JP2919599B2 - 空気調和機のポンプ制御装置 - Google Patents

空気調和機のポンプ制御装置

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Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は、温水循環量を変更可能なポンプ、加熱装
置、放熱器を順次温水配管で環状に接続して成る温水回
路を有した空気調和機に於て、特に温水循環ポンプの制
御装置に関するものである。
(ロ)従来の技術 冷凍サイクルと温水回路とを備える空気調和機として
は、特開昭57−117739号公報に記載されたようなものが
あった。この公報に記載されたものは、被調和室の暖房
運転時や加熱装置の運転/停止に合わせて単に温水循環
用のポンプをON/OFF制御したものであった。
(ハ)発明が解決しようとする課題 この様な従来の技術では、温水循環用のポンプは通常
ON/OFF制御されるのが常であった。このポンプの能力
(温水循環量)は室内ユニットに設けられた放熱器の能
力、加熱装置の温水加熱能力、温水回路の長さなどに基
づいて設定されているものであった。例えば、放熱器の
能力が大きく、加熱装置の温水加熱能力が大きく、また
温水回路が長いような場合にはポンプの能力を大きくす
る必要があり、反対の場合にはポンプの能力は小さくて
よいものであった。
特に、温水配管の長さが長くなればなる程ポンプの能
力が必要になるが、この温水配管の長さは空気調節和機
の室内のユニットと室外ユニットとを実際に設置し、両
ユニット間を温水配管で接続してみないと判らないもの
であった。通常、この両ユニット間の距離は5〜7m位で
ありこの距離を目安にポンプの能力が設定されていた。
従って、両ユニット間の距離がこの長さを越えるとき
は、ポンプが能力不足になり、また両ユニット間の距離
がこの長さより短かいときには、ポンプが過剰能力にな
るものであった。よって、両ユニットの距離を十分に考
慮する必要があり、設置工事を難しくする問題があっ
た。
ポンプの能力が不足しているときは、充分な暖房運転
が行なわれず、またポンプの能力が過剰のときには、暖
房能力が高くなり負荷とのバランスが崩れ加熱装置の運
転/停止が頻繁に行われ装置の寿命が短くなったり、温
水回路中を流れる温水の音が高きくなり、騒音源となっ
たり、また温水回路中の水圧が高くなり、プレッシャー
タンクが頻繁に動作にしたりする問題点で生じるもので
あった。
(ニ)課題を解決するための手段 本発明は、室外ユニットと室外ユニットとを冷媒配管
及び温水配管で接続して室外ユニットの収納された被調
和室の冷房及び暖房を行なう構成の分離型の空気調和機
において、被調和室に収納された温水による放熱器と室
外ユニットの温水加熱装置とを接続する温水配管の温水
循環には電動機によって駆動される温水ポンプを用い、
このポンプの制御装置には、与えられた周波数信号に応
じた周波数の電力を前記電気機に供給するインバータ
と、放熱器と温水加熱器とを接続する温水配管の長さの
差等をポンプの能力で調整するように周波数信号を設定
可能な周波数信号設定部と、必要な暖房能力の温水循環
量が得られるように周波数信号を設定してポンプ能力を
調整する周波数信号入力部と、この周波数信号入力部に
供給された周波数信号または前記周波数信号設定部で設
定された周波数信号のいずれかの周波数信号を選択して
前記インバータに与える制御部とを備えた空気調和機の
ポンプ制御装置である。
また、放熱器と温水加熱器とを接続する温水配管の長
さの差等をポンプの能力で調整するように周波数信号を
設定可能な周波数信号設定部を複数備え、前記制御部
は、複数の周波数信号設定部で設定された周波数に対応
する周波数信号または前記周波数信号入力部に供給され
た周波数信号のいずれかの周波数信号を前記インバータ
に与えるようにした空気調和機のポンプ制御装置であ
る。
(ホ)作 用 この様に構成された空気調和機の温水ポンプ制御装置
を用いると、周波数信号入力部から供給された周波数信
号に基づく周波数の電力がインバータを経由してポンプ
に供給される。従って、制御信号入力部に供給される周
