JP2920106B2 - 立坑構築装置 - Google Patents

立坑構築装置

Info

Publication number
JP2920106B2
JP2920106B2 JP8085867A JP8586796A JP2920106B2 JP 2920106 B2 JP2920106 B2 JP 2920106B2 JP 8085867 A JP8085867 A JP 8085867A JP 8586796 A JP8586796 A JP 8586796A JP 2920106 B2 JP2920106 B2 JP 2920106B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
pipe
tubular body
expanding
steel pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP8085867A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09242460A (ja
Inventor
衛 宮崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KOPUROSU KK
Original Assignee
KOPUROSU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KOPUROSU KK filed Critical KOPUROSU KK
Priority to JP8085867A priority Critical patent/JP2920106B2/ja
Priority to TW086102568A priority patent/TW336974B/zh
Priority to KR1019970007363A priority patent/KR970065963A/ko
Publication of JPH09242460A publication Critical patent/JPH09242460A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2920106B2 publication Critical patent/JP2920106B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E21EARTH DRILLING; MINING
    • E21DSHAFTS; TUNNELS; GALLERIES; LARGE UNDERGROUND CHAMBERS
    • E21D1/00Sinking shafts
    • E21D1/03Sinking shafts mechanically, e.g. by loading shovels or loading buckets, scraping devices, conveying screws
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02DFOUNDATIONS; EXCAVATIONS; EMBANKMENTS; UNDERGROUND OR UNDERWATER STRUCTURES
    • E02D3/00Improving or preserving soil or rock, e.g. preserving permafrost soil
    • E02D3/12Consolidating by placing solidifying or pore-filling substances in the soil
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F5/00Dredgers or soil-shifting machines for special purposes
    • E02F5/16Machines for digging other holes in the soil
    • E02F5/20Machines for digging other holes in the soil for vertical holes
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E21EARTH DRILLING; MINING
    • E21BEARTH DRILLING, e.g. DEEP DRILLING; OBTAINING OIL, GAS, WATER, SOLUBLE OR MELTABLE MATERIALS OR A SLURRY OF MINERALS FROM WELLS
