JP2920430B2 - 現場打ちライニング工法に用いる内型枠 - Google Patents

現場打ちライニング工法に用いる内型枠

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JP2920430B2
JP2920430B2 JP3025694A JP2569491A JP2920430B2 JP 2920430 B2 JP2920430 B2 JP 2920430B2 JP 3025694 A JP3025694 A JP 3025694A JP 2569491 A JP2569491 A JP 2569491A JP 2920430 B2 JP2920430 B2 JP 2920430B2
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勉 木内
由幸 小原
義昭 根上
泰介 藤瀬
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Shimizu Construction Co Ltd
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Shimizu Construction Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セグメントの代わりに
現場で打設する自硬物により最終覆工を行う場合に、構
築すべきトンネル形状に合わせて前記自硬物を成形す
る、現場打ちライニング工法に用いる内型枠に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】トンネル工法の一つにシールド工法があ
る。シールド工法は、構築すべきトンネル形状に合わせ
た鋼製円筒に推進用ジャッキ、土留めジャッキ、セグメ
ントを組み立てるエレクター等を装備し、推進用ジャッ
キを用いて、シールド全体を推進させ、前部を土中に圧
入しながら全面を掘削し、後部にセグメントを組み立て
る等してトンネルを構築していく工法である。また、硬
岩を掘進するトンネルボーリングマシーンを用いたトン
ネル工法の一つとしてTBM工法もある。TBM工法に
おいても砂礫層等においてトンネル側壁が崩落しないよ
うにセグメントを組み立てることがある。ところが、セ
グメントに種々のものが開発提供されているもいずれの
セグメントを用いても、セグメント費は全施工経費に体
して30%にも達していた。そこで、現場打ちコンクリ
ートをもって最終覆工とする現場打ちライニング工法
が、開発提供され実施された。当該現場打ちライニング
工法においては、セグメントの代わりに現場打ちコンク
リートを用いるので、現場打ちコンクリートを構築すべ
きトンネル形状に合わせて成形するための内型枠が必要
となる。
【0003】内型枠を用いて現場打ちコンクリートを成
形するには、既設内型枠内の空間を利用して内型枠を縮
径、運搬、組立、解体を順次行うことにより内型枠の盛
替して行っている。その盛替方法については種々のもの
が開発提供されているが、最後尾に位置する内型枠が順
次最先端に移動する点で一致している。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術には以下に掲げる問題点があった。
【0004】内型枠を解体、組立を行うことにより盛替
作業を行っているので、斯かる作業を行うためのエレク
ターを必要としていた。また、シールドの掘進反力を内
型枠と打設コンクリートとの付着力からとるため、付着
力を大きくすべく内型枠全長が長くなっていた。
【0005】本発明は斯かる問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、エレクターを不要
にでき、かつ従来技術に比べて全長を短尺化可能な現場
打ちライニング工法に用いる内型枠を提供する点にあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、セグメントの
代わりに現場で打設する自硬物により最終覆工を行う場
合に、構築すべきトンネル形状に合わせて前記自硬物を
形成する、現場打ちライニング工法に用いる内型枠であ
って、トンネルの長さ方向に連結した複数の筒状体から
なり、筒状体をその径方向に拡縮する拡縮手段と、
記一連の筒状体をトンネル長さ方向に伸縮させる伸縮手
段とを前記筒状体に設け、該伸縮手段は、各筒状体間に
介在させた環状の膨縮自在な圧力チューブと、該圧力チ
ューブに加圧媒体を供給して該圧力チューブを膨張させ
るコンプレッサーとからなることを特徴とする。
【0007】
【作用】伸縮手段は、一連の筒状体からなる内型枠自身
を、構築すべきトンネルの長手方向に伸縮させることで
前進させる。具体的には、コンプレッサーからいずれか
の圧力チューブに圧縮空気等の圧力媒体を加圧供給して
それを膨張させることにより、圧力チューブの膨張力に
より筒状体の相互間隔を押し広げ、後方側の筒状体から
反力を取って前方側の筒状体を前進させる。 拡縮手段
は、各筒状体の径を拡大することによりその筒状体外側
面を現場打ちコンクリートの側面に押圧し、係る押圧力