波数信号を変えてポンプによる温水循環量を適宜調整す
ることによって、暖房用放熱器を併設した空気調和機の
暖房の能力を任意に調整するこのができる。
また、第1設定部(または制定部)で設定された第1
の周波数(または周波数)に対応する周波数信号がイン
バータ部に供給されている際は、第1設定部(又は設定
部)で設定された周波数信号の電力をポンプに供給する
こともできるので、空気調和機の設置時に、被調和室の
個々の放熱器の室外ユニットの温水加熱器とを接続する
ときの温水配管の長さや管路抵抗の違いをポンプの循環
能力でん補うように周波数の設定作業を設定部で行なっ
てポンプの電動機のインバータに供給できるものであ
る。
(ヘ)実施例 以下本発明の実施例を図面を用いて説明する。第1図
は本発明の実施例を示すシステム図であり、図中1は室
外ユニット、2は室内ユニットであり、冷媒配管、温水
配管、信号線で接続されている。3は圧縮機、4は凝縮
器、5はキャピラリーチューブ、6は蒸発器、7はマフ
ラー、8はアキュムレータであり、夫々順に冷媒配管で
接続されて冷凍サイクルを構成している。尚、9はサー
ビスバリブ、10はニップルであり、室外ユニット1と室
内ユニット2の冷媒配管の接続口である。同時に11はサ
ービスバルブ、12はニップルであり、同じく冷媒配管の
接続口である。
圧縮機3は駆動源として三相誘導電動機を有する密閉
型圧縮機であり、三相誘導電動機の回転数を変ることに
よって圧縮機の運転能力を変えるこのができる。この圧
縮機の回転数を変える手段としては、インバータ装置を
用いて圧縮機に供給する交流電力の周波数を変えること
が一般に知られている。
13に室外側ファンであり、凝縮器4へ送風を行なう。
14は室内ファンであり、蒸発器6で冷却された空気を被
調和室へ送風するのである。すなわち、冷房運転を行な
うことができる。
このように構成されて冷凍サイクルを用いると、被調
和室の温度と設定温度との差が小さくなる様に圧縮機3
の運転能力を変えながら冷房運転を行うものである。
15はバーナー、16は温水熱交換器、17は放熱器、18は
プレッシャータンク、19は温水循環用のポンプであり、
温水配管を用いて環状に接続されている。従って、ポン
プ19を駆動することによって温水熱交換器16で加熱され
た温水(不凍液)が放熱器17を流れるので、室内側ファ
ンを駆動して放熱器17に空気を送風することによって、
被調和室の暖房運転を行うことができる。
20は室外ユニット1の温水入口、21は室内ユニット2
の温水出口であり、これら入口と出口との間は温水配管
(架橋ポリエチレン製)で接続されている。22は室内ユ
ニットの温水出口、23は室内ユニットの温水入口であ
り、前記と同様に温水配管で接続されている。
バーナー15は燃焼量を変えることができ、電磁弁24,2
5の開閉を組み合わせて4段階(停止、小、中、大)の
燃焼量が得られるものである。尚、26は比例制御弁であ
り、燃焼の供給量を変えてバーナー15の燃焼量を調節す
るものである。従って、電磁弁24,25と比例制御弁26と
を組み合わせて幅広くバーナー15の燃焼量を制御するこ
とができるものである。27は燃料の供給を制御する電磁
弁、28は燃焼の取り入れ口である。
この比例制御弁26の開度は温水サーミスタ29の検出温
度が目標値(60℃または80℃)になるように変えられ
る。電磁弁24,25は室内ユニット2からの信号によって
切り換えられ、この電磁弁24,25の開閉組み合わせに基
づいてポンプ19の温水循環量が決められる。
この様に制御することによって、温水の循環量を変え
ても温水の温度は常に目標温度に保たれるものである。
放熱器17は蒸発器6と一体に形成されるものであり、
その形は第2図に示す室内ユニットの断面図を用いて説
明する。第2図において30,31は冷媒配管であり、蒸発
器に接続されている。32,33は温水配管であり、放熱器1
7に接続されている。この蒸発器6と放熱器17とはフィ
ンを共有する熱交換器で一体に構成されたものであり、
室内側ファン14の作る風路の風上側に蒸発器6を位置さ
せ、風下側に放熱器17を位置させている。従って蒸発器
6で冷却を行い、同時に放熱器17で加熱を行うと、被調