    • E21B7/00Special methods or apparatus for drilling
    • E21B7/02Drilling rigs characterized by means for land transport with their own drive, e.g. skid mounting or wheel mounting

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mining & Mineral Resources (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Geochemistry & Mineralogy (AREA)
  • Geology (AREA)
  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
  • Earth Drilling (AREA)
  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下水道工事の推進
用立坑、ポンプマンホール、地下水槽、地下油タンク、
地下室、電柱などの基礎立坑を構築するための立坑構築
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】地中立坑の構築方法の一つとして、従来
より素堀り立坑の内面に枠付の曲面波状鋼板のセグメン
トをボルト、ナットで結合して作業空間を形成するいわ
ゆるライナープレート工法が採用されている。このライ
ナープレート工法は立坑が浅い場合には特に問題はない
が、立坑が深くなると地下水の噴出、周壁の崩壊、有毒
ガスの発生などが多くなるため、作業時の危険性が極め
て大きい。
【0003】これに対処するため、断面が円形の厚肉鋼
管を地中に揺動圧入し、その内部をバケットで掘削して
立坑を構築する、いわゆるケコム工法やベノト工法と呼
ばれる工法も採用されている。これらの工法は、ライナ
ープレート工法の危険性を改善し、掘削能力を画期的に
向上するものとして歓迎されているが、地中内に厚肉鋼
管を埋設してしまうため工事費が増大する。
【0004】そこで、本件出願人は、これらの工法の問
題点を解消するため、立坑のライナープレート施工法及
びライナープレート施工装置に関する特許出願を行い、
その内容が特開平2−221586号公報などに開示さ
れている。
【0005】この工法は、鋼製円筒状の掘削ケーシング
および内筒からなるダブルケーシングを、内堀りと併行
して地中に押し込んで所定の深さに埋設した後、ダブル
ケーシング内部にローラ加工装置を挿入して前記ケーシ
ング下部に固定し、掘削ケーシングを地上へ引き上げな
がら、このローラ加工装置の回転押圧力によって、内筒
を下部より上部へと順次波形状に成形するものである。
【0006】このような工法および装置を採用し、地中
に埋設したダブルケーシングの内筒をその下端部から順
次波形状にプレス加工していくことにより、いわゆるコ
ルゲート状とすることができる。コルゲート化により強
度の向上が図られるため、外圧に対しても立坑の変形を
防止することが可能となる。したがって、内筒は薄肉鋼
管であっても十分な強度を得ることができ、厚肉鋼管を
使用する必要がなくなるため、工事費を大幅に低減する
ことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】特開平2−22158
6号公報に開示されている工法においては、ローラ加工
装置に備えた複数のローラを内筒の内面に押し当て、こ
れらのローラを内筒の半径方向に移動させるとともに円
周方向に回転させる動作が必要である。このため、ロー
ラ加工装置の構造が複雑となるほか、複数のローラによ
り加圧点の位置が変動するため波形の深さが一定しない
ことがある。
【0008】また、内筒が薄いため、ローラに関する条
件、例えば、軸受の固着、内筒とローラの摩擦、地山と
内筒の摩擦などによって内筒がよじれるおそれもある。
【0009】さらに、ローラの回転速度、膨出速度によ
っては成形に長時間を要することがあり、しかも加工完
了の時期を把握することが困難である。
【0010】一方、前記工法においては、ローラ加工装
置を地上に設置した立坑掘削機のワイヤで吊り下げる構
造であるため、内筒を波形に加工する場合には掘削装置
のクレーン部分を上方へ移動するかワイヤを巻き上げる
などの方法により、ローラ加工装置を内筒の軸線方向に
一定距離ずつ上昇させていくことが必要である。このた
め、ローラ加工装置の位置調整が非常に煩雑となるだけ
