JP2918739B2 - マルチビーム半導体レーザ装置 - Google Patents

マルチビーム半導体レーザ装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はマルチビーム半導体レ
ーザ装置に関し、特に、光ディスクの並列データ転送,
交換機内のATM( Air turbine motor:エアタービン
モータ)ノード配線,スーパーコンピュータのインター
コネクション等に用いられるマルチビーム半導体レーザ
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は、例えば1988年電子通信学会
研究会(OQE88−6,p39−44)にて報告され
た従来の光ディスク用マルチビーム半導体レーザ装置の
組立断面構造図であり、図4(a) はジャンクションアッ
プ組立、図4(b) はジャンクションダウン組立により得
た断面構造を示している。図において、1は複数個の単
体レーザエレメント(LD1,LD2,…,LDn)1
1,12,…,13がモノリシックに集積されたマルチ
ビーム半導体レーザチップ、2は放熱体であるヒートシ
ンク(以下、サブマウントと称す)、3はマルチビーム
半導体レーザチップ1とサブマウント2とを接着するた
めのハンダ材、11,12,…,13はそれぞれ単体レ
ーザからなる各単体レーザエレメント(LD1,LD
2,…,LDn)、31,32,33はそれぞれ各単体
レーザエレメント11,12,…,13の表電極,活性
領域,裏電極である。
【0003】次に動作について説明する。マルチビーム
半導体レーザ装置は、複数個の単体レーザエレメントを
発光点間隔を数10μm〜250μmの等間隔の位置に
モノリシックに集積した、複数の光出力を行うアレイレ
ーザである。各単体レーザエレメント(LD1,LD
2,…,LDn)11,12,…,13は、それぞれ独
立にp電極31,n電極33を有し、これらに独立に電
流が注入されることにより、単体レーザエレメント1
1,12,…,13は独立に動作し、各活性領域32よ
りレーザ出力することができる。
【0004】このようなモノリシックなマルチビーム半
導体レーザ装置は各単体レーザエレメント11,12,
…,13を近接させて集積させているため、各単体レー
ザエレメントが30mW以上の高出力で動作すると、レ
ーザ発振により生ずる発熱によってそれぞれの単体レー
ザエレメント間で熱干渉が生じる。この熱干渉は他の単
体レーザエレメントの光出力,発振波長等に変化を与
え、動作を不安定にするだけでなく、発熱に起因する温
度上昇による各単体レーザエレメントの信頼性の低下を
引き起こす。従って、この熱干渉の低減がマルチビーム
半導体レーザ装置では重要となる。
【0005】この各単体レーザエレメント間で生ずる熱
干渉は、該マルチビーム半導体レーザ装置の組立方法に
よって変化する。従来の半導体レーザの組立方法には、
図4(a) に示すような、マルチビーム半導体レーザチッ
プ1の基板側の裏電極33とヒートシンク2をハンダ材
3を用いて融着するジャンクションアップ組立(J−u
p組立)と、図4(b) に示すような、活性領域32に近
い側の表電極31表面とヒートシンク2とをハンダ材3
を用いて融着するジャンクションダウン組立(J−do
wn組立)とがある。
【0006】図5は従来のマルチビーム半導体レーザ装
置の駆動時における温度上昇を説明するための図であ
る。図5(a) はマルチビーム半導体レーザチップ1上に
集積された各単体レーザエレメントを単体で動作させた
場合及び全単体レーザエレメント(ここでは全単体レー
ザエレメント数を4としている)を動作させた場合の温
度上昇を示している。マルチビーム半導体レーザ装置の
場合(全単体レーザエレメントを動作させた場合)、単
体レーザ装置とは異なり、自己の発熱のみではなく他の
単体レーザエレメントからの発熱による熱干渉により温
度上昇が起こり、特にマルチビーム半導体レーザチップ
1の中央部分に位置する単体レーザエレメントLD2,
LD3では、熱干渉を与えてくる単体レーザエレメント
の数が端部に位置する単体レーザエレメントよりも多く
なるので、温度上昇率は大きい。
【0007】また、図5(b) は、マルチビーム半導体レ
ーザチップ1の中央部分に位置する単体レーザエレメン
ト(中央素子)の温度上昇と、マルチビーム半導体レー
ザチップ1に集積させている単体レーザエレメントの数
との関係を示しており、ここでは、マルチビーム半導体
レーザ装置をP=20mWの出力で動作させた場合につ
いて示している。図に示すように、集積する単体レーザ