により反力を確保して前方側の筒状体の前進を可能とす
る。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して詳細に説明する。ただし、本実施例に記載されてい
る構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、
特に特定的な記載がないかぎりは、この発明の範囲をそ
れらのみに限定する趣旨のものではなく、単なる説明例
にすぎない。
【0009】本実施例に係る現場打ちライニング工法に
用いる内型枠(以下、単に「内型枠」と称する。)につ
いて説明する。まず、当該内型枠Aの構成について図1
ないし4図を用いて説明する。前記内型枠Aは、図1に
示すようにシールドのテール部後方に位置し、当該テー
ル部の内周方向に等間隔を介して固設した複数の推進ジ
ャッキ1のロッド先端に一端を当接可能なようにトンネ
ルの長さ方向に連結してなる5つのリング20〜24か
らなり、現場打ちコンクリートCを成形するものであ
る。当該各リング20〜24は、中心軸を含む面で半截
した2つの断面円弧状の肉厚曲板の、両上端部をピン接
合し、両下端部を前記各リング20〜24の径方向に拡
縮する拡径ジャッキ30〜34(拡縮手段)により接合
した短尺筒状体である。また、前部(トンネル掘進方向
を前部とする)は図3及び図4に示すように、外径が漸
減するテーパーを介して縮径部を形成し、さらに当該縮
径部の外周には環状のシール材2を取り付けている。前
記縮径部の外径はリング20〜24の内径よりも僅かに
小さい間隔としている。後部外周には短尺環状のカバー
プレート3を固設している。図中、符号11は圧力チュ
ーブ11である。前記各拡径ジャッキ30〜34は、そ
れぞれ前記各リング20〜24を構成する、一の前記肉
厚曲板にシリンダー端部を、他の前記肉厚曲板にロッド
先端をそれぞれ回動自在に固定してなる。そして各拡径
ジャッキ30〜34はシールドに内設した自動制御装置
5に接続してなる。当該各リング20〜24の間にはト
ンネルの長さ方向に内型枠A自身を伸縮させる伸縮手段
10が介在している。当該伸縮手段10は、複数の圧力
チューブ11〜14と、当該各圧力チューブ11〜14
を膨縮させるコンプレッサー15とからなる。前記各圧
力チューブ11〜14は、図1及び図3に示すように前
記各リング20〜24の間に介在する、膨縮自在なゴム
製中空環状体である。前記コンプレッサー15は、シー
ルド内に固設してなり、複数の分岐パイプ8を有する可
撓性のエアーパイプ7により各圧力チューブ11〜14
に各別に接続されている。分岐パイプ8と各圧力チュー
ブ11〜14との間にはバルブ16〜19を各別に設け
ている。各バルブ16〜19は前記自動制御装置5に接
続してなり前記自動制御装置5からの信号により開閉を
行う。なお、前記各バルブ16〜19にはソレノイドバ
ルブ等、本発明を実施するうえで好適なものを用いれば
よい。また、前記自動制御装置5には後述の動作を行え
るべくプログラミングしておけばよい。なお、最後部の
リング24を前方に移動させるには、当該リング24に
一端を結着し他端をシールド本体に固設したウィンチ6
に巻着した複数のワイヤー4を、前記ウィンチ6を回転
させて前記各ワイヤー4を巻き取ることにより行えば良
い。なお、本発明においてはワイヤー4の他にも、例え
ばロッド等、本発明を実施するうえで好適なものを用い
ることができる。次に、以上のように構成された内型枠
Aの動作について図5ないし図8を用いて説明する。本
説明においては全ての圧力チューブ11〜14が縮んで
いる状態から説明する。なお、図5ないし図8は概念図
であり、前記拡径ジャッキ31〜34、前記バルブ16
〜20等については略している。まず、図5に示すよう
にバルブ16のみを開き圧力チューブ11を膨張させ
て、最前部のリング20を前進させる。その際、リング
20については拡径ジャッキ30を縮退させて前進可能
にするとともに、その他のリング21〜24については
拡径ジャッキ31〜34を伸長して径を拡大してリング
20を前進させるための反力をとることができるように
する。次いで、図6に示すように、バルブ16を閉じて
圧力チューブ11を収縮させるとともに他のバルブ17
のみを開き圧力チューブ12を膨張させて、リング21
を前進させる。その際、前記工程と同様に前進させるリ
ング21の拡径ジャッキ31のみを縮退させ、他のリン
グ20,22〜24の拡径ジャッキ30,32〜34に
ついては伸長させておく。リング22についても圧力チ
ューブ12を収縮させ他の圧力チューブ13を膨張させ
ることにより前進させる。次いで、図7に示すように圧
力チューブ13を収縮させ他の圧力チューブ14を膨張
させることによりリング23を前進させる。次いで、図
8に示すようにバルブ19を閉じて圧力チューブ14を
収縮させるとともにウィンチ6を駆動し、前記ワイヤー
4によりリング24を引っ張ることにより最後部のリン
グ20〜24を前進させる。
【0010】次に、内型枠Aの作用効果について説明す
る。拡径ジャッキ30〜34及び圧力チューブ11〜1
4が内型枠A自身を伸縮させることにより前進するの