でなく、内筒の波形部分の形状も不均一となり、立坑の
強度低下を招くおそれがある。
【0011】そこで、本発明が解決しようとする課題
は、比較的容易な操作で高強度の立坑を構築することが
でき、作業時の安全性にも優れた立坑構築装置を提供す
ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の立坑構築装置は、地中に立設した管状体内
に装入され放射方向に拡縮可能な拡管手段と、拡管手段
を管状体の軸線方向に移動させる移動手段とを備えたこ
とを特徴とする。拡管手段で管状体を拡管する動作と、
移動手段で拡管手段を軸線方向に移動させる動作とを交
互に反復することにより管状体を波形に成形する。すな
わち、地中に立設した管状体を波形に成形すれば、単な
る管状体に比べて強度が大幅に向上するため、高強度の
立坑を構築することができる。
【0013】まず、収縮状態にした拡管手段を管状体内
に装入した後、拡管手段を放射方向に伸展させることに
より管状体を放射方向に変形させて拡管を行う。所定寸
法まで拡管させたら拡管手段を収縮状態にし、移動手段
により管状体の軸線方向に移動させる。そして、再び拡
管手段を放射方向に伸展させることにより管状体を拡管
する。このように、拡管手段で管状体を拡管する動作
と、移動手段で拡管手段を移動させる動作とを交互に反
復することにより、地中に立設した管状体を波形に成形
していく。
【0014】このように、拡管手段を放射方向に伸展さ
せることにより管状体を拡管するため、波形部分が管状
体と同心円をなすように拡管することができるだけでな
く、連続した一定形状の波形に成形することができる。
【0015】また、本発明の立坑構築装置は、前記拡管
手段が、管状体内面に沿うように略円形状に配列されか
つ管状体の放射方向に拡縮可能な押し型を有する上部拡
管機構および下部拡管機構で構成され、さらに移動手段
が上部拡管機構と下部拡管機構との間隔を軸線方向に変
化させる伸縮機構であることを特徴とする。
【0016】すなわち、管状体内に装入される拡管手段
は上部拡管機構および下部拡管機構の2台で構成され、
それぞれ管状体内面に沿うように略円形状に配列されか
つ管状体の放射方向に拡縮可能な押し型を有している。
そして、上部拡管機構および下部拡管機構で管状体を拡
管する動作と、伸縮機構で上部拡管機構と下部拡管機構
との間隔を軸線方向に変化させる動作とを交互に反復す
ることにより管状体を波形に成形していく。
【0017】ここで、本発明の立坑構築装置により管状
体に波形を形成する工程について説明する。まず、押し
型を全て収縮状態にした拡管手段を、地中に立設した管
状体内に装入した後、下部拡管機構の押し型を放射方向
に伸展させることにより管状体を放射方向に拡管した
後、上部拡管機構の押し型を放射方向に伸展させること
により管状体を放射方向に拡管する。このとき、拡管手
段は上部拡管機構および下部拡管機構からなるため、管
状体には上下2つの波形が形成される。また、各々の拡
管機構が有する押し型は管状体内面に沿うように略円形
状に配列されているため、波形部分が管状体と同心円を
なすように拡管できるだけでなく、波形を連続した一定
形状とすることができる。
【0018】次に、上部拡管機構の押し型を収縮状態に
した後、伸縮機構を伸展させることにより上部拡管機構
のみを軸線方向に所定距離だけ上昇させ、再び上部拡管
機構の押し型のみを放射方向に伸展させることにより管
状体を拡管する。このとき、下部拡管機構の押し型は管
状体の波形部分に当接した状態を保つことにより、装置
が落下したりズレたりしないように保持する役目を果た
している。
【0019】この後、下部拡管機構の押し型を収縮状態
にした後、伸縮機構を収縮させることにより下部拡管機
構のみを管状体の軸線方向に所定距離だけ上昇させ、先
ほど上部拡管機構が形成した波形部分と同じ高さに位置
させる。そして、再び下部拡管機構の押し型を放射方向
に伸展させることにより、先ほど上部拡管機構が形成し
た波形部分に当接させ、波形部分の形状を整える。この
とき、上部拡管機構の押し型は管状体の波形部分に当接
した状態を保ち、装置が落下しないように保持する役目
を果たしている。
【0020】さらに、この後、上部拡管機構の押し型を
収縮状態にした後、伸縮機構を伸展させることにより上
部拡管機構のみを管状体の軸線方向に所定距離だけ上昇
させ、再び上部拡管機構の押し型を放射方向に伸展させ
ることにより管状体を拡管する。以下、これら一連の動
作を繰り返すことにより、管状体を下部から上部に向か
って順次波形に成形していく。
【0021】すなわち、上部拡管機構および下部拡管機
構で管状体を拡管する動作と、伸縮機構で2台の拡管機
構の間隔を伸縮させる動作とを交互に反復することによ
