JP2920499B2 - 板状物の塗装方法及び該板状物を用いた化粧板 - Google Patents

板状物の塗装方法及び該板状物を用いた化粧板

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JP2920499B2 JP19393196A JP19393196A JP2920499B2 JP 2920499 B2 JP2920499 B2 JP 2920499B2 JP 19393196 A JP19393196 A JP 19393196A JP 19393196 A JP19393196 A JP 19393196A JP 2920499 B2 JP2920499 B2 JP 2920499B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木質板、無機質板
等の板状物表面の塗装方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】板状物の表面を機械的に塗装する手段と
しては、塗料等の塗布液をブレードコーター等により塗
布する方法が知られている。しかし、パーティクルボー
ド、ロックウールボード、MDF(中密度繊維板)、木
毛セメント板、硅酸カルシウム板、石膏ボードなどのセ
メント板等の構成要素(素材)が点接着により結合して
いるものについては、合板等の全体が面接着で構成され
ている板状物に較べて相対的に脆弱である。そのため、
上記塗装方法により表面を塗装した場合、連続的塗装時
に板状物の突き合わせ部が破損したり、表面のケバ立ち
が生じ、美観を損ね商品価値を失うという欠点があっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】こうした点を解決する
ために、ロールコーターやフローコーターによる塗装が
試みられているが、塗布量を絞り切れないため塗布量が
不均一になり、表面の平滑性が得られないという問題が
残る。そのため、正転ロールと逆転ロールを組合わせた
り、両者の回転速度を調整したりする改善方法も提案さ
れているが、実用的にはまだ満足の行く結果が得られて
いない(実公昭51−25564号,同51−2556
5号公報)。本発明は、上記脆弱な板状物の表面の塗装
に際し、表面の荒れ、ケバ立ちを引き起こすことなく、
平滑な塗装面を得る塗装方法を提供せんとするものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】この目的のために本発明
者らは鋭意、検討を重ねた結果、板状物の塗装に際し
て、板状物とならい加圧との間に塗布剤の滞留部を設け
ると、板状物表面の荒れを防止できることを見出し本発
明を完成させた。すなわち、本発明は、板状物の下面に
接する位置に設置された送り装置により連続的または間
歇的に搬送される板状物の表面をプライマーで処理し或
は処理せずに、該板状物の表面に塗布装置を用いて塗布
剤を塗布して板面の塗装と板状物の凹陥部に塗布剤を充
填するに際して、塗布装置が塗布剤を塗布する部材とそ
の下流側でそれに近接して設置された塗布剤をならい加
圧する部材とからなり、且つ該ならい加圧する部材と板
状物とが接する部分に塗布剤を滞留させる手段を有する
ことを特徴とする板状物の塗装方法である。
【0005】
【発明の実施の形態】板状物の送り装置としては、通常
この種の分野で使用されれているものが使用でき、例え
ば、ローラーコンベア、無端ベルト、送りロール等が挙
げられるが、塗布剤を塗布する部材及びならい(倣い)
加圧する部材の下面に位置する送り手段としては、塗布
物面を加圧することがあることから、これらの塗布手段
に対応するものとすることが好ましい。
【0006】加圧する部材で塗布剤を滞留させるには、
塗布する部材で塗布剤を適当量塗布し、次いで被塗物の
搬送方向下流側で塗布する部材に近い位置に設けられ
た、ならい加圧する部材で塗布面を摺圧することによっ
て行う。塗布剤を滞留させる具体的な手段としては、
塗布剤を塗布する部材及び塗布剤をならい加圧する部材
が共にロール状で、かつ塗布剤を塗装する部材のロール
状物の送り速度(N・m/min )と塗布剤をならい加圧
する部材のロール状物の送り速度(R・m/min )との