和室の空気は実線矢印のように流れ、除湿運転が行われ
る。尚、34は空気の吸い込み口、35はエアーフィルタ、
36は風向変更板、37は吹出口である。46は電磁弁であ
り、室内ユニットに循環する温水の流量を調節する。こ
の電磁弁46の開度(温水の循環量)は被調和室の設定温
度と室温とに基づいて空調負荷の大きさに見合うように
設定される。
更に第1図において、38はリザーブタンクであり、プ
レッシャータンク18からあふれた温水(不凍液)が溜る
ものである。このリザーブタンクからあふれた温水は、
ドレン接続口39から排出される。40は加圧注水口であ
り、逆止弁41を介してポンプ19と熱交換器16とをつなぐ
温水配管に接続されている。この加圧注水口40は、室外
ユニット1と室内ユニット2との間の温水配管を接続し
た後に、温水回路に不凍液を注入する際に用いるもので
ある。42は温水マット43の接続口であり、熱動弁44を介
して室外ユニット1と室内ユニット2とをつなぐ温水配
管に接続されている。この熱動弁44は温度センサ45の検
出温度が設定値(60℃)になったときに開状態になり、
温水マット43への温水供給が開始される。この温水マッ
トは、被調和室の床に敷かれるものであり、床暖房効果
を得ることができる。尚、温水マット43は取り外し可能
である。又温水マット43には放熱器17に供給される温水
より温度の低い温水が供給されるものである。47はバイ
パス管であり、温水回路中の熱交換器16の出口とプレッ
シャータンク18の入口との間に接続されている。このバ
イパス管47の太さは温水回路の配管に比べて細く、室内
ユニットの電磁弁46を全閉し、電磁弁44を開状態にした
ときに温水マット43に循環する温水の温度が60度以上に
確保できる太さである。すなわち、バイアス管47の太さ
は温水マット43に循環すると共にバーナーで温水を加熱
できる太さである。
第3図は第1図に示したシステムの制御に用いる電気
回路図である。この図において、50は室内ユニットの運
転を制御するマイクロプロセッサであり、このマイクロ
プロセッサ50は電源ユニット51から動作電力を得てい
る、電源ユニット51は電流ヒューズ52、プラグ53を介し
て商用の交流電源から電力を得るものであり、交流電力
を整流、平滑した後所定の直流電圧に制御してマイクロ
プロセッサ50、及びパワートランジスタモジュール54へ
供給している。このパワートランジスタジュール54は複
数のスイッチング素子を三相ブリッジ状に結線してな
り、室内ファン14(DCブラシレスモーターで駆動されて
いる)の回転角に応じた信号に基づいてスイッチング素
子のON/OFF組み合わせパターンを順次変えてDCモーター
を回転させるものである。従って、室内ファン14の回転
が維持される。
55はステップモータでありこの回転角はマイクロプロ
セッサ50からのパルス数によって決められる。このステ
ップモータ55は室内ユニットの風向変更板36の角度を変
更するように取付けられている。従って、ステップモー
タの回転角を変えることによって風向を変えることがで
きる。
56はワイヤレス信号の受信部であり、リモートコント
ローラ57からのワイヤレス信号を受信してマイクロプロ
セッサ50へ受信信号を出力する。リモートコントローラ
57からは空気調和機のON/OFF信号、室温設定値を表す信
号、冷房/暖房を切り換える信号、室内ファンの送風量
を設定する信号などの利用者の操作に応じて送信するも
のである。
58はスイッチ部であり、空気調和機の全停止、試運
転、通常運転などを切り換えるスイッチである。
59,60は温度センサであり、室内ユニットの蒸発器6
の温度、被調和室の温度を検出するものである。
マイクロプロセッサ50は温度センサが検出した被調和
室の温度と設定温度とを比較して被調和室の負荷の大き
さを判断し、この負荷の大きさに見合った運転能力が得
られるような信号(室温と設定温度との差が小さくなる
ような信号)を室外ユニットへ出力する。この信号はシ
リアル信号回路61にてシリアル信号し変換された後、室
外ユニットへ送信される。さらに、マイクロプロセッサ
50は室内ファン14の送風量を室温と設定温度との差に基
