JP2919758B2 - 厚膜印刷用傾斜型スクリーン印刷機 - Google Patents

厚膜印刷用傾斜型スクリーン印刷機

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JP2919758B2
JP2919758B2 JP28058394A JP28058394A JP2919758B2 JP 2919758 B2 JP2919758 B2 JP 2919758B2 JP 28058394 A JP28058394 A JP 28058394A JP 28058394 A JP28058394 A JP 28058394A JP 2919758 B2 JP2919758 B2 JP 2919758B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、大型基板用としても好
適な厚膜印刷用スクリーン印刷機に関する。
【0002】
【従来の技術】平板型の画像表示装置として、プラズマ
・ディスプレイ・パネル(Plasma Display Panel:以
下、PDPという)、液晶表示板(Liquid Crystal Dis
play:以下、LCDという)や、蛍光表示管(Vacuum F
luorescent Display:以下、VFDという)等が知られ
ている。
【0003】上記のPDPは、例えば、隔壁によって区
画形成された複数の放電空間と、それら複数の放電空間
内で選択的に放電を発生させるための複数本の放電電極
とを備えて、その放電により発生するプラズマを利用し
て所望の文字,図形,記号等の画像を表示させるもので
ある。このようなPDPにおいては、プラズマの生成に
伴うネオンオレンジ等の発光、或いは、放電空間内に蛍
光体が備えられて、プラズマによって生じた紫外線によ
り励起させられた蛍光体の発光により画像が表示され
る。PDPは、薄型大表示面とすることが比較的容易で
あると共に、ブラウン管並の広い視野角および早い応答
速度が得られるため、ブラウン管に代わる画像表示装置
として考えられている。
【0004】また、上記のLCDは、それぞれ電極を備
えた透光性の背面板および前面板の間に充填された液晶
の配向を画素単位で制御することにより、背面板側に備
えられたバックライトの光を選択的に透過させて、所望
の画像を表示させるものである。液晶の配向は、背面板
および前面板側にそれぞれ備えられた電極間の電位差の
有無によって制御される。このようなLCDは、例え
ば、互いに直交する複数の電極を備えると共に画素単位
に非線型素子を備えて、この非線型素子によって所定の
画素以外の画素に不要な電圧が加わることを抑制しつつ
駆動する、所謂アクティブマトリックス駆動方式のTF
T(Thin-Film Transistor)LCDが一般的に用いられ
ている。このTFTLCDは、背面板上に、薄膜技術に
よって多数の非線型素子(TFT)が備えられる必要が
あるが、TFTを大面積で無欠陥に形成することが困難
であるため、大表示面の画像表示装置としては、適して
いない。
【0005】そこで、例えば、特開平1−217396
号公報に示されているように、背面板と液晶層との間に
誘電体層を設け、その誘電体層と背面板との間に互いに
平行な複数本の隔壁によって区画される複数本の放電空
間を設けると共に、それら複数本の放電空間内で放電を
発生させるための放電電極を上記隔壁と平行に設け、更
に、液晶層と前面板との間に上記複数本の放電空間と直
交する互いに平行な複数本の透明電極を設けたプラズマ
・アドレス・液晶表示板(Plasma Addressed Liquid Cr
ystal Display :以下、PALCDという)が考えられ
ている。上記の所定の放電空間で放電させることにより
プラズマが生成されると、その放電空間に位置する上記
誘電体層表面に略均一な電位分布が形成され、この状態
で所定の透明電極に所定の駆動電圧を印加すると、上記
放電空間との交点に位置する誘電体層表面に駆動電圧に
応じた電荷が蓄積され、その交点に位置する液晶が配向
させられて所望の画像が表示されるのである。この技術
によれば、上記のTFTと同様な作用が、放電空間,放
電電極,および誘電体層により実現され、TFTLCD
のような困難な製造技術が不要であるため、大表示面の
画像表示装置に適している。
【0006】また、前記のVFDは、気密空間に面する
平板の一面上に複数個の陽極およびその陽極上に固着さ
れた蛍光体層とを備えると共に、気密空間内のその一面
から離隔した位置に陰極を備えたものであり、陰極から
発生する電子を蛍光体層に衝突させることにより、その
蛍光体層を選択的に発光させるものである。このような
VFDは、自動車の表示パネル等に多用されているが、
陰極から発生した電子が衝突させられる蛍光体層の表面
が表示側に位置するために動作電圧が低く鮮明に表示さ
れることから、大表示面の画像表示装置としても適して
いる。
【0007】
【発明が解決すべき課題】上記のPDPやPALCDの
隔壁、放電電極や誘電体層、或いはVFDの陽極や蛍光
体層等は、一般に、厚膜スクリーン印刷により形成され