で、内型枠Aの組立、解体を不要とする。また、拡径ジ
ャッキ30〜34が内型枠Aの径を拡大することにより
内型枠Aの外側面を現場打ちコンクリートCの側面に押
圧するので、係る押圧力から反力を取ることができる。
その結果、内型枠Aと現場打ちコンクリートCとの付着
力から推進反力を得る場合に比べて内型枠Aの全長を短
尺化できる。また、内型枠Aを盛替えるためのエレクタ
ー装置を不要にできる。また、内型枠Aの解体組立作業
を行う必要がないので、従来技術に比べて安全性を向上
することができる。また、施工速度ひいては工期を短縮
することができる。例えば、3mφのトンネル径におい
て圧力チューブ11〜14に100mmφのものを用いる
と、5cm程度を1回で前進することとなる。したがっ
て、1mの掘進では斯かる工程を20回繰り返すことと
なる。1サイクル(5つのリング20〜24を全て5c
m程度前進させること)を1分程度で終えることができ
るので、リング20〜24のトンネル方向の長さを1m
とした場合の盛り替え時間を20分((100cm÷5
cm)×1分=20分)とすることができる。それ故、
従来技術に比べて40分程度短縮することができる。
【0011】なお、本実施例においてはリング20〜2
4の数を5としているが、本発明の範囲をそれに限定す
る趣旨ではなく、本発明においては本発明を実施するう
えで好適な数とすることができる。斯かる場合において
はリング20〜24の数に応じて圧力チューブ11〜1
4の数を定めれば良い。また、上記実施例はシールドに
適用しているが、本発明においては他のもの、例えばト
ンネルボーリングマシーン等、セグメントを組み立てる
ものについても用いることができる。また、上記実施例
における内型枠Aの横断面視における形状は外輪郭円形
であるが、本発明においては他の形状、例えば、矩形、
繭形等、カッターフェイスの形状に応じて好適な形状に
することができる。
【0012】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、以下に掲げる効果を奏する。内型枠の組立、解体を
不要とし、また拡径した場合の押圧力から反力を取れる
ので、本発明によればエレクターを不要にでき、かつ従
来技術に比べて全長を短尺化することができる。特に、
内型枠自体を伸縮させて前進させるための伸縮手段とし
て、各筒状体間に介在させた環状の圧力チューブをコン
プレッサーにより膨張させる構成のものを採用したの
で、簡便な構成、制御により確実に伸縮させることがで
きる。その結果、本発明によればシールド内部の空間を
従来技術に比べて広くして作業性を高めることができ
る。また、シールド重量を軽量化するとともに、高価な
エレクターが不要となるので安価なシールドを提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る内型枠の縦断面図であ
る。
【図2】図1のx−x断面図である。
【図3】同内型枠を構成する各リングの接合部分の縦断
面図である。
【図4】同内型枠を構成する各リングの接合部分の縦断
面図である。
【図5】同内型枠の動作を示す概念図である。
【図6】同内型枠の動作を示す概念図である。
【図7】同内型枠の動作を示す概念図である。
【図8】同内型枠の動作を示す概念図である。
【符号の説明】 A 内型枠 C 現場打ちコンクリート 10 伸縮手段 11〜14 圧力チューブ15 コンプレッサー 20〜24 リング(筒状体) 30〜34 拡径ジャッキ(拡縮手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤瀬 泰介 東京都中央区京橋二丁目16番1号 清水 建設株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−176997(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E21D 11/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セグメントの代わりに現場で打設する自
    硬物により最終覆工を行う場合に、構築すべきトンネル
    形状に合わせて前記自硬物を形成する、現場打ちライニ
    ング工法に用いる内型枠であって、トンネルの長さ方向
    に連結した複数の筒状体からなり、筒状体をその径方
    向に拡縮する拡縮手段と、前記一連の筒状体をトンネル
    長さ方向に伸縮させる伸縮手段とを前記筒状体に設け、
    該伸縮手段は、各筒状体間に介在させた環状の膨縮自在
    な圧力チューブと、該圧力チューブに加圧媒体を供給し
    て該圧力チューブを膨張させるコンプレッサーとからな
    ことを特徴とした現場打ちライニング工法に用いる内
    型枠。
JP3025694A 1991-01-25 1991-01-25 現場打ちライニング工法に用いる内型枠 Expired - Lifetime JP2920430B2 (ja)

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