づいて自動的に制御して快適な空調を行っているもので
ある。
次に室外ユニットに於て、62は室外ユニットの運転を
制御するマイクロプロセッサであり、シリアル信号回路
63を介してマイクロプロセッサ50から信号を受信するも
のである。
64は電源ユニットであり、室内ユニットのプラグ53か
ら電源ユニット51と共通して商用電源の電力供給を受け
るものであり、交流電力を整流、平滑した後、所定の直
流電圧に制御して出力するものである。
65はこの直流電圧(DC280〔V〕)の供給を受ける三
相インバータ回路であり、6個のパワートランジスタを
三相ブリッジ状に接続している。この6個のトランジス
タのON/OFFはマイクロプロセッサ62からの信号で制御さ
れている。圧縮機3はこの三相インバータ回路65の出力
に接続されて、三相インバータ回路65から出力される三
相交流電力で駆動される。圧縮機3の駆動源には三相誘
導電動機を用いるので、この三相誘導電動機(圧縮機)
に供給する交流電力の周波数を変えることによって圧縮
機3の能力を変えることができる。
この交流電力の周波数を変えるためには6個のトラン
ジスタのON/OFFパターンを変えればよい。このON/OFFパ
ターンはマイクロプロセッサ62が一般に知られているPW
M理論に基づいて算出している。従って、マイクロプロ
セッサ62は室内ユニットのマイクロプロセッサ50から送
られて来た信号に基づいて必要な能力が得られるように
圧縮機に供給する交流電力の周波数を制御することがで
きるものである。
66は室外ファン13の駆動用電動機の運転を制御するス
イッチ部であり、このスイッチ部の動作はマイクロプロ
セッサ62からの信号によって動作するものである。室外
ファン用の電動機にはブラシレス直流電動機を用いるの
で、スイッチ部66はマイクロプロセッサ62からの信号に
基づいてこの電動機に印加する直流電圧を変えて電動機
の回転数、すなわち室外ファンの送風量を制御するもの
である。67はポンプ用インバータ部(ポンプ制御装置)
であり、電源ユニット64から供給される直流電力を所定
の周波数の交流電力に変換してポンプ駆動用の電動機に
供給するものである。なお、制御装置67と前記した三相
インバータ回路65との違いは、制御装置67は三相インバ
ータ回路65にさらにトランジスタのON/OFF信号をPWM理
論に基づいて制御するコントローラ部、及びポンプ19の
保護部を備えている点にある。従って、インバータ部67
には所望の周波数信号を与えるのみで所望の周波数の三
相交流電力を出力することができる。ポンプ19は駆動源
として三相誘導電動機を有した回転式のポンプであり、
この電動機の回転数(電動機に印加する交流電力の周波
数)を変えることによってポンプ19の温水循環能力を変
えることができる。また、ポンプ19は電動機とポンプ部
とを別の空間に設けて温水が電動機へ浸入するのを防止
し、電動機とポンプ部との間は永久磁石によって結合さ
れている 68は温度センサであり、ポンプ19の温度、例えば駆動
用の電動機の固定子巻線の温度を検出している。インバ
ータ部67の保護部はこの温度が設定値より高くなったと
きに所定の保護動作を行なうものである。またこの保護
部は電動機に流れる電流が所定値よりも高くなったとき
に所定の保護動作を行なうものである。
69はバーナー制御部であり、マイクロプロセッサ62か
らの信号に応じてバーナー15の燃焼量や、ポンプ19の循
環量や、夫々の電磁弁の開閉や開度を制御して温水の循
環を行なうものである。
このバーナー制御部69の制御は、第1図に示す温度
センサ29の検出する温水温度が設定値=80度(または能
力選択を切り換えた時は60度)に成るように、電磁弁24
〜27の開閉や開度を制御してバーナーの燃焼量を変え
る。温水温度の設定値が80度の時はポンプ19に印加す
る交流電力の周波数を第1の周波数の設定し、設定値が
60度の時はポンプ19に印加する交流電力の周波数を第2
の周波数(<第1の設定周波数)に設定するものであ
る。温水温度の設定が80度で温水マット43使用の信号
があるときは、温度センサ45の検出する温水温度(室内
ユニットから戻る温水の温度)が60度以上になったとき