る。厚膜スクリーン印刷は、例えば、所定の隔壁或いは
電極パターン等が形成されて水平に配置されたスクリー
ン製版の上面に載置された印刷ペーストを、スキージに
よって一方向に走査することにより、そのスクリーン製
版の下面側に所定距離(以下、版間隔という)離隔して
平行に配置された基板(すなわち、PDP,PALCD
の背面板やVFDの平板等)上に所定のパターンで印刷
するものである。
【0008】このような厚膜スクリーン印刷において
は、スキージが走査されることにより、スクリーンの下
面の一部が基板に接触させられると共に、そのスクリー
ン製版に形成されているパターンに従って印刷ペースト
がスクリーン製版を透過させられて、基板の上面に所定
のパターンが印刷形成される。この印刷過程において、
スキージの通過後に基板とスクリーンとの接触状態が継
続すると、にじみやパターン欠けの原因となるため、ス
キージの通過後には直ちにスクリーンが基板から離隔さ
せられる(すなわち、版離れする)ことが好ましい。な
お、「にじみ」とは、所定パターン外にまで印刷ペース
トが転写されることであり、「パターン欠け」とは、一
旦所定パターンに転写された印刷ペーストが再度スクリ
ーン側に取られてパターン欠損を生じることである。こ
のため、面方向に所定の張力が与えられたスクリーンに
は、基板との間に所定の大きさの版間隔が設けられてお
り、スキージの通過後、その復元力により速やかに版離
れして高い印刷精度が得られるようにされている。
【0009】ところで、厚膜スクリーン印刷時にスクリ
ーン製版上に供給される印刷ペースト量は、パターン面
積に比例して増加する。例えば、40inch程度の画像表示
装置の表示面を形成するパターンを均一印刷する場合に
は、隔壁等を形成するためのPbO を主成分とするガラス
ペーストでは、版上の必要ペースト重量は約 2kgに達す
る。また、40inch程度の画像表示装置を製造する場合に
は、1200×1200mm程度のスクリーン製版が必要となるた
め、スクリーン自体の重量も無視できない量となる。こ
れらペーストとスクリーンの重量は、スクリーンの面に
垂直(引力方向)に作用してそのスクリーンを撓ませ、
撓みによる伸びがスクリーンの弾性限界を越えると弛み
を生じさせて、そのスクリーンを基板に接近させる。
【0010】上記の弛みによる接近の程度はスクリーン
の中央部ほど大きくなるため、場所により版間隔が異な
ることとなって、印刷パターンの寸法再現性の低下やパ
ターンのゆがみが生じ得るという問題がある。また、ス
クリーンの弛みは、当初確保した張力によるスキージ通
過後の復元力を低下させ、版離れを悪化させるという問
題もある。特に、PDP等の画像表示装置においてはパ
ターンの均一性が要求されるため、厚膜スクリーン印刷
時には、一般に、スキージの走査に先立って、予めスク
レーパ等により印刷ペーストを版上パターン面にコート
することが行われるが、この場合には、スクリーン上の
供給される印刷ペーストが一層多量となって、上記の問
題が一層顕著となるのである。
【0011】なお、当初の版間隔を大きくすれば版離れ
の悪化を抑制することができるが、版間隔は、寸法精度
やスクリーンの弾性等から適切な値が定められることか
ら自由に変更することはできない。また、スクリーンの
面方向に与える張力を高くすることにより、スクリーン
の撓み延いては弛みを抑制することも考えられるが、例
えば高精細画像表示装置の場合、スクリーン製版は、幅
0.05〜0.1mm のパターン解像度が必要となる。この場合
スクリーンメッシュは、#400〜#325が用いられてメッシ
ュの線径が18〜30μm と細いため、弛みを十分に抑制す
るだけの面方向の張力を初期的にスクリーンに与えるこ
とはできないのである。
【0012】本発明は、以上の事情を背景として為され
たものであって、その目的は、大面積の基板等に厚膜ス
クリーン印刷をする場合にも、版離れが良好なスクリー
ン印刷機を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
め、本発明の要旨とするところは、スクリーン製版の上
面に載置された厚膜印刷ペーストをスキージによって一
方向へ走査するスキージ駆動装置と、そのスキージをそ
のスクリーン製版に対して接近離隔させるスキージ上下
駆動装置とを備え、そのスクリーン製版の下面側に所定
距離離隔して平行に配置された基板の上面に所定のパタ
ーンで厚膜印刷ペーストを印刷する形式の厚膜印刷用
クリーン印刷機であって、前記スクリーン製版が水平面
に対して所定角度傾斜させられていることにある。
【0014】
【作用および発明の効果】このようにすれば、厚膜印刷
スクリーン印刷機には、水平面に対して所定角度傾斜
させられたスクリーン製版が備えられる。このため、こ
のスクリーン製版から所定の版間隔を隔てて平行に基板
を配置すると共に、スクリーン製版の上面に厚膜印刷ペ
ーストを載置してスキージを走査して厚膜スクリーン印
刷をするに際して、スクリーン製版の上面に載置された
印刷ペーストの重量とスクリーンの自重はスクリーンの
面に対して斜めに作用することから、その面に垂直に作