比(R/N)が1.0以下好ましくは0.5以下ならし
めること、塗布剤をならい加圧する部材がロール状
で、かつ該ロール状物の最下端と送り装置の最上端との
間隔を被塗物である板状物の厚みより小さくすることに
よって行う手段があり、これらは単独実施様式でも充分
な効果はあるが、併用すれば更に優れた効果を発揮する
ものである。
【0007】本発明において、ロール状物とは、ロール
コーターの他に、表面に歯車状の凹凸面を設けたロー
ル、キャタピラー、スチールベルト、ベルトコンベヤ等
の全体として連続的又は断続的に回転しながら摺り込み
可能な部材を意味する。これら部材の回転方向は、通
常、被塗物の搬送方向とは逆方向に通常回転させるが、
同方向であってもよい。なお、上記においてロール状物
の送り速度とは、これら部材の回転面速度または線速度
とも通常言われていることと同じ意味でる。
【0008】本発明に使用する塗布剤は、不揮発分が6
0%以上、粘度が5〜100(Pa・s/25℃)の範
囲、好ましくは10〜50(Pa・s/25℃)、中和
曲線の測定に於いて、1N塩酸の滴定量2mlの時のp
H値が最初のpH値に対して1/2以下であるものが好
ましい。中和曲線が1N塩酸の滴定量2mlの時のpH
値が最初のpH値に対して1/2以上になると、酸硬化
型フェノール塗料や酸硬化剤を許容し得る程度にまで減
らした耐候性を改良したアミノアルキッド塗料などを上
塗り塗装すると硬化不良を起こすことがある。
【0009】粘度が低いと被塗物である板状物が通過後
に液ダレを起こし、逆に粘度が高過ぎると塗布量が絞れ
ず厚塗りとなり、経済的でない。粘度が適正範囲の塗布
剤を使用すると、塗布剤を塗布する部材により板状物の
表面に塗布された塗布剤量(Ng/m2 )と該塗布剤を
ならい加圧して板状物の凹陥部に塗布剤を充填して表面
を均一面とした後の塗布剤量(Rg/m2 )との比(N
/R)を1.1〜10好ましくは2〜5にならしめるこ
とができる。塗布剤量の比がこの範囲外の場合は、なら
い加圧する部材と板状物とが接する部分の液溜まり量が
不適当となり、板面の凹陥部などの欠陥部への塗布剤の
充填が不十分となり適正な塗布ができなくなる。
【0010】また、塗布剤がこのように通常、高粘度、
高固形分であるため、塗布部材のロールの回転数に比較
して、ならい加圧部材の送り速度、例えば加圧ロールの
回転数を速くするとロール面に付着して塗布面から持ち
去られる量、すなわち塗布剤の掻き取り量が多くなり、
ならい加圧する部材と板状物とが接する部分の液溜まり
が少なくなり、板状物の欠陥部に充填し難くなる。逆に
遅過ぎると、液溜まり量が多過ぎて、溢れたり又は過剰
に塗装されてしまい経済的でない。塗布剤を塗装する部
材のロール状物の送り速度(N・m/min )と塗布剤を
ならい加圧する部材のロール状物の送り速度(R・m/
min )との比(R/N)が1.0以下好ましくは0.5
以下の範囲内に調整すると、上記の欠点が解消され、バ
ランスのとれた塗装が可能となる。
【0011】本発明における水性ラテックス又は水性エ
マルジョンとしては、クロロプレン系ラテックス、ポリ
アクリルエステル系ラテックス、ポリ塩化ビニリデン系
ラテックス、スチレン・ブタジエン系ラテックスおよび
ポリウレタン系エマルジョン、ポリエステル系エマルジ
ョン、エポキシ樹脂系エマルジョン、ポリ酢酸ビニル系
エマルジョン、酢酸ビニル・アクリル樹脂系エマルジョ
ン等、従来から公知の水性ラテックスまたは水性エマル
ジョンを挙げることができる。
【0012】これらの水性ラテックスまたは水性エマル
ジョンは、塗布剤全量に対して10〜60重量%程度使
用するものであるが、好ましくは20〜40重量%の範
囲内が適当である。水性ラテックスまたは水性エマルジ
ョンの使用量がこれ以下になると造膜性が低下し、塗膜
にクラックが発生しやすくなり、一方、これ以上になる
と造膜性は良いが、種類により二次加工時の密着性が低
下する。さらには、これらの水性ラテックスまたは水性
エマルジョンは、硬化後のサンダー処理のし易さを考慮
すると、最低造膜温度が5℃以上ものが特に好ましい。
【0013】イソシアネート化合物としては、分子内に
2個以上のイソシアネート基を有する化合物が好まし
く、ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレ
ンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、キシ
リデンジイソシアネート、ナフタリンジイソシアネー
ト、のようなジイソシアネート類やウレタンプレポリマ
ーと呼ばれるポリエーテルまたはポリエステルとイソシ
アネート基を残存させたものでも良い。このうち、ジフ
ェニルメタンジイソシアネートが特に好ましい。これら
は1種または2種以上を併せて使用することができる。
【0014】アジリジン化合物としては、トリメチロー
ルプロパントリス[3−(1−アジリジニル)プロピオ
ネート]、トリメチロールプロパントリス[3−(1−
アジリジニル)ブチレート]、トリメチロールプロパン
トリス[3−(1−(2−メチル)アジリジニル)プロ
ピオネート]、トリメチロールプロパントリス[3−
(1−アジリジニル)−2−プロピオネート]、ペンタ
エリスリトールテトラ[3−(1−アジリジニル)プロ
ピオネート]、ペンタエリスリトールトリス[3−(1
−アジリジニル)プロピオネート]、ジフェニルメタン
−4,4′−ビス−N,N′−エチレンウレア、1,6
−ヘキサメチレンビス−N,N′−エチレンウレア、
2,4,6−(トリエチレンイミノ)−Syn−トリア
ジン、ビス[1−(2−エチル)アジリジニル]ベンゼ
ン−1,3−カルボン酸アミド等が使用できる。
【0015】水性エポキシ化合物は、エチレングリコー
ルグリシジルエーテル、ソルビトールポリグリシジルエ
ーテル、トリメチロールプロパンポリグリシジルエーテ
ル等の一般に多価アルコールのグリシジルエーテルと称
されるエポキシ化合物で、これらを1種単独または2種
以上を組合わせて使用できる。
【0016】有機シラン化合物としては、γ−アミノプ
ロピルトリエトキシシラン、N−β(アミノエチル)−
γ−アミノプロピルトリメトキシシラン等のアミノアル
キルシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキ
シシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシ
シラン等のエポキシシラン、γ−クロロプロピルトリメ
トキシシラン、γ−クロロプロピルメチルジクロロシラ
ン等のクロロ系シラン、γ−メタクリロキシプロピルメ
チルジメトキシシラン、γ−メタクリメキシプロピルト
リメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、γ−メ
タクリロキシプロピルトリメトキシシラン、アミノエポ
キシシラン等があり、これらを1種単独または2種以上
を組合わせて使用できる。
【0017】これらの架橋剤は、主剤の水性エマルジョ
ン及び/又は水性ラテックス100重量部に対して0.
01〜15重量部、好ましくは0.1〜7重量部の範囲
で配合される。本発明における塗布剤には、上記成分の
他に、充填剤、粘性付与剤、発泡剤、界面活性剤等の通
常の成分を配合することができる。充填剤(増量剤)と
しては、クレー、タルク、硫酸バリウム、炭酸カルシウ
ム、マイカ、等の無機物、コーンスターチ、大豆蛋白、
コーングルテン、小麦粉、セルロシン等の有機物、その
他ケイ藻土、骨粉等、一般に使用されているものが利用
できる。また、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ユリア
樹脂等の成形物の粉砕粉(プラスチック粉)、合板、パ
ーティクルボード等の木質板の研削粉(サンダー粉)、
パルプ粉等も使用できる。その際に、水酸化アルミニウ
ム、シリカ、硼酸等を充填剤として使用すると、塗装面
に難燃性を付与できる。粘性付与剤としては、ポリアク
リル酸ソーダ、セルロースエーテル、ポリビニルアルコ
ール等が使用できる。
【0018】また、上記のごとくイソシアネート化合物
を配合することにより塗布剤を発泡させ充填効果を向上
させ得るが、イソシアネート化合物以外の発泡剤を添加
して同様の効果を得ることも可能である。この目的に使
用できる発泡剤としては、トリクロロモノフルオロメタ
ン、トリクロロフルオロエタン等のフロン化合物、塩化
メチレン、トリクロロエタン、アセトン、イソプロピル
エーテル等の揮発性液体、重炭酸ナトリウム、炭酸カル