に電磁弁44を開いて温水マット43への温水供給を行なう
ものである。温水温度が設定する信号がなく、温水マ
ット43使用の信号のみがあるときは、温水センサ45の検
出する湯温が60度になるようにバーナーの燃焼量を制御
する。すなわち、温水マット45のみを運転している状態
である。このときは、電磁弁44が開くと共に、室内ユニ
ットの温水配管に設けられた電磁弁46が全閉になってい
る。尚、ポンプ19に印加する交流電力は第2の周波数に
設定される。
第4図はポンプ19の運転を制御するインバータ部67
(ポンプ制御装置)の電気回路である。この図におい
て、80はマイクロプロセッサであり、主にPWM理論に基
づきスイッチング素子に供給するON/OFF信号のパターン
を算出するものである。1,2はコントロール端子であ
り、H/Lの電圧レベル信号が与えられる。3、4は周波
数信号入力端子であり、これから入力された周波数信号
で温水回路に設けたポンプの電動機を駆動し、温水循環
量を変えることによって暖房能力を適宜制御するための
ものである。この周波数信号はインターフェース81を介
してマイクロプロセッサ80に供給される。82は三相イン
バータ回路であり、6個のスイッチイング素子が三相ブ
リッジを構成し、三相交流電力をポンプ19の誘導電動機
に供給している。6個のスイッチング素子のON/OFFはマ
イクロプロセッサ80からのON/OFF信号によってON/OFF状
態が切り換わる。83はマイクロプロセッサ80からのON/O
FF信号の電力増幅を行うと共に、スイッチング素子の蓄
積電荷の放電を早くしてON/OFFのスイッチング動作の追
従性を良くするためのドライブ回路である。84はシャン
ト抵抗であり、この抵抗の両端電圧の変化を検出するこ
とによって三相インバータ回路82に流れる直流電流値を
検出するもである。85はA/D(アナログ/デジタル)変
換器であり、シャント抵抗84の両端電圧をデジタル値に
変換してマイクロプロセッサ80に出力するものである。
マイクロプロセッサ80はこのデジタル値に基づいて電流
値を演算で求めるものである。この電流値が設定値を越
えたときには、ポンプに供給する交流電力の周波数を下
げてこれ以上の電力増加を防止するものである。尚、最
悪時にはポンプの運転を停止する。
86,87は任意に設定可能な可変抵抗(第1設定器、第
2設定器に相当する)であり、前記した第1の周波数、
第2の周波数を設定するものである。マイクロプロセッ
サ80はこの可変抵抗86,87で設定された値を入力し、こ
の値に対応する周波数信号を記憶部に格納する。従っ
て、コントロール端子1,2に第1の周波数の指定があっ
たときは可変抵抗86で設定された値に対応する周波数の
交流電力が得られるようなON/OFF信号を出力し、第2の
周波数の指定があったときは可変抵抗87で設定された値
に対応する周波数の交流電力が得られれようなON/OFF信
号を出力する。例えば、第1の周波数は130Hzであり、
第2の周波数は60Hzに設定されている。
第5図はコントロール端子1,2(以下端子1,2とする)
に与えられるH/Lの信号とポンプに供給される交流電力
の周波数との関係を示した説明図である。端子1と端子
2とがLのとき(端子1,2が解放状態にあるときもLに
なる)は、周波数に入力端子3,4に与えられた周波数信
号に基づく周波数である。端子1がL、端子2がHのと
きは第2設定器87に設定された第2の周波数である。
(この実施例では60Hzである)端子1がH、端子2がL
のときは第1設定器で設定された第1の周波数である。
(この実施例では130Hzである)端子1と端子2とがH
のときは(第1の周波数+第2の周波数)/2の周波数で
ある。(この実施例では85Hzになる) 尚、端子1と端子2とがLで周波数入力端子に周波数
信号が与えられないとき(または周波数入力端子が解放
状態のとき)及び0Hzの周波数信号が与えられていると
きはポンプは停止状態になる。
第6図は以上に説明したインバータ部67(ポンプ制御
装置)の動作を示すフローチャートである。このフロー
チャートにおいて、ステップS1で作動を開始し、ステッ