用する力(すなわち、版間隔を小さくする方向の力)
は、スクリーン製版の傾斜角度に応じて減じられる。し
たがって、大面積の基板等に厚膜スクリーン印刷する場
合にも、印刷ペーストの重量とスクリーンの自重による
スクリーンの弛みが抑制され、延いては版間隔の減少と
張力の低下が抑制されて、良好な版離れが得られるので
ある。
【0015】しかも、傾斜角度を適宜設定してスクリー
ンの面に垂直に作用する力を比較的小さくすることによ
って、版間隔を従来に比較して小さくしても良好な版離
れが得られるため、印刷の均一性や印刷されたパターン
の寸法精度を向上させることができる。すなわち、厚膜
スクリーン印刷では、良好な版離れを得るために前述の
ように版間隔が設定されているが、このため、スキージ
を走査してスクリーンを基板に接近させる印刷時に、ス
クリーンが面方向に伸ばされることとなる。この伸びが
大きいほど印刷パターンの精度が低下することとなる
が、版間隔を小さくすれば、この伸びを可及的に小さく
することができるのである。また、一般に寸法精度は、
印刷パターン寸法に対してスクリーン製版の寸法が大き
いほど良好であるが、本発明によれば、同一パターン寸
法で同精度を得るための版の寸法を従来よりも小さくす
ることが可能である。
【0016】また、スクリーン製版や基板が水平面に対
して傾斜して配置されることから、従来のように水平に
配置されている場合に比較して、工場内における専有面
積を小さくできると共に、スクリーン印刷機に配置され
た状態でこれらの全面が作業者から比較的近い位置に位
置させられるため、これらの検査やスクリーンの洗浄が
容易となり、作業性が高められる。また、沈降型ダスト
に対して対象面積を小さくできるため、スクリーンへの
ダスト付着による欠陥の発生頻度を小さくできる。
【0017】また、一般に、スクリーン印刷機において
は、基板の位置決めをするために、その基板の直交する
2辺に当接させる位置決めピン等の位置決め部材が設け
られた台が用いられているが、本発明によれば、基板が
斜めに配置されることから、基板の下部側に位置決め部
材を設ければ、基板はその重力によって常に最下部すな
わち位置決め部材に当接する位置に位置させられる。そ
のため、基板の位置ずれが生じ難くなり、基板を載置す
ることが容易となると共に、印刷精度が向上する。しか
も、基板の位置決めおよび固定を自動化するに際して、
比較的簡単な機能の装置で構成することが可能である。
【0018】ここで、好適には、前記スクリーン製版の
傾斜角度は、水平面に対して10乃至75度を成すもの
とされる。傾斜角度が10度未満では、印刷ペーストの
重量およびスクリーンの自重のうち、スクリーンの面に
垂直に作用する成分が比較的大きいため傾斜させる効果
が不十分な場合があり、一方、傾斜角度が75度を越え
ると、スクリーン製版を傾斜させた効果が飽和すると共
に、印刷ペーストが下方に向かって流れ落ち易くなるた
めである。
【0019】なお、傾斜角度は、印刷ペーストの粘度に
よっても設定される。すなわち、比較的低粘度の場合に
は、スキージの両端部側に位置する印刷ペーストや予め
スクレーパで版上にコートされた印刷ペーストが、傾斜
角度に応じて印刷ペーストの自重により傾斜面に沿って
下方に作用する力により、下方向に流動させられるた
め、傾斜角度が比較的低角度に設定されることが好まし
い。この場合、傾斜によりスクリーンの張力を確保する
効果は小さくなるが、一般にペーストの版離れ性は低粘
度ほど良好なため、大きな支障とはならず、これらが相
殺される角度に設定される。また、量産工程において
は、印刷タクト(周期)によっても傾斜角度が設定され
る。すなわち、印刷タクトが長いほど印刷ペーストの下
方向への流動が生じ易いため、傾斜角度は低めに設定さ
れる。
【0020】また、好適には、前記スクリーン印刷機に
は、印刷時におけるスキージの走査方向が、スクリーン
製版の下端側から上端側に向かう方向となるようにスキ
ージを往復駆動するスキージ駆動装置が設けられる。こ
のようにすれば、印刷ペーストが重力に従ってスクリー
ン製版の上面を流動することがスキージによって防止さ
れる。したがって、比較的均一な条件で厚膜スクリーン
印刷を継続することが可能となる。しかも、印刷ペース
トは、スキージとスクリーンとの接触部付近でその自重
に作用する重力によって、スキージに沿った水平方向の
ペースト量が略均一化されるため、部分的な供給不足に
よるかすれやムラの発生が抑制されて、均一な印刷が行
われることとなる。
【0021】また、好適には、前記スクリーン印刷機に
は、前記スクリーン製版の下面と前記基板の上面とが互
いに離隔するように何れか一方を往復移動させる往復移
動装置が備えられる。このようにすれば、スクリーン製
版から離隔した位置で基板を載せ替えることができるた
め作業性が高められると共に、スクリーン製版の裏面側
の空間を比較的大きくして、その裏面からスクリーンの
検査を行うことができるため、スクリーンの傷や汚れに
よる印刷不良を低減することができる。なお、上記往復
移動装置の態様としては、スクリーン製版の面に平行な