り、管状体内に装入した立坑構築装置は尺取り虫状に上
昇していきながら管状体を波形に成形していく。なお、
ここでは上部拡管機構および下部拡管機構で構成される
拡管手段について説明したが、3台以上の拡管機構を設
けた場合も前記と同様に動作させることにより管状体を
波形に成形していくことが可能である。
【0022】一方、本発明の立坑構築装置では地中に立
設された管状体が互いに摺動可能な外管および内管から
なる二重構造であることを特徴とする。まず外管による
立坑掘削を行った後この外管の内部に内管を挿入し、外
管のみを徐々に引き上げながら内管の下部から順次波形
に成形していき、最終的には波形の内管のみを埋設した
状態にして立坑を構築する。
【0023】また、前記内管の下端部に底盤を取り付
け、底盤に逆止弁を有する注水孔およびグラウト注入孔
を設けたことを特徴とする。内管の下端部に底盤を取り
付けることにより強度を高めるとともに、内管を外管内
部へ挿入する際の下端部の変形を防止する。さらに、立
坑底部へのコンクリート打設および養生の手間を省き、
立坑の水密性を向上させる。地中に立設した外管内部
へ、底盤を取り付けた内管を挿入する際、外管内に水が
存在する場合には、水の浮力により内管の沈降が妨げら
れるため、逆止弁を有する注水孔を備えることにより、
注水孔を通して内管内部へ水を浸入させ内管の沈降を促
進する。
【0024】なお、注水孔は、内管を沈降させる間は開
放状態を保ち、最終的には閉止する必要があるため、逆
止弁を閉止方向へ付勢した構造とし、外管内への挿入開
始前に水溶性の固形物を逆止弁と弁座との間に挟持させ
ておけば、沈降中は開放状態を保ち、沈降後はこの固形
物が溶解、消失することにより逆止弁を自動的に閉止す
ることができる。
【0025】さらに、底盤にグラウト注入孔を設けるこ
とにより、地上から底盤の下方へのモルタル注入などを
容易に行うことができ、またグラウト注入孔に逆止弁を
設けることにより硬化前のモルタルなどが逆流すること
を防止できる。
【0026】さらに、前記底盤のグラウト注入孔に、長
手方向の貫通孔を有する軸体を立設したことを特徴とす
る。底盤のグラウト注入孔に軸体を立設することによ
り、立坑構築装置の支持部材とすることができ、また、
軸体の貫通孔内を通して地上から底盤下方へのモルタル
注入を容易に行うことができる。
【0027】また、本発明の立坑構築装置では、拡管手
段の上部に長手方向の貫通孔を有する軸体を立設すると
ともに貫通孔を拡管手段の下部まで貫通させ、さらに軸
体の上方に略水平の支持バー材を取り付けたことを特徴
とする。略水平の支持バー材を有する軸体を拡管手段の
上部に立設することにより、立坑構築装置の支持部材と
することができる。また、軸体の長手方向から体拡管手
段の下部まで貫通する貫通孔を設けることにより、貫通
孔内を通して地上から底盤下方へのモルタル注入などを
容易に行うことができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は地中に厚肉鋼管を圧入し立
坑掘削機で立坑を掘削した状態を示す垂直断面図、図2
は図1の立坑にセンターポール付きの底盤を取付けた薄
肉鋼管を挿入した状態を示す垂直断面図、図3は拡管機
構を示す垂直断面図、図4は伸縮機構による伸展作用を
示す垂直断面図、図5,6はそれぞれ図3のX−X、Y
−Y付近における水平断面図である。
【0029】図1,2において10は立坑掘削機、11
はグラブバケット、12は厚肉鋼管、13は薄肉鋼管、
14はセンターポール、15は底盤、16は注水孔、1
6vは逆止弁、17はセンタポール14の長手方向に貫
通したグラウト孔、19は底盤15に設けたグラウト注
入孔を示す。また、図3,4に示すようにグラウト注入
孔19には逆止弁19vを設けている。
【0030】図3,4において、20は薄肉鋼管13の
底部に装入された立坑構築装置であり、立坑構築装置2
0は上下2段に配置された上部拡管機構Aおよび下部拡
管機構Bで構成されている。ここで、図5は拡管機構
A、図6は拡管機構Bを示しているが、これらの拡管機
構A,Bには、それぞれ拡縮自在な8台の油圧ジャッキ
21,23が放射状に配置され、各油圧ジャッキ21,
23の先端には円弧状の押し型22,24が取付けら
れ、薄肉鋼管13の内面形状に沿うような略円形状を成
している。一方、図3,4に示すように拡管機構A,B
の間隔を変化させるための伸縮自在な油圧ジャッキ25
が設けられている。
【0031】さらに、油圧ジャッキ21,23のロッド
Rが回転して押し型22,24がズレることがないよう
に回転防止部材Sが設けられている。なお、図示してい
ないが、油圧ジャッキ21,23,25は、地上に設置
した操作盤でコントロールされた油圧ポンプから油圧ホ