プS2でマイクロプロセッサ初期設定を行う。次いでステ
ップS3で端子1、端子2(コントロール端子)のH/L状
態をスキャンする。ステップS4で端子1と端子2とがL
か否か(端子1,2が解放状態にあるときもLになる)の
判断を行なう。端子1と端子2とがLのときは周波数入
力端子から与えられる周波数信号を有効データとして扱
い、ステップS6でF=周波数信号に設定する。この後、
ステップS12へ進む。ステップS4で端子1と端子2とが
LできないときはステップS7,ステップS8へ進み、端子
1,端子2のH/Lの状態を判断する。端子1がL、端子2
がHのときはステップS9へ進み、F=第2の周波数に設
定する。端子1がH、端子2がLのときはステップS10
へ進み、F=第2の周波数に設定する。端子1がH、端
子2がHのときはステップS11へ進み、F=第2の周波
数に設定する。次にステップS12へ進む。ステップS12で
は周波数Fの交流電力がポンプに供給されるように三相
インバータ回路82の6個のスイッチング素子のON/OFFを
制御するものである。
この様に構成された制御装置67(インバータ部)を第
3図に示す様に接続して用いた場合、すなわち、コント
ロール端子1,2をバーナー制御部69に接続し、周波数入
力端子を解放状態で用いたときは、前記したようにバー
ナー制御部69から第1の周波数を指定する信号(端子1
がH、端子2がL)が与えられたときは第1の周波数の
交流電力をポンプに供給し、バーナー制御部69から第2
の周波数を指定する信号(端子1がL、端子2がH)が
与えられたときは第2の周波数の交流電力をポンプに供
給するものである。
尚、この時、第1の周波数、第2の周波数は、室外ユ
ニットと室内ユニットとをつなぐ温水配管の長さに応
じ、最適なポンプの能力が得られるように設置時に調整
することができる。
第7図は第3図と異なるシステムに接続したときの電
気回路図である。尚、室内ユニットは第3図に示した回
路とおなじであるため省略する。第3図に示した電気回
路との違いは、制御装置67(インバータ部)のコントロ
ール端子1,2を解放状態にし、周波数信号入力端子3,4を
マイクロプロセッサ62に接続している点にある。この様
に接続することによってポンプは周波数入力端子に供給
された周波数信号の交流電力が供給される。すなわち、
ポンプの回転数(ポンプの温水循環量)をマイクロプロ
セッサ62からの信号で制御することができる。従って、
室内ユニットのマイクロプロセッサ50から暖房能力の増
加を求る制御信号が送られてきた際には、室内ユニット
のマイクロプロセッサ62はポンプの能力を増加させれば
よい。バーナー制御部69は温水の循環量に関係なく温水
を一定に保つので、高温の温水を多量に循環させて暖房
能力を向上させることができるものである。
以上のように本発明の制御装置を用いるとポンプを複
数の回転数に固定した温水ポンプと同様な暖房制御又は
回転数可変型のポンプによる暖房制御を選択して使用す
ることができる。また、ポンプの回転数をいくつかの回
転数に固定して空気調和機の暖房の制御をする場合は、
空気調和機の設置状態における温水配管の長さに合わせ
た最適な回転数の設定が容易に行なえ、この放熱器の種
類や暖房の状況に応じたポンプ回転数の設定をした暖房
運転をすることができるものである。
(ト)発明の効果 本発明は、室内ユニットと室外ユニットを冷媒配管及
び温水配管で接続して室内ユニットの収納された被調和
室の冷房及び暖房を行なう構成の分離型の空気調和機に
おいて、被調和室に収納された温水による放熱器と室外
ユニットの温水加熱装置とを接続する温水配管の温水循
環には電動機によって駆動される温水ポンプを用い、こ
のポンプの制御装置には、与えられた周波数信号に応じ
た周波数の電力を前記電動機に供給するインバータと、
放熱器と温水加熱器とを接続する温水配管の長さの差等
をポンプの能力で調整するように周波数信号を設定可能
な周波数信号設定部と、必要な暖房能力の温水循環量が
得られるように周波数信号を設定してポンプ能力を調整
する周波数信号入力部と、この周波数信号入力部に供給
された周波数信号または前記周波数信号設定部で設定さ
れた周波数信号のいずかの周波数信号を選択して前記イ