エレメント数の増加に伴って中央素子の温度は上昇す
る。また、J−up組立に比べると、発熱源となる活性
領域32に近い面を放熱用のサブマウント2に融着した
J−down組立を行ったものの方が温度上昇率は小さ
くて有利であることがわかる。
【0008】図6は半導体レーザの代表的な光学的特性
の1つである光出力−電流特性を示す図であり、ここで
は便宜上、マルチビーム半導体レーザチップ1に集積す
る単体レーザエレメント数は4としている。図6(a) は
各単体レーザエレメントを独立に駆動した場合の光出力
−電流特性を示し、また、図6(b) は全単体レーザエレ
メント(LD1〜LD4)を同時に駆動した場合につい
て示している。該図6に示すように、全エレメントを同
時に駆動すると、各単体レーザエレメントを独立に駆動
させた場合に比べて、同一電流で出力する光出力が低下
していることがわかる。また、特に温度上昇率の高い中
央素子LD2,LD3では、光出力の低下の度合が大き
い。
【0009】上記図5(a) に示したように、マルチビー
ム半導体レーザ装置の場合、自己発熱に加えて他の単体
レーザエレメントからの熱干渉により、マルチビーム半
導体レーザチップ1の中央素子の温度が特に上昇するた
め、上記図6に示すように、全単体レーザエレメントで
の駆動電流が一定であるにも係わらず、中央素子LD
2,LD3に光出力の低下が起きる。そこで、APC
(オートパワーコントロール:auto-power control)駆
動により、全単体レーザエレメントにおいて光出力を一
定に保とうとすると、駆動電流の上昇により、発振波長
のシフトを引き起こす。そこで、一般的にはマルチビー
ム半導体レーザ装置の組み立てには熱干渉が少しでも低
減できるようにJ−down組立を用い、さらに、熱拡
散の効率を良くするためにサブマウント2には熱伝導率
の良い材料を用いている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来のマルチビーム半
導体レーザ装置は以上のように構成されているので、各
単体レーザエレメント間での熱干渉の低減を図るために
J−down組立を行っているが、各単体レーザエレメ
ントが電気的に分離されているマルチビーム半導体レー
ザ装置をJ−down組立するには、サブマウント2側
にも各単体レーザエレメントに対応したパターン電極を
設け、かつ、各単体レーザエレメント間がショートしな
いように精度よく組み立てる必要があるが、その組立精
度はマルチビーム半導体レーザチップ上に集積する単体
レーザエレメント数が増加するにしたがって厳しくなる
という問題点があった。また、J−down組立でも完
全に熱干渉の影響の低減が行えるわけではなく、特に該
マルチビーム半導体レーザの高出力化、あるいは、集積
する単体レーザエレメント数の増加にしたがい、さらに
熱干渉を受けやすくなるので、光出力の低下を招き、発
振波長などにも変化をきたすため、信頼性が低下してし
まうなどの問題点があった。
【0011】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、各単体レーザエレメントが電気
的に分離されて構成されているようなマルチビーム半導
体レーザ装置において、チップ上に集積される単体レー
ザエレメント数が増加しても各単体レーザエレメント間
での熱干渉が増加しないような、かつ、その組立作業が
容易であり、J−up組立を行っても熱拡散が効率良く
行えるようなマルチビーム半導体レーザ装置を得ること
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に係るマルチビ
ーム半導体レーザ装置は、複数の単体レーザエレメント
を互いに所定の距離を隔ててモノリシックに集積してな
るマルチビーム半導体レーザチップと、独立に動作させ
ることが可能な複数のペルチェ素子エレメントを有する
サブマウントとを備え、上記マルチビーム半導体レーザ
チップは上記サブマウント上に組み立てられてなるもの
である。
【0013】また、この発明に係るマルチビーム半導体
レーザ装置は、複数の単体レーザエレメントを互いに所
定の距離を隔ててモノリシックに集積してなるマルチビ
ーム半導体レーザチップと、その上面側の表面領域内
に、独立に動作させることが可能な複数のペルチェ素子
エレメントをpn接合により形成してなるサブマウント
とを備え、上記マルチビーム半導体レーザチップは上記
サブマウント上に組み立てられてなるものである。
【0014】また、この発明に係るマルチビーム半導体
レーザ装置は、ペルチェ素子エレメントと単体レーザエ