方向に基板を載せた移動台を移動させる平行方向往復移
動装置、スクリーン製版或いは基板を、例えばスクリー
ン製版の四辺のうちの水平な辺に平行な所定の回動軸回
りに回動させることにより相互に離隔させる回動方向往
復移動装置や、スクリーン製版の面に垂直な方向にスク
リーン製版或いは基板を移動させる垂直方向往復移動手
段等が用いられ得る。
【0022】また、好適には、上記平行方向往復移動装
置において、上記相対移動の方向は、水平面に平行な方
向とされる。このようにすれば、スクリーン製版および
基板の何れもが常に比較的低い位置に位置させられるた
め、比較的大面積のスクリーン製版を用いる場合にも、
その検査および洗浄や基板の載置等を容易に行うことが
可能となる。
【0023】また、好適には、上記平行方向往復移動装
置が設けられる場合には、スクリーン製版を作業者によ
る操作に関連して所定の回動軸回りに回動させることに
より、移動台から離隔させる回動装置が更に含まれる。
このようにすれば、スクリーン製版の裏面側の空間を一
層大きくできて、スクリーンの裏面からの検査が一層容
易になる。
【0024】また、好適には、前記スクリーン印刷機に
は、作業者による操作に従って前記スクリーン製版の傾
斜角度を所望の角度へ適宜変更する傾斜角度変更装置が
備えられる。このようにすれば、スクリーン製版の大き
さや印刷ペーストの粘度等に応じて傾斜角度を変更する
ことにより、基板の用途等に応じて常に最適な条件で印
刷を行うことが可能となる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。
【0026】図1乃至図4は、本発明の一実施例の厚膜
印刷用傾斜型スクリーン印刷機(以下、印刷機という)
10を示す図であり、図1は正面図、図2は平面図、図
3は右側面図、図4は図1におけるIV−IV視断面図であ
る。
【0027】印刷機10は、比較的大面積の基板16に
厚膜スクリーン印刷を施すために用いられるものであっ
て、上面が緩斜面とされると共にその上面の大部分が除
去されて一面が開放された、図1および図2における左
右方向が長手方向とされた平箱状のフレーム12と、そ
のフレーム12の長手方向に平行に伸び且つ上記上面に
対応する斜面14を有して上記フレーム12の開放面を
閉塞し、且つ水平な軸回りに回動可能に設けられた傾動
部材15と、図1および図2に示すように、その斜面1
4上に配置されて基板16の上面に印刷ペーストを所定
のパターンで印刷するための印刷部18と、その基板1
6を水平移動台20上に載置するためのワーク載置部2
2とを備えている。
【0028】上記の印刷部18は、例えば対角線が40〜
60inch程度の所定のパターンがレジストにより形成され
たスクリーン23が枠部材25に取り付けられて成る、
一辺が1800〜2300mm程度の極めて大型のスクリーン製版
24を備えている。このスクリーン製版24は、矩形の
枠26内に嵌め込まれており、傾動部材15の斜面14
の上部側中間部および下端部に、その長手方向がフレー
ム12の長手方向と平行となるように、互いに平行且つ
同様な高さでその斜面14に対して垂直に立設された2
つの枠台28,28上に配置されている。このため、ス
クリーン製版24は、水平面に対して斜面14と同様な
角度を成すように傾斜させられている。すなわち、本実
施例においては、フレーム12,傾動部材15,枠台2
8,28,および枠26が、スクリーン製版24を所定
角度傾斜して支持するためのスクリーン製版支持装置を
構成している。
【0029】上記の枠台28のうち上方に位置する一方
の上側側面29には、その長手方向の両端部側にそれぞ
れ一対のヒンジ部材30が所定の間隔で立設されてい
る。図3に示すように、このヒンジ部材30の斜面14
と平行な端面のうち上方側に位置する一方は、斜面14
から離隔する方向に伸びるように形成されることによ
り、一対の枠台28,28の上端面を通る平面よりも上
側(すなわち、斜面14から離隔する側)に位置させら
れている。一方、枠26の上側側面31の枠台28の長
手方向両端部側には、上記ヒンジ部材30に向かって斜
面14に略平行に伸びるそれぞれ一対のヒンジ部材32
が、図1および図2に示すように枠台28の一対のヒン
ジ部材30,30の外側にそれぞれ位置するように突設
されている。これらヒンジ部材30とヒンジ部材32と
は、両者を貫通する図3および図4の紙面に垂直なピン
34によって連結されており、これにより、枠26すな
わちスクリーン製版24は、ピン34回りに図4の矢印
Aの方向に回動可能とされている。本実施例において
は、枠26,ヒンジ部材30,32,およびピン34に
よって、スクリーン製版24を回動させることによりス
クリーン製版24を水平移動台20の上面から離隔させ
ることが可能な回動装置が構成されている。
【0030】スクリーン製版24の上方(斜面14から
離隔する方向)には、その長手方向の長さが枠台28よ
りも長くされたスキージ支持台36が備えられており、
そのスキージ支持台36上には、その長手方向の2箇所
の位置においてその長手方向と直交する方向に配列され