シウム、炭酸グアニジン等の炭酸ガスを発生させる物質
等がある。界面活性剤としては、シリコーン系、ノニオ
ン系の界面活性剤の他に、ポリシロキサン、ポリオキシ
エチレンソルビタン脂肪酸エステル、ヒマシ油エチレン
オキサイド付加物等の所謂、整泡剤も使用できる。
【0019】本発明の塗布方法及び塗布剤による効果を
充分にするために、必要ならば板状物の材質、表面状態
に応じて塗布剤を塗布すべき板状物の表面に前処理とし
てプライマーを塗布してもよい。プライマーとしては、
この種のボードの塗装の分野で使用されているものが使
用できるが、好ましくはTAPPI・T402om−8
3に準拠して測定した、No. 2濾紙に対するプライマー
の浸透度が300秒以下であるものが、その後の塗布剤
の塗布のために良い。
【0020】本発明の塗布方法によれば、木質板の場合
の板面のキズ、プレスマーク、導管等の欠陥部、またロ
ックウールボード等の多孔質板の場合の表面の孔等の存
在が補修され均一で平滑な面が得られることから、塗装
後の板状物は、塗装面に更に塗料を塗布したり、或は突
き板、紙、布、合成樹脂シート等を接着して、仕上がり
良好な化粧板を得ることができる。化粧板を得るには、
塗布剤を塗装した板状物の上に直接、突き板、紙、布、
合成樹脂シートを接着する方法、及び塗布剤を塗装した
上に接着剤を塗布して接着する方法(one−pass
法)と一旦塗布剤を塗装した板状物を乾燥し、サンダ
ー、バッフィング等を加えたりした後に接着剤を塗布し
て接着する方法(two−pass法)とがある。塗
料、接着剤としては、通常のオーバーレイ加工に使用さ
れる塗料、樹脂は何れも使用できる。
【0021】化粧板を得るなどのために、サンダー処理
等の研削処理する場合(two-pass法)には、硬化後の塗
布剤の塗膜が、JIS K6902(熱硬化性樹脂化粧
板試験方法)の耐摩耗性の試験による180番の研磨材
で500回転後の研削量が0.5g以上となるような塗
布剤の使用が好ましい。この場合の研削量は、プライマ
ー処理している場合にはプライマーの量を含めた量とし
てもよい。
【0022】
【実施例】以下に本発明の実施に使用する塗布装置の例
を示す。図1は、本発明の実施に使用される塗布装置の
一例を示す模式図で、1は被塗物である板状物、2は塗
布部材としての塗布ロール、3はドクターロール、4は
塗布ロール2の下面の送りロール、Aはならい加圧部材
を示す。ならい加圧部材は、ならい加圧ブレード5、加
圧ブレードを弾性加圧するための加圧シリンダー6、余
分な塗布剤を回収するための無端スチールベルト7とで
構成され、被塗物の搬送方向と逆方向に回転するスチー
ルベルト7に付着した塗布剤は掻き取りブレード8で掻
き取られて塗布ロール2に移され、スチールベルト7は
その後、洗浄装置9、水切りブレード10を経て清浄な
面となってならい加圧面に戻る無端ベルトである。11
は送りロール、12は洗浄液の回収バット、13はスチ
ールベルトを回転させるためのロールを示す。
【0023】この塗布装置による塗布は、図からわかる
ように正転するゴム製塗布ロール2で塗布剤aを塗布し
て,ならい加圧部材Aで塗布面を摺圧して塗布剤aの液
溜りを作るとともに、欠陥部への塗布剤の充填と表面の
均一塗布を達成する。なお、本装置において、回転速度
を調整することによって、スチールベルト7を塗布ロー
ル2に接触させて掻き取りブレード8を省略することも
できる。スチールベルトに代えて、ゴムベルト、プラス
チックベルト等が使用できる。
【0024】図2は、ならい加圧部材Aとしてラチェッ
ト歯車状の凸面を有する変形ロール14を使用した例
で、逆転塗布ロール2で塗布剤を塗布して、変形ロール
14の歯面でならい加圧して塗布する。変形ロール14
はゴムロールで適当な圧力で板状物に接するようにし、
板状物の送り方向に対して逆回転とする。表面に付着す
る塗布剤aは掻き取りブレード8で回収されてドクター
ロール3に転写される。変形ロール14の歯面は洗浄装
置9、ブラシッング装置15、乾燥装置16を経て清浄
面とされる。
【0025】図3は、ならい加圧部材Aとして逆転なら
い加圧ロール17を用い、塗布ロール2に隣接して設け
てロール17面の塗布剤aを塗布ロール2に移行させる
ようにした装置である。本例の場合、ならい加圧ロール
17は加圧シリンダー等の加圧装置18によって板状物
