
生層を形成した。
次に電荷輸送物質として化合物例(8)を5gとポリカ
ーボネート(重量平均分子量8万)6gをクロロベンゼン
100gに溶解し、この液を先の電荷発生層の上にマイヤー
バーで塗布し、乾燥膜厚が20μmの電荷輸送層を形成
し、電子写真感光体を作成した。
ーボネート(重量平均分子量8万)6gをクロロベンゼン
100gに溶解し、この液を先の電荷発生層の上にマイヤー
バーで塗布し、乾燥膜厚が20μmの電荷輸送層を形成
し、電子写真感光体を作成した。
この電子写真感光体について川口電機(株)製静電複
写紙試験装置EPA−8100を用いてスタチック方式で+6KV
でコロナ帯電し、暗所で1秒間保持した後、照度20ルッ
クスで露光し、帯電特性を調べた。
写紙試験装置EPA−8100を用いてスタチック方式で+6KV
でコロナ帯電し、暗所で1秒間保持した後、照度20ルッ
クスで露光し、帯電特性を調べた。
帯電特性としては、表面電位(V0)と1秒間暗減衰さ
せた時の電位(V1)を1/2に減衰するのに必要な露光量
(E1/2)を測定した。
せた時の電位(V1)を1/2に減衰するのに必要な露光量
(E1/2)を測定した。
さらに、繰り返し使用した時の明部電位と暗部電位の
変動を測定するために、上記作成した電子写真感光体
を、キヤノン(株)製複写機NP−6650の感光体ドラム用
シリンダーに貼り付けて、同機の改造機で2千枚複写を
行い、初期と2千枚複写後の暗部電位(VD)および明部
電位(VL)の変動を測定した。
変動を測定するために、上記作成した電子写真感光体
を、キヤノン(株)製複写機NP−6650の感光体ドラム用
シリンダーに貼り付けて、同機の改造機で2千枚複写を
行い、初期と2千枚複写後の暗部電位(VD)および明部
電位(VL)の変動を測定した。
なお、初期のVDとVLは各々+650V、+150Vとなるよう
に設定した。結果を示す。
に設定した。結果を示す。
V0:+710V V1:+690V E1/2:3.0lux・sec 初期電位 VD:+650V VL:+150V 2千枚耐久後電位 VD:+640V VL:+160V 実施例2〜9および比較例1〜4 この例は、実施例1で用いた電荷輸送化合物として化
合物例(8)の代わりに化合物例(9)、(10)、(1
1)、(21)、(25)、(27)、(38)および(43)を
用い他は実施例1と同様の方法によって電子写真感光体
を作成した。そして各電子写真感光体の電子写真特性を
実施例(1)と同様の方法によって測定した。
合物例(8)の代わりに化合物例(9)、(10)、(1
1)、(21)、(25)、(27)、(38)および(43)を
用い他は実施例1と同様の方法によって電子写真感光体
を作成した。そして各電子写真感光体の電子写真特性を
実施例(1)と同様の方法によって測定した。
また比較のために、下記比較化合物を電荷輸送化合物
として用い、他は同様にして電子写真感光体を作成し、
電子写真特性を測定した。
として用い、他は同様にして電子写真感光体を作成し、
電子写真特性を測定した。
結果を示す。
上記結果から明らかなように、本発明の一般式(1)
で示す化合物は、比較化合物と比べ、電荷輸送化合物と
して用いた場合、該電子写真感光体は感度及び繰り返し
使用時の電位安定性に極めて優れていることが分かる。
で示す化合物は、比較化合物と比べ、電荷輸送化合物と
して用いた場合、該電子写真感光体は感度及び繰り返し
使用時の電位安定性に極めて優れていることが分かる。
実施例10 アルミ基板上に、N−メトキシメチル化6ナイロン樹
脂(重量平均分子量10万)5gとアルコール可溶性共重合
ナイロン樹脂(重量平均分子量5万)5gをメタノール10
0gに溶解した液をマイヤーバーで塗布し、乾燥後の膜厚
が0.5μmの下引き層を形成した。
脂(重量平均分子量10万)5gとアルコール可溶性共重合
ナイロン樹脂(重量平均分子量5万)5gをメタノール10
0gに溶解した液をマイヤーバーで塗布し、乾燥後の膜厚
が0.5μmの下引き層を形成した。
次に、下記構造式の電荷発生物質1g ポリビニルブチラール(ブチラール化度70%、重量平均
分子量10万)1gとジオキサン50gをボールミルで20時間
分散を行った。この分散液を希釈後、先に形成した下引
き層の上にブレードコーティング法により塗布し、乾燥
後の膜厚が0.2μmの電荷発生層を形成した。
分子量10万)1gとジオキサン50gをボールミルで20時間
分散を行った。この分散液を希釈後、先に形成した下引
き層の上にブレードコーティング法により塗布し、乾燥
後の膜厚が0.2μmの電荷発生層を形成した。
次に、化合物例(15)の化合物10gとポリメチルメタ
クリレート(重量平均分子量4万)12gをクロロベンゼ
ン100gに溶解し、先に形成した電荷発生層の上にブレー
ドコーティング法により塗布し、乾燥後の膜厚が16μm
の電荷輸送層を形成した。
クリレート(重量平均分子量4万)12gをクロロベンゼ