たそれぞれ2つ(すなわち、合計4つ)のエアシリンダ
38が取り付けられている。スクリーン23上を走査さ
せられるスキージ40およびスクレーパ42は、スキー
ジ支持台36を貫通した上記エアシリンダ38のピスト
ンロッド44に取り付けられており、エアシリンダ38
の作動によってスクリーン製版24に垂直な方向に移動
させられる。これにより、スキージ40およびスクレー
パ42は、スクリーン23上を走査されない場合にはス
クリーン製版24から最も離隔させられると共に、走査
時においてはスクリーン23との相対位置が予め定めら
れた印刷条件等に応じた適切な状態となるようにスクリ
ーン製版24に近づけられる。本実施例においては、シ
リンダ38がスキージ上下駆動装置に対応する。
【0031】上記スキージ支持台36は、スクリーン製
版24の図1および図2における左右方向両側位置に備
えられたガイドブロック46,46上に固定されてお
り、そのガイドブロック46,46は、それぞれスライ
ドシャフトスクリュー50,50の回転によって斜面1
4に沿って案内され且つ移動される。このスライドシャ
フトスクリュー50,50は、互いに同期して回転する
一対のサーボモータ48,48で回転駆動される。これ
により、スキージ40およびスクレーパ42は、スクリ
ーン23上を斜面14、スクリーン製版24、および水
平移動台20の上面と平行な方向へ往復駆動させられ
る。上記のエアシリンダ38およびサーボモータ48
は、何れも図示しない制御装置によって駆動制御されて
おり、スキージ40のスクリーン23への押圧力や走査
速度等が印刷パターンや印刷ペーストの性状等に応じて
適宜設定される。本実施例においては、上記スキージ支
持台36,ガイドブロック46,サーボモータ48,お
よびスライドシャフトスクリュー50がスキージ駆動装
置を構成している。なお、図4においては、説明の都合
上、図1および図2において左側に位置するガイドブロ
ック46やスライドシャフトスクリュー50等を省略し
て示している。
【0032】一方、斜面14上には、その一端(図示せ
ず)が枠26の図1および図2における右側端部近傍に
位置するように、ワーク載置部22から印刷部18に向
かって伸びる2本の互いに平行なレール52,52が備
えられており、前記水平移動台20は、図4に示される
ように、斜面14側の下面にレール52,52と平行に
設けられた一対の脚部54,54において、そのレール
52,52上を摺動させられる。上記レール52,52
の間の位置には、それらと長手方向が平行にされたエア
シリンダ56が備えられており、水平移動台20の下面
に斜面14に向かって立設された突部材58は、そのエ
アシリンダ56のピストンロッドにナット等によって固
定されている。これにより、水平移動台20は、水平方
向往復移動装置として機能するエアシリンダ56の作動
によって、レール52,52に沿って図1および図2に
示される位置とスクリーン製版24の下側位置(スクリ
ーン製版24と斜面14との間の位置)との間で水平方
向に往復移動させられる。
【0033】また、傾動部材15は、図4に示すよう
に、その下端部において蝶番62によりフレーム12に
取り付けられており、その上端部はフレーム12には固
定されていない。この傾動部材15の裏面(斜面14と
反対側の面)側すなわちフレーム12の内部には、図示
しない制御装置により駆動制御される油圧シリンダ64
が備えられている。油圧シリンダ64は、傾動部材15
の傾斜角度を変更するための傾動部材駆動装置として機
能するものであり、フレーム12の底壁面66にピン6
8回りに回動可能に取り付けられる一方、傾動部材15
の裏面に立設された突部材70にピストンロッド72が
ピン74回りに回動可能に取り付けられている。
【0034】傾動部材15すなわち斜面14上に備えら
れている印刷部18およびワーク載置部22は、この油
圧シリンダ64の作動によって、上記蝶番62回り(す
なわち、図4における紙面に垂直な回動軸回り)に矢印
Bの方向に回動させられ、その傾斜角度が所定の角度範
囲内(本実施例においては、水平面に対して10〜75
度)で適切なものとされる。なお、図1乃至図4は、エ
アシリンダ64の作動によって、傾動部材15の傾斜角
度が水平面に対して45度程度とされている状態を示し
ている。本実施例においては、傾動部材15,蝶番6
2,油圧シリンダ64,ピン68,74,突部材70
が、作業者による操作によりスクリーン製版24の傾斜
角度を所望の角度に変更する傾斜角度変更装置を構成し
ている。
【0035】なお、図1および図2において、60は、
後述のように水平移動台20上に基板16を載置するに
際して位置決めをするために、その水平移動台20上に
位置決め部材として設けられているセッターピンであ
る。
【0036】以上のように構成された印刷機10によっ
て基板16の一面に厚膜スクリーン印刷を行う場合につ
いて、以下に説明する。
【0037】先ず、必要に応じて油圧シリンダ64を作
動させることにより、斜面14の傾斜角度を、印刷ペー
ストの性状や基板16の大きさ等により決定される最適
な角度とする。そして、枠26に所望のパターンが形成