1面に圧接される。図3の装置では、送り装置としてキ
ャタピラ等の無端ベルト19が使用され、塗布ロール
2、加圧ロール17の下面に相当する無端ベルト19の
下面には支持板20が配置されている。21は回転ロー
ル、22はその後の加工のための接着剤等を塗布するた
めのカーテンフローコーターを示す。
【0026】図4の塗布装置は、図1の塗布装置の変形
例で、図1におけるならい加圧ブレード5の代わりに加
圧ロール23を使用した例で、その他は図1と同じであ
る。図5及び図6は、図2の装置で使用したラチェット
歯車型のならい加圧ロールの変形例で、図5は歯の先端
を丸みを帯びた形としてもよく又、図1の装置のように
エンドレスのスチールベルト7内に配置してベルトを介
して塗布面を加圧するようにしてもよい例を示す。ラチ
ェット歯車型ロールはロール面又は歯型部分を、発泡ゴ
ム又はプラスチックや適度の弾性と硬度を有する部材で
作成するとよい。図6はラチェット歯車状ロールの歯の
代わりに、スチールロール24の周面に多数のナイフ状
のブレード25を設け、このブレード25をバネ26で
付勢してならい加圧できるようにしたものである。
【0027】以下に本発明の実施例を示す。 実施例1 ロックウールボードの塗装 塗布装置 図1の装置を使用。 塗装条件 基材 ロックウールボード (9mm) プライマー (ホーネンコーポレーション製 アクリル樹脂系プラ イマー P−M) 塗布剤 (ホーネンコーポレーション製 水性アクリル樹脂系 エマルジョン表面処理剤 FTP−100) 塗布剤粘度 (50Pa・s/25℃) プライマー処理 プライマーP−Mをスプレーで塗布(50〜80g/m2 ) 冷却後、ドライヤーにて160℃、1分乾燥 塗装条件を表1に示す。
【0028】 注1:
【数1】
【0029】実施例2 硅カル板及び合板の塗装 塗布装置 図2の装置を使用。 塗装条件 基材 硅カルシウム板(9mm)、合板(2.5mm) プライマー (ホーネンコーポレーション製 アクリル樹脂系プラ イマー P−M) 塗布剤 (ホーネンコーポレーション製 水性アクリル樹脂系 エマルジョン表面処理剤 FTP−100) 塗布剤粘度 (50Pa・s/25℃) プライマー処理 プライマーP−Mをスプレーで塗布(50〜80g/m2 ) 冷却後、ドライヤーにて160℃、1分乾燥 二次接着 接着剤 酢酸ビニル樹脂(ホーネンコーポレーション VW-415)
【0030】
【0031】実施例3. 広葉樹合板の補修 V:ポリ酢酸ビニルエマルジョンVW−415(ホーネン コーポレーション製) D:SBR DS−2020(ホーネンコーポレーション 製 水性ラテックス)
【0032】
【0033】比較例 広葉樹合板の補修
【0034】実施例4
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】
【表3】 注: ※1:中和曲線の測定方法: 100mlのビーカーに試料
0.5gを採取し、純水50ml添加する。液をゆっくり攪
拌しながら、1N塩酸を2ml滴下し30秒後のpHを記
録する。滴下前のpHに対し、滴下後のpHが1/2以
下となる塗布剤であること。 ※2:ホーネンコーポレーション製 (酸性硬化型フェノール塗料PSL−153 :1
00) (53%PTS(パラトルエンスルホン酸)硬化剤:
5)
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用する塗布装置の一例を示す模式図
である。
【図2】本発明に使用する塗布装置の他の例を示す模式
図である。
【図3】本発明に使用する塗布装置の別の例を示す模式
図である。
【図4】図1の塗布装置の変形例を示す模式図である。
【図5】ならい加圧部材の他の例を示す模式図である。
【図6】ならい加圧部材の別の例を示す模式図である。
【符号の説明】