ン100gに溶解し、先に形成した電荷発生層の上にブレー
ドコーティング法により塗布し、乾燥後の膜厚が16μm
の電荷輸送層を形成した。
こうして作成した電子写真感光体に+6KVのコロナ放
電を行った。この時の表面電位(V0)を測定した。
電を行った。この時の表面電位(V0)を測定した。
更に、この感光体を1秒間暗所で放置した後の表面電
位(V1)を測定した。
位(V1)を測定した。
感度は暗減衰した後の電位V1を1/2に減衰するのに必
要な露光量(E1/2:μJ/cm2)を測定することによって評
価した。
要な露光量(E1/2:μJ/cm2)を測定することによって評
価した。
この際、光源としてガリウム/アルミニウム/ヒ素の
三元系半導体レーザー(出力:5mW;発振波長780nm)を用
いた。結果を示す。
三元系半導体レーザー(出力:5mW;発振波長780nm)を用
いた。結果を示す。
V0:+700V、V1:+695V E1/2:2.3μJ/cm2 次に、同上の半導体レーザーを備えた反転現像方式の
デジタル複写機であるキヤノン(株)製NP−9330の改造
機に上記感光体を取り付けて、実際の画像形成テストを
行った。
デジタル複写機であるキヤノン(株)製NP−9330の改造
機に上記感光体を取り付けて、実際の画像形成テストを
行った。
一次帯電後の表面電位:+600V、像露光後の表面電
位:+100V(露光量2.0μJ/cm2)の設定で行ったが、文
字、画像ともに良好なプリントが得られた。
位:+100V(露光量2.0μJ/cm2)の設定で行ったが、文
字、画像ともに良好なプリントが得られた。
更に、連続5千枚の画出しを行ったところ、初期から
5千枚まで安定したプリントが得られた。
5千枚まで安定したプリントが得られた。
実施例11 特開昭62−67094号公報に開示されている製造例に従
って得られたオキシチタニルフタロシアニン7gをシクロ
ヘキサノン100gにポリビニルベンザール(ベンザール化
度78モル%、重量平均分子量12万)7gを溶かした液に加
えてボールミルで20時間分散した。
って得られたオキシチタニルフタロシアニン7gをシクロ
ヘキサノン100gにポリビニルベンザール(ベンザール化
度78モル%、重量平均分子量12万)7gを溶かした液に加
えてボールミルで20時間分散した。
この分散液を希釈後、アルミシート上にマイヤーバー
で塗布し、90℃で1時間乾燥させ0.4μmの電荷発生層
を形成した。
で塗布し、90℃で1時間乾燥させ0.4μmの電荷発生層
を形成した。
次に化合物例(3)の化合物5gとビスフェノールZ型
ポリカーボネート樹脂(重量平均分子量10万)5gをクロ
ロベンゼン80gに溶解した液を先に形成した電荷発生層
の上にマイヤーバーで塗布し、140℃で1時間乾燥させ2
0μmの電荷輸送層を形成した。
ポリカーボネート樹脂(重量平均分子量10万)5gをクロ
ロベンゼン80gに溶解した液を先に形成した電荷発生層
の上にマイヤーバーで塗布し、140℃で1時間乾燥させ2
0μmの電荷輸送層を形成した。
こうして作成した電子写真感光体を実施例11と同様な
方法で測定した。
方法で測定した。
V0:+700V、V1:+695V E1/2:3.0μJ/cm2 実施例12 アルミ基板上にアルコール可溶性共重合ナイロン(重
量平均分子量5万)の5%メタノール溶液を塗布し、乾
燥後の膜厚が1.0μmの下引き層を形成した。
量平均分子量5万)の5%メタノール溶液を塗布し、乾
燥後の膜厚が1.0μmの下引き層を形成した。
次に、下記構造式で示す顔料5gをテトラヒドロフラン
50ml中サンドミルで分散した。
50ml中サンドミルで分散した。
次いで化合物例(46)の化合物5gとポリカーボネート
(重量平均分子量5万)7gをクロロベンゼン(70重量
部)−ジクロロメタン(30重量部)溶液50gに溶解し、
先に調製した分散液に加えサンドミルで更に25時間分散
した。
(重量平均分子量5万)7gをクロロベンゼン(70重量
部)−ジクロロメタン(30重量部)溶液50gに溶解し、
先に調製した分散液に加えサンドミルで更に25時間分散
した。
この分散液を先に形成した下引き層に乾燥後の膜厚が
18μmになるようにマイヤーバーで塗布し乾燥した。
18μmになるようにマイヤーバーで塗布し乾燥した。
こうして作成した電子写真感光体を実施例1と同様な
方法で帯電特性を測定した。結果を示す。
方法で帯電特性を測定した。結果を示す。
V0:+700V V1:+685V E1/2:4.0lux・sec [発明の効果] 本発明の電子写真感光体は、感光層に特定構造の化合
物を用いたことにより、該電子写真感光体の電子写真特
性において高感度、また繰り返し帯電、露光による連続
画像形成に際して、明部電位と暗部電位の変動が小さ
く、耐久性に優れるという顕著な効果を発揮させるのに
有効である。
物を用いたことにより、該電子写真感光体の電子写真特