されたスクリーン製版24が嵌め込まれ、且つ、エアシ
リンダ38のピストンロッド44が全て引き込まれて、
スキージ40およびスクレーパ42がスクリーン製版2
4から離隔させられると共に、スキージ支持台36が最
下部に位置する状態で、水平移動台20上に基板16を
載置する。このとき、基板16は、図1および図2にお
ける左端部が水平移動台20の左方に設けられたセッタ
ーピン60に、下端部が下方に設けられた2つのセッタ
ーピン60,60にそれぞれ当接させられる。
【0038】次いで、エアシリンダ56を作動させるこ
とにより、水平移動台20を図1および図2における右
方に移動させ、スクリーン製版24の下側に位置させ
る。そして、図における手前側のエアシリンダ38,3
8のみを作動させてスキージ40を所定位置まで下降
(すなわち、スクリーン23に接近)させると共に、ス
クリーン製版24上に所定量の印刷ペースト(隔壁用厚
膜絶縁ペーストや電極用導電ペースト等)を載置し、更
に、サーボモータ48,48を作動させて、スキージ支
持台36を上方に移動させてスキージ40を上方へ走査
することにより、基板16に印刷ペーストが所定のパタ
ーンで厚膜印刷される。なお、上記スキージ40の走査
に先立ち、必要に応じてスクレーパ42を上方から下方
に向かって走査することにより印刷ペーストがスクリー
ン23のパターン面にコートされる。また、上記の説明
から明らかなように、本実施例においては、水平移動台
20,レール52,52,およびエアシリンダ56によ
り、スクリーン製版24の下面と基板16の上面とを印
刷サイクル毎に離隔させるための往復移動装置が構成さ
れている。
【0039】スキージ40がスクリーン製版24の上端
に到達した後、手前側のエアシリンダ38,38を作動
させてスキージ40を上昇させると共に、奥側のエアシ
リンダ38,38を作動させることにより、スクレーパ
42を下降させてスクリーン製版24上の余剰の印刷ペ
ーストを掻き戻しつつ、スキージ支持台36を下端まで
移動させる。その後、エアシリンダ56を再び作動させ
て水平移動台20を図1における左方に移動させて、一
連の作業が終了する。
【0040】なお、スクリーン23の裏面をスクリーン
製版24が枠26に嵌め込まれた状態で検査したい場合
には、スキージ40およびスクレーパ42がスクリーン
製版24から最も離隔させられた状態で、エアシリンダ
48,48を作動させることにより、スキージ支持台3
6を最上部(図4において破線で示される位置)に位置
させた後、枠26をヒンジ部材30,32のピン34回
りに回動させて、スクリーン製版24を斜面14から離
隔させる。スキージ支持台36を最上部に移動させるの
は、枠26の回動時にスキージ40とスクリーン製版2
4との干渉を避けるためである。このようにして、スク
リーン製版24と斜面14との間に大きな空間を形成し
た後、作業者等がスクリーン23の裏面からその検査を
行う。
【0041】ここで、本実施例においては、印刷機10
には、水平面に対して所定角度傾斜させられた斜面14
上に設けられることにより、図4に示されるようにその
斜面14と同様な角度で水平面に対して傾斜させられた
スクリーン製版24が備えられる。このため、図5に示
すように、スクリーン23の下面78から所定の版間隔
dを隔てて平行に基板16を配置すると共に、スクリー
ン23の上面80に印刷ペースト76を載置してスキー
ジ40を走査してその基板16の上面82に厚膜スクリ
ーン印刷をするに際して、印刷ペースト76の重量およ
びスクリーン23の自重はスクリーン23の面に対して
斜めに作用する。
【0042】これにより、スクリーン23の面に垂直に
作用する力(すなわち、版間隔dを小さくする方向の
力)をP,印刷ペースト76の重量およびスクリーン2
3の自重の合計をW,スクリーン23の水平面からの傾
斜角度(印刷ペースト76が載置されず、且つスキージ
40が走査されていない状態での傾斜角度)をθとした
とき、W sinθの大きさの力がスクリーン23の面方向
に作用することとなる。したがって、スクリーン23の
面に垂直に作用する力Pが、スクリーン製版24の傾斜
角度θに応じてP=W cosθに減じられて、大面積の基
板16に厚膜スクリーン印刷をする場合にも、印刷ペー
スト76の重量とスクリーン23の自重の合計Wによ
る、そのスクリーン23の弛みが抑制され、延いては版
間隔dの減少およびスクリーン23の張力の低下が抑制
されて、良好な版離れが得られる。
【0043】また、スクリーン製版24や基板16が水
平面に対して傾斜して配置されることから、従来のよう
に水平に配置されている場合に比較して、工場内におけ
る専有面積を小さくできると共に、印刷機10に配置さ
れた状態でこれらの全面が作業者から比較的近い位置に
位置させられるため、これらの検査やスクリーン23の
洗浄が容易となり、作業性が高められる。従来において
は、スクリーン製版24および基板16が水平に配置さ
れていたため、その寸法が大きくなるに従って、スクリ
ーン製版24の手前側に位置する作業者等から、そのス
クリーン製版24の奥側に位置する端部までの距離が大