レメントの数が同じでそれぞれ等間隔で相対向する位置
にあるようにしたものである。
【0015】さらに、この発明に係るマルチビーム半導
体レーザ装置は、マルチビーム半導体レーザチップの中
央部に対応するペルチェ素子エレメントには最大となる
電流を、両端部に対応するペルチェ素子エレメントには
最小となる電流を流すようにしたものである。
【0016】
【作用】この発明に係るマルチビーム半導体レーザ装置
は、独立に動作させることが可能な複数のペルチェ素子
エレメントを有するサブマウントを備えたことにより、
マルチビーム半導体レーザチップ上に集積された各単体
レーザエレメント毎若しくは複数に分割されたチップ内
の領域毎に独立に温度コントロールをすることが可能
なり、チップ内の温度分布を一様に保つことができる。
【0017】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1は、この発明の一実施例によるマルチビーム
半導体レーザ装置の組立断面構造を示す図であり、図に
おいて、1は複数個の単体レーザエレメント(LD1,
LD2,…,LDn)11,12,…,13がモノリシ
ックに集積されたマルチビーム半導体レーザチップ、2
はその上面に互いに所定の距離を隔てて設けられた複数
個のペルチェ素子エレメント41を有する放熱用のサブ
マウント(ヒートシンク)、3はマルチビーム半導体レ
ーザチップ1とペルチェ素子エレメント41とを、ある
いは、サブマウント2とペルチェ素子エレメント41と
を接着するためのハンダ材、11,12,…,13はそ
れぞれ単体レーザからなる単体レーザエレメントLD
1,LD2,…,LDn、31,32,33は各単体レ
ーザエレメント11,12,…,13の表電極,活性領
域,裏電極、41はマルチビーム半導体レーザチップ1
とサブマウント2との間に挿入されたペルチェ素子エレ
メントである。
【0018】図1(a) はマルチビーム半導体レーザチッ
プ1内の単体レーザエレメント数(n個)に比べサブマ
ウント2上に設けたペルチェ素子エレメント41の数が
少ない場合のマルチビーム半導体レーザの断面構造を、
また、図1(b) はペルチェ素子エレメント41の数およ
び位置が各単体レーザエレメントの数および位置に対応
している、即ち両者の数が同じで、位置がそれぞれ等間
隔で相対向する位置にある場合のマルチビーム半導体レ
ーザの断面構造を示している。複数個のペルチェ素子エ
レメント41を介してサブマウント2上に複数個の単体
レーザエレメントが集積されたマルチビーム半導体レー
ザチップ1をJ−up組立する。ペルチェ素子エレメン
ト41は、集積度,ビーム間隔及びレーザの光出力に合
わせて、図1(a) 及び図1(b) に示すように、各単体レ
ーザエレメントの数及び設けられた位置に対応させた
り、もしくは単体レーザエレメント数より少なくして複
数個の単体レーザエレメントに対応させて設ける。
【0019】次に動作について説明する。ペルチェ素子
エレメント41は、異種の金属を接合させて該金属間に
電流を流した際に両者界面で吸熱,発熱が起こるという
ペルチェ効果を利用したものであり、異種金属の2層構
造となっている。ペルチェ素子エレメント41に電流を
流すことにより、該ペルチェ素子エレメント41の内部
で吸熱反応を起こして冷却される側と、発熱反応を起こ
して昇温する側とが出来、本実施例では該吸熱側になる
方をマルチビーム半導体レーザチップ1に接合させて該
チップ1の発熱による昇温を抑え、一方、発熱側となる
方はサブマウント2側に接合させて、そこで発生する熱
はサブマウント2に放熱されるようにしている。また、
ペルチェ素子エレメント41は、図1に示すマルチビー
ム半導体レーザ装置を側面から見て、該エレメント41
の一方または両側が、半導体レーザチップ1およびサブ
マウント2の外側にはみ出して設けられており、この外
側まで露出した部分の上下面に該エレメント41の+電
極,−電極が設けられている。従って、これら電極間に
流す電流の向きを変えることにより、該ペルチェ素子エ
レメント41を構成する2層金属の所望の一方を発熱
側,吸熱側とすることができ、また、流す電流量によっ
てそのペルチェ効果の度合を調整できる。
【0020】本実施例において、従来例と同じように各
単体レーザエレメント11,12,…,13には独立に
電流を注入することによりそれぞれ独立に動作させる。
このとき、ペルチェ素子エレメント41はそれぞれ独立
に+電極,−電極を有しているので、各々のエレメント
41に流す電流量及び電流の向きを変えることにより、
マルチビーム半導体レーザチップ1のペルチェ素子エレ