性において高感度、また繰り返し帯電、露光による連続
画像形成に際して、明部電位と暗部電位の変動が小さ
く、耐久性に優れるという顕著な効果を発揮させるのに
有効である。
また、該電子写真感光体を備えた電子写真装置並びに
ファクシミリにおいても同様な効果を発揮する。
ファクシミリにおいても同様な効果を発揮する。
第1図は本発明のドラム型感光体を用いた一般的な転写
式電子写真装置の概略構成図である。 符号1は像担持体としてのドラム型感光体(本発明の電
子写真感光体)、2はコロナ帯電装置、3は露光部、4
は現像手段、5は転写手段、6はクリーニング手段、7
は前露光手段、8は像定着手段、Lは光像露光、Pは像
転写を受けた転写材である。 第2図は電子写真装置ををプリンターとして使用したフ
ァクシミリのブロック図である。 符号9は画像読取部、10はコントローラー、11は受信回
路、12は送信回路、13は電話、14は回線、15は画像メモ
リ、16はCPU、17はプリンタコントローラ、18はプリン
ターである。
式電子写真装置の概略構成図である。 符号1は像担持体としてのドラム型感光体(本発明の電
子写真感光体)、2はコロナ帯電装置、3は露光部、4
は現像手段、5は転写手段、6はクリーニング手段、7
は前露光手段、8は像定着手段、Lは光像露光、Pは像
転写を受けた転写材である。 第2図は電子写真装置ををプリンターとして使用したフ
ァクシミリのブロック図である。 符号9は画像読取部、10はコントローラー、11は受信回
路、12は送信回路、13は電話、14は回線、15は画像メモ
リ、16はCPU、17はプリンタコントローラ、18はプリン
ターである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大谷 典子 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭64−40835(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 5/06 311
Claims (3)
- 【請求項1】導電性支持体上に感光層を有する電子写真
感光体において、該感光層が下記一般式(1)で示す化
合物を含有することを特徴とする電子写真感光体。 一般式 式中、R1、R2、R3及びR4は水素原子、アルキル基、アラ
ルキル基、芳香環基、複素環基、 ハロゲン原子、シアノ基またはニトロ基を示し、R5およ
びR6は水素原子、アルキル基、芳香環基または複素環基
を示す。 ただし、R1〜R4のうち少なくともひとつは、ニトロチオ
フェン基、またはジニトロチオフェン基である。 - 【請求項2】請求項1記載の電子写真感光体を備えた電
子写真装置。 - 【請求項3】請求項1記載の電子写真感光体を備えた電
子写真装置およびリモート端末からの画像情報を受信す
る受信手段を有することを特徴とするファクシミリ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2314406A JP2920689B2 (ja) | 1990-11-21 | 1990-11-21 | 電子写真感光体、該電子写真感光体を備えた電子写真装置並びにファクシミリ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2314406A JP2920689B2 (ja) | 1990-11-21 | 1990-11-21 | 電子写真感光体、該電子写真感光体を備えた電子写真装置並びにファクシミリ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04186358A JPH04186358A (ja) | 1992-07-03 |
JP2920689B2 true JP2920689B2 (ja) | 1999-07-19 |
Family
ID=18052965
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2314406A Expired - Lifetime JP2920689B2 (ja) | 1990-11-21 | 1990-11-21 | 電子写真感光体、該電子写真感光体を備えた電子写真装置並びにファクシミリ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2920689B2 (ja) |
-
1990
- 1990-11-21 JP JP2314406A patent/JP2920689B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04186358A (ja) | 1992-07-03 |
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