きくされて、検査や洗浄が困難となっていたのである。
更に、沈降型ダストに対して対象面積を小さくできるた
め、スクリーン23へのダスト付着による欠陥の発生頻
度を小さくできる。
【0044】また、基板16の位置決めは、その端部を
水平移動台20上に設けられているセッターピン60に
当接させることにより行われるが、水平移動台20が傾
斜させられていることから、基板16は、その重量によ
って、常に下部側に配置されているセッターピン60に
端部が当接する位置に位置させられる。そのため、基板
16の位置ずれが生じ難くなり、基板16を載置するこ
とが容易となると共に、印刷精度が向上する。
【0045】また、水平移動台20を傾斜面14上で水
平移動させることにより、基板16の上面82とスクリ
ーン製版24の下面78とが離隔させられるため、スク
リーン製版24およびスライドシャフトスクリュー50
等から離隔した位置で基板16を水平移動台20に載置
することができて作業性が高められると共に、スクリー
ン製版24の裏面側の空間を比較的大きくして、その裏
面からスクリーン23の検査を行うことができて、スク
リーン23の傷や汚れによる印刷不良を低減することが
できる。
【0046】しかも、水平移動台20の移動方向は水平
方向すなわち、図1および図2おける左右方向とされ
て、スクリーン製版24および基板16の何れもが常に
比較的低い位置に位置させられるため、極めて大面積の
スクリーン23の検査および洗浄や、水平移動台20上
への基板16の載せ替え等を容易に行うことができる。
【0047】また、枠26すなわちスクリーン製版24
がピン34回りに回動可能とされているため、スクリー
ン製版24をその枠26に嵌め込まれた状態で斜面14
から離隔させて、そのスクリーン製版24と斜面14と
の間隔を大きくすることができる。したがって、スクリ
ーン製版24を枠26から外すことなく、その裏面側の
検査をすることが一層容易とされて、スクリーン23の
傷や汚れによる印刷不良を一層低減することが可能とな
る。
【0048】また、傾動部材15の傾斜角度θが適宜変
更可能とされているため、スクリーン製版24の大きさ
や印刷ペースト76の粘度等に応じて傾斜角度θを設定
することによりスクリーン製版24の傾斜角度を適宜設
定できて、基板16の用途等に応じて常に最適な条件で
印刷を行うことが可能となる。しかも、この傾斜角度を
適宜変更してスクリーン23の一面に垂直に作用する力
Pを比較的小さくすることによって、版間隔dを従来に
比較して小さくしても良好な版離れが得られるため、印
刷の均一性や印刷されたパターンの寸法精度を向上させ
ることができる。しかも、一般に寸法精度は印刷パター
ン寸法に対してスクリーン製版24の寸法が大きいほど
良好であるが、傾斜角度θを適宜設定することにより上
記のように寸法精度を向上できることから、同一パター
ン寸法で同精度を得るためのスクリーン製版24の大き
さを従来よりも小さくできる。
【0049】また、印刷時におけるスキージ40の走査
方向が、スクリーン製版24の下端側から上端側に向か
う方向とされているため、印刷ペースト76が重力に従
ってスクリーン製版24の一面上を流動することがスキ
ージ40によって防止される。したがって、厚膜スクリ
ーン印刷の条件が従来に比べて均一とされる。しかも、
図6(a) に模式的に示すように、印刷ペースト76は、
スキージ40とスクリーン23(図6(a) においては図
示せず)との接触部付近でその自重に作用する重力によ
って、スキージ40に沿った水平方向のペースト量が略
均一化されるため、部分的な供給不足によるかすれやム
ラの発生が抑制されて、均一な印刷が行われることとな
る。従来は、重力による上記均一化の作用がなかったた
め、図6(b) に示すように、印刷ペースト76の量がス
キージ40の長手方向において不均一となって、均一な
印刷が困難となっていたのである。
【0050】以上、本発明の一実施例を図面を参照して
詳細に説明したが、本発明は、更に別の態様でも実施さ
れる。
【0051】例えば、実施例においては、傾動部材15
の水平面に対する傾斜角度θが10〜75度の範囲で変
更可能とされていたが、この角度範囲は適宜変更され
る。例えば、0(すなわち水平)〜90度程度の範囲で
変更可能とされていても良く、75度よりも小さい角度
(例えば60度程度)までの範囲で変更可能とされてい
ても良い。
【0052】また、傾動部材の傾斜角度θは、汎用的な
角度(例えば45度程度)に固定されていても良い。こ
の場合、傾動部材15とフレーム12とは一体的に形成
することができ、蝶番62や油圧シリンダ64等は不要
となる。
【0053】また、傾動部材15の回動軸は、実施例の
ように傾動部材15の下端部側に設けられるほか、上端
部側や中間部に設けられていても良い。
【0054】また、実施例においては、スクリーン製版
24の傾斜角度θを変更するために傾動部材15を傾動
させたが、例えばフレーム12全体が傾斜させられるよ
うに構成されても良い。
【0055】また、実施例においては、水平移動台20