1 板状物 2 塗布ロール 3 ドクターロール 4 送りロール 5 ならい加圧ブレード 6 加圧シリンダー 7 スチールベルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−116577(JP,A) 特開 昭51−24640(JP,A) 特開 昭50−22016(JP,A) 特開 昭49−31805(JP,A) 特公 昭53−18567(JP,B2) 実公 昭57−46058(JP,Y2) 特公 昭49−48486(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B05D 1/28 B05D 3/00,3/12 B05D 7/00 - 7/10 B05D 7/24 301 B05C 1/02 101 B05C 1/08 - 1/12 B05C 11/02,11/10

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送り装置により連続的または間歇的に搬
    送される板状物の表面をプライマーで処理し或は処理せ
    ずに、該板状物の表面に塗布装置を用いて塗布剤を塗布
    して板面の塗装と板状物の凹陥部に塗布剤を充填するに
    際して、塗布装置が塗布剤を塗布する部材とその下流側
    でそれに近接して設置された塗布剤をならい加圧する部
    及び該ならい加圧する部材と板状物とが接する部分に
    塗布剤を滞留させる手段を有し、且つ塗布剤をならい加
    圧する部材がロール状で、その上部に一端を当接させた
    ブレードにより余剰の塗布剤を掻き取り、掻き取った塗
    布剤を洗浄装置により洗浄除去することを特徴とする板
    状物の塗装方法。
  2. 【請求項2】 塗布剤を塗布する部材により板状物表面
    に塗布された塗布剤量(Ng/m)と該塗布剤をなら
    い加圧した後の板状物の塗布剤量(Rg/m)との比
    (N/R)を1.1〜10、好ましくは2〜5とするこ
    とを特徴とする請求項1に記載の板状物の塗装方法。
  3. 【請求項3】 塗布剤を滞留させる手段が、塗布剤を塗
    布する部材及び塗布剤をならい加圧する部材が共にロー
    ル状で、かつ塗布剤を塗布する部材のロール状物の送り
    速度(N・m/min)と塗布剤をならい加圧する部材
    のロール状物の送り速度(R・m/min)との比(R
    /N)が1.0以下、好ましくは0.5以下となるよう
    にすることを特徴とする請求項1または2記載の板状物
    の塗装方法。
  4. 【請求項4】 塗布剤を滞留させる手段が、塗布剤をな
    らい加圧する部材がロール状で、かつ該ロール状の最下
    端と送り装置の最上端との間隔が被塗物である板状物の
    厚み以下である請求項1〜3のいずれか1項に記載の板
    状物の塗装方法。
  5. 【請求項5】 塗布剤が、主剤が水性エマルジョン及び
    /又は水性ラテックスで、架橋剤が(1)イソシアネー
    ト化合物、(2)分子中に2個以上のアジリジニル基を
    有する多官能アジリジン化合物、(3)水性エポキシ化
    合物、(4)有機ケイ素化合物の4つの群から選ばれた
    物質の1種または2種以上を組合わせたものである請求
    1〜4のいずれか1項に記載の板状物の塗装方法。
  6. 【請求項6】 硬化後の塗布剤の研削量が、JIS K
    6902(熱硬化性樹脂化粧板試験方法)の耐摩耗性の
    試験による180番で500回転後の研削量が0.5g
    以上であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1
    項に記載の板状物の塗装方法。
  7. 【請求項7】 塗布剤が不揮発分60%以上、粘度5〜
    100Pa・s/25℃、中和曲線の測定に於いて、I
    N塩酸の滴定量2mlの時のpH値が最初のpH値に対
    して1/2以下であることを特徴とする請求項1〜7
    いずれか1項に記載の板状物の塗装方法。
  8. 【請求項8】 TAPPI・T402om−83に準拠
    して測定した、No.2濾紙に対するプライマーの浸透
    度が300秒以下であることを特徴とする請求項1〜7
    のいずれか1項に記載の板状物の塗装方法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8に記載の方法で塗装した板
    状物の上にオーバーレイ、塗装等の加工を施してなる化
    粧板。
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