メント41と接触する部分の温度を調節することができ
る。
【0021】図2は、この発明の一実施例によるマルチ
ビーム半導体レーザ装置の駆動時における温度上昇とペ
ルチェ素子エレメント41に印加する電流量との関係を
示す図であり、ここでは全エレメント数を8とした8点
ビームレーザに対して、ペルチェ素子エレメント41を
図1(b) に示したように各単体レーザエレメントLD1
〜LD8に対応して8個設けた場合について示してい
る。以下、ペルチェ素子エレメント41による温度上昇
の調節動作について説明する。図2(a) は単体レーザエ
レメントLD1〜LD8を同時に動作させた場合のマル
チレーザ半導体チップ1における温度上昇を示し、ま
た、図2(b) は単体レーザエレメントLD1〜LD8に
対応するペルチェ素子エレメント41に印加する電流量
を示している。該図に示すように、従来はマルチビーム
半導体レーザチップ1の中央部分の単体レーザエレメン
トLD4およびLD5を頂点として温度が上昇してい
た。これに対し、本実施例では図2(b) に示すように、
温度上昇しやすいエレメントLD4およびLD5に対応
するペルチェ素子エレメント41においては最大に、エ
レメントLD1およびLD8に対応するペルチェ素子4
1においては最小となるよう、該ペルチェ素子エレメン
ト41に流す電流量を設定して駆動させるようにしたの
で、マルチビーム半導体レーザチップ1の端部へ行くほ
どペルチェ素子エレメント41の冷却効果が小さくなる
こととなり、結果、該チップ1の中央部分にゆくほど温
度の上昇が抑えられることとなり、全単体レーザエレメ
ントの温度は一定となり、しかも、全体の温度上昇率は
低く抑えられる。
【0022】このように、上記実施例では、複数のペル
チェ素子エレメント41をサブマウント2に各々独立し
て設け、マルチビーム半導体レーザチップ1中の位置に
よる熱干渉の受けやすさの違いによって、該チップ1内
のその部位で該チップ1部に対応するペルチェ素子エレ
メント41に印加する電流量を調節して、該チップ1の
全部位での温度が一様になるよう該ペルチェ素子41の
冷却効果の度合を調整するようにしたので、動作の安定
した、熱干渉の影響を低減した高性能マルチビーム半導
体レーザ装置を得ることができる。また、J−up組立
にて組み立てを行えるので、マルチビーム半導体レーザ
チップ1に集積する単体レーザエレメントの数が増加し
ても容易に精度良く組み立てることができる。また、各
単体レーザエレメントの数および位置に対応してペルチ
ェ素子エレメント41を設けた図1(b) の本第2の実施
例においては、この数および位置が対応していない図1
(a) の第1の実施例に比し、同一マルチビーム半導体レ
ーザチップ1内における温度の一様化をより精度良く行
うことができる。
【0023】なお、上記実施例では、各ペルチェ素子エ
レメント41をサブマウント2上にハイブリッドに設け
たものを示したが、図3に示すように、サブマウントに
半導体材料(例えばSi)を用い、p型領域及びn型領
域を設けて、モノリシックにペルチェ素子エレメント4
1を集積したものでも同様の効果を示すことができ、こ
のようにしたものにつき、以下説明する。
【0024】図3はこの発明の第3の実施例によるマル
チビーム半導体レーザ装置の組立断面構造を示す図であ
り、図中、図1同一符号のものは同一または相当部分を
示す。図3において、52はSiのサブマウントにn型
不純物を拡散して形成したn型領域、51は該n型領域
52中に形成したp型領域であり、p型領域51,単体
レーザエレメント11,12,…,13の電極33,
型領域52間に電流を流すと、裏電極33とp型領域
51又はn型領域52間でペルチェ効果を生じ、裏電極
33とp型領域51又はn型領域52でペルチェ素子エ
レメント41を形成することになる。これにより、電流
の方向,大きさを調整することにより、接合する単体レ
ーザエレメント11,12,…,13の裏電極33の温
度を調整することができ、その結果、マルチビーム半導
体レーザチップ1の温度を調整することができる。
【0025】なお、上記両実施例において、ペルチェ素
子エレメント41に流す電流量は、各単体レーザエレメ
ント11,12,…,13もしくは各ペルチェ素子エレ
メント41にサーミスタを設けて制御する、あるいは、
各単体レーザエレメント11,12,…,13の発振波
長もしくは光出力をモニタしながら制御するようにする
と、より一層、制御精度を向上することができ、熱干渉
の影響を低減した安定したマルチビーム半導体レーザ装
置を得ることができる。
【0026】
【発明の効果】以上のように、この発明に係るマルチビ