ースを通して供給される油圧により作動する。
【0032】立坑構築装置20により立坑を構築するに
は、まず図1に示すように立坑掘削機10により厚肉鋼
管12に揺動を与え圧入しながら内部をグラブバケット
11で排土して立坑を設ける。
【0033】次に、図2に示すように、厚肉鋼管12で
築かれた立坑内部に、センターポール14付きの底盤1
5を取り付けた薄肉鋼管13を挿入する。このとき、立
坑内部に水18があっても、底盤15の注水孔16の逆
止弁16vを予め開いた状態にしておくことにより、注
水孔16を通じて薄肉鋼管13内に水18を浸入させれ
ば、薄肉鋼管13を容易に沈降させることができる。
【0034】なお、注水孔16の逆止弁16vは薄肉鋼
管13を沈降させるときは開放状態を保ち、最終的に薄
肉鋼管13内から水を汲み上げるときには閉止状態とな
る必要があるため、逆止弁16vと弁座との間に、空気
中では所定の硬さを有する固形物であって、一定時間水
に浸漬されると溶解消失してしまう物質を挟むという手
段を採っている。
【0035】例えば、逆止弁16vと弁座との間に飴玉
を挟んでおけば、薄肉鋼管13を所定深さまで沈降させ
る間は逆止弁16vを開放状態に保つため注水孔16か
ら水18の浸入が可能であり、その後は水に溶解して消
失してしまうため逆止弁16vは自然に閉止状態とな
る。
【0036】薄肉鋼管13の設置が完了したら、図3に
示すように、立坑構築装置20を薄肉鋼管13の底部に
装入し、厚肉鋼管12を拡管作業に影響しない程度に引
き上げ、下部拡管機構Bの油圧ジャッキ23を伸展させ
押し型24で薄肉鋼管13を波形に成形した後、上部拡
管機構Aの油圧ジャッキ21を伸展させ押し型22で薄
肉鋼管13を波形に成形する。このときの上部拡管機構
Aと下部拡管機構Bとの間隔が波形部分の間隔となる。
【0037】次に、上部拡管機構Aの油圧ジャッキ21
を収縮させることにより、押し型22を薄肉鋼管13の
波形部分から離脱させ、図4に示すように、油圧ジャッ
キ25を伸展させて上部拡管機構Aを一段上昇させた
後、再び油圧ジャッキ21を伸展させて押し型22で薄
肉鋼管13を波形に成形する。このとき、下部拡管機構
Bは押し型24を薄肉鋼管13の波形部分に当接させた
ままの状態であるため、立坑構築装置20が落下したり
位置がズレたりすることはない。なお、厚肉鋼管12は
波形加工作業の邪魔にならないように、作業の進行に合
わせて少しずつ上昇させていく。
【0038】このあと、下部拡管機構Bの油圧ジャッキ
23を収縮させるこにより押し型24を薄肉鋼管13の
波形部分から離脱させ、油圧ジャッキ25を収縮させて
下部拡管機構Bを一段上昇させた後、再び油圧ジャッキ
23を伸展させて押し型24を、先ほど上部拡管機構A
の押し型22により成形された波形部分に当接させるこ
とにより波形の形状を整える。このとき、上部拡管機構
Aは押し型22を薄肉鋼管13の波形部分に当接させた
状態であるため、立坑構築装置20が落下したり位置が
ズレたりすることはない。
【0039】ここで、上部拡管機構Aおよび下部拡管機
構Bにおける押し型22,24の配列状態は、図5およ
び図6に示すように、センターポール14を中心にして
所定角度回転させた位置関係となっているため、上部拡
管機構Aにおいて隣接する押し型22同士の間隙に位置
していたことにより十分に成形できなかった凹部分13
aは、下部拡管機構Bの押し型24によってきちんとし
た波形に成形されることになる。このため、波形部分に
不連続部分がなくなり、強度、特に耐圧力が大幅に向上
する。また、押し型22,24は円弧状であり薄肉鋼管
13の内面形状に沿うような略円形状に配列されている
ため、薄肉鋼管13に形成される波形は同心円状とな
る。
【0040】この後、再び上部拡管機構Aの油圧ジャッ
キ21を収縮させて押し型22を薄肉鋼管13の波形部
分から離脱させ、油圧ジャッキ25を伸展させて上部拡
管機構Aをさらに一段上昇させた後、再び油圧ジャッキ
21を伸展させて押し型22で薄肉鋼管13を波形に成
形する。以下、厚肉鋼管12を少しずつ上昇させなが
ら、この動作を繰り返すことにより薄肉鋼管13に波形
を形成していく。
【0041】すなわち、上部拡管機構Aおよび下部拡管
機構Bによって薄肉鋼管13を拡管する動作と、油圧ジ
ャッキ25によって上部拡管機構Aと下部拡管機構Bと
の距離を伸縮させる動作とを交互に反復することによ
り、図7に示すように、立坑構築装置20を尺取り虫状
に上昇させていき、薄肉鋼管13に連続した一定の波形
を形成していくことができる。
【0042】ここで、地山が不均質で、例えば図8に示
すように岩石30があった場合、上部拡管機構Aの油圧
ジャッキ21の押し型22が岩石30側の地山を押した
