JP2920239B2 - 静電チャック強制離脱方法 - Google Patents

静電チャック強制離脱方法

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JP2920239B2 JP12949293A JP12949293A JP2920239B2 JP 2920239 B2 JP2920239 B2 JP 2920239B2 JP 12949293 A JP12949293 A JP 12949293A JP 12949293 A JP12949293 A JP 12949293A JP 2920239 B2 JP2920239 B2 JP 2920239B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静電チャックの載置面
に吸着されているウエーハを押上部材により押し上げて
載置面から離脱させる静電チャック強制離脱方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】イオン注入装置等の半導体製造装置の分
野において多用されている静電チャックは、処理対象で
あるウエーハが載置される載置面と、この載置面に極性
を付与する電源とを有しており、ウエーハを載置面に載
置させた後、或いは、載置される前に、電源をON状態
として載置面に極性を付与して吸着力を発生させ、ウエ
ーハを静電的に載置面に密接させるようになっている。
これにより、ウエーハは、全面が載置面に密接されるこ
とによって、高い冷却効率でもって冷却されるようにな
っていると共に、ウエーハを処理する際の位置ずれが防
止されるようになっている。
【0003】一方、ウエーハの処理が終了し、静電チャ
ックからウエーハを取り外す場合には、従来、電源のO
N−OFFに対する吸着力の発生および消滅の応答性が
低いため、電源をOFF状態にした後、吸着力が低下す
るまで所定時間放置する。そして、所定時間の経過後
に、載置台の下方からウエーハの下面外周部を複数の押
上部材により同時に押し上げ、残留する吸着力に抗して
ウエーハを載置面から離脱させることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の静電チャックからウエーハを取り外す静電チャック
強制離脱方法では、吸着力が残留しているため、ウエー
ハの下面外周部を複数の押上部材により同時に押し上げ
る際に、下記の問題を生じることになる。
【0005】即ち、図5に示すように、ウエーハ51を
載置面52aから離脱させるため、押上部材53…を上
昇させた場合には、押上部材53…による上方向への全
付勢力がウエーハ51の外周部に付与されることにな
り、ウエーハ51の全外周部が載置面52aから剥離す
ることになる。ところが、ウエーハ51の外周部が載置
面52aから剥離しても、ウエーハ51の内周部と載置
面52aとの接合面に働く吸着力が残留しているため、
この面状に働く吸着力によってウエーハ51の外周部だ
けが大きく撓むことになる。
【0006】これにより、従来の静電チャック強制離脱
方法では、図6に示すように、大きな吸着力が残留して
いると、ウエーハ51の全外周部に生じる大きな撓みに
よりウエーハ51全体の反りが大きくなるため、ウエー
ハ51の破損を招来し易いという問題がある。一方、ウ
エーハ51の破損を防止するため、吸着力が低減するま
で放置時間を増大させると、生産性が低下するという問
題が生じることになる。
【0007】従って、本発明においては、大きな吸着力
が残留していても、ウエーハ51を破損させることなく
載置面52aから離脱させることができる静電チャック
強制離脱方法を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の静電チャック強
制離脱方法は、上記課題を解決するために、静電チャッ
クの載置面に吸着されているウエーハの外周部下面に複
数の押上部材を当接させ、ウエーハを押上部材により押
し上げて載置面から離脱させる際に、特定の押上部材を
他の押上部材に先立ってウエーハに当接させて押し上
、上記ウエーハと上記載置面との接触面積が充分に縮
小されると、上記他の押上部材を押し上げてウエーハを
載置面から離脱させることを特徴としている。
【0009】
【作用】上記の構成によれば、特定の押上部材がウエー
ハに当接し、ウエーハの一方の外周部が押し上げられる
と、この一方の外周部から他方の外周部方向にかけて、
ウエーハが載置面から順に剥離されることになる。従っ