ーム半導体レーザ装置は、独立に動作させることが可能
な複数のペルチェ素子エレメントを有するサブマウント
を備えたことにより、マルチビーム半導体レーザチップ
上に集積された各単体レーザエレメント毎若しくは複数
に分割されたチップ内の領域毎に独立に温度コントロー
ルをすることが可能になり、チップ内の温度分布を一様
に保つことができる。その結果、各単体レーザエレメン
ト間での熱干渉の影響を大きく低減した高性能なマルチ
ビーム半導体レーザ装置を容易に得ることができる効果
がある。さらに、この発明に係るマルチビーム半導体レ
ーザ装置では、J−up組立を行ってもチップにおける
発熱を効率良く拡散することができるようになることか
ら、チップ上に集積する単体レーザエレメント数が増加
した場合でも組立精度がそれほど要求されず、かつ活性
領域へのストレスの少ないJ−up組立を採用すること
が可能になるという効果がある。
【0027】また、ペルチェ素子エレメントを各ビーム
エレメントの数および位置に対応して設けるようにする
と、温度制御をより一層精度良く行うことができ、さら
に高性能なマルチビーム半導体レーザ装置を得ることが
できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるマルチビーム半導体
レーザ装置の組立断面構造を示す図である。
【図2】この発明の一実施例によるマルチビーム半導体
レーザ装置の駆動時における温度上昇とペルチェ素子エ
レメントに印加する電流量との関係を示す図である。
【図3】この発明の第2の実施例によるマルチビーム半
導体レーザ装置の組立断面構造を示す図である。
【図4】従来のマルチビーム半導体レーザ装置の組立断
面構造を示す図である。
【図5】従来のマルチビーム半導体レーザ装置の駆動時
における温度上昇を示す図である。
【図6】従来のマルチビーム半導体レーザ装置の光出力
−電流特性を示す図である。
【符号の説明】
1 マルチビーム半導体レーザチップ 2 サブマウント(ヒートシンク) 3 ハンダ材 11 単体レーザエレメント(LD1) 12 単体レーザエレメント(LD2) 13 単体レーザエレメント(LDn) 31 表電極 32 活性領域 33 裏電極 41 ペルチェ素子エレメント 51 p型領域 52 n型領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−204292(JP,A) 特開 平2−143872(JP,A) 特開 平3−16364(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01S 3/18 H01L 33/00 H01L 23/38

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の単体レーザエレメントを互いに所
    定の距離を隔ててモノリシックに集積してなるマルチビ
    ーム半導体レーザチップと、独立に動作させることが可能な 複数のペルチェ素子エレ
    メントを有するサブマウントとを備え、上記マルチビーム半導体レーザチップは上記サブマウン
    ト上に組み立てられてなる ことを特徴とするマルチビー
    ム半導体レーザ装置。
  2. 【請求項2】 複数の単体レーザエレメントを互いに所
    定の距離を隔ててモノリシックに集積してなるマルチビ
    ーム半導体レーザチップと、 その上面側の表面領域内に、独立に動作させることが可
    能な複数のペルチェ素子エレメントをpn接合により形
    成してなるサブマウントとを備え、 上記マルチビーム半導体レーザチップは上記サブマウン
    ト上に組み立てられてなることを特徴とするマルチビー
    ム半導体レーザ装置。
  3. 【請求項3】 ペルチェ素子エレメントと単体レーザエ
    レメントの数が同じでそれぞれ等間隔で相対向する位置
    にあることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のマ
    ルチビーム半導体レーザ装置。
  4. 【請求項4】 マルチビーム半導体レーザチップの中央
    部に対応するペルチェ素子エレメントには最大となる電
    流を、両端部に対応するペルチェ素子エレメントには最
    小となる電流を流すようにしてなることを特徴とする請
    求項1ないし請求項3のいずれかに記載のマルチビーム
    半導体レーザ装置。
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