がスクリーン製版24の一面に平行な面内で水平方向に
移動させられるように構成されていたが、反対に水平移
動台20が固定されて、スクリーン製版24,枠26等
が水平移動台20に対して移動させられるように構成さ
れていても良い。また、これらの相対移動方向は、実施
例で示した水平方向(図1における左右方向)とされる
他に、斜面14に沿った上下方向(図1における上下方
向)とされていても差し支えない。
【0056】また、往復移動装置は、スクリーン製版2
4を例えばその四辺のうちの何れかの辺に平行な所定の
回動軸回りに、印刷サイクル毎に往復回動させる回動装
置であっても良い。例えば、実施例で示した枠26をピ
ン34回りに回動させる回動装置や、水平移動台20以
外の部材すなわちスライドシャフトスクリュー50や枠
26等を斜面14の上部側或いは左右方向両端部の何れ
かの位置に設けられた回動軸回りに回動させる回動装置
等に、エアシリンダや油圧シリンダ、電動モータ等の駆
動装置が設けられたものが用いられ得る。
【0057】また、実施例においては、枠26がピン3
4回り、すなわち、その上端部を中心に回動可能とされ
ていたが、下端部或いは側端部(図1における左右方向
の端部の何れか)を回動中心として回動可能とされてい
ても良く、或いは、枠台28にネジ止め等によって回動
不能に固定されるように構成されていても良い。
【0058】また、スキージ支持台36,水平移動台2
0,斜面14等を駆動するための駆動装置は、実施例で
示したサーボモータ48,エアシリンダ56,油圧シリ
ンダ64等に限定されない。例えば、スキージ支持台3
6を駆動するために互いに同期して駆動される一対のパ
ルスモータ、油圧シリンダやエアシリンダ等を用いても
良く、或いはサーボモータ等を1つだけ備えると共に他
方側のスライドシャフトスクリュー50をタイミングベ
ルトで同期して駆動するように構成しても良い。また、
斜面14を駆動するためにエアシリンダ等を用いても良
い。
【0059】また、実施例においては、スキージ40の
走査方向がスクリーン製版24の下端側から上端側に向
かう方向とされていたが、反対に上端側から下端側に向
かう方向や図1における左右方向、スクリーン製版24
の対角線に沿った方向等とされていても良い。
【0060】また、印刷機10には、スキージ40のス
クリーン23への接触角度やスキージ圧力、版間隔d等
の一般的な印刷条件を設定或いは変更するための機構
は、良く知られたものが適宜用いられ得る。
【0061】その他、一々例示はしないが、本発明はそ
の主旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得るものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の傾斜型スクリーン印刷機を
示す正面図である。
【図2】図1の傾斜型スクリーン印刷機の平面図であ
る。
【図3】図1の傾斜型スクリーン印刷機の右側面図であ
る。
【図4】図1におけるIV−IV視断面図である。
【図5】実施例の作用を説明するための図である。
【図6】傾斜による印刷の均一化を説明するための模式
図であって、(a) は本実施例を、(b) は従来をそれぞれ
示す。
【符号の説明】
10:傾斜型スクリーン印刷機 16:基板 24:スクリーン製版 76:印刷ペースト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−79858(JP,A) 特開 昭47−39786(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41F 15/34 - 15/36 B41F 15/08 303 B41F 15/40 - 15/42 H05K 3/12 610 H05K 3/34 505

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スクリーン製版の上面に載置された厚膜
    印刷ペーストをスキージによって一方向へ走査するスキ
    ージ駆動装置と、該スキージを該スクリーン製版に対し
    て接近離隔させるスキージ上下駆動装置とを備え、該ス
    クリーン製版の下面側に所定距離離隔して平行に配置さ
    れた基板の上面に所定のパターンで厚膜印刷ペーストを
    印刷する形式の厚膜印刷用スクリーン印刷機であって、 前記スクリーン製版が水平面に対して所定角度傾斜させ
    られていることを特徴とする厚膜印刷用スクリーン印刷
    機。
  2. 【請求項2】 前記スクリーン製版の傾斜角度は、水平
    面に対して10乃至75度を成すものである請求項1の
    厚膜印刷用スクリーン印刷機。
  3. 【請求項3】 印刷時における前記スキージの走査方向
    を、前記スクリーン製版の下端側から上端側に向かう方
    向となるようにスキージを往復駆動するスキージ駆動装
    置が設けられるものである請求項1の厚膜印刷用スクリ
    ーン印刷機。
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