場合、その反力は対面の押し型22付近の薄肉鋼管13
とセンターポール14にかかるが、このとき下部拡管機
構Bはセンターポール14の変形を防止する役目も果た
している。なお、立坑構築装置20は薄肉鋼管13に押
し型22,24を当接させることにより装置自体を支持
しながら尺取り虫状に上昇していくため、センターポー
ル14なしで薄肉鋼管13を波形に成形していくことも
可能である。
【0043】薄肉鋼管13の所定位置まで波形の形成が
終わったら、センターポール14に削孔したグラウト孔
17からモルタルMなどを底盤15下部にグラウトす
る。このとき、底盤15のグラウト注入孔19には逆止
弁19vがあるためモルタルMが逆流することはない。
したがって、モルタルのグラウトが終了すればモルタル
Mの硬化状態と無関係にセンターポール14を取り外す
ことができるというメリットがある。
【0044】このあと、内部の水を汲み上げれば、図9
に示す状態となり立坑構築工事は完了する。なお、ここ
では2台の拡管機構を設けた場合について説明したが、
3台以上の拡管機構を設けた場合も前記と同様に動作さ
せることにより薄肉鋼管13を波形に成形していくこと
が可能である。
【0045】次に、図10に基づいて、他の実施の形態
について説明する。この図に示す立坑構築装置40は、
上下2段に配置した上部拡管機構Aおよび下部拡管機構
Bで構成され、長手方向の貫通孔41を有するセンター
ポール42を上部拡管機構Aの上部に立設するととも
に、貫通孔42を下部拡管機構Bの下部まで貫通させ、
センターポール42の上方に略水平の支持バー材43を
取り付けている。
【0046】立坑構築装置40は、前述した立坑構築装
置20の場合と全く同様に上部拡管機構Aおよび下部拡
管機構Bを作動させることにより上昇しながら、厚肉鋼
管12内の薄肉鋼管13を波形に成形していくものであ
る。立坑構築装置40では、センターポール42の上方
に略水平の支持バー材43を設けることによりセンター
ポールを短縮化するとともに、薄肉鋼管13に成形され
た波形の中心位置がズレるのを防止することができる。
なお、立坑構築装置40とともにセンターポール42も
上昇していくため、支持バー材43の先端部43aと薄
肉鋼管13内面との間には若干の隙間を設けている。
【0047】また、センターポール42の長手方向から
下部拡管機構Bの下部まで貫通した貫通孔41を設けて
いるため、予め先端部を底盤15のグラウト注入孔19
に連結したグラウトホース44を貫通孔41内に通して
おくことにより、グラウトホース44を通じて地上から
底盤15下方へのモルタル注入などを容易に行うことが
できる。
【0048】
【発明の効果】本発明により、以下の効果を奏すること
ができる。
【0049】(1)地中に立設した管状体内に装入され
放射方向に拡縮可能な拡管手段と、拡管手段を管状体の
軸線方向に移動させる移動手段とを備え、拡管手段で管
状体を拡管する動作と、移動手段で拡管手段を軸線方向
に移動させる動作とを交互に反復することにより管状体
を波形に成形するため、高強度の立坑を構築することが
できる。
【0050】(2)拡管手段を放射方向に伸展させるこ
とにより管状体を拡管するため、管状体と同心円をなす
ような連続した形状の波形を形成することができ、均一
な強度の立坑を構築することができる。
【0051】(3)薄肉管状体を波形に成形することに
より強度を向上させるため、厚肉鋼管を使用する必要が
なくなり、埋設する鋼管量が減り工事費を低減化でき
る。
【0052】(4)管状体内に装入される拡管手段を上
部拡管機構および下部拡管機構の2台で構成し、それぞ
れ管状体内面に沿うように略円形状に配列されかつ管状
体の放射方向に拡縮可能な押し型を備えることにより、
不連続部分のない均一な波形を形成することができるた
め、強度も均一で耐圧力に優れた立坑を構築できる。
【0053】(5)拡管機構を管状体の軸線方向に2台
配置し、拡管機構の間隔を軸線方向に変化させる伸縮機
構を設けることにより尺取り虫状に上昇させながら立坑
構築できるため、吊下装置や押し上げ装置が不要でシン
プルな構造となり、取り扱いも容易である。
【0054】(6)もともと連続した管状体を波形に成
形して立坑を構築するため、立坑壁面に継ぎ目などが存
在せず、完全水密構造となる。また、工事中に作業者が
立坑内に入る必要がないため安全である。
【0055】(7)地中に立設された管状体を外管およ
び内管からなる二重構造とすることにより、外管のみを
徐々に引き上げながら内管の下部から順次波形に成形し
ていくことができるため、内管の変形などを防止するこ
とができる。
【0056】(8)内管の下端部に底盤を取り付けるこ
とにより内管の強度が高まり外管内へ挿入する際の下端