て、このウエーハの外周部が線状の吸着力に抗して押し
上げられることになるため、ウエーハ全体の反りが減少
したものになる。これにより、大きな吸着力が残留して
いても、ウエーハを破損させずに載置面から取り外すこ
とが可能になり、結果として、吸着力が低減するまでの
放置時間を短縮させて生産性を向上させることが可能に
なる。
【0010】
【実施例】本発明の一実施例を図1ないし図4に基づい
て説明すれば、以下の通りである。
【0011】本実施例に係る静電チャック強制離脱方法
は、図1に示すように、静電チャック2に保持されたウ
エーハ1を取り外すための方法である。静電チャック2
は、処理対象であるウエーハ1が載置される載置面2a
を有している。この静電チャック2の内部には、図示し
ない冷却系および電極が設けられており、冷却系は、載
置面2aに載置されたウエーハ1を冷却することにより
処理時の過熱を防止するようになっている。また、電極
は、直流電源に接続されており、直流電源から直流電圧
が印加されることによって、載置面2aの表面に誘電分
極による電荷を生じさせるようになっている。
【0012】上記の静電チャック2には、上下方向に連
通された貫通穴2bが形成されている。この貫通穴2b
は、ウエーハ1の外周部の下方に位置するように、例え
ば3箇所等の複数箇所に配置されている。これらの貫通
穴2b…には、押上部材3…がそれぞれ移動自在に挿通
されており、これらの押上部材3…のうちの特定の押上
部材3とウエーハ1との距離は、他の押上部材3…とウ
エーハ1との距離よりも2mm程度短くなるように設定
されている。尚、特定の押上部材3は、ウエーハ1の外
周部に偏在した位置であれば、複数本からなっていても
良い。
【0013】上記の押上部材3…の上端は、押上部材3
…の上昇によりウエーハ1の外周部下面に当接するよう
になっている。一方、押上部材3…の下端には、押上部
材3…を上昇および下降させる移動機構が設けられてい
る。この移動機構は、全押上部材3…を同時に同一速度
でもって上昇させるようになっており、上昇速度は、特
定の押上部材3がウエーハ1に当接してから、他の押上
部材3…がウエーハ1に当接するまでの時間を調整でき
るように任意に変更可能になっている。
【0014】上記の構成において、ウエーハ1を静電チ
ャック2に保持させる場合には、ウエーハ1が静電チャ
ック2の載置面2aに載置された後、或いは、載置され
る前に、電源がON状態にされることによって、直流電
圧が電極に付与され、載置面2aの表面に誘電分極によ
る電荷を生じさせることになる。これにより、載置面2
aに載置されたウエーハ1は、クーロン力により載置面
2aに吸着され、全面が載置面2aに密接することによ
って、高い冷却効率でもって冷却されることになると共
に、ウエーハ1を処理する際の位置ずれが防止されるこ
とになる。
【0015】次いで、ウエーハ1の処理が完了すると、
下記の静電チャック強制離脱方法によって、ウエーハ1
が載置面2aから取り外されることになる。即ち、先
ず、静電チャック2からウエーハ1を取り外すため、電
源がOFF状態にされることになる。この後、移動機構
が作動され、全押上部材3…の上昇が開始されることに
なる。この際、待機状態における押上部材3…は、特定
の押上部材3とウエーハ1との距離が、他の押上部材3
…とウエーハ1との距離よりも短く設定されている。従
って、図2に示すように、特定の押上部材3のみが最初
にウエーハ1に当接することになり、この押上部材3に
当接したウエーハ1の一方の外周部のみが押し上げられ
ることになる。
【0016】ところで、ウエーハ1を載置面2aに吸着
させるクーロン力は、ウエーハ1および載置面2a間の
距離の増大に伴って極端に低下する特性を有している。
従って、図3に示すように、押上部材3に当接したウエ
ーハ1の一方の外周部が押し上げられると、この一方の
外周部から他方の外周部方向にかけて、ウエーハ1が載
置面2aから順に剥離されることになる。また、ウエー
ハ1が載置面2aから順に剥離されていく際のウエーハ
1全体の反りは、線状の吸着力に抗して外周部が押し上
げられているため、面状の吸着力に抗して全外周部を同
時に押し上げる場合よりも、減少したものになってい
る。
【0017】特定の押上部材3がウエーハ1に当接して
から所定の時間が経過すると、図4に示すように、移動
機構による押上部材3…の上昇に伴って他の押上部材3
…がウエーハ1に当接することになる。この際、ウエー
ハ1は、一方の外周部から他方の外周部にかけて順に剥