ンバータに与える制御部とを備えたので、周波数信号設
定部に与える信号に応じてポンプの回転数を固定する場
合と、周波数入力部に与えられる任意の周波数信号に応
じた回転数でポンプを駆動する場合とに空気調和機の暖
房制御を使い分けることができ、この制御装置の汎用性
が極めて向上するものである。
また、ポンプの基準回転数をあらがじめ周波数信号設
定部で固定する場合は、設定部よりその空気調和機の設
定状態における温水配管の長さに合わせた回転数を個々
に設定して、この設定されたポンプの回転数を基に暖房
の種類に応じた温水の循環が行われるので、空気調和機
の設置状態にかかわらず、安定した能力の温水暖房が行
なえる空気調和機のポンプ制御装置を提供できるもので
ある。
更に、被調和室に収納された温水による放熱器が複数
ある場合は、放熱器と温水加熱器とを接続する温水配管
の長さの差等をポンプの能力で調整するように周波数信
号を設定可能な周波数信号設定部を複数備え、前記制御
部は、複数の周波数信号設定部で設定された周波数に対
応する周波数信号または前記周波数信号入力部に供給さ
れた周波数信号のいずれかの周波数信号を前記インバー
タに与えるようにすることにより、複数の放熱器のそれ
ぞれと温水加熱器との設置状態における温水配管の長さ
に合わせた複数の最適な回転数をもとに暖房の状況や放
熱器の種類に応じたポンプ回転数の設定をして快適な暖
房をすることができるものである
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示すシステム図、第2図は第
1図に示した室内ユニットの断面図、第3図は第1図に
示したシステムの制御に用いる電気回路図、第4図は第
1図に示したポンプの運転を制御するインバータ部の電
気回路図、第5図は第4図に示したインバータ部のモー
ド状態を示す図、第6図は第4図に示したインバータ部
の主な動作を示すフローチャート、第7図は第4図に示
したインバータ部を他の実施例に用いた電気回路図であ
る。 1……室外ユニット、2……室内ユニット、3……圧縮
機、15……バーナー、19……ポンプ、68……温度セン
サ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F24F 11/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】室内ユニットと室外ユニットとを冷媒配管
    及び温水配管で接続して室内ユニットの収納された被調
    和室の冷房及び暖房を行なう構成の分離型の空気調和機
    において、被調和室に収納された温水による放熱器と室
    外ユニットの温水加熱装置とを接続する温水配管の温水
    循環には電動機によって駆動される温水ポンプを用い、
    このポンプの制御装置には、与えられた周波数信号に応
    じた周波数の電力を前記電動機に供給するインバータ
    と、放熱器と温水加熱器とを接続する温水配管の長さの
    差等をポンプの能力で調整するように周波数信号を設定
    可能な周波数信号設定部と、必要な暖房能力の温水循環
    量が得られるように周波数信号を設定してポンプ能力を
    調整する周波数信号入力部と、この周波数信号入力部に
    供給された周波数信号または前記周波数信号設定部で設
    定された周波数信号のいずれかの周波数信号を選択して
    前記インバータに与える制御部とを備えたことを特徴と
    する空気調和機のポンプ制御装置。
  2. 【請求項2】放熱器と温水加熱器とを接続する温水配管
    の長さの差等をポンプの能力で調整するように周波数信
    号を設定可能な周波数信号設定部を複数備え、前記制御
    部は、複数の周波数信号設定部で設定された周波数に対
    応する周波数信号または前記周波数信号入力部に供給さ
    れた周波数信号のいずれかの周波数信号を前記インバー
    タに与えることを特徴とする請求項1に記載の空気調和
    機のポンプ制御装置。
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