部の変形を防止できるだけでなく、立坑底部へのコンク
リート打設および養生の手間を省略でき、立坑の水密性
も向上する。
【0057】(9)底盤に逆止弁を有する注水孔を備え
ることにより、外管内へ内管を挿入する場合、逆止弁を
開いた状態にしておけば注水孔から内管の内部へ水を浸
入させることができるため内管の沈降を促進化できる。
【0058】(10)長手方向の貫通孔を有する軸体を
底盤に立設することにより、立坑構築装置の支持部材と
することができるだけでなく、貫通孔内を通して地上か
ら底盤下方へのモルタル注入を容易に行うことができ
る。
【0059】(11)拡管手段の上部に軸体を立設し軸
体の上方に略水平の支持バー材を取り付けることによ
り、拡管手段を保持する軸体を短縮化することができ、
成形した波形の中心位置ズレを防止できる。また、軸体
の長手方向から体拡管手段の下部まで貫通する貫通孔を
設けることにより、貫通孔内を通して地上から底盤下方
へのモルタル注入などを容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】地中に厚肉鋼管を圧入し立坑掘削機で立坑を掘
削した状態を示す垂直断面図である。
【図2】図1の立坑にセンターポール付きの底盤を取付
けた薄肉鋼管を挿入した状態を示す垂直断面図である。
【図3】実施の形態における拡管機構による拡管作用を
示す垂直断面図である。
【図4】実施の形態における伸縮機構による伸展作用を
示す垂直断面図である。
【図5】図3のX−X付近における水平断面図である。
【図6】図3のY−Y付近における水平断面図である。
【図7】実施の形態における立坑構築の工程説明図であ
る。
【図8】実施の形態における拡管機構による拡管作用を
示す垂直断面図である。
【図9】立坑構築後の状態を示す垂直断面図である。
【図10】他の実施の形態を示す垂直断面図である。
【符号の説明】
10 立坑掘削機 11 グラブバケット 12 厚肉鋼管 13 薄肉鋼管 13a 凹部分 14 センターポール 15 底盤 16 注水孔 16v,19v 逆止弁 17 グラウト孔 18 水 19 グラウト注入孔 20,40 立坑構築装置 A 上部拡管機構 B 下部拡管機構 21,23,25 油圧ジャッキ 22,24 押し型 R ロッド S 回転防止部材 30 岩石 M モルタル 41 貫通孔 42 センターポール 43 支持バー材 43a 先端部 44 グラウトホース

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地中に立設した管状体内に装入され、前
    記管状体内面に沿うように略円形状に配列されかつ前記
    管状体の放射方向に拡縮可能な押し型を有する上部拡管
    機構および下部拡管機構で構成された拡管手段と、前記
    上部拡管機構と下部拡管機構との間隔を軸線方向に変化
    させる伸縮機構により前記拡管手段を前記管状体の軸線
    方向に移動させる移動手段とを備えた立坑構築装置。
  2. 【請求項2】 前記管状体が互いに摺動可能な外管およ
    び内管からなる二重構造である請求項1記載の立坑構築
    装置。
  3. 【請求項3】 前記内管の下端部に底盤を取付け、前記
    底盤に逆止弁を有する注水孔およびグラウト注入孔を設
    けた請求項2記載の立坑構築装置。
  4. 【請求項4】 前記底盤のグラウト注入孔に、長手方向
    の貫通孔を有する軸体を立設した請求項3記載の立坑構
    築装置。
  5. 【請求項5】 前記拡管手段の上部に長手方向の貫通孔
    を有する軸体を立設するとともに前記貫通孔を前記拡管
    手段の下部まで貫通させ、さらに前記軸体の上方に略水
    平の支持バー材を取り付けた請求項1〜3記載の立坑構
    築装置。
JP8085867A 1996-03-13 1996-03-13 立坑構築装置 Expired - Fee Related JP2920106B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8085867A JP2920106B2 (ja) 1996-03-13 1996-03-13 立坑構築装置
TW086102568A TW336974B (en) 1996-03-13 1997-03-04 Installation device of a vertical well
KR1019970007363A KR970065963A (ko) 1996-03-13 1997-03-06 입갱 구축장치