離され、載置面2aとの接触面積が充分に縮小された状
態になっている。従って、ウエーハ1は、押上部材3…
により全外周部が押し上げられても、大きな撓みを生じ
ることなく載置面2aから離脱されることになる。
【0018】このように、本実施例の静電チャック強制
離脱方法は、載置面2aに吸着されているウエーハ1の
外周部下面に複数の押上部材3…を当接させ、ウエーハ
1を押上部材3…により押し上げて載置面2aから離脱
させる際に、特定の押上部材3を他の押上部材3…に先
立ってウエーハ1に当接させて押し上げることを特徴と
して有している。
【0019】これにより、特定の押上部材3が当接する
ことによって、ウエーハ1の一方の外周部が押し上げら
れると、この一方の外周部から他方の外周部方向にかけ
て、ウエーハ1が載置面2aから順に剥離されるため、
このウエーハ1の外周部が線状の吸着力に抗して押し上
げられ、ウエーハ1全体の反りが減少したものになる。
従って、大きな吸着力が残留していても、ウエーハ1を
破損させずに載置面2aから取り外すことが可能にな
り、ひいては、吸着力が低減するまでの放置時間の短縮
により生産性を向上させることが可能になる。
【0020】尚、本実施例においては、押上部材3…お
よびウエーハ1間の距離を異ならせ、全押上部材3…を
同時に上昇させることによって、特定の押上部材3を他
の押上部材3…に先立ってウエーハ1に当接させて押し
上げるようになっているが、これに限定されることはな
い。即ち、押上部材3…の上昇時期を個別に設定する機
能を移動機構に持たせることによって、特定の押上部材
3を他の押上部材3…に先立ってウエーハ1に当接させ
て押し上げるようになっていても良い。そして、この場
合には、各押上部材3…の上昇時期を個別に変更するこ
とができるため、ウエーハ1を最も効率良く取り外せる
ように微調整できることになる。
【0021】
【発明の効果】本発明の静電チャック強制離脱方法は、
以上のように、静電チャックの載置面に吸着されている
ウエーハの外周部下面に複数の押上部材を当接させ、ウ
エーハを押上部材により押し上げて載置面から離脱させ
るものであり、特定の押上部材を他の押上部材に先立っ
てウエーハに当接させて押し上げ、ウエーハと載置面と
の接触面積が充分に縮小されると、他の押上部材を押し
上げてウエーハを載置面から離脱させる構成である。
【0022】これにより、特定の押上部材がウエーハに
当接し、ウエーハの一方の外周部が押し上げられると、
この一方の外周部から他方の外周部方向にかけて、ウエ
ーハが載置面から順に剥離されることになる。よって、
このウエーハの外周部が線状の吸着力に抗して押し上げ
られ、ウエーハ全体の反りが減少するため、大きな吸着
力が残留していても、ウエーハを破損させずに載置面か
ら取り外すことが可能になり、結果として、吸着力が低
減するまでの放置時間を短縮させて生産性を向上させる
ことが可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を示すものであり、待機状態の押上部材
を示す説明図である。
【図2】特定の押上部材がウエーハに当接した状態を示
す説明図である。
【図3】特定の押上部材の上昇によりウエーハが一方側
から他方側にかけて順に剥離される状態を示す説明図で
ある。
【図4】ウエーハが載置面から離脱された状態を示す説
明図である。
【図5】従来例を示すものであり、全押上部材によりウ
エーハを押し上げる状態を示す説明図である。
【図6】従来例を示すものであり、ウエーハが破損した
状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ウエーハ 2 静電チャック 2a 載置面 2b 貫通穴 3 押上部材

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】静電チャックの載置面に吸着されているウ
    エーハの外周部下面に複数の押上部材を当接させ、ウエ
    ーハを押上部材により押し上げて載置面から離脱させる
    静電チャック強制離脱方法において、 特定の押上部材を他の押上部材に先立ってウエーハに当
    接させて押し上げ、上記ウエーハと上記載置面との接触
    面積が充分に縮小されると、上記他の押上部材を押し上
    げてウエーハを載置面から離脱させることを特徴とする
    静電チャック強制離脱方法。
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