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8085867A JP2920106B2 (ja) 1996-03-13 1996-03-13 立坑構築装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09242460A JPH09242460A (ja) 1997-09-16
JP2920106B2 true JP2920106B2 (ja) 1999-07-19

Family

ID=13870854

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8085867A Expired - Fee Related JP2920106B2 (ja) 1996-03-13 1996-03-13 立坑構築装置

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP2920106B2 (ja)
KR (1) KR970065963A (ja)
TW (1) TW336974B (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000120066A (ja) * 1998-10-14 2000-04-25 Nippon Steel Corp 鋼管杭の施工方法
JP2000129671A (ja) * 1998-10-23 2000-05-09 Nippon Steel Corp 節付き鋼管杭とその製造方法ならびに節付き鋼管杭の埋め込み杭工法
KR102261901B1 (ko) * 2019-10-21 2021-06-07 삼호엔지니어링 주식회사 지중 강관 다중 변형 장치
KR102344567B1 (ko) * 2019-10-21 2021-12-29 삼호엔지니어링 주식회사 지중 강관 다중 변형 장치를 이용한 강관말뚝 단면 확장 공법
CN111119898B (zh) * 2020-03-24 2021-09-24 中铁工程装备集团有限公司 一种竖井扩挖掘进机及其施工方法

Also Published As

Publication number Publication date
KR970065963A (ko) 1997-10-13
JPH09242460A (ja) 1997-09-16
TW336974B (en) 1998-07-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6010070B2 (ja) 既設水中構造物の仮締切り工法
US20090269146A1 (en) Method for Construction of Piles and Caissons and Soil Improvement by Using Rubber Hoses
CN103243740B (zh) 旋挖、长螺旋组合钻孔压灌混凝土咬合桩连续墙施工方法
JP2920106B2 (ja) 立坑構築装置
KR20210047205A (ko) 지중 강관 다중 변형 장치
JPH07145616A (ja) 場所打ちコンクリート杭工法
JP3239951B2 (ja) 杭圧入システムおよび杭圧入方法
EP0874088A2 (en) Method of constructing a shaft and an apparatus for constructing a shaft
KR102037274B1 (ko) 지중 관체 부분 변형 장치 및 이를 이용한 현장타설 합성 말뚝 공법
JPH0472928B2 (ja)
CN113187026A (zh) 一体化预制泵站沉井施工方法及加固模具
KR20210047280A (ko) 지중 강관 다중 변형 장치를 이용한 강관말뚝 단면 확장 공법
JP3242293B2 (ja) 立坑用のコルゲートパイプ
JP3035490B2 (ja) 縦穴構築方法及び装置
JP4091526B2 (ja) 基礎地盤の乾式柱状体製造方法
JP4755361B2 (ja) 立坑構築工法
JP3107459B2 (ja) 場所打ち杭の支持力の確認と増加方法
JP3544029B2 (ja) 立坑掘削機
JP2000001849A (ja) 現場打ち節杭
KR102224526B1 (ko) 지중 관체 부분 변형 장치 및 이를 이용한 현장타설 합성 말뚝 공법
JPH0366824A (ja) 場所打ち杭等基礎杭の掘孔方法及びその装置
JPS5845529B2 (ja) 鋼管建込み装置
CN116479911A (zh) 一种基坑斜撑结构及基坑斜撑支护方法
JPH11229740A (ja) 地盤の掘削方法及び装置
JPH10102974A (ja) 立